JP3701820B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)とMD(ミニディスク)に代表される2種類のメディアに対し、共通の光ピックアップによって情報を記録および/または再生することのできる記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車載用電子機器の種類は多様化する傾向にあり、例えばCD(コンパクトディスク)プレーヤとMD(ミニディスク)プレーヤの他にナビゲーションシステムや液晶ディスプレイ等の多くの電子機器を設置する要望がある。この場合において、一般的に行われているようにCDプレーヤとMDプレーヤのメカニズム同士を積層状態で設置すると、有効スペースのかなりの部分がこれら2種類のプレーヤによって占められてしまい、他の電子機器を設置するスペースが大きく制約を受けるという問題がある。
【0003】
そこで、従来より、CDプレーヤとMDプレーヤのメカニズム同士を一体化し、共通の光ピックアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生できるようにした記録媒体駆動装置が提案されている。このものは、機器本体の前面にCDとMDを挿入・排出するための挿入口が開設されており、機器本体の内部には回転軸を中心に回転可能なドライブユニットが配設されている。このドライブユニット上には光ピックアップとその移送機構が搭載されると共に、CD用ターンテーブルとMD用ターンテーブルとが所定間隔をおいて支持されており、各ターンテーブルは専用のモータによって回転駆動されるようになっている。
【0004】
このように概略構成された記録媒体駆動装置にあっては、CDを挿入口から挿入した場合は、ドライブユニットが例えば所定角度回転してCD用ターンテーブルをCDのセンタ位置まで移動し、このCD用ターンテーブルによって回転駆動されるCDに対し光ピックアップを径方向へ移送することにより、CDに記録された情報が再生される。また、MDを挿入口から挿入した場合は、ドライブユニットが所定角度回転してMD用ターンテーブルをMDのカートリッジケース内に収納されたディスクのセンタ位置まで移動し、このMD用ターンテーブルによって回転駆動されるディスクに対し光ピックアップを径方向へ移送することにより、MDに記録された情報が再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の記録媒体駆動装置によれば、ドライブユニットに搭載された共通の光ピックアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生することができるため、CDプレーヤとMDプレーヤを別々のメカニズムで構成してそれらを積層させた場合に比べると、装置全体の厚み(高さ)寸法を大幅に小さくすることができ、その分、他の電子機器を設置するスペースに余裕をもたせることができる。しかしながら、ドライブユニットにCD用ターンテーブルとMD用ターンテーブルおよびそれらを回転駆動する専用のモータが搭載されており、このドライブユニットを同一平面内で回転させることにより、CD用ターンテーブルとMD用ターンテーブルを所定の再生位置に移動するように構成されているため、CDとMDの両メディアを同時に挿入(収容)することはできず、例えば再生中のCDの代わりにMDを再生する場合は、挿入状態にあるCDを一旦排出した後にMDを挿入しなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、2種類のメディアを同時に収容でき、いずれか一方のメディアを選択的に記録または再生可能な記録媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1のメディア(例えばCD)と第2のメディア(例えばMD)を垂直方向へ位置ずれした異なる2位置で枠体内に保持させ、光ピックアップとその移送機構が搭載されたドライブユニットを前記枠体に対して垂直方向および水平方向へ移動可能に設けることとする。このように構成すると、枠体内の異なる2位置に保持される両メディアに対して光ピックアップを移動することができるため、両メディアを枠体内に同時に収容していずれか一方のメディアを選択的に再生することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の記録媒体駆動装置では、ディスク状の第1のメディアとディスクがカートリッジケース内に収納された第2のメディアとが、垂直方向へ位置ずれした異なる2位置で枠体内に保持され、少なくとも光ピックアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構を搭載したドライブユニットが前記枠体内で垂直方向および水平方向へ移動することにより、異なる2位置に保持された前記第1および第2のメディアに対して前記光ピックアップが選択的に対向して情報の記録および/または再生を行う記録媒体駆動装置であって、前記枠体内に収容されたメインシャーシに前記第1のメディアが装着される第1の装着部と前記第2のメディアが装着される第2の装着部とが垂直方向へ位置ずれして設けられると共に、前記第1の装着部に装着された第1のメディアの回転中心に対して前記第2の装着部に装着された第2のメディアが重ならないように、前記第1の装着部と前記第2の装着部とが水平方向へ位置ずれして配置されており、前記ドライブユニットは、前記メインシャーシに対して垂直方向へ接離する第1の方向へ移動可能で、且つ前記メインシャーシから離れた位置にあるときに、前記第1の装着部に装着された第1のメディアの下面側に前記光ピックアップが対向する第1の位置と前記第2の装着部に装着された第2のメディアの下面側に前記光ピックアップが対向する第2の位置との間で前記第1の方向と交差する第2の方向へ移動可能に設けられ、前記第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、前記光ピックアップが前記第2のメディアと平面的に重ならない領域で前記第1のメディアの下面側に対向するように構成した。
【0009】
上記第1のメディアは例えばCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)のようなディスク状記録媒体であり、また、第2のメディアは例えばMD(ミニディスク)のようにカートリッジケース内にディスクが収納されて構成された記録媒体である。
【0010】
上記構成によれば、枠体内でドライブユニットを第1の方向へ移動させてメインシャーシから離間させると同時に、あるいは離間させた後に、このドライブユニットを第2の方向へ向けて第1の位置から第2の位置へ、または第2の位置から第1の位置へ移動させ、再度このドライブユニットを第1の方向に沿ってメインシャーシに接近させることにより、メインシャーシ側の所定位置に装着された両メディアに対して1つの光ピックアップを選択的に対向させることができるため、装置内に両メディアを同時に収容した状態でいずれか一方のメディアを選択して記録および/または再生することが可能となり、従来のように各メディアをその都度入れ替える操作が不要になり、使い勝手が非常に良好となる。
【0011】
また、枠体内に収容されたメインシャーシに第1のメディアが装着される第1の装着部と第2のメディアが装着される第2の装着部とが垂直方向へ位置ずれして設けられ、これら第1のメディアと第2のメディアの両方に対して光ピックアップが下面側から対向すると共に、第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、光ピックアップが第2のメディアと平面的に重ならない領域で第1のメディアの下面側に対向するため、第1のメディアと第2のメディアとを垂直方向(第1の方向)に接近して配置することができると共に、水平方向(第2の方向)における装置の幅寸法を小型化することができ、例えば1DINサイズの枠体内に上記装置を収容することが可能となる。
【0012】
上記構成において、メインシャーシとドライブユニットとが収容される枠体に、第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口と第2のメディアが挿入および排出される第2の挿入口とが形成されていると共に、第1の挿入口と第1の装着部との間で第1のメディアを搬送する第1のローディング機構と、第2の挿入口と第2の装着部との間で第2のメディアを搬送する第2のローディング機構とが設けられ、第1と第2のローディング機構はそれぞれ独立して動作可能に構成されていることが好ましい。このように、第1と第2の挿入口を別々に設けると共に、第1と第2のローディング機構をそれぞれ独立して動作可能とすることにより、一方のメディアの記録または再生中に他方のメディアを挿入または排出することができ、使い勝手がより向上する。
【0013】
上記第1の装着部は第1のメディアを回転駆動する第1のターンテーブルで構成し、第2の装着部は第2のメディアのカートリッジケースを収容するホルダで構成することができる。
【0014】
そして、上記ドライブユニットは第1のターンテーブルの回転軸を中心として第1の位置と第2の位置との間で第2の方向に回転可能に設けられていることが好ましい。このように構成すれば、ドライブユニットに搭載された光ピックアップの走査位置が常に第1のターンテーブルの中心を通る仮想平面上に高精度に維持され、第1のメディアの記録/再生動作が確実なものとなる。
【0015】
上記ドライブユニットは単独で第1の方向へ移動し且つ第2の方向へ回転するようにしても良いが、メインシャーシに、該メインシャーシに対して第1の方向へ移動可能なサブシャーシを連結し、このサブシャーシにドライブユニットを第2の方向へ回転可能に連結するようにしても良い。このように構成すれば、ドライブユニットの第1の方向への移動動作と第2の方向への回転動作を個々の簡単な機構に分担させて行うことができ、機構が複雑化するのを抑制することが可能となる。
【0016】
上記サブシャーシの第1の方向への移動動作は、メインシャーシまたはサブシャーシのいずれか一方のシャーシに他方のシャーシへ向かって延びるネジ付きスタッドを設けると共に、他方のシャーシにネジ付きスタッドと螺合するナット部材を設け、ネジ付きスタッドまたはナット部材を回転駆動することにより行うことが可能である。
【0017】
また、上記ドライブユニットの回転動作は、サブシャーシに第1のターンテーブルの回転軸を中心とする略円弧状のラックを形成すると共に、ドライブユニットにラックに噛合する駆動歯車とこの駆動歯車を回転駆動するモータとを搭載することにより行うことができる。この場合、サブシャーシがメインシャーシに接近した位置にあるときにモータの駆動力を光ピックアップの移送機構に伝達し、サブシャーシがメインシャーシから離れた位置にあるときにモータの駆動力を駆動歯車に伝達する動力切換え機構を設けることにより、共通のモータの駆動力を利用して、光ピックアップの移送動作とドライブユニットの回転動作を選択的に行うことが可能である。
【0018】
上記構成において、第1のターンテーブルとの間で第1のメディアをチャッキングするクランパと、このクランパを回転自在に支持するアームクランプとを設け、このアームクランプをサブシャーシに連結し、このサブシャーシの第1の方向への移動に伴ってクランパが第1のターンテーブルに接離する方向へアームクランプを移動させるようにすることが好ましい。このように構成することにより、アームクランプを駆動するための特別な駆動源が不要となる。
【0019】
また、上記構成において、メインシャーシとドライブユニットとが収容される枠体に、第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口を形成すると共に、第1の挿入口と第1の装着部との間で第1のメディアを搬送するローラを設け、このローラをサブシャーシに連結し、このサブシャーシの第1の方向への移動に伴ってローラを第1のメディアに接離する方向へ移動させるようにすることが好ましい。この構成により、ローラを第1のメディアに接離する方向へ駆動するための特別な駆動源が不要となる。
【0020】
また、上記構成において、ドライブユニットに第2のメディアを回転駆動する第2のターンテーブルを搭載させ、この第2のターンテーブルをドライブユニットの回転に伴って第1のターンテーブルに接離する方向へ移動させるようにすることが好ましい。第2のターンテーブルは、第1のメディアの回転駆動時にはその回転を妨げることがないように第1のメディアの最外周よりも外側に位置することになるが、第1の位置から第2の位置へドライブユニットが回転するときに第2のターンテーブルを第1のターンテーブルに接近させることが可能となるので、ドライブユニットの回転に伴う第2のターンテーブルの移動軌跡の半径を小さくすることができると共に、第1のメディアの回転中心に対して第2のメディアの回転中心を近づけることができ、装置全体の小型化を実現することができる。
【0021】
上記第2のターンテーブルの移動動作は、サブシャーシにカムを形成すると共に、第2のターンテーブルを支持するブラケットにカムと凹凸係合する係合部を設け、ドライブユニットの回転に伴ってブラケットがカムに沿って移動する構成とすることにより行うことができる。
【0022】
また、上記第2のターンテーブルを支持するブラケットの移動が、光ピックアップの移送機構の一部であるシャフトによってガイドされるようにすることが好ましい。これにより、第2のターンテーブルと光ピックアップとの相対位置も高精度に維持される。
【0023】
上記構成において、ドライブユニットに、第1のターンテーブルの回転軸を回転自在に且つ軸方向へ摺動自在に支持する軸受を設けることが好ましい。これにより、第1のターンテーブルの回転中心とドライブユニットの回転中心とが一致するので、このドライブユニットに搭載された光ピックアップと第1のターンテーブルに装着される第1のメディアとの相対位置が高精度に維持される。この場合、第1のターンテーブルの回転軸をドライブユニットがメインシャーシから離れた位置にあるときにも軸受から抜脱しない長さに設定することにより、第1のターンテーブルの回転中心とドライブユニットの回転中心とをより確実に一致させることができる。
【0024】
また、上記構成において、メインシャーシが枠体内に弾性部材を介して弾性的に支持されているものにおいて、サブシャーシがメインシャーシから離れた位置に移動したときに、このサブシャーシの被ロック部に係合して該サブシャーシの移動を規制するロック部を枠体に設けることが好ましい。外部振動による音飛び等の障害の発生を防止する防振構造を採用した場合、例えば各メディアの挿入および排出時に枠体に対して内部のメカニズムをロックするロック機構が必要となるが、上記のようにサブシャーシの移動に伴って該サブシャーシの被ロック部に枠体のロック部を係合させるという簡単な構成でロック機構を実現することができる。
【0025】
上記構成において、ドライブユニットの第2の方向への移動は回転によるものであっても良いが、メインシャーシにドライブユニットの第1の方向および第2の方向への移動を案内するガイド部を設けることにより、ドライブユニットを第2の方向へ平行移動させるようにしても良い。この場合、ガイド部は、ドライブユニットの第2の方向への移動を案内する水平部と、この水平部の両端に連続して形成されドライブユニットの第1の方向への移動を案内する第1と第2の垂直部とから構成することができる。この構成により、ドライブユニットはメインシャーシに対して直接第1の方向と第2の方向へ連続的に移動可能となる。
【0026】
また、上記構成において、ホルダに第2のメディアのディスクを回転駆動する第2のターンテーブルを回転自在に支持させると共に、ドライブユニットにはスピンドルモータとこのスピンドルモータによって回転駆動される駆動軸とを設け、この駆動軸がドライブユニットの移動に伴って第1と第2のターンテーブルに選択的に連結されるように構成することが可能である。この構成によれば、共通のスピンドルモータの駆動力により第1と第2の両ターンテーブルを回転駆動することが可能となる。
【0027】
【実施例】
本発明の第1実施例について図面を参照して説明すると、図1は記録媒体駆動装置の平面図、図2は記録媒体駆動装置の正面図、図3は記録媒体駆動装置の側面図、図4はCDの再生状態を示す平面図、図5はサブシャーシの平面図、図6はメインシャーシとサブシャーシの連結部分を示す断面図、図7はドライブユニットの平面図、図8は動力切換え機構の説明図、図9は待機状態を示す正面図、図10はCDの再生状態を示す正面図、図11はロック機構の説明図、図12はMDのローディング状態を示す平面図、図13はMDのローディング状態を示す正面図、図14はMDの記録/再生状態を示す平面図、図15はMDの記録/再生状態を示す正面図、図16はCDの再生動作を説明するフローチャート、図17はMDの記録/再生動作を説明するフローチャート、図18(a)はMDの平面図、図18(b)はMDの裏面図である。
【0028】
本実施例に係る記録媒体駆動装置は、車内の所定位置(例えばコンソール内)に設置される枠体1と、この枠体1の内部にオイルダンパ等の複数の弾性部材101を介して弾性的に支持されたメインシャーシ2と、このメインシャーシ2の下方に配置されたサブシャーシ3と、このサブシャーシ3上に載置されたドライブユニット4と、メインシャーシ2の上方に配置されたアームクランプ5とを備えている。図2に示すように、枠体1の前面を被覆する前面板6にCD挿入口7とMD挿入口8が開設されており、MD挿入口8はCD挿入口7の左下に位置している。CD挿入口7からは第1のメディアであるCD(コンパクトディスク)9が挿入・排出され、MD挿入口8からは第2のメディアであるMD(ミニディスク)10が挿入・排出されるようになっている。なお、周知のように、CD9は光ディスク単体であるが、図18に示すように、MD10は光磁気ディスク10aを合成樹脂製のカートリッジケース10b内に収納したものであり、光磁気ディスク10aの中心には金属ハブ10hが設けられている。このカートリッジケース10bには光磁気ディスク10aの一部を露出する窓孔10gとそれを閉塞するシャッタ10cが設けられており、裏面の所定位置には係止溝10dや一対のロケータ穴10e,10f等が設けられている。
【0029】
図3に示すように、アームクランプ5の下面にクランパ11が回転自在に保持されており、アームクランプ5の左右4箇所(一側面側のみ図示)に連結片12が垂設されている。また、アームクランプ5の下面に高滑性樹脂材からなるガイドトップ13が固定されており、このガイドトップ13はCD挿入口7から挿入されるCD9の搬送経路の上方に位置している。
【0030】
図4に示すように、メインシャーシ2の上面にCD9が位置決めされて装着される第1の装着部としての第1のターンテーブル14が回転自在に搭載されており、その回転軸15はメインシャーシ2を貫通して下方へ延びている。第1のターンテーブル14とメインシャーシ2に取り付けられたCD用スピンドルモータ16との間にベルト17が張架されており、第1のターンテーブル14はCD用スピンドルモータ16によって回転駆動される。第1のターンテーブル14はクランパ11の真下に位置しており、後述するように、CD9の再生状態において、CD9は第1のターンテーブル14とクランパ11との間にチャッキングされた状態で回転する。
【0031】
メインシャーシ2の下面左側にはMD10が位置決めされて装着される第2の装着部としてのホルダ18が固定されており、第1のターンテーブル14の回転軸15はホルダ18の右側面を通って下方へ延びている(図13参照)。ホルダ18の前面開口端はMD挿入口8に対向しており、MD10はMD挿入口8から挿入されてホルダ18に収容され保持される。メインシャーシ2の左側奥部にはMDローディング用のモータ19が取り付けられており、このモータ19を駆動源として回転する送りネジ20がホルダ18の上面左側に沿って延びている。この送りネジ20にはブラケット21に設けられたメネジ部22が螺合しており、ブラケット21は送りネジ20の回転によって送りネジ20の軸線方向へ移動する。これら送りネジ20およびブラケット21により、MD10をMD挿入口8とホルダ18との間で搬送する第2のローディング機構が構成されている。ブラケット21にはMD10の挿入によって動作される検出スイッチ23が搭載されており、この検出スイッチ23からの出力信号に基づいてモータ19が回転する。また、ブラケット21には掛止部24が設けられており、MD10はこの掛止部24によってホルダ18の所定位置に搬送される。すなわち、MD10のカートリッジケース10bに設けられた係止溝10dは掛止部24と係脱可能であり、この係止溝10dが掛止部24に係合した状態でブラケット21が送りネジ20の軸線方向へ移動することにより、MD10はホルダ18内の所定位置に搬送され、その搬送途中で図示しないシャッタ開放突起によりシャッタ10cが開放してカートリッジケース10bの窓孔10dから光磁気ディスク10aを露出するようになっている。
【0032】
図13および図15に示すように、第1のターンテーブル14はメインシャーシ2の上面に、またホルダ18はメインシャーシ2の下面にそれぞれ高さ方向に位置ずれした状態で設けられており、さらに、ホルダ18の右側部は第1のターンテーブル14の下面側へ入り込んでいる。よって、第1のターンテーブル14上に装着されるCD9とホルダ18に収容されるMD10とは上下方向において互いに重なり合って(平面的にオーバーラップした状態で)配置されることになり、枠体1の左右方向の幅寸法を小さく設定することが可能となっている。
【0033】
図5に示すように、サブシャーシ3の下面には大径歯車25とこの大径歯車25に噛合する3つの小径歯車26が設けられており、小径歯車26の1つはサブシャーシ3に取り付けられた上下用モータ27とウォームギヤ27aおよび歯車27bを介して噛合している。各小径歯車26はサブシャーシ3に回転自在に支持されたナット部材としての中継歯車28と噛合しており、図6に示すように、各中継歯車28の中央に刻設さねたメネジ部29はメインシャーシ2の下面に垂設されたネジ付きスタッド30と螺合している(図9参照)。したがって、上下用モータ27が正逆いずれかの方向へ回転すると、3つの小径歯車26は大径歯車25を介して全て同期しながら同方向へ回転し、これら小径歯車26に連動して各中継歯車28がネジ付きスタッド30に螺合した状態で回転するため、サブシャーシ3がメインシャーシ2に対して接近・離間する上下方向(第1の方向)に移動する。このように、大径歯車25と小径歯車26と上下用モータ27と中継歯車28およびネジ付きスタッド30により、サブシャーシ3の昇降機構が構成されている。なお、上記構成では中継歯車28を回転させることによりサブシャーシ3を上下方向に移動させるようにしているが、これとは逆に、ネジ付きスタッド30側を回転させてサブシャーシ3を上下動させるようにしても良い。また、サブシャーシ3の中央付近には貫通孔31が穿設されており、この貫通孔31を中心として円弧状の2つのガイド孔32が穿設されている。さらに、サブシャーシ3には貫通孔31の周囲にカム孔35と切欠き36が穿設されており、切欠き36の内周縁には貫通孔31を中心とする円弧状のラック37が設けられている。
【0034】
ドライブユニット4はサブシャーシ3上に載置されており、図7に示すように、このドライブユニット4には軸受33がかしめ固定されている。図9と図10に示すように、この軸受33はサブシャーシ3の貫通孔31に挿入されており、その下端はスラスト軸受として機能するキャップ34によって塞がれている。第1のターンテーブル14の回転軸15は軸受33に回転可能で且つ上下方向に摺動可能に挿入されており、サブシャーシ3が上昇位置にあるときに回転軸15の下端はキャップ34に当接し、サブシャーシ3が下降位置にあるときに回転軸15の下端はキャップ34から離反する。ただし、サブシャーシ3が下降位置にあるときにも回転軸15の下端は軸受33から抜け出ることはない。また、図7と図8に示すように、ドライブユニット4上には歯車列38が軸支されており、その最終段のギヤ38aはサブシャーシ3のラック37と噛合している。ドライブユニット4の下面にサブシャーシ3のガイド孔32と係合する抜け止めピン4aが設けられており、歯車列38が回転してギヤ38aがラック37に沿って移動することにより、ドライブユニット4は軸受33(すなわち、第1のターンテーブル14の回転軸15)を中心として図4に示す第1の位置から図14に示す第2の位置までサブシャーシ3の面方向(第2の方向)に所定角度範囲内で回転する。さらに、ドライブユニット4上には互いに平行なメインシャフト39とサブシャフト40が固定されており、メインシャフト39の近傍にスクリューシャフト41が軸支されている。このスクリューシャフト41はドライブユニット4上に取り付けられたスレッドモータ42を駆動源として回転可能であり、スクリューシャフト41が回転することにより、このスクリューシャフト41に噛み合うナット部43aを介して光ピックアップ43がメインシャフト39とサブシャフト40に沿って往復移動する。スレッドモータ42は歯車列38の駆動源としても用いられており、スレッドモータ42の回転力は後述する動力切換え機構44を介して歯車列38とスクリューシャフト41のいずれか一方に伝達されるようになっている。
【0035】
図8に示すように、この動力切換え機構44は、支軸45を中心に矢印a,b方向へ回転可能なスイングレバー46と、スイングレバー46の回転に連動して同図の上下方向へ移動する保持レバー47と、保持レバー47に回転自在に軸支されたスイングギヤ48等で構成されており、スイングレバー46は捩じりばね49によって矢印b方向へ常時付勢されている。スイングレバー46の先端はメインシャーシ2の下面に垂設された一対のテーパ付きボス50(図4と図14参照)のいずれか一方と対向しており、サブシャーシ3と共にドライブユニット4が上下動することにより、スイングレバー46の先端はテーパ付きボス50に接離する。ここで、説明の都合上、スレッドモータ42の回転軸に固定されたギヤに符号Aを、スクリューシャフト41に固定されたギヤに符号B,Cを、ギヤAとギヤBに噛合するギヤに符号Dを、スイングギヤ48に符号Eを、歯車列38の最初段のギヤに符号Fを、ギヤFに噛合するウォームギヤに符号Gをそれぞれ付すと、ギヤE(スイングギヤ48)はギヤB,CとギヤGに対して接離可能であり、保持レバー47によりギヤEが図示下方へ移動してギヤAおよびギヤGと噛合している場合、スレッドモータ42の回転力はギヤA、ギヤE、ギヤG、ギヤFという経緯で歯車列38に伝達され、ギヤEが図示上方へ移動してギヤB,Cと噛合している場合、スレッドモータ42の回転力はギヤA、ギヤD、ギヤB、ギヤE、ギヤCという経緯でスクリューシャフト41に伝達される。
【0036】
図8はドライブユニット4がメインシャーシ2に接近した上昇位置にある状態を示しており、この場合、スイングレバー46の先端がテーパ付きボス50に当接しているため、スイングレバー46は捩じりばね49のばね力に抗して矢印a方向に回転し、スイングギヤ48はギヤGから離反してギヤB,Cと噛合する。したがって、この状態でスレッドモータ42が回転すると、前述したように、その回転力がギヤA、ギヤD、ギヤB、ギヤE、ギヤCという経緯でスクリューシャフト41に伝達され、光ピックアップ43がメインシャフト39とサブシャフト40に沿って往復移動する。一方、ドライブユニット4がメインシャーシ2から離間した下降位置にある場合は、スイングレバー46の先端がテーパ付きボス50から離反するため、スイングレバー46は捩じりばね49のばね力によって矢印b方向に回転し、スイングギヤ48はギヤB,Cから離反してギヤA,Gに噛合する。したがって、この状態でスレッドモータ42が回転すると、前述したように、その回転力がギヤA、ギヤE、ギヤG、ギヤFという経緯で歯車列38に伝達され、ドライブユニット4が軸受33を中心としてサブシャーシ3の面上を回転する。
【0037】
メインシャフト39とサブシャフト40にはブラケット51の両端部が移動可能に嵌合されており、このブラケット51の下面にはサブシャーシ3のカム孔35に凹凸係合するボス(係合部)52が設けられている。したがって、ドライブユニット4が軸受33を中心としてサブシャーシ3の面上を回転すると、ボス52がカム孔35内を移動することにより、ブラケット51はメインシャフト39とサブシャフト40の軸線方向に移動する。ブラケット51の上面には第2のターンテーブル53とその駆動源であるMD用スピンドルモータ54(図15参照)が搭載されており、後述するように、MD10の記録/再生状態において、MD10の光磁気ディスク10aはその中心の金属ハブ10hが第2のターンテーブル53によって磁気的に吸着された状態で回転する。
【0038】
図3に戻り、メインシャーシ2の左右両側には各々一対の回転レバー55が軸55aにより回転可能に支承されており、各回転レバー55の両端はサブシャーシ3とアームクランプ5の連結片12にそれぞれ連結されている。また、メインシャーシ2の前方端部にはローラ56を回転可能に支持するアーム57が軸支されており、このアーム57は図示せぬ引張りばねによって上方(図示時計方向)へ付勢されている。図3に示すように、待機状態(非プレイ状態)においてサブシャーシ3はメインシャーシ2から離間した下降位置にあり、このとき、サブシャーシ3の両端部に突設されたピン3aにより各回転レバー55の一端が下方へ押圧され、これによりアームクランプ5は上昇してメインシャーシ2との間に十分な空間を確保しており、ローラ56はガイドトップ13に圧接する方向へ付勢されている。一方、サブシャーシ3が上昇位置にある場合、アームクランプ5はサブシャーシ3に連動して回転する回転レバー55によって下降し、下降するアームクランプ5によってアーム57が破線で示す方向(反時計方向)に押下されるため、ローラ56はガイドトップ13から離れる方向へ移動する。これらローラ56およびガイドトップ13により、CD9をCD挿入口7と第1のターンテーブル14との間で搬送する第1のローディング機構が構成されている。なお、図11に示すように、枠体1の内底面の複数箇所にロックピン(ロック部)58が立設されており、サブシャーシ3には各ロックピン58に対応する位置に円錐状のロック孔(被ロック部)59が設けられている。これらロックピン58とロック孔59はサブシャーシ3が下降位置にあるときに互いに係止し、それによってサブシャーシ3やサブシャーシ3にネジ付きスタッド30を介して連結されたメインシャーシ2等を含むメカニズム全体が枠体1に対して固定的に支持されることになる。一方、サブシャーシ3が上昇してロックピン58とロック孔59の係合が解除されると、メインシャーシ2やサブシャーシ3等を含むメカニズム全体は枠体1に対して弾性部材101により弾性的に支持される。
【0039】
次に、上記の如く構成された記録媒体駆動装置の動作を図16と図17に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0040】
まず、CD9とMD10の両メディアが排出されている(未挿入)待機状態において、サブシャーシ3は図9に示すように下降位置にあり、第1のターンテーブル14の回転軸15は軸受33に支承された状態でキャップ34から離反している。また、このサブシャーシ3の下降位置においてロック孔59はロックピン58と係合し、同時に、アームクランプ5が枠体1の天面に圧接しており、メインシャーシ2やサブシャーシ3等を含むメカニズム全体は枠体1に対して前後左右および上下の全ての方向に固定的に支持されたロック状態となっている。このロック状態においては、CD挿入口7の内側にローラ56とガイドトップ13とが確実に対向していると共に、MD挿入口8の内側にホルダ18が確実に対向している。
【0041】
この待機状態からCD9を再生する場合、CD9を前面板6のCD挿入口7から挿入すると、図示しないフォトセンサ等の検知手段によりCD9の挿入が検知され、この検知出力に基づいてローラ56が回転し、CD9はローラ56とガイドトップ13間に挟持された状態で内部へ搬送される。CD9のセンタ孔が第1のターンテーブル14の真上までくると、図示せぬ検出スイッチから搬送END信号が出力され、この検出信号に基づいてローラ56の回転が停止し、図4に示すように、CD9は第1のターンテーブル14の真上で停止する。また、この搬送END信号に基づいて上下用モータ27が回転し、サブシャーシ3がメインシャーシ2のネジ付きスタッド30に沿って上昇すると共に、サブシャーシ3上に載置されたドライブユニット4も上昇する。かかるサブシャーシ3の上昇に伴ってアームクランプ5が回転レバー55を介して下降するため、CD9はクランパ11に押えられながら下降し、また、ロック孔59がロックピン58から外れるため、メカニズム全体は枠体1に対して弾性的に支持されたロック解除状態となる。同時に、第1のターンテーブル14の回転軸15は軸受33内を相対的に下方へ移動するため、図10に示すように、回転軸15の下端がキャップ34に当接して第1のターンテーブル14が若干量上昇し、CD9はクランパ11と第1のターンテーブル14間にチャッキングされ、このチャッキング完了状態で上下用モータ27は停止する。そして、CD用スピンドルモータ16によって第1のターンテーブル14を回転し、ドライブユニット4上の光ピックアップ43をCD9の半径方向へ移送することにより、CD9の再生動作が開始される。なお、かかるCD9の再生動作時において、スレッドモータ42の回転力は動力切換え機構44によりスクリューシャフト41側に伝達されるため、図4に示すように、光ピックアップ43はメインシャフト39とサブシャフト40とにガイドされて図中の右斜め約45度の線上を移動し、CD9に記録された情報が読み出される。このとき、第2のターンテーブル53はCD9から外れた最外周位置にあるため、CD9は第2のターンテーブル53に当接することなく回転できる。なお、メカニズム全体が枠体1内で弾性的に支持されるため、外部振動が光ピックアップ43に直接伝達されて音飛び等の障害が発生するのを防止できる。
【0042】
一方、MD10を記録/再生する場合は、MD10を前面板6のMD挿入口8から挿入すると、図12に示すように、MD10のカートリッジケース10bによって検出スイッチ23がオン動作され、この検出スイッチ23のオン信号に基づいてMDローディング用のモータ19が回転する。このモータ19の回転によって送りネジ20が回転すると、ブラケット21が送りネジ20の軸線方向へ移動するため、ブラケット21の掛止部24に係合するMD10はホルダ18の奥へと搬送され、その搬送途中でシャッタ10cが開放してカートリッジケース10bの窓孔10dから光磁気ディスク10aが露出する。このときサブシャーシ3とドライブユニット4は下降位置にあり、スレッドモータ42の回転力は動力切換え機構44により歯車列38側に伝達されるため、スレッドモータ42が回転すると、ドライブユニット4は軸受33(第1のターンテーブル14の回転軸15)を中心としてサブシャーシ3の面上を自転する。そして、ドライブユニット4は図4に示すサブシャーシ3の右上斜め約45度の位置(第1の位置)から反時計回り方向へ約135度回転し、図14に示す位置(第2の位置)へ至る。この回転中にサブシャーシ3のカム孔35によってブラケット51が内側に移動するため、図14に示すように、ブラケット51に搭載された第2のターンテーブル53とMD用スピンドルモータ54はMD10の光磁気ディスク10aの中心と同軸上(真下)へ移動する。この状態で上下用モータ27が回転すると、前述したCD9の再生時と同様に、サブシャーシ3とドライブユニット4が上昇し、これに伴ってアームクランプ5が下降しロック解除状態となる。また、サブシャーシ3の上昇に伴って第2のターンテーブル53がMD10の光磁気ディスク10aの金属ハブ10hを吸着すると、上下用モータ27が停止し、MD用スピンドルモータ54によって第2のターンテーブル53が回転する。このとき、図15に示すように、サブシャーシ3とドライブユニット4は枠体1内で上昇してメインシャーシ2に接近するため、スイングレバー46の先端がテーパ付きボス50に当接することにより、スレッドモータ42の回転力はスクリューシャフト41側に伝達される。したがって、スレッドモータ42が回転すると、光ピックアップ43はMD10の光磁気ディスク10aの半径方向へ移送され、MD10の記録/再生動作が開始される。なお、CD9の排出動作はローラ56を前記と逆方向に回転駆動することにより行われ、MD10の排出動作もモータ19を前記と逆方向に回転駆動することにより行われる。
【0043】
上記第1実施例にあっては、CD9とMD10の両メディアを同時にメカニズム内に収容して一方のメディアを選択的に再生したり、一方のメディアの再生中に他方のメディアを挿入または排出することができる。例えば、再生状態にあるCD9の代わりに既にホルダ18内に収容されているMD10を記録/再生する場合は、CD9を第1のターンテーブル14上に載置したままの状態で、上昇位置にあるサブシャーシ3とドライブユニット4が下降位置まで移動した後、前述したようにドライブユニット4が回転し、その後、サブシャーシ3とドライブユニット4とが上昇してMD10の記録/再生動作が開始される。その際、サブシャーシ3の下降に伴ってアームクランプ5が上昇すると、クランパ11と第1のターンテーブル14によるCD9のチャッキングは解除されるが、CD9はそのセンタ孔が第1のターンテーブル14に嵌合しているため再生位置に保持される。あるいは、アームクランプ5が上昇している間だけ、クランパ11とは別の保持手段によりCD9を第1のターンテーブル14上に保持するようにしても良い。また、記録/再生状態にあるMD10の代わりに既に第1のターンテーブル14上に載置されているCD9を再生する場合は、MD10がホルダ18に収容されたままの状態で、一旦サブシャーシ3とドライブユニット4が下降位置まで移動した後、ドライブユニット4が図4に示す状態まで回転し、その後、サブシャーシ3とドライブユニット4とが上昇してCD9の再生動作が開始される。このように、CD9とMD10を枠体1内に同時に収容した状態でサブシャーシ3の昇降動作とドライブユニット4の回転動作を行うことにより、いずれか一方のメディアを選択的に記録/再生することができる。また、CD挿入口7とMD挿入口8を別々に形成すると共に、CD9のローディング機構(ローラ56、ガイドトップ13)とMD10のローディング機構(送りネジ20、ブラケット21)とをそれぞれ独立して動作可能に設けているので、一方のメディアの再生中に他方のメディアを挿入または排出することもでき、ユーザにとって使い勝手が非常に良好になる。
【0044】
また、ドライブユニット4の回転に伴って第2のターンテーブル53とMD用スピンドルモータ54が第1のターンテーブル14の回転軸15と接離する方向へ移動するため、ドライブユニット4の回転に必要とされるスペースを小さくすることができる。すなわち、第2のターンテーブル53とMD用スピンドルモータ54がドライブユニット4に対して移動しない場合、ドライブユニット4の最外周の回転軌跡は図4の2点鎖線P1 となるが、本実施例の場合、ドライブユニット4の最外周の回転軌跡は図4の2点鎖線Pとなる。したがって、MD10をCD9の回転中心に対して近づけて配置することができ、装置全体の小型化を実現することができる。また、第1のターンテーブル14の回転軸15がドライブユニット4に設けられた軸受33に支承され、このドライブユニット4上に光ピックアップ43が搭載されているため、CD9を回転駆動する第1のターンテーブル14と光ピックアップ43、すなわち、CD9と光ピックアップ43との相対的な位置精度を高めることができる。さらに、枠体1に設けたロックピン58とサブシャーシ3に設けたロック孔59との係脱により、メインシャーシ2やサブシャーシ3等を含むメカニズム全体を枠体1に対してロックまたはアンロック状態とすることができるため、簡単な構成で防振構造を実現することができる。
【0045】
次に、本発明の第2実施例に係る記録媒体駆動装置について説明すると、図19はロック機構を示す平面図、図20は待機状態を示す正面図、図21はCDのローディング状態を示す平面図、図22はCDの再生状態を示す正面図、図23はドライブユニットの平面図、図24は駆動軸とターンテーブルの連結状態を示す説明図、図25はMDのローディング状態を示す平面図、図26はMDの記録/再生状態を示す平面図、図27はMDの記録/再生状態を示す正面図である。
【0046】
本実施例に係る記録媒体駆動装置では、図19に示すように、枠体100の内部にメインシャーシ102の四隅がオイルダンパ等の弾性部材101を介して弾性的に支持されており、このメインシャーシ102はロック機構によって選択的にロックされるようになっている。このロック機構は、枠体100に取り付けられたロック用モータ103と、ロック用モータ103にギヤ列104を介して噛合する前後進可能なスライダ105と、スライダ105のカム孔105aにそれぞれ連結され、このスライダ105の前後進に連動して支軸106aを中心に回転する一対のロック用アーム106と、ロック用アーム106の回転に連動して前後進する一対のロックレバー107とを備えており、各ロックレバー107の両端に設けられたロックピン108はメインシャーシ102の前後4箇所に設けられた係止片109と対向している。各係止片109は平面視「くの字」状に折れ曲がっており、その先端に側面視「V字」状の溝が形成されている。
【0047】
図19はメインシャーシ102のロック解除状態を示しており、この場合、ロックピン108は係止片109の溝から外れており、メインシャーシ102は弾性部材101を介して枠体100に弾性的に支持されている。このロック解除状態からロック用モータ103が一方向へ回転すると、スライダ105とロック用アーム106およびロックレバー107が同図の矢印方向へ移動し、ロックピン108が係止片109の溝と係合するため、メインシャーシ102は枠体100に固定的に支持されたロック状態となる。また、ロック状態からロック用モータ103が他方向へ回転すると、スライダ105とロック用アーム106およびロックレバー107が矢印と反対方向へ移動し、メインシャーシ102は図19に示すロック解除状態に戻る。
【0048】
図20〜図22に示すように、メインシャーシ102の上方にアームクランプ110とローラ111(第1のローディング機構)が配設されており、ローラ111は図2に示すものと同様のCD挿入口の奥方に位置している。アームクランプ110にはクランパ112が回転自在に支持されており、メインシャーシ102にはクランパ112に対向する第1のターンテーブル113(第1の装着部)が回転自在に支持されている。メインシャーシ102の前後に一対のガイド用ブラケット114が固定されており、各ガイド用ブラケット114にはガイド孔115とラック116が設けられている。ラック116は上下方向へ延びる長垂直部116aと短垂直部116bおよびこれら長垂直部116aと短垂直部116b間を連結する水平部116cとで構成されており、ガイド孔115はこのラック116に沿って略U字状に形成されている。なお、図22には一対のガイド用ブラケット114のうち前面側のもののみを示したが、後面側のガイド用ブラケット114にはラック116およびガイド孔115が図示左右方向に一対並設されている。また、メインシャーシ102の下方にドライブユニット117が配置されており、このドライブユニット117はメインシャーシ102に対して上下かつ水平方向へ移動するように構成されている。上記ラック116により、ドライブユニット117の上下方向(第1の方向)と水平方向(第2の方向)の移動を案内するガイド部が構成されている。
【0049】
図23に示すように、このドライブユニット117上には移動用モータ118とスレッドモータ119およびスピンドルモータ120が取り付けられており、移動用モータ118の回転力はウォーム121やギヤ列122を介してドライブユニット117の前後3箇所に設けられた移動用ギヤ123に伝達される。これら移動用ギヤ123の1つは手前側のガイド用ブラケット114のラック116と噛合し、残り2つの移動用ギヤ123は後端側のガイド用ブラケット114のラック116と噛合しており、各移動用ギヤ123の先端のピン123aはラック116と対応するそれぞれのガイド孔115に挿入されている。したがって、移動用モータ118が正逆いずれかの方向へ回転すると、各移動用ギヤ123がラック116に噛合しながらガイド孔115に沿って移動し、ドライブユニット117がメインシャーシ102に対して接離する上下方向および水平方向へ移動する。
【0050】
また、ドライブユニット117上にはスクリューシャフト124が軸支されており、このスクリューシャフト124はスレッドモータ119を駆動源としてギヤ列119aを介して回転する。そして、スクリューシャフト124が回転することにより、このスクリューシャフト124に噛合う図示しないメネジ部材を介して、光ピックアップ125が互いに平行なメインシャフト126とサブシャフト127に沿って往復移動する。さらに、ドライブユニット117には図24に示すようにスピンドル軸受128が固定されており、このスピンドル軸受128に駆動軸129が回転自在に支承されている。駆動軸129の下端に固着されたプーリ129aとスピンドルモータ120の回転軸はドライブユニット117の下面側でベルト130によって連結されており、後述するように、ドライブユニット117の上下移動に伴って駆動軸129の上端は第1のターンテーブル113と選択的に連結される。なお、移動用ギヤ123がラック116の水平部116cの図示右端に位置したときに、ドライブユニット117は光ピックアップ125がCD9と対向する第1の位置となり、その逆に、移動用ギヤ123がラック116の水平部116cの図示左端に位置したときに、ドライブユニット117は光ピックアップ125がMD10と対向する第2の位置となる。
【0051】
図25〜図27に示すように、メインシャーシ102の下面左側にホルダ131(第2の装着部)が固定されており、このホルダ131は図2に示すものと同様のMD挿入口の奥方に位置している。上記第1実施例と同様に、ホルダ131は第1のターンテーブル113の下側に一部入り込んだ状態で配置されており、装置の図示左右方向における幅寸法が小型化されている。メインシャーシ2の左側奥部にはMDローディング用のモータ132が取り付けられており、このモータ132を駆動源としギヤ列132aを介して回転するカム部材133がメインシャーシ102上に軸支されている。また、メインシャーシ102には前後方向に延びる長孔134が穿設されており、この長孔134に摺動自在に嵌合されたブラケット135とカム部材133とは移動用レバー136によって連結されている。これらギヤ列132aとカム部材133とブラケット135および移動用レバー136により第2のローディング機構が構成されている。ブラケット135にはMD10の挿入によって動作される検出スイッチ137が搭載されており、この検出スイッチ137からの出力信号に基づいてMDローディング用のモータ132が回転する。また、ブラケット135には掛止部138が設けられており、MD10に形成された係止溝10dがこの掛止部138に掛止され、ブラケット135と共にMD10がホルダ131内の所定位置に搬送される。
【0052】
図25はMD10を挿入する前の状態を示しており、この状態でMD挿入口からMD10を挿入すると、MDローディング用のモータ132の一方向への回転に伴ってカム部材133と、このカム部材133のカム孔133aにピン136aを介して連結された移動用レバー136が同図の矢印方向へ回転し、ブラケット135が長孔134に沿って同図の矢印方向へ後退することにより、MD10はブラケット135の掛止部138に係合した状態でホルダ131内の所定位置まで搬送され、その搬送途中でシャッタ10cが開放してカートリッジケース10bの窓孔10dから光磁気ディスク10aを露出する。なお、ホルダ131の下方に第2のターンテーブル139が弾性的に支持されており、後述するように、ドライブユニット117の移動に伴って駆動軸129の上端は第2のターンテーブル139とも選択的に連結される。
【0053】
上記第2実施例の動作を説明すると、CD9とMD10の両メディアが排出されている待機状態において、各移動用ギヤ123はラック116の水平部116cと噛合しており、ドライブユニット117は図20に示すように下降位置にある。このとき、駆動軸129の上端は第1のターンテーブル113と第2のターンテーブル139のいずれとも連結されておらず、また、ロックピン108は係止片109の溝と係合しており、メインシャーシ102やドライブユニット117等を含むメカニズム全体は枠体100に対して固定的に支持されたロック状態となっている。
【0054】
この待機状態からCD9を再生する場合、CD9をCD挿入口から挿入すると、図示しないフォトセンサ等の検知手段によりCD9の挿入が検知され、この検知出力に基づいてローラ111が回転し、その回転力によりCD9が内部へ搬送される。CD9のセンタ孔が第1のターンテーブル113の真上までくると、図示せぬ検出スイッチから搬送END信号が出力され、この検出信号に基づいてローラ111の回転が停止し、CD9は図21に示すように第1のターンテーブル113の真上で停止する。また、この搬送END信号に基づいて移動用モータ118が回転し、移動用ギヤ123がラック116に噛合しながら水平部116cから長垂直部116aへと移動するため、ドライブユニット117は図22に示すように上昇位置へ移動する。かかるドライブユニット117の上昇に伴って駆動軸129の上端が第1のターンテーブル113に連結され(図24参照)、CD9はクランパ112と第1のターンテーブル113間にチャッキングされた状態となり、このチャッキング完了状態で移動用モータ118は停止する。しかる後、あるいはドライブユニット117の上昇と同時に、ロック用モータ103が回転することにより、ロックピン108が係止片109の溝から外れてロック解除状態となり、メインシャーシ102やドライブユニット117等を含むメカニズム全体は枠体100に弾性部材101を介して弾性的に支持される。そして、スピンドルモータ120によって駆動軸129と第1のターンテーブル113を回転し、スレッドモータ119によって光ピックアップ125をCD9の半径方向へ移送することにより、CD9の再生動作が開始される。なお、第1実施例と同様に、メカニズム全体が枠体100内で弾性的に支持されるため、音飛び等の障害の発生を防止できる。
【0055】
一方、MD10を記録/再生する場合は、MD10をMD挿入口から挿入すると検出スイッチ137がオン動作され、この検出スイッチ137のオン信号に基づいてMDローディング用のモータ132が回転する。このモータ132の回転によってカム部材133と移動用レバー136が図25の矢印方向へ回転すると、ブラケット135が長孔134に沿って同図の矢印方向へ後退するため、ブラケット135の掛止部138に係合するMD10はホルダ131の奥へと搬送され、その搬送途中でシャッタ10cが開放してカートリッジケース10bの窓孔10dから光磁気ディスク10aが露出する。MD10の光磁気ディスク10aのセンタが第2のターンテーブル139の真上までくると、図示せぬ検出スイッチから搬送END信号が出力され、この検出信号に基づいてMDローディング用のモータ132が停止し、その代わりに移動用モータ118が回転を開始する。この場合、移動用ギヤ123はラック116に噛合しながら水平部116cから短垂直部116bへと移動するため、図27に示すように、ドライブユニット117が上昇位置へ移動することに伴って、駆動軸129の上端が第2のターンテーブル139に連結され、MD10の光磁気ディスク10aの金属ハブ10hは第2のターンテーブル139に磁気吸着された状態となり、この吸着完了状態で移動用モータ118は停止する。しかる後、あるいはドライブユニット117の上昇と同時に、ロック用モータ103が回転することによりロック解除状態となり、この状態でスピンドルモータ120によって駆動軸129と第2のターンテーブル139を回転し、スレッドモータ119によって光ピックアップ125をCD9の半径方向へ移送することにより、MD10の記録/再生動作が開始される。
【0056】
上記第2実施例にあって、例えば、再生状態にあるCD9の代わりに既にホルダ131内に収容されているMD10を記録/再生する場合は、CD9を第1のターンテーブル113上に載置したままの状態で、上昇位置にあったドライブユニット117が一旦下降して待機状態まで移動した後、移動用ギヤ123がラック116の水平部116c上を移動することにより、ドライブユニット117がMD10と対向する位置まで水平移動し、その後、移動用ギヤ123がラック116の短垂直部116b上を移動することにより、ドライブユニット117が上昇してMD10の記録/再生動作が開始される。その際、ドライブユニット117の下降に伴って駆動軸129が第1のターンテーブル113から外れ、第1のターンテーブル113が若干下降するが、これに追従してクランパ112も下降するため、CD9のチャッキング状態は保持される。また、記録/再生状態にあるMD10の代わりに既に第1のターンテーブル113とクランパ112によりチャッキングされているCD9を再生する場合は、MD10をホルダ131内に収容したままの状態で、一旦ドライブユニット117が下降して待機状態まで移動した後、移動用ギヤ123がラック116の水平部116cおよび長垂直部116a上を移動することにより、ドライブユニット117が再度上昇してCD9の再生動作が開始される。したがって、CD9とMD10を枠体100内に同時に収容した状態でドライブユニット117を上下かつ水平方向へ移動することにより、いずれか一方のメディアを選択的に再生することができる。また、図2に示すようにメディアの挿入口を別々に形成すると共に、CD9のローディング機構(ローラ111)とMD10のローディング機構(カム部材133、ブラケット135、移動用レバー136等)とをそれぞれ独立して動作可能に設けているので、一方のメディアの再生中に他方のメディアを挿入または排出することもでき、ユーザにとって使い勝手が非常に良好になる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0058】
枠体内でドライブユニットを第1の方向へ移動させてメインシャーシから離間させると同時に、あるいは離間させた後に、このドライブユニットを第2の方向へ向けて第1の位置から第2の位置へ、または第2の位置から第1の位置へ移動させ、再度このドライブユニットを第1の方向に沿ってメインシャーシに接近させることにより、メインシャーシ側の所定位置に装着された両メディアに対して1つの光ピックアップを選択的に対向させることができるため、装置内に両メディアを同時に収容した状態でいずれか一方のメディアを選択して記録および/または再生することが可能となり、ユーザにとって使い勝手が非常に良好になる。しかも、枠体内に収容されたメインシャーシに第1のメディアが装着される第1の装着部と第2のメディアが装着される第2の装着部とが垂直方向へ位置ずれして設けられ、これら第1のメディアと第2のメディアの両方に対して光ピックアップが下面側から対向すると共に、第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、光ピックアップが第2のメディアと平面的に重ならない領域で第1のメディアの下面側に対向するため、第1のメディアと第2のメディアとを垂直方向(第1の方向)に接近して配置することができると共に、水平方向(第2の方向)における装置の幅寸法を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る記録媒体駆動装置の平面図である。
【図2】 該記録媒体駆動装置の正面図である。
【図3】 該記録媒体駆動装置の側面図である。
【図4】 CDの再生状態を示す平面図である。
【図5】 サブシャーシの平面図である。
【図6】 メインシャーシとサブシャーシの連結部分を示す断面図である。
【図7】 ドライブユニットの平面図である。
【図8】 動力切換え機構の説明図である。
【図9】 待機状態を示す正面図である。
【図10】 CDの再生状態を示す正面図である。
【図11】 ロック機構の説明図である。
【図12】 MDのローディング状態を示す平面図である。
【図13】 MDのローディング状態を示す正面図である。
【図14】 MDの記録/再生状態を示す平面図である。
【図15】 MDの記録/再生状態を示す正面図である。
【図16】 CDの再生動作を説明するフローチャートである。
【図17】 MDの記録/再生動作を説明するフローチャートである。
【図18】 MDの説明図である。
【図19】 第2実施例に係る記録媒体駆動装置に備えられるロック機構の平面図である。
【図20】 待機状態を示す正面図である。
【図21】 CDのローディング状態を示す平面図である。
【図22】 CDの再生状態を示す正面図である。
【図23】 ドライブユニットの平面図である。
【図24】 駆動軸とターンテーブルの連結状態を示す説明図である。
【図25】 MDのローディング状態を示す平面図である。
【図26】 MDの記録/再生状態を示す平面図である。
【図27】 MDの記録/再生状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,100 枠体
2,102 メインシャーシ
3 サブシャーシ
4,117 ドライブユニット
5,110 アームクランプ
7 CD挿入口
8 MD挿入口
9 CD(第1のメディア)
10 MD(第2のメディア)
11,112 クランパ
14,113 第1のターンテーブル
15 回転軸
16 CD用スピンドルモータ
18,131 ホルダ
19,132 モータ
21,135 ブラケット
27 上下用モータ
28 中継歯車
30 ネジ付きスタッド
32 ガイド孔
36 切欠き
37 ラック
33 軸受
34 キャップ
38 歯車列
41,124 スクリューシャフト
42,119 スレッドモータ
43,125 光ピックアップ
44 動力切換え機構
51 ブラケット
53,139 第2のターンテーブル
54 MD用スピンドルモータ
56,111 ローラ
58 ロックピン
59 ロック孔
101 ダンパ部材
103 ロック用モータ
114 ガイド用ブラケット
115 ガイド孔
116 ラック
116a 長垂直部
116b 短垂直部
116c 水平部
118 移動用モータ
120 スピンドルモータ
123 移動用ギヤ
129 駆動軸

Claims (19)

  1. ディスク状の第1のメディアとディスクがカートリッジケース内に収納された第2のメディアとが、垂直方向へ位置ずれした異なる2位置で枠体内に保持され少なくとも光ピックアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構を搭載したドライブユニットが前記枠体内で垂直方向および水平方向へ移動することにより、異なる2位置に保持された前記第1および第2のメディアに対して前記光ピックアップが選択的に対向して情報の記録および/または再生を行う記録媒体駆動装置であって、
    前記枠体内に収容されたメインシャーシに前記第1のメディアが装着される第1の装着部と前記第2のメディアが装着される第2の装着部とが垂直方向へ位置ずれして設けられると共に、前記第1の装着部に装着された第1のメディアの回転中心に対して前記第2の装着部に装着された第2のメディアが重ならないように、前記第1の装着部と前記第2の装着部とが水平方向へ位置ずれして配置されており、
    前記ドライブユニットは、前記メインシャーシに対して垂直方向へ接離する第1の方向へ移動可能で、且つ前記メインシャーシから離れた位置にあるときに、前記第1の装着部に装着された第1のメディアの下面側に前記光ピックアップが対向する第1の位置と前記第2の装着部に装着された第2のメディアの下面側に前記光ピックアップが対向する第2の位置との間で前記第1の方向と交差する第2の方向へ移動可能に設けられ、
    前記第1のメディアに対して情報の記録および/または再生を行うときに、前記光ピックアップが前記第2のメディアと平面的に重ならない領域で前記第1のメディアの下面側に対向するように構成したことを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 請求項1の記載において、前記枠体に前記第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口と前記第2のメディアが挿入および排出される第2の挿入口とが形成されていると共に、前記第1の挿入口と前記第1の装着部との間で前記第1のメディアを搬送する第1のローディング機構と、前記第2の挿入口と前記第2の装着部との間で前記第2のメディアを搬送する第2のローディング機構とが設けられ、前記第1と第2のローディング機構はそれぞれ独立して動作可能に構成されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  3. 請求項1の記載において、前記第1の装着部は前記第1のメディアを回転駆動する第1のターンテーブルであり、前記第2の装着部は前記第2のメディアのカートリッジケースを収容するホルダであることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  4. 請求項3の記載において、前記ドライブユニットは前記第1のターンテーブルの回転軸を中心として前記第1の位置と第2の位置との間で前記第2の方向に回転可能に設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  5. 請求項4の記載において、前記メインシャーシには該メインシャーシに対して前記第1の方向へ移動可能なサブシャーシが連結されており、このサブシャーシに前記ドライブユニットが前記第2の方向へ回転可能に連結されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  6. 請求項5の記載において、前記メインシャーシまたは前記サブシャーシのいずれか一方のシャーシに他方のシャーシへ向かって延びるネジ付きスタッドが設けられていると共に、他方のシャーシには前記ネジ付きスタッドと螺合するナット部材が設けられ、前記ネジ付きスタッドまたは前記ナット部材を回転駆動することにより前記サブシャーシが前記第1の方向へ移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  7. 請求項5の記載において、前記サブシャーシには前記第1のターンテーブルの回転軸を中心とする略円弧状のラックが形成されていると共に、前記ドライブユニットには前記ラックに噛合する駆動歯車とこの駆動歯車を回転駆動するモータとが搭載されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  8. 請求項7の記載において、前記ドライブユニットに搭載されたモータは、前記駆動歯車および前記光ピックアップの移送機構を選択的に駆動可能であり、前記サブシャーシが前記メインシャーシに接近した位置にあるときに前記モータの駆動力を前記移送機構に伝達し、前記サブシャーシが前記メインシャーシから離れた位置にあるときに前記モータの駆動力を前記駆動歯車に伝達する動力切換え機構が設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  9. 請求項5の記載において、前記第1のターンテーブルとの間で前記第1のメディアをチャッキングするクランパと、このクランパを回転自在に支持するアームクランプとが設けられ、このアームクランプは前記サブシャーシに連結され、このサブシャーシの前記第1の方向への移動に伴って前記クランパが前記第1のターンテーブルに接離する方向へ前記アームクランプが移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  10. 請求項5の記載において、前記メインシャーシと前記ドライブユニットとが収容される枠体に、前記第1のメディアが挿入および排出される第1の挿入口が形成されていると共に、前記第1の挿入口と前記第1の装着部との間で前記第1のメディアを搬送するローラが設けられ、このローラは前記サブシャーシに連結され、このサブシャーシの前記第1の方向への移動に伴って前記第1のメディアに接離する方向へ移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  11. 請求項5の記載において、前記ドライブユニットに前記第2のメディアを回転駆動する第2のターンテーブルが搭載されており、この第2のターンテーブルが前記ドライブユニットの回転に伴って前記第1のターンテーブルに接離する方向へ移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  12. 請求項11の記載において、前記サブシャーシにカムが形成されていると共に、前記第2のターンテーブルを支持するブラケットに前記カムと凹凸係合する係合部が設けられ、前記ドライブユニットの回転に伴って前記ブラケットが前記カムに沿って移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  13. 請求項12の記載において、前記移送機構は前記光ピックアップの移動方向に延びるシャフトを備え、前記ブラケットの移動が前記シャフトによってガイドされることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  14. 請求項4の記載において、前記ドライブユニットに、前記第1のターンテーブルの回転軸を回転自在に且つ軸方向へ摺動自在に支持する軸受が設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  15. 請求項14の記載において、前記第1のターンテーブルの回転軸は前記ドライブユニットが前記メインシャーシから離れた位置にあるときにも前記軸受から抜脱しない長さに設定されていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  16. 請求項5の記載において、前記枠体に前記メインシャーシと前記サブシャーシおよび前記ドライブユニットが収容されると共に、前記メインシャーシは弾性部材を介して前記枠体内に弾性的に支持されており、前記サブシャーシが前記メインシャーシから離れた位置に移動したときに、このサブシャーシの被ロック部に係合して該サブシャーシの移動を規制するロック部が前記枠体に設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  17. 請求項1の記載において、前記メインシャーシには、前記ドライブユニットの前記第1の方向および前記第2の方向への移動を案内するガイド部が設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  18. 請求項17の記載において、前記ガイド部は、前記ドライブユニットの前記第2の方向への移動を案内する水平部と、この水平部の両端に連続して形成され前記ドライブユニットの前記第1の方向への移動を案内する第1と第2の垂直部とを有することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  19. 請求項3の記載において、前記ホルダには前記第2のメディアのディスクを回転駆動する第2のターンテーブルが回転自在に支持されており、前記ドライブユニットにはスピンドルモータとこのスピンドルモータによって回転駆動される駆動軸とが設けられ、この駆動軸が前記ドライブユニットの移動に伴って前記第1と第2のターンテーブルに選択的に連結されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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