JPH103717A - オートチェンジャ - Google Patents

オートチェンジャ

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JPH103717A
JPH103717A JP8157220A JP15722096A JPH103717A JP H103717 A JPH103717 A JP H103717A JP 8157220 A JP8157220 A JP 8157220A JP 15722096 A JP15722096 A JP 15722096A JP H103717 A JPH103717 A JP H103717A
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cartridge
recording
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pcr
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JP8157220A
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Masao Harada
正夫 原田
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Kodak Digital Product Center Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジを録再装置に適合させて装着さ
せ、録再処理等を迅速且つ的確に行うためのオートチャ
ンジャを提供する。 【解決手段】 制御ユニット68には、各カートリッジ
に関するメディア情報データを格納するメモリMMが備
えられ、SCSIコントローラCNTを介してホストコ
ンピュータ等HSTが接続されている。ホストコンピュ
ータ等HSTから特定のカートリッジを録再装置へ装着
させるための指示がなされると、制御ユニット68は、
そのカートリッジに関するメディア情報データに基づい
て、そのカートリッジを録再装置に適合した状態で装着
させ得る状態にあるか否か等を示すステータスデータを
SCSIコントローラCNTを介して返送する。ホスト
コンピュータ等HSTは、このステータスデータの内容
に基づいて、カートリッジを録再装置に適合させた状態
にして装着すべきことを制御ユニット68に指令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個のカートリ
ッジ式記録媒体を収納及び管理等するオートチェンジャ
に関し、特に、ホストコンピュータ等に接続されて高速
処理の可能なシステムを構築するのに好適なオートチェ
ンジャに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像機器やオーディオ機器あるい
はコンピュータ搭載機器等(以下、これらの機器をホス
トコンピュータ等という)に用いられるカートリッジ式
の記録媒体(以下、カートリッジという)の実用化が進
み、映像情報や音楽情報あるいはコンピュータプログラ
ム等々の多種多様な情報を扱うことが可能となった。
【0003】1個のカートリッジでは記録又は再生し得
る情報量に限界があるため、多数のカートリッジを収納
し、必要なカートリッジを自動的に検索したり管理する
等の機能を有するオートチェンジャの開発が望まれてい
る。
【0004】ここで、ホストコンピュータ等とオートチ
ェンジャとの間でのデータの授受を行うために、図16
に示すSCSI(Small Computer System Interface)
等のペリフェラルインタフェースが適用される。
【0005】図16は、単一イニシエータ複数ターゲッ
ト形のSCSI構成例を示す。SCSIと互換性のある
ホストアダプタHSTaを有するホストコンピュータ等
HSTに、SCSIバス及びSCSIコントローラCN
Ta〜CNTnを介して複数の周辺機器DRVa〜DR
Vnが接続され、例えば周辺機器DRVaがオートチェ
ンジャに該当する。
【0006】オートチェンジャDRVaに接続するSC
SIコントローラCNTaには、図17のメモリマップ
にて示す如く、規格化されたエレメントディスクリプタ
が備えられている。
【0007】図18のフローチャートは、SCSIを適
用して、ホストコンピュータ等HSTとオートチェンジ
ャDRVa間でのデータの授受を行う場合の動作例を示
す。より具体的には、ホストコンピュータ等HSTが、
オートチェンジャDRVaに収納されている複数個のカ
ートリッジのうちの特定カートリッジのアドレスSTを
指定し、そのカートリッジをオートチェンジャDRVa
内に設けられている録再装置DTに装着させて、データ
の記録又は再生を指示する場合の動作例を示す。
【0008】同図のステップS100において、ホスト
コンピュータ等HSTがオートチェンジャDRVa側
へ、リードエレメントステイタス(READ ELEMENT STATU
S)コマンドを転送すると共に、例えば第1番地に収納
されているカートリッジを録再装置DTへ移動させる場
合にはその収納アドレスのデータ(0001)Hを転送
して、カートリッジに関する情報を要求する。
【0009】これに対して、ステップS110では、オ
ートチェンジャDRVaがSCSIコントローラCNT
aを介してホストコンピュータ等HSTへステイタスデ
ータFULLを返送する。尚、指定されたカートリッジ
が収納されている場合には、FULL=1、収納されて
いない場合には、FULL=0を返送する。
【0010】ここで、図17に示したエレメントディス
クリプタ中の第2バイト目の最下位ビットが、ステータ
スデータFULLに割り当てられており、オートチェン
ジャDRVaがこの最下位ビットにステータスデータF
ULLを書き込むことにより、ホストコンピュータ等H
STが取得する。
【0011】次にステップS120では、ホストコンピ
ュータ等HSTがステータスデータFULL=1を取得
すると、オートチェンジャDRVaに対してカートリッ
ジの移動処理を指令するためのムーブメディア(MOVE M
EDIA)コマンドと、ソースアドレスデータ(0001)
H、ディスティネートアドレスデータ(0100)H
び、1ビットの反転(INVERT)データ“0”を転送す
る。
【0012】尚、ソースアドレスデータは、カートリッ
ジの移動元の番地、ディスティネートアドレスデータ
は、カートリッジの移動先である録再装置DTの番地、
反転データは、カートリッジを如何なる態様で録再装置
DTに装着させるかを指示するためにある。
【0013】そして、反転データを“0”にすると、カ
ートリッジをそのまま平行移動して録再装置DTへ装着
させる旨を指示することとなる。反転データを“1”に
すると、カートリッジを裏返して録再装置DTへ装着さ
せることにより、裏面側の記録再生面を録再装置DTに
対して有効面として装着させる旨を指示することとな
る。
【0014】次に、ステップS130では、オートチェ
ンジャDRVaが、収納されているカートリッジの有効
面の向きが録再装置DTに適合しているか否かを確認す
る。
【0015】例えば、カートリッジが片面タイプのもの
(カートリッジに収容されているディスク媒体が片面の
み有効な形式のもの)である場合、録再装置DTの録再
機能を考慮して、そのディスク媒体の有効面を所定の向
きにして録再装置DTに装着する必要があるので、カー
トリッジを録再装置に装着する前に、かかる有効面の向
きを確認する。
【0016】ステップS140において、カートリッジ
の有効面が録再装置DTに適合している場合には、ステ
ップS180の処理へ移行し、指定されたカートリッジ
を平行移動させて録再装置DTに装着させ、録再処理等
を行った後に、一連の処理を終了する。
【0017】一方、ステップS140において、カート
リッジの有効面が録再装置DTに適合していない場合に
は、ステップS150の処理へ移行する。
【0018】ステップS150では、カートリッジの有
効面が録再装置DTに適合していない故に移動不能であ
る旨を示すエラーデータを、ホストコンピュータ等HS
Tへ返送する。
【0019】次に、ステップS160では、エラーデー
タを取得したホストコンピュータ等HSTが再びオート
チェンジャDRVaに対して、ムーブメディア(MOVE M
EDIA)コマンドと、ソースアドレスデータ(0001)
H、ディスティネートアドレスデータ(0100)H及び
1ビットの反転(INVERT)データ“1”を転送する。
【0020】尚、このときは、反転データを“1”にす
る点で、前記ステップS120と相違する。
【0021】ステップS170では、オートチェンジャ
DRVaは、反転データ“1”に従ってカートリッジを
裏返しにして録再装置DTに装着させる。したがって、
カートリッジの有効面を録再装置DTに適合させること
ができる。
【0022】このように、SCSI規格に基づくペリフ
ェラルインタフェースを適用して、ホストコンピュータ
等HSTにオートチェンジャDRVaを接続することが
できる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図18のフロ
ーチャートに示す如く、まずホストコンピュータ等HS
Tは、オートチェンジャDRVaに対して、カートリッ
ジの有効面が録再装置DTに適合しているものとして反
転データ“0”を含むムーブメディアコマンドを転送し
(ステップS120)、オートチェンジャDRVaから
のエラーデータを取得した場合に、反転データを“1”
に変更して、再びムーブメディアコマンドを転送する必
要がある(ステップS160)。
【0024】このように、所望の動作を実行するのに、
ホストコンピュータ等HSTからオートチェンジャDR
Vaに対して同じコマンドを2回転送することになるの
で、処理速度の速いシステムを構築することが困難にな
るという課題があった。
【0025】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、ホストコンピュータ等に接続されて高速
処理の可能なシステムを構築するのに好適なオートチェ
ンジャを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明のオートチェンジャは、複数のカートリ
ッジを収納するための複数のスロットを有するラック
と、前記各スロットに対応付けられた記憶領域を有する
記憶手段と、前記カートリッジの収納されているスロッ
トに対応する前記記憶領域に、前記収納されたカートリ
ッジ固有の情報を記憶させる制御手段と、ホストコンピ
ュータ等からの要求に応じて、前記カートリッジ固有の
情報を前記ホストコンピュータ等に転送するペリフェラ
ルインタフェースとを具備する構成とした。
【0027】また、前記カートリッジへのデータの書込
み又は前記カートリッジのデータを読み取るための録再
装置と、前記カートリッジを前記スロットから録再装置
へ搬送する搬送機構を備え、前記ペリフェラルインタフ
ェースは、前記ホストコンピュータ等から前記録再装置
に装着すべき特定カートリッジが指定されると、前記特
定カートリッジが前記録再装置に装着させるのに適合し
た状態にあるか否かを示すステータスデータを転送する
構成とした。
【0028】
【実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面と共
に説明する。尚、図1、図2、図5、図8及び図9にお
いて、説明の都合上、カートリッジPCRの水平搬送方
向をx方向、x方向に対して直行する方向をy方向及び
z方向とする直交座標を用いることとする。
【0029】図1において、このオートチェンジャは、
規格化された複数のカートリッジPCRを収納するラッ
ク2と、カートリッジPCR中に収容されているディス
ク媒体への情報の書込み及び読取りを行う録再装置4と
が匡体(図示せず)内に設けられている。
【0030】当該オートチェンジャに適用されるカート
リッジPCRは、矩形状のシェルを重ね合わせて成るカ
ートリッジケース6内にディスク媒体(図示せず)を収
容している。
【0031】カートリッジケース6内に収容されている
ディスク媒体の種類には、両面(A面及びB面)が共に
再書込み可能又は読取り専用のもの、A面とB面のいず
れか一方が再書込み可能で他方が読取り専用のもの、片
面のみが使用可能であって再書込み可能又は読取り専用
となっているもの等がある。
【0032】カートリッジケース6の水平搬送方向xに
対するy方向の両側の所定端部には、当該規格のカート
リッジであることを示すための一対の円形貫通孔8,1
0が穿設されている。また、貫通孔8,10から所定間
隔をおいて一対の矩形状の貫通穴(以下、ノッチとい
う)12,14が穿設されると共に、各ノッチ12,1
4には、x方向に摺動可能なスイッチ片16,18が設
けられており、かかる構成によって所謂ライトプロテク
ト機構が構成されている。
【0033】ノッチ12とスイッチ片16がディスク媒
体のB面のライトプロテクト機構、ノッチ14及びスイ
ッチ片18がA面のライトプロテクト機構である。
【0034】スイッチ片16によってノッチ12が閉じ
られた状態ではB面が再書込み可能、逆にノッチ12が
開かれた状態ではB面が書込み禁止に設定される。スイ
ッチ片18によってノッチ14が閉じられた状態ではA
面が再書込み可能、逆にノッチ14が開かれた状態では
A面が書込み禁止に設定される。
【0035】図示する如く、カートリッジケース6の上
面であってノッチ12よりも内側の所定の端部には、収
容されているディスク媒体のB面が読取り専用であれ
ば、小径の有底穴(以下、メディアホールという)20
が成形されており、そのB面が再書込み可能であれば、
上記有底穴20が成形されていない。同様に、カートリ
ッジケース6の下面であってノッチ14よりも内側の所
定端部には、収容されているディスク媒体のA面が読取
り専用であれば、小径の有底穴(以下、メディアホール
という)22が成形されており、そのA面が再書込み可
能であれば、上記有底穴22が成形されていない。
【0036】このように、ノッチ12,14の開閉の状
態とメディアホール20,22の有無によって、収容さ
れているディスク媒体のA面とB面の態様、及びA面と
B面の書込み禁止又は再書込み可能の態様を設定するよ
うに予め規格化されており、図10に示す如く、A面と
B面について夫々4個ずつの組合せを設定することが可
能となっている。
【0037】尚、図10に示す態様4及び態様8は、読
取り専用のディスク媒体であるにも係わらず再書込み可
能に設定されるという矛盾を生じるが、かかる態様は、
A面又はB面のみが読取り専用の片面ディスク媒体が収
容されていることを示すこととして規格化されている。
【0038】このように規格化されたカートリッジPC
Rが録再装置4に装着されると、カートリッジケース6
に摺動可能に設けられているスライド扉24が開かれて
前記ディスク媒体の一部が露出することにより、データ
の書き込み又は読取りが可能となる。
【0039】ラック2は、カートリッジPCRが挿入さ
れる側に向けて開口しており、カートリッジPCRを1
個ずつ独立に収納するための多数個のスロット26がz
方向に沿って多段形成されている。
【0040】各スロット26は、図4に示す制御ユニッ
ト68によって番号付けがなされ、カートリッジPCR
の収納されているスロット及びカートリッジPCRの収
納されていないスロットが自動的に管理される。
【0041】ここで、いずれのスロット26の奥行きも
カートリッジPCRの搬送方向xにおける長さより短
い。このため、カートリッジPCRがスロット26に収
納されると、カートリッジPCRの後端が所定の長さ分
だけスロット26から突出するようになっている。
【0042】録再装置4は、前記ラック2の各スロット
26と同じ方向に向けられた挿入口28を介して1個の
カートリッジPCRを着脱するようになっている。
【0043】図1中には示さないが、前記匡体に設けら
れたフロントパネルには、当該オートチェンジャに新た
なカートリッジPCRを挿入したり、既に収納されてい
るカートリッジPCRを排出するための投入口が設けら
れている。
【0044】ラック2及び録再装置4と前記フロントパ
ネル背面との間の空間には、搬送機構30が設けられ、
前記投入口を介して新たに挿入されたカートリッジPC
Rを空きスロット26へ搬送して収納させたり、既にス
ロット26に収納されているカートリッジPCRを引き
出して前記投入口から排出させたり、収納されているカ
ートリッジPCRを録再装置4に装着したり、録再装置
4のカートリッジPCRを再びスロット26に収納させ
る等の搬送処理を行うために設けられている。
【0045】搬送機構30は、z方向に立設された2本
のシャフト32,34と、これらのシャフト32,34
に沿って摺動可能に支承された略矩形状の可動台36
と、可動台36に揺動可能に支持された水平搬送部38
を備えている。
【0046】可動台36の一端には、昇降用モータ(図
示せず)によってz方向に移動するタイミングベルト4
0の一端が固定され、図4の制御ユニット68の指令に
従って前記昇降用モータが正転又は逆転するのに伴って
タイミングベルト40が上方又は下方へ移動することに
より、可動台36及び水平搬送部38をシャフト32,
34に支持しつつ昇降させる。この昇降動作により、水
平搬送部38を制御ユニット68で指定された番地のス
ロット26や録再装置4へ移動させる。
【0047】可動台36の一端には、相互に光軸合わせ
された発光素子LEDと受光素子PDが、ラック2に近
接して設けられている。更に詳述すれば、オートチェン
ジャを上方から見たときの要部上面図(図2)に示す如
く、これらの発光素子LED及び受光素子PDは、カー
トリッジPCRの水平搬送面(xy平面)に対して平行
に設けられているが、かかる光軸の方向がx方向に対し
て所定の傾斜角θをもって設けられている。更に、スロ
ット26にカートリッジPCRが収納されないときに
は、図3(a)に示す如く、その光軸が遮断されない
が、スロット26にカートリッジPCRが収納される
と、図3(b)に示す如く、スロット26より突出する
カートリッジPCRの後端の角部にて光軸が遮断される
ように、発光素子LEDと受光素子PDがラック2に近
接して設けられている。そして、制御ユニット68は、
可動台36を昇降させつつ、発光素子LEDと受光素子
PDとの光軸の遮断の有無を調べることにより、即ち、
同図(c)の如き受光素子PDの出力の波形を調べるこ
とにより、カートリッジPCRの収納されているスロッ
トと収納されていないスロットの場所を判別する。
【0048】水平搬送部38は、図1中のxy平面と平
行で相互にz方向に所定間隔をおいて対向する一対の対
向平板42,44を有し、これらの対向平板42,44
間にて画成された隙間内をカートリッジPCRがx方向
に進退移動するようになっている。
【0049】対向平板42の一端には、フィード用モー
タ48にて正逆転されるフィードローラ46が対向平板
44に対向して設けられ、x方向に沿ってカートリッジ
PCRをラック2又は録再装置4側へ搬送したり、前記
フロントパネルの投入口側へ逆搬送する。
【0050】対向平板42,44のラック2側の左右側
端には、ギヤ機構50aとアーム部材50b及びローデ
ィング用モータ(図示せず)、アーム部材50bに立設
されたローラー50c,50d等から成るローディング
機構50が設けられている。尚、図1中には、左側のロ
ーディング機構のみ示されている。
【0051】かかるローディング機構50は、カートリ
ッジPCRが前記対向平板42,44間の隙間に挿入さ
れてフィードローラ46にてラック2又は録再装置4側
に水平搬送されると、前記ローディング用モータの駆動
力によりギヤ機構50aが作動すると共にアーム部材5
0b及びローラー50c,50dが前記隙間内へ揺動し
て、カートリッジPCRの後端を押圧することにより、
カートリッジPCRをスロット26又は録再装置4に確
実に装着させる。
【0052】一方、スロット26又は録再装置4に既に
収納されているカートリッジPCRを取り出すときは、
前記ローディング用モータの逆回転の駆動力によりギヤ
機構50aが作動すると共にアーム部材50b及びロー
ラー50c,50dが逆方向に揺動することによって、
カートリッジPCRの両側端を挟みながら対向平板4
2,44間の隙間内へ引き出す。
【0053】更に、対向平板42の上端には、x方向に
沿って対向する支持部52,54が設けられ、これらの
支持部52,54にて水平搬送部38が可動台36に揺
動可能に支持されている。
【0054】支持部54の外側端には半月ギヤ56が成
形されている。可動台36の一端には、半月ギヤ56に
噛合するギヤ機構58と、これらのギヤ機構58を駆動
する搬送部回転用モータ60が設けられている。
【0055】搬送部回転用モータ60が制御ユニット6
8の指令に従って所定方向に回転すると、半月ギヤ56
とギヤ機構58との噛合によって、支持部52,54の
軸心を中心にして、可動台36の下側に位置する水平搬
送部38を揺動させて、可動台36の上側に裏返った状
態で配置させる。図9は、水平搬送部38が可動台36
の上側に裏返った状態の一例を示す正面図である。
【0056】また、上記の如く水平搬送部38が可動台
36の上側に裏返った状態に位置するときに、搬送部回
転用モータ60を逆回転させると、半月ギヤ56とギヤ
機構58との噛合によって、支持部52,54の軸心を
中心にして、水平搬送部38を上記とは逆方向に揺動さ
せ、図1に示す如く水平搬送部38を可動台36の下側
に配置させる。また、図8は、水平搬送部38が可動台
36の下側に配置された状態の一例を示す正面図である
このように、水平搬送部38を可動台36に揺動可能に
設けたことにより、例えば、ユーザーがカートリッジケ
ースPCRのA面を上向きにして挿入すべきところ、B
面を上向きにして挿入した場合であっても、水平搬送部
38を揺動させて裏返すことにより、カートリッジPC
Rを裏返し、常にA面を上向きにしてラック2に収納さ
せたり、録再装置4に装着させる等の処理を可能にす
る。また、カートリッジPCRを裏返しにすることによ
り、後述するメディアホール検出センサPCRによって
ケース6の両面に形成されているメディアホール20,
22の検出を可能にする。
【0057】対向平板42の左右両端には、支持部5
2,54の軸心から等距離の部分に一対の係止爪62,
64が突設され、可動台36の一端には、これらの係止
爪62,64が係止する係止穴66が形成されている。
【0058】図1に示す如く、水平搬送部38が可動台
36の下側に位置するときは、一方の係止爪64が下側
から係止穴66に係止することにより、水平搬送部38
を可動台36に固定して平衡状態を保持し、図9に示す
如く、水平搬送部38が可動台36の上側に裏返る場合
は、係止爪62が上側から係止穴66に係止することに
よって、水平搬送部38を可動台36に固定して平行状
態を保持するようになっている。
【0059】対向平板42,44の右側端の所定の位置
には、カートリッジPCRの水平搬送時に貫通孔10と
ノッチ14の開閉状態を光学的に検出する第2のフォト
インタラプタPD2が設けられ、対向平板42,44の
左側端の所定の位置には、貫通孔8とノッチ12の開閉
状態を光学的に検出する第1のフォトインタラプタPD
1及び第3のフォトインタラプタPD3が設けられてい
る。
【0060】また、対向平板42には第1,第3のフォ
トインタラプタPD1,PD3の間に切欠き部BHが形
成されている。切欠き部HBの上方(z方向)であって
録再装置4よりも高い所定位置に、マイクロスイッチか
ら成るメデアホール検出センサMSが固定されている。
図示しないが、第2のフォトインタラプタPD2の近傍
の対向平板42にも、切欠き部HBに相当する切欠き部
が形成されている。そして、水平搬送部38にてカート
リッジPCRがx方向に水平搬送される際に、ケース6
に形成されているメディアホール20又は22を切欠き
部BHを介してメディアホール検出センサMSに対向さ
せるようになっている。
【0061】このような構造を有するオートチェンジャ
には、図4に示す如きマイクロコンピュータシステムか
ら成る制御部が内蔵されている。
【0062】図4において、マイクロプロセサ(MP
U)にて所定のプログラム制御を行う制御ユニット68
は、第1〜第3のフォトインタラプタPD1〜PD3と
メディアホール検出センサMSの検出信号を入力し、こ
れらの検出信号に基づいてカートリッジPCRの挿入の
有無や、収容されているディスク媒体の書込み可能又は
書込み禁止の態様、ディス媒体の種類、及びそのディス
ク媒体の有効面が録再装置4に適合した向きであるか等
を判定する。
【0063】また、カートリッジPCRの収納場所を検
出するための発光素子LED及び受光素子PDが接続さ
れている。また、前記フィード用モータ48を駆動制御
するための駆動回路70と、前記ローディング機構50
のローディング用モータを駆動制御するための駆動回路
72と、水平搬送部38を揺動させるための搬送部回転
用モータ60を駆動制御する駆動回路74、タイミング
ベルト40を上下移動させるための昇降用モータを駆動
制御する駆動回路76と、ラック2の各スロット26に
収納されるカートリッジPCRの夫々の固有情報等を記
憶するためのメモリMMが接続されている。
【0064】更に、制御ユニット68と録再装置4が、
SCSIを適用したインタフェースを介してホストコン
ピュータ等HSTに接続されている。即ち、SCSIと
互換性のあるホストアダプタHSTaを有するホストコ
ンピュータ等HSTに、SCSIバス及びSCSIコン
トローラCNTを介して制御ユニット68と録再装置4
が接続されている。
【0065】メモリMMには、図10に示したカートリ
ッジPCRの種類を表すデータが予め参照データとして
記憶されており、後述するカートリッジPCRの種類を
判断する際に使用されるようになっている。また、図6
のメモリマップに示すように、上記の判断された各カー
トリッジPCRの固有情報を格納するための記憶領域が
設けられている。
【0066】次に、当該オートチェンジャの主要な動作
を説明する。
【0067】まず、カートリッジPCRに設けられてい
るノッチ12,14の開閉状態を検出するための動作を
説明する。
【0068】図5において、前記フロントパネルに設け
られた投入口を介して新規なカートリッジPCRが水平
搬送部38に挿入されると、第1のフォトインタラプタ
PD1がカートリッジPCRの先端部にて遮光されるの
に同期してフィードローラ46の回転が開始され、第1
〜第3のフォトインタラプタPD1〜PD3により、正
規のカートリッジか否かの検出と、書込み可能又は書込
み禁止のいずれの状態に設定されているかの検出を行
う。
【0069】図7は、カートリッジPCRに設けられた
ノッチ12,14の開閉状態に応じて第1〜第3のフォ
トインタラプタPD1〜PD3から出力される検出信号
の波形を示す。より具体的には、図7(a)は、ノッチ
12及び14が共に閉じられた状態、即ち、AB面が共
に再書込み可能状態に設定されたカートリッジPCRが
挿入されたときの各検出信号の波形を示す。図7(b)
は、ノッチ12が閉じられノッチ14が開かれた状態、
即ち、A面が書込み禁止、B面が再書込み可能の状態に
設定されたカートリッジPCRが挿入されたときの各検
出信号の波形を示す。図7(c)は、ノッチ12が開か
れノッチ14が閉じられた状態、即ち、A面が再書込み
可能、B面が書込み禁止の状態に設定されたカートリッ
ジPCRが挿入されたときの各検出信号の波形を示す。
図7(d)は、ノッチ12,14が共に開かれた状態、
即ち、AB面が共に書込み禁止の状態に設定されたカー
トリッジPCRが挿入されたときの各検出信号の波形を
示している。
【0070】これら図5及び図7において、カートリッ
ジPCRが水平搬送部38に挿入されないときは、全て
のフォトインタラプタPD1〜PD3が遮光状態となら
ないので、これらから出力される全ての検出信号の論理
レベルは“H”となる。
【0071】一方、カートリッジPCRが挿入される
と、最初に第3のフォトインタラプタPD3がカートリ
ッジPCRの先端にて遮光されることにより、その検出
信号が論理“H”から“L”に反転し、次に第2のフォ
トインタラプタPD2の検出信号、その次に第1のフォ
トインタラプタPD1の検出信号の順で論理“H”から
“L”に反転することになる。
【0072】図7(a)〜(d)において、時点tinで
カートリッジPCRの先端にて第3のフォトインタラプ
タPD3が遮光された後、時点tsにおいて第1のフォ
トインタラプタPD1が遮光されるとフィードローラ4
6の回転が開始する。
【0073】期間(ts〜t1)中では、カートリッジP
CRにより全てのフォトインタラプタPD1〜PD3が
遮光され、これらの検出信号の論理は“L”となる。
【0074】次に、第3のフォトインタラプタPD3を
貫通孔8が通過することにより、その検出信号が論理
“L”、“H”、“L”に変化した後(期間t1〜t
2)、再び全ての検出信号が論理“L”となる(期間t2
〜t3)。
【0075】次に、第2のフォトインタラプタPD2を
貫通穴10が通過することにより、その検出信号が論理
“L”、“H”、“L”に変化する(期間t3〜t4)。
【0076】制御ユニット68が、時点tsから時点t4
までの各検出信号の変化パターンを解析し、図示の変化
パターンを検出すると、適用対象のカートリッジPCR
が挿入されたと判断する。一方、かかる変化パターン以
外のパターンが検出された場合には、適用外の記録媒体
が挿入されたと判断して、フィードローラ46を逆回転
することにより、投入口を介して返送する。
【0077】次に、時点t4において、適用対象のカー
トリッジPCRと判定した後、図7(a)〜(d)の期
間t4〜teにおいて、ノッチ12,14の開閉の有無に
応じた各検出信号の変化パターンに基づいて、書込禁止
か再書込み可能かの判定が行われる。尚、時点teは、
カートリッジPCRの後端が第3のフォトインタラプタ
PD3を通過した時点を示す。
【0078】図7(a)に示す如く、ノッチ12,14
の閉じられたカートリッジPCRが挿入された場合に
は、期間t4〜t5においては、全てのフォトインタラプ
タPD1〜PD3の検出信号が論理“L”のままとな
り、期間t5〜teにおいては、貫通孔8の通過に伴って
第1のフォトインタラプタPD1の検出信号のみが論理
“H”に反転する。制御ユニット68は、期間t4〜te
におけるこれらの検出信号の相互の変化パターンを解析
することにより、ディスク媒体のAB面が共に再書込可
能に設定されていると判断する。
【0079】図7(b)に示す如く、ノッチ12が閉じ
られノッチ14が開かれたカートリッジPCRが挿入さ
れた場合には、期間t4〜t5においては、全てのフォト
インタラプタPD1〜PD3の検出信号が論理“L”の
ままとなり、期間t5〜teにおいては、貫通孔8の通過
に伴って第1のフォトインタラプタPD1の検出信号が
論理“H”となり、次に、ノッチ14の通過に伴って第
2のフォトインタラプタPD2の検出信号が論理“H”
となる(時点t5')。制御ユニット68は、期間t4〜
teにおけるこれらの検出信号の相互の変化パターンを
解析することにより、ディスク媒体のA面が書込み禁
止、B面が再書込み可能に設定されていると判断する。
【0080】図7(c)に示す如く、ノッチ12が開か
れノッチ14が閉じられたカートリッジPCRが挿入さ
れた場合には、期間t4〜t5においては、第1,第2の
フォトインタラプタPD1,PD2の検出信号が論理
“L”のままになるのに対し、第3のフォトインタラプ
タPD3の検出信号がノッチ12の通過に伴って論理
“H”となる。期間t5〜teにおいては、第2,第3の
フォトインタラプタPD2,PD3の検出信号が論理
“L”、第1のフォトインタラプタPD1の検出信号が
貫通孔8の通過に伴って論理“H”となる。制御ユニッ
ト68は、期間t4〜teにおけるこれらの検出信号の相
互の変化パターンを解析することにより、ディスク媒体
のA面が再書込み可能、B面が書込み禁止に設定されて
いると判断する。
【0081】図7(d)に示す如く、ノッチ12及び1
4が共に開かれたカートリッジPCRが挿入された場合
には、期間t4〜t5においては、第1,第2のフォトイ
ンタラプタPD1,PD2の検出信号が論理“L”のま
まになるのに対し、第3のフォトインタラプタPD3の
検出信号がノッチ12の通過に伴って論理“H”とな
る。期間t5〜teにおいては、第1のフォトインタラプ
タPD1の検出信号が貫通孔8の通過に伴って論理
“H”となり、次に、第2のフォトインタラプタPD2
の検出信号がノッチ14の通過に伴って論理“H”とな
る(時点t5')。制御ユニット68は、期間t4〜teに
おけるこれらの検出信号の相互の変化パターンを解析す
ることにより、ディスク媒体のAB面が共に書込み禁止
に設定されていると判断する。
【0082】このように、制御ユニット68は、コンピ
ュータプログラムにて予め決められている所定アルゴリ
ズムに基づいて、第1〜第3のフォトインタラプタPD
1〜PD3の検出信号の変化パターンを解析することに
より、適用対象のカートリッジPCRの識別と、ライト
プロテクト機構の情報を取得する。
【0083】次に、カートリッジPCRのメディアホー
ル20,22の有無を検出するための動作を説明する。
【0084】例えば、上記のカートリッジPCRの識別
及びライトプロテクト機構の情報を取得した後、オート
チェンジャの要部正面図(図8)に示す如く、水平搬送
部38にカートリッジPCRを保持した状態で、可動台
36及び水平搬送部38をz方向へ上昇させ、カートリ
ッジPCRをメディアホール検出センサMSに近接させ
る。
【0085】ここで、制御ユニット68は、マイクロス
イッチから成るメディアホール検出センサMSのスイッ
チ片がカートリッジPCRのケース6に当接し、メディ
アホール検出センサMSからオン信号が出力されると、
メディアホール20(又は22)が存在しないと判定す
る。
【0086】一方、前記オン信号が出力されないと、メ
ディアホール検出センサMSのスイッチ片がメディアホ
ール20(又は22)に挿入しており、メディアホール
20(又は22)が存在すると判定する。
【0087】次に、可動台36及び水平搬送部38を所
定位置まで降下させ、図9に示す如く、水平搬送部38
を揺動させて可動台36の上側へ裏返した状態にして、
再び可動台36及び水平搬送部38をz方向へ上昇さ
せ、カートリッジPCRの裏面側をメディアホール検出
センサMSに近接させる。そして、前記同様に、制御ユ
ニット68が、オン信号の出力の有無に基づいてメディ
アホール22(又は20)の存在の有無を判断する。
【0088】このように、制御ユニット68は、第1〜
第3のフォトインタラプタPD1〜PD3の検出信号の
変化パターンと、メディアホール検出センサMSの出力
信号の有無に基づいて、メモリMMに記憶されている図
10のデータを参照することにより、挿入されたカート
リッジPCRの種類を判断すると共に、そのカートリッ
ジPCRの種類及びディスク媒体の有効面の向き等を表
す固有情報(以下、メディア情報データという)を作成
する。
【0089】尚、図6のメモリマップに示す如く、メモ
リMMには、録再装置4に予め付けられたデバイスアド
レス#0に対応するアドレスADDR;0と、複数のス
ロット26の夫々の場所#1〜#nに対応するアドレス
ADDR;1〜ADDR;nが割り当てられ、夫々のア
ドレスADDR;0〜ADDR;nにて設定された記憶
領域に各カートリッジPCRのメディア情報データが記
憶される。
【0090】例えば、カートリッジPCRを第i番目
(#i)のスロットに収納すると、メモリMMのアドレ
スADDR;iに対応する記憶領域に、そのカートリッ
ジPCRのメディア情報データを記憶して、カートリッ
ジPCRの種類及びディスク媒体の有効面の向き等を個
別に管理する。また、カートリッジの収納されていない
スロットに対応するアドレスの記憶領域には、メディア
情報データが記憶されず、無意味なデータ(例えば、N
ULL)にクリアされるようになっている。
【0091】次に、図11〜図15に基づいて、ホスト
コンピュータ等HSTと当該オートチェンジャとの間で
のデータの授受を行う場合の動作例を説明する。
【0092】図11のメモリマップに示す如く、メモリ
MMには、ラック2の各スロット26の場所を示すアド
レスデータ、例えばST1〜ST14と、搬送機構30
を示すアドレスデータMTと、前記投入口を示すアドレ
スデータI/E、録再装置4を示すアドレスデータDT
1,DT2が格納されている。尚、このメモリマップで
は、2台の録再装置が備えられた場合を示している。
【0093】更に、図12に示す如く、SCSIコント
ローラCNTには、当該オートチェンジャの構成要素毎
に対応してエレメントディスクリプタが備えられてい
る。
【0094】図13は、これらのエレメントディスクリ
プタの代表例として、録再装置4に係るエレメントディ
スクリプタのメモリマップを示す。
【0095】図13において、第0ないし第1バイト目
のフィールドには、録再装置4を示すエレメントアドレ
スDR1が格納される。第10ないし第11バイト目の
フィールドには、録再装置4に装着すべきカートリッジ
PCRが収納されているスロット26のアドレスSTが
格納される。
【0096】第2バイト目の第3ビットには、搬送機構
30により録再装置4にカートリッジPCRを装着する
ことができる状態にあるか否かを示すフラグデータAC
CESSが格納され、ACCESS=“0”のときは搬
送不可、ACCESS=“1”のときは搬送可能を示す
ようになっている。第2バイト目の第0ビットには、録
再装置4に装着すべきカートリッジPCRが指定された
スロット26に収納されているか否かを示すフラグデー
タFULLが格納され、FULL=“0”のときはカー
トリッジPCRが存在せず、FULL=“1”のときは
カートリッジPCRが存在する旨を示す。
【0097】第3バイト目の第0ビットには、指定され
たカートリッジPCR中に収容されているディスク媒体
の種類を示すフラグデータInvalidが格納され、
Invalid=“0”のときは両面ディスク媒体、I
nvalid=“1”のときは片面ディスク媒体が収容
されていることを示す。
【0098】第8バイト目の第0ビットには、指定され
たカートリッジPCRに収容されているディスク媒体の
有効面(録再装置4に適合する面)の向きを示すフラグ
データSide_Aが格納される。
【0099】即ち、ホストコンピュータ等HSTにて指
定されたカートリッジPCR中に片面ディスク媒体が収
容されている場合にあっては、ディスク媒体の有効面が
録再装置4に適合しているとき(具体的には、有効面が
上側に向いているとき)はSide_A=“1”、その
有効面が録再装置4に適合していないとき(具体的に
は、有効面が下側に向いているとき)はSide_A=
“0”となる。
【0100】また、カートリッジPCR中に両面ディス
ク媒体が収容されている場合にあっては、フラグデータ
Side_Aによって、ディスク媒体のA面とB面のい
ずれが有効面となっているかを示すようになっている。
即ち、Side_A=“0”のときは、B面が有効面
(A面が下側に向いている)、Side_A=“1”の
ときは、A面が有効面であること(A面が上側に向いて
いる)を示す。
【0101】第9バイト目の第7ビットには、前記第1
0ないし第11目のフィールドに格納されているアドレ
スSTが有効か否かを示すフラグデータSValidが
格納され、SValid=“0”のときは無効、SVa
lid=“1”のときは有効を示す。
【0102】第9バイト目の第6ビットには、指定され
たカートリッジPCRを裏返しにして録再装置4に装着
すべきか否かを指示するためのフラグデータInver
tが格納され、Invert=“0”のときは裏返しに
しない旨を示し、Invert=“1”のときは裏返し
にすべき旨を示すようになっている。
【0103】また、保留領域は適宜に使用可能な領域で
ある。残余の領域は本発明とは直接関係がないので説明
を省略することとする。
【0104】図14に示す如く、各フラグデータFUL
L,Invalid,Side_Aの組み合わせによっ
て、各スロット26に収納されている各カートリッジP
CR中のディスク媒体の種類と有効面の向き、即ち、録
再装置4に対して適合する向きか否かの態様を設定する
ことができるようになっている。
【0105】図15は、かかるエレメントディスクリプ
タを備えたSCSIコントローラCNTを介してホスト
コンピュータ等HSTと当該オートチェンジャ間での動
作例を示すフローチャートであり、より具体的には、ホ
ストコンピュータ等HSTが、当該オートチェンジャに
収納されている複数個のカートリッジのうちの特定のカ
ートリッジPCRを指定して、そのカートリッジPCR
を録再装置4に装着させて、データの記録又は再生を指
示する場合の動作例を示している。
【0106】同図のステップS200において、ホスト
コンピュータ等HSTがオートチェンジャ側へ、リード
エレメントステイタス(READ ELEMENT STATUS)コマン
ドを転送すると共に、例えば第1番地に収納されている
カートリッジPCRを録再装置4(DT1)へ移動させ
る場合にはその収納アドレスのデータ(0001)H
転送して、カートリッジPCRに関する情報を要求す
る。
【0107】これに対して、ステップS210では、オ
ートチェンジャがSCSIコントローラCNTを介して
ホストコンピュータ等HSTへステイタスデータFUL
L,Invalid,Side_Aを返送する。
【0108】これらのステイタスデータFULL,In
valid,Side_Aは、制御ユニット68が、図
6に示したメモリMM中の第1番目のアドレス(指定さ
れたカートリッジPCRが収納されている第1番地のス
ロットのアドレス)ADDR;1に格納されているメデ
ィア情報データに基づいて作成し、図13のエレメント
ディスクリプションの前記所定ビットに格納されること
により、ホストコンピュータ等HSTへ転送される。
【0109】ここで、指定されたカートリッジPCRが
存在する場合にはFULL=“1”、そのカートリッジ
PCR中に片面ディスク媒体が収容されている場合には
Invalid=“1”、その片面ディスクの有効面の
向きが録再装置4に適合していない場合にはSide_
A=“0”となる。
【0110】ステップS220では、ホストコンピュー
タ等HSTがこれらのステイタスデータFULL,In
valid,Side_Aを調べ、オートチェンジャへ
の次の指令の態様を判断し、Side_A=“0”の場
合には、ステップS230〜S240の処理へ、Sid
e_A=“1”の場合には、ステップS250〜S26
0の処理へ移行させる。
【0111】ステップS230では、ホストコンピュー
タ等HSTからオートチェンジャ側へムーブメディアコ
マンド(A5)Hを転送する。更に、ステップS210
においてSide_A=“0”が返送されたので、カー
トリッジPCR中のディスク媒体の有効面の向きを裏返
しにして録再装置4へ装着させるべく、反転(Inve
rt)データを“1”に設定し、更に、ソースアドレス
(録再装置4のアドレス)を(0001)H 、ディステ
ィネーションアドレス(カートリッジPCRの移動元の
アドレス)を(0100)H に設定して転送する。
【0112】ステップS240では、制御ユニット68
が、ステップS230において転送されてきた前記デー
タをSCSIコントローラCNTのエレメントディスク
リプタより取得し、これらのデータで指示された処理を
行うことによって、指定されたカートリッジPCRを録
再装置4に装着させる。
【0113】より具体的には、可動台36及び水平搬送
部38を指定されたアドレスST1のスロット26に対
向させ、そのスロット26からカートリッジPCRを水
平搬送部38へ引き出す。次に、水平搬送部38を揺動
させ可動台36の上側へ裏返した状態にすることによ
り、カートリッジPCR中のディスク媒体の有効面を録
再装置4に適合させる。次に、可動台36及び水平搬送
部38を録再装置4(DT1)に対向させ、水平搬送部
38からその録再装置4へカートリッジPCRを水平搬
送して装着させる。
【0114】そして、録再装置4とホストコンピュータ
等HSTとの間でデータの書き込みや読み出しを行い、
一連の動作を終了する。
【0115】一方、もし仮にステップS210において
Side_A=“1”のデータがホストコンピュータ等
HSTへ返送された場合には、ステップS250〜S2
60の処理が行われることとなる。
【0116】即ち、カートリッジPCRを裏返しにして
録再装置4に装着させる必要がないので、ステップS2
50では、ホストコンピュータ等HSTからオートチェ
ンジャ側へ、ムーブメディアコマンド(A5)H と、ソ
ースアドレス=(0001)H、ディスティネ−トアド
レス=(0100)H 及び反転(Invert)=
“0”の各データを転送する。
【0117】ステップS260では、制御ユニット68
が、反転(Invert)=“0”の指示にしたがっ
て、カートリッジPCRの向きを裏返しにすることなく
録再装置4へ装着させる。より具体的には、可動台36
及び水平搬送部38を指定されたアドレスST1のスロ
ット26に対向させ、そのスロット26からカートリッ
ジPCRを水平搬送部38へ引き出す。次に、可動台3
6及び水平搬送部38を録再装置4(DT1)に対向さ
せ、水平搬送部38からその録再装置4へカートリッジ
PCRを水平搬送して装着させる。
【0118】そして、録再装置4とホストコンピュータ
等HSTとの間でデータの書き込みや読み出しを行い、
一連の動作を終了する。
【0119】ここで、図18の従来例の動作と、図15
の本実施の形態の動作を比較すると次の相違点が明らか
である。
【0120】従来例では、ディスク媒体の有効面が録再
装置に適合しない向きにあるカートリッジをその録再装
置に装着させる場合には、ホストコンピュータ等HST
からオートチェンジャに対してムーブメディアコマンド
を2回転送する必要であった。よって、処理速度が遅延
するという課題があった。
【0121】これに対し、本実施の形態では、ホストコ
ンピュータ等HSTからの要求に応じて、録再装置4へ
装着すべきカートリッジPCRの適合状態、即ち、カー
トリッジPCRを録再装置4に装着させることができる
状態にあるか否かのステータスデータをオートチェンジ
ャ側からホストコンピュータ等HSTへ返送するので、
ホストコンピュータ等HSTからオートチェンジャに対
してムーブメディアコマンドを1回転送するだけで済
み、処理の高速化が可能となる。
【0122】このように、本実施の形態では、SCSI
を適用し、そのエレメントディスクリプションを介し
て、ホストコンピュータ等HSTからの要求に応じて、
録再装置4へ装着すべきカートリッジPCRの適合状態
のデータを返送することとしたので、ホストコンピュー
タ等HSTのオートチェンジャに対する制御の迅速化が
可能となり、ひいて高速のシステムを構築することがで
きるという効果が得られる。
【0123】尚、この実施の形態では、ラックに収納さ
れているカートリッジを録再装置へ装着させる際の動作
例を説明したが、本発明はかかる場合に限定されるもの
ではなく、オートチェンジャの各構成要素に対する種々
の制御にも適用することができる。
【0124】また、この実施の形態では、ステイタスデ
ータFULL,Invalid,Side_Aをホスト
コンピュータ等HSTへ返送する場合を説明したが、本
発明は、かかるステータスデータを返送することに限定
するものではなく、オートチェンジャを構成している各
構成要素の様々な状態の情報を一括してホストコンピュ
ータ等に返送させることを内容とするものである。
【0125】また、この実施の形態では、SCSIを適
用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、オートチェンジャの構成要素の状態を一括
してホストコンピュータ等に返送するペリフェラルイン
タフェースを含むものである。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオートチェ
ンジャによれば、ホストコンピュータ等からの要求に応
じて、ペリフェラルインタフェースを介してカートリッ
ジに関する固有情報を返送するので、ホストコンピュー
タ等は、カートリッジに関する様々な情報を取得して当
該オートチェンジャに対する種々の動作指令を迅速且つ
的確に行うことが可能となり、高速処理の可能なシステ
ムを構築することを可能にする。
【0127】また、録再装置とスロットに収納されてい
るカートリッジをその録再装置に装着させるための搬送
機構を設け、ホストコンピュータ等からの指令に従って
特定のカートリッジをその録再装置へ搬送する場合に、
ホストコンピュータ等の要求に応じてその特定カートリ
ッジに関する固有のステータスを返送するので、ホスト
コンピュータ等は、特定カートリッジを録再装置に装着
させるために必要な情報、例えばカートリッジを録再装
置に装着させるのに不都合な状態にあるか否か等の情報
を取得することができる。そして、かかる情報に基づい
て不都合を生じないようにカートリッジを録再装置に装
着させるための動作指令を当該オートチェンジャに対し
て迅速且つ的確に行うことができ、高速処理の可能なシ
ステムの構築を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るオートチェンジャの要部構
造を示す斜視図である。
【図2】図1に示すオートチェンジャの要部構造を上方
から見たときの上面図である。
【図3】カートリッジの収納の有無を検出するための動
作及び原理を説明するための説明図である。
【図4】図1のオートチェンジャに内蔵された制御部の
構成を示すブロック図である。
【図5】カートリッジに設けられたノッチの開閉状態を
検出するための動作を説明するための説明図である。
【図6】メディア情報を記憶するための記憶領域の構成
を説明するためのメモリマップである。
【図7】第1乃至第3のフォトインタラプタから出力さ
れる検出信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図8】カートリッジのメディアホールの有無を検出す
るための動作を説明するため、オートチャンジャを正面
から見たときの要部構造を示す正面図である。
【図9】カートリッジのメディアホールの有無を検出す
るための動作を更に説明するため、オートチャンジャを
正面から見たときの要部構造を示す正面図である。
【図10】カートリッジの規格を説明するための説明図
である。
【図11】オートチェンジャの各構成要素に設定されて
いるアドレスを示す説明図である。
【図12】エレメントディスクリプタの構成例を示す説
明図である。
【図13】録再装置に関するエレメントディスクリプタ
のメモチマップを示す説明図である。
【図14】ステイタスデータにて設定される内容を説明
するための説明図である。
【図15】ホストコンピュータの指令に従って、オート
チェンジャ内に収納されているカートリッジを録再装置
に装着させる場合の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図16】SCSIを適用する一般的なペリフェラルイ
ンタフェースの構成を示すブロック図である。
【図17】SCSIコントローラに設けられる従来のエ
レメントディスクリプタの構成を説明するための説明図
である。
【図18】従来の課題を説明するために、ホストコンピ
ュータの指令に従ってオートチェンジャ内に収納されて
いるカートリッジを録再装置に装着させる場合の動作を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2…ラック、4…録再装置、6…カートリッジケース、
8,10…貫通孔、12,14…ノッチ、16,18…
スイッチ片、20,22…メディアホール、24…スラ
イド扉、26…スロット、28…挿入口、30…搬送機
構、32,34…シャフト、36…可動台、38…水平
搬送部、40…タイミングベルト、42,44…対向平
板、46…フィードローラ、48…フィード用モータ、
50…ローディング機構、52,54…支持部、56…
半月ギヤ、58…ギヤ機構、60…搬送部回転モータ、
62,64…係止爪、66…係止穴、68…制御ユニッ
ト、70〜76…駆動回路、PCR…カートリッジ、P
D1〜PD3…フォトインタラプタ、MS…メディアホ
ール検出センサ、MM…メモリ、CNT…SCSIコン
トローラ、HST…ホストコンピュータ等。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカートリッジを収納するための複
    数のスロットを有するラックと、 前記各スロットに対応付けられた記憶領域を有する記憶
    手段と、 前記カートリッジの収納されているスロットに対応する
    前記記憶領域に、前記収納されたカートリッジ固有の情
    報を記憶させる制御手段と、 ホストコンピュータ等からの要求に応じて、前記カート
    リッジ固有の情報を前記ホストコンピュータ等に転送す
    るペリフェラルインタフェースと、 を具備することを特徴とするオートチェンジャ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジへのデータの書込み又
    は前記カートリッジのデータを読み取るための録再装置
    と、 前記カートリッジを前記スロットから録再装置へ搬送す
    る搬送機構を備え、 前記ペリフェラルインタフェースは、前記ホストコンピ
    ュータ等から前記録再装置に装着すべき特定カートリッ
    ジが指定されると、前記特定カートリッジが前記録再装
    置に装着させるのに適合した状態にあるか否かを示すス
    テータスデータを転送することを特徴とする請求項1に
    記載のオートチェンジャ。
JP8157220A 1996-06-18 1996-06-18 オートチェンジャ Pending JPH103717A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7290086B2 (en) 2003-05-28 2007-10-30 International Business Machines Corporation Method, apparatus and program storage device for providing asynchronous status messaging in a data storage system

Cited By (2)

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US7290086B2 (en) 2003-05-28 2007-10-30 International Business Machines Corporation Method, apparatus and program storage device for providing asynchronous status messaging in a data storage system
US7676616B2 (en) 2003-05-28 2010-03-09 International Business Machines Corporation Method, apparatus and program storage device for providing asynchronous status messaging in a data storage system

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