JP2982284B2 - カセットテーププレーヤ - Google Patents

カセットテーププレーヤ

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコンパクトカセットテープの記録・再生を行
なうカセットテーププレーヤに関するものである。
[発明の概要] 本発明は、コンパクトカセットテープのガイド孔から
キャプスタンを挿入するカセットテーププレーヤであっ
て、特に、キャプスタンがガイド孔に挿入された際に、
その軸受の所定箇所がガイド孔に当接してコンパクトカ
セットテープの位置決めを行なうことができる形状とさ
れているものである。
[従来の技術] 第8図はコンパクトカセットテープ(以下、単にカセ
ットという)の斜視図であり、このカセットにはよく知
られているように、カセットプレーヤに装着された際に
磁気ヘッドの挿脱用に供される磁気ヘッド用窓1、ピン
チローラ(及び機種によっては消去ヘッド)が挿脱され
るピンチローラ用窓2a,2b、キャプスタンが挿入される
キャプスタン用孔3a,3b、特にリバース可能型の録音再
生機の場合に消去ヘッドが挿脱される小窓4a,4b、及び
ガイド突起が挿入されるガイド孔5a,5bが、それぞれ規
格化されて設けられている。また、磁気ヘッド用窓1の
内部にはパッド6がテープT方向に付勢されて取り付け
られている。
このようなカセットが装着されるカセットプレーヤの
ヘッド装置部は、機種によって多少異なるが、大別して
第9図(a)〜(d)に示すように各窓及び孔を使用し
ている。第9図において11は磁気ヘッド、12はピンチロ
ーラ、13はキャプスタン、14は消去ヘッド、15はガイド
突起を示す。
ここで、ガイド孔5a、5bに対して挿入されるガイド突
起15は、例えば第10図(a)に示すようにシャーシ16上
に略円錐状に突出して設けられており、カセットが装着
されると第10図(b)に示すようにやや長方形状のガイ
ド孔5a,5bと3点で接触することによって、カセットの
ヘッド装置部側における位置ガイドを行なうものであ
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、例えば一方のガイド孔にキャプスタン
を挿入するようなヘッド装置部を構成する場合、当然な
がらそのガイド孔に対してはガイド突起による位置決め
を行なうことはできなくなる。
カセット位置決めが多少でも不安定となることは、例
えば再生レベルの変動やアジマス特性の悪化、ワウ・フ
ラッターの増大等を引き起こすことにつながり、カセッ
トプレーヤの性能面において著しく不利となる。このた
め、例えばガイド孔にキャプスタンを挿入するように構
成することによる利点を生かしたヘッド装置部を実現す
ることは困難であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもの
で、カセットのガイド孔からキャプスタンを挿入するよ
うにヘッド装置部を構成する場合において、前記キャプ
スタンの軸受を、前記ガイド孔に挿入された際にカセッ
トの位置決めを行なうことができる形状としたカセット
テーププレーヤを提供するものである。
[作用] キャプスタンの軸受、又は軸受の一部であるフランジ
部、スリーブ部に、例えばガイド突起と同じようにガイ
ド孔と3点で接触する直径の円周部分を設けることによ
り、キャプスタンが挿入されたガイド孔部分について
も、カセットのヘッド装置部側における位置ガイド作用
が得られることになる。
[実施例] 第1図(a)(b)はそれぞれ、カセットのガイド孔
からキャプスタンを挿入するようにしたヘッド装置部の
構成(特に1個のキャプスタンを正逆方向に回転させる
ことによりノーマル方向の定速記録再生走行だけでなく
リバース方向の定速記録再生走行を可能とした、いわゆ
るシングルキャプスタン・リバース方式の構成)に基づ
いた本発明の実施例を概念的に示したものである。
図中、21Nはノーマル走行時用の磁気ヘッド(以下、
ノーマルヘッドという)、21Rはリバース走行時用の磁
気ヘッド(以下、リバースヘッドという)、22はピンチ
ローラ、23はキャプスタン、24は該ヘッド装置部側に取
り付けられているパッド、25N,25Rは消去ヘッド、26は
ガイド突起を示す。
第1図(a)は再生専用のシングルキャプスタン・リ
バース方式の1例であり、カセットが装着されるとガイ
ド孔5bからキャプスタン23が挿入され、またキャプスタ
ン用孔3bからパッド24が挿入される。
そして再生時には小窓4bからピンチローラ22が挿入さ
れてテープTがキャプスタン23に圧接され、定速走行が
なされるとともに、ノーマル走行再生の場合にはノーマ
ルヘッド21Nがピンチローラ用窓2bから挿入され、又、
リバース走行再生のときにはリバースヘッド21Rが磁気
ヘッド用窓1から挿入されるようになされているもので
ある。
この場合、カセットの位置ガイドは、ガイド孔5aには
略円錐状のガイド突起26が当接することにより、さらに
ガイド孔5bについてはガイド孔5bと3点が接触する直径
とされた円周部分が設けられたキャプスタン23の軸受33
が当接することによりなされている。
次に第1図(b)は記録・再生可能なシングルキャプ
スタン・リバース方式の1例であり、ノーマルヘッド21
N及びリバースヘッド21Rはそれぞれ記録再生兼用ヘッド
とされている。
カセットが装填されると、キャプスタン23はガイド孔
5aから挿入され、又パッド24はキャプスタン用孔3aから
挿入される。そしてピンチローラ22は小窓4aから挿脱さ
れるとともに、ノーマル走行時にはノーマルヘッド21N
(及び録音時であれば消去ヘッド25N)が磁気ヘッド用
窓1から挿入され、又、リバース走行時にはリバースヘ
ッド21R(及び録音時であれば消去ヘッド25R)がピンチ
ローラ用窓2aから挿入されるように構成されている。
この場合、カセットの位置ガイドは、ガイド孔5bには
略円錐状のガイド突起26が当接することにより、さらに
ガイド孔5aについてはガイド孔5aと3点が接触する直径
とされた円周部分が設けられたキャプスタン23の軸受33
が当接することによりなされる。
第1図(a)(b)としてあげたシングルキャプスタ
ン・リバース方式を実現するヘッド装置部の構成は、キ
ャプスタン23をガイド孔5a,5bから挿入するようにする
ことにより、ノーマルヘッド21Nをキャプスタン23より
もノーマル走行時の供給リール側に、リバースヘッド21
Rをキャプスタン23よりもリバース走行時の供給リール
側に、それぞれ配置されるようにしており、つまり、常
にキャプスタン23を磁気ヘッドよりテークアップ側に位
置させて、テープ走行は常に安定したものとしている。
そしてさらに、キャプスタン23の軸受33にカセットガイ
ド作用をなさしめることにより、キャプスタン23をガイ
ド孔を挿入することによって発生する問題をも解消して
いるものである。
以下、第1図(a)の概念図に相当する具体的な実施
例を説明する。
第2図(a)は本実施例のカセットテーププレーヤの
駆動伝達系を簡単に示したものであり、30は正逆回転可
能とされたモータ部、31はベルト、32はフライホイー
ル、33は軸受であり、いわゆるベルトドライブ方式でキ
ャプスタン23が正逆方向に定速駆動される。このときキ
ャプスタン23は前記第8図のカセットが装填されたとき
に、一方のガイド孔5bに挿入される位置とされている。
なお、キャプスタン23及びフライホイール32の構成部
分を側面断面図として第2図(b)に示す。32aはベル
ト31が巻回される溝部であり、32bはフライホイール32
上に取り付けられる駆動ギアである。キャプスタン23は
フライホイール32及び軸受33の中心に保持されることに
より、モータ部30からの回転力が伝達されている。
ここで軸受33には、フランジ部33aに続いて長方形状
のガイド孔5bの内壁部分と3点で接触する直径とされた
円周部分33bが形成され、さらにカセットハーフと当接
してガイド孔5b内部には挿入されない段部33cが設けら
れている。
また第2図(a)において、34はフライホイール32上
の駆動ギア32bと噛合する減速ギア、35は減速ギア34の
中心を回動軸とする揺動自在なT字レバー、36はT字レ
バー35の一端部35aに軸支されるノーマル走行時の伝達
ギア、37はT字レバー35の他端部35bに軸支されるリバ
ース走行時の伝達ギア、38,39はリールギア、40,41はリ
ール台部である。伝達ギア36,37は減速ギア34からクラ
ッチ部34aを介して回転力が伝達されている。
42はノーマル・リバースレバー(以下、NRレバーとい
う)であり、長孔42a,42bにシャーシ上の規制ピン43a,4
3bが挿通して支持されていることによりスライド移動が
可能とされている。また、突起42cにねじりコイルばね4
4が取り付けられ、T字レバー35の突起35cと連結されて
いる。NRレバー42のスライド移動手段は図示していない
が、ノーマル走行操作及びリバース走行操作に伴ってN
方向及びR方向にスライドするものであればよく、カム
欠歯ギアによるものやプランジャによるものなど各種考
えられる。
なお、45は早送り時及び巻戻時にのみ、回転自在に支
持されたギア46を減速ギア34に噛合させ、リールギア39
或は38をギア46で選択的に噛合させるため、図示しない
FF/REW機構によって45aを支店として矢印FR方向にギア4
6を移動させる回動自在なレバーである。
このような駆動伝達系のノーマル走行時の状態は第2
図(c)に示される。
すなわちノーマル走行操作がなされると、NRレバー42
はノーマル位置にまでスライド移動され、このNRレバー
42のスライドに伴って、ねじりコイルばね44でNRレバー
42と連結されたT字レバー35は左方向に回動する。する
と伝達ギア36がリールギア38と当接して噛合する。従っ
て、モータ部30からのノーマル方向NMの回転力はベルト
31を介してフライホイール32を駆動し、キャプスタン23
をNC方向に駆動するとともに、フライホイール32の駆動
ギア32bから減速ギア34、クラッチ部34a、伝達ギア36、
リールギア38を介して、ノーマル走行時の巻取リールで
あるリール台部40が回転駆動される。
次にリバース走行時は、第2図(d)に示されるよう
に、NRレバー42がリバース位置にスライドしており、こ
れに伴ってT字レバー35は右方向に回動することとな
る。すると、伝達ギア37がリールギア39と噛合する。従
って、モータ部30の逆方向RMの回転力はベルト31を介し
てフライホイール32を駆動し、キャプスタン23をRC方向
に駆動するとともに、フライホイール32の駆動ギア32b
から減速ギア34、クラッチ部34a、伝達ギア37、リール
ギア39を介して、リバース走行時の巻取リールであるリ
ール台部41を回転駆動することになる。
次に本実施例のヘッド装置部の構成を第3図、第4
図、第5図で説明する。
ヘッド装置部は第3図から解るようにNRレバー42に対
して立体的に構築されており、47はNRレバー42に取り付
けられた圧着レバーであり、一端が47aを支点として回
動自在にNRレバー42上に取り付けられ、他端を第4図に
示すようにリミッタバネ47bによって矢印B方向に付勢
され、図示しないシャーシ上のストッパ部材によって回
動位置が規制されてなり、NRレバー42と伴にスライド移
動する。
48N,48Rはそれぞれノーマルヘッド21N,リバースヘッ
ド21Rをカセット内のテープに対して選択的に接離させ
るヘッドレバーであり、ビス、ネジ等の支持部材21Na,2
1Nb,21Ra,21Rbによって支持されたヘッド台板49N,49R
(第3図(b)のみに図示)を介してノーマルヘッド21
N,リバースヘッド21Rを搭載している。このヘッドレバ
ー48N,48Rはいづれも軸部50によって上部基板51から回
動可能に支持されている。
52はピンチレバーであり、軸部53によって上部基板51
から回動可能に支持されているとともに、その先端部52
aにはピンチローラ22を軸支している。また第3図
(b)から分かるように上方から圧着レバー47の高さ位
置まで到達する突出ピン52bが設けられている。ここ
で、ピンチローラ22及びピンチローラ22を軸支する先端
部52aは、カセットの小窓4a,4bに挿通可能な大きさとさ
れている。
なお、第4図及び第5図に示すようにヘッドレバー48
N,48R、及びピンチレバー52は各突起48Nb,48Rb,52cに係
合するスプリング或はまきばね等の付勢手段50a,50a,53
aにより、各先端部分48Na,48Ra,52aが各回動軸50,50,53
に対して矢印A方向、つまりテープTより離れる方向及
びキャプスタン23より離れる方向に付勢され、図示しな
いシャーシ上のストッパ部材によって移動位置を規制さ
れている。
54はシャーシに対して回動可能に取り付けられている
パッドレバーを示し、このパッドレバー54の一端部には
上方に突出する突出片54aが設けられ、突出片54a上でノ
ーマルヘッド21Nとテープを介して相対する位置にパッ
ド24が取り付けられている。また、パッドレバー54はパ
ーマロイ等のシールド材で成形されているとともに、突
出片54a及びパッド24の部分は装填されるカセットのキ
ャプスタン用孔3bに挿通可能な大きさ及び位置とされて
いる。なお、このパッドレバー54も例えばスプリングSP
等の付勢手段により、回動軸54bに対して突出片54aが矢
印A方向に付勢されるようになされているが、他端部54
cが係止体56に当接することにより、パッド24部分のノ
ーマルヘッド21Nの方向への回動が規制されている。
ヘッド装置部は概略このように構成されており、ノー
マル走行時、リバース走行時、ストップ時(テープ早送
り、テープ巻戻時を含む。以下同じ)の3つの状態をと
る。
まずキャプスタン23へのピンチローラ22の接離動作に
ついて第4図(a)〜(c)で説明する。
上記した圧着レバー47は、第4図で明らかなように台
形状の切欠部47aが形成されており、また前述したよう
にピンチレバー52は突起52cに係合する巻ばね53aにより
キャプスタン23から離れる方向に付勢されているため、
ストップ時には第4図(a)に示すようにピンチレバー
52に設けられた突出ピン52bが切欠部47aに嵌り込んでお
り、これによってピンチローラ22とキャプスタン23は離
れた状態となっている。
ところが、ノーマル走行時には前述したようにNRレバ
ー42がスライドするため、これに取り付けられた圧着レ
バー47も第4図(b)に示すとおり同時にスライドし、
これによって突出ピン52bが切欠部47aから脱出する。従
ってピンチレバー52は反付勢方向に押し出され、ピンチ
ローラ22とキャプスタン23が圧接されることになる。こ
のとき、キャプスタン23はNC方向に定速回転しているた
め、ピンチローラ22とキャプスタン23に挟接されテープ
Tはノーマル方向に定速走行される。
また、リバース走行時にNRレバー42が第4図(c)に
示すとおりスライドし、同様に圧着レバー47がスライド
した場合も、突出ピン52bが切欠部47aから脱出してピン
チレバー52を押し出し、ピンチローラ22とキャプスタン
23を圧接させる。このときキャプスタン23はRC方向に定
速回転しており、従ってピンチローラ22とキャプスタン
23に挟接されテープTはリバース方向に定速走行され
る。
次にテープTに対するノーマルヘッド21N及びリバー
スヘッド21Rの接離動作について第5図(a)〜(c)
で説明する。
前述したようにヘッドレバー48N及び48Rは突起48Nb,4
8Rbに係合する巻ばね50a,50aによって軸部50を中心に反
キャプスタン方向に所定角度だけ付勢されており、ま
た、NRレバー42上に押出ピン42d,42eが形成されている
ため、ストップ時には、第5図(a)に示すように、押
出ピン42d,42eがヘッドレバー48N,48Rの先端部48Na,48R
aと当接している。この状態では両ヘッド21N,21Rともテ
ープT(図示せず)に対して当接していない。
ところがノーマル走行時には、NRレバー42のスライド
に伴って押出ピン42d,42eもスライドするため、第5図
(b)に示すように押出ピン42dはヘッドレバー48Nをテ
ープTの方向へ押し出すように回動させていく。すると
ヘッドレバー48Nに搭載されたノーマルヘッド21Nはテー
プT方向に押し出され、一方リバースヘッド21R側には
押出ピン42eは何等作用しない。押し出されたノーマル
ヘッド21Nは装着されたカセットのピンチローラ用窓2b
から、テープTを介在させた状態で、キャプスタン用孔
3bから挿入されているパッド24を押圧する。従ってテー
プTはノーマルヘッド21Nとパッド24によって挟接され
ることになり、ノーマル走行における再生動作が可能と
なる。
リバース走行時には、NRリバー42のスライドに伴って
押出ピン42d,42eが第5図(c)に示すように移動し、
従って、押出ピン42eによってヘッドレバー48Rが押し出
される一方、ノーマルヘッド21N側は押出ピン42dによる
作用が解除されるため、リバースヘッド21Rが装填され
たカセットのテープTに圧接し、リバース走行時におけ
る再生動作が可能となる。なお、この際テープTはリバ
ースヘッド21Rとカセットの磁気ヘッド用窓1内に取り
付けられているパッド6に挟接されることになる。
以上のような本実施例のカセットテーププレーヤにお
けるヘッド装置部と、装着されたカセットの位置関係を
第6図(a)(b)に示す(リバース走行時の例として
ある)。
つまり、カセットが装填されると、ガイド孔5bからキ
ャプスタン23が挿入され、一方ガイド孔5aには従来のカ
セットプレーヤと同様のガイド突起26が嵌合する。な
お、ここでガイド孔5b側の位置決めはガイド突起26と同
径とされたキャプスタン23の軸受33の円周部分33bによ
ってなされている。
軸受33とガイド孔26の挿入位置関係は第7図に示され
るとおり、段部33cでガイド孔26への挿入が係止され、
円周部分33bが小窓4b側以外の3点でガイド孔26と当接
している。
また、第6図(a)に示すようにカセットのキャプス
タン用孔3bにはパッドレバー54の突出片54aが取り付け
られたパッド24が挿入され、一方キャプスタン用孔3aは
使用されない。
さらに磁気ヘッド用窓1からリバースヘッド21Rが挿
脱され、またピンチローラ用窓2bからノーマルヘッド21
Nが挿脱され、小窓4bからピンチローラ22が挿脱され
て、ピンチローラ用窓2a、小窓4aは使用されない。
このように本実施例では、キャプスタン23をガイド孔
5bから挿入することにより、キャプスタン23の両側にヘ
ッドを配置してノーマル時とリバース時交互に機能する
ようにし、かつ、ノーマル走行時、リバース走行時に限
らず、常にキャプスタン23とテープTを送り出している
側のリールの中間に再生ヘッドが位置するように構成さ
れている。
つまり、本実施例では再生動作を行なうヘッド(ノー
マルヘッド21N,リバースヘッド21R)に対して、常にキ
ャプスタン23が巻取リール側から定速で引っ張るように
作用しているため、テープ走行はノーマル時リバース時
に限らず常に安定したものとなり、従来リバース時のテ
ープ走行が不安定であるという問題のあったシングルキ
ャプスタン・リバース方式を十分に実用可能なものとし
て構成できる。
従って、シングルキャプスタン・リバース方式の利点
である低コスト、消費電力の低減、軽量化、小型化とい
う利点を実際に具体化することができることになり、特
に携帯用のカセットテーププレーヤに好適である。
そしてさらに、キャプスタン23が挿入されるガイド孔
については軸受33によって位置ガイドがなされているた
め、キャプスタン23をガイド孔に挿入するようにしても
カセット位置を安定させることができる。従って、カセ
ット位置の不安定性による出力レベル変動やアジマス特
性の低下、ワウ・フラッターの増大という悪影響は発生
せず、性能の安定につながり、キャプスタン23をガイド
孔に挿入して、シングルキャプスタン・リバース方式を
構成するヘッド装置部を実用化できることになる。
また、本実施例の場合、特にシングルキャプスタンで
あるため駆動伝達系の構成が簡単なものとなり、従って
ワウ・フラッター、スピード偏差の面で非常に有利とな
る。
さらに、カセットのガイド孔5bはキャプスタン用孔3b
よりも約1.5mm奥に形成されているため、キャプスタン2
3をガイド孔5bから挿入するように構成するということ
は、従来のカセットプレーヤに比べて、キャプスタン23
の中心位置が約1.5mm奥に形成されることになる。これ
は従来より直径が約3mm大きいフライホイールの使用を
可能とすることにつながり、従ってフライホイール32の
慣性モーメントを向上させることも可能となる。
さらに、ヘッド装置部は前記第6図上カセットの左半
分の範囲内に構成できることになるので、右半分に相当
するカセットプレーヤ筺体におけるデザインやメカニカ
ル設計の自由度を大幅に向上させることになる。
ところで、本実施例ではベルトドライブタイプの駆動
伝達系を例にあげたが、モータ軸で直接フライホイール
を回転させるダイレクトドライブタイプで構成してもよ
い。
なお本発明において、カセットの各孔及び窓に対する
ヘッド等の構成位置は第1図(a)(b)の例に限られ
ることなく、例えばノーマルヘッドとリバースヘッドを
ピンチローラ用窓2a,2bから挿脱するようにし、磁気ヘ
ッド用窓1を使用しないことなども考えられる。いづれ
にしても、ガイド孔に5a,5bにキャプスタンを挿入する
ように構成する場合には、そのキャプスタンの軸受がガ
イド孔5a,5bに対してガイド作用を有する形状に形成さ
れればよい。
また、シングルキャプスタン・リバース方式の構成に
基づいた実施例を説明したが、リバース不能の1ウエイ
型や、ノーマル走行用及びリバース走行用の2つのキャ
プスタンを備えた構造のものであっても、キャプスタン
をガイド孔に挿入するようにヘッド装置部を構成する限
りは、本発明が適用できることはいうまでもない。
さらに軸受の形状は上記実施例の形状に限定されるも
のではない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のカセットテーププレー
ヤは、キャプスタンの軸受が、カセットのガイド孔に対
して位置ガイド機能を有するような形状とされているた
め、キャプスタンをガイド孔に挿入するように構成して
も、軸受によって装填されたカセットの位置固定を安定
に行なうことができるという効果があり、また従って、
キャプスタンをガイド孔に挿入するような構成を実用化
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の実施例である再生専用機
及び記録再生可能機のヘッド装置部と装填されるカセッ
トの位置関係を示す概念図、 第2図(a)(b)(c)(d)は第1図(a)の実施
例の駆動伝達系の構成及び動作の説明図、 第3図(a)(b)は第1図(a)の実施例のヘッド装
置部を示す平面図及び側面図、 第4図(a)(b)(c)は第3図のヘッド装置部のピ
ンチローラの動作の説明図、 第5図(a)(b)(c)は第3図のヘッド装置部の磁
気ヘッドの動作の説明図、 第6図(a)(b)は第3図のヘッド装置部と装填され
るカセットの位置関係の説明図、 第7図は軸受とガイド孔の位置関係の説明図、 第8図はカセットの斜視図、 第9図(a)〜(d)は従来のヘッド装置部とカセット
の位置関係の説明図、 第10図(a)(b)はガイド突起によるカセットガイド
機能の説明図である。 1は磁気ヘッド用窓、2a,2bはピンチローラ用窓2a,2b、
3a,3bはキャプスタン用孔3a,3a、4a,4bは小窓、5a,5bは
ガイド孔5a,5b、6はパッド、21Nはノーマルヘッド、21
Rはリバースヘッド、22はピンチローラ、23はキャプス
タン、24はパッド、25N,25Rは消去ヘッド、26はガイド
突起、30はモータ部、31はベルト、32はフライホイー
ル、33は軸受、34は減速ギア、35はT字レバー、42はNR
レバー、47は圧着レバー、48N,48Rはヘッドレバー、52
はピンチレバー、54はパッドレバーを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンパクトカセットテープのガイド孔から
    キャプスタンを挿入するようにヘッド装置部を構成する
    とともに、前記キャプスタンの軸受が、前記ガイド孔に
    挿入された際にコンパクトカセットテープの位置決めを
    行なうことができる形状とされていることを特徴とする
    カセットテーププレーヤ。
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