JPH0997464A - 回転ドラム装置 - Google Patents

回転ドラム装置

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JPH0997464A
JPH0997464A JP7276228A JP27622895A JPH0997464A JP H0997464 A JPH0997464 A JP H0997464A JP 7276228 A JP7276228 A JP 7276228A JP 27622895 A JP27622895 A JP 27622895A JP H0997464 A JPH0997464 A JP H0997464A
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JP
Japan
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drum
magnetic tape
lead
lead ring
magnetic
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JP7276228A
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English (en)
Inventor
Mizumasa Tashiro
瑞聖 田代
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録
跡とを一致させながら、より高速なトリックプレイを行
う際、磁気テープの基準縁がリードリングのリードから
脱落することを防止する。 【解決手段】 リードリング17の上端に螺旋状に形成
したリード17aは、上端から“V溝状”に切削加工を
施しており、このV溝状に形成したV溝17aがリー
ド17aに形成した磁気テープTの基準縁Teの脱落を
防止する手段となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式の磁気記録再生装置に採用され、特に、可変速再生
時に回転磁気ヘッドの回転軌跡面と磁気テープの相対的
な空間位置関係を変化させることにより回転磁気ヘッド
が磁気テープ上の記録跡を良好にトレースできるように
した回転ドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転自在な上ドラムと、固定設置された
下ドラムとからなる回転ドラム装置の周面の一部へ巻回
された状態の磁気テープを所定の走行速度で走行させ
て、回転磁気ヘッド(以下、単に「磁気ヘッド」とい
う。)を用いてヘリカルスキャンを行うことにより記録
再生動作を行なう磁気記録再生装置の代表例としてはビ
デオ・テープ・レコーダ(以下「VTR」という。)を
挙げることができる。
【0003】この種のVTRでは、記録時と同一の磁気
テープ走行速度で記録情報の再生動作を行なう通常再生
(以下「ノーマル再生」という。)の他に、記録時の磁
気テープの走行速度や走行方向とは異なる走行速度(停
止も含む)や走行方向で磁気テープを走行させて再生動
作を行なう所謂可変速再生(以下「トリックプレイ」と
いう。)の機能が広く採用されている。
【0004】また、タイムラプス又は所謂駒撮り撮影の
ように、磁気テープを間欠的に走行させて長時間に亘る
事象の記録を行い、この記録された磁気テープを、例え
ば、標準の速度で再生することができるようにしたVT
Rも提供されている。
【0005】図1はVTRの回転ドラム装置近傍におけ
る磁気テープの走行系の一般的な例を示した図、図2は
FM再生信号波形を示した図、図3は磁気テープに記録
された記録跡パターンとトリックプレイ時における磁気
ヘッドの回転軌跡の関係を示した図、図4はW−VHS
方式VTRにおける磁気テープの記録跡パターンとトリ
ックプレイ時における磁気ヘッドの回転軌跡の関係を示
した図である。
【0006】図1に示したVTR(磁気記録再生装置)
1において、磁気テープTは、図示しないサプライリー
ルから供給されて、シャーシベース2上を移動自在なサ
プライ側ローディングベース3に支持されたサプライ側
ガイドローラ4及びサプライ側傾斜ポール5と、シャー
シベース2上を移動自在なテイクアップ側ローディング
ベース6に支持されたテイクアップ側傾斜ポール7及び
テイクアップ側ガイドローラ8によって、上ドラム11
と下ドラム12とからなる回転ドラム装置10Aに所定
の角度範囲に亘って斜めに巻き付けられて走行し、その
後、公知の走行系を経て図示しないテイクアップリール
に巻取られる。
【0007】そしてこの際、磁気テープTには、上ドラ
ム11に取り付けた磁気ヘッド13a、13bによって
図3に示す如き記録跡パターン(以下「テープパター
ン」又は「トラックパターン」という。)が形成され
る。
【0008】図3において、磁気テープTの下縁に「起
点」と表示してある点と、磁気テープTの上縁に+1と
表示してある点とを結ぶ直線及びこの直線に平行な多数
の直線は、各トラックパターンの中心を示すものであ
る。そして、このようなトラックパターンが形成された
磁気テープTを記録時と同方向に同一速度で移送しなが
ら再生すると、磁気ヘッド13a,13bは、これらの
各トラック上をトレースすることになりノーマル再生が
行われることになる。
【0009】しかし、再生時の磁気テープTの走行速度
や方向が記録時のそれと異なると、磁気テープTと磁気
ヘッド13a,13bとの相対線速度が変化するため、
磁気ヘッド13a,13bが磁気テープT上に描くトラ
ックパターンは、例えば図3にそれぞれFF,STIL
L,FBで示されるように異なるものになる。
【0010】図3中に+2,+3…+7のように示して
ある各点の位置と、起点とを結んだときに描かれる各直
線は、記録時における磁気テープTの走行方向と同一の
方向(+の符号で示す。)に、記録時の磁気テープTの
走行速度の2倍,3倍…7倍の走行速度で、磁気テープ
Tを走行させて早送り再生動作を行なった場合(以下、
「FF再生」という。)に磁気テープT上に描かれる磁
気ヘッド13a,13bの回転軌跡を示すものである。
【0011】同様に、−2,−3…−7のように示して
ある各点の位置と、起点とを結んだときに描かれる各直
線は、記録時における磁気テープTの走行方向と逆の方
向(−の符号で示す。)に、記録時の磁気テープTの走
行速度の2倍,3倍…7倍の走行速度で、磁気テープT
を走行させて早戻し再生動作を行なった場合(以下、
「FB再生」という。)に磁気テープT上に描かれる磁
気ヘッド13a,13bの回転軌跡を示すものである。
【0012】なお、起点と磁気テープTの上縁に0のよ
うに示してある点とを結ぶ直線は、磁気テープTを停止
させた状態で再生動作を行なった場合(以下、「スチル
再生」という。)に磁気テープT上に描かれる磁気ヘッ
ド13a,13bの回転軌跡を示している。
【0013】このトラックパターンの具体的な例とし
て、代表的なVTR方式の一つであるVHS(登録商
標)方式VTRについて見てみれば以下の如くである。
即ち、最も一般的なVHS方式のVTRでは、毎分18
00回転で回転する直径62mmの回転ドラムの外周に
磁気テープTが略180゜に亘って螺旋状に巻回された
状態で走行する。そして、標準モード(以下「SPモー
ド」という。)の記録では、磁気テープは毎秒33. 3
5mmで移送されてトラック幅58μmの磁気ヘッドに
よって磁気テープTに描かれる記録跡は、磁気テープT
の基準縁Teに対して5°58’9. 9”のビデオトラ
ック角度を形成するようになっている。なお、VHS方
式のVTRには、このSPモードの外に磁気テープを毎
秒11.12mmで移送してトラック幅19μmの磁気
ヘッドで記録する3倍モード(以下「EPモード」とい
う。)がある。このEPモードでは、磁気テープTの走
行速度とトラック幅をSPモードの3分の1にすること
によって同一長さの磁気テープに3倍の時間の記録が可
能になる。しかし、後述するように、磁気テープに記録
されるトラック幅が狭いことから、トリックプレイにお
いて、磁気ヘッド13a,13bが各トラック上を正確
にとトレースするようにするためにはSPモードの場合
よりも困難を伴うものである。
【0014】また、磁気テープTを停止状態とした場合
には、磁気テープT上に描かれる磁気ヘッドの回転軌跡
は、磁気テープTの基準縁Teに対して5°56’7.
4”となる。また例えば、図3中のSPモード時におけ
る+7の表示によって指示している磁気テープTの上縁
の位置と起点とを結ぶ直線は、磁気テープTの基準縁T
eに対して6°10’54”の角度を示し、さらに例え
ば、同図中のSPモード時における−7の表示によって
指示している磁気テープTの上縁の位置と起点とを結ぶ
直線は、磁気テープTの基準縁Teに対して5°42’
25. 7”の角度を示すものとなる。
【0015】さて、図3に例示されているトラックパタ
ーンを参照すれば明らかなように、SPモードで磁気テ
ープT上に記録されたトラックパターンと、トリックプ
レイ時に磁気ヘッド13a,13bによって磁気テープ
T上に描かれる磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態
になる。したがって、図2(B)に示すように、トリッ
クプレイ時に再生されるFM信号の信号レベルは、磁気
ヘッド13a,13bが記録跡を横切る度毎に大きく変
化し、1垂直走査期間におけるFM信号のエンベロープ
をみると、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じたもの
になる。このため、トリックプレイ時における再生画像
としては、画像中にノイズバーが生じている品質の悪い
再生画像しか得られない。
【0016】また最近になって、19μmの記録跡幅を
有する3本の記録跡を磁気テープTに同時に並列記録し
て、図4(A)に示されているような記録跡パターンを
磁気テープTに形成させることにより、所謂、ハイビジ
ョンの画像情報の記録再生も可能にできるようにした新
しい形態のVTR(以下「W−VHS方式VTR」とい
う。)が商品化されている。このW−VHS方式VTR
においては、磁気テープTに同時に並列的に形成される
3本の記録跡の内で隣接する2本の記録跡は、互いに逆
方向のアジマス角を有する2個の磁気ヘッドによって映
像信号の記録再生に用いられ、また残り1本の記録跡は
他の1個の磁気ヘッドによって音声信号の記録再生に用
いられている。
【0017】このようなW−VHS方式VTRによって
記録された記録済み磁気テープTを、記録時と異なる速
度で走行させてFF再生又はFB再生しようとした場
合、磁気ヘッドの移動軌跡は、図4(A)中に「起点」
と示されている点から、例えば図中の磁気テープTにお
ける上縁の上方に記載してある+7あるいは−7の数字
によって指示している磁気テープTの上縁の位置とを結
ぶ直線によって示されるものとなる。従って、それぞれ
アジマス角を異にしている映像用の2個の磁気ヘッド
が、磁気テープTに形成されている複数の記録跡を横切
って再生動作を行なうことになるために再生される画像
はノイズバーだらけのものになってしまう。
【0018】更にまた、詳述は避けるが、最近多く提案
されている民生用デジタルVTRでは、高能率符号化方
式によって映像信号のデータ量を圧縮して記録している
ために、FF再生時やFB再生時等のように回転磁気ヘ
ッドが磁気テープTの記録跡を横切って再生動作を行な
うと、モザイク状に並べられているデータのブロックの
配列状態の如何によっては全く画像が再生できないこと
も起こる。
【0019】このような問題点を解決するのには、磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致させ
ればよく、本願出願人は先に、日経メカニカル199
5.5.15(no.454)号にて新機構による回転
ドラム装置(DynamicDrumと呼称)を提案し
た。
【0020】図5は新機構による回転ドラム装置(Dy
namic Drum)の構成を説明するたのめの斜視
図、図6は新機構による回転ドラム装置(Dynami
c Drum)の構成を説明するたのめの縦断面図、図
7は新機構による回転ドラム装置(Dynamic D
rum)において、リードリング側の回動支点及びドラ
ムベース側の回動支点を説明すると共に、ノーマル再生
動作を説明するたのめの模式図、図8は新機構による回
転ドラム装置(Dynamic Drum)において、
FF再生動作を説明するたのめの模式図、図9は新機構
による回転ドラム装置(Dynamic Drum)に
おいて、FB再生動作を説明するたのめの模式図、図1
0は新機構による回転ドラム装置(Dynamic D
rum)において、ドラム全体補正,トラック補正,リ
ード補正の関係を示した図である。
【0021】図5及び図6に示した新機構による回転ド
ラム装置(Dynamic Drum)10Bの構成
は、下ドラム12の中心部にドラム軸14が圧入されて
おり、このドラム軸14に嵌着したベアリング15a,
15bを介して上ドラム11が同軸的に支持されてい
る。また、上下ドラム11,12の外周には磁気テープ
Tを巻回して案内するテープ摺接面11a,12aが略
同径に形成されている。また、下ドラム12には、テー
プ摺接面12aよりも小径の小径部12bがテープ摺接
面12aの下方に螺旋状に形成され、且つ、底面部12
cの中央下方に小径部12bより小径の下方小径部12
dが後述のドラムベース18側に向かって突出形成され
ている。
【0022】そして、磁気ヘッド13a,13bを搭載
した上ドラム11のみがドラム軸14を中心にドラムモ
ータ16の駆動力によって回転自在となっている。この
際、ドラムモータ16はドラム軸14の上端部側に固定
されたステータ16aと、上ドラム11と一体に回転す
るロータ16bとを組合わせて構成されている。また、
上ドラム11に取り付けた回転トランス26aと、下ド
ラム12に取り付けた回転トランス26bとの間で磁気
ヘッド13a,13bの信号を授受している。
【0023】更に、下ドラム12の外周下方には、磁気
テープTの基準縁Teを案内する螺旋状のリード17a
を形成したリードリング17が別体として設けられてい
る。上記リードリング17は、下ドラム12の下方に螺
旋状に形成した小径部12bの外周面に接近した状態で
遊嵌されており、上端に螺旋状のリード17aを形成し
た円環状部17bと底面部17cとから大略構成されて
いる。また、リードリング17の底面部17cの中央に
は貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周部には下
ドラム12の下方小径部12dと同軸的に嵌合すべきナ
イフエッジ部17dが形成されている。従って、ドラム
軸14に同軸的に支持された上下ドラム11,12が、
リードリング17の底面部17c上に同軸的に嵌合でき
るようになっている。
【0024】そして、回転ドラム装置10Bは、上ドラ
ム11,下ドラム12,リードリング17をドラムベー
ス18上に順に組立ている。
【0025】また、図7に示した如く、リードリング1
7上には、第1回動支点17e,17e及び第2回
動支点17f,17fがドラム軸14を中心に対称
に2か所づつ平行に設けられている。また、リードリン
グ17にはスクリュー25a,25bが螺合していて、
下ドラム12を押圧するようになっており、これらのス
クリュー25a,25bはトラック傾斜補正を行う機能
を備えている。
【0026】一方、ドラムベース18上には、第1回動
支点18e,18e及び第2回動支点18f,1
8fがドラム軸14を中心に対称に2か所づつ平行に
設けられている。また、ドラムベース18には下ドラム
22を押圧するためのスクリュー24a,24bが螺合
している。これらのスクリュー24a,24bはドラム
全体の傾斜の補正を行う機能を備えている。
【0027】そして、同図に示した如く、標準速度で走
行する磁気テープTに記録又は再生を行う場合で、例え
ばノーマル再生モード時には、ドラム軸14に同軸的に
支持した上下ドラム11,12と、リードリング17と
はドラムベース18に対して傾くことなく、ドラムベー
ス18と略平行な状態に保持されている。即ち、ドラム
ベース18上の第1回動支点18e,18e及び第
2回動支点18f,18fと、リードリング17上
の第1回動支点17e,17e及び第2回動支点1
7f,17fとが下ドラム12の底面部12cの裏
面に当接している。この際、ドラムベース18に螺合し
たスクリュー24a,24bは、下ドラム12の底面部
12cに当接することなく下方に退避する一方、リード
リング17に螺合したスクリュー25a,25bも下ド
ラム12の底面部12cに当接することなく下方に退避
している。
【0028】また、下ドラム12は、下ドラム12とド
ラムベース18との間に狭装した圧縮バネ30の強い付
勢力によりドラムベース18側に付勢され、且つ、リー
ドリング17は、リードリング17とドラムベース18
との間に狭装した圧縮バネ31a,31bの弱い付勢力
により下ドラム12側に押圧されているので、下ドラム
12は上記した4点の回動支点上に高さ寸法を維持した
状態で確実に支持されると共に、リードリング17も高
さ寸法を維持した状態で確実に支持されている。従っ
て、ドラム軸14とリードリング17の仮想中心軸は、
高精度に一致し且つこれらの軸はドラムベース18に対
して垂直な状態となる。この状態は、標準モードで記録
された磁気テープTがその基準縁Teをリードリング1
7のリード17aに案内されてノーマル再生モードに対
応した所定の速度(VHS方式VTRの場合毎秒33.
35mm)で走行すると、磁気ヘッド13a,13bの
回転軌跡は磁気テープTに記録されたトラックパターン
と一致した状態となり、図2(A)に例示されているよ
うに良好な状態のエンベロープを示す再生信号が得られ
る。ここでは、図示しないモード指定手段によりノーマ
ル再生モードを指定した場合について説明したが、標準
速度で走行する磁気テープTに記録を行う所謂記録モー
ドを指定した場合も、ドラム軸14及びリードリング1
7の仮想中心軸の傾斜角度の調整については同様の動作
がおこなわれる。
【0029】次に、図8に模式的に示した如く、標準速
度とは異なる速度で一方の方向(+方向)に走行する磁
気テープTに記録又は再生を行う場合で、例えばノーマ
ル再生モードの状態からFF再生モードの状態にするに
は、早送りの倍速数に応じて0゜側のスクリュー24
a,25aを上方に押し出す方向に回転させている。こ
の際、180゜側のスクリュー24b,25bはスクリ
ュー24a,25aの回転方向に対して反転するため下
ドラム12から退避する方向に回転している。
【0030】即ち、ドラムベース18に螺合した0゜側
のスクリュー24aが上方に押し出されると、その上端
が下ドラム12のうちで0゜側の底面部12cを押し上
げるので、ドラムベース18上の180゜側の第2回動
支点18f,18fに下ドラム12のうちで180
゜側の底面部12cが当接する一方、ドラムベース18
上の0゜側の第1回動支点18e,18eは下ドラ
ム12のうちで0゜側の底面部12cから離間する。こ
れにより、リードリング17と一緒にドラム軸14に同
軸的に支持した上下ドラム11,12は、圧縮バネ30
(図7)の付勢力に抗してドラムベース18上の第2回
動支点18f,18fを中心に時計方向に回動す
る。
【0031】従って、リードリング17と一緒にドラム
軸14に同軸的に支持した上下ドラム11,12は、ド
ラムベース18に対して図10に示したドラム全体補正
傾斜角θだけ時計方向に回動してドラム全体補正が行わ
れ、磁気テープ巻付の入口側が上方に変位し、出口側が
下方に変位するように傾斜する。
【0032】また、上記スクリュー24aの押し出しと
同時に、リードリング17に螺合した0゜側のスクリュ
ー25aも同図中上方に押し出されるため、その上端が
下ドラム12のうちで0゜側の底面部12cに当接する
と、この反力によりリードリング17上の180゜側の
第2回動支点17f,17fに下ドラム12のうち
で180゜側の底面部12cが当接する一方、リードリ
ング17上の0゜側の第1回動支点17e,17e
は下ドラム12のうちで0゜側の底面部12cから離間
する。これにより、リードリング17の0゜側の底面部
17cが、リードリング17上の180゜側の第2回動
支点17f,17fを中心に、圧縮バネ31b(図
7)の付勢力に抗して下ドラム12に対して押し下げる
方向で図10に示したトラック補正傾斜角θだけ反時
計方向に回動してFF再生モード時のトラック補正(1
次補正)が行われる。
【0033】このFF再生モード時のトラック補正(1
次補正)は、磁気テープTに形成されている記録跡と磁
気ヘッド13a,13bの回転軌跡面とが一致した状態
となるように、下ドラム12に対してリードリング17
を押し下げる方向に、即ち、ドラム全体補正の方向とは
逆方向にリードリング17を回動させることにより、磁
気テープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に変位
させている。
【0034】そして、図10に示したように、ドラムベ
ース18に螺合したスクリュー24aによるドラム全体
補正傾斜角θから、リードリング17に螺合したスクリ
ュー25aによるトラック補正傾斜角θを減算したリ
ード補正傾斜角θ分だけリード補正が行われる。この
リード補正(2次補正)は、リードリング17のリード
17aが磁気テープTの基準縁Teに一致した状態とな
るように、ドラムベース18に対してリードリング17
と一緒にドラム軸14に同軸的に支持した上下ドラム1
1,12を、磁気テープ巻付の入口側と出口側とで互い
に逆方向にリード補正傾斜角θ分だけ傾斜させること
により、磁気テープ巻付の入口側が上方に変位し、出口
側が下方に変位することになる。このFF再生時のリー
ド補正は、トラック補正に伴う回転ドラム装置10Bの
回動により磁気テープTがその回動の方向に引っ張られ
ることにより、回転ドラム装置10Bに対する磁気テー
プTの入口側ではその基準縁Teがリード17aから離
れる傾向を生じ、出口側ではその基準縁Teがリード1
7aに押しつけられる傾向を生じるためリードリング1
7を回動してリード17aを磁気テープTの基準縁Te
に合わせている。
【0035】なおここで、リード補正が行われた際に
も、早送り倍速数に適合したリード17と磁気ヘッド1
3a,13bの回転軌跡面との相対角度が維持されるも
のであることはいうまでもない。
【0036】従って、トラック補正(1次補正)により
磁気テープTの基準縁Teがリード17aから離間して
もこのリード補正(2次補正)により、磁気テープTの
基準縁Teはリード17aによりその回転ドラム装置1
0Bへの巻き付け範囲の全般に亘り安定に案内されるた
め、所期の早送り倍速数で磁気テープTが走行すると、
磁気ヘッド13a,13bの回転軌跡は磁気テープTに
記録されたトラックパターンと一致した状態となり、図
2(A)に例示されているように良好な状態のエンベロ
ープを示す再生信号が得られる。
【0037】次に、図9に模式的に示した如く、標準速
度とは異なる速度で他方の方向(−方向)に走行する磁
気テープTに記録又は再生を行う場合で、例えばノーマ
ル再生モードの状態からFB再生モードの状態にするに
は、上述したFF再生モードの場合とは逆方向で、早戻
しの倍速数に応じて180゜側のスクリュー24b,2
5bを上方に押し出す方向に回転させ、且つ、0゜側の
スクリュー24a,25aを下ドラムから退避する方向
に回転させている。
【0038】即ち、ドラムベース18に螺合した180
゜側のスクリュー24bが上方に押し出されると、その
上端が下ドラム12のうちで180゜側の底面部12c
を押し上げるので、ドラムベース18上の0゜側の第1
回動支点18e,18eが下ドラム12のうちで0
゜側の底面部12cに当接する一方、ドラムベース18
上の180゜側の第2回動支点18f,18fは下
ドラム12のうちで180゜側の底面部12cから離間
する。これにより、リードリング17と一緒にドラム軸
14に同軸的に支持した上下ドラム11,12は、圧縮
バネ30(図7)の付勢力に抗してドラムベース18上
の第1回動支点18e,18eを中心に反時計方向
に回動して、ドラム全体補正が行われる。
【0039】また、上記スクリュー24bの押し出しと
同時に、リードリング17に螺合した180゜側のスク
リュー25bも同図中上方に押し出されるため、その上
端が下ドラム12のうちで180゜側の底面部12cに
当接すると、この反力によりリードリング17上の0゜
側の第1回動支点17e,17eが下ドラム12の
うちで0゜側の底面部12cに当接する一方、リードリ
ング17上の180゜側の第2回動支点17f,17
は下ドラム12のうちで180゜側の底面部12c
から離間する。これにより、リードリング17の180
゜側の底面部17cが、リードリング17上の0゜側の
第1回動支点17e,17eを中心に、圧縮バネ3
1a(図7)の付勢力に抗して下ドラム12に対して押
し下げる方向(時計方向)に回動してFB再生モード時
のトラック補正が行われる。
【0040】そして、ドラムベース18に螺合したスク
リュー24bによるドラム全体補正分から、リードリン
グ17に螺合したスクリュー25bによるトラック補正
分を減算した分だけリード補正が行われる。
【0041】上記したFB再生モード時の動作による効
果もFF再生モード時の動作による効果と同様に良好な
状態のエンベロープを示す再生信号が得られる。
【0042】次に、先に説明したドラム全体補正,トラ
ック補正,リード補正の関係について図10を参照して
更に説明する。
【0043】即ち、図10において、ドラム全体補正傾
斜角θは、ドラムベース18に螺合したスクリュー24
a,(又は24b)によって行われ、リードリング17
と一緒にドラム軸14と一体な上下ドラム11,12を
ドラムベース18に対して傾斜させるべき角度である。
また、トラック補正傾斜角θは、リードリング17に
螺合したスクリュー25a,(又は25b)によって行
われ、リードリング17のリード17aと磁気ヘッド1
3a,13bの回転軌跡面との間の補正角度、即ち、磁
気テープTの走行速度に応じて、下ドラム12に対して
リードリング17のリード17aをドラム全体補正の傾
斜方向とは逆方向に傾斜させるべき角度である。
【0044】一方、先にも説明したように、トラック補
正に伴って磁気テープTはその基準縁Teがリードリー
ド17aから離れたり、あるいはリード17aに圧接さ
れたりする傾向を生じる。この傾向を例えばFF再生モ
ード時の場合について見れば、ドラム軸14と一体に上
下ドラム11,12がリードリング17のリード17a
に対して時計方向に回動することによって、上下ドラム
11,12に対する磁気テープTの入り口側(0°の近
傍)では、磁気テープTが図10中上方に持ち上げられ
てリード17aから離間する傾向を示し、上下ドラム1
1,12に対する磁気テープTの出口側(180°の近
傍)では、磁気テープTが図10中下方に引っ張られて
リード17aに圧接する傾向を示す。
【0045】このような傾向を補正して磁気テープTの
基準縁Teとリード17aとを一致させるためにドラム
ベース18に対してリードリング17と一緒にドラム軸
14に同軸的に支持した上下ドラム11,12をトラッ
ク補正を保ちつつ、トラック補正傾斜角θと略同方向
に傾斜させるべき角度がリード補正傾斜角θである。
このリード補正傾斜角θは、ドラム全体補正傾斜角θ
からトラック補正傾斜角θを減算した角度である。言
い換えると、θ=θ−θ(θ=θ+θ)の関係
になる。更に、スクリュー24a,24bとスクリュー
25a,25bとに噛み合う駆動ギヤ(図示せず)への
ギヤ比の関係により、θ>θが維持されている。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した新
機構による回転ドラム装置(Dynamic Dru
m)10Bでは、トリックプレイ時に磁気ヘッド13
a,13bの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致
させることができるので、ノイズバーのない良好な画像
が得られるものの、トリックプレイ時のFF再生及びF
B再生における磁気テープTの走行速度は最大7倍速程
度に設定されている。
【0047】しかしながら、上記の回転ドラム装置(D
ynamic Drum)10Bを用いて、上記よりも
更に高速にトリックプレイを行うことも考えられ、例え
ばトリックプレイ時のFF再生(又はFB再生)におけ
る磁気テープTの走行速度を最大15倍速程度までスピ
ードアップを図った場合、磁気テープTの走行速度の高
速化に伴ってリードリング17の傾きが増大する傾向と
なる。この際、図11に示した如く、リードリング17
の傾きが増大すると、下ドラム12とリードリング17
との間で一時的にスキマが生じ易くなると共に、リード
リング17にの上縁に形成したリード17aは平坦面に
なっているため、磁気テープTの基準縁Teがリードリ
ング17のリード17aから図示の如く脱落する危険性
が考えられ、リードリング17のリード17aの形状を
改善する余地が残されている。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、回転磁気ヘッドを搭載して回転
自在な上ドラムと、下ドラムとをドラム軸に同軸的に支
持し、且つ、磁気テープの基準縁を案内するリードを形
成したリードリングを該下ドラムと同軸的に嵌合させ
て、該リードリングと該ドラム軸に同軸的に支持した該
上下ドラムとをドラムベース上に支持し、該上下ドラム
の周面の一部へ巻回された状態の該磁気テープに、該回
転磁気ヘッドを用いて該磁気テープの基準縁に対して所
定角度の傾斜記録跡を形成して記録再生動作を行なう
際、該磁気テープに形成されている記録跡と該回転磁気
ヘッドの回転軌跡面とが一致した状態となるように、該
リードリングのリードに対して該ドラム軸に同軸的に支
持した該上下ドラムを、該磁気テープの走行速度に応じ
て該上下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と出口側と
で互いに逆方向に傾斜させる1次補正と、該リードリン
グのリードが該磁気テープの基準縁に一致した状態とな
るように、該ドラムベースに対して該リードリング,該
ドラム軸に同軸的に支持した該上下ドラムを、該磁気テ
ープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に傾斜させ
る2次補正とを夫々行うための複数のスクリューを有し
た角度補正手段を備えた回転ドラム装置において、前記
リードリングの前記リードに、前記磁気テープの基準縁
の脱落を防止する手段を形成したことを特徴とする回転
ドラム装置を提供するものである。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる回転ドラム
装置の一実施例を図12乃至図14を参照して詳細に説
明する。
【0050】<第1実施例>図12は本発明に係わる回
転ドラム装置の構成を示した縦断面図、図13は本発明
に係わる回転ドラム装置を用いてより高速なトリックプ
レイを行った際、磁気テープの基準縁がリードリングの
リードから脱落を防止される状態を説明するための模式
図、図14は本発明に係わる回転ドラム装置において、
リードリングに形成したリードの形状を一部変形させた
変形例を説明するための図である。
【0051】尚、説明の便宜上、先に示した構成部材と
同一構成部材に対しては同一の符号を付して説明する。
【0052】図12乃至図14に示した本発明に係わる
回転ドラム装置10Cは、先に説明した新機構による回
転ドラム装置(Dynamic Drum)10Bの技
術思想をそのまま投入すると共に、上記回転ドラム装置
10Cを用いてより高速なトリックプレイを行う際に、
リードリング17に螺旋状に形成したリード17aに、
磁気テープTの基準縁Teの脱落を防止する手段を形成
したことを特徴とするものである。
【0053】まず、図12(A)に示した如く、本発明
に係わる回転ドラム装置10Cの構成は、下ドラム12
の中心部にドラム軸14が圧入されており、このドラム
軸14に嵌着したベアリング15a,15bを介して上
ドラム11が同軸的に支持されている。また、上下ドラ
ム11,12の外周には磁気テープTを巻回して案内す
るテープ摺接面11a,12aが略同径に形成されてい
る。また、下ドラム12には、テープ摺接面12aより
も小径の小径部12bがテープ摺接面12aの下方に螺
旋状に形成され、且つ、底面部12cの中央下方に小径
部12bより小径の下方小径部12dが後述のドラムベ
ース18側に向かって突出形成されている。
【0054】そして、磁気ヘッド13a,13bを搭載
した上ドラム11のみがドラム軸14を中心にドラムモ
ータ16の駆動力によって回転自在となっている。この
際、ドラムモータ16はドラム軸14の上端部側に固定
されたステータ16aと、上ドラム11と一体に回転す
るロータ16bとを組合わせて構成されている。また、
上ドラム11に取り付けた回転トランス26aと、下ド
ラム12に取り付けた回転トランス26bとの間で磁気
ヘッド13a,13bの信号を授受している。
【0055】更に、下ドラム12の外周下方には、磁気
テープTの基準縁Teを案内する螺旋状のリード17a
を形成したリードリング17が別体として設けられてい
る。上記リードリング17は、下ドラム12の下方に螺
旋状に形成した小径部12bの外周面に接近した状態で
遊嵌されており、上端に螺旋状のリード17aを形成し
た円環状部17bと底面部17cとから大略構成されて
いる。また、リードリング17の底面部17cの中央に
は貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周部には下
ドラム12の下方小径部12dと同軸的に嵌合すべきナ
イフエッジ部17dが形成されている。従って、ドラム
軸14に同軸的に支持された上下ドラム11,12が、
リードリング17の底面部17c上に同軸的に嵌合でき
るようになっている。
【0056】ここで、本発明の要部となるリードリング
17の上端に螺旋状に形成したリード17aは、図12
(B)にも拡大して示したように、リードリング17の
上端から“V溝状”に切削加工を施しており、このV溝
状に形成したV溝17aがリード17aに形成した磁
気テープTの基準縁Teの脱落を防止する手段となって
いる。尚、リードリング17の上端に螺旋状に形成した
リード17aをV溝状に加工する代わりに、図示を省略
するものの“U溝状”もしく“は凹溝状”に切削加工を
施しても良い。
【0057】そして、回転ドラム装置10Cは、上ドラ
ム11,下ドラム12,リードリング17をドラムベー
ス18上に順に組立ている。
【0058】従って、図13に示した如く、本発明に係
わる回転ドラム装置10Cを用いて、より高速なトリッ
クプレイを行うために例えばFF再生(又はFB再生)
における磁気テープTの走行速度を最大15倍速程度ま
でスピードアップを図った場合に、磁気テープTの走行
速度の高速化に伴ってリードリング17の傾きが増大し
ても、磁気テープTの基準縁Teはリードリング17の
上端に“V溝状”に形成したリード17aのV溝17a
内に入り込んでいるので、磁気テープTの基準縁Te
はリードリング17のリード17aからの脱落を防止さ
れる。この結果、より高速なトリックプレイ時でも磁気
ヘッド13a,13bの回転軌跡と磁気テープTの記録
跡とを一致させつつ、安定なテープ走行が得られるの
で、ノイズバーのない良好な画像を得られると共に、回
転ドラム装置10Cの性能向上並びに信頼性向上に大い
に寄与できる。
【0059】尚、回転ドラム装置10Cには、ここでの
図示を省略するものの、先に図7を用いて説明したリー
ドリング17上に設けた第1回動支点17e,17e
及び第2回動支点17f,17fと、ドラムベー
ス18上に設けた第1回動支点18e,18e及び
第2回動支点18f,18fと、リードリング17
に螺合したスクリュー25a,25bと、ドラムベース
18に螺合したスクリュー24a,24bとにより、図
7〜図9に示したノーマル再生,FF再生,FB再生動
作を同様に行うことができるように構成されている。
【0060】次に、本発明に係わる回転ドラム装置10
Cにおいて、リードリング17に形成したリード17a
の形状を一部変形させた変形例を図14を用いて簡略に
説明する。
【0061】図14に(A),(B)示した如く、リー
ドリング17のリード17aは、リードリング17の上
縁に形成されてなく、ここではリードリング17の上縁
外周を上下ドラム11,12のテープ摺接面11a,1
2a(図12)と略同径に形成して、且つ、上縁外周か
ら外側に向けて一回り大径に段差17aを付けて螺旋
状のリード17aが形成されている。このリードリング
17の上縁外周から外側に向けて付けた段差17a
リード17aに形成した磁気テープTの基準縁Teの脱
落を防止する手段となっている。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる回転ドラム
装置によると、とくに、リードリングのリードに、磁気
テープの基準縁の脱落を防止する手段を形成したため、
本発明に係わる回転ドラム装置を用いて、より高速なト
リックプレイを行うために例えばFF再生(又はFB再
生)における磁気テープTの走行速度を最大15倍速程
度までスピードアップを図った場合、磁気テープTの走
行速度の高速化に伴ってリードリングの傾きが増大して
も、リードリングのリードに形成した磁気テープの基準
縁の脱落を防止する手段によって磁気テープの基準縁は
リードからの脱落を防止されるので、この結果、より高
速なトリックプレイ時でも磁気ヘッドの回転軌跡と磁気
テープの記録跡とを一致させつつ、安定なテープ走行が
得られるので、ノイズバーのない良好な画像を得られる
と共に、本発明に係わる回転ドラム装置の性能向上並び
に信頼性向上に大いに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】VTRの回転ドラム装置近傍における磁気テー
プの走行系の一般的な例を示した図である。
【図2】FM再生信号波形を示した図である。
【図3】磁気テープに記録された記録跡パターンとトリ
ックプレイ時における磁気ヘッドの回転軌跡の関係を示
した図である。
【図4】W−VHS方式VTRにおける磁気テープの記
録跡パターンとトリックプレイ時における磁気ヘッドの
回転軌跡の関係を示した図である。
【図5】新機構による回転ドラム装置(Dynamic
Drum)の構成を説明するたのめの斜視図である。
【図6】新機構による回転ドラム装置(Dynamic
Drum)の構成を説明するたのめの縦断面図であ
る。
【図7】新機構による回転ドラム装置(Dynamic
Drum)において、リードリング側の回動支点及び
ドラムベース側の回動支点を説明すると共に、ノーマル
再生動作を説明するたのめの模式図である。
【図8】新機構による回転ドラム装置(Dynamic
Drum)において、FF再生動作を説明するたのめ
の模式図である。
【図9】新機構による回転ドラム装置(Dynamic
Drum)において、FB再生動作を説明するたのめ
の模式図である。
【図10】新機構による回転ドラム装置(Dynami
c Drum)において、ドラム全体補正,トラック補
正,リード補正の関係を示した図である。
【図11】新機構による回転ドラム装置(Dynami
c Drum)を用いてより高速なトリックプレイを行
った際、磁気テープの基準縁がリードリングのリードか
ら脱落する状態を説明するための模式図である。
【図12】本発明に係わる回転ドラム装置の構成を示し
た縦断面図である。
【図13】本発明に係わる回転ドラム装置を用いてより
高速なトリックプレイを行った際、磁気テープの基準縁
がリードリングのリードから脱落を防止される状態を説
明するための模式図である。
【図14】本発明に係わる回転ドラム装置において、リ
ードリングに形成したリードの形状を一部変形させた変
形例を説明するための図である。
【符号の説明】
10C…回転ドラム装置、11…上ドラム、11a…テ
ープ摺接面、12…下ドラム、12a…テープ摺接面、
12b…小径部、12c…底面部、13a,13b…回
転磁気ヘッド(磁気ヘッド)、14…ドラム軸、17…
リードリング、17a…リード、17a…V溝、17
…段差、17e,17e…第1回動支点、17
,17f…第2回動支点、18…ドラムベース、
18e,18e…第1回動支点、18f,18f
…第2回動支点、24a,24b…第1のスクリュ
ー、25a,25b…第2のスクリュー、T…磁気テー
プ、Te…基準縁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転磁気ヘッドを搭載して回転自在な上ド
    ラムと、下ドラムとをドラム軸に同軸的に支持し、且
    つ、磁気テープの基準縁を案内するリードを形成したリ
    ードリングを該下ドラムと同軸的に嵌合させて、該リー
    ドリングと該ドラム軸に同軸的に支持した該上下ドラム
    とをドラムベース上に支持し、該上下ドラムの周面の一
    部へ巻回された状態の該磁気テープに、該回転磁気ヘッ
    ドを用いて該磁気テープの基準縁に対して所定角度の傾
    斜記録跡を形成して記録再生動作を行なう際、 該磁気テープに形成されている記録跡と該回転磁気ヘッ
    ドの回転軌跡面とが一致した状態となるように、該リー
    ドリングのリードに対して該ドラム軸に同軸的に支持し
    た該上下ドラムを、該磁気テープの走行速度に応じて該
    上下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と出口側とで互
    いに逆方向に傾斜させる1次補正と、該リードリングの
    リードが該磁気テープの基準縁に一致した状態となるよ
    うに、該ドラムベースに対して該リードリング,該ドラ
    ム軸に同軸的に支持した該上下ドラムを、該磁気テープ
    巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に傾斜させる2
    次補正とを夫々行うための複数のスクリューを有した角
    度補正手段を備えた回転ドラム装置において、 前記リードリングの前記リードに、前記磁気テープの基
    準縁の脱落を防止する手段を形成したことを特徴とする
    回転ドラム装置。
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