JP3089499B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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JP3089499B2
JP3089499B2 JP03238974A JP23897491A JP3089499B2 JP 3089499 B2 JP3089499 B2 JP 3089499B2 JP 03238974 A JP03238974 A JP 03238974A JP 23897491 A JP23897491 A JP 23897491A JP 3089499 B2 JP3089499 B2 JP 3089499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテーププレーヤに
関する。詳しくは、磁気ヘッドを支持したヘッドレバー
の僅かな動きによってテープガイドをテープに接触する
位置とテープカセットの着脱に邪魔にならない位置との
間を移動させ得るようにした新規なテーププレーヤを提
供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】テーププレーヤにおいて、テープガイド
は記録又は再生を行うときにはテープに接触する位置に
あってテープの走行経路を規制する必要があり、テープ
カセットを着脱するときにはその邪魔にならない位置に
待避していることが必要である。
【0003】そして、テープガイドがテープに接触する
必要があるのは記録時又は再生時で磁気ヘッドがテープ
に接触している時であるので、該磁気ヘッドを支持して
磁気ヘッドがテープに接触する位置と磁気ヘッドがテー
プから離れた位置との間を移動するヘッドレバーにテー
プガイドを支持するようにすれば、構造が簡単になり、
またタイミングも取り易くなると言う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テープ
ガイドをテープに接触する位置とテープカセットの着脱
に邪魔にならない位置との間を移動させるには、ヘッド
レバーにかなり大きな移動量が必要であり、小型化の妨
げになると言う問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明テーププレーヤ
は、上記課題を解決するために、磁気ヘッドが一端側に
設けられ、他端側がシャーシに磁気ヘッドがテープカセ
ットのテープと接する位置と磁気ヘッドがテープカセッ
トのテープから離間する位置との間を回動自在に支持さ
れたヘッドレバーと、ヘッドレバーの他端側と磁気ヘッ
ドとの間に、ヘッドレバーに対して回動自在に設けら
れ、ヘッドレバーの他端側の回動端側に設けられたテー
プをガイドするテープガイド部とヘッドレバーの一端側
の回動端側に設けられシャーシに形成された規制孔と係
合する被規制ピンとテープガイド部と被規制ピンとの間
に設けられた回動支点とを有するテープガイド部材とを
備え、ヘッドレバーがテープカセットのテープと接する
位置に回動されると、テープガイド部材は、被規制ピン
が規制孔と係合することによって移動が規制された状態
で回動支点を中心にして回動しテープガイド部がテープ
カセットのテープと接触し、ヘッドレバーがテープカセ
ットのテープから離間する位置に回動されると、テープ
ガイド部材は、被規制ピンが規制孔と係合することによ
って移動が規制された状態で回動支点を中心にして回動
しテープガイド部がテープカセットのテープから離間さ
れるようにしたものである。
【0006】
【作用】従って、本発明テーププレーヤにあっては、ヘ
ッドレバーの僅かな移動が拡大されてガイド部材のテー
プガイド部の移動として現れるので、ヘッドレバーの移
動空間をそれほど大きく取る必要がなく、小型化に寄与
する。
【0007】
【実施例】以下に本発明テーププレーヤの詳細を添付図
面に示す実施例に従って説明する。
【0008】図中1が本発明を適用したテープレコーダ
であり、2はその筐体、3は筐体2の上面に形成された
カセット着脱口4を開閉する蓋体であり、該蓋体3を図
1に示すように開くと上記カセット着脱口4を介してカ
セット装着凹部5の上面が開放されてカセット装着凹部
5へのテープカセット6の着脱が出来る状態となる。
【0009】7は上記筐体2内に配置されたシャーシで
あり、該シャーシ7の上側の筐体2によって囲まれた部
分がカセット装着凹部5となっている。
【0010】カセット装着凹部5内において2つのリー
ル台8、8´が上記シャーシ7に左右に離間した状態で
回転可能に支持されており、これらリール台8、8´と
一体的なリール台ギヤ9、9´がシャーシ7の下側に位
置している。尚、リール台ギヤ9、9´は大ギヤ9a、
9´aと小ギヤ9b、9´bとが一体に形成されて成
る。
【0011】10はシャーシ7の左下の位置に固定され
たモータであり、該モータ10の回転軸10aにはプー
リ11が固定されている。
【0012】12はシャーシ7の下面の前側略中央に回
転自在に支持されたプーリであり、該プーリ12の上面
の中心部には小さな駆動ギヤ13が一体的に形成されて
いる。そして、該プーリ12とモータ10の回転軸10
aに固定されたプーリ11とに無端状のベルト14が架
け渡されており、従って、モータ10が回転するとプー
リ12が回転されることになる。
【0013】15は左右に長いFRスライダーであり、
シャーシ7の下面のうち前後方向における中央部に左右
方向に摺動自在に支持されている。
【0014】16は中間ギヤであり、上記FRスライダ
ー15の下側に回転自在に支持されると共に上記駆動ギ
ヤ13と常時噛合されているようになっている。
【0015】17はリミッタギヤであり、上記中間ギヤ
16の上側にFRスライダー15から垂設されかつ中間
ギヤ16が支持されている支持軸18に回転自在に支持
されている。
【0016】そして、中間ギヤ16とリミッタギヤ17
との間にはトルクリミッター19が介在されている。ト
ルクリミッター19は、摩擦係数の大きな材料、例え
ば、フェルト等からなる摩擦板20と中間ギヤ16を摩
擦板20を介してリミッタギヤ17に圧着させる押さえ
バネ21とから成る。
【0017】押さえバネ21は板ばね材料で形成され、
円形をした中心板21aから「L]字状をした複数の腕
片21b、21b、・・・が各腕片21b、21b、・
・・の長片が円周方向に延びるように突設され、各腕片
21b、21b、・・・はその先端が上方に変位するよ
うに僅かに曲げられている。このような押さえバネ21
の中心板21aの中心部が上記支持軸18の下端部に取
着され、そして、該押さえバネ21の腕片21b、21
b、・・・の先端部が中間ギヤ16の下面を弾発的に押
圧し、これによって、中間ギヤ16に上方への移動力が
付勢され、従って、中間ギヤ16が摩擦板20を介して
リミッタギヤ17に圧着される。
【0018】従って、中間ギヤ16が回転するとリミッ
タギヤ17も中間ギヤ16と一体的に回転する。しかし
ながら、リミッタギヤ17に大きな負荷がかかっている
と、摩擦板20とリミッタギヤ17との間で辷りが生じ
るようになっている。
【0019】しかして、上記FRスライダー15が左方
へ移動するとそれと共に中間ギヤ16も左方へ移動して
巻取側のリール台8´(以下、「T側リール台」と言
う。)のリール台ギヤ9´(以下、「T側リール台ギ
ヤ」と言う。)の小ギヤ9´bと噛合して、該T側リー
ル台8´を高速でテープ巻取方向へ回転させる。また、
FRスライダー15が右方へ移動するとそれと共に中間
ギヤ16も右方へと移動して供給側のリール台8(以
下、「S側リール台」と言う。)の小ギヤ9bと噛合し
て、該S側リール台8を高速でテープ巻取方向へ回転さ
せる。
【0020】22はシャーシ7の下面のうち後側の左右
方向における略中央に回動自在に支持されたテイクアッ
プアームであり、板ばね材料で形成されている。
【0021】23は左右方向に長い板状をしたテイクア
ップアーム22のギヤ支持部であり、該ギヤ支持部23
の左右方向における中央の前寄りの部分がシャーシ7に
垂設された支持軸24に回動自在に支持されている。ま
た、該ギヤ支持部23の左右両端部の下側にプレイギヤ
25、25´が回転自在に支持されている。
【0022】また、ギヤ支持部23の後縁のうち左右両
端に寄った位置に小さな突部23a、23a´が突設さ
れている。
【0023】26は上記支持軸24にテイクアップアー
ム22の下側で回転自在に支持された中継ギヤであり、
該中継ギヤ26は上記リミッタギヤ17及びプレイギヤ
25、25´と常時噛合されている。
【0024】27は上記ギヤ支持部23の後縁の左右方
向における中央から後方へ向けて突設された被規制部で
ある。
【0025】28はギヤ支持部23の前縁の左右方向に
おける中央から前方に向けて突設された規制部であり、
その前端の左右両端には左右に張りだした突起29、2
9´が形成されている。
【0026】また、規制部28の前端寄りの部分28a
は大きな楕円形に形成されていて、該部分28aの略全
体に亘る楕円形の挿通孔30が形成されていて、上記中
間ギヤ16及びリミッタギヤ17が支持された支持軸1
8はこの挿通孔30を挿通されていて、これによって、
FRスライダー15の左右方向への摺動とテイクアップ
アーム22の回動が可能となっている。
【0027】31、31´はギヤ支持部23の前縁のう
ち規制部28が突出している部分から左右にそれぞれ離
間した位置から前方へ向けて突出された被押圧腕であ
り、その前端は規制部28の前端部の側方であって規制
部28の前端より僅かに後方の位置で終わっている。
【0028】被押圧腕31、31´の基端寄りの部分3
2、32´は「S」字状に曲がったバネ状部となってお
り、該バネ状部32、32´から前の部分は被規制部2
8の前端寄りの部分28aの側縁に略一定の間隔をおい
て沿うように位置していて、その前端部33、33´の
規制部28の前端部に対向する側の側縁33a、33´
aは前端に行くに従って規制部28から遠くなる傾斜縁
とされている。
【0029】34はシャーシ7の下面のうち後端縁に沿
った位置に左右方向へ摺動自在に支持された規制スライ
ダーであり、その前縁のうち中央から稍左右に寄った位
置には押圧部35、35´が突設されている。そして、
該押圧部35、35´の前縁の中央には「V」字状に開
いた切欠36、36´が形成されている。
【0030】しかして、規制スライダー34がその移動
範囲の中央、即ち、中立位置にある状態では、テイクア
ップアーム22が傾動したとき、その突部23a又は2
3a´が規制スライダー34の押圧部35、35´に形
成された切欠36又は36´内に入り、それによって、
テイクアップアーム22はそのプレイギヤ25又は25
´がリール台8又は8´の大ギヤ9a又は9´aに噛合
するまで回動することが出来る。
【0031】そして、テイクアップアーム22が傾動し
て、そのプレイギヤ25又は25´がリール台8又は8
´の大ギヤ9a又は9´aと噛合しているときが、プレ
イ状態であり、図示しない磁気テープが定速で走行さ
れ、T側リール台8´と係合して回転するT側テープリ
ール(ノーマルプレイモードの時)又はS側リール台8
と係合しているS側テープリール(リバースプレイモー
ドの時)に卷き取られて行く。
【0032】そして、規制スライダー34はキュー又は
レビューの時に中立位置より左方へ(キューの時)又は
右方へ(レビューの時)移動し、プレイギヤ25又は2
5´がリール台8又は8´の大ギヤ9a又は9´aと噛
合しているテイクアップアーム22の突部23a又は2
3a´を規制スライダー34の押圧部35又は35´の
切欠36又は36´の脇に位置する部分が押圧してテイ
クアップアーム22を回動させて、プレイギヤ25又は
25´をリール台ギヤ9a、9´aから離間させる。
【0033】従って、プレイ状態からFRスライダー1
5が左方へ移動すると、後述する連動機構を介して規制
スライダー34が中立位置から左方へ移動してテイクア
ップアーム22を回動させてそのプレイギヤ25又は2
5´をリール台ギヤ9a又は9´aから離間させ、ま
た、FRスライダー15の左方への移動により中間ギヤ
16がT側リール台8´の小ギヤ9´bと噛合してT側
リール台8´を高速でテープ巻取方向へ回転させ、これ
によってキュー状態が現出される。
【0034】また、プレイ状態からFRスライダー15
が右方へ移動すると、後述する連動機構を介して規制ス
ライダー34が中立位置から右方へ移動してテイクアッ
プアーム22を回動させてそのプレイギヤ25又は25
´をリール台ギヤ9a又は9´aから離間させ、また、
FRスライダー15の右方への移動により中間ギヤ16
がS側リール台8の小ギヤ9bと噛合してS側リール台
8をテープ巻取方向へ高速で回転させ、これによってレ
ビュー状態が現出される。
【0035】37は上方からみて略「L」字状をした連
動アームであり、シャーシ7の左端部にその前後方向に
おける略中間の部分が回動自在に支持されている。連動
アーム37の回動支点37aより稍前側の部分には長方
形の係合孔38が形成され、上記FRスライダー15の
左端から前方に突出した突出片39の前端に突設された
連結ピン39aが上記係合孔38に摺動自在に係合され
ている。
【0036】また、連動アーム37の後端部には斜めに
延びる長孔状の連結孔40が形成されている。
【0037】41はシャーシ7の前縁に設けられた前面
板42に左右方向に摺動自在に支持されたFRレバーで
あり、その左端部に形成された係合孔41aに上記連動
アーム37の前端部37bが回動可能に係合されてい
る。
【0038】しかして、FRレバー41を左右方向に摺
動させると、該FRレバー41に前端部37bが係合さ
れている連動アーム37が回動し、そして、この連動ア
ーム37と連結されているFRスライダー15が左右に
移動せしめられる。
【0039】即ち、FRレバー41が左方へ移動される
と、連動アーム37は上方から見て時計回り方向へ回動
し、FRスライダー15の連結ピン39aが係合されて
いる係合孔38が左方へ変位するので、FRスライダー
15は左方へと移動せしめられる。また、FRレバー4
1が右方へ移動されると、連動アーム37は上方から見
て反時計回り方向へ回動し、FRスライダー15の連結
ピン39aが係合されている係合孔38が右方へ変位す
るので、FRスライダー15は右方へと移動せしめられ
る。
【0040】43はシャーシ7後部の左端寄りの位置に
その中間部を回動自在に支持された連結リンクであり、
その後端部に連結ピン43aが突設され、前端には連結
ピン43bが突設されている。
【0041】そして、連結リンク43の前側の連結ピン
43bは上記連動アーム37の後端部の連結孔40に摺
動自在に係合され、また、連結リンク43の後側の連結
ピン43aは上記規制スライダー34の左端部に形成さ
れた略前後方向に長い連結孔44に摺動自在に係合され
ている。
【0042】しかして、上記したようにして連動アーム
37が回動すると連結リンク43を介して規制スライダ
ー34が左右方向へ摺動せしめられる。
【0043】45は上方から見て略「L」字状をしたピ
ンチローラレバーであり、その屈曲部がシャーシ7の左
端部の前端寄りの位置の上面に回動自在に支持され、略
左右方向に延びる前側の腕45aの右端部にピンチロー
ラ46が回転可能に支持されている。
【0044】また、ピンチローラレバー45の略前後方
向に延びる左側の腕45bの後半部に前後に離間して2
つの孔47、48が形成されている。そして、これら孔
47、48の右縁47a、48aが被押圧縁とされてい
る。
【0045】49、50は上記連動アーム37の回動支
点37aを挟んで前後の位置に突設された突片であり、
前側の突片49はピンチローラレバー45の前側の孔4
7内に位置し、後側の突片50はピンチローラレバー4
5の後側の孔48内に位置する。
【0046】尚、51はキャプスタンであり、その下端
部が上記駆動ギヤ13に固定され、その大部分がシャー
シ7から上方へ突出されている。
【0047】そして、連動アーム37が反時計回り方向
に回動すると、前側の突片49がピンチローラレバー4
5の前側の被押圧縁47aを右方へ押圧し、これによっ
て、ピンチローラレバー45は僅かに時計回り方向へ回
動されてピンチローラ46がキャプスタン51から僅か
に離間する。このとき、後側の突片50は左方へ移動す
るが、それは孔48の中で為され、ピンチローラレバー
45の時計回り方向への回動の邪魔にはならない。
【0048】また、連動アーム37が時計回り方向に回
動すると、後側の突片50がピンチローラレバー45の
後側の被押圧縁48aを右方へ押圧し、これによって、
ピンチローラレバー45は僅かに時計回り方向へ回動さ
れてピンチローラ46がキャプスタン51から僅かに離
間する。このとき、前側の突片49は左方へ移動する
が、それは孔47の中で為され、ピンチローラレバー4
5の時計回り方向への回動の邪魔にはならない。
【0049】従って、FRレバー41が操作されて、キ
ュー或いはレビューの状態を現出するときには、ピンチ
ローラ46がキャプスタン51から離間されて、磁気テ
ープを高速で走行させることが可能となる。
【0050】52、53は上方から見てそれぞれ「L」
字状に形成されたヘッドレバーであり、シャーシ7の前
半部中央部で前後方向に延びる制御部52a、53aが
中央部で対向するように左右対称に配置され、左右方向
に延びる前側片52b、53bの制御部52a、53a
から遠い端部52c、53cがシャーシ7に回動自在に
支持される。そして、前側片52b、53bの制御部5
2a、53a側に寄った位置には左右方向に稍長い連結
孔54、54が形成されている。
【0051】55はシーソーレバーであり、その左右方
向における中央がシャーシ7の前端部中央に前後方向に
移動自在に且つ回動可能に支持されている。そして、シ
ーソーレバー55の中央には軸55aが突設されてお
り、該軸55aにコロ56が回転自在に支持されてい
る。また、シーソーレバー55の左右両端部には連結ピ
ン55b、55bが突設されている。
【0052】そして、シーソーレバー55の連結ピン5
5b、55bは上記ヘッドレバー52、53の連結孔5
4、54に各別に摺動自在に係合されている。
【0053】57はモードレバーであり、シャーシ7の
上記前面板42に左右方向へ摺動自在に支持されてい
る。モードレバー57の後面の中央部には僅かに間隔を
空けてカム片58、59が突設されており、これらカム
片58、59の後縁のうち互いに近接した側の部分は互
いに近づくに従って前側に変位する傾斜縁58a、59
aとされ、その余の部分は左右方向に延びる保持縁58
b、59bとされている。
【0054】そして、モードレバー57がその移動範囲
の中間の位置、即ち、中立位置にある状態において、上
記シーソーレバー55のコロ56はカム片58と59と
の間に位置している。
【0055】しかして、モードレバー57が左方(再生
時)又は右方(録音時)へと移動されると、カム片58
又は59の傾斜縁58a又は59aがシーソーレバー5
5のコロ56を後方へ向けて押し出して行き、これによ
って、シーソーレバー55のコロ56を支持した部分が
後方へ向けて移動される。そして、カム片58又は59
の保持縁58b又は59bがコロ56に対応した位置に
来ると、コロ56が保持縁58b又は59bに当接して
その位置が安定する。この位置がシーソーレバー55の
突出位置である。
【0056】60はディレクションレバーであり、シャ
ーシ7の前半部であって左右方向における略中央部の下
面側に左右方向へ摺動自在に支持されている。ディレク
ションレバー60の後端部の左右両端寄りの位置には規
制ピン61、61´が突設されている。
【0057】そして、ディレクションレバー60が中立
位置、即ち、その移動範囲の中間の位置にあるときは、
その規制ピン61、61´が上記ヘッドレバー52、5
3の制御部52a、53aの後端部の外側縁52d、5
3d(以下、「制御縁」と言う。)に近接して位置し、
該制御部52a、53aの後方への移動を規制してい
る。
【0058】ディレクションレバー60が右方へ移動し
た状態では図示しない磁気テープがS側リール台8に係
合したSリールから繰り出されてT側リール台8´に係
合したTリールに巻き取られて行くフォワード方向に走
行され、また、ディレクションレバー60が左方へ移動
した状態では磁気テープがT側リール台8´に係合した
Tリールから繰り出されてS側リール台8に係合したS
リールに巻き取られて行くリバース方向に走行される。
【0059】即ち、ディレクションレバー60が右方へ
移動すると、右側の規制ピン61は右側のヘッドレバー
52の制御部52aの制御縁52dから右方へ離間し、
他方、左側の規制ピン61´は左側のヘッドレバー53
の制御部53aの制御縁53dに略接触する位置まで移
動する。
【0060】この状態から、モードレバー57が再生位
置(左方)又は録音位置(右方)へと移動すると、上述
したように、シーソーレバー55の中央部が後方へ移動
するので、これに伴ってその両端部に位置した連結ピン
55b、55bも後方へ移動しようとする。しかしなが
ら、該連結ピン55b、55bはヘッドレバー52、5
3の連結孔54、54と係合しているので、ディレクシ
ョンレバー60の左側の規制ピン61´が制御縁53d
に当接して後方への移動を阻止されている左側のヘッド
レバー53の連結孔54と係合している連結ピン55b
は後方へ移動することが出来ず、従って、シーソーレバ
ー55は左側の連結ピン55bを回動軸として反時計回
り方向へ回動するように動作し、右側の連結ピン55b
が大きく後方へ移動する。従って、この右側の連結ピン
55bと連結孔54が係合している右側のヘッドレバー
52が時計回り方向へ回動されてその制御部52aの後
端部が略後方へ移動する。
【0061】右側のヘッドレバー52の制御部52aの
後端部が後方へ移動すると、その制御縁52dがテイク
アップアーム22の右側の被押圧腕31の前端部33の
傾斜縁33aを略右後方へ向けて押圧するので、テイク
アップアーム22は反時計回り方向へ回動され、左側の
プレイギヤ25´がT側リール台8´の大ギヤ9´aと
噛合されて磁気テープがフォワード方向へ走行される。
【0062】他方、ディレクションレバー60が右方へ
移動すると、左側の規制ピン61´は左側のヘッドレバ
ー53の制御部53aの制御縁53dから左方へ離間
し、他方、右側の規制ピン61は右側のヘッドレバー5
2の制御部52aの制御縁52dに略接触する位置まで
移動する。
【0063】この状態から、モードレバー57が再生位
置(左方)又は録音位置(右方)へと移動すると、今度
は、右側のヘッドレバー52の制御部52aの後方への
移動がディレクションレバー60の右側の規制ピン61
によって阻止されているので、シーソーレバー55の右
側の連結ピン55bの後方への移動が阻止されてシーソ
ーレバー55は右側の連結ピン55bを回動軸として時
計回り方向へ回動するように動作し、左側の連結ピン5
5bが大きく後方へ移動する。従って、この左側の連結
ピン55bと連結孔54が係合している左側のヘッドレ
バー53が反時計回り方向へ回動されてその制御部53
aの後端部が略後方へ移動する。
【0064】そして、左側のヘッドレバー53の制御部
53aの後端部が後方へ移動すると、その制御縁53d
がテイクアップアーム22の左側の被押圧腕31´の前
端部33´の傾斜縁33´aを略左後方へ向けて押圧す
るので、テイクアップアーム22は時計回り方向へ回動
され、右側のプレイギヤ25がS側リール台8の大ギヤ
9aと噛合されて磁気テープがリバース方向へ走行され
る。
【0065】尚、上記ヘッドレバー52、53の前側片
52b、53bの制御部52a、53a側に寄った部分
の上面には磁気ヘッド62、62´が各別に支持されて
おり、これら磁気ヘッド62、62´はヘッドレバー5
2、53の制御部52a、53aが後方へ移動すると、
図示しない磁気テープと接触する動作位置へと移動され
る。
【0066】そして、上記したように、キュー或いはレ
ビュー状態が現出されるとき、テイクアップアーム22
がそのプレイギヤ25又は25´がリール台ギヤ9a又
は9´aから離れる方向へ僅かに回動されるが、ヘッド
レバー52又は53はその制御部52a又は53aが後
方へ移動したままであるので、テイクアップアーム22
の被押圧腕31又は31´の前端部33又は33´はヘ
ッドレバー52又は53の制御部52a又は53aの後
端部に邪魔されて、移動することができないが、被押圧
腕31又は31´のバネ状部32又は32´が撓むこと
によってテイクアップアーム22が上記したように回動
することができる。
【0067】そして、磁気ヘッド62又は62´は動作
位置に保持されたままであるので、磁気テープに記録さ
れた信号を読み取ることができ、これによって、キュー
又はレビュー状態が現出されることになる。
【0068】63、63´は辷り性の良好な合成樹脂に
よって形成されたガイド部材であり、上下方向に延びる
筒状部63a、63´aと該筒状部63a、63´aの
外側部から突出された腕片63b、63´bと筒状部6
3a、63´aの下端部から突出された突片63c、6
3´cとが一体に形成されて成り、上方から見て略
「L」字状を為し、突片63c、63´cの方が腕片6
3b、63´bの半分以下の長さになっている。
【0069】腕片63b、63´bの先端部には先端に
向かって開口した「コ」字状のテープガイド部63d、
63´dが形成され、突片63c、63´cの先端部に
は被規制ピン63e、63´eが垂設されている。
【0070】かかるガイド部材63、63´は、その筒
状部63a、63´aがヘッドレバー52、53の前側
片52b、53bのうち磁気ヘッド62、62´が支持
された部分の直ぐ外側の位置に立設された軸64、64
´に回動自在に支持されている。
【0071】65、65´はシャーシ7に形成された稍
横長の規制孔であり、該規制孔65、65´内にガイド
部材63、63´の上記被規制ピン63e、63´eが
摺動自在に位置している。
【0072】しかして、ヘッドレバー52、53が最も
前側に位置して状態では、ガイド部材63、63´の突
片63c、63´cは前後方向に対して前方に略45度
に傾いた姿勢となっていて、テープガイド部63d、6
3´dは最も前方に位置している。この状態では、磁気
ヘッド62、62´及びテープガイド部63d、63´
d共に図示しない磁気テープから最も離間した位置にあ
る。
【0073】ヘッドレバー52又は53が図示しない磁
気テープに磁気ヘッド62又は62´が接触する動作位
置に移動するように回動すると、ガイド部材63又は6
3´はその被規制ピン63e又は63´eが規制孔65
又は65´によってそこより後方へは移動することが出
来ないので、ヘッドレバー52又は53に対して回動し
て、テープガイド部63d又は63´dがヘッドレバー
52又は53の支持軸64又は64´がある位置の移動
量以上に後方へ向かって移動して図示しない磁気テープ
に接触するようになる。
【0074】また、動作位置にあるヘッドレバー52又
は53が図示しないテープから磁気ヘッド62又は62
´が離れるように回動すると、ガイド部材63又は63
´はその被規制ピン63e又は63´eが規制孔65又
は65´によってそこより前方へは移動することが出来
ないので、ヘッドレバー52又は53に対して回動し
て、テープガイド部63d又は63´dがヘッドレバー
52又は53の支持軸64又は64´がある位置の移動
量以上に前方へ向かって移動して図示しない磁気テープ
から大きく離間してテープカセット6のカセット装着凹
部5に対する着脱に邪魔にならないようになる。
【0075】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テーププレーヤは、磁気ヘッドが一端側に設
けられ、他端側がシャーシに磁気ヘッドがテープカセッ
トのテープと接する位置と磁気ヘッドがテープカセット
のテープから離間する位置との間を回動自在に支持され
たヘッドレバーと、ヘッドレバーの他端側と磁気ヘッド
との間に、ヘッドレバーに対して回動自在に設けられ、
ヘッドレバーの他端側の回動端側に設けられたテープを
ガイドするテープガイド部とヘッドレバーの一端側の回
動端側に設けられシャーシに形成された規制孔と係合す
る被規制ピンとテープガイド部と被規制ピンとの間に設
けられた回動支点とを有するテープガイド部材とを備
え、ヘッドレバーがテープカセットのテープと接する位
置に回動されると、テープガイド部材は、被規制ピンが
規制孔と係合することによって移動が規制された状態で
回動支点を中心にして回動しテープガイド部がテープカ
セットのテープと接触し、ヘッドレバーがテープカセッ
トのテープから離間する位置に回動されると、テープガ
イド部材は、被規制ピンが規制孔と係合することによっ
て移動が規制された状態で回動支点を中心にして回動し
テープガイド部がテープカセットのテープから離間され
ようにしたことを特徴とする。
【0076】従って、本発明テーププレーヤにあって
は、ヘッドレバーの僅かな移動が拡大されてガイド部材
のテープガイド部の移動として現れるので、ヘッドレバ
ーの移動空間をそれほど大きく取る必要がなく、小型化
に寄与する。
【0077】尚、上記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は何れも本発明の具体化に当たってのほんの
一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。特に、上
記実施例では、磁気ヘッドを2個備えたもの、従って、
ヘッドレバーが2個あるものについて説明したが、ヘッ
ドレバーは1個であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体を開けてカセット装着凹部を開放した状態
の全体を示す斜視図である。
【図2】機構部の全体を分解して示す斜視図である。
【図3】FRスライダーとその周辺を示す分解斜視図で
ある。
【図4】要部を示す分解斜視図である。
【図5】揺動アームと規制スライダーの周辺部を示す分
解斜視図である。
【図6】全体の平面図である。
【図7】高速走行モードを形成する機構の中立状態を示
す平面図である。
【図8】巻き戻し状態を示す平面図である。
【図9】早送り状態を示す平面図である。
【図10】フォワード再生の状態を示す平面図である。
【図11】フォワード録音の状態を示す平面図である。
【図12】リバース再生の状態を示す平面図である。
【図13】リバース録音の状態を示す平面図である。
【図14】レビュー状態を示す平面図である。
【図15】キュー状態を示す平面図である。
【図16】ヘッドレバーとガイド部材とを分解して示す
拡大斜視図である。
【図17】ヘッドレバーとガイド部材との動作を示し、
ガイド部材がテープに接触しない位置にある状態を示す
拡大平面図である。
【図18】ヘッドレバーとガイド部材との動作を示し、
ガイド部材がテープに接触する位置にある状態を示す拡
大平面図である。
【符号の説明】
1 テーププレーヤ6 テープカセット 7 シャーシ 52 ヘッドレバー 53 ヘッドレバー 62 磁気ヘッド 62´ 磁気ヘッド 63 ガイド部材 63´ ガイド部材63a 回動支点 63´a 回動支点 63d テープガイド部 63´d テープガイド部 63e 被規制ピン 63´e 被規制ピン 65 規制孔 65´ 規制孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが一端側に設けられ、他端側
    がシャーシに上記磁気ヘッドがテープカセットのテープ
    と接する位置と上記磁気ヘッドがテープカセットのテー
    プから離間する位置との間を回動自在に支持されたヘッ
    ドレバーと、 上記ヘッドレバーの他端側と上記磁気ヘッドとの間に、
    上記ヘッドレバーに対して回動自在に設けられ、上記ヘ
    ッドレバーの他端側の回動端側に設けられたテープをガ
    イドするテープガイド部と上記ヘッドレバーの一端側の
    回動端側に設けられ上記シャーシに形成された規制孔と
    係合する被規制ピンと上記テープガイド部と上記被規制
    ピンとの間に設けられた回動支点とを有するテープガイ
    ド部材とを備え、 上記ヘッドレバーがテープカセットのテープと接する位
    置に回動されると、上記テープガイド部材は、上記被規
    制ピンが上記規制孔と係合することによって移動が規制
    された状態で上記回動支点を中心にして回動し上記テー
    プガイド部がテープカセットのテープと接触し、 上記ヘッドレバーがテープカセットのテープから離間す
    る位置に回動されると、上記テープガイド部材は、上記
    被規制ピンが上記規制孔と係合することによって移動が
    規制された状態で上記回動支点を中心にして回動し上記
    テープガイド部がテープカセットのテープから離間され
    ことを特徴とするテーププレーヤ。
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