JP2002025205A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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JP2002025205A
JP2002025205A JP2000205413A JP2000205413A JP2002025205A JP 2002025205 A JP2002025205 A JP 2002025205A JP 2000205413 A JP2000205413 A JP 2000205413A JP 2000205413 A JP2000205413 A JP 2000205413A JP 2002025205 A JP2002025205 A JP 2002025205A
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slider
lever
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JP2000205413A
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Kazunari Kato
一成 加藤
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップを第1のメディアの記録/再
生位置と第2のメディアの記録/再生位置との間で移動
させる駆動機構を簡略化し、小型化に好適で動作の信頼
性が高い記録媒体駆動装置を提供すること。 【解決手段】 メインシャーシ2に対して上下動可能な
サブシャーシ45にドライブモータ48を駆動源として
回転するスクリューシャフト47を搭載し、このスクリ
ューシャフト47にスライダ52に設けたナット52b
を噛合する。サブシャーシ45上にベース49を平行移
動可能に支持すると共に、ベース49上に光ピックアッ
プ60等を搭載した支持体50を回転可能に載置する。
また、ベース49上に支持体50を回転させるアイドラ
ギヤを51を軸支し、このアイドラギヤを51をスライ
ダ52によって回転させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)とMD(ミニディスク)に代表される2種類
のメディアに対し、共通の光ピックアップによって情報
を記録および/または再生することのできる記録媒体駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車載用電子機器の種類は多様化す
る傾向にあり、例えばCD(コンパクトディスク)プレ
ーヤとMD(ミニディスク)プレーヤの他にナビゲーシ
ョンシステムや液晶ディスプレイ等の多くの電子機器を
設置する要望がある。この場合において、一般的に行わ
れているようにCDプレーヤとMDプレーヤのメカニズ
ム同士を積層状態で設置すると、有効スペースのかなり
の部分がこれら2種類のプレーヤによって占められてし
まい、他の電子機器を設置するスペースが大きく制約を
受けるという問題がある。
【0003】そこで、従来より、CDプレーヤとMDプ
レーヤのメカニズム同士を一体化し、共通の光ピックア
ップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再生で
きるようにした記録媒体駆動装置が提案されている。こ
のものは、機器本体の前面にCDとMDを個別に挿入・
排出するための2つの挿入口が開設されており、両挿入
口は上下方向に位置ずれして配置されている。機器本体
の内部にメカシャーシが配設されており、このメカシャ
ーシにはMD用挿入口から挿入されたMDのカートリッ
ジケースを支持するためのホルダが固定されている。ま
た、メカシャーシにドライブユニットが上下動かつ回転
可能に支持されており、ドライブユニットはモータやギ
ヤ列等によって構成される駆動機構によってCDプレイ
位置とMDプレイ位置との間を移動するようになってい
る。このドライブユニット上には光ピックアップとその
移送機構が搭載されると共に、該光ピックアップの移動
領域を挾んで対向するCD用ターンテーブルとMD用タ
ーンテーブルが搭載されており、各ターンテーブルは専
用のモータによって回転駆動されるようになっている。
【0004】このように概略構成された記録媒体駆動装
置にあっては、CDをCD用挿入口から挿入してCDプ
レイ位置まで搬送した場合、この動作に前後してドライ
ブユニットが例えば所定角度回転しながら上昇すること
により、ドライブユニットは斜め上方のCDプレイ位置
まで移動し、ドライブユニットに搭載された光ピックア
ップがCDの下面に対向する。そして、このCDプレイ
位置でCDをドライブユニットに搭載されたCD用ター
ンテーブルにチャッキングし、該CD用ターンテーブル
によって回転駆動されるCDに対し光ピックアップを径
方向へ移送することにより、CDに記録された情報が再
生される。
【0005】一方、MDをMD用挿入口から挿入してM
Dプレイ位置まで搬送した場合、MDのカートリッジケ
ースはホルダによって支持され、この動作に前後してド
ライブユニットが所定角度回転しながら下降し、ドライ
ブユニットは斜め下方のMDプレイ位置まで移動して光
ピックアップがMDの下面に対向する。そして、このM
Dプレイ位置でカートリッジケース内に収納されたディ
スクをドライブユニットに搭載されたMD用ターンテー
ブルにチャッキングし、該MD用ターンテーブルによっ
て回転駆動されるディスクに対し光ピックアップを径方
向へ移送することにより、MDに記録された情報が再生
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、前述した
従来の記録媒体駆動装置によれば、ドライブユニットを
CDプレイ位置とMDプレイ位置との間で移動させるこ
とにより、ドライブユニットに搭載された共通の光ピッ
クアップを用いてCDとMDの両メディアから情報を再
生することができる。しかしながら、ドライブユニット
をCDプレイ位置とMDプレイ位置との間で回転しなが
ら昇降させなければならないため、その駆動機構として
大型のモータや複雑なギヤ列を必要とし、コストアップ
や装置全体が大型化するという問題があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、小型化に好適で動作の信頼性が高い記録媒体駆動装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ピックアッ
プを第1のメディアの記録/再生位置と第2のメディア
の記録/再生位置との間で移動させる行程のうち、垂直
方向の移動をサブシャーシに負担させると共に、サブシ
ャーシに搭載した1つのスクリューシャフトの回転力を
利用して、光ピックアップが搭載された支持体に水平方
向における平行移動と回転動作とを行わせることとす
る。このように構成すると、光ピックアップを両メディ
アの記録/再生位置間で移動させるのに必要な動きのう
ち、光ピックアップの水平方向における平行移動と回転
が1つのスクリューシャフトの回転力を利用して行われ
るため、駆動系全体の構成が大幅に簡略化されると共
に、確実な動作が実現されて信頼性を高めることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の記録媒体駆動装置では、
ディスク状の第1のメディアとディスクをカートリッジ
ケース内に収納した第2のメディアとが、互いに少なく
ともその一部を平面的にオーバーラップさせた状態で枠
体内に収容され、これら第1および第2のメディアに対
し共通の光ピックアップによって情報の記録および/ま
たは再生を行う記録媒体駆動装置であって、前記枠体内
で垂直方向へ移動可能に設けられ、スクリューシャフト
および該スクリューシャフトを回転する駆動モータが搭
載されたサブシャーシと、このサブシャーシに対して水
平方向へ平行移動可能に設けられ、その移動量が所定範
囲内に規定されたベースと、このベースに回転可能に支
持され、少なくとも前記光ピックアップおよび該光ピッ
クアップを移送する移送機構が搭載された支持体と、前
記スクリューシャフトに噛合するナットを有し、前記ベ
ースに水平方向へ平行移動可能に支持され、その移動量
が所定範囲内に設定されたスライダと、前記スライダと
前記支持体との間に介在され、前記スライダの移動力に
より前記支持体を回動させる伝達機構とを備え、前記ベ
ースの移動可能範囲内で前記ナットを前記スクリューシ
ャフトに沿って移動させたとき、前記スライダと前記伝
達機構および前記支持体が前記ベースと一体的に平行移
動し、前記ベースが一方の移動端部へ達した後にさらに
前記スクリューシャフトを回転させることにより、前記
ベースに対して前記スライダが平行移動し、該スライダ
の移動力により前記伝達機構を介して前記支持体が回動
するように構成した。
【0010】上記第1のメディアは例えばCD(コンパ
クトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディス
ク)のようなディスク状記録媒体であり、また、第2の
メディアは例えばMD(ミニディスク)のようにカート
リッジケース内にディスクが収納されて構成された記録
媒体である。
【0011】上記構成によれば、光ピックアップを両メ
ディアの記録/再生位置間で移動させる行程のうち垂直
方向の移動をサブシャーシに負担させ、このサブシャー
シに搭載したスクリューシャフトの回転に伴って支持体
とベースを一体的に平行移動させると共に、ベースが一
方の移動端部に達した後にスクリューシャフトをさらに
回転させることにより、伝達機構を介して支持体をサブ
シャーシとベースに対して回転させるようにしたため、
支持体に搭載したピックアップの水平方向における平行
移動と回転を1つのスクリューシャフトの回転力を利用
して行うことができ、それゆえ、駆動系全体の構成を簡
略化できると共に、確実な動作が実現されて信頼性を高
めることができる。
【0012】上記構成において、伝達機構は、ベースに
回転可能に支持されると共にスライダに連結され該スラ
イダの移動力により回動するアイドラギヤと、支持体に
設けられアイドラギヤと噛合する歯部とから構成するこ
とができる。
【0013】また、上記構成において、スクリューシャ
フトと平行に延びる直線部とアイドラギヤの回転方向に
延びる円弧部とを有するガイド孔をベースに穿設し、こ
のガイド孔によってアイドラギヤに設けたガイドピンを
案内することが好ましく、このようにすると、支持体を
確実に平行移動または回転動作させることができる。
【0014】また、上記構成において、スライダをスプ
リング等によってベースの一方の移動端部と逆方向へ弾
性付勢することが好ましく、このようにすると、より確
実な動作を実現することができる。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は記録媒体駆動装置の斜視図、図2は記録媒体駆動
装置の右側面図、図3は記録媒体駆動装置の左側面図、
図4は記録媒体駆動装置の底面図、図5は記録媒体駆動
装置から枠体を取り除いた右斜め上方からの斜視図、図
6は記録媒体駆動装置から枠体を取り除いた左斜め上方
からの斜視図、図7は前面パネルの正面図、図8はMD
の説明図、図9はCDの検出機構を示す平面図、図10
はCD位置決め機構の説明図、図11はローラユニット
の説明図、図12は右側のスライドカム板の動作説明
図、図13は左側のスライドカム板の動作説明図、図1
4はイジェクト時における記録媒体駆動装置の平面図、
図15はイジェクト時における記録媒体駆動装置の正面
図、図16はCD再生時における記録媒体駆動装置の平
面図、図17はCD再生時における記録媒体駆動装置の
正面図、図18はトラバース時における記録媒体駆動装
置の平面図、図19はトラバース時における記録媒体駆
動装置の正面図、図20はMD再生時における記録媒体
駆動装置の平面図、図21はMD再生時における記録媒
体駆動装置の正面図、図22はドライブユニットとホル
ダユニットの平面図、図23はドライブユニットとホル
ダユニットの正面図、図24はドライブユニットとホル
ダユニットの右側面図、図25はドライブユニットとホ
ルダユニットの左側面図、図26はトラバース時におけ
るドライブユニットとホルダユニットの平面図、図27
はCD再生時におけるドライブユニットの平面図、図2
8はトラバース時におけるドライブユニットの平面図、
図29はMD再生時におけるドライブユニットの平面
図、図30はドライブユニットから支持体を取り除いて
示す平面図、図31はドライブユニットの内部機構の要
部を示す裏面図、図32はドライブユニットの自走動作
を示す説明図、図33はロケータピンの動作説明図、図
34はホルダユニットの平面図、図35はホルダユニッ
トの正面図、図36はホルダユニットの左側面図、図3
7はホルダベースの平面図、図38はホルダベースの正
面図、図39はホルダベースの底面図、図40はホルダ
ベースの左側面図、図41はMDロード/イジェクト時
におけるホルダユニットの説明図、図42はMDロード
エンド時におけるホルダユニットの説明図、図43はM
D再生時におけるホルダユニットの説明図、図44はM
Dリフトエンド時におけるホルダユニットの説明図、図
45〜図48はホルダユニットの動作説明図、図49は
ドライブユニットとホルダおよびローラユニットの位置
関係を示す説明図である。
【0016】図1〜図6に示すように、本実施例に係る
記録媒体駆動装置は、車内の所定位置(例えばコンソー
ル内に収納された筐体内部)に設置される枠体1と、こ
の枠体1の内部に配設されたメインシャーシ2と、メイ
ンシャーシ2に対して水平方向(図示XおよびY方向)
および垂直方向(図示Z方向)へ移動可能なドライブユ
ニット3と、メインシャーシ2に対して垂直方向へ移動
可能なMD保持用のホルダユニット4と、これらドライ
ブユニット3やホルダユニット4等を駆動する左右一対
のスライドカム板5,6とを備えている。
【0017】メインシャーシ2は枠体1の四隅に配置さ
れたオイルダンパ等の弾性部材7を介して枠体1に弾性
的に支持されており、このメインシャーシ2は後述する
ロック解除機構によって選択的にロック状態となり、こ
のロック状態でメインシャーシ2は枠体1に対して固定
的に支持されるようになる。メインシャーシ2の後端上
方にアームクランプ8が揺動可能に軸支されており、こ
のアームクランプ8の先端にクランパ9が回転自在に保
持されている。また、メインシャーシ2の前部の上面板
2aにリンクレバー10の中心部が回転自在に軸支され
ており、このリンクレバー10の両端をそれぞれ左右の
スライドカム板5,6に連結することにより、両スライ
ドカム板5,6はリンクレバー10を介して前後方向
(Y方向)に互いに逆向きに移動するようになってい
る。なお、両スライドカム板5,6の前後方向の移動量
(移動位置)は、図示しないリニアポジションセンサ等
の検知手段によって検出されるようになっている。
【0018】記録媒体駆動装置の前端には例えばフロン
トシャーシと称される前面パネルPが設置され、図7に
示すように、この前面パネルPにはCD挿入口11とM
D挿入口12が開設されている.MD挿入口12はCD
挿入口11の左下に位置しており、上方のCD挿入口1
1からは第1のメディアであるCD(コンパクトディス
ク)13が挿入・排出され、下方のMD挿入口12から
は第2のメディアであるMD(ミニディスク)14が挿
入・排出されるようになっている。なお、前面パネルP
の前方には図示しない操作釦群や表示部を有する化粧パ
ネル90(図49参照)が設置され、この化粧パネル9
0に形成されたCD挿排用開口91,MD挿排用開口9
2を介して、上記CD挿入口11,MD挿入口12にC
D13,MD14が各々挿入されるようになっている。
本実施例の記録媒体駆動装置では、後述するようにCD
13とMD14を同時に枠体1内に収容することが可能
となっている。この場合、CD13とMD14は、互い
に少なくともその一部が平面的にオーバーラップした状
態(Z方向において重なる状態)で収容されることとな
る。なお、周知のように、CD13は光ディスク単体で
あるが、図8に示すように、MD14は光磁気ディスク
14aを合成樹脂製のカートリッジケース14b内に回
転自在に収納したものである。このカートリッジケース
14bには光磁気ディスク14aの一部を露出する窓孔
14gとそれを閉塞するシャッタ14cが設けられてお
り、裏面の所定位置には係止溝14dや一対のロケータ
穴14e,14f等が設けられている。
【0019】図2に示すように、枠体1の右側板に一対
の係合孔15が穿設されており、これら係合孔15はそ
れぞれ、Y方向に延びる幅狭なロック部15aと、該ロ
ック部15aの両端に位置する大径部15bおよび小径
部15cとを有する。両係合孔15内をロックピン16
がY方向に往復移動できるようになっており、これらロ
ックピン16は右側のスライドカム板5に植設されてい
る。図3に示すように、枠体1の左側板には一対の係合
孔17が穿設されており、これら係合孔17はそれぞ
れ、Y方向に延びる幅狭なロック部17aと、該ロック
部17aの両端に位置する大径部17bおよび小径部1
7cとを有する。両係合孔17内をロックピン18がそ
れぞれY方向に往復移動できるようになっており、これ
らロックピン18は左側のスライドカム板6に植設され
ている。
【0020】前述したロック解除機構は、各係合孔1
5,17とそれらに対応するロックピン16,18とに
よって構成され、図2と図3に示すように、ロックピン
16,18がそれぞれロック部15a,17aと係合し
ている場合、メインシャーシ2は枠体1に固定的に支持
されたロック状態となる。また、このロック状態から両
スライドカム板5,6がスライド移動し、ロックピン1
6,18が大径部15b,17bまたは小径部15c,
17c内に達した場合、メインシャーシ2は弾性部材7
を介して枠体1に弾性的に支持されたアンロック(ロッ
ク解除)状態となる。このアンロック状態におけるメイ
ンシャーシ2の可動ストローク量(振幅)は、ロックピ
ン16,18と大径部15b,17bまたは小径部15
c,17cの周縁との間に画成されるクリアランスによ
って決定され、本実施例の場合、ロックピン16,18
が大径部15b,17b内にあるときに可動ストローク
量が±3.5〜±2.6mm程度、ロックピン16,1
8が小径部15c,17c内にあるときに可動ストロー
ク量が±1.5mm程度となるように設定されている。
【0021】図9に示すように、メインシャーシ2の上
面板2aの裏側にガイドプレート19が取付けられてお
り、このガイドプレート19上に複数の検出スイッチ2
0が搭載されている。上面板2aの裏面には、回転可能
な一対の検知レバー21と、両検知レバー21の回転に
連動してスライド動作する一対のラック板22と、両ラ
ック板22に噛合するアイドラギヤ23とが設けられて
おり、両検知レバー21は両ラック板22とアイドラギ
ヤ23を介して同期回転するようになっている。両検知
レバー21の先端に検知ピン21aが垂設されており、
これら検知ピン21aはガイドプレート19の下方に画
成されるCD搬送経路内に達している(図6参照)。し
たがって、CD挿入口11からCD13を挿入すると、
CD13の周縁が両検知ピン21aに当接するため、両
検知レバー21は所定角度だけ回転する。また、一方の
ラック板22にカム部22aが形成されており、各検出
スイッチ20はこのカム部22aによってオン・オフ動
作される。各検出スイッチ20はラック板22の変位量
(すなわち、検知レバー21の回転量)に応じて選択的
にオン・オフ動作されるため、各検出スイッチ20から
出力されるオン/オフ信号の組み合わせに基づいて、挿
入されたCD13の大きさ(直径8cmと直径12cm
のいずれか)やCD13が挿入と排出のいずれの状態に
あるか等を検出することができる。上記各検出スイッチ
20、検知レバー21および検知ピン21a、ラック板
22およびそのカム部22a、アイドラギヤ23によっ
てCD挿入検知手段が構成されている。
【0022】図10に示すように、アームクランプ8に
は挿入された大小2種類(直径8cmと直径12cm)
のCD13をそれぞれ所定位置でクランプ動作させるた
めのCD位置決め機構が組み込まれており、このCD位
置決め機構は位置決めスライダ(位置決め部材)24、
検知レバー25、トリガレバー26、ロックスライダ2
7等によって構成されている。アームクランプ8には複
数のガイド孔8aが設けられており、位置決めスライダ
24はこれらガイド孔8aに案内されてアームクランプ
8の裏面を前後方向(Y方向)へ移動できるようになっ
ている。位置決めスライダ24の裏面には一対の係合ピ
ン24aが垂設されており、これら係合ピン24aは挿
入されたCD13の外周縁に当接し、該CD13をクラ
ンパ9の中心に位置決めする機能を有する。検知レバー
25はアームクランプ8の裏面に旋回可能に保持されて
おり、位置決めスライダ24の図示せぬ連結ピンと係合
するカム孔25aが形成されている。また、検知レバー
25の裏面の後端に駆動ピン25bが垂設されており、
挿入されたCD13の外周縁が駆動ピン25bに当接す
ることにより、検知レバー25は図10の時計回り方向
へ回転する。トリガレバー26はアームクランプ8の裏
面に回転可能に支持されており、検知レバー25の前端
に回転可能に連結されている。トリガレバー26とアー
ムクランプ8との間にスプリング28aが張架されてお
り、このスプリング28aによって検知レバー25とト
リガレバー26はそれぞれ一方向へ付勢されている。ロ
ックスライダ27はアームクランプ8の前端に設けられ
たガイド孔8bに沿って左右方向(X方向)へ移動可能
であり、スプリング28bによって図10の左方向へ付
勢されている。このロックスライダ27はアームクラン
プ8の表面側に配置されており、前述した両検知レバー
21の一方によって動作されるようになっている。図5
と図6に示すように、ロックスライダ27には一対の係
止爪27aが形成されており、これら係止爪27aはガ
イド孔8aを挿通する位置決めスライダ24の2つの係
合突部24bと係脱可能である。また、アームクランプ
8上に後述するローラ用モータを停止させるための検出
スイッチ29が配置されており、この検出スイッチ29
はアームクランプ8の表面側に延びるトリガレバー26
によって動作されるようになっている。
【0023】このようなCD位置決め機構において、外
径寸法が小さい直径8cmのCD13を挿入した場合、
両検知レバー21の開き角度は小さくロックスライダ2
7に当接しないため、位置決めスライダ24はロックス
ライダ27によってアームクランプ8の前方位置にロッ
クされたままの状態となる。したがって、CD(直径8
cm)13の中心部がクランパ9の真下まで自動搬送さ
れると、このCD13は位置決めスライダ24の両係合
ピン24aによって位置決めされると共に、駆動ピン2
5bに当接して検知レバー25とトリガレバー26を回
転させるため、トリガレバー26によって検出スイッチ
29が動作してCD13は停止する。一方、外径寸法が
大きい直径12cmのCD13を挿入した場合、両検知
レバー21の開き角度は直径8cmの時に比べて大きい
ため、CD(直径12cm)13の搬送途中で一方の検
知レバー21がロックスライダ27に当接し、係止爪2
7aと係合突部24bとの係合による位置決めスライダ
24のロック状態は解除される。その結果、搬送途中の
CD13の外周縁が両係合ピン24aに当接し、位置決
めスライダ24がガイド孔8aに沿ってアームクランプ
8の後方へ移動すると共に、位置決めスライダ24の図
示せぬ連結ピンがカム孔25a内を移動して検知レバー
25を旋回させる。そして、CD(直径12cm)13
の中心部がクランパ9の真下まで自動搬送されると、位
置決めスライダ24がアームクランプ8の後端に突き当
たり、検知レバー25が大きく旋回してトリガレバー2
6を回転させるため、トリガレバー26によって検出ス
イッチ29が動作してCD13は停止する。
【0024】メインシャーシ2の前部におけるCD挿入
口11の背面側にローラユニット30が支持されてお
り、このローラユニット30はCD搬送経路を介してガ
イドプレート19の下面に対向している。図11に示す
ように、このローラユニット30は、裏面にローラ用モ
ータ31が取付けられたローラプレート32と、このロ
ーラプレート32に回転可能に軸支された駆動ローラ3
3と、ローラ用モータ31の回転力を駆動ローラ33に
伝達する減速歯車列34とを備えており、このローラユ
ニット30とそれに対向するガイドプレート(対向部
材)19とでCD搬送機構(搬送部材)が構成されてい
る。ローラプレート32の左右両側に支軸32aとロー
ラピン32bがそれぞれ設けてあり、後述するように、
これら左右のローラピン32bは左右のスライドカム板
5,6の移動によって動作され、それに伴ってローラユ
ニット30が支軸32aを回転中心としてスライドしな
がら揺動するようになっている。
【0025】図12に示すように、メインシャーシ2の
右側板には4つの縦孔35a〜35dと2つの横孔35
e,35fが穿設されており、この右側板の前方側には
駆動レバー36の支軸36aが回転可能に軸支されてい
る。前述したローラプレート32のローラピン32bは
駆動レバー36の一端に回転可能に連結されており、ロ
ーラプレート32の支軸32aは横孔35eに挿入され
ている。駆動レバー36の他端とメインシャーシ2の右
側板との間には横孔35f内に位置するスプリング37
が張架されており、駆動レバー36はこのスプリング3
7によって支軸36aを中心として図12の時計回り方
向へ付勢されている。また、駆動レバー36の上端には
前述した右側のスライドカム板5によって動作されるピ
ン36bが植設されており、スライドカム板5の移動に
伴ってピン36bの位置が変動することにより、駆動レ
バー36が回転してローラユニット30を揺動させるよ
うになっている。
【0026】メインシャーシ2の右側板の外側には所定
の隙間を存して補助板38がねじ止めされ、この隙間内
に右側のスライドカム板5が移動自在に配設されてい
る。このスライドカム板5には同一形状の一対の第1の
カム孔5aと第2のカム孔5bおよび第3のカム孔5c
が穿設されると共に、駆動レバー36のピン36bに当
接するカム面5dが形成されている。スライドカム板5
の両第1のカム孔5aにはドライブユニット3の右側部
に植設された一対のピン3aが縦孔35a,35bを挿
通してそれぞれ係合しており、第2のカム孔5bにはホ
ルダユニット4の右側部に植設されたピン4aが縦孔3
5cを挿通して係合しており、第3のカム孔5cにはア
ームクランプ8の右側部に植設されたピン8bが縦孔3
5dを挿通して係合している。また、スライドカム板5
には前述した一対のロックピン16と一対のガイドピン
5eとが外側に向けて植設されており、両ガイドピン5
eが補助板38に穿設されたガイド孔38aと係合する
ことより、スライドカム板5はY方向(メインシャーシ
2の前後方向)に案内されようになっている。なお、補
助板38には一対の逃げ孔38bが穿設されており、両
ロックピン16はこれら逃げ孔38bを挿通して枠体1
の係合孔15に達している(図1と図2参照)。
【0027】図13に示すように、メインシャーシ2の
左側板には3つの縦孔39a〜39cと1つの横孔39
dが穿設されており、この左側板の前方側には駆動レバ
ー40と伝達レバー41がそれぞれ回転可能に軸支され
ている。駆動レバー40の一端はローラプレート32の
ローラピン32bに回転可能に連結されており、このロ
ーラピン32bは伝達レバー41の一端に穿設された長
孔41aと係合している。また、駆動レバー40の他端
とメインシャーシ2の左側板との間には横孔39d内に
位置するスプリング42が張架されており、駆動レバー
40はこのスプリング42によって図13の反時計回り
方向へ付勢されている。これら駆動レバー40と伝達レ
バー41の外側に前述した左側のスライドカム板6が配
設されており、伝達レバー41の他端にはこのスライド
カム板6によって動作されるピン41bが植設されてい
る。
【0028】スライドカム板6には第1のカム孔6aと
同一形状の一対の第2のカム孔6bおよびガイド孔6c
が穿設されており、このガイド孔6cにメインシャーシ
2の左側板に植設されたガイドピン42が係合すること
により、スライドカム板6はY方向(メインシャーシ2
の前後方向)に案内されるようになっている。スライド
カム板6の第1のカム孔6aにはドライブユニット3の
左側部に植設されたピン3bが縦孔39aを挿通して係
合しており、両第2のカム孔6bにはホルダユニット4
の左側部に植設された一対のピン4bが縦孔39b,3
9cを挿通してそれぞれ係合している。また、スライド
カム板6には伝達レバー41のピン41bに当接するカ
ム面6dが形成されており、スライドカム板6の移動に
伴ってピン41bの位置が変動することにより、伝達レ
バー41と駆動レバー40が回転してローラユニット3
0を揺動させるようになっている。さらに、スライドカ
ム板6には前述した一対のロックピン18が外側に向け
て植設されており、これらロックピン18は枠体1の係
合孔17に達している(図3参照)。
【0029】図9に示すように、メインシャーシ2の底
板に駆動モータ43が取付けられており、この駆動モー
タ43の回転力が減速歯車列44を介して右側のスライ
ドカム板5のラック部5fに伝達されるようになってい
る。したがって、駆動モータ43が正逆いずれかの方向
へ回転すると、リンクレバー10を介して連結された両
スライドカム板5,6は、メインシャーシ2の両側板上
を互いに逆向きに前後進する。また、メインシャーシ2
の内部に前記ドライブユニット3とホルダユニット4が
配置されており、これらドライブユニット3とホルダユ
ニット4および前記ローラユニット30は、上記駆動モ
ータ43、減速歯車列44、リンクレバー10および両
スライドカム板5,6から構成される駆動機構により垂
直方向(Z方向)に移送される。以下、これらドライブ
ユニット3とホルダユニット4の詳細について説明す
る。
【0030】まず、ドライブユニット3の詳細について
説明すると、図27〜図32に示すように、ドライブユ
ニット3はサブシャーシ45とドライブシャーシ46と
を備えており、ドライブシャーシ46はサブシャーシ4
5上に載置されている。サブシャーシ45の右側部と左
側部に前述した各ピン3a,3bがそれぞれ植設されて
おり、これら各ピン3a,3bが左右のスライドカム板
5,6の前後進に連動して駆動されることにより、サブ
シャーシ45はメインシャーシ2に対して垂直方向(Z
方向)へ移動する。サブシャーシ45の図28における
右上隅部と左下隅部とにそれぞれ切欠きS1,S2が形
成されており、右上隅部の切欠きS1によってサブシャ
ーシ45と駆動モータ43との当接が回避され、左下隅
部の切欠きS2によってサブシャーシ45とホルダユニ
ット4との当接が回避されるようになっている。サブシ
ャーシ45上には斜め方向へ延びるスクリューシャフト
47の両端が支持されており、このスクリューシャフト
47はサブシャーシ45上に取付けられたドライブモー
タ48によって回転される。また、サブシャーシ45に
は一対の直線状ガイド孔45aと1つのガイド孔45b
が穿設されると共に、二股状のストッパ爪45cが設け
られている。ガイド孔45bは直線状部分の後端に円弧
状部分を有しており、このガイド孔45bの直線状部分
と両直線状ガイド孔45aはスクリューシャフト47に
対して平行に延びている。
【0031】図27に示すように、前記ドライブシャー
シ46は、サブシャーシ45上に載置されたベース49
と、ベース49上に載置された支持体50とで構成され
ており、このベース49には一対のガイドピン49aが
垂設されている(図4参照)。これらガイドピン49a
はそれぞれ直線状ガイド孔45aに摺動可能に係合され
ており、これらガイドピン49aが直線状ガイド孔45
a内を摺動する範囲内で、ベース49はサブシャーシ4
5上をスクリューシャフト47に沿って水平面(X−Y
平面)内における斜め方向(矢印A−B方向)へ往復移
動可能である。この場合、ベース49の一部はサブシャ
ーシ45の切欠きS2を横切るように移動し、また、ベ
ース49の図27における矢印A方向への移動端部を規
制するために、サブシャーシ45にはベース49と衝当
可能なストッパ壁45dが折り曲げ形成されている。
【0032】図30に示すように、ベース49上にはア
イドラギヤ51が軸部51aを中心に回転可能に支持さ
れており、また、ベース49に折り曲げ形成されたガイ
ド壁49eにはスライダ52が所定範囲内で摺動可能に
支持されている。アイドラギヤ51にはガイドピン51
bが垂設されており、このガイドピン51bはベース4
9を挿通してサブシャーシ45のガイド孔45bと係合
している。なお、前述したガイド孔45bの円弧状部分
はアイドラギヤ51の軸部51aを中心として円弧状に
延びている。また、アイドラギヤ51には、軸部51a
を中心として円弧状に延びるギヤ部51cが設けられる
と共に、くの字状に形成されたカム孔51dが穿設され
ている。このカム孔51dにはスライダ52の一端に設
けられたピン52aが係合しており、スライダ52の他
端にはナット52bが取付けられている。このナット5
2bはスクリューシャフト47と噛合しており、スライ
ダ52はスプリング53によって図27の矢印B方向へ
付勢されている。したがって、ガイドピン49aが直線
状ガイド孔45a内にある場合、ドライブモータ48に
よってスクリューシャフト47を回転させると、ベース
49とスライダ52はサブシャーシ45に対して矢印A
−B方向へ一体的に往復移動する。一方、図28に示す
ように、ベース49がサブシャーシ45のストッパ壁4
5dに衝当して矢印A方向へそれ以上移動できない移動
端部に達した後に、ドライブモータ48によってスクリ
ューシャフト47をさらに同方向へ回転させると、サブ
シャーシ45とベース49に対してスライダ52のみが
矢印A方向へオーバーストロークし、それに伴ってスラ
イダ52のピン52aがカム孔51d内を移動してアイ
ドラギヤ51が揺動回転するようになっている。さら
に、ベース49には支軸49fが立設されると共に、テ
ーパ状に隆起するカム部49gが形成されており、この
カム部49gは後述するロケータピン54の支持体50
からの突出量を制御する制御手段として機能する。
【0033】図31に示すように、支持体50にはベー
ス49の支軸49fに挿入される軸孔50aが穿設され
ており、また、支持体50の裏面には歯部50bが刻設
されると共に係合突起50cが垂設されている。歯部5
0bは軸孔50aを中心として円弧状に延びており、ア
イドラギヤ51のギヤ部51cと噛合している。本実施
例では、アイドラギヤ51とギヤ部51cとにより、ス
ライダ52の移動力を支持体50の回転力として伝達す
る伝達機構が構成されている。したがって、前述したよ
うにスライダ52によってアイドラギヤ51が揺動回転
させられると、支持体50は軸孔50aを中心としてベ
ース49上を水平面内で所定角度(本実施例では約40
度)回転し、この回転状態で係合突起50cはサブシャ
ーシ45のストッパ爪45cと係合する。この場合も、
支持体50の一部はサブシャーシ45の切欠きS2を横
切るように回転する。なお、ベース49と支持体50と
の間にスプリング55が張架されており(図27参
照)、支持体50はこのスプリング55によって半時計
回り方向へ付勢されている。
【0034】また、支持体50の後端部にガイド筒50
dが突出形成されており、図33に示すように、このガ
イド筒50d内に前述したロケータピン54が上下動可
能(出没方向に移動可能)に保持されると共に、ロケー
タピン54を下方(ベース49の方向)へ付勢するスプ
リング56が収納されている。このロケータピン54は
MD14のカートリッジケース14bを位置決めするた
めのものであり、支持体50の回転動作に伴ってガイド
筒50dからの突出量が変化するようになっている。す
なわち、図33(a)に示すように、支持体50がベー
ス49に対して所定角度回転した状態にある時、ロケー
タピン54の下端はスプリング56の弾発力を受けてベ
ース49の平坦面と当接しており、ロケータピン54の
上端はガイド筒50dからほとんど突出していない。一
方、図33(b)に示すように、支持体50が回転せず
にベース49と重ねられた状態にある時、ロケータピン
54の下端はベース49のカム部49gに乗り上げてス
プリング56を圧縮し、ロケータピン54の上端はガイ
ド筒50dから大きく突出することになる。なお、後述
するように、CD13の再生時にロケータピン54は図
33(a)に示す引込み状態にあるため、ロケータピン
54の上端とCD13の下面との間に十分なクリアラン
スが確保され、CD13の記録面がロケータピン54に
接触して損傷することは確実に防止される。また、MD
14の記録/再生時にロケータピン54は図33(b)
に示す突出状態にあるため、ロケータピン54の上端は
カートリッジケース14bの奥側に設けられたロケータ
穴14e内に十分に挿入され、MD14の位置決め精度
が向上する。
【0035】図27〜図29に戻り、支持体50上には
スレッドモータ57が取り付けられると共に、スクリュ
ーシャフト58とガイドシャフト59が互いに平行に支
持されており、スクリューシャフト58はスレッドモー
タ57を駆動源として回転する。スクリューシャフト5
8の回転は図示しないメネジ部材を介して光ピックアッ
プ60に伝達され、それによって光ピックアップ60が
スクリューシャフト58とガイドシャフト59に沿って
往復移動する。上記スレッドモータ57とスクリューシ
ャフト58およびガイドシャフト59によって光ピック
アップ60の移送機構が構成されている。また、支持体
50上には光ピックアップ60の移動領域を挾んでCD
用スピンドルモータ61とMD用スピンドルモータ62
がそれぞれ取り付けられており(図31参照)、両スピ
ンドルモータ61,62の回転軸にはCD用ターンテー
ブル63とMD用ターンテーブル64がそれぞれ取り付
けられている。
【0036】次に、前記ホルダユニット4の詳細につい
て説明すると、図34〜図36に示すように、このホル
ダユニット4はホルダ65とホルダベース66とで構成
されており、ホルダ65はホルダベース66上に揺動か
つ昇降可能に支持されている。ホルダ65は前述したM
D挿入口12の背面側に位置し、MD挿入口12から挿
入されたMD14を保持する。ホルダベース66の右側
部と左側部に前述した各ピン4a,4bがそれぞれ植設
されており、これら各ピン4a,4bが左右のスライド
カム板5,6の前後進に連動して駆動されることによ
り、ホルダユニット4はメインシャーシ2に対して垂直
方向(Z方向)へ移動する。
【0037】図37〜図40に示すように、ホルダベー
ス66上にMD用モータ67が取付けられており、この
MD用モータ67の回転は減速歯車列68を介してカム
レバー69に伝達される。カムレバー69はMD用モー
タ67の回転に伴ってホルダベース66上を左右方向へ
移動し、このカムレバー69には3つのカム部69a〜
69cが形成されている。第1のカム部69aはカムレ
バー69の表面側に形成され、ホルダベース66上に軸
支された第1中継レバー70のピン70aが第1のカム
部69aに係合している。この第1中継レバー70には
縦孔71aを有する搬送レバー71が連結されており、
搬送レバー71は第1中継レバー70の回転に伴ってホ
ルダベース66上を前後方向へ移動する。第2のカム部
69bはカムレバー69の裏面側に形成され、ホルダベ
ース66の裏面側に軸支された第2中継レバー72のピ
ン72aが第2のカム部69bに係合している。この第
2中継レバー72にはカム孔73aを有するスライドレ
バー(第2のレバー)73が連結されており、スライド
レバー73は第2中継レバー72の回転に伴ってホルダ
ベース66上を前後方向へ移動する。第3のカム部69
cはカムレバー69から起立する前面壁に形成され、ホ
ルダベース66の前面壁に軸支された回動レバー74の
ピン74aが第3のカム部69c係合している。この回
動レバー74の自由端には昇降ブラケット75が連結さ
れており、昇降ブラケット75はリフトレバー(第1の
レバー)76を介してホルダベース66に支持されてい
る。このリフトレバー76は一対のリンクをX字状に連
結したパンタ式リンクであり、両リンクの交差角度が変
わることにより、昇降ブラケット75は回動レバー74
の回転に伴ってホルダベース66上を昇降する。なお、
昇降ブラケット75には一対の支軸部75aが折り曲げ
形成されており、後述するように、これら支軸部75a
にホルダ65の前端側が回転(揺動)可能に軸支される
ようになっている。
【0038】図34〜図36に戻り、前記ホルダ65の
左側部の奥側にピン65aが植設されており、このピン
65aはスライドレバー73のカム孔73aを挿通して
ホルダベース66の左側部に穿設された縦孔66aと係
合している。また、ホルダ65の前端側に一対の軸部6
5bが設けられており、これら軸部65bは昇降ブラケ
ット75の支軸部75aに回転可能に軸支されている。
ここで、ピン65aがカム孔73aの下端と係合してい
る場合、昇降ブラケット75とホルダベース66間に折
り畳まれた状態のリフトレバー76が介在するため、図
41と図42に示すように、ホルダ65は後端側が前端
側に対して所定角度(本実施例では約4度)だけ下がる
ことになり、このように傾斜した状態のホルダ65に対
してMD14のロード/イジェクト、すなわち、挿入/
排出動作が行われる。また、昇降ブラケット75を上昇
させずにスライドレバー73を前進させると、それに連
動してピン65aがカム孔73a内を上昇するため、ホ
ルダ65は後端側のみが持ち上げられて水平状態とな
る。さらに、この水平状態からスライドレバー73を前
進させると共にリフトレバー76の両リンクの交差角度
を広げると、ピン65aと昇降ブラケット75が同じよ
うに上昇するため、図43と図44に示すように、ホル
ダ65は水平状態を維持したままホルダベース66上を
垂直方向(Z方向)へ移動する。
【0039】ホルダ65の上面左側にはスライドレバー
77が前後方向へ移動可能に支持されると共に、回動ア
ーム79の一端が回転可能に軸支されている。スライド
レバー77の左側部にピン77aが植設されており、こ
のピン77aは搬送レバー71の縦孔71aと係合して
いる。なお、このスライドレバー77は上下に重ね合わ
せた2枚のレバー部材をスプリング78で連結したもの
で、両レバー部材は一体的に動作するように構成されて
いるため、以下の説明では1枚のスライドレバー77と
して取り扱うこととする。回動アーム79には長孔79
aが穿設されており、スライドレバー77の上面に植設
されたピン77bがこの長孔79aと係合している。回
動アーム79の他端にはピン79bが植設されており、
このピン79bはスライダ80に設けられた水平孔80
aと係合している。このスライダ80にはガイド突部8
0bが形成されており、ガイド突部80bはホルダ65
の上面に形成された長溝65cと係合している。したが
って、搬送レバー71の前後進に連動してスライドレバ
ー77がホルダ65の上面を前後進すると、それに伴っ
て回動アーム79が回転し、スライダ80が長溝65c
に沿ってホルダ65の上面裏側を前後進する。
【0040】また、ホルダ65の上面右側にダミーテー
ブル81が配設されており、このダミーテーブル81は
軸部81aを中心として回転可能に支持されている。ダ
ミーテーブル81とホルダ65との間にスプリング82
が張架されており、このスプリング82によってダミー
テーブル81は時計回り方向へ付勢され、ホルダ65の
上面から突出するストッパ部65dと当接するようにな
っている。後述するように、このダミーテーブル81は
ドライブユニット3がホルダユニット4の下方へ移動し
たとき、挿入状態にあるCD13を上方の再生位置に保
持する保持機構として機能するものであり、ドライブユ
ニット3の支持体50によって回転動作される。なお、
ダミーテーブル81は前述したCD用ターンテーブル6
3のような円盤形状をしておらず、円盤形状の一部を切
り欠いて小形化が図られているが、CD13を安定的に
保持できるように少なくともCD13の中心孔の半周以
上と係合する突部81bを有している。
【0041】さらに、ホルダ65の上面手前側に2個の
検出スイッチ83a,83bが実装されると共に、検知
レバー84が回転可能に軸支されている。検知レバー8
4は挿入されたMD14のカートリッジケース14bに
よって回転動作され、この検知レバー84の回転によっ
て検出スイッチ83aがオン動作することにより、MD
14が挿入されたことを検出する。検出スイッチ83b
はスライダ80のガイド突部80bによってオン動作
し、MD14のロードスタートを検出する。また、図3
7に示すように、前記ホルダ65上に3個の検出スイッ
チ83c,83d,83eが実装されている。検出スイ
ッチ83cはカムレバー69によってオン動作し、トラ
バースエンドを検出する。検出スイッチ83dは搬送レ
バー71によってオン動作し、MD14のロードエンド
を検出する。検出スイッチ83eはスライドレバー73
によってオン動作し、MD14のプレイ位置を検出す
る。
【0042】次に、上記の如く構成された記録媒体駆動
装置の動作を説明する。
【0043】まず、CD13とMD14の両メディアが
排出されている(未挿入)待機状態からCD13を再生
する場合について説明するが、以下、この待機状態をホ
ームポジションと称して説明する。
【0044】図14と図15はこのホームポジションを
示しており、この場合、右側のスライドカム板5と左側
のスライドカム板6はそれぞれ図12(a),13
(a)に示す位置に移動しているため、ドライブユニッ
ト3の各ピン3a,3bはメインシャーシ2の縦孔35
a,35b,39aの上部に位置し、ホルダユニット4
の各ピン4a,4bはメインシャーシ2の縦孔35c,
39bの上端に位置している。これにより図49(a)
に示すように、ドライブユニット3はホルダユニット4
のホルダ65の上方へ移動し、ホルダ65は後端側(M
D14の挿入方向端部側)がドライブユニット3から離
れる方向に約4度傾斜した状態でMD挿入口12および
化粧パネル90のMD挿排用開口92と対向している。
このようにホルダ65が傾斜していることによって、ホ
ルダ65の上方に比較的大きな空間が形成され、このホ
ルダ65に衝突することなくドライブユニット3がホル
ダ65の上方に入り込めるようになっている。また、装
置の前方に取り付けられている化粧パネル90におい
て、CD挿排用開口91の下方にMD挿排用開口92が
形成されているが、ホルダ65の前端側が上方に向くよ
うにこのホルダ65が傾斜していることにより、MD挿
排用開口92をCD挿排用開口91に接近させることが
でき、操作釦群の配置位置の設定が容易になる等、意匠
性を高めることができる。また、右側の駆動レバー36
のピン36bがスライドカム板5のカム面5dから離
れ、伝達レバー41のピン41bがスライドカム板6の
カム面6dの下段に圧接されているため、ローラユニッ
ト30は上方へ回転され、駆動ローラ33がガイドプレ
ート19に圧接されている。なお、駆動ローラ33(ロ
ーラユニット30)はホルダ65とホルダベース66
(ホルダユニット4)に対して平面的に(Z方向におい
て)オーバーラップする位置にある。さらに、図2と図
3に示すように、左右のスライドカム板5,6に設けら
れた各ロックピン16,18が枠体1に形成された係合
孔15,17のロック部15a,17aと係合している
ため、メインシャーシ2とドライブユニット3およびホ
ルダユニット4等を含むメカニズム全体は枠体1に対し
て固定的に支持されたロック状態となっている。
【0045】また、このホームポジションにおいて、ス
ライダ52に設けられたナット52bはスクリューシャ
フト47のオーバーストローク位置まで移動しているた
め、図22と図27に示すように、支持体50はベース
49上を約40度回転した状態となっている。その際、
前述したようにドライブユニット3はホルダ65の上方
に位置しているため、回転後の支持体50とホルダ65
とは平面的にオーバーラップした状態となり、かかる支
持体50の回転によってダミーテーブル81はスプリン
グ82の付勢力に抗して反時計回り方向へ回転されてい
る。このため、ダミーテーブル81はクランパ9の下方
から退避し、支持体50に搭載されたCD用ターンテー
ブル63がクランパ9の真下に対向している。さらに、
図33(a)に示すように、かかる支持体50の回転に
伴ってロケータピン54の下端がベース49のカム部4
9gから平坦面へ移行するため、ロケータピン54はス
プリング56の弾発力によって引込み(没入)状態とな
り、ロケータピン54の上方にCD13を搬送するのに
十分なクリアランスが確保されている。
【0046】そして、このホームポジションにおいて、
CD13をCD挿排用開口91を介してCD挿入口11
から挿入すると、挿入されたCD13により両検知レバ
ー21が回転し、各検出スイッチ20から出力されるロ
ードスタート信号に基づいてローラ用モータ31が一方
向へ回転を開始するため、減速歯車列34を介して駆動
ローラ33が回転する。したがって、この駆動ローラ3
3の回転力により、CD13はガイドプレート19と駆
動ローラ33とに挟持された状態で再生位置まで自動的
に搬送され、アームクランプ8の位置決めスライダ24
によって再生位置に位置決めされる。この時、前述した
ようにロケータピン54は引込み状態にあり、搬送され
るCD13の下面(記録面)とロケータピン54との間
に十分なクリアランスが確保されているため、ロケータ
ピン54がCD13を損傷することを確実に防止でき
る。そして、CD13が再生位置まで搬送されたことが
図示しない検知手段で検知されると、駆動モータ43が
回転を開始する。この駆動モータ43の回転によって左
右のスライドカム板5,6はリンクレバー10を介して
互いに逆向きに駆動され、右側のスライドカム板5は図
12(b)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム
板6は図13(b)に示す位置まで移動する。この両ス
ライドカム板5,6の移動に伴って各ロックピン16,
18が係合孔15,17のロック部15a,17aから
大径部15b,17bへ移行し、各ロックピン16,1
8と大径部15b,17bの周縁との間に大きなクリア
ランス(±3.5〜±2.6mm程度)が確保されるた
め、メカニズム全体は枠体1に弾性部材7を介して弾性
的に支持され、大きな可動ストローク量で振動すること
のできるロック解除状態となる。
【0047】また、CD13が再生位置まで搬送された
時点で、前述したようにトリガレバー26によって検出
スイッチ29がオン動作するため、ローラ用モータ31
の回転が停止し、CD13は支持体50に搭載されたC
D用ターンテーブル63の真上で停止する。その間、ス
ライドカム板5の第1のカム孔5aに係合する右側のピ
ン3aが縦孔35aの上端まで移動し、スライドカム板
6の第1のカム孔6aに係合するピン3bが縦孔39a
の上端まで移動するため、図49(b)に示すようにド
ライブユニット3は若干上昇し、CD用ターンテーブル
63がCD13の中心孔に嵌まり込む。同時に、アーム
クランプ8のピン8bがスライドカム板5の第3のカム
孔5cの後端まで移動し、ピン8bがメインシャーシ2
の縦孔35d内を下降するため、アームクランプ8が下
方へ回転(揺動)する。また、右側の駆動レバー36が
スライドカム板5のカム面5dによって回動され、伝達
レバー41のピン41bがスライドカム板6のカム面6
dの上段に乗り上げて回動されるため、ローラユニット
30は下方へ回転され、駆動ローラ33がCD13の下
面から離反する。その結果、CD13はクランパ9とC
D用ターンテーブル63間にチャッキングされた状態と
なり、このチャッキング完了状態で駆動モータ43は停
止する。
【0048】図16と図17はかかるCD再生位置を示
しており、この再生位置でCD用スピンドルモータ61
を回転し、CD13をクランパ9とCD用ターンテーブ
ル63間にチャッキングした状態で回転すると共に、ス
レッドモータ57によって光ピックアップ60をCD1
3の半径方向へ移送することにより、CD13の再生動
作が開始される。前述したように、このようなCD13
の再生動作時において、メカニズム全体は枠体1内で大
きな可動ストローク量(±3.5〜±2.6mm程度)
をもって弾性的に支持されているため、外部振動が光ピ
ックアップ60に直接伝達されて音飛び等の障害が発生
するのを確実に防止できる。なお、CD13を排出する
場合は、上記と逆の動作が行われることによりホームポ
ジションに戻る。
【0049】次に、上記ホームポジションからMD14
を記録/再生する場合について説明すると、前述したよ
うに、このホームポジションにおいてドライブユニット
3の支持体50はホルダユニット4のホルダ65上方で
約40度回転した状態になっており、ホルダ65はその
後端側が約4度下がった傾斜状態でMD挿入口12およ
びMD挿排用開口92と対向している。すなわち、この
ホームポジションにおいて、ホルダベース66側に設け
られたカムレバー69や搬送レバー71、スライドレバ
ー73等は図45に示す位置関係にあり、ホルダ65の
前端側を支持する昇降ブラケット75とホルダベース6
6との間には折り畳まれた状態のリフトレバー76が介
在し、一方、図41(b)に示すように、ホルダベース
66の奥側のピン65aはスライドレバー73のカム孔
73aの下端と係合しているため、ホルダ65の後端側
は前端側に対して約4度だけ下がった状態となってい
る。したがって、この傾斜分だけホルダ65の後端側の
上方空間が広がり、図49(a)から明らかなように、
この空間にドライブユニット3の支持体50を配置する
ことにより、支持体50とホルダ65との干渉を確実に
防止することができる。
【0050】このように傾斜した状態のホルダ65に対
して、MD挿排用開口92およびMD挿入口12を介し
てMD14を挿入し、そのカートリッジケース14bが
ホルダ65の入り口まで達すると、検知レバー84の回
転によって検出スイッチ83aがオン動作する。この
時、前述したように、ホームポジションでは両スライド
カム板5,6に設けられた各ロックピン16,18が係
合孔15,17のロック部15a,17aと係合する位
置にあり、駆動モータ43は停止したままとなってい
る。この状態でMD14をさらに押し込むと、図41
(a)に示すようにMD14にスライダ80が当接する
ため、スライダ80が若干後退して検出スイッチ83b
がオン動作し、この検出スイッチ83bからロードスタ
ート信号が出力されてMD用モータ67が回転を開始す
る。MD用モータ67が一方向へ回転すると、その回転
が減速歯車列68を介してカムレバー69に伝達され、
カムレバー69はホルダベース66上を図45に示す位
置から左方へ移動する。カムレバー69が図45から図
46に示す位置まで移動する間、第2中継レバー72の
ピン72aと回動レバー74のピン74aはそれぞれ第
2のカム部69bと第3のカム部69cの直線部分をト
レースするため、図46(b),(c)に示すように第
2中継レバー72と回動レバー74は回転しない。一
方、第1中継レバー70のピン70aは第1のカム部6
9aの傾斜部分をトレースするため、図46(a)に示
すように第1中継レバー70が時計回り方向に回転し、
搬送レバー71がホルダベース66上を後退する。そし
て、この搬送レバー71に連動してスライドレバー77
がホルダ65の上面を後退し、それに伴って回動アーム
79が反時計回り方向へ回転するため、スライダ80が
長溝65cに沿って後退する。したがって、図42に示
すように、MD14はその係止溝14dがスライダ80
に掛止された状態でホルダ65の記録/再生位置まで搬
送され、その搬送途中でシャッタ14cが開放してカー
トリッジケース14bの窓孔14gから光磁気ディスク
14aが露出する。
【0051】MD用モータ67がさらに同方向へ回転す
ると、カムレバー69は図46から図47に示す位置ま
で移動し、この間で第1中継レバー70のピン70aは
第1のカム部69aの直線部分をトレースするため、図
47(a)に示すように第1中継レバー70は回転しな
い。一方、第2中継レバー72と回動レバー74のピン
72a,74aはそれぞれ第2のカム部69bと第3の
カム部69cの傾斜部分(直交部分)をトレースするた
め、図47(b),(c)に示すように、今度は第2中
継レバー72と回動レバー74がそれぞれ回転する。こ
の場合、まず第2中継レバー72の回転に連動してスラ
イドレバー73がホルダベース66上を後退するため、
ホルダベース66の縦孔66aに係合するホルダ65の
ピン65aがスライドレバー73のカム孔73aの下端
から傾斜部分へと移行し、ホルダ65は後端側のみが持
ち上げられて水平状態となる。第2中継レバー72はさ
らに回転を続け、ピン65aがカム孔73aの傾斜部分
の途中まで上昇する間に、回動レバー74の回転に連動
してリフトレバー76の両リンクの交差角度が広がり、
それに伴って昇降ブラケット75が上昇するため、ホル
ダ65の後端側と前端側の両方が同量だけ持ち上げられ
る。その結果、図43(b)に示すように、ホルダ65
がホルダベース66の上方に水平状態に保持されたMD
プレイ位置となり、ホルダ65とホルダベース66間に
垂直方向(Z方向)に広がる空間が確保される。後述す
るように、このMDプレイ位置でドライブユニット3の
支持体50がホルダ65とホルダベース66間に飛び込
み、ホルダ65に収容されたMD14に対して記録/再
生動作が行われるが、かかるMD14の記録/再生動作
に先立ってホルダ65とホルダベース66間の空間を一
旦広げる動作が行われる。
【0052】すなわち、MDプレイ位置からMD用モー
タ67がさらに同方向へ回転すると、カムレバー69は
図47から図48に示す位置まで移動し、この間で第2
中継レバー72の回転に連動してピン65aがカム孔7
3aの上端まで上昇する。同様に、回動レバー74の回
転に連動してリフトレバー76の両リンクの交差角度が
さらに広がり、それに伴って昇降ブラケット75が最上
位置まで上昇するため、ホルダ65は水平状態を維持し
たままホルダベース66の上方へ持ち上げられ、図44
(b)に示すように、ホルダ65とホルダベース66間
の垂直方向の空間が最大となる。そして、カムレバー6
9が図48に示す位置まで移動した時点で、カムレバー
69によって検出スイッチ83cがオン動作し、検出ス
イッチ83cから出力されるトラバースエンド信号に基
づいてMD用モータ67が逆方向へ回転するため、カム
レバー69が図48から図47に示す位置まで右方向へ
移動し、ホルダ65は若干下降して上記MDプレイ位置
に戻る。
【0053】このようにしてホルダ65はホームポジシ
ョンからMDプレイ位置に至るが、図46(a)に示す
ように、MD14がホルダ65の記録/再生位置まで搬
送された時点で、搬送レバー71によって検出スイッチ
83dがオン動作され、この検出スイッチ83dから出
力されるロードエンド信号に基づいてドライブモータ4
8と駆動モータ43が回転を開始し、ドライブユニット
3とホルダ65の上下関係を逆転させるトラバース動作
が行われる。
【0054】すなわち、前述したホームポジションにお
いて、図22に示すようにドライブユニット3の支持体
50はホルダ65の上方で約40度回転した状態にあ
り、スライダ52のナット52bはオーバーストローク
位置でスクリューシャフト47と噛合しているが、ドラ
イブモータ48の回転によってスクリューシャフト47
が回転すると、スライダ52のナット52bがオーバー
ストローク位置から矢印B方向へ送られるため、スライ
ダ52のピン52aがカム孔51d内を移動してアイド
ラギヤ51が揺動回転する。このため、支持体50が軸
孔50aを中心として反時計回り方向へ約40度だけ逆
回転し、図26に示すように支持体50はベース49上
に重ねられてホルダ65の上方から退避し、それに伴っ
てダミーテーブル81が時計回り方向へ回転してストッ
パ部65dと当接する。また、図33(b)に示すよう
に、かかる支持体50の回転に伴ってロケータピン54
の下端がベース49のカム部49gに乗り上げてスプリ
ング56を圧縮するため、ロケータピン54の上端がガ
イド筒50dから大きく突出する。
【0055】引き続いて、駆動モータ43が回転を開始
すると、右側のスライドカム板5が図12(a)に示す
位置から同図(c)に示す位置まで移動すると共に、左
側のスライドカム板6が図13(a)に示す位置から同
図(c)に示す位置まで移動する。これに伴い、ドライ
ブユニット3の各ピン3a,3bがメインシャーシ2の
縦孔35a,35b,39aの下端へ移行し、ホルダユ
ニット4の各ピン4a,4bがメインシャーシ2の縦孔
35c,39bの下端へ移行するため、ドライブユニッ
ト3はメンイシャーシ2内の最下位置まで移動すると共
に、ホルダユニット4も若干下降する。その結果、ドラ
イブユニット3のサブシャーシ45とホルダユニット4
のホルダベース66とがほぼ同一平面内に位置し、支持
体50とホルダ65の垂直方向(Z方向)における相対
位置が逆転する。この場合、支持体50はサブシャーシ
45の切欠きS2内に突出しておらず、ドライブユニッ
ト3とホルダユニット4とは平面的にオーバーラップす
る箇所がなくなるため、両者3,4の上下方向の相対位
置を逆転して支持体50をホルダ65の下方に位置させ
ることができる。
【0056】そして、このようにドライブユニット3と
ホルダユニット4を最下位置まで移動させた後、検出ス
イッチ83cから出力されるトラバースエンド信号に基
づいてドライブモータ48を回転すると、スクリューシ
ャフト47の回転によってスライダ52のナット52b
が図28に示す位置から矢印B方向へ送られ、図29に
示すように、支持体50はベース49と共にサブシャー
シ45上を斜めに自走してメインシャーシ2の手前側ま
で移動する。このとき、前述したように、ホルダ65と
ホルダベース66間の垂直方向の空間は最大に広げられ
ているため(図44参照)、支持体50をホルダ65と
ホルダベース66間に容易に飛び込ませることができ、
図49(c)に示すように、支持体50がホルダ65の
真下に対向するトラバースポジションとなる。
【0057】図18と図19はこのトラバースポジショ
ンを示しており、トラバースポジションで駆動モータ4
3がさらに回転すると、右側のスライドカム板5は図1
2(d)に示す位置まで移動し、左側のスライドカム板
6は図13(d)に示す位置まで移動する。これによ
り、ドライブユニット3の各ピン3a,3bが縦孔35
a,35b,39aの下端から若干上昇し、ホルダユニ
ット4の各ピン4a,4bがメインシャーシ2の縦孔3
5c,39bの上端へ移行するため、ドライブユニット
3とホルダユニット4のホルダベース66が若干上昇し
て記録/再生位置(MDプレイ位置)となる。前述した
ように、このMDプレイ位置においてホルダ65は最上
位置から若干下降してホルダベース66に近づく(図4
3参照)ため、図49(d)に示すように、支持体50
に搭載されたMD用ターンテーブル64がホルダ65に
接近する。その結果、ホルダ65に収容されたMD14
の光磁気ディスク14aの金属ハブがMD用ターンテー
ブル64に磁気吸着され、この吸着完了状態で検出スイ
ッチ83eから出力されるMDプレイ信号に基づいて駆
動モータ43は停止する。また、図33(b)に示すよ
うに、突出状態にあるロケータピン54がカートリッジ
ケース14bの奥側に設けられたロケータ穴14e内に
挿入されるため、MD14はロケータピン54によって
記録/再生位置に精度良く位置決めされる。なお、この
ようにMD14が記録/再生位置で吸着完了された時点
で、両スライドカム板5,6の移動に伴って各ロックピ
ン16,18は係合孔15,17の小径部15c,17
cへと移行し、各ロックピン16,18と小径部15
c,17cの周縁との間に比較的小さなクリアランス
(±1.5mm程度)が確保されるため、メカニズム全
体は枠体1に弾性部材7を介して弾性的に支持され、小
さな可動ストローク量で振動することのできる第2のロ
ック解除状態となる。
【0058】図20と図21はかかる記録/再生位置を
示しており、この記録/再生位置でMD用スピンドルモ
ータ62を回転し、MD14をMD用ターンテーブル6
4に吸着した状態で回転すると共に、スレッドモータ5
7によって光ピックアップ60を光磁気ディスク14a
の半径方向へ移送することにより、MD14の記録/再
生動作が開始される。なお、この記録/再生位置におい
て、ホルダ65の手前側はMD挿入口12の上部と対向
する位置へと移動し、MD挿入口12の下部に別のMD
を挿入可能なスペースが生じることになるが、X字状に
交叉するリフトレバー76の両リンクがMD挿入口12
の下部と対向しているため、別のMDがMD挿排用開口
92からホルダ65の下方に誤挿入されるのを防止する
ことができる。また、このようなMD14の記録/再生
動作時において、メカニズム全体は枠体1に対して比較
的小さな可動ストローク量(±1.5mm程度)をもっ
て弾性的に支持されているため、CD13の再生動作時
に比べると外部振動に起因する音飛びの発生頻度は高く
なるが、半導体メモリのFIFO(First-In/First-Ou
t)機能を利用したショック・プルーフ・メモリと称さ
れる周知のメモリ装置を用いれば、MD14の記録/再
生動作時の耐振性を大幅に向上させることができる。
【0059】以上、ホームポジションからCD13とM
D14を個別に記録/再生する場合について説明した
が、CD13とMD14の両メディアを同時にメカニズ
ム内に収容して一方のメディアを選択的に記録/再生し
たり、一方のメディアが記録/再生状態にある時に他方
のメディアを挿入または排出することも可能である。
【0060】例えば、再生状態にあるCD13の代わり
にMD14を記録/再生する場合、CD13の再生状態
では、ホルダ65がMD挿入口12に対向した位置にあ
るので、CD13を排出させずにMD挿排用開口92か
らMD14を挿入できる。MD14を挿入すると、前述
したように、ドライブユニット3とホルダ65の上下方
向の相対位置を逆転するトラバース動作が行われ、それ
までCD13の中心孔に嵌まり込んでいたCD用ターン
テーブル63がクランパ9の真下から退避するが、その
代わりにホルダ65の上面に支持されたダミーテーブル
81がCD13の中心孔に嵌まり込むため、CD13は
その中心部がダミーテーブル81に保持され、メカニズ
ム内に収容されたままの状態となる。また、図49
(c),(d)に示すように、トラバース動作中におい
て、ローラユニット30は上方へ回転してガイドプレー
ト19側に付勢され、CD13の挿入方向における後端
側が駆動ローラ33とガイドプレート19とに挟持され
るため、CD13は中心部と手前側の2箇所が保持され
ることになる。したがって、挿入されたCD13はメカ
ニズム内に確実に収容されたままの状態となり、CD1
3を排出することなくMD14の記録/再生動作を開始
することができる。なお、かかるMD14の挿入開始時
点(CD13の再生状態)において、メカニズム全体は
枠体1に対して大きな可動ストローク量で振動すること
のできるロック解除状態となっているが、MD14の光
磁気ディスク14aは硬質合成樹脂からなるカートリッ
ジケース14bによって保護されているため、MD14
の挿入開始時にメカニズムが振動したとしても、光磁気
ディスク14aが損傷することはない。また、MD14
を搬送する間はメカニズム全体がロック状態となるた
め、外部振動に起因してCD13の再生音の音飛びが発
生し易くなるが、上記ショック・プルーフ・メモリ装置
を使用することにより、再生音の音切れを防止でき、よ
ってCD13を再生しつつMD14の挿入動作を行うこ
とが可能となり、ユーザにとっての使い勝手が向上す
る。
【0061】これとは逆に、記録/再生状態にあるMD
14の代わりにCD13を再生する場合、MD14の記
録/再生状態では、ローラユニット30の駆動ローラ3
3がガイドプレート19に圧接された状態でCD挿入口
11およびCD挿排用開口91に対向した位置にあるの
で、MD14を排出させずにCD13をCD挿排用開口
91から挿入できる。CD13を挿入すると、まず、両
スライドカム板5,6が図12,13(d)から同図
(c)に示す位置までそれぞれ移動し、その結果、各ロ
ックピン16,18が係合孔15,17のロック部15
a,17aと係合するため、メカニズム全体は枠体1に
対して固定的に支持されたロック状態となる。引き続い
て両スライドカム板5,6は図12,13(c)から同
図(b)に示す位置までそれぞれ移動し、この間で上記
したトラバース動作が行われてドライブユニット3をホ
ルダ65の上方に移動すると共に、CD13を駆動ロー
ラ33によって再生位置まで搬送することにより、MD
14を排出することなくCD13の再生動作を開始する
ことができる。なお、かかるCD13の挿入開始時点
(MD14の記録/再生状態)において、メカニズム全
体の枠体1に対する振幅は小さな可動ストローク量に規
定された第2のロック解除状態となっているため、CD
13をCD挿入口11から挿入する際に、このCD13
を損傷することなくメカニズムをロック状態へと導くこ
とができる。なお、CD13を搬送する間はメカニズム
全体がロック状態となるため、外部振動に起因するMD
14の再生音の音飛びが発生し易くなるが、前述した通
りショック・プルーフ・メモリ装置を使用することで、
再生音の音切れを防止でき、よってMD14を記録/再
生しつつCD13の挿入動作を行うことが可能となる。
【0062】また、CD13とMD14の両メディアが
共に挿入状態にある時に、両スライドカム板5,6の前
後進によりドライブユニット3とホルダユニット4を動
作して、両者のZ方向における相対位置を適宜逆転させ
れば、両メディアを同時にメカニズム内に収容した状態
でいずれか一方のメディアを選択的に記録/再生するこ
とができ、一方のメディアが記録/再生状態にある時に
他方のメディアを排出することもできる。なお、これら
の動作を行う際にもメカニズム全体が一旦ロック状態と
なるため、外部振動がメカニズムに伝達され易くなる
が、ショック・プルーフ・メモリ装置によって信号の先
読み,先出し行えば、再生音の音切れを防止でき、メカ
ニズムの動作時に無音状態となるのを防ぐことができ
る。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0064】ディスク状の第1のメディアとディスクを
カートリッジケース内に収納した第2のメディアに対
し、共通の光ピックアップによって情報の記録および/
または再生を行う記録媒体駆動装置において、光ピック
アップを第1のメディアの記録/再生位置と第2のメデ
ィアの記録/再生位置との間で移動させる行程のうち、
垂直方向の移動をサブシャーシに負担させると共に、サ
ブシャーシに搭載した1つのスクリューシャフトの回転
力を利用して、光ピックアップが搭載された支持体に水
平方向における平行移動と回転動作とを行わせるように
構成したので、光ピックアップを両メディアの記録/再
生位置間で移動させるのに必要な動きのうち、光ピック
アップの水平方向における平行移動と回転が1つのスク
リューシャフトの回転力を利用して行われるため、駆動
系全体の構成が大幅に簡略化されると共に、確実な動作
が実現されて信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る記録媒体駆動装置の斜視図であ
る。
【図2】記録媒体駆動装置の右側面図である。
【図3】記録媒体駆動装置の左側面図である。
【図4】図4は記録媒体駆動装置の底面図である。
【図5】記録媒体駆動装置から枠体を取り除いた右斜め
上方からの斜視図である。
【図6】記録媒体駆動装置から枠体を取り除いた左斜め
上方からの斜視図である。
【図7】前面パネルの正面図である。
【図8】MDの説明図である。
【図9】CDの検出機構を示す平面図である。
【図10】CD位置決め機構の説明図である。
【図11】ローラユニットの説明図である。
【図12】右側のスライドカム板の動作説明図である。
【図13】左側のスライドカム板の動作説明図である。
【図14】イジェクト時における記録媒体駆動装置の平
面図である。
【図15】イジェクト時における記録媒体駆動装置の正
面図である。
【図16】CD再生時における記録媒体駆動装置の平面
図である。
【図17】CD再生時における記録媒体駆動装置の正面
図である。
【図18】トラバース時における記録媒体駆動装置の平
面図である。
【図19】トラバース時における記録媒体駆動装置の正
面図である。
【図20】MD再生時における記録媒体駆動装置の平面
図である。
【図21】MD再生時における記録媒体駆動装置の正面
図である。
【図22】ドライブユニットとホルダユニットの平面図
である。
【図23】ドライブユニットとホルダユニットの正面図
である。
【図24】ドライブユニットとホルダユニットの右側面
図である。
【図25】ドライブユニットとホルダユニットの左側面
図である。
【図26】トラバース時におけるドライブユニットとホ
ルダユニットの平面図である。
【図27】CD再生時におけるドライブユニットの平面
図である。
【図28】トラバース時におけるドライブユニットの平
面図である。
【図29】MD再生時におけるドライブユニットの平面
図である。
【図30】ドライブユニットから支持体を取り除いて示
す平面図である。
【図31】ドライブユニットの内部機構の要部を示す裏
面図である。
【図32】ドライブユニットの自走動作を示す説明図で
ある。
【図33】ロケータピンの動作説明図である。
【図34】ホルダユニットの平面図である。
【図35】ホルダユニットの正面図である。
【図36】ホルダユニットの左側面図である。
【図37】ホルダベースの平面図である。
【図38】ホルダベースの正面図である。
【図39】ホルダベースの底面図である。
【図40】ホルダベースの左側面図である。
【図41】MDロード/イジェクト時におけるホルダユ
ニットの説明図である。
【図42】MDロードエンド時におけるホルダユニット
の説明図である。
【図43】MD再生時におけるホルダユニットの説明図
である。
【図44】MDリフトエンド時におけるホルダユニット
の説明図である。
【図45】ホルダユニットの動作説明図である。
【図46】ホルダユニットの動作説明図である。
【図47】ホルダユニットの動作説明図である。
【図48】ホルダユニットの動作説明図である。
【図49】ドライブユニットとホルダおよびローラユニ
ットの位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 メインシャーシ 3 ドライブユニット 4 ホルダユニット 5,6 スライドカム板 8 アームクランプ 9 クランパ 11 CD挿入口 12 MD挿入口 13 CD(第1のメディア) 14 MD(第2のメディア) 15,17 係合孔 19 ガイドプレート 24 位置決めスライダ 24a 係合ピン 30 ローラユニット 33 駆動ローラ 43 駆動モータ 45 サブシャーシ 45a 直線状ガイド孔 45b ガイド孔 45c ストッパ爪 45d ストッパ壁 46 ドライブシャーシ 47 スクリューシャフト 48 ドライブモータ 49 ベース 49a ガイドピン 50 支持体 50b 歯部 50c 係合突起 51 アイドラギヤ 51b ガイドピン 51c ギヤ部 51d カム孔 52 スライダ 52a ピン 52b ナット 60 光ピックアップ 61 CD用スピンドルモータ 62 MD用スピンドルモータ 63 CD用ターンテーブル 64 MD用ターンテーブル 65 ホルダ 65d ストッパ部 66 ホルダベース 67 MD用モータ 69 カムレバー 70 第1中継レバー 71 搬送レバー 72 第2中継レバー 73 スライドレバー 74 回動レバー 75 昇降ブラケット 76 リフトレバー 77 スライドレバー 79 回動アーム 80 スライダ 81 ダミーテーブル 82 スプリング 90 化粧パネル 91 CD挿排用開口 92 MD挿排用開口 P 前面パネル S1,S2 切欠き

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の第1のメディアとディスク
    をカートリッジケース内に収納した第2のメディアと
    が、互いに少なくともその一部を平面的にオーバーラッ
    プさせた状態で枠体内に収容され、これら第1および第
    2のメディアに対し共通の光ピックアップによって情報
    の記録および/または再生を行う記録媒体駆動装置であ
    って、 前記枠体内で垂直方向へ移動可能に設けられ、スクリュ
    ーシャフトおよび該スクリューシャフトを回転する駆動
    モータが搭載されたサブシャーシと、 このサブシャーシに対して水平方向へ平行移動可能に設
    けられ、その移動量が所定範囲内に規定されたベース
    と、 このベースに回転可能に支持され、少なくとも前記光ピ
    ックアップおよび該光ピックアップを移送する移送機構
    が搭載された支持体と、 前記スクリューシャフトに噛合するナットを有し、前記
    ベースに水平方向へ平行移動可能に支持され、その移動
    量が所定範囲内に設定されたスライダと、 前記スライダと前記支持体との間に介在され、前記スラ
    イダの移動力により前記支持体を回動させる伝達機構と
    を備え、 前記ベースの移動可能範囲内で前記ナットを前記スクリ
    ューシャフトに沿って移動させたとき、前記スライダと
    前記伝達機構および前記支持体が前記ベースと一体的に
    平行移動し、 前記ベースが一方の移動端部へ達した後にさらに前記ス
    クリューシャフトを回転させることにより、前記ベース
    に対して前記スライダが平行移動し、該スライダの移動
    力により前記伝達機構を介して前記支持体が回動するよ
    うに構成したことを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記伝達機構
    は、前記ベースに回転可能に支持されると共に前記スラ
    イダに連結され該スライダの移動力により回動するアイ
    ドラギヤと、前記支持体に設けられ前記アイドラギヤと
    噛合する歯部とから構成されていることを特徴とする記
    録媒体駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、前記ベースに
    前記アイドラギヤに設けられたガイドピンを案内するガ
    イド孔が穿設され、このガイド孔が前記スクリューシャ
    フトと平行に延びる直線部と前記アイドラギヤの回転方
    向に延びる円弧部とを有することを特徴とする記録媒体
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、前記スライダ
    が前記ベースの一方の移動端部と逆の方向へ弾性付勢さ
    れていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
JP2000205413A 2000-07-06 2000-07-06 記録媒体駆動装置 Withdrawn JP2002025205A (ja)

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