JP2000339919A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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JP2000339919A
JP2000339919A JP11155733A JP15573399A JP2000339919A JP 2000339919 A JP2000339919 A JP 2000339919A JP 11155733 A JP11155733 A JP 11155733A JP 15573399 A JP15573399 A JP 15573399A JP 2000339919 A JP2000339919 A JP 2000339919A
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locator pin
drive unit
chassis
drive
pin
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JP11155733A
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Kazunari Kato
一成 加藤
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2種類のメディア(例えばCDとMD)を共
通の光ピックアップによって安定的に記録および/また
は再生することのできる記録媒体駆動装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ドライブユニット3はCD再生位置とM
D記録/再生位置との間を移動可能であり、メインシャ
ーシ2内を上下動するサブシャーシ39と、サブシャー
シ39上を自走するベース44と、ベース44上を回転
する支持体45とによって構成されている。支持体45
のガイド部45cにロケータピン48を上下動可能に保
持すると共に、ロケータピン48をスプリング49によ
って下方へ付勢し、ベース44上にはロケータピン48
の下端と接離可能なカム部44dを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)とMD(ミニディスク)に代表される2種類
のメディアに対し、共通の光ピックアップによって情報
を記録および/または再生することのできる記録媒体駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車載用電子機器の種類は多様化す
る傾向にあり、例えばCD(コンパクトディスク)プレ
ーヤとMD(ミニディスク)プレーヤの他にナビゲーシ
ョンシステムや液晶ディスプレイ等の多くの電子機器を
設置する要望がある。この場合において、一般的に行わ
れているようにCDプレーヤとMDプレーヤのメカニズ
ム同士を積層状態で設置すると、有効スペースのかなり
の部分がこれら2種類のプレーヤによって占められてし
まい、他の電子機器を設置するスペースが大きく制約を
受けるという問題がある。
【0003】そこで、従来より、CDプレーヤとMDプ
レーヤのメカニズム同士を一体化し、共通の光ピックア
ップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生で
きるようにした記録媒体駆動装置が提案されている。こ
のものは、機器本体の前面にCDとMDを個別に挿入・
排出するための2つの挿入口が開設されており、両挿入
口は上下方向に位置ずれして配置されている。機器本体
の内部にメカシャーシが配設されており、このメカシャ
ーシにはMD用挿入口から挿入されたMDのカートリッ
ジケースを支持するための保持部材が固定されている。
また、メカシャーシにドライブユニットが上下動かつ回
転可能に支持されており、このドライブユニット上には
CD用ターンテーブルとMD用ターンテーブルおよび光
ピックアップが搭載されている。各ターンテーブルはそ
れぞれ専用のモータによって回転駆動され、光ピックア
ップはスレッドモータを駆動源とする移送機構によって
両ターンテーブルの間を往復移動する。
【0004】このように概略構成された記録媒体駆動装
置にあっては、CDをCD用挿入口から挿入してCDプ
レイ位置まで搬送した場合、この動作に前後してドライ
ブユニットが例えば所定角度回転しながら上昇すること
により、ドライブユニットは斜め上方のCDプレイ位置
まで移動し、ドライブユニットに搭載された光ピックア
ップがCDの下面に対向する。そして、このCDプレイ
位置でCDをドライブユニットに搭載されたCD用ター
ンテーブルによって回転駆動し、光ピックアップをCD
の径方向へ移送することにより、CDに記録された情報
が再生される。一方、MDをMD用挿入口から挿入して
MDプレイ位置まで搬送した場合、MDのカートリッジ
ケースは保持部材によって支持され、この動作に前後し
てドライブユニットが所定角度回転しながら下降し、ド
ライブユニットは斜め下方のMDプレイ位置まで移動し
て光ピックアップがMDの下面に対向する。そして、こ
のMDプレイ位置でカートリッジケース内に収納された
ディスクをドライブユニットに搭載されたMD用ターン
テーブルによって回転駆動し、光ピックアップを該ディ
スクの径方向へ移送することにより、MDに記録された
情報が再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、共通の光ピ
ックアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を
再生する場合、ディスク状の記録媒体であるCDはCD
用ターンテーブルによって回転駆動されるが、カートリ
ッジケース内にディスクを収納して構成されるMDは、
ロケータピンと称される部材によってカートリッジケー
スを位置決めした状態で、ディスクがMD用ターンテー
ブルによって回転駆動されるようになっている。そこ
で、前述した従来の記録媒体駆動装置では、ドライブユ
ニット上に所定長さのロケータピンを植設し、ドライブ
ユニットをMDプレイ位置に移動させた時に、ロケータ
ピンをカートリッジケースの下面に設けられた位置決め
孔内に挿入することにより、MDのカートリッジケース
をMDプレイ位置に位置決めするようになっている。こ
のロケータピンはドライブユニットをCDプレイ位置に
移動させた時にCDの下面(記録面)に対向するが、C
Dの記録面がロケータピンによって損傷されないように
するため、ロケータピンの先端とCDの下面との間に所
定のクリアランスを確保する必要がある。このような理
由から、前述した従来の記録媒体駆動装置では、ロケー
タピンの長さを比較的短く設定して上記クリアランスを
確保しているが、ロケータピンの長さが短くなるとカー
トリッジケースの位置決め孔内への挿入量が少なくな
り、カートリッジケースに対する位置決め機能が低下す
るという問題が発生する。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、2種類のメディアを共通の光ピックアップによって
安定的に記録および/または再生することのできる記録
媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドライブユニ
ットにロケータピンを出没方向に移動可能に支持し、こ
のロケータピンの突出量を両メディアのそれぞれの記録
/再生位置で変更させることとする。このように構成す
ると、ドライブユニットがディスク状の第1のメディア
の記録/再生位置にある時、ロケータピンの突出量を少
なくしてロケータピンと第1のメディアとの接触を回避
することができ、ドライブユニットがカートリッジケー
ス内にディスクを収納した第2のメディアの記録/再生
位置にある時、ロケータピンの突出量を多くしてカート
リッジケースを安定的に位置決めすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の記録媒体駆動装置では、
ディスク状の第1のメディアとディスクをカートリッジ
ケース内に収納した第2のメディアとに対し、共通の光
ピックアップによって情報の記録および/または再生を
行う記録媒体駆動装置において、少なくとも前記光ピッ
クアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構が
搭載され、前記第1のメディアの記録および/または再
生を行う第1の位置と前記第2のメディアの記録および
/または再生を行う第2の位置との間で移動可能なドラ
イブユニットと、このドライブユニットに対して出没方
向に移動可能に支持され、該ドライブユニットが前記第
2の位置にあるときに前記第2のメディアのカートリッ
ジケースを位置決めするロケータピンと、このロケータ
ピンの前記ドライブユニット上での突出量を制御する制
御手段とを備え、前記ロケータピンは、前記ドライブユ
ニットが前記第2の位置にあるときの突出量よりも前記
第1の位置にあるときの突出量の方が小さくなるように
前記制御手段によって制御されるようにした。
【0009】上記第1のメディアは例えばCD(コンパ
クトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディス
ク)のようなディスク状記録媒体であり、また、第2の
メディアは例えばMD(ミニディスク)のようにカート
リッジケース内にディスクが収納されて構成された記録
媒体である。
【0010】上記構成によれば、ドライブユニットがデ
ィスク状の第1のメディアの記録/再生位置にある時、
ロケータピンの突出量を少なくしてロケータピンと第1
のメディアとの接触を回避することができ、ドライブユ
ニットがカートリッジケース内にディスクを収納した第
2のメディアの記録/再生位置にある時、ロケータピン
の突出量を多くしてカートリッジケースを安定的に位置
決めすることができる。
【0011】上記構成において、ドライブユニットに、
ロケータピンを出没方向へ案内するガイド部と、ロケー
タピンを制御手段に係合する方向へ付勢する弾性部材と
を設けることが好ましく、このように構成すると、ドラ
イブユニットにロケータピンを簡単かつ確実に組み込む
ことができる。
【0012】また、上記構成において、ロケータピンを
ドライブユニット上で常に突出する方向へ付勢してお
き、ドライブユニットが第1のメディアの記録/再生位
置へ移動した際にロケータピンの先端に当たってこのロ
ケータピンを押し込む当接部材を固設しておき、この当
接部材によってロケータピンの突出量を制御することも
できるが、第1のメディアと第2のメディアとを互いに
少なくともその一部を平面的にオーバーラップさせた状
態で枠体内に収容し、ドライブユニットが、枠体内で垂
直方向へ移動可能なサブシャーシと、このサブシャーシ
に対して水平方向へ移動可能に支持されたドライブシャ
ーシとを備え、このドライブシャーシに光ピックアップ
と移送機構とを搭載すると共にガイド部を設け、制御手
段がドライブシャーシの水平方向への移動に伴ってロケ
ータピンの突出量を制御させるようにすると、ロケータ
ピンの突出量を変更する機構の設置スペースを小さくす
ることができる。
【0013】上記構成において、ドライブシャーシは、
サブシャーシに対して水平方向へスライド可能なベース
と、このベース上にて水平方向へ可能な支持体とを備
え、この支持体に光ピックアップと移送機構とが搭載さ
れると共にガイド部が設けられており、制御手段は支持
体の水平方向への回転に伴ってロケータピンの突出量を
制御するように構成することも可能である。
【0014】また、上記構成において、制御手段がベー
ス上に設けられロケータピンの付勢方向の端部と当接可
能なカム部を備え、支持体がベース上で回転する際にロ
ケータピンがカム部の形状に沿って出没するように構成
すると、ロケータピンはベース上のカム部の形状に沿っ
て確実に出没することになり、第1の位置でロケータピ
ンが誤ってガイド部から大きく突出することを防止でき
るため、ロケータピンと第1のメディアとの接触を確実
に回避することができる。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は記録媒体駆動装置の平面図、図2は記録媒体駆動
装置の底面図、図3は記録媒体駆動装置の正面図、図4
は記録媒体駆動装置の右側面図、図5は図4のA−A線
に沿う断面図、図6は記録媒体駆動装置の左側面図、図
7はMDの説明図、図8はCDの検出機構を示す平面
図、図9はメインシャーシの右側面図、図10はメイン
シャーシの左側面図、図11はローラユニットの説明
図、図12はローラユニットの動作機構を示す右側面
図、図13はローラユニットの動作機構を示す左側面
図、図14はメインシャーシの右側板に組み込まれる部
材を分解して示す説明図、図15はメインシャーシの左
側板に組み込まれる部材を分解して示す説明図、図16
は右側のスライドカム板の動作説明図、図17は左側の
スライドカム板の動作説明図、図18はCD再生時にお
けるドライブユニットとホルダの平面図、図19はドラ
イブユニットの平面図、図20はCD再生時におけるド
ライブユニットの平面図、図21はMD記録/再生時に
おけるドライブユニットの平面図、図22はサブシャー
シの平面図、図23はスライドレバーの動作機構を示す
説明図、図24はドライブシャーシの背面図、図25は
ベースの平面図、図26は支持体の平面図、図27は第
1のロケータピンの動作説明図、図28は第1のレバー
部材と第2のレバー部材の説明図、図29は光ピックア
ップによるリミットスイッチの動作説明図、図30はM
Dの排出状態におけるホルダの平面図、図31はMDの
挿入状態におけるホルダの平面図、図32はドライブユ
ニットとホルダの位置関係を示す説明図、図33はドラ
イブユニットとホルダおよびローラユニットの位置関係
を示す説明図である。
【0016】図1と図2に示すように、本実施例に係る
記録媒体駆動装置は、車内の所定位置(例えばコンソー
ル内)に設置される枠体1と、この枠体1の内部に配設
されたメインシャーシ2と、メインシャーシ2に対して
水平方向(図示XおよびY方向)および垂直方向(図示
Z方向)へ移動可能なドライブユニット3と、メインシ
ャーシ2に対して垂直方向へ移動可能なMD保持用のホ
ルダ4と、これらドライブユニット3やホルダ4等を駆
動する左右一対のスライドカム板5,6とを備えてい
る。
【0017】メインシャーシ2は枠体1の四隅に配置さ
れたオイルダンパ等の弾性部材7を介して枠体1に弾性
的に支持されており、このメインシャーシ2は後述する
ロック解除機構によって選択的にロック状態となり、こ
のロック状態でメインシャーシ2は枠体1に対して固定
的に支持されるようになる。メインシャーシ2の後端上
方にアームクランプ8が揺動可能に軸支されており、こ
のアームクランプ8の先端にクランパ9が回転自在に保
持されている。また、メインシャーシ2の前部の上面板
2aに一対のリンクレバー10a,10bが軸支されて
おり、これらリンクレバー10a,10bの一端は他の
リンクレバー10cに連結されている。また、リンクレ
バー10a,10bの他端はそれぞれ左右のスライドカ
ム板5,6に連結されており、両スライドカム板5,6
は各リンクレバー10a,10b,10cを介して前後
方向(Y方向)に互いに逆向きに移動するように連結さ
れている。なお、両スライドカム板5,6の前後方向の
移動量(移動位置)は、図示しないリニアポジションセ
ンサ等の検知手段によって検出されるようになってい
る。
【0018】図3に示すように、枠体1の前面板にCD
挿入口11とMD挿入口12が開設されており、MD挿
入口12はCD挿入口11の左下に位置している。CD
挿入口11からは第1のメディアであるCD(コンパク
トディスク)13が挿入・排出され、MD挿入口12か
らは第2のメディアであるMD(ミニディスク)14が
挿入・排出されるようになっている。本実施例の記録媒
体駆動装置では、後述するようにCD13とMD14を
同時に枠体1内に収容することが可能となっている。こ
の場合、CD13とMD14は、互いに少なくともその
一部が平面的にオーバーラップした状態(Z方向におい
て重なる状態)で収容されることとなる。なお、周知の
ように、CD13は光ディスク単体であるが、図7に示
すように、MD14は光磁気ディスク14aを合成樹脂
製のカートリッジケース14b内に回転自在に収納した
ものである。このカートリッジケース14bには光磁気
ディスク14aの一部を露出する窓孔14gとそれを閉
塞するシャッタ14cが設けられており、裏面の所定位
置には係止溝14dや一対のロケータ穴14e,14f
等が設けられている。
【0019】図4と図5に示すように、枠体1の右側板
に係合孔15が穿設されており、この係合孔15は、Y
方向に延びる幅狭なロック部15aと、該ロック部15
aの両端に位置する大径部15bおよび小径部15cと
を有する。枠体1の右側板には、ロック部15aを包囲
する膨出部1aが内方へ向けてプレス加工されると共
に、小径部15cを包囲する逃げ孔1bが穿設されてい
る。係合孔15内をロックピン16がY方向に往復移動
できるようになっており、このロックピン16は右側の
スライドカム板5に植設されている。図6に示すよう
に、枠体1の左側板には一対の係合孔17が穿設されて
おり、これら係合孔17はそれぞれ、Y方向に延びる幅
狭なロック部17aと、該ロック部17aの両端に位置
する大径部17bおよび小径部17cとを有する。枠体
1の左側板にも右側板と同様に、ロック部17aを包囲
する膨出部1aが内方へ向けてプレス加工されると共
に、小径部17cを包囲する逃げ孔1bが穿設されてい
る。両係合孔17内をロックピン18がそれぞれY方向
に往復移動できるようになっており、これらロックピン
18は左側のスライドカム板6に植設されている。
【0020】前述したロック解除機構は、各係合孔1
5,17とそれらに対応するロックピン16,18とに
よって構成され、図4と図6に示すように、ロックピン
16,18がそれぞれロック部15a,17aと係合し
ている場合、メインシャーシ2は枠体1に固定的に支持
されたロック状態となる。また、このロック状態から両
スライドカム板5,6がスライド移動し、ロックピン1
6,18が大径部15b,17bまたは小径部15c,
17c内に達した場合、メインシャーシ2は弾性部材7
を介して枠体1に弾性的に支持されたアンロック(ロッ
ク解除)状態となる。このアンロック状態におけるメイ
ンシャーシ2の可動ストローク量(振幅)は、ロックピ
ン16,18と大径部15b,17bまたは小径部15
c,17cの周縁との間に画成されるクリアランスによ
って決定され、本実施例の場合、ロックピン16,18
が大径部15b,17b内にあるときに可動ストローク
量が±3.5〜±2.6mm程度、ロックピン16,1
8が小径部15c,17c内にあるときに可動ストロー
ク量が±1.5mm程度となるように設定されている。
【0021】図8に示すように、メインシャーシ2の上
面板2aの裏側に合成樹脂製のガイドプレート19が取
付けられており、このガイドプレート19上に複数の検
出スイッチ20が搭載されている。上面板2aの裏面に
は、回転可能な一対の検知レバー21と、両検知レバー
21の回転に連動してスライド動作する一対のラック板
22と、両ラック板22に噛合するアイドラギヤ23と
が設けられており、両検知レバー21は両ラック板22
とアイドラギヤ23を介して同期回転するようになって
いる。両検知レバー21の先端に検知ピン21aが垂設
されており、これら検知ピン21aはガイドプレート1
9の下方に画成されるCD搬送経路内に達している。し
たがって、CD挿入口11からCD13を挿入すると、
CD13の周縁が両検知ピン21aに当接するため、両
検知レバー21は所定角度だけ回転する。また、一方の
ラック板22にカム部22aが形成されており、各検出
スイッチ20はこのカム部22aによってオン・オフ動
作される。各検出スイッチ20はラック板22の変位量
(すなわち、検知レバー21の回転量)に応じて選択的
にオン・オフ動作されるため、各検出スイッチ20から
出力されるオン/オフ信号の組み合わせに基づいて、挿
入されたCD13の大きさ(直径8cmと直径12cm
のいずれか)やCD13が挿入と排出のいずれの状態に
あるか等を検出することができる。上記各検出スイッチ
20、検知レバー21および検知ピン21a、ラック板
22およびそのカム部22a、アイドラギヤ23によっ
てCD挿入検知手段が構成されている。
【0022】図9〜図13に示すように、メインシャー
シ2の前部にローラユニット24が支持されており、こ
のローラユニット24はCD搬送経路を介してガイドプ
レート(対向部材)19の下面に対向している。このロ
ーラユニット24は、裏面にローラ用モータ25が取付
けられたローラプレート26と、このローラプレート2
6に回転可能に軸支された駆動ローラ(搬送部材)27
と、ローラプレート26の両側に一体化された一対のロ
ーラブラケット28とを備えており、ローラ用モータ2
5の回転力が減速歯車列29を介して駆動ローラ27に
伝達されるようになっている。このローラユニット24
と対向部材19とでCD搬送機構が構成されている。ロ
ーラプレート26はその支軸26aがメインシャーシ2
の左右両側板に回転可能に軸支されており、スプリング
30によってガイドプレート19の下面から離反する方
向へ付勢されている。また、両ローラブラケット28の
先端にローラピン28aが設けられており、後述するよ
うに、これらローラピン28aは左右のスライドカム板
5,6によって動作され、それに伴ってローラユニット
24が支軸26aを回転中心として揺動するようになっ
ている。なお、図33から明らかなように、駆動ローラ
27(ローラユニット24)はホルダ4に対して平面的
にオーバーラップする位置に設けられている。
【0023】図14に示すように、メインシャーシ2の
右側板には、Z方向に延びる第1の縦孔31aと一対の
第2の縦孔31bおよびY方向に延びる横孔31cとが
穿設されており、横孔31cの一端部に逃げ孔31dが
穿設されている。また、第1の縦孔31aと前方側の第
2の縦孔31bとの間に軸孔31eが設けられており、
この軸孔31eには位相反転レバー32の支軸32aが
回転可能に軸支されている。メインシャーシ2の右側板
の外側には所定の隙間を存して補助板33がねじ止めさ
れ、この隙間内に前述した右側のスライドカム板5が移
動自在に配設されている。このスライドカム板5には第
1のカム孔(第1のカム部)5aと一対の第2のカム孔
(第2のカム部)5bおよび第3のカム孔5cが設けら
れており、両第2のカム孔5bは同一形状に形成されて
いる。また、スライドカム板5には前記ロックピン16
と一対のガイドピン5dとが外側に向けて植設されると
共に、蹴飛ばしピン5eが内側に向けて植設されてい
る。両ガイドピン5dは補助板33に設けられたガイド
孔33aと係合しており、それによってスライドカム板
5はY方向(メインシャーシ2の前後方向)に案内され
る。蹴飛ばしピン5eは逃げ孔31dを挿通してメイン
シャーシ2の右側板の内方へ達しており、スライドカム
板5の前後方向への移動に伴って横孔31c内を往復移
動する。さらに、スライドカム板5の下部外面にカム板
34がねじ止めされており、第1のカム孔5aと第2の
カム孔5bの一部はこのカム板34に覆われている。カ
ム板34の上面に段付き状のカム部(第3のカム部)3
4aが形成されており、前述したローラユニット24の
右側のローラピン28aはこのカム部34aに圧接され
ている(図12参照)。
【0024】図15に示すように、メインシャーシ2の
左側板には垂直方向に延びる一対の第1の縦孔35aと
第2の縦孔35bが穿設されており、前方側の第1の縦
孔35aの下方にガイドピン35cが植設されている。
また、後方側の第1の縦孔35aと第2の縦孔35bと
の間に軸孔35dが設けられており、この軸孔35dに
は位相反転レバー36の支軸36aが回転可能に軸支さ
れている。この位相反転レバー36の外側に前述した左
側のスライドカム板6が配設されており、このスライド
カム板6には同一形状の一対の第1のカム孔(第1のカ
ム部)6aと第2のカム孔(第2のカム部)6bおよび
ガイド孔6cが設けられている。このガイド孔6cはメ
インシャーシ2のガイドピン35cと係合しており、そ
れによってスライドカム板6はY方向(メインシャーシ
2の前後方向)に案内される。さらに、スライドカム板
6の前方側上面に段付き状のカム部(第3のカム部)6
dが形成されており、前述したローラユニット24の左
側のローラピン28aはこのカム部6dに圧接されてい
る(図13参照)。
【0025】図16に示すように、ホルダ4の右側部に
設けられたピン4aがメインシャーシ2の第1の縦孔3
1aを挿通して位相反転レバー32の一端に連結されて
おり、この位相反転レバー32の他端に設けられたピン
32bはスライドカム板5の第1のカム孔5a内に摺動
可能に挿通されている。また、ドライブユニット3の右
側部に設けられた一対のピン3aは、メインシャーシ2
の第2の縦孔31bを挿通してスライドカム板5の第2
のカム孔5bにそれぞれ挿通されており、アームクラン
プ8の右側部に設けられたピン8aは、メインシャーシ
2の第2の縦孔31bを挿通してスライドカム板5の第
3のカム孔5cに挿通されている。一方、図17に示す
ように、ホルダ4の左側部に設けられた一対のピン4b
は、メインシャーシ2の第1の縦孔35aを挿通してス
ライドカム板6の第1のカム孔6aとそれぞれ係合して
いる。また、ドライブユニット3の左側部に設けられた
ピン3bがメインシャーシ2の第2の縦孔35bを挿通
して位相反転レバー36の一端に連結されており、この
位相反転レバー36の他端に設けられたピン36bはス
ライドカム板6の第2のカム孔6bに挿通されている。
【0026】図18に示すように、メインシャーシ2の
底板に駆動モータ37が取付けられており、この駆動モ
ータ37の回転力が減速歯車列38を介して右側のスラ
イドカム板5のラック部5fに伝達されるようになって
いる。したがって、駆動モータ37が正逆いずれかの方
向へ回転すると、各リンクレバー10a,10b,10
cを介して連結された両スライドカム板5,6は、メイ
ンシャーシ2の両側板上を互いに逆向きに前後進する
(図1参照)。また、メインシャーシ2の内部に前記ド
ライブユニット3とホルダ4が配置されており、これら
ドライブユニット3とホルダ4および前記ローラユニッ
ト24は、上記駆動モータ37、減速歯車列38、各リ
ンクレバー10a,10b,10cおよび両スライドカ
ム板5,6から構成される駆動機構により垂直方向(Z
方向)に移送される。以下、これらドライブユニット3
とホルダ4の詳細について説明する。
【0027】図2と図19〜図21に示すように、ドラ
イブユニット3はサブシャーシ39とドライブシャーシ
40とを備えており、ドライブシャーシ40はサブシャ
ーシ39上に載置されている。図22に示すように、サ
ブシャーシ39の右側部と左側部に前述した各ピン3
a,3bがそれぞれ植設されており、これら各ピン3
a,3bが左右のスライドカム板5,6の前後進に連動
して駆動されることにより、サブシャーシ39はメイン
シャーシ2に対して垂直方向(Z方向)へ移動する。サ
ブシャーシ39の図22における右上隅部と左下隅部と
にそれぞれ切欠き39a,39bが形成されており、右
上隅部の切欠き39aによってサブシャーシ39と駆動
モータ37との当接が回避され、左下隅部の切欠き39
bによってサブシャーシ39とホルダ4との当接が回避
されるようになっている。また、サブシャーシ39上に
斜め方向へ延びる自走用ラック39gが設けられると共
に、この自走用ラック39gと平行に延びる一対の直線
状ガイド孔39cと半円弧状ガイド孔39dとが穿設さ
れている。
【0028】サブシャーシ39の裏面にスライドレバー
41と回転レバー42が配設されており、スライドレバ
ー41に穿設された一対の長孔41aにはサブシャーシ
39に垂設された一対の支軸39eが挿通されている。
スライドレバー41はスプリング43によってサブシャ
ーシ39の後方へ付勢されており、図23に示すよう
に、スライドレバー41の右側部にはサブシャーシ39
の上方へ突出する当接部41bが折り曲げ形成されてい
る。この当接部41bは右側のスライドカム板5に設け
られた蹴飛ばしピン5eと対向しており、スライドカム
板5の前方への移動に伴って蹴飛ばしピン5eが当接部
41bを押圧すると、スライドレバー41はスプリング
43の付勢力に抗して前方へ移動する。一方、回転レバ
ー42はサブシャーシ39に垂設された支軸39fに回
転可能に軸支されており、この回転レバー42の一端部
に設けられたピン42aはスライドレバー41のL字状
カム孔41cと係合している。したがって、スライドレ
バー41の前後進に伴ってピン42aがカム孔41c内
を移動し、回転レバー42は支軸39fを中心に回転す
る。また、回転レバー42の他端は駆動部42bとなっ
ており、この駆動部42bはサブシャーシ39の半円弧
状ガイド孔39dの方向へ延びている。
【0029】図24に示すように、前記ドライブシャー
シ40は、サブシャーシ39上に載置されたベース44
と、このベース44上に載置された支持体45とで構成
されている。図25に示すように、ベース44に一対の
ガイドピン44aが垂設されており、これらガイドピン
44aがそれぞれ直線状ガイド孔39cに摺動可能に挿
通されることにより、ベース44はサブシャーシ39上
を自走用ラック39gに沿って水平面(X−Y平面)内
における斜め方向へ往復移動できるようになっている。
この場合、ベース44の一部はサブシャーシ39の切欠
き39bを横切るように移動する。また、ベース44上
に従動ギヤ列46が設けられており、この従動ギヤ列4
6の1つの歯車46aは自走用ラック39gと常時噛合
している。さらに、ベース44には軸孔44bと一対の
逃げ孔44cが穿設されると共に、その後端部にテーパ
状に隆起するカム部44dが形成されている。このカム
部44dは後述する第1のロケータピン48の支持体4
5からの突出量を制御する制御手段として機能する。
【0030】図26に示すように、支持体45には支軸
45aと一対のガイドピン45bとが垂設されており、
これら支軸45aとガイドピン45bはベース44の軸
孔44bと逃げ孔44cにそれぞれ挿入されている。図
2に示すように、一方のガイドピン45bはベース44
の逃げ孔44cを挿通してサブシャーシ39の半円弧状
ガイド孔39dに達しており、サブシャーシ39の裏面
で回転レバー42の駆動部42bと対向している。した
がって、回転レバー42の回転に伴って駆動部42bが
ガイドピン45bを押圧すると、支持体45は支軸45
aを中心としてベース44上を水平面内で所定角度(本
実施例では約40度)回転する。この場合も、支持体4
5の一部はサブシャーシ39の切欠き39bを横切るよ
うに回転する。なお、ベース44と支持体45との間に
スプリング47が張架されており(図19参照)、支持
体45はこのスプリング47によって半時計回り方向へ
付勢されている。
【0031】また、支持体45の後端部に筒状のガイド
部45cが突出形成されており、このガイド部45c内
に第1のロケータピン48が上下動可能(出没方向に移
動可能)に保持されると共に、第1のロケータピン48
を下方(ベース44の方向)へ付勢する弾性部材として
のスプリング49が収納されている。この第1のロケー
タピン48はMD14のカートリッジケース14bを位
置決めするためのものであり、支持体45の回転動作に
伴ってガイド部45cからの突出量が変化するようにな
っている。すなわち、図27(a)に示すように、支持
体45がベース44に対して所定角度回転した状態にあ
る時、第1のロケータピン48の下端はスプリング49
の弾発力を受けてベース44の平坦面と当接しており、
第1のロケータピン48の上端はガイド部45cからほ
とんど突出していない。一方、図27(b)に示すよう
に、支持体45が回転せずにベース44と重ねられた状
態にある時、第1のロケータピン48の下端はベース4
4のカム部44dに乗り上げてスプリング49を圧縮
し、第1のロケータピン48の上端はガイド部45cか
ら大きく突出することになる。なお、後述するように、
CD13の再生時に第1のロケータピン48は図27
(a)に示す引込み状態にあるため、第1のロケータピ
ン48の上端とCD13の下面との間に十分なクリアラ
ンスが確保され、CD13の記録面が第1のロケータピ
ン48に接触して損傷することは確実に防止される。ま
た、MD14の記録/再生時に第1のロケータピン48
は図27(b)に示す突出状態にあるため、第1のロケ
ータピン48の上端はカートリッジケース14bの奥側
に設けられたロケータ穴14e内に十分に挿入され、M
D14の位置決め精度が向上する。
【0032】図19〜図21に戻り、支持体45上には
スレッドモータ50が取り付けられると共に、スクリュ
ーシャフト51とガイドシャフト52が互いに平行に支
持されており、スクリューシャフト51はスレッドモー
タ50を駆動源として歯車列53を介して回転する。ス
クリューシャフト51の回転は図示しないメネジ部材を
介して光ピックアップ54に伝達され、それによって光
ピックアップ54がスクリューシャフト51とガイドシ
ャフト52に沿って往復移動する。上記スレッドモータ
50、スクリューシャフト51とガイドシャフト52、
および歯車列53によって光ピックアップ54の移送機
構が構成されている。また、支持体45上には光ピック
アップ54の移動領域を挾んでCD用スピンドルモータ
55とMD用スピンドルモータ56が取り付けられてお
り(図24参照)、両スピンドルモータ55,56の回
転軸にはCD用ターンテーブル57とMD用ターンテー
ブル58がそれぞれ取り付けられている。CD用ターン
テーブル57の下部周面に駆動ギヤ57aが一体に刻設
されており、この駆動ギヤ57aとベース44上に設け
られた従動ギヤ列46の1つの歯車46bとは、支持体
45の回転動作に伴って選択的に噛合するようになって
いる。上記駆動ギヤ57a、従動ギヤ列46および自走
用ラック39gにより、ドライブシャーシ40(ベース
44および支持体45)をサブシャーシ39上で水平面
内における前後方向へ平行移動させるための水平移動機
構が構成されている。
【0033】すなわち、図20に示すように、支持体4
5がベース44に対して所定角度だけ回転している場
合、駆動ギヤ57aと従動ギヤ列46の歯車46bとは
離反しており、CD用ターンテーブル57の回転は従動
ギヤ列46に伝達されない。この状態から支持体45が
半時計回りに回転し、図19に示すように、支持体45
がベース44と重なる位置まで達すると、駆動ギヤ57
aが従動ギヤ列46の歯車46bと噛合する。したがっ
て、この状態でCD用ターンテーブル57が一方向へ回
転すると、その回転が駆動ギヤ57aから歯車46bを
介して従動ギヤ列46の歯車46aに伝達されるため、
図21に示すように、ベース44は支持体45と共に自
走用ラック39gに沿ってサブシャーシ39上を斜め前
方に移動する。また、図21に示す状態でCD用ターン
テーブル57が他方向へ回転すると、その回転を駆動源
としてベース44は支持体45と共に図19に示す位置
に戻り、当該位置で支持体45が時計回りに回転する
と、駆動ギヤ57aと従動ギヤ列46の歯車46bとは
図20に示す離反状態となる。このように、支持体45
自体がCD用スピンドルモータ55の回転力を上記水平
移動機構に選択的に伝達する伝達機構として機能する。
【0034】支持体45上には第1および第2のレバー
部材59,60がそれぞれ摺動自在に配設されており、
第1のレバー部材59にリミットスイッチ61が搭載さ
れている。図26と図28に示すように、第1のレバー
部材59はL字状に形成されており、各端部に取付部5
9aと受部59bが、また中間部に一対の長孔59cが
設けられている。取付部59a上にリミットスイッチ6
1が取り付けられ、受部59bは光ピックアップ54の
右側面と対向するようにこの光ピックアップ54の移動
領域内まで延びている。両長孔59cは支持体45に立
設されたガイドピン45dに挿入されており、それによ
ってレバー部材59は支持体45上を両シャフト51,
52の軸線方向(光ピックアップ54の移動方向と同一
方向)へスライド可能となっている。第2のレバー部材
60は逆L字状に形成されており、各端部に作動部60
aと受部60bが、また中間部に一対の長孔60cが設
けられている。第2のレバー部材60の中間部は第1の
レバー部材59の中間部上に重ねられ、両レバー部材5
9,60はスプリング62によって取付部59aと作動
部60aとが互いに離反する方向へ付勢されている。作
動部60aはリミットスイッチ61の駆動部61aと対
向しており、受部60bは光ピックアップ54の左側面
と対向するようにこの光ピックアップ54の移動領域内
まで延びている。そして、両長孔60cがガイドピン4
5dに挿入されることにより、第2のレバー部材60も
支持体45上を両シャフト51,52の軸線方向(光ピ
ックアップ54の移動方向と同一方向)へスライド可能
となっている。
【0035】前記リミットスイッチ61はCD13とM
D14に対する光ピックアップ54の内周端位置を検出
するために用いられ、光ピックアップ54が左右いずれ
か一方端へ移送することによって動作される。すなわ
ち、図29(a)に示すように、光ピックアップ54が
スクリューシャフト51とガイドシャフト52の末端以
外の中立位置にある場合、両レバー部材59,60の受
部59b,60bは光ピックアップ54の側面から離反
しており、作動部60aがリミットスイッチ61の駆動
部61aを押圧していないため、リミットスイッチ61
はオフ状態に維持されている。また、図29(b)に示
すように、光ピックアップ54が右側の末端近傍位置ま
で移送されて第1のレバー部材59の受部59bを押圧
すると、第1のレバー部材59が第2のレバー部材60
に対して右方へ移動するため、リミットスイッチ61が
作動部60aに近づいてオン動作される。したがって、
このオン信号により、CD13の内周端位置へ光ピック
アップ54が移動したことを検出することができる。こ
れとは逆に、図29(c)に示すように、光ピックアッ
プ54が左側の末端近傍位置まで移送されて第2のレバ
ー部材60の受部60bを押圧すると、第2のレバー部
材60が第1のレバー部材59に対して左方へ移動する
ため、今度は作動部60aがリミットスイッチ61に近
づいてこれをオン動作する。したがって、このオン信号
により、MD14の光磁気ディスク14aの内周端位置
へ光ピックアップ54が移動したことを検出することが
できる。なお、光ピックアップ54がCD13の内周側
へ移動したのか、MD14の内周側へ移動したのかの判
別は、リミットスイッチ61がオンされたときのスレッ
ドモータ50の回転方向(電流方向)を鑑視しておくこ
とにより行える。すなわち、マイコン等の制御部におい
てスレッドモータ50の回転方向(電流方向を鑑視する
信号)とリミットスイッチ61のオン信号とのANDに
より、光ピックアップ54がいずれのメディアの内周端
位置へ移動したかが判別される。
【0036】図30と図31に示すように、前記ホルダ
4は、挿入されたMD14を保持する保持部4cと、こ
の保持部4cに一体化された橋絡部4dとからなり、図
2に示すように保持部4cはサブシャーシ39の切欠き
39bを含む空間内に位置し、橋絡部4dは枠体1の前
面板とサブシャーシ39との間の空間内に位置してい
る。橋絡部4dの右側部と保持部4cの左側部に前述し
た各ピン4a,4bがそれぞれ植設されており、これら
各ピン4a,4bが左右のスライドカム板5,6の前後
進に連動して駆動されることにより、ホルダ4はメイン
シャーシ2に対して垂直方向(Z方向)へ移動する。
【0037】ホルダ4の橋絡部4d上にMD用モータ6
3が取り付けられており、このMD用モータ63の回転
は減速歯車列64を介して保持部4cに設けられた扇形
の第1レバー65に伝達される。第1レバー65には第
2レバー66と第3レバー67を介して第4レバー68
が連結されており、第4レバー68の先端に設けられた
ピン68aは保持部4c内に配置されたスライダ69の
水平孔69aに摺動自在に挿通されている。このスライ
ダ69にはガイド突部69bが形成されており、ガイド
突部69bは保持部4cに形成された長溝4eと係合し
ている。したがって、MD用モータ63によって第1レ
バー65が回転すると、第2および第3レバー66,6
7を介して第4レバー68が支軸68bを中心に回転
し、それに伴ってスライダ69が長溝4eに沿って保持
部4c内を前後進する。また、スライダ69の左右両内
壁に一対の掛止突部69cが形成されており、これら掛
止突部69cはMD14のカートリッジケース14bの
両側面に設けられた係止溝14d(図7参照)に掛止可
能である。上記MD用モータ63、減速歯車列64、第
1レバー65、第2レバー66、第3レバー67、第4
レバー68およびスライダ69により、MD搬送機構が
構成されている。
【0038】ホルダ4の保持部4c上の手前側に第1お
よび第2検知レバー70,71が回転可能に軸支される
と共に、3個の検出スイッチ72a,72b,72cが
実装されている。第1検知レバー70は挿入されたMD
14のカートリッジケース14bによって回転動作さ
れ、第2検知レバー71はスライダ69のガイド突部6
9bによって回転動作される。検出スイッチ72aは第
1検知レバー70の回転によってオン動作され、MD1
4の挿入を検出する。検出スイッチ72bは第2検知レ
バー71の回転によってオン動作され、MD14のロー
ドスタートまたはイジェクトエンドを検出する。検出ス
イッチ72cは第4レバー68の回転によってオン動作
され、MD14のロードエンドを検出する。上記第1検
知レバー70と検出スイッチ72aとにより、MD挿入
検知手段が構成されている。
【0039】図30はMD14を挿入する前の状態を示
しており、この状態でMD挿入口12からMD14を挿
入すると、まず検出スイッチ72aがオン動作する。こ
の時、前述したリニアポジションセンサ等の検知手段に
よりスライドカム板5,6の前後方向における位置が検
出され、ロックピン16,18が各々ロック部15a,
17a内に位置しているか否かの判断がマイコン等によ
ってなされる。ここで、ロックピン16,18がロック
部15a,17a内に位置していないと判断された場
合、駆動モータ37が回転してスライドカム板5,6が
駆動され、ロックピン16,18がロック部15a,1
7a内に入り込む位置までこれらスライドカム板5,6
が移送される。次に、この状態からさらにMD14を押
し込むと、このMD14に当接したスライダ69が若干
後退して検出スイッチ72bがオン動作するため、この
信号に基づいてMD用モータ63が一方向へ回転し、M
D14のローディングが開始される。MD用モータ63
が一方向へ回転すると、その回転が減速歯車列64と各
レバー65,66,67を介して第4レバー68に伝達
され、第4レバー68が支軸68bを中心に回転し始
め、それに伴ってスライダ69が長溝4eに沿って後退
する。第4レバー68が図31に示す記録/再生位置ま
で回転すると、検出スイッチ72cがオン動作するた
め、この信号に基づいてMD用モータ63が停止し、M
D14のローディングが完了する。かかるローディング
動作により、MD14はその係止溝14dがスライダ6
9の掛止突部69cに掛止された状態でホルダ4の記録
/再生位置まで搬送され、その搬送途中でシャッタ14
cが開放してカートリッジケース14bの窓孔14gか
ら光磁気ディスク14aが露出する。
【0040】また、図32に示すように、ホルダ4の保
持部4cの下部左端に支持レバー73が回転可能に支持
されており、この支持レバー73の先端に第2のロケー
タピン74が固定されている。この第2のロケータピン
74は前記第1のロケータピン48と協働してMD14
のカートリッジケース14bを位置決めするためのもの
であり、支持レバー73は図示省略したスプリングによ
って下方(時計回り方向)へ付勢されている。なお、後
述するように、ドライブユニット3の上昇に伴って支持
体45が保持部4cに近接すると、支持レバー73は第
2のロケータピン74と共に上昇し、第2のロケータピ
ン74はMD14のカートリッジケース14bの手前側
に設けられたロケータ穴14fに挿入される。
【0041】次に、上記の如く構成された記録媒体駆動
装置の動作を説明する。
【0042】まず、CD13とMD14の両メディアが
排出されている(未挿入)待機状態からCD13を再生
する場合について説明する。この待機状態においては、
右側のスライドカム板5は図16(b)に示す位置、左
側のスライドカム板6は図17(b)に示す位置までそ
れぞれ移動している。この時、ドライブユニット3の各
ピン3a,3bはメインシャーシ2の第2の縦孔31
b,35bの上部に位置し、ホルダ4の各ピン4a,4
bはメインシャーシ2の第1の縦孔31a,35aの下
端に位置しているため、図32(b)と図33(a)に
示すように、ドライブユニット3は上昇位置へ移動し、
ホルダ4は下降位置へ移動して挿入口12と対向する位
置にある。また、ローラユニット24の右側のローラピ
ン28aはカム板34に形成されたカム部34aの上段
に圧接され、左側のローラピン28aはスライドカム板
6に形成されたカム部6dの上段に圧接されているた
め、ローラユニット24は上方へ回転され、駆動ローラ
27がガイドプレート19に圧接されている。さらに、
左右のスライドカム板5,6に設けられた各ロックピン
16,18は、図4と図6に示すように、枠体1に形成
された係合孔15,17のロック部15a,17aと係
合しているため、メインシャーシ2とドライブユニット
3およびホルダ4等を含むメカニズム全体は枠体1に対
して固定的に支持されたロック状態となっている。
【0043】また、この待機状態において、スライドレ
バー41の当接部41bがスライドカム板5の蹴飛ばし
ピン5eによって押圧されるため(図23参照)、スラ
イドレバー41はスプリング43の付勢力に抗して前方
へ移動し、それに伴って回転レバー42が支軸39fを
中心に回転している。このため、回転レバー42の駆動
部42bが支持体45の一方のガイドピン45bを押圧
し、図20に示すように、支持体45は支軸45aを中
心にベース44上を約40度回転した状態となってい
る。その際、前述したようにドライブユニット3は図3
3(a)に示す上昇位置にあるため、支持体45はホル
ダ4の保持部4cの上方で回転し、回転後の支持体45
と保持部4cとは平面的にオーバーラップした状態(図
18参照)となる。すなわち、ドライブユニット3がホ
ルダ4の上方においてこのホルダ4と部分的にオーバー
ラップする第1の位置に至る。また、図27(a)に示
すように、かかる支持体45の回転に伴って第1のロケ
ータピン48の下端がベース44のカム部44dから平
坦面へ移行するため、第1のロケータピン48はスプリ
ング49の弾発力によって引込み(没入)状態となり、
第1のロケータピン48の上方にCD13を搬送するの
に十分なクリアランスが確保されている。
【0044】かかる待機状態において、CD13をCD
挿入口11から挿入すると、挿入されたCD13により
両検知レバー21が回転し、各検出スイッチ20から出
力されるロードスタート信号に基づいてローラ用モータ
25が一方向へ回転を開始するため、減速歯車列29を
介して駆動ローラ27が回転する。したがって、この駆
動ローラ27の回転力により、CD13はガイドプレー
ト19と駆動ローラ27とに挟持された状態で再生位置
まで自動的に搬送される。この時、前述したように第1
のロケータピン48は引込み状態にあり、搬送されるC
D13の下面(記録面)と第1のロケータピン48との
間に十分なクリアランスが確保されているため、第1の
ロケータピン48がCD13を損傷することを確実に防
止できる。そして、CD13が再生位置まで搬送された
ことが図示しない検知手段により検知されると、駆動モ
ータ37が回転を開始する。この駆動モータ37の回転
によって左右のスライドカム板5,6は各リンクレバー
10a,10b,10cを介して互いに逆向きに駆動さ
れ、右側のスライドカム板5は図16(a)に示す位置
まで移動し、左側のスライドカム板6は図17(a)に
示す位置まで移動する。この両スライドカム板5,6の
移動に伴って各ロックピン16,18が係合孔15,1
7のロック部15a,17aから大径部15b,17b
へ移行し、各ロックピン16,18と大径部15b,1
7bの周縁との間に大きなクリアランス(±3.5〜±
2.6mm程度)が確保されるため、メカニズム全体は
枠体1に弾性部材7を介して弾性的に支持され、大きな
可動ストローク量で振動することのできる第1のロック
解除状態となる。
【0045】ローラ用モータ25の回転はCD13が再
生位置まで搬送された時点で停止し、これによってCD
13は支持体45に搭載されたCD用ターンテーブル5
7の真上で停止する。その間、スライドカム板5の第2
のカム孔5bに係合する右側のピン3aが第2の縦孔3
1bの上端まで移動し、スライドカム板6の第2のカム
孔6bに係合するピン36bの動きが位相反転レバー3
6で逆転して左側のピン3bに伝達され、ピン3bが第
2の縦孔35bの上端まで移動するため、図32(a)
と図33(b)に示すように、ドライブユニット3は若
干上昇し、CD用ターンテーブル57がCD13のセン
タ孔に嵌まり込む。同時に、アームクランプ8のピン8
aがスライドカム板5の第3のカム孔5cの後端まで移
動し、ピン8aがメインシャーシ2の第2の縦孔31b
内を下降するため、アームクランプ8が下方へ回転す
る。さらに、ローラユニット24の両ローラピン28a
がそれぞれカム部34a,6dの下段に移行するため、
ローラユニット24はスプリング30の弾発力によって
下方へ回転され、駆動ローラ27がCD13の下面から
離反する。その結果、CD13はクランパ9とCD用タ
ーンテーブル57間にチャッキングされた状態となり、
このチャッキング完了状態で駆動モータ37は停止す
る。なお、この場合において、ホルダ4の右側のピン4
aに連結された位相反転レバー32のピン32bはスラ
イドカム板5の第1のカム孔5aの水平部分を移動し、
ホルダ4の右側のピン4bもスライドカム板6の第1の
カム孔6aの水平部分を移動するため、ホルダ4は下降
位置に維持されたままの状態を維持し、ローラユニット
24の回転はホルダ4の上方の空間内で行われる。
【0046】かかる再生位置でCD用スピンドルモータ
55を回転し、CD13をクランパ9とCD用ターンテ
ーブル57間にチャッキングした状態で回転すると共
に、スレッドモータ50によって光ピックアップ54を
CD13の半径方向へ移送することにより、CD13の
再生動作が開始される。この場合、図29(b)に示す
ように、光ピックアップ54がCD13の中心に近づい
て第1のレバー部材59の受部59bを押圧すると、第
1のレバー部材59の移動に伴ってリミットスイッチ6
1が作動部60aによってオン動作されるため、CD1
3の内周端位置へ光ピックアップ54が移動したことを
検出できる。なお、前述したように、このようなCD1
3の再生動作時において、メカニズム全体は枠体1内で
大きな可動ストローク量(±3.5〜±2.6mm程
度)をもって弾性的に支持されているため、外部振動が
光ピックアップ54に直接伝達されて音飛び等の障害が
発生するのを確実に防止できる。
【0047】次に、上記待機状態からMD14を記録/
再生する場合について説明する。この場合、前述したよ
うに、MD14をMD挿入口12から挿入し、そのカー
トリッジケース14bがホルダ4の保持部4cの入り口
まで達すると、第1検知レバー70によって検出スイッ
チ72aがオン動作する。この時、前述したように、待
機状態では両スライドカム板5,6に設けられた各ロッ
クピン16,18が係合孔15,17のロック部15
a,17aと係合する位置にあるため、駆動モータ37
は停止したままとなっている。
【0048】この状態でMD14をさらに挿入すると、
MD14の係止溝14dがスライダ69の掛止突部69
cに掛止されると共に、このMD14に押されてスライ
ダ69が若干後退して検出スイッチ72bがオン動作
し、この動作信号に基づいてMD用モータ63が回転を
開始する。MD用モータ63の回転に伴って第4レバー
68が支軸68bを中心に回転すると、スライダ69が
長溝4eに沿ってホルダ4の保持部4cの奥方へ後退
し、MD14はその係止溝14dがスライダ69の掛止
突部69cに掛止された状態で記録/再生位置まで自動
的に搬送され、その搬送途中でシャッタ14cが開放し
てカートリッジケース14bの窓孔14gから光磁気デ
ィスク14aが露出する。MD14が記録/再生位置ま
で搬送されると、検出スイッチ72cからロードエンド
信号が出力され、この信号に基づいてMD用モータ63
が停止する。また、検出スイッチ72cからのロードエ
ンド信号に基づいて駆動モータ37が回転を開始し、右
側のスライドカム板5が図16(b)に示す位置から図
16(e)に示す位置まで後退すると共に、左側のスラ
イドカム板6が図17(b)に示す位置から図17
(e)に示す位置まで前進するため、ドライブユニット
3とホルダ4の上下関係が逆転する。
【0049】すなわち、右側のスライドカム板5が図1
6(b)から図16(c)に示す位置まで移動し、左側
のスライドカム板6が図17(b)から図17(c)に
示す位置まで移動すると、スライドカム板5の蹴飛ばし
ピン5eがスライドレバー41の当接部41bから離反
するため、スライドレバー41がスプリング43の弾発
力によって後退し、それに伴って回転レバー42が図2
0の時計回り方向に回転する。その結果、回転レバー4
2の駆動部42bによるガイドピン45bへの押圧が解
除され、図19に示すように、支持体45はスプリング
47の弾発力によって半時計回り方向に回転してベース
44上に重ねられ、CD用ターンテーブル57の駆動ギ
ヤ57aが従動ギヤ列46の歯車46bと噛合する。ま
た、図27(b)に示すように、かかる支持体45の回
転に伴って第1のロケータピン48の下端がベース44
のカム部44dに乗り上げてスプリング49を圧縮する
ため、第1のロケータピン48の上端がガイド部45c
から大きく突出する。
【0050】引き続いて、右側のスライドカム板5が図
16(d)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム
板6が図17(d)に示す位置まで移動すると、ドライ
ブユニット3の各ピン3a,3bがメインシャーシ2の
第2の縦孔31b,35bの下端へ移行し、ホルダ4の
各ピン4a,4bがメインシャーシ2の第1の縦孔31
a,35aの上端へ移行するため、図32(c)と図3
3(c)に示すように、ドライブユニット3は下降位置
へ移動し、ホルダ4は上昇位置へ移動する。また、ロー
ラユニット24の両ローラピン28aがそれぞれカム部
34a,6dの上段に移行し、ホルダ4の上昇に伴って
ローラユニット24も上方へ回転するため、ホルダ4が
ローラユニット24に当接することは回避されると共
に、ローラユニット24が図33(b)の位置に留まる
ものに比べてホルダ4をより上昇させることができる。
この場合、支持体45はサブシャーシ39の切欠き39
b内に突出しておらず、ドライブユニット3とホルダ4
とは平面的にオーバーラップする箇所がなくなるため、
両者3,4の上下方向の相対位置を逆転することができ
る。そして、このようにドライブユニット3をホルダ4
の下方へ移動させた後、この状態でCD用ターンテーブ
ル57を回転すると、その回転が駆動ギヤ57aから歯
車46bを介して従動ギヤ列46の歯車46aに伝達さ
れるため、図21に示すように、ベース44は支持体4
5と共に自走用ラック39gに沿ってサブシャーシ39
上を斜めに自走し、メインシャーシ2の手前側まで移動
する。その結果、支持体45上に搭載されたMD用ター
ンテーブル58がMD14の光磁気ディスク14aの回
転中心の真下に位置する。すなわち、ドライブユニット
3がホルダ4の下方においてこのホルダ4と部分的にオ
ーバーラップする位置に至る。
【0051】引き続いて、右側のスライドカム板5が図
16(e)に示す位置まで後退し、左側のスライドカム
板6が図17(e)に示す位置まで前進すると、ドライ
ブユニット3の各ピン3a,3bが第2の縦孔31b,
35bの下端から若干上昇するため、図32(d)と図
33(d)に示すように、ドライブユニット3が上昇し
てホルダ4に近接した第2の位置に至る。その結果、図
27(b)に示すように、突出状態にある第1のロケー
タピン48がカートリッジケース14bの奥側に設けら
れたロケータ穴14e内に挿入され、同時に、支持レバ
ー73が支持体45の上昇によって持ち上げられ、第2
のロケータピン74がカートリッジケース14bの手前
側に設けられたロケータ穴14fに挿入されるため、M
D14は両ロケータピン48,74によって記録/再生
位置に精度良く位置決めされる。また、ドライブユニッ
ト3が上昇してホルダ4に近接することにより、MD1
4の光磁気ディスク14aの金属ハブがMD用ターンテ
ーブル58に磁気吸着された状態となり、この吸着完了
状態で駆動モータ37は停止する。なお、このようにM
D14が記録/再生位置まで搬送された時点で、両スラ
イドカム板5,6の移動に伴って各ロックピン16,1
8は係合孔15,17の小径部15c,17cへ移行
し、各ロックピン16,18と小径部15c,17cの
周縁との間に比較的小さなクリアランス(±1.5mm
程度)が確保されるため、メカニズム全体は枠体1に弾
性部材7を介して弾性的に支持され、小さな可動ストロ
ーク量で振動することのできる第2のロック解除状態と
なる。
【0052】かかる記録/再生位置でMD用スピンドル
モータ56を回転し、MD14をMD用ターンテーブル
58に吸着した状態で回転すると共に、スレッドモータ
50によって光ピックアップ54を光磁気ディスク14
aの半径方向へ移送することにより、MD14の記録/
再生動作が開始される。この場合、図29(c)に示す
ように、光ピックアップ54がMD14の中心に近づい
て第2のレバー部材60の受部60bを押圧すると、第
2のレバー部材60の移動に伴って作動部60aがリミ
ットスイッチ61をオン動作するため、MD14の光磁
気ディスク14aの内周端位置へ光ピックアップ54が
移動したことを検出できる。なお、このようなMD14
の記録/再生動作時において、メカニズム全体は枠体1
に対して比較的小さな可動ストローク量(±1.5mm
程度)をもって弾性的に支持されているため、CD13
の再生動作時に比べると外部振動に起因する音飛びの発
生頻度は高くなるが、半導体メモリのFIFO(First-
In/First-Out)機能を利用したショック・プルーフ・
メモリと称される周知のメモリ装置を用いれば、MD1
4の記録/再生動作時の耐振性を大幅に向上させること
ができる。
【0053】以上、待機状態からCD13とMD14を
個別に記録/再生する場合について説明したが、CD1
3とMD14の両メディアを同時にメカニズム内に収容
して一方のメディアを選択的に記録/再生したり、一方
のメディアが記録/再生状態にある時に他方のメディア
を挿入または排出することも可能である。
【0054】例えば、再生状態にあるCD13の代わり
にMD14を記録/再生する場合、CD13の再生状態
では、ホルダ4がMD挿入口12に対向した位置にある
ので(図33(b)参照)、CD13を排出させずにM
D挿入口12からMD14を挿入できる。MD14を挿
入すると、前述したように、検出スイッチ72aからの
検知信号に基づいて駆動モータ37が回転を開始し、右
側のスライドカム板5は図16(a)から図16(b)
に示す位置まで移動すると共に、左側のスライドカム板
6は図17(a)から図17(b)に示す位置まで移動
する。その結果、ローラユニット24が上方へ回転する
ため、CD13は駆動ローラ27とガイドプレート19
とに挟持されてメカニズム内に収容されたままの状態と
なる。また、各ロックピン16,18が係合孔15,1
7のロック部15a,17aと係合するため、メカニズ
ム全体は枠体1に対して固定的に支持されたロック状態
となる。その後は前述した待機状態からのMD14の記
録/再生動作と同様に、MD14をスライダ69によっ
て記録/再生位置まで搬送した後、ドライブユニット3
をホルダ4の下方に移動して両者の上下関係を逆転させ
ることにより、CD13を排出することなくMD14の
記録/再生動作を開始することができる。なお、かかる
MD14の挿入開始時点(CD13の再生状態)におい
て、メカニズム全体は枠体1に対して大きな可動ストロ
ーク量で振動することのできる第1のロック解除状態と
なっているが、MD14の光磁気ディスク14aは硬質
合成樹脂からなるカートリッジケース14bによって保
護されているため、MD14の挿入開始時にメカニズム
が振動したとしても、光磁気ディスク14aが損傷する
ことはない。なお、MD14を搬送する間はメカニズム
全体がロック状態となるため、外部振動に起因してCD
13の再生音の音飛びが発生し易くなるが、上記ショッ
ク・プルーフ・メモリ装置を使用することにより、再生
音の音切れを防止でき、よってCD13を再生しつつM
D14の挿入動作を行うことが可能となり、ユーザにと
っての使い勝手が向上する。
【0055】これとは逆に、記録/再生状態にあるMD
14の代わりにCD13を再生する場合、MD14の記
録/再生状態では、ローラユニット24が上昇して駆動
ローラ27がガイドプレート19に圧接された状態でC
D挿入口11に対向した位置にあるので(図33(d)
参照)、MD14を排出させずにCD13をCD挿入口
11から挿入できる。CD13を挿入すると、前述した
ように、各検出スイッチ20からの検知信号に基づいて
駆動モータ37が回転を開始し、右側のスライドカム板
5は図16(e)から図16(b)に示す位置まで移動
すると共に、左側のスライドカム板6は図17(e)か
ら図17(b)に示す位置まで移動する。その結果、各
ロックピン16,18が係合孔15,17のロック部1
5a,17aと係合するため、メカニズム全体は枠体1
に対して固定的に支持されたロック状態となる。その後
は前述した待機状態からのCD13の再生動作と同様
に、CD13を駆動ローラ27によって再生位置まで搬
送した後、ドライブユニット3をホルダ4の上方に移動
して両者の上下関係を逆転させることにより、MD14
を排出することなくCD13の再生動作を開始すること
ができる。なお、かかるCD13の挿入開始時点(MD
14の記録/再生状態)において、メカニズム全体の枠
体1に対する振幅は小さな可動ストローク量に規定され
た第2のロック解除状態となっているため、CD13を
CD挿入口11から挿入する際に、このCD13を損傷
することなくメカニズムをロック状態へと導くことがで
きる。なお、CD13を搬送する間はメカニズム全体が
ロック状態となるため、外部振動に起因するMD14の
再生音の音飛びが発生し易くなるが、前述した通りショ
ック・プルーフ・メモリ装置を使用することで、再生音
の音切れを防止でき、よってMD14を記録/再生しつ
つCD13の挿入動作を行うことが可能となる。
【0056】また、CD13とMD14の両メディアが
共に挿入状態にある時に、両スライドカム板5,6の前
後進によりドライブユニット3とホルダ4を動作して、
両者のZ方向における相対位置を適宜逆転させれば、両
メディアを同時にメカニズム内に収容した状態でいずれ
か一方のメディアを選択的に記録/再生することがで
き、一方のメディアが記録/再生状態にある時に他方の
メディアを排出することもできる。なお、これらの動作
を行う際にもメカニズム全体が一旦ロック状態となるた
め、外部振動がメカニズムに伝達され易くなるが、ショ
ック・プルーフ・メモリ装置によって信号の先読み,先
出し行えば、再生音の音切れを防止でき、メカニズムの
動作時に無音状態となるのを防ぐことができる。
【0057】なお、上記実施例では、第2のロケータピ
ン74をホルダ4側の支持レバー73に固定した場合に
ついて説明したが、ドライブユニット3の支持体45等
に十分な取付けスペースがある場合は、第1のロケータ
ピン48と第2のロケータピン74の両方をドライブユ
ニット3側の所定位置に上下動可能に保持させることも
可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0059】第1および第2のメディアの記録/再生位
置間を移動するドライブユニットにロケータピンを出没
方向に移動可能に支持し、このロケータピンの突出量を
両メディアのそれぞれの記録/再生位置で変更させるよ
うにしたため、ドライブユニットがディスク状の第1の
メディアの記録/再生位置にある時、ロケータピンの突
出量を少なくしてロケータピンと第1のメディアとの接
触を確実に回避することができ、ドライブユニットが第
2のメディアの記録/再生位置にある時、ロケータピン
の突出量を多くして第2のメディアのカートリッジケー
スを安定的に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る記録媒体駆動装置の平面図であ
る。
【図2】記録媒体駆動装置の底面図である。
【図3】記録媒体駆動装置の正面図である。
【図4】記録媒体駆動装置の右側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】記録媒体駆動装置の左側面図である。
【図7】MDの説明図である。
【図8】CDの検出機構を示す平面図である。
【図9】メインシャーシの右側面図である。
【図10】メインシャーシの左側面図である。
【図11】ローラユニットの説明図である。
【図12】ローラユニットの動作機構を示す右側面図で
ある。
【図13】ローラユニットの動作機構を示す左側面図で
ある。
【図14】メインシャーシの右側板に組み込まれる部材
を分解して示す説明図である。
【図15】メインシャーシの左側板に組み込まれる部材
を分解して示す説明図である。
【図16】右側のスライドカム板の動作説明図である。
【図17】左側のスライドカム板の動作説明図である。
【図18】CD再生時におけるドライブユニットとホル
ダの平面図である。
【図19】ドライブユニットの平面図である。
【図20】CD再生時におけるドライブユニットの平面
図である。
【図21】MD記録/再生時におけるドライブユニット
の平面図である。
【図22】サブシャーシの平面図である。
【図23】スライドレバーの動作機構を示す説明図であ
る。
【図24】ドライブシャーシの背面図である。
【図25】ベースの平面図である。
【図26】支持体の平面図である。
【図27】第1のロケータピンの動作説明図である。
【図28】第1のレバー部材と第2のレバー部材の説明
図である。
【図29】光ピックアップによるリミットスイッチの動
作説明図である。
【図30】MDの排出状態におけるホルダの平面図であ
る。
【図31】MDの挿入状態におけるホルダの平面図であ
る。
【図32】ドライブユニットとホルダの位置関係を示す
説明図である。
【図33】ドライブユニットとホルダおよびローラユニ
ットの位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 メインシャーシ 3 ドライブユニット 3a,3b ピン 4 ホルダ 4a,4b ピン 4c 保持部 4d 橋絡部 5,6 スライドカム板 8 アームクランプ 11 CD挿入口 12 MD挿入口 13 CD(第1のメディア) 14 MD(第2のメディア) 15,17 係合孔 15a,17a ロック部 15b,17b 大径部 15c,17c 小径部 16,18 ロックピン 19 ガイドプレート 20 検出スイッチ 24 ローラユニット 27 駆動ローラ 28 ローラブラケット 28a ローラピン 32,36 位相反転レバー 33 補助板 34 カム板 34a カム部 37 駆動モータ 39 サブシャーシ 39a,39b 切欠き 39g 自走用ラック 40 ドライブシャーシ 41 スライドレバー 41b 当接部 42 回転レバー 42b 駆動部 43 スプリング 44 ベース 44d カム部 45 支持体 45c ガイド部 46 従動ギヤ列 47 スプリング 48 第1のロケータピン 49 スプリング 50 スレッドモータ 51 スクリュウシャフト 52 ガイドシャフト 54 光ピックアップ 55 CD用スピンドルモータ 56 MD用スピンドルモータ 57 CD用ターンテーブル 57a 駆動ギヤ 58 MD用ターンテーブル 59 第1のレバー部材 59a 取付部 59b 受部 60 第2のレバー部材 60a 作動部 60b 受部 61 リミットスイッチ 63 MD用モータ 69 スライダ 72a,72b,72c 検出スイッチ 73 支持レバー 74 第2のロケータピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の第1のメディアとディスク
    をカートリッジケース内に収納した第2のメディアとに
    対し、共通の光ピックアップによって情報の記録および
    /または再生を行う記録媒体駆動装置において、 少なくとも前記光ピックアップおよび該光ピックアップ
    を移送する移送機構が搭載され、前記第1のメディアの
    記録および/または再生を行う第1の位置と前記第2の
    メディアの記録および/または再生を行う第2の位置と
    の間で移動可能なドライブユニットと、 このドライブユニットに対して出没方向に移動可能に支
    持され、該ドライブユニットが前記第2の位置にあると
    きに前記第2のメディアのカートリッジケースを位置決
    めするロケータピンと、 このロケータピンの前記ドライブユニット上での突出量
    を制御する制御手段とを備え、 前記ロケータピンは、前記ドライブユニットが前記第2
    の位置にあるときの突出量よりも前記第1の位置にある
    ときの突出量の方が小さくなるように前記制御手段によ
    って制御されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記ドライブ
    ユニットに、前記ロケータピンを出没方向へ案内するガ
    イド部と、前記ロケータピンを前記制御手段に係合する
    方向へ付勢する弾性部材とを設けたことを特徴とする記
    録媒体駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、前記第1のメ
    ディアと前記第2のメディアとは互いに少なくともその
    一部を平面的にオーバーラップさせた状態で枠体内に収
    容され、前記ドライブユニットは、前記枠体内で垂直方
    向へ移動可能なサブシャーシと、このサブシャーシに対
    して水平方向へ移動可能に支持されたドライブシャーシ
    とを備え、このドライブシャーシに前記光ピックアップ
    と前記移送機構とが搭載されると共に前記ガイド部が設
    けられており、前記制御手段は前記ドライブシャーシの
    水平方向への移動に伴って前記ロケータピンの突出量を
    制御することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、前記ドライブ
    シャーシは、前記サブシャーシに対して水平方向へスラ
    イド可能なベースと、このベース上にて水平方向へ可能
    な支持体とを備え、この支持体に前記光ピックアップと
    前記移送機構とが搭載されると共に前記ガイド部が設け
    られており、前記制御手段は前記支持体の水平方向への
    回転に伴って前記ロケータピンの突出量を制御すること
    を特徴とする記録媒体駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、前記制御手段
    は、前記ベース上に設けられ前記ロケータピンの付勢方
    向の端部と当接可能なカム部を備え、前記支持体が前記
    ベース上で回転する際に前記ロケータピンが前記カム部
    の形状に沿って出没することを特徴とする記録媒体駆動
    装置。
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