JPH1040614A - オートチェンジャ - Google Patents

オートチェンジャ

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JPH1040614A
JPH1040614A JP8193559A JP19355996A JPH1040614A JP H1040614 A JPH1040614 A JP H1040614A JP 8193559 A JP8193559 A JP 8193559A JP 19355996 A JP19355996 A JP 19355996A JP H1040614 A JPH1040614 A JP H1040614A
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Masahiro Namima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジが収納されているスロットと収
納されていないスロットの場所等を迅速且つ確実に判断
することができるカートリッジ認識手段を備えたオート
チェンジャを提供する。 【解決手段】 ラック2の複数のスロット26に対向し
つつ昇降可能な可動台36に、発光素子LEDと受光素
子PDが光軸を合わせて設けられている。可動台36が
移動すると、カートリッジが収納されている場所では、
そのカートリッジの一端によって発光素子LEDと受光
素子PDの光軸が遮断され、カートリッジが存在しない
ときは、かかる光軸が遮断されない。この遮断の有無に
応じて受光素子PDから出力される検出信号に基づいて
カートリッジの有無及びカートリッジの収納場所等が判
断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ式の
記録媒体を複数個収納するオートチェンジャに関し、特
に、各カートリッジの収納場所等を自動的に認識するカ
ートリッジ認識手段を備えたオートチェンジャに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、映像機器やオーディオ機器あいは
コンピュータ搭載機器等に用いられるカートリッジ式の
記録媒体(以下、カートリッジという)の実用化が進
み、映像情報や音楽情報あるいはコンピュータプログラ
ム等々の多種多様な情報をこれらの機器で扱うことが可
能になった。
【0003】1個のカートリッジでは記録又は再生し得
る情報量に限界があるため、層状に多段に形成された複
数のスロットにカートリッジを収納し得るとともに、ス
ロットの配設方向にキャリッジを昇降移動させ、所望の
スロットにカートリッジを搬送することで多数のカート
リッジを収納し得るオートチェンジャーが開発された。
そして、前記種々の機器にこのオートチェンジャを接続
することにより、必要なカートリッジを自動的に検索し
たり保管する等の機能を飛躍的に向上させ、膨大な情報
量を自動的に処理することが可能となった。
【0004】従って、オートチェンジャにおいては、複
数のカートリッジを確実に管理するためには、各スロッ
トのカートリッジの収納の有無を常時把握する必要があ
る。かかる必要性の下、従来のオートチェンジャにあっ
ては、スロットにスロットの挿入口から後端部が突出し
た状態で収納されたカートリッジに対して、その後端部
を幅方向に挟むようにカートリッジの側面に臨む発光素
子と受光素子をキャリッジの両端に対向配置し、これら
素子間の光路をカートリッジが遮るか否かを検出するこ
とで、カートリッジの収納の有無を検出していた(特開
平7−6950号)。
【0005】また、近年、両面使用が可能な媒体が普及
し、このような媒体に対応し得るオートチェンジャにあ
っては、媒体を収容したカートリッジをチェンジャ内で
反転させる必要がある。かかる反転のための具体的な手
段として、カートリッジを保持するキャリッジを、この
キャリッジを含む軸回りで自転するように回転させる手
段が特開平1−303669号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平1−3
03669号に開示されるような手段でカートリッジを
反転させる機構を有するオートチェンジャに、上記特開
平7−6950号に開示された構成で発光素子と受光素
子を設けた場合は、カートリッジを反転させる際に、発
光素子あるいは受光素子が検出対象のスロットの上下に
収納されているカトリッジと干渉してしまい、カートリ
ッジの反転に支障をきたす等の問題が生じる。
【0007】また、特開平7−6950号に開示される
ように、カートリッジの幅方向に沿って各素子を配置し
た場合は、光路長が長く、従って、誤検出や消費電力の
増加等の不都合を招く問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、簡素な構造であって、カート
リッジの収納場所や収納されていない場所等を確実に認
識することができるカートリッジ認識手段を備えたオー
トチェンジャを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明のオートチェンジャは、複数のカートリ
ッジを収納するための複数のスロットが配設されたラッ
クと、前記ラックに対してカートリッジを水平に搬送す
る水平搬送部と、前記水平搬送部をその上下面を反転可
能に支持する可動台を有し、この可動台を前記スロット
の配設方向に沿って移動させることによりこれに支持さ
れる前記水平搬送部も前記スロットの配設方向に沿って
移動させる可動手段と、前記可動台に、相互に光軸合わ
せされて前記スロットに近接して設けられ、互いの光路
が前記スロットに収納されるカートリッジの一端の角部
に対して傾斜されるように設けられた発光素子と受光素
子と、前記受光素子の検出信号に基づいてカートリッジ
の有無を認識するカートリッジ認識手段とを備え、前記
発光素子及び受光素子は、前記カートリッジが収納され
ていないスロットに対向するときは互いに光路が遮断さ
れず、前記カートリッジが収納されているスロットに対
向するときはカートリッジの一端にて互いに光路が遮断
される位置に設けられる構成とした。
【0010】また、前記可動台は、前記発光素子と前記
受光素子の光路の方向で前記カートリッジの一端の角部
の両側に、この角部の端部に接する接線よりも前記カー
トリッジ側に突出するリブ壁を有するリブ構造であり、
前記発光素子と前記受光素子が前記リブ壁の外側にそれ
ぞれ配設される構成とした。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面と共
に説明する。尚、図1、図3乃至図5において、説明の
都合上、カートリッジPCRの搬送方向をx方向、x方
向に対して直交する方向をy方向及びz方向とする直交
座標を用いることとする。
【0012】図1において、このオートチェンジャは、
規格化された複数のカートリッジPCRを収納するラッ
ク2と、カートリッジPCR中に収容されているディス
ク媒体への情報の書込み及び読取りを行う録再装置4と
が匡体(図示せず)内に設けられている。
【0013】当該オートチェンジャに適用されるカート
リッジPCRは、矩形状のシェルを重ね合わせて成るカ
ートリッジケース6内にディスク媒体(図示せず)が収
容されている。
【0014】当該ディスク媒体の種類には、両面(A面
及びB面)が共に再書込み可能又は読取り専用のもの、
片面のみが使用可能であってこの使用可能な面が再書込
み可能あるいは読取り専用のもの等がある。
【0015】カートリッジケース6には、当該規格のカ
ートリッジPCRであることを示す一対の貫通孔8,1
0と、収容されているディスク媒体の種類を示す有底の
小径穴(メディアホールという)20,22が予め形成
されると共に、矩形貫通穴12,14とこれらの貫通穴
を開閉するスイッチ片16,18から成る所謂ライトプ
ロテクト機構が形成されている。スイッチ片16,18
にて貫通穴12,14が閉じられるとディスク媒体への
再書込み可能、開かれると書込み禁止を設定するように
なっている。
【0016】かかるカートリッジPCRが録再装置4に
装着されると、カートリッジケース6に摺動可能に設け
られているスライド扉24が開かれて前記ディスク媒体
の一部が露出することにより、記録又は読取りが可能と
なる。
【0017】ラック2は、カートリッジPCRが挿入さ
れる側に向けて開口しており、カートリッジPCRを1
個ずつ独立に収納するための多数個のスロット26がz
方向に沿って多段形成されている。
【0018】各スロット26は、図2に示す制御ユニッ
ト68によって番号付けがなされ、カートリッジPCR
の収納されているスロット及びカートリッジPCRの収
納されていないスロットを自動的に管理する。
【0019】ここで、いずれのスロット26の奥行きも
カートリッジPCRの搬送方向xにおける長さより短
い。このため、カートリッジPCRがスロット26に収
納されると、カートリッジPCRの後端が所定の長さ分
だけスロット26から突出するようになっている。
【0020】録再装置4は、前記ラック2の各スロット
26と同じ方向に向けられた挿入口28を介して1個の
カートリッジPCRを着脱するようになっている。
【0021】図1中には示さないが、前記匡体に設けら
れたフロントパネルには、当該オートチェンジャに新た
なカートリッジPCRを挿入したり、既に収納されてい
るカートリッジPCRを排出するための投入口が設けら
れている。
【0022】ラック2及び録再装置4と前記フロントパ
ネル背面との間の空間には、前記投入口を介して新たに
挿入されたカートリッジPCRを空きスロット26へ搬
送して収納させたり、既にスロット26に収納されてい
るカートリッジPCRを引き出して前記投入口から排出
させる搬送機構30が設けられている。
【0023】搬送機構30は、z方向に立設された2本
のシャフト32,34と、これらのシャフト32,34
にz方向に摺動可能に支承された略矩形状の可動台36
と、可動台36に揺動可能に支持された水平搬送部38
を備えている。
【0024】可動台36の一端には、昇降用モータ(図
示せず)によってz方向に移動するタイミングベルト4
0の一端が固定され、図2の制御ユニット68の指令に
従って前記昇降用モータが正転又は逆転するのに伴って
タイミングベルト40が上方又は下方へ移動することに
より、可動台36及び水平搬送部38をシャフト32,
34に支持しつつ昇降させる。この昇降動作により、水
平搬送部38を制御ユニット68で指定された番地のス
ロット26や録再装置4に対向させる。
【0025】また、この可動台36は、図7に図示する
ように縦横にリブ83を形成したリブ構造となってお
り、強度を確保しつつ軽量化が図られている。
【0026】水平搬送部38は、図中のxy平面と平行
で相互にz方向に所定間隔をおいて対向する一対の対向
平板42,44を有し、これらの対向平板42,44に
て画成された隙間内をカートリッジPCRがx方向に進
退移動するようになっている。
【0027】対向平板42の一端には、フィード用モー
タ48にて正逆転されるフィードローラ46が対向平板
44に対向して設けられ、x方向に沿ってカートリッジ
PCRをラック2又は録再装置4側へ搬送したり、前記
フロントパネルの投入口側へ逆搬送する。
【0028】対向平板42,44のラック2側の左右側
端には、ギヤ機構50aとアーム部材50b及びローデ
ィング用モータ(図示せず)、アーム部材50bに立設
されたローラー50c,50d等から成るローディング
機構50が設けられている。尚、図1中には、左側のロ
ーディング機構のみ示されている。
【0029】かかるローディング機構50は、新たに挿
入されたカートリッジPCRが前記対向平板42,44
間の隙間に挿入されフィードローラ46にてラック2又
は録再装置4側に水平搬送されると、前記ローディング
用モータの駆動力によりギヤ機構50aが作動すると共
にアーム部材50b及びローラー50c,50dが前記
隙間内へ揺動して、カートリッジPCRの後端を押圧す
ることにより、カートリッジPCRをスロット26又は
録再装置4に確実に装着させる。
【0030】一方、スロット26又は録再装置4に既に
収納されているカートリッジPCRを取り出すときは、
前記ローディング用モータの逆回転の駆動力によりギヤ
機構50aが作動すると共にアーム部材50b及びロー
ラー50c,50dが逆方向に揺動することによって、
カートリッジPCRの両側端を挟みながら対向平板4
2,44間の隙間内へ引き出し、逆回転しているフィー
ドローラ46との協働にて投入口へ排出させる。
【0031】更に、対向平板42の上端には、x方向に
沿って対向する支持部52,54が設けられ、これらの
支持部52,54にて水平搬送部38が可動台36に揺
動可能に支持されている。
【0032】支持部54の外側端には半月ギヤ56が成
形されている。可動台36の一端には、半月ギヤ56に
噛合するギヤ機構58と、これらのギヤ機構58を駆動
する搬送部回転用モータ60が設けられている。
【0033】搬送部回転用モータ60が制御ユニット6
8の指令に従って所定方向に回転すると、半月ギヤ56
とギヤ機構58との噛合によって、支持部52,54の
軸心を中心にして、可動台36の下側に位置する水平搬
送部38を揺動させて、可動台36の上側に裏返った状
態で配置させる。
【0034】また、上記の如く水平搬送部38が可動台
36の上側に裏返った状態に位置するときに、搬送部回
転用モータ60を逆回転させると、半月ギヤ56とギヤ
機構58との噛合によって、支持部52,54の軸心を
中心にして、水平搬送部38を上記とは逆方向に揺動さ
せ、図1に示す如く水平搬送部38を可動台36の下側
に配置させる。このように、水平搬送部38を可動台3
6に揺動可能に設けたことにより、例えば、ユーザーが
カートリッジケースPCRのA面を上向きにして挿入す
べきところ、B面を上向きにして挿入した場合であって
も、水平搬送部38を揺動させて裏返すことにより、カ
ートリッジPCRを裏返し、常にA面を上向きにしてラ
ック2に収納させる等の処理を可能にする。
【0035】対向平板42の左右両端には、支持部5
2,54の軸心から等距離の部分に一対の係止爪62,
64が突設され、可動台36の一端には、これらの係止
爪62,64が係止する係止穴66が形成されている。
【0036】図1に示す如く、水平搬送部38が可動台
36の下側に位置するときは、一方の係止爪64が下側
から係止穴66に係止することにより、水平搬送部38
を可動台36に固定して平衡状態を保持し、前述の如く
水平搬送部38が可動台36の上側に裏返る場合は、係
止爪62が上側から係止穴66に係止することによっ
て、水平搬送部38を可動台36に固定して平行状態を
保持するようになっている。
【0037】対向平板42,44の右側端の所定の位置
には、カートリッジPCRの通過時に貫通孔10とノッ
チ14の開閉を光学的に検出する第2のフォトインタラ
プタPD2が設けられ、対向平板42,44の左側端の
所定の位置には、貫通孔8とノッチ12の開閉を光学的
に検出する第1のフォトインタラプタPD1及び第3の
フォトインタラプタPD3が設けられ、また、カートリ
ッジPCRの一端に設けられているメディアホール2
0,22を検出するメディアホール検出センサ(図示せ
ず)が設けられている。そして、制御ユニット68が、
これらのフォトインタラプタPD1〜PD3と前記メデ
ィアホール検出センサの検出信号に基づいてカートリッ
ジPCRの種類等を判別する。
【0038】可動台36には、図5及び図7に示すよう
にラック2の側の一端に、スロット26に収納されたカ
ートリッジPCRの角部分を挟んで、相互に光軸合わせ
された発光素子LEDと受光素子PDが、カートリッジ
PCRの水平搬送面(xy平面)に対して平行に設けら
れているが、かかる光軸の方向がx方向に対して傾斜角
θをもつように設けられている。
【0039】また、発光素子LEDと受光素子PDとの
間には、カートリッジPCRの直交する2辺が成す一端
の角部分を前記傾斜角θの方向に挟んだ両側に、この角
部分の端部に接する接線よりもカートリッジ側に突出す
るリブ壁83W1,83W2が形成されている。すなわ
ち、カートリッジPCRがスロット26に収納されてい
る状態では、カートリッジPCRの角部分が、リブ壁8
3W1,83W2のカートリッジPCR寄りの先端を結
んだ、図中に一点鎖線で表す仮想線の位置より、可動台
36側に臨むようにカートリッジPCRの収納位置、及
びリブ壁83W1,83W2等が配設されている。
【0040】したがって、スロット26にカートリッジ
PCRが収納されていないときは、発光素子LEDの光
が受光素子PDに到達するが、カートリッジPCRがス
ロット26に収納されているときはカートリッジPCR
の角部分がリブ壁83W1とリブ壁83W2との間に入
り込む状態となって、光路が遮断されることになる。
【0041】このように、カートリッジPCRとリブ壁
83W1,83W2とにより、光路が左右両側から遮断
されることになるので、光路の左右方向は全域に渡って
遮光されることになり、従って、発光素子LEDの照射
光あるいは受光素子PDの受光域に高い指向を持たせる
手段を講じる必要がない。例えば、発光部や受光部にス
リットや集光レンズ等を備えることを要しない。
【0042】更に、シャフト32と34の間には、可動
台36の昇降方向に沿って無数のスリット80が等間隔
に形成されるスリットエンコーダ81が設けられ、可動
台36には、エンコーダ81を挟むように発光素子と受
光素子を備えて構成される第4のフォトインタラプタP
D4が設けられている。個々のスロット26の位置とス
リット80の最上位から数えたスリットの数とが対応し
ている。従って、エンコーダ81と第4のフォトインタ
ラプタPD4による信号に基づいて、フォトインタラプ
タPD4が対向するスリット80の最上位からの数を計
数することによって、発光素子LEDと受光素子PDが
対向するスロット26に対する位置を検出することがで
きる。
【0043】また、可動台36には、この可動台36に
孔部を穿設し、その内側に発光素子と受光素子をy方向
に配置して構成する第5のフォトインタラプタPD5及
び第6のフォトインタラプタPD6がx方向に並設され
ている。対向平板42のy方向左端には、水平搬送部3
8が可動台36の上側に位置するときフォトインタラプ
タPD5を遮光するように遮光片82が突設されてい
る。更に、対向平板42のy方向右端にも、不図示では
あるが、水平搬送部38が可動台36の下側に位置する
ときフォトインタラプタPD6を遮光するように遮光片
が突設されている。したがって、このフォトインタラプ
タPD5,PD6の出力信号に基づき水平搬送部38が
可動台36の何れかの側に在るかを検出することができ
る。
【0044】このような構造を有するオートチェンジャ
には、図2示す如きマイクロコンピュータシステムから
成る制御部が内蔵されている。
【0045】図2において、マイクロプロセサ(MP
U)にて所定のプログラム制御を行う制御ユニット68
は、第1〜第6のフォトインタラプタPD1〜PD6及
び前記メディアホール検出センサの検出信号を入力し、
これらの検出信号に基づいてカートリッジPCRの挿入
の有無や収容されているディスク媒体の種類等を判定す
る。 また、前記フィード用モータ48を駆動制御する
ための駆動回路70と、前記ローディング機構50のロ
ーディング用モータを駆動制御するための駆動回路72
と、水平搬送部38を揺動させるための搬送部回転用モ
ータ60を駆動制御する駆動回路74、タイミングベル
ト40を上下移動させるための昇降用モータを駆動制御
する駆動回路76、録再装置4、ラック2の各スロット
26の番地及びカートリッジの収納の有無のデータを記
憶し管理するメモリMMが接続されている。
【0046】また、所謂パーソナルコンピュータ等の外
部機器と接続するインタフェース回路78が接続されて
いる。外部機器からインターフェース回路78を介して
制御ユニット68に供給される制御命令に基づいて、新
規に挿入されたカートリッジPCRを空いたスロット2
6に収納したり、既に収納されているカートリッジPC
Rを引き出したり、外部機器から転送されてくる書込み
データを録再装置4に装着されているカートリッジPC
Rに書き込んだり、録再装置4に装着されているカート
リッジから読取ったデータを外部機器へ転送する等の処
理を行う。
【0047】また、発光素子LEDと受光素子PDが接
続され、発光素子LEDの出射光が受光素子PDで検出
されるか否かを調べることによって、カートリッジPC
Rの有無を判定する。
【0048】次に、カートリッジPCRの収納されてい
るスロットと収納されていないスロットとの場所を認識
するための具体的な動作を図3乃至図6と共に説明す
る。
【0049】図3及び図4に示す如く、可動台36及び
水平搬送部38を搬送機構30の最上部まで上昇させた
後、可動台36及び水平搬送部38を最下部まで降下さ
せる。 このとき、スロット26にカートリッジPCR
が収納されていない場合には、図6(a)に示す如く、
発光素子LEDと受光素子PDの光路が遮断されないの
で、制御ユニット68は受光素子PDの検出信号の振幅
に基づいてカートリッジPCRが収納されていないと判
定する。また、第4のフォトインタラプタPD4からの
検出信号に基づき、かかる判定がされたときに検出され
たスリット80の最上位からの位置を計数し、この計数
された値と対応する番地のスロット26にはカートリッ
ジPCRが存在しないことを示すデータをメモリMMに
記憶させる。
【0050】一方、スロット26にカートリッジPCR
が収納されている場合には、図6(b)に示す如く、発
光素子LEDと受光素子PDの光路がカートリッジPC
Rの後端によって遮断されるので、制御ユニット68が
受光素子PDの検出信号の振幅に基づいてカートリッジ
PCRの存在を判定し、そのスロット26の番地を第4
のフォトインタラプタPD4からの検出信号に基づいて
特定し、その番地にはカートリッジPCRの存在を示す
データをメモリMMに記憶させる。
【0051】そして、可動台36及び水平搬送部38を
最下部まで移動させつつ、各スロット26に対応する検
出信号の振幅変化を調べることにより、図6(c)の如
き検出信号に基づいて全てのスロット26におけるカー
トリッジPCRの収納の有無を判定し、メモリMMにデ
ータとして格納する。
【0052】尚、可動台36と水平搬送部38を搬送機
構30の最上部から最下部へ降下させる際に得られる受
光素子PDの検出信号に基づいてカートリッジPCRの
有無を判断する場合を述べたが、逆に、可動台36と水
平搬送部38を搬送機構30の最下部から最上部へ上昇
させる際に得られる検出信号に基づいて、カートリッジ
PCRの収納の有無を検出するようにしてもよい。ま
た、特定のスロット26にカートリッジPCRが収納さ
れているか否かの検出を行うことも可能である。
【0053】このように、この実施の形態によれば、カ
ートリッジの有無を認識するための発光素子LEDと受
光素子PDを昇降させて、受光素子PDの検出信号を調
べるだけで、カートリッジPCRが収納され又は収納さ
れていないスロットの場所を判別することができるの
で、ラックからカートリッジを引き出して判断する等の
煩雑な処理が不要となる。
【0054】また、短時間で判定処理を行うことがで
き、例えば、新規のカートリッジPCRをラック2に収
納する度にカートリッジの収納場所を判断する等、カー
トリッジの有無及び収納場所をリアルタイムで判断する
ことが可能となる。
【0055】また、これらの発光素子LEDと受光素子
PDにて、カートリッジPCRの後端の角部を斜め方向
から検出するようにしたので、発光素子LEDと受光素
子PDとの対向間隔(即ち、光路長)を短縮化すること
ができる。この結果、発光素子LEDから出射される光
の強度低下や散乱、または外部からの雑音光の影響等を
受けることなく、受光素子PDにて受光することが可能
となるので、カートリッジPCRの検出精度の向上を図
ることができる。
【0056】また、発光素子LEDと受光素子PDを、
ラック2に対して非回転の可動台36に設けたので、水
平搬送部38の反転動作に支障をきたすことがない。
【0057】尚、詳述するまでもなく、図1において、
発光素子LEDと受光素子PDの取り付け位置を逆にし
てもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオートチェ
ンジャにあっては、水平搬送部を反転可能に支持する可
動台に発光素子及び受光素子を設けたので、発光素子あ
るいは受光素子が、水平搬送部の反転動作の支障となる
ことがない。
【0059】この結果、カートリッジの反転機構を備え
るオートチェンジャにおいても、カートリッジの収納さ
れている、又は収納されていないスロットの場所を判断
することができる。
【0060】また、前記発光素子及び受光素子を、互い
の光路が前記スロットに収納されるカートリッジの一端
の角部に対して傾斜するように設ける構成としたので、
かかる光路長を短くすることが可能となり、カートリッ
ジの有無の検出精度を向上させることができる。
【0061】また、可動台をリブ構造とし、カートリッ
ジの収納時の発光素子と受光素子の光路の遮断を、リブ
構造のリブ壁とカートリッジとにより行うことで、発光
素子及び受光素子の取り付けの位置決めを容易にするこ
とができる。
【0062】更に、スロットに収納されたカートリッジ
を取り出す等の処理を行うことなく、カートリッジの有
無を判断することができるので、短時間でリアルタイム
の情報を得ることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るオートチェンジャの要部構
造を示す斜視図である。
【図2】図1のオートチェンジャに設けられた制御部の
構成を示すブロック図である。
【図3】図1のオートチェンジャの要部構造を示す正面
図である。
【図4】図1のオートチェンジャの要部構造を示す側面
図である。
【図5】図1のオートチェンジャの要部構造を示す上面
図である。
【図6】カートリッジの有無を検出するための動作及び
原理を説明するための説明図である。
【図7】カートリッジの有無を検出するための構造を更
に詳細に示す説明図である。
【符号の説明】
2…ラック、4…録再装置、6…カートリッジケース、
26…スロット、30…搬送機構、32,34…シャフ
ト、36…可動台、38…水平搬送部、40…タイミン
グベルト、42,44…対向平版、46…フィードロー
ラ、68…制御ユニット、81…エンコーダ、83W
1,83W2…リブ壁、LED…発光素子、PD…受光
素子、PCR…カートリッジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカートリッジを収納するための複
    数のスロットが配設されたラックと、 前記ラックに対してカートリッジを水平に搬送する水平
    搬送部と、 前記水平搬送部をその上下面を反転可能に支持する可動
    台を有し、この可動台を前記スロットの配設方向に沿っ
    て移動させることによりこれに支持される前記水平搬送
    部も前記スロットの配設方向に沿って移動させる可動手
    段と、 前記可動台に、相互に光軸合わせされて前記スロットに
    近接して設けられ、互いの光路が前記スロットに収納さ
    れるカートリッジの一端の角部に対して傾斜されるよう
    に設けられた発光素子と受光素子と、 前記受光素子の検出信号に基づいてカートリッジの有無
    を認識するカートリッジ認識手段とを備え、 前記発光素子及び受光素子は、前記カートリッジが収納
    されていないスロットに対向するときは互いに光路が遮
    断されず、前記カートリッジが収納されているスロット
    に対向するときはカートリッジの一端にて互いに光路が
    遮断される位置に設けられることを特徴とするオートチ
    ェンジャ。
  2. 【請求項2】 前記可動台は、前記発光素子と前記受光
    素子の光路の方向で前記カートリッジの一端の角部の両
    側に、この角部の端部に接する接線よりも前記カートリ
    ッジ側に突出するリブ壁を有するリブ構造であり、前記
    発光素子と前記受光素子が前記リブ壁の外側にそれぞれ
    配設されることを特徴とする請求項1に記載のオートチ
    ェンジャ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009004747A1 (ja) * 2007-07-03 2010-08-26 三菱電機株式会社 記憶媒体交換装置

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