JP3657815B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)とMD(ミニディスク)に代表される2種類のメディアに対し、共通の光ピックアップによって情報を記録および/または再生することのできる記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車載用電子機器の種類は多様化する傾向にあり、例えばCD(コンパクトディスク)プレーヤとMD(ミニディスク)プレーヤの他にナビゲーションシステムや液晶ディスプレイ等の多くの電子機器を設置する要望がある。この場合において、一般的に行われているようにCDプレーヤとMDプレーヤのメカニズム同士を積層状態で設置すると、有効スペースのかなりの部分がこれら2種類のプレーヤによって占められてしまい、他の電子機器を設置するスペースが大きく制約を受けるという問題がある。
【0003】
そこで、従来より、CDプレーヤとMDプレーヤのメカニズム同士を一体化し、共通の光ピックアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生できるようにした記録媒体駆動装置が提案されている。このものは、機器本体の前面にCDとMDを個別に挿入・排出するための2つの挿入口が開設されており、両挿入口は上下方向に位置ずれして配置されている。機器本体の内部に配設されたメカシャーシには、CD用挿入口に対向するCD用搬送ローラとMD用挿入口に対向するMD用搬送ローラとが支持されると共に、CDをCDプレイ位置に保持するためのクランパとMDのカートリッジケースをMDプレイ位置に支持するためのホルダとが設けられている。また、メカシャーシにドライブユニットが上下動かつ回転可能に支持されており、このドライブユニット上には光ピックアップとその移送機構が搭載されると共に、該光ピックアップの移動領域を挾んで両側にCD用ターンテーブルとMD用ターンテーブルが搭載されており、各ターンテーブルは専用のモータによって回転駆動されるようになっている。
【0004】
このように概略構成された記録媒体駆動装置にあっては、CDをCD用挿入口から挿入した場合、CDはCD用搬送ローラによってCDプレイ位置まで搬送される。また、この搬送動作に前後して、ドライブユニットが例えば所定角度回転しながら上昇して斜め上方のCDプレイ位置まで移動し、ドライブユニットに搭載された光ピックアップがCDの下面に対向する。そして、このCDプレイ位置において、クランパとドライブユニットに搭載されたCD用ターンテーブルとでCDをチャッキングすると共に、CD用搬送ローラを揺動させてCDの下面から離間させ、CD用ターンテーブルによって回転駆動されるCDに対し光ピックアップを径方向へ移送することにより、CDに記録された情報が再生される。
【0005】
一方、MDをMD用挿入口から挿入した場合、MDはMD用搬送ローラによってMDプレイ位置まで搬送されると共に、そのカートリッジケースがホルダによって支持される。また、この搬送動作に前後して、ドライブユニットが所定角度回転しながら下降して斜め下方のMDプレイ位置まで移動し、光ピックアップがMDの下面に対向する。そして、このMDプレイ位置において、ドライブユニットに搭載されたMD用ターンテーブルによってカートリッジケース内に収納されたディスクを磁気吸着し、該MD用ターンテーブルによって回転駆動されるディスクに対し光ピックアップを径方向へ移送することにより、MDに記録された情報が再生される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、前述した従来の記録媒体駆動装置によれば、上下方向に位置ずれして設定されたCDプレイ位置とMDプレイ位置との間でドライブユニットを移動させることにより、ドライブユニットに搭載された共通の光ピックアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生することができる。しかしながら、MDプレイ位置にMDのカートリッジケースを支持するホルダが固定されており、このホルダの上下の空間を利用してドライブユニットをCDプレイ位置とMDプレイ位置とに移動させているため、ホルダの上方と下方にそれぞれドライブユニットが入り込めるだけの空間を確保する必要があり、このことが装置全体の厚み(高さ)寸法を妨げる大きな要因となっていた。また、MDプレイ位置に固定されたホルダの上方にCD用搬送ローラが配設されており、このCD用搬送ローラを揺動させてCDの下面に接離させているため、ホルダの上方にCD用搬送ローラを揺動させるための十分な空間を確保する必要があり、この点からも装置全体の薄型化が妨げられることになり、CD用搬送ローラの直径寸法や駆動系の大きさも大きく制約を受けるという問題があった。
【0007】
また、前述した従来の記録媒体駆動装置では、CDプレイ位置においてCDはクランパとドライブユニットに搭載されたCD用ターンテーブルとでチャッキングされているため、ドライブユニットがMDプレイ位置へ移動すると、それに伴ってCD用ターンテーブルもクランパから離れ、CDをCDプレイ位置に保持することができなくなる。このため、再生中のCDの代わりにMDを再生する場合は、挿入状態にあるCDを一旦排出した後にMDを挿入しなければならず、使い勝手が悪いという問題もあった。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、薄型化に好適な記録媒体駆動装置を提供することにあり、その第2の目的は、2種類のメディアを同時に収容でき、いずれか一方のメディアを選択的に記録または再生可能な記録媒体駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光ピックアップが搭載されたドライブユニットを第1のメディアの記録/再生位置と第2のメディアの記録/再生位置との間で水平方向および垂直方向に移動可能となすと共に、第1のメディアを挿入・排出する搬送部材と第2のメディアのカートリッジケースを支持するホルダとをそれぞれ垂直方向に移動可能となし、これらドライブユニットと搬送部材およびホルダの垂直方向の相対位置を記録/再生するメディアの種類に応じて変えることとする。例えば第1のメディアの記録/再生位置を第2のメディアの記録/再生位置に対して上方に設定した場合、第1のメディアの記録/再生時にホルダと搬送部材を下降させておくことにより、ホルダの上方にドライブユニットを収容するための空間が確保されると共に、第1のメディアから搬送部材が離間してこの第1のメディアの回転を可能とし、第2のメディアの記録/再生時にホルダと搬送部材を共に上昇させておくことにより、ホルダの下方にドライブユニットを収容するための空間が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の記録媒体駆動装置では、ディスク状の第1のメディアとディスクをカートリッジケース内に収納した第2のメディアとが、互いに少なくともその一部を平面的にオーバーラップさせた状態で枠体内に収容され、これら第1および第2のメディアに対し共通の光ピックアップによって情報の記録および/または再生を行う記録媒体駆動装置であって、前記枠体内で水平方向および垂直方向へ移動可能に設けられ、少なくとも前記光ピックアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構が搭載されたドライブユニットと、前記枠体内で垂直方向へ移動可能に設けられ、前記枠体内に挿入された前記第2のメディアを保持するホルダと、このホルダと平面的にオーバーラップする位置で垂直方向へ移動可能に設けられ、前記第1のメディアを前記枠体内に挿入または前記枠体内から排出する搬送部材とを備え、前記ドライブユニットと前記ホルダの両者を各々垂直方向へ移動させることにより、両者の垂直方向における相対位置が逆転可能となるように構成し、前記第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときには、前記ホルダと前記搬送部材とを各々垂直方向における前記第1のメディアから離れる方向に移動させると共に、前記ドライブユニットを前記ホルダの一方側にて水平移動させることにより、前記光ピックアップを前記第1のメディアに対向させ、前記第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときには、前記ホルダと前記搬送部材とを各々垂直方向における前記第1のメディアに接近する方向に移動させると共に、前記ドライブユニットを前記ホルダの他方側にて水平移動させることにより、前記光ピックアップを前記第2のメディアに対向させるように構成した。
【0011】
上記第1のメディアは例えばCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)のようなディスク状記録媒体であり、また、第2のメディアは例えばMD(ミニディスク)のようにカートリッジケース内にディスクが収納されて構成された記録媒体である。
【0012】
上記構成によれば、所定の空間内を上下動するホルダに対してドライブユニットを上下両方に位置させることができるため、ドライブユニットを移動させるのに必要な上下方向の寸法が小さくなり、しかも、第2のメディアの記録/再生時にホルダと搬送部材を共に上昇させて第1のメディアに近づけることにより、搬送部材に当接することなくホルダをより第1のメディアに接近させた位置まで上昇させることが可能となるため、装置全体の厚み(高さ)寸法を小型化することができる。
【0013】
上記構成において、枠体内に記搬送部材と対向する対向部材を配置し、第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、搬送部材の垂直方向における第1のメディアに接近する方向への移動により、この搬送部材と対向部材との間に第1のメディアが挟持可能であるようにすると、ドライブユニットが第2のメディアの記録/再生位置にあるのに拘らず、第1のメディアをその記録/再生位置に保持することができるため、装置内に両メディアを同時に収容した状態でいずれか一方のメディアを選択して記録および/または再生することが可能となり、使い勝手が非常に良好になる。
【0014】
上記構成において、枠体には第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口と第2のメディアが挿入および排出される第2の挿入口とが形成され、第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときにホルダが第2の挿入口と対向し、第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、搬送部材と対向部材とが互いに接近した状態で第1の挿入口と対向するようにすれば、一方のメディアの記録/再生中に他方のメディアの挿入および排出が可能であり、使い勝手がさらに向上する。
【0015】
また、上記構成において、搬送部材と対向部材の少なくとも一方に第1のメディアを搬送する駆動源が設けられていれば良いが、搬送部材としてモータを駆動源として回転する駆動ローラを設け、この駆動ローラの回転によって第1のメディアを挿入または排出することが好ましい。この場合、駆動ローラがホルダの上方で上下動するため、この駆動ローラと対向する対向部材は単なる平板状のもので良く、より効果的に薄型化を図ることができる。
【0016】
上記構成において、ドライブユニットとホルダおよび搬送部材は同一の駆動機構によって垂直方向へ移送されることが好ましい。これにより、ドライブユニットとホルダおよび搬送部材の移動のタイミングを高精度に設定できると共に、各部材の駆動機構を共通化して簡素化できる。
【0017】
上記駆動機構は、駆動モータと、この駆動モータによって枠体内で水平方向に移動するスライドカム部材と、このスライドカム部材に設けられた第1、第2および第3のカム部とを備え、ドライブユニットとホルダおよび搬送部材がそれぞれ第1、第2および第3のカム部と係合することにより構成できる。
【0018】
また、上記構成において、ドライブユニットに少なくとも光ピックアップとその移送機構が搭載されていれば良いが、それらに加えて両メディアを回転駆動する第1および第2のターンテーブルを搭載することが好ましく、このように構成すると、両メディアに対する光ピックアップの位置精度を高めることができる。
【0019】
また、上記構成において、ドライブユニットが、枠体内で垂直方向へ移動可能なサブシャーシと、このサブシャーシに対して水平方向へ移動可能なドライブシャーシとを備えていることが好ましく、このように構成すると、ドライブユニットのメインシャーシに対する垂直方向と水平方向の移動がそれぞれサブシャーシとドライブシャーシに分担されるため、ドライブユニットの駆動機構を簡略化することができる。
【0020】
また、上記構成において、ドライブシャーシのサブシャーシに対する水平方向への移動は全て平行移動でも良いが、少なくとも一部が回転を含むように構成すると、装置全体の幅寸法と奥行き寸法も小型化することができる。この場合、ドライブシャーシが、サブシャーシの水平面内方向へ移動可能なベースと、このベース上にて水平方向に回転可能な支持体とを備え、この支持体に光ピックアップとその移送機構を搭載することが好ましく、このように構成すると、ドライブシャーシのサブシャーシに対する水平方向への移動が支持体の回転とベースの平行移動とに分担されるため、ドライブシャーシの駆動機構を簡略化することができる。
【0021】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は記録媒体駆動装置の平面図、図2は記録媒体駆動装置の底面図、図3は記録媒体駆動装置の正面図、図4は記録媒体駆動装置の右側面図、図5は図4のA−A線に沿う断面図、図6は記録媒体駆動装置の左側面図、図7はMDの説明図、図8はCDの検出機構を示す平面図、図9はメインシャーシの右側面図、図10はメインシャーシの左側面図、図11はローラユニットの説明図、図12はローラユニットの動作機構を示す右側面図、図13はローラユニットの動作機構を示す左側面図、図14はメインシャーシの右側板に組み込まれる部材を分解して示す説明図、図15はメインシャーシの左側板に組み込まれる部材を分解して示す説明図、図16は右側のスライドカム板の動作説明図、図17は左側のスライドカム板の動作説明図、図18はCD再生時におけるドライブユニットとホルダの平面図、図19はドライブユニットの平面図、図20はCD再生時におけるドライブユニットの平面図、図21はMD記録/再生時におけるドライブユニットの平面図、図22はサブシャーシの平面図、図23はスライドレバーの動作機構を示す説明図、図24はドライブシャーシの背面図、図25はベースの平面図、図26は支持体の平面図、図27は第1のロケータピンの動作説明図、図28は第1のレバー部材と第2のレバー部材の説明図、図29は光ピックアップによるリミットスイッチの動作説明図、図30はMDの排出状態におけるホルダの平面図、図31はMDの挿入状態におけるホルダの平面図、図32はドライブユニットとホルダの位置関係を示す説明図、図33はドライブユニットとホルダおよびローラユニットの位置関係を示す説明図である。
【0022】
図1と図2に示すように、本実施例に係る記録媒体駆動装置は、車内の所定位置(例えばコンソール内)に設置される枠体1と、この枠体1の内部に配設されたメインシャーシ2と、メインシャーシ2に対して水平方向(図示XおよびY方向)および垂直方向(図示Z方向)へ移動可能なドライブユニット3と、メインシャーシ2に対して垂直方向へ移動可能なMD保持用のホルダ4と、これらドライブユニット3やホルダ4等を駆動する左右一対のスライドカム板5,6とを備えている。
【0023】
メインシャーシ2は枠体1の四隅に配置されたオイルダンパ等の弾性部材7を介して枠体1に弾性的に支持されており、このメインシャーシ2は後述するロック解除機構によって選択的にロック状態となり、このロック状態でメインシャーシ2は枠体1に対して固定的に支持されるようになる。メインシャーシ2の後端上方にアームクランプ8が揺動可能に軸支されており、このアームクランプ8の先端にクランパ9が回転自在に保持されている。また、メインシャーシ2の前部の上面板2aに一対のリンクレバー10a,10bが軸支されており、これらリンクレバー10a,10bの一端は他のリンクレバー10cに連結されている。また、リンクレバー10a,10bの他端はそれぞれ左右のスライドカム板5,6に連結されており、両スライドカム板5,6は各リンクレバー10a,10b,10cを介して前後方向(Y方向)に互いに逆向きに移動するように連結されている。なお、両スライドカム板5,6の前後方向の移動量(移動位置)は、図示しないリニアポジションセンサ等の検知手段によって検出されるようになっている。
【0024】
図3に示すように、枠体1の前面板にCD挿入口11とMD挿入口12が開設されており、MD挿入口12はCD挿入口11の左下に位置している。CD挿入口11からは第1のメディアであるCD(コンパクトディスク)13が挿入・排出され、MD挿入口12からは第2のメディアであるMD(ミニディスク)14が挿入・排出されるようになっている。本実施例の記録媒体駆動装置では、後述するようにCD13とMD14を同時に枠体1内に収容することが可能となっている。この場合、CD13とMD14は、互いに少なくともその一部が平面的にオーバーラップした状態(Z方向において重なる状態)で収容されることとなる。なお、周知のように、CD13は光ディスク単体であるが、図7に示すように、MD14は光磁気ディスク14aを合成樹脂製のカートリッジケース14b内に回転自在に収納したものである。このカートリッジケース14bには光磁気ディスク14aの一部を露出する窓孔14gとそれを閉塞するシャッタ14cが設けられており、裏面の所定位置には係止溝14dや一対のロケータ穴14e,14f等が設けられている。
【0025】
図4と図5に示すように、枠体1の右側板に係合孔15が穿設されており、この係合孔15は、Y方向に延びる幅狭なロック部15aと、該ロック部15aの両端に位置する大径部15bおよび小径部15cとを有する。枠体1の右側板には、ロック部15aを包囲する膨出部1aが内方へ向けてプレス加工されると共に、小径部15cを包囲する逃げ孔1bが穿設されている。係合孔15内をロックピン16がY方向に往復移動できるようになっており、このロックピン16は右側のスライドカム板5に植設されている。図6に示すように、枠体1の左側板には一対の係合孔17が穿設されており、これら係合孔17はそれぞれ、Y方向に延びる幅狭なロック部17aと、該ロック部17aの両端に位置する大径部17bおよび小径部17cとを有する。枠体1の左側板にも右側板と同様に、ロック部17aを包囲する膨出部1aが内方へ向けてプレス加工されると共に、小径部17cを包囲する逃げ孔1bが穿設されている。両係合孔17内をロックピン18がそれぞれY方向に往復移動できるようになっており、これらロックピン18は左側のスライドカム板6に植設されている。
【0026】
前述したロック解除機構は、各係合孔15,17とそれらに対応するロックピン16,18とによって構成され、図4と図6に示すように、ロックピン16,18がそれぞれロック部15a,17aと係合している場合、メインシャーシ2は枠体1に固定的に支持されたロック状態となる。また、このロック状態から両スライドカム板5,6がスライド移動し、ロックピン16,18が大径部15b,17bまたは小径部15c,17c内に達した場合、メインシャーシ2は弾性部材7を介して枠体1に弾性的に支持されたアンロック(ロック解除)状態となる。このアンロック状態におけるメインシャーシ2の可動ストローク量(振幅)は、ロックピン16,18と大径部15b,17bまたは小径部15c,17cの周縁との間に画成されるクリアランスによって決定され、本実施例の場合、ロックピン16,18が大径部15b,17b内にあるときに可動ストローク量が±3.5〜±2.6mm程度、ロックピン16,18が小径部15c,17c内にあるときに可動ストローク量が±1.5mm程度となるように設定されている。
【0027】
図8に示すように、メインシャーシ2の上面板2aの裏側に合成樹脂製のガイドプレート19が取付けられており、このガイドプレート19上に複数の検出スイッチ20が搭載されている。上面板2aの裏面には、回転可能な一対の検知レバー21と、両検知レバー21の回転に連動してスライド動作する一対のラック板22と、両ラック板22に噛合するアイドラギヤ23とが設けられており、両検知レバー21は両ラック板22とアイドラギヤ23を介して同期回転するようになっている。両検知レバー21の先端に検知ピン21aが垂設されており、これら検知ピン21aはガイドプレート19の下方に画成されるCD搬送経路内に達している。したがって、CD挿入口11からCD13を挿入すると、CD13の周縁が両検知ピン21aに当接するため、両検知レバー21は所定角度だけ回転する。また、一方のラック板22にカム部22aが形成されており、各検出スイッチ20はこのカム部22aによってオン・オフ動作される。各検出スイッチ20はラック板22の変位量(すなわち、検知レバー21の回転量)に応じて選択的にオン・オフ動作されるため、各検出スイッチ20から出力されるオン/オフ信号の組み合わせに基づいて、挿入されたCD13の大きさ(直径8cmと直径12cmのいずれか)やCD13が挿入と排出のいずれの状態にあるか等を検出することができる。上記各検出スイッチ20、検知レバー21および検知ピン21a、ラック板22およびそのカム部22a、アイドラギヤ23によってCD挿入検知手段が構成されている。
【0028】
図9〜図13に示すように、メインシャーシ2の前部にローラユニット24が支持されており、このローラユニット24はCD搬送経路を介してガイドプレート(対向部材)19の下面に対向している。このローラユニット24は、裏面にローラ用モータ25が取付けられたローラプレート26と、このローラプレート26に回転可能に軸支された駆動ローラ(搬送部材)27と、ローラプレート26の両側に一体化された一対のローラブラケット28とを備えており、ローラ用モータ25の回転力が減速歯車列29を介して駆動ローラ27に伝達されるようになっている。このローラユニット24と対向部材19とでCD搬送機構が構成されている。ローラプレート26はその支軸26aがメインシャーシ2の左右両側板に回転可能に軸支されており、スプリング30によってガイドプレート19の下面から離反する方向へ付勢されている。また、両ローラブラケット28の先端にローラピン28aが設けられており、後述するように、これらローラピン28aは左右のスライドカム板5,6によって動作され、それに伴ってローラユニット24が支軸26aを回転中心として揺動するようになっている。なお、図33から明らかなように、駆動ローラ27(ローラユニット24)はホルダ4に対して平面的にオーバーラップする位置に設けられている。
【0029】
図14に示すように、メインシャーシ2の右側板には、Z方向に延びる第1の縦孔31aと一対の第2の縦孔31bおよびY方向に延びる横孔31cとが穿設されており、横孔31cの一端部に逃げ孔31dが穿設されている。また、第1の縦孔31aと前方側の第2の縦孔31bとの間に軸孔31eが設けられており、この軸孔31eには位相反転レバー32の支軸32aが回転可能に軸支されている。メインシャーシ2の右側板の外側には所定の隙間を存して補助板33がねじ止めされ、この隙間内に前述した右側のスライドカム板5が移動自在に配設されている。このスライドカム板5には第1のカム孔(第1のカム部)5aと一対の第2のカム孔(第2のカム部)5bおよび第3のカム孔5cが設けられており、両第2のカム孔5bは同一形状に形成されている。また、スライドカム板5には前記ロックピン16と一対のガイドピン5dとが外側に向けて植設されると共に、蹴飛ばしピン5eが内側に向けて植設されている。両ガイドピン5dは補助板33に設けられたガイド孔33aと係合しており、それによってスライドカム板5はY方向(メインシャーシ2の前後方向)に案内される。蹴飛ばしピン5eは逃げ孔31dを挿通してメインシャーシ2の右側板の内方へ達しており、スライドカム板5の前後方向への移動に伴って横孔31c内を往復移動する。さらに、スライドカム板5の下部外面にカム板34がねじ止めされており、第1のカム孔5aと第2のカム孔5bの一部はこのカム板34に覆われている。カム板34の上面に段付き状のカム部(第3のカム部)34aが形成されており、前述したローラユニット24の右側のローラピン28aはこのカム部34aに圧接されている(図12参照)。
【0030】
図15に示すように、メインシャーシ2の左側板には垂直方向に延びる一対の第1の縦孔35aと第2の縦孔35bが穿設されており、前方側の第1の縦孔35aの下方にガイドピン35cが植設されている。また、後方側の第1の縦孔35aと第2の縦孔35bとの間に軸孔35dが設けられており、この軸孔35dには位相反転レバー36の支軸36aが回転可能に軸支されている。この位相反転レバー36の外側に前述した左側のスライドカム板6が配設されており、このスライドカム板6には同一形状の一対の第1のカム孔(第1のカム部)6aと第2のカム孔(第2のカム部)6bおよびガイド孔6cが設けられている。このガイド孔6cはメインシャーシ2のガイドピン35cと係合しており、それによってスライドカム板6はY方向(メインシャーシ2の前後方向)に案内される。さらに、スライドカム板6の前方側上面に段付き状のカム部(第3のカム部)6dが形成されており、前述したローラユニット24の左側のローラピン28aはこのカム部6dに圧接されている(図13参照)。
【0031】
図16に示すように、ホルダ4の右側部に設けられたピン4aがメインシャーシ2の第1の縦孔31aを挿通して位相反転レバー32の一端に連結されており、この位相反転レバー32の他端に設けられたピン32bはスライドカム板5の第1のカム孔5a内に摺動可能に挿通されている。また、ドライブユニット3の右側部に設けられた一対のピン3aは、メインシャーシ2の第2の縦孔31bを挿通してスライドカム板5の第2のカム孔5bにそれぞれ挿通されており、アームクランプ8の右側部に設けられたピン8aは、メインシャーシ2の第2の縦孔31bを挿通してスライドカム板5の第3のカム孔5cに挿通されている。一方、図17に示すように、ホルダ4の左側部に設けられた一対のピン4bは、メインシャーシ2の第1の縦孔35aを挿通してスライドカム板6の第1のカム孔6aとそれぞれ係合している。また、ドライブユニット3の左側部に設けられたピン3bがメインシャーシ2の第2の縦孔35bを挿通して位相反転レバー36の一端に連結されており、この位相反転レバー36の他端に設けられたピン36bはスライドカム板6の第2のカム孔6bに挿通されている。
【0032】
図18に示すように、メインシャーシ2の底板に駆動モータ37が取付けられており、この駆動モータ37の回転力が減速歯車列38を介して右側のスライドカム板5のラック部5fに伝達されるようになっている。したがって、駆動モータ37が正逆いずれかの方向へ回転すると、各リンクレバー10a,10b,10cを介して連結された両スライドカム板5,6は、メインシャーシ2の両側板上を互いに逆向きに前後進する(図1参照)。また、メインシャーシ2の内部に前記ドライブユニット3とホルダ4が配置されており、これらドライブユニット3とホルダ4および前記ローラユニット24は、上記駆動モータ37、減速歯車列38、各リンクレバー10a,10b,10cおよび両スライドカム板5,6から構成される駆動機構により垂直方向(Z方向)に移送される。以下、これらドライブユニット3とホルダ4の詳細について説明する。
【0033】
図2と図19〜図21に示すように、ドライブユニット3はサブシャーシ39とドライブシャーシ40とを備えており、ドライブシャーシ40はサブシャーシ39上に載置されている。図22に示すように、サブシャーシ39の右側部と左側部に前述した各ピン3a,3bがそれぞれ植設されており、これら各ピン3a,3bが左右のスライドカム板5,6の前後進に連動して駆動されることにより、サブシャーシ39はメインシャーシ2に対して垂直方向(Z方向)へ移動する。サブシャーシ39の図22における右上隅部と左下隅部とにそれぞれ切欠き39a,39bが形成されており、右上隅部の切欠き39aによってサブシャーシ39と駆動モータ37との当接が回避され、左下隅部の切欠き39bによってサブシャーシ39とホルダ4との当接が回避されるようになっている。また、サブシャーシ39上に斜め方向へ延びる自走用ラック39gが設けられると共に、この自走用ラック39gと平行に延びる一対の直線状ガイド孔39cと半円弧状ガイド孔39dとが穿設されている。
【0034】
サブシャーシ39の裏面にスライドレバー41と回転レバー42が配設されており、スライドレバー41に穿設された一対の長孔41aにはサブシャーシ39に垂設された一対の支軸39eが挿通されている。スライドレバー41はスプリング43によってサブシャーシ39の後方へ付勢されており、図23に示すように、スライドレバー41の右側部にはサブシャーシ39の上方へ突出する当接部41bが折り曲げ形成されている。この当接部41bは右側のスライドカム板5に設けられた蹴飛ばしピン5eと対向しており、スライドカム板5の前方への移動に伴って蹴飛ばしピン5eが当接部41bを押圧すると、スライドレバー41はスプリング43の付勢力に抗して前方へ移動する。一方、回転レバー42はサブシャーシ39に垂設された支軸39fに回転可能に軸支されており、この回転レバー42の一端部に設けられたピン42aはスライドレバー41のL字状カム孔41cと係合している。したがって、スライドレバー41の前後進に伴ってピン42aがカム孔41c内を移動し、回転レバー42は支軸39fを中心に回転する。また、回転レバー42の他端は駆動部42bとなっており、この駆動部42bはサブシャーシ39の半円弧状ガイド孔39dの方向へ延びている。
【0035】
図24に示すように、前記ドライブシャーシ40は、サブシャーシ39上に載置されたベース44と、このベース44上に載置された支持体45とで構成されている。図25に示すように、ベース44に一対のガイドピン44aが垂設されており、これらガイドピン44aがそれぞれ直線状ガイド孔39cに摺動可能に挿通されることにより、ベース44はサブシャーシ39上を自走用ラック39gに沿って水平面(X−Y平面)内における斜め方向へ往復移動できるようになっている。この場合、ベース44の一部はサブシャーシ39の切欠き39bを横切るように移動する。また、ベース44上に従動ギヤ列46が設けられており、この従動ギヤ列46の1つの歯車46aは自走用ラック39gと常時噛合している。さらに、ベース44には軸孔44bと一対の逃げ孔44cが穿設されると共に、その後端部にテーパ状に隆起するカム部44dが形成されている。このカム部44dは後述する第1のロケータピン48の支持体45からの突出量を制御する制御手段として機能する。
【0036】
図26に示すように、支持体45には支軸45aと一対のガイドピン45bとが垂設されており、これら支軸45aとガイドピン45bはベース44の軸孔44bと逃げ孔44cにそれぞれ挿入されている。図2に示すように、一方のガイドピン45bはベース44の逃げ孔44cを挿通してサブシャーシ39の半円弧状ガイド孔39dに達しており、サブシャーシ39の裏面で回転レバー42の駆動部42bと対向している。したがって、回転レバー42の回転に伴って駆動部42bがガイドピン45bを押圧すると、支持体45は支軸45aを中心としてベース44上を水平面内で所定角度(本実施例では約40度)回転する。この場合も、支持体45の一部はサブシャーシ39の切欠き39bを横切るように回転する。なお、ベース44と支持体45との間にスプリング47が張架されており(図19参照)、支持体45はこのスプリング47によって半時計回り方向へ付勢されている。
【0037】
また、支持体45の後端部に筒状のガイド部45cが突出形成されており、このガイド部45c内に第1のロケータピン48が上下動可能(出没方向に移動可能)に保持されると共に、第1のロケータピン48を下方(ベース44の方向)へ付勢する弾性部材としてのスプリング49が収納されている。この第1のロケータピン48はMD14のカートリッジケース14bを位置決めするためのものであり、支持体45の回転動作に伴ってガイド部45cからの突出量が変化するようになっている。すなわち、図27(a)に示すように、支持体45がベース44に対して所定角度回転した状態にある時、第1のロケータピン48の下端はスプリング49の弾発力を受けてベース44の平坦面と当接しており、第1のロケータピン48の上端はガイド部45cからほとんど突出していない。一方、図27(b)に示すように、支持体45が回転せずにベース44と重ねられた状態にある時、第1のロケータピン48の下端はベース44のカム部44dに乗り上げてスプリング49を圧縮し、第1のロケータピン48の上端はガイド部45cから大きく突出することになる。なお、後述するように、CD13の再生時に第1のロケータピン48は図27(a)に示す引込み状態にあるため、第1のロケータピン48の上端とCD13の下面との間に十分なクリアランスが確保され、CD13の記録面が第1のロケータピン48に接触して損傷することは確実に防止される。また、MD14の記録/再生時に第1のロケータピン48は図27(b)に示す突出状態にあるため、第1のロケータピン48の上端はカートリッジケース14bの奥側に設けられたロケータ穴14e内に十分に挿入され、MD14の位置決め精度が向上する。
【0038】
図19〜図21に戻り、支持体45上にはスレッドモータ50が取り付けられると共に、スクリューシャフト51とガイドシャフト52が互いに平行に支持されており、スクリューシャフト51はスレッドモータ50を駆動源として歯車列53を介して回転する。スクリューシャフト51の回転は図示しないメネジ部材を介して光ピックアップ54に伝達され、それによって光ピックアップ54がスクリューシャフト51とガイドシャフト52に沿って往復移動する。上記スレッドモータ50、スクリューシャフト51とガイドシャフト52、および歯車列53によって光ピックアップ54の移送機構が構成されている。また、支持体45上には光ピックアップ54の移動領域を挾んでCD用スピンドルモータ55とMD用スピンドルモータ56が取り付けられており(図24参照)、両スピンドルモータ55,56の回転軸にはCD用ターンテーブル57とMD用ターンテーブル58がそれぞれ取り付けられている。CD用ターンテーブル57の下部周面に駆動ギヤ57aが一体に刻設されており、この駆動ギヤ57aとベース44上に設けられた従動ギヤ列46の1つの歯車46bとは、支持体45の回転動作に伴って選択的に噛合するようになっている。上記駆動ギヤ57a、従動ギヤ列46および自走用ラック39gにより、ドライブシャーシ40(ベース44および支持体45)をサブシャーシ39上で水平面内における前後方向へ平行移動させるための水平移動機構が構成されている。
【0039】
すなわち、図20に示すように、支持体45がベース44に対して所定角度だけ回転している場合、駆動ギヤ57aと従動ギヤ列46の歯車46bとは離反しており、CD用ターンテーブル57の回転は従動ギヤ列46に伝達されない。この状態から支持体45が半時計回りに回転し、図19に示すように、支持体45がベース44と重なる位置まで達すると、駆動ギヤ57aが従動ギヤ列46の歯車46bと噛合する。したがって、この状態でCD用ターンテーブル57が一方向へ回転すると、その回転が駆動ギヤ57aから歯車46bを介して従動ギヤ列46の歯車46aに伝達されるため、図21に示すように、ベース44は支持体45と共に自走用ラック39gに沿ってサブシャーシ39上を斜め前方に移動する。また、図21に示す状態でCD用ターンテーブル57が他方向へ回転すると、その回転を駆動源としてベース44は支持体45と共に図19に示す位置に戻り、当該位置で支持体45が時計回りに回転すると、駆動ギヤ57aと従動ギヤ列46の歯車46bとは図20に示す離反状態となる。このように、支持体45自体がCD用スピンドルモータ55の回転力を上記水平移動機構に選択的に伝達する伝達機構として機能する。
【0040】
支持体45上には第1および第2のレバー部材59,60がそれぞれ摺動自在に配設されており、第1のレバー部材59にリミットスイッチ61が搭載されている。図26と図28に示すように、第1のレバー部材59はL字状に形成されており、各端部に取付部59aと受部59bが、また中間部に一対の長孔59cが設けられている。取付部59a上にリミットスイッチ61が取り付けられ、受部59bは光ピックアップ54の右側面と対向するようにこの光ピックアップ54の移動領域内まで延びている。両長孔59cは支持体45に立設されたガイドピン45dに挿入されており、それによってレバー部材59は支持体45上を両シャフト51,52の軸線方向(光ピックアップ54の移動方向と同一方向)へスライド可能となっている。第2のレバー部材60は逆L字状に形成されており、各端部に作動部60aと受部60bが、また中間部に一対の長孔60cが設けられている。第2のレバー部材60の中間部は第1のレバー部材59の中間部上に重ねられ、両レバー部材59,60はスプリング62によって取付部59aと作動部60aとが互いに離反する方向へ付勢されている。作動部60aはリミットスイッチ61の駆動部61aと対向しており、受部60bは光ピックアップ54の左側面と対向するようにこの光ピックアップ54の移動領域内まで延びている。そして、両長孔60cがガイドピン45dに挿入されることにより、第2のレバー部材60も支持体45上を両シャフト51,52の軸線方向(光ピックアップ54の移動方向と同一方向)へスライド可能となっている。
【0041】
前記リミットスイッチ61はCD13とMD14に対する光ピックアップ54の内周端位置を検出するために用いられ、光ピックアップ54が左右いずれか一方端へ移送することによって動作される。すなわち、図29(a)に示すように、光ピックアップ54がスクリューシャフト51とガイドシャフト52の末端以外の中立位置にある場合、両レバー部材59,60の受部59b,60bは光ピックアップ54の側面から離反しており、作動部60aがリミットスイッチ61の駆動部61aを押圧していないため、リミットスイッチ61はオフ状態に維持されている。また、図29(b)に示すように、光ピックアップ54が右側の末端近傍位置まで移送されて第1のレバー部材59の受部59bを押圧すると、第1のレバー部材59が第2のレバー部材60に対して右方へ移動するため、リミットスイッチ61が作動部60aに近づいてオン動作される。したがって、このオン信号により、CD13の内周端位置へ光ピックアップ54が移動したことを検出することができる。これとは逆に、図29(c)に示すように、光ピックアップ54が左側の末端近傍位置まで移送されて第2のレバー部材60の受部60bを押圧すると、第2のレバー部材60が第1のレバー部材59に対して左方へ移動するため、今度は作動部60aがリミットスイッチ61に近づいてこれをオン動作する。したがって、このオン信号により、MD14の光磁気ディスク14aの内周端位置へ光ピックアップ54が移動したことを検出することができる。なお、光ピックアップ54がCD13の内周側へ移動したのか、MD14の内周側へ移動したのかの判別は、リミットスイッチ61がオンされたときのスレッドモータ50の回転方向(電流方向)を鑑視しておくことにより行える。すなわち、マイコン等の制御部においてスレッドモータ50の回転方向(電流方向を鑑視する信号)とリミットスイッチ61のオン信号とのANDにより、光ピックアップ54がいずれのメディアの内周端位置へ移動したかが判別される。
【0042】
図30と図31に示すように、前記ホルダ4は、挿入されたMD14を保持する保持部4cと、この保持部4cに一体化された橋絡部4dとからなり、図2に示すように保持部4cはサブシャーシ39の切欠き39bを含む空間内に位置し、橋絡部4dは枠体1の前面板とサブシャーシ39との間の空間内に位置している。橋絡部4dの右側部と保持部4cの左側部に前述した各ピン4a,4bがそれぞれ植設されており、これら各ピン4a,4bが左右のスライドカム板5,6の前後進に連動して駆動されることにより、ホルダ4はメインシャーシ2に対して垂直方向(Z方向)へ移動する。
【0043】
ホルダ4の橋絡部4d上にMD用モータ63が取り付けられており、このMD用モータ63の回転は減速歯車列64を介して保持部4cに設けられた扇形の第1レバー65に伝達される。第1レバー65には第2レバー66と第3レバー67を介して第4レバー68が連結されており、第4レバー68の先端に設けられたピン68aは保持部4c内に配置されたスライダ69の水平孔69aに摺動自在に挿通されている。このスライダ69にはガイド突部69bが形成されており、ガイド突部69bは保持部4cに形成された長溝4eと係合している。したがって、MD用モータ63によって第1レバー65が回転すると、第2および第3レバー66,67を介して第4レバー68が支軸68bを中心に回転し、それに伴ってスライダ69が長溝4eに沿って保持部4c内を前後進する。また、スライダ69の左右両内壁に一対の掛止突部69cが形成されており、これら掛止突部69cはMD14のカートリッジケース14bの両側面に設けられた係止溝14d(図7参照)に掛止可能である。上記MD用モータ63、減速歯車列64、第1レバー65、第2レバー66、第3レバー67、第4レバー68およびスライダ69により、MD搬送機構が構成されている。
【0044】
ホルダ4の保持部4c上の手前側に第1および第2検知レバー70,71が回転可能に軸支されると共に、3個の検出スイッチ72a,72b,72cが実装されている。第1検知レバー70は挿入されたMD14のカートリッジケース14bによって回転動作され、第2検知レバー71はスライダ69のガイド突部69bによって回転動作される。検出スイッチ72aは第1検知レバー70の回転によってオン動作され、MD14の挿入を検出する。検出スイッチ72bは第2検知レバー71の回転によってオン動作され、MD14のロードスタートまたはイジェクトエンドを検出する。検出スイッチ72cは第4レバー68の回転によってオン動作され、MD14のロードエンドを検出する。上記第1検知レバー70と検出スイッチ72aとにより、MD挿入検知手段が構成されている。
【0045】
図30はMD14を挿入する前の状態を示しており、この状態でMD挿入口12からMD14を挿入すると、まず検出スイッチ72aがオン動作する。この時、前述したリニアポジションセンサ等の検知手段によりスライドカム板5,6の前後方向における位置が検出され、ロックピン16,18が各々ロック部15a,17a内に位置しているか否かの判断がマイコン等によってなされる。ここで、ロックピン16,18がロック部15a,17a内に位置していないと判断された場合、駆動モータ37が回転してスライドカム板5,6が駆動され、ロックピン16,18がロック部15a,17a内に入り込む位置までこれらスライドカム板5,6が移送される。次に、この状態からさらにMD14を押し込むと、このMD14に当接したスライダ69が若干後退して検出スイッチ72bがオン動作するため、この信号に基づいてMD用モータ63が一方向へ回転し、MD14のローディングが開始される。MD用モータ63が一方向へ回転すると、その回転が減速歯車列64と各レバー65,66,67を介して第4レバー68に伝達され、第4レバー68が支軸68bを中心に回転し始め、それに伴ってスライダ69が長溝4eに沿って後退する。第4レバー68が図31に示す記録/再生位置まで回転すると、検出スイッチ72cがオン動作するため、この信号に基づいてMD用モータ63が停止し、MD14のローディングが完了する。かかるローディング動作により、MD14はその係止溝14dがスライダ69の掛止突部69cに掛止された状態でホルダ4の記録/再生位置まで搬送され、その搬送途中でシャッタ14cが開放してカートリッジケース14bの窓孔14gから光磁気ディスク14aが露出する。
【0046】
また、図32に示すように、ホルダ4の保持部4cの下部左端に支持レバー73が回転可能に支持されており、この支持レバー73の先端に第2のロケータピン74が固定されている。この第2のロケータピン74は前記第1のロケータピン48と協働してMD14のカートリッジケース14bを位置決めするためのものであり、支持レバー73は図示省略したスプリングによって下方(時計回り方向)へ付勢されている。なお、後述するように、ドライブユニット3の上昇に伴って支持体45が保持部4cに近接すると、支持レバー73は第2のロケータピン74と共に上昇し、第2のロケータピン74はMD14のカートリッジケース14bの手前側に設けられたロケータ穴14fに挿入される。
【0047】
次に、上記の如く構成された記録媒体駆動装置の動作を説明する。
【0048】
まず、CD13とMD14の両メディアが排出されている(未挿入)待機状態からCD13を再生する場合について説明する。この待機状態においては、右側のスライドカム板5は図16(b)に示す位置、左側のスライドカム板6は図17(b)に示す位置までそれぞれ移動している。この時、ドライブユニット3の各ピン3a,3bはメインシャーシ2の第2の縦孔31b,35bの上部に位置し、ホルダ4の各ピン4a,4bはメインシャーシ2の第1の縦孔31a,35aの下端に位置しているため、図32(b)と図33(a)に示すように、ドライブユニット3は上昇位置へ移動し、ホルダ4は下降位置へ移動して挿入口12と対向する位置にある。また、ローラユニット24の右側のローラピン28aはカム板34に形成されたカム部34aの上段に圧接され、左側のローラピン28aはスライドカム板6に形成されたカム部6dの上段に圧接されているため、ローラユニット24は上方へ回転され、駆動ローラ27がガイドプレート19に圧接されている。さらに、左右のスライドカム板5,6に設けられた各ロックピン16,18は、図4と図6に示すように、枠体1に形成された係合孔15,17のロック部15a,17aと係合しているため、メインシャーシ2とドライブユニット3およびホルダ4等を含むメカニズム全体は枠体1に対して固定的に支持されたロック状態となっている。
【0049】
また、この待機状態において、スライドレバー41の当接部41bがスライドカム板5の蹴飛ばしピン5eによって押圧されるため(図23参照)、スライドレバー41はスプリング43の付勢力に抗して前方へ移動し、それに伴って回転レバー42が支軸39fを中心に回転している。このため、回転レバー42の駆動部42bが支持体45の一方のガイドピン45bを押圧し、図20に示すように、支持体45は支軸45aを中心にベース44上を約40度回転した状態となっている。その際、前述したようにドライブユニット3は図33(a)に示す上昇位置にあるため、支持体45はホルダ4の保持部4cの上方で回転し、回転後の支持体45と保持部4cとは平面的にオーバーラップした状態(図18参照)となる。すなわち、ドライブユニット3がホルダ4の上方においてこのホルダ4と部分的にオーバーラップする第1の位置に至る。また、図27(a)に示すように、かかる支持体45の回転に伴って第1のロケータピン48の下端がベース44のカム部44dから平坦面へ移行するため、第1のロケータピン48はスプリング49の弾発力によって引込み(没入)状態となり、第1のロケータピン48の上方にCD13を搬送するのに十分なクリアランスが確保されている。
【0050】
かかる待機状態において、CD13をCD挿入口11から挿入すると、挿入されたCD13により両検知レバー21が回転し、各検出スイッチ20から出力されるロードスタート信号に基づいてローラ用モータ25が一方向へ回転を開始するため、減速歯車列29を介して駆動ローラ27が回転する。したがって、この駆動ローラ27の回転力により、CD13はガイドプレート19と駆動ローラ27とに挟持された状態で再生位置まで自動的に搬送される。この時、前述したように第1のロケータピン48は引込み状態にあり、搬送されるCD13の下面(記録面)と第1のロケータピン48との間に十分なクリアランスが確保されているため、第1のロケータピン48がCD13を損傷することを確実に防止できる。そして、CD13が再生位置まで搬送されたことが図示しない検知手段により検知されると、駆動モータ37が回転を開始する。この駆動モータ37の回転によって左右のスライドカム板5,6は各リンクレバー10a,10b,10cを介して互いに逆向きに駆動され、右側のスライドカム板5は図16(a)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム板6は図17(a)に示す位置まで移動する。この両スライドカム板5,6の移動に伴って各ロックピン16,18が係合孔15,17のロック部15a,17aから大径部15b,17bへ移行し、各ロックピン16,18と大径部15b,17bの周縁との間に大きなクリアランス(±3.5〜±2.6mm程度)が確保されるため、メカニズム全体は枠体1に弾性部材7を介して弾性的に支持され、大きな可動ストローク量で振動することのできる第1のロック解除状態となる。
【0051】
ローラ用モータ25の回転はCD13が再生位置まで搬送された時点で停止し、これによってCD13は支持体45に搭載されたCD用ターンテーブル57の真上で停止する。その間、スライドカム板5の第2のカム孔5bに係合する右側のピン3aが第2の縦孔31bの上端まで移動し、スライドカム板6の第2のカム孔6bに係合するピン36bの動きが位相反転レバー36で逆転して左側のピン3bに伝達され、ピン3bが第2の縦孔35bの上端まで移動するため、図32(a)と図33(b)に示すように、ドライブユニット3は若干上昇し、CD用ターンテーブル57がCD13のセンタ孔に嵌まり込む。同時に、アームクランプ8のピン8aがスライドカム板5の第3のカム孔5cの後端まで移動し、ピン8aがメインシャーシ2の第2の縦孔31b内を下降するため、アームクランプ8が下方へ回転する。さらに、ローラユニット24の両ローラピン28aがそれぞれカム部34a,6dの下段に移行するため、ローラユニット24はスプリング30の弾発力によって下方へ回転され、駆動ローラ27がCD13の下面から離反する。その結果、CD13はクランパ9とCD用ターンテーブル57間にチャッキングされた状態となり、このチャッキング完了状態で駆動モータ37は停止する。なお、この場合において、ホルダ4の右側のピン4aに連結された位相反転レバー32のピン32bはスライドカム板5の第1のカム孔5aの水平部分を移動し、ホルダ4の右側のピン4bもスライドカム板6の第1のカム孔6aの水平部分を移動するため、ホルダ4は下降位置に維持されたままの状態を維持し、ローラユニット24の回転はホルダ4の上方の空間内で行われる。
【0052】
かかる再生位置でCD用スピンドルモータ55を回転し、CD13をクランパ9とCD用ターンテーブル57間にチャッキングした状態で回転すると共に、スレッドモータ50によって光ピックアップ54をCD13の半径方向へ移送することにより、CD13の再生動作が開始される。この場合、図29(b)に示すように、光ピックアップ54がCD13の中心に近づいて第1のレバー部材59の受部59bを押圧すると、第1のレバー部材59の移動に伴ってリミットスイッチ61が作動部60aによってオン動作されるため、CD13の内周端位置へ光ピックアップ54が移動したことを検出できる。なお、前述したように、このようなCD13の再生動作時において、メカニズム全体は枠体1内で大きな可動ストローク量(±3.5〜±2.6mm程度)をもって弾性的に支持されているため、外部振動が光ピックアップ54に直接伝達されて音飛び等の障害が発生するのを確実に防止できる。
【0053】
次に、上記待機状態からMD14を記録/再生する場合について説明する。この場合、前述したように、MD14をMD挿入口12から挿入し、そのカートリッジケース14bがホルダ4の保持部4cの入り口まで達すると、第1検知レバー70によって検出スイッチ72aがオン動作する。この時、前述したように、待機状態では両スライドカム板5,6に設けられた各ロックピン16,18が係合孔15,17のロック部15a,17aと係合する位置にあるため、駆動モータ37は停止したままとなっている。
【0054】
この状態でMD14をさらに挿入すると、MD14の係止溝14dがスライダ69の掛止突部69cに掛止されると共に、このMD14に押されてスライダ69が若干後退して検出スイッチ72bがオン動作し、この動作信号に基づいてMD用モータ63が回転を開始する。MD用モータ63の回転に伴って第4レバー68が支軸68bを中心に回転すると、スライダ69が長溝4eに沿ってホルダ4の保持部4cの奥方へ後退し、MD14はその係止溝14dがスライダ69の掛止突部69cに掛止された状態で記録/再生位置まで自動的に搬送され、その搬送途中でシャッタ14cが開放してカートリッジケース14bの窓孔14gから光磁気ディスク14aが露出する。MD14が記録/再生位置まで搬送されると、検出スイッチ72cからロードエンド信号が出力され、この信号に基づいてMD用モータ63が停止する。また、検出スイッチ72cからのロードエンド信号に基づいて駆動モータ37が回転を開始し、右側のスライドカム板5が図16(b)に示す位置から図16(e)に示す位置まで後退すると共に、左側のスライドカム板6が図17(b)に示す位置から図17(e)に示す位置まで前進するため、ドライブユニット3とホルダ4の上下関係が逆転する。
【0055】
すなわち、右側のスライドカム板5が図16(b)から図16(c)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム板6が図17(b)から図17(c)に示す位置まで移動すると、スライドカム板5の蹴飛ばしピン5eがスライドレバー41の当接部41bから離反するため、スライドレバー41がスプリング43の弾発力によって後退し、それに伴って回転レバー42が図20の時計回り方向に回転する。その結果、回転レバー42の駆動部42bによるガイドピン45bへの押圧が解除され、図19に示すように、支持体45はスプリング47の弾発力によって半時計回り方向に回転してベース44上に重ねられ、CD用ターンテーブル57の駆動ギヤ57aが従動ギヤ列46の歯車46bと噛合する。また、図27(b)に示すように、かかる支持体45の回転に伴って第1のロケータピン48の下端がベース44のカム部44dに乗り上げてスプリング49を圧縮するため、第1のロケータピン48の上端がガイド部45cから大きく突出する。
【0056】
引き続いて、右側のスライドカム板5が図16(d)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム板6が図17(d)に示す位置まで移動すると、ドライブユニット3の各ピン3a,3bがメインシャーシ2の第2の縦孔31b,35bの下端へ移行し、ホルダ4の各ピン4a,4bがメインシャーシ2の第1の縦孔31a,35aの上端へ移行するため、図32(c)と図33(c)に示すように、ドライブユニット3は下降位置へ移動し、ホルダ4は上昇位置へ移動する。また、ローラユニット24の両ローラピン28aがそれぞれカム部34a,6dの上段に移行し、ホルダ4の上昇に伴ってローラユニット24も上方へ回転するため、ホルダ4がローラユニット24に当接することは回避されると共に、ローラユニット24が図33(b)の位置に留まるものに比べてホルダ4をより上昇させることができる。この場合、支持体45はサブシャーシ39の切欠き39b内に突出しておらず、ドライブユニット3とホルダ4とは平面的にオーバーラップする箇所がなくなるため、両者3,4の上下方向の相対位置を逆転することができる。そして、このようにドライブユニット3をホルダ4の下方へ移動させた後、この状態でCD用ターンテーブル57を回転すると、その回転が駆動ギヤ57aから歯車46bを介して従動ギヤ列46の歯車46aに伝達されるため、図21に示すように、ベース44は支持体45と共に自走用ラック39gに沿ってサブシャーシ39上を斜めに自走し、メインシャーシ2の手前側まで移動する。その結果、支持体45上に搭載されたMD用ターンテーブル58がMD14の光磁気ディスク14aの回転中心の真下に位置する。すなわち、ドライブユニット3がホルダ4の下方においてこのホルダ4と部分的にオーバーラップする位置に至る。
【0057】
引き続いて、右側のスライドカム板5が図16(e)に示す位置まで後退し、左側のスライドカム板6が図17(e)に示す位置まで前進すると、ドライブユニット3の各ピン3a,3bが第2の縦孔31b,35bの下端から若干上昇するため、図32(d)と図33(d)に示すように、ドライブユニット3が上昇してホルダ4に近接した第2の位置に至る。その結果、図27(b)に示すように、突出状態にある第1のロケータピン48がカートリッジケース14bの奥側に設けられたロケータ穴14e内に挿入され、同時に、支持レバー73が支持体45の上昇によって持ち上げられ、第2のロケータピン74がカートリッジケース14bの手前側に設けられたロケータ穴14fに挿入されるため、MD14は両ロケータピン48,74によって記録/再生位置に精度良く位置決めされる。また、ドライブユニット3が上昇してホルダ4に近接することにより、MD14の光磁気ディスク14aの金属ハブがMD用ターンテーブル58に磁気吸着された状態となり、この吸着完了状態で駆動モータ37は停止する。なお、このようにMD14が記録/再生位置まで搬送された時点で、両スライドカム板5,6の移動に伴って各ロックピン16,18は係合孔15,17の小径部15c,17cへ移行し、各ロックピン16,18と小径部15c,17cの周縁との間に比較的小さなクリアランス(±1.5mm程度)が確保されるため、メカニズム全体は枠体1に弾性部材7を介して弾性的に支持され、小さな可動ストローク量で振動することのできる第2のロック解除状態となる。
【0058】
かかる記録/再生位置でMD用スピンドルモータ56を回転し、MD14をMD用ターンテーブル58に吸着した状態で回転すると共に、スレッドモータ50によって光ピックアップ54を光磁気ディスク14aの半径方向へ移送することにより、MD14の記録/再生動作が開始される。この場合、図29(c)に示すように、光ピックアップ54がMD14の中心に近づいて第2のレバー部材60の受部60bを押圧すると、第2のレバー部材60の移動に伴って作動部60aがリミットスイッチ61をオン動作するため、MD14の光磁気ディスク14aの内周端位置へ光ピックアップ54が移動したことを検出できる。なお、このようなMD14の記録/再生動作時において、メカニズム全体は枠体1に対して比較的小さな可動ストローク量(±1.5mm程度)をもって弾性的に支持されているため、CD13の再生動作時に比べると外部振動に起因する音飛びの発生頻度は高くなるが、半導体メモリのFIFO(First-In/First-Out)機能を利用したショック・プルーフ・メモリと称される周知のメモリ装置を用いれば、MD14の記録/再生動作時の耐振性を大幅に向上させることができる。
【0059】
以上、待機状態からCD13とMD14を個別に記録/再生する場合について説明したが、CD13とMD14の両メディアを同時にメカニズム内に収容して一方のメディアを選択的に記録/再生したり、一方のメディアが記録/再生状態にある時に他方のメディアを挿入または排出することも可能である。
【0060】
例えば、再生状態にあるCD13の代わりにMD14を記録/再生する場合、CD13の再生状態では、ホルダ4がMD挿入口12に対向した位置にあるので(図33(b)参照)、CD13を排出させずにMD挿入口12からMD14を挿入できる。MD14を挿入すると、前述したように、検出スイッチ72aからの検知信号に基づいて駆動モータ37が回転を開始し、右側のスライドカム板5は図16(a)から図16(b)に示す位置まで移動すると共に、左側のスライドカム板6は図17(a)から図17(b)に示す位置まで移動する。その結果、ローラユニット24が上方へ回転するため、CD13は駆動ローラ27とガイドプレート19とに挟持されてメカニズム内に収容されたままの状態となる。また、各ロックピン16,18が係合孔15,17のロック部15a,17aと係合するため、メカニズム全体は枠体1に対して固定的に支持されたロック状態となる。その後は前述した待機状態からのMD14の記録/再生動作と同様に、MD14をスライダ69によって記録/再生位置まで搬送した後、ドライブユニット3をホルダ4の下方に移動して両者の上下関係を逆転させることにより、CD13を排出することなくMD14の記録/再生動作を開始することができる。なお、かかるMD14の挿入開始時点(CD13の再生状態)において、メカニズム全体は枠体1に対して大きな可動ストローク量で振動することのできる第1のロック解除状態となっているが、MD14の光磁気ディスク14aは硬質合成樹脂からなるカートリッジケース14bによって保護されているため、MD14の挿入開始時にメカニズムが振動したとしても、光磁気ディスク14aが損傷することはない。なお、MD14を搬送する間はメカニズム全体がロック状態となるため、外部振動に起因してCD13の再生音の音飛びが発生し易くなるが、上記ショック・プルーフ・メモリ装置を使用することにより、再生音の音切れを防止でき、よってCD13を再生しつつMD14の挿入動作を行うことが可能となり、ユーザにとっての使い勝手が向上する。
【0061】
これとは逆に、記録/再生状態にあるMD14の代わりにCD13を再生する場合、MD14の記録/再生状態では、ローラユニット24が上昇して駆動ローラ27がガイドプレート19に圧接された状態でCD挿入口11に対向した位置にあるので(図33(d)参照)、MD14を排出させずにCD13をCD挿入口11から挿入できる。CD13を挿入すると、前述したように、各検出スイッチ20からの検知信号に基づいて駆動モータ37が回転を開始し、右側のスライドカム板5は図16(e)から図16(b)に示す位置まで移動すると共に、左側のスライドカム板6は図17(e)から図17(b)に示す位置まで移動する。その結果、各ロックピン16,18が係合孔15,17のロック部15a,17aと係合するため、メカニズム全体は枠体1に対して固定的に支持されたロック状態となる。その後は前述した待機状態からのCD13の再生動作と同様に、CD13を駆動ローラ27によって再生位置まで搬送した後、ドライブユニット3をホルダ4の上方に移動して両者の上下関係を逆転させることにより、MD14を排出することなくCD13の再生動作を開始することができる。なお、かかるCD13の挿入開始時点(MD14の記録/再生状態)において、メカニズム全体の枠体1に対する振幅は小さな可動ストローク量に規定された第2のロック解除状態となっているため、CD13をCD挿入口11から挿入する際に、このCD13を損傷することなくメカニズムをロック状態へと導くことができる。なお、CD13を搬送する間はメカニズム全体がロック状態となるため、外部振動に起因するMD14の再生音の音飛びが発生し易くなるが、前述した通りショック・プルーフ・メモリ装置を使用することで、再生音の音切れを防止でき、よってMD14を記録/再生しつつCD13の挿入動作を行うことが可能となる。
【0062】
また、CD13とMD14の両メディアが共に挿入状態にある時に、両スライドカム板5,6の前後進によりドライブユニット3とホルダ4を動作して、両者のZ方向における相対位置を適宜逆転させれば、両メディアを同時にメカニズム内に収容した状態でいずれか一方のメディアを選択的に記録/再生することができ、一方のメディアが記録/再生状態にある時に他方のメディアを排出することもできる。なお、これらの動作を行う際にもメカニズム全体が一旦ロック状態となるため、外部振動がメカニズムに伝達され易くなるが、ショック・プルーフ・メモリ装置によって信号の先読み,先出し行えば、再生音の音切れを防止でき、メカニズムの動作時に無音状態となるのを防ぐことができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0064】
光ピックアップが搭載されたドライブユニットを第1のメディアの記録/再生位置と第2のメディアの記録/再生位置との間で水平方向および垂直方向に移動可能となすと共に、第1のメディアを挿入・排出する搬送部材と第2のメディアのカートリッジケースを支持するホルダとをそれぞれ垂直方向に移動可能となし、これらドライブユニットと搬送部材およびホルダの垂直方向の相対位置を記録/再生を行なおうとするメディアの種類に応じて変えるように構成すると、所定の空間内で垂直方向に移動するホルダに対してドライブユニットを垂直方向における両側に位置させることができるため、ドライブユニットを移動させるのに必要な垂直方向の寸法が小さくなり、しかも、第2のメディアの記録/再生時にホルダと搬送部材を共に第1のメディアに近づけることができるため、装置全体の厚み(高さ)寸法を小型化することができる。また、第2のメディアの記録/再生時に搬送部材と対向部材とで第1のメディアを挟持するようにすると、ドライブユニットが第2のメディアの記録/再生位置にあるのに拘らず、第1のメディアをその記録/再生位置近傍に保持することができるため、装置内に両メディアを同時に収容した状態でいずれか一方のメディアを選択して記録および/または再生することが可能となり、使い勝手が非常に良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る記録媒体駆動装置の平面図である。
【図2】記録媒体駆動装置の底面図である。
【図3】記録媒体駆動装置の正面図である。
【図4】記録媒体駆動装置の右側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】記録媒体駆動装置の左側面図である。
【図7】MDの説明図である。
【図8】CDの検出機構を示す平面図である。
【図9】メインシャーシの右側面図である。
【図10】メインシャーシの左側面図である。
【図11】ローラユニットの説明図である。
【図12】ローラユニットの動作機構を示す右側面図である。
【図13】ローラユニットの動作機構を示す左側面図である。
【図14】メインシャーシの右側板に組み込まれる部材を分解して示す説明図である。
【図15】メインシャーシの左側板に組み込まれる部材を分解して示す説明図である。
【図16】右側のスライドカム板の動作説明図である。
【図17】左側のスライドカム板の動作説明図である。
【図18】CD再生時におけるドライブユニットとホルダの平面図である。
【図19】ドライブユニットの平面図である。
【図20】CD再生時におけるドライブユニットの平面図である。
【図21】MD記録/再生時におけるドライブユニットの平面図である。
【図22】サブシャーシの平面図である。
【図23】スライドレバーの動作機構を示す説明図である。
【図24】ドライブシャーシの背面図である。
【図25】ベースの平面図である。
【図26】支持体の平面図である。
【図27】第1のロケータピンの動作説明図である。
【図28】第1のレバー部材と第2のレバー部材の説明図である。
【図29】光ピックアップによるリミットスイッチの動作説明図である。
【図30】MDの排出状態におけるホルダの平面図である。
【図31】MDの挿入状態におけるホルダの平面図である。
【図32】ドライブユニットとホルダの位置関係を示す説明図である。
【図33】ドライブユニットとホルダおよびローラユニットの位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 枠体
2 メインシャーシ
3 ドライブユニット
3a,3b ピン
4 ホルダ
4a,4b ピン
4c 保持部
4d 橋絡部
5,6 スライドカム板
8 アームクランプ
11 CD挿入口
12 MD挿入口
13 CD(第1のメディア)
14 MD(第2のメディア)
15,17 係合孔
15a,17a ロック部
15b,17b 大径部
15c,17c 小径部
16,18 ロックピン
19 ガイドプレート
20 検出スイッチ
24 ローラユニット
27 駆動ローラ
28 ローラブラケット
28a ローラピン
32,36 位相反転レバー
33 補助板
34 カム板
34a カム部
37 駆動モータ
39 サブシャーシ
39a,39b 切欠き
39g 自走用ラック
40 ドライブシャーシ
41 スライドレバー
41b 当接部
42 回転レバー
42b 駆動部
43 スプリング
44 ベース
44d カム部
45 支持体
45c ガイド部
46 従動ギヤ列
47 スプリング
48 第1のロケータピン
49 スプリング
50 スレッドモータ
51 スクリュウシャフト
52 ガイドシャフト
54 光ピックアップ
55 CD用スピンドルモータ
56 MD用スピンドルモータ
57 CD用ターンテーブル
57a 駆動ギヤ
58 MD用ターンテーブル
59 第1のレバー部材
59a 取付部
59b 受部
60 第2のレバー部材
60a 作動部
60b 受部
61 リミットスイッチ
63 MD用モータ
69 スライダ
72a,72b,72c 検出スイッチ
73 支持レバー
74 第2のロケータピン

Claims (10)

  1. ディスク状の第1のメディアとディスクをカートリッジケース内に収納した第2のメディアとが、互いに少なくともその一部を平面的にオーバーラップさせた状態で枠体内に収容され、これら第1および第2のメディアに対し共通の光ピックアップによって情報の記録および/または再生を行う記録媒体駆動装置であって、
    前記枠体内で水平方向および垂直方向へ移動可能に設けられ、少なくとも前記光ピックアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構が搭載されたドライブユニットと、
    前記枠体内で垂直方向へ移動可能に設けられ、前記枠体内に挿入された前記第2のメディアを保持するホルダと、
    このホルダと平面的にオーバーラップする位置で垂直方向へ移動可能に設けられ、前記第1のメディアを前記枠体内に挿入または前記枠体内から排出する搬送部材とを備え、
    前記ドライブユニットと前記ホルダの両者を各々垂直方向へ移動させることにより、両者の垂直方向における相対位置が逆転可能となるように構成し、
    前記第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときには、前記ホルダと前記搬送部材とを各々垂直方向における前記第1のメディアから離れる方向に移動させると共に、前記ドライブユニットを前記ホルダの一方側にて水平移動させることにより、前記光ピックアップを前記第1のメディアに対向させ、
    前記第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときには、前記ホルダと前記搬送部材とを各々垂直方向における前記第1のメディアに接近する方向に移動させると共に、前記ドライブユニットを前記ホルダの他方側にて水平移動させることにより、前記光ピックアップを前記第2のメディアに対向させるように構成したことを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 請求項1の記載において、前記枠体内には前記搬送部材と対向する対向部材が配置され、前記第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、前記搬送部材の垂直方向における前記第1のメディアに接近する方向への移動により、この搬送部材と前記対向部材との間に前記第1のメディアが挟持可能であることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  3. 請求項2の記載において、前記枠体には前記第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口と前記第2のメディアが挿入および排出される第2の挿入口とが形成され、前記第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに前記ホルダが前記第2の挿入口と対向し、前記第2のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、前記搬送部材と前記対向部材とが互いに接近した状態で前記第1の挿入口と対向することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  4. 請求項2または3の記載において、前記搬送部材はモータを駆動源として回転する駆動ローラを備え、この駆動ローラと前記対向部材との間に前記第1のメディアを挟持した状態で前記駆動ローラを回転させることにより、前記第1のメディアが前記枠体内に挿入または前記枠体内から排出されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  5. 請求項1の記載において、前記ドライブユニットと前記ホルダおよび前記搬送部材は、同一の駆動機構によって垂直方向へ移送されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  6. 請求項5の記載において、前記駆動機構は、駆動モータと、この駆動モータによって前記枠体内で水平方向に移動するスライドカム部材と、このスライドカム部材に設けられた第1、第2および第3のカム部とを備え、前記ドライブユニットと前記ホルダおよび前記搬送部材がそれぞれ前記第1、第2および第3のカム部と係合していることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  7. 請求項1の記載において、前記ドライブユニットに前記第1のメディアを回転駆動する第1のターンテーブルと前記第2のメディアを回転駆動する第2のターンテーブルとが搭載されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  8. 請求項1の記載において、前記ドライブユニットが、前記枠体に対して垂直方向へ移動可能なサブシャーシと、このサブシャーシに対して水平方向へ移動可能なドライブシャーシとを備え、このドライブシャーシに前記光ピックアップと前記移送機構とが搭載されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  9. 請求項8の記載において、前記ドライブシャーシは前記サブシャーシに対して水平方向に回転およびスライド可能に設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  10. 請求項9の記載において、前記ドライブシャーシは、前記サブシャーシに対して水平方向へ移動可能なベースと、このベース上にて水平方向へ回転可能な支持体とを備え、この支持体に前記光ピックアップと前記移送機構とが搭載されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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