JP3596803B2 - 情報記録媒体駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の情報記録媒体駆動装置として、例えば、特開平9−223348号公報によれば、情報記録媒体としてのディスクを装着或いは排出する際に、ローディングトレイ(ドロワ型)をイジェクト方向に駆動させる方法が開示されている。即ち、このローディングトレイには、ディスクを回転させるスピンドルモータ、光ピックアップ、この光ピックアップをディスク半径方向に移動させる送り機構、及び、これらを信号回路的に接続するフレキシブル配線板からなる駆動ユニットが搭載されて、ドロワ型とされている。このため、ディスク着脱時には、ドライブ装置からローディングトレイが突出するので、使用者がディスクを直接駆動ユニットのスピンドルモータのターンテーブル上に着脱操作を行なうことになる。ターンテーブルにはラッチ機構が設けられており、ディスクの着脱が自在とされている。
【0003】
この方式(ドロワ型)の利点は、トレイに駆動ユニットのない単なるトレイ方式に比べて、ディスクをスピンドルモータのターンテーブル上に着脱するためのクランピング機構が不要なこと、ディスク装着/排出時にトレイの摺動動作に合せて、駆動ユニットがトレイから退避するための駆動ユニット退避機構とその移動ストローク分のスペースが不要になること、がある。このため、特にドライブ装置の薄型化が望まれるノート型パソコンへの内蔵用ドライブ装置には、このようなドロワ型が採用される。一方、スロットサイズが固定されているために薄型化の必要がないデスクトップ型或いはタワー型のパソコンへの内蔵用にはトレイ型が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)は円盤状ディスク(裸ディスク)であるが、記録可能なCD−R(Recodable),CD−RW(Rewritable),DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM等のディスクは矩形状のキャディに収納されて使用される形態とされている。
【0005】
このため、ドライブ装置としては、裸ディスクとキャディとの両方に対応し得ることが要求される。
【0006】
ここに、現に市販されているキャディには、鉄板を有するクランパが内蔵されており、スピンドルモータのターンテーブルの永久磁石との間で磁気的吸引力を作用させることで、キャディ内のディスクをスピンドルモータのターンテーブルとクランパとで挟持させることを意図している。
【0007】
ところが、前述した公報例のような従来のドロワ型のディスク装着/排出方式を採用したドライブ装置では、スピンドルモータの先端部側にラッチ機構を設けて、使用者が裸ディスクをラッチ機構に係止させる構成としている。このため、このようなラッチ機構を有するスピンドルモータには、キャディに内蔵されたディスクを取り付けることはできない。
【0008】
また、前述した公報例の場合、ローディングトレイにおいて、スピンドルモータのターンテーブルの近傍には光ピックアップが配設されている。このため、ディスク装着/排出操作に際して、ユーザの手や指が光ピックアップ頂部の対物レンズに触れる可能性がある。この結果、対物レンズの汚れ、指紋付着、傷付け等により光スポットが劣化する可能性がある。また、対物レンズを駆動するアクチュエータの支持部材(板ばね、ワイヤ等)の変形、破損などによる駆動特性の劣化の可能性もある。また、光ピックアップに搭載された各光学部品並びにそれらを信号回路的に結んでいるフレキシブル基板などが変形、破損する可能性もある。さらには、光ピックアップをディスク半径方向に移動させる送り機構に設けられた軸受へのごみ等の付着、ガイドレールを傷付けること等による光ピックアップの送り特性の劣化の可能性もある。このように、ディスクに対して実際に再生、記録、消去動作を行なう光ピックアップをユーザが直接触り得る構成にすると、ドライブ装置の信頼性を著しく低下させてしまう。
【0009】
そこで、本発明は、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であってもスピンドルモータへの着脱が可能な上に、薄型化を図れる情報記録媒体駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、上記目的を達成する上で、情報記録媒体の再生、記録又は消去時のみディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との位置関係を保つことができるようにする。
【0011】
本発明は、上記目的を達成する上で、情報記録媒体に対して光ピックアップの光軸を垂直に保つためのチルトサーボを可能とする。
【0012】
本発明は、上記目的を達成する上で、ディスク駆動手段と光ピックアップとの安定した追従が可能で情報記録媒体の再生、記録又は消去動作を安定させる。
【0013】
また、本発明は、上記目的を達成する上で、ローディングトレイ、スピンドルモータ部分の薄型化を図る。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、回転駆動される円盤状の情報記録媒体に対して情報の再生、記録又は消去を行なう情報記録媒体駆動装置において、装置筐体から突出した突出位置と前記装置筐体内部に挿入された挿入位置との間で移動自在に設けられて、前記情報記録媒体を保持するローディングトレイと、前記装置筐体内部に設けられて、前記ローディングトレイを移動自在に保持するシャーシと、前記ローディングトレイに対して媒体着脱方向に移動自在に設けられて、前記情報記録媒体を回転駆動させるディスク駆動手段と、前記シャーシ内に設けられて、前記情報記録媒体の記録面に光を照射する光ピックアップ装置と、前記シャーシ内に設けられて、前記光ピックアップ装置を記録面に沿って駆動するスレッジ駆動機構と、前記シャーシ内に設けられて、前記スレッジ駆動機構を傾斜自在に保持するピックアップベースと、前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位置に移動した位置で前記ディスク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを係止させる係脱自在な係止機構とを備える。
【0015】
従って、ローディングトレイが突出位置から挿入位置に移動した際に、ディスク駆動手段とスレッジ駆動機構とが係止機構により係止されるので、情報記録媒体の再生、記録又は消去時にはディスク駆動手段の回転中心とスレッジ駆動機構上の光ピックアップの光軸との位置関係を保つことが可能となり、一方、情報記録媒体の排出中はディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との係止が解除されて離脱するので、ディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との位置関係を保つことがなくなり、ディスク駆動手段が情報記録媒体を脱着するために移動可能となる。よって、ローディングトレイに対してディスク駆動手段を移動自在に設けてこのディスク駆動手段の移動空間を装置筐体外部に設けることにより、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であっても、突出位置にあるローディングトレイ上でディスク駆動手段に着脱することができ、媒体の形態を問わず、その情報の再生、記録又は消去が可能となる。同時に、ディスク駆動手段が情報記録媒体を脱着するために移動する移動空間を装置筐体外部に設けているため、装置の薄型化を図れる。さらに、光ピックアップはシャーシ内に設けられており、常に装置筐体内部にあるため、ディスク装着/排出時であっても、ユーザの手や指が触れることがなく、光ピックアップにごみ、埃などのコンタミネーションが付着する等の不具合を回避することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報記録媒体駆動装置において、前記スレッジ駆動機構は、前記ローディングトレイが前記挿入位置にないときには前記ディスク駆動手段から離れる方向に傾斜され、前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位置に移動した際には前記ディスク駆動手段に近づく方向に傾斜されて前記ディスク駆動手段に係止される。
【0017】
従って、請求項1記載の発明における係止機構を容易に実現できる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の情報記録媒体駆動装置において、前記スレッジ駆動機構は、前記ディスク駆動手段から離れて前記係止機構が離脱状態となる第1の傾斜位置と、前記ディスク駆動手段に近づいて前記係止機構が係止状態となる第2の傾斜位置とを選択的にとり、前記第2の傾斜位置は傾斜補正区間として係止状態のままでの補正幅を有する。
【0019】
従って、請求項1記載の発明を実現する上で、情報記録媒体に対して光ピックアップの光軸を垂直に保つためにディスク駆動手段との係止状態のままスレッジ駆動機構を適宜傾斜させるチルトサーボを行なうことができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の情報記録媒体駆動装置において、前記ピックアップベースを弾性的に支持する第1の防振部材と、前記ディスク駆動手段を弾性的に支持する第2の防振部材とを有し、前記ディスク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを前記係止機構により係止させた状態で前記ピックアップベースと前記ディスク駆動手段とを連結させて前記第1及び第2の防振部材により弾性的に支持させるようにした。
【0021】
従って、請求項1記載の発明を実現する上で、情報記録媒体の再生、記録又は消去時にはピックアップベースとディスク駆動手段とを一体的として第1及び第2の防振部材により弾性的に支持でき、ディスク駆動手段と光ピックアップ装置との安定した追従が可能で情報記録媒体の再生、記録又は消去動作が安定する。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の情報記録媒体駆動装置において、前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ディスク駆動手段を前記情報記録媒体から離れた退避位置に位置させ、前記ローディングトレイが前記挿入位置にあるときには前記ディスク駆動手段を前記情報記録媒体を装着する装着位置に位置させるよう前記ローディングトレイの位置に連動するディスク駆動手段位置制御機構を備える。
【0023】
従って、請求項1記載の発明を実現する上で、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であっても、突出位置にあるローディングトレイ上への装着を簡単に行なえる。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報記録媒体駆動装置において、前記ローディングトレイは、前記情報記録媒体が内蔵されたキャディを搭載するキャディ搭載面と前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面とを有し、前記ディスク駆動手段位置制御機構は、前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ディスク駆動手段の先端部を前記キャディ搭載面より退避位置側であって、前記裸媒体搭載面より装着位置側に位置させる。
【0025】
従って、情報記録媒体とディスク駆動手段とが干渉することがなく、請求項5記載の発明の実現が容易となる。
【0026】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の情報記録媒体駆動装置において、前記ディスク駆動手段は、その先端部に、前記情報記録媒体を搭載するターンテーブルと、このターンテーブルに前記情報記録媒体を案内する傾斜部と、この傾斜部と前記ターンテーブルとの間に設けられて前記情報記録媒体の中心穴に対応する円筒部とを備え、前記ローディングトレイは、前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面を備え、前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ターンテーブルの位置が前記裸媒体搭載面の位置より装着位置側に突出している。
【0027】
従って、ディスク駆動手段の情報記録媒体着脱時の移動量を小さくすることができ、装置を薄型化しつつ請求項5記載の発明を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の情報記録媒体駆動装置の主要部構成を示す概略斜視図である。まず、矩形箱状に形成されて装置筐体(図示せず)に内蔵されたシャーシ1と、このシャーシ1とほぼ同等の大きさで矩形状に形成されてシャーシ1の両側のレール部2にスライド自在に嵌合するガイドレール部3により図1中A・B方向に移動自在なローディングトレイ4とが設けられている。これにより、基本的に、ローディングトレイ4は装置筐体から外部に突出した突出位置(図1参照)と、装置筐体内部に挿入された挿入位置とを選択的に取り得るように構成されている。
【0029】
ここに、ローディングトレイ4には、後述する情報記録媒体5(図5等参照)が内蔵されたキャディ6を搭載するための矩形状のキャディ搭載面7と、12cmディスクなる情報記録媒体8用の裸媒体搭載面9と、8cmディスクなる情報記録媒体(図示せず)用の裸媒体搭載面10とが同一中心上に段違いに形成されている。また、ローディングトレイ4において、その中心より奥側位置には半径方向に切欠いてなる開口部11が搭載面9,10に渡って形成されている。また、ローディングトレイ4の中心部にはディスクを回転駆動させるためのディスク駆動手段としてのスピンドルモータ12がディスク厚み方向(図1中C・D方向=媒体着脱方向)に対して移動自在に設けられている。13はローディングトレイ4の手前に設けられて使用者により押し込み操作される化粧板である。
【0030】
また、シャーシ1側においては、ローディングトレイ4が挿入位置に位置する状態でその開口部11に相当する位置に位置させて光ピックアップ装置21が設けられている。この光ピックアップ装置21は周知構造のもので、特に説明しないが、頂部にはディスクに対向してディスク上に微小スポットを形成する対物レンズ22を備え、その下部には偏向用の偏向プリズム(図示せず)等を備えることで、情報の再生、記録又は消去動作を行なう。このような光ピックアップ装置21はシャフト24にガイドされつつリードスクリュ25によりディスク半径方向に移動自在とされている。ここに、シャフト24とリードスクリュ25とはチルトプレート26上でディスク半径方向の両端に設けられた一対の支持部材27間に支持されており(リードスクリュ25は回転自在に支持されている)、リードスクリュ25はDCモータ28とこのDCモータ28の回転軸先端に設けられたギヤ29、中間ギヤ30及びリードスクリュ25軸上のギヤ31を介して回転駆動される。これにより、リードスクリュ25を回転させることにより、光ピックアップ装置21がディスク半径方向に直線移動されるもので、スレッジ駆動機構32が構成されている。
【0031】
矩形枠状に形成されたチルトプレート26(従って、光ピックアップ装置21)は、シャーシ1内に設けられたピックアップベース33上に傾斜自在に支持されている。即ち、チルトプレート26の両側中央付近には外方へ突出させた支持ウイング部分34が形成されており、この支持ウイング部分34に設けたピボット35を回動支点としてディスク半径方向に傾斜自在とされている。ピックアップベース33上の一部にはチルト用モータ36が搭載され、チルトプレート26の一角が押圧干渉する傾斜カム面を有してチルト用モータ36により回動されるチルト用プーリ37が設けられている。従って、チルト用モータ36によりチルト用プーリ37を適宜回動させることより、チルトプレート26の傾斜状態が調整制御される。また、ピックアップベース33の脚部は第1の防振部材としての防振ゴム38によりシャーシ1上に弾性的に支持されている。
【0032】
ここに、ディスクについて説明すると、キャディ内蔵型、裸ディスク型を問わず、その情報記録媒体5,8には、図2に示すように、クランプ用の中心穴41が中心に形成されている。一方、スピンドルモータ12にあっては、図3に示すように、その頂部側にこれらの情報記録媒体5,8が搭載される永久磁石内蔵のターンテーブル42を有し、さらに、このターンテーブル42のモータ軸上には中心穴41に略一致する径の円筒部43が媒体厚さ程度の高さで形成され、その先端側には円錐テーパ状に先細とされた傾斜部44が形成されている。最先端部にはシャーシ1側に設けられているクランパ45(図6等参照)と嵌合するための突出部46が形成されている。
【0033】
また、キャディ6について図4及び図5を参照して説明する。キャディ6は円盤状の情報記録媒体5を薄型・矩形箱状のケース51内に内蔵してなるものであり、このケース51内の中央部天井面にはクランパ52が回転自在に保持されている。このクランパ52には鉄板が埋め込まれており、ターンテーブル42に内蔵された永久磁石に吸着されることにより、このクランパ52とターンテーブル42とでケース51内の情報記録媒体5を挟持する構造とされている。また、ケース51の下面側には内蔵された情報記録媒体5に対してスピンドルモータ12や光ピックアップ装置21をアクセスさせるための開口部53が中心付近から半径方向に横切って形成されている。そして、常時はこの開口部53を遮蔽するシャッタ54が開閉自在に設けられている。この開口部53やシャッタ54は図4に示すようにシャーシ1に対する挿入側に位置しており、シャッタ54は挿入方向に直交する横方向(図4上、上下方向)に移動自在とされ、常時は遮蔽状態をとるようにばね等で付勢されている。
【0034】
一方、シャーシ1側においては、クランパ45がクランピングプレート55により回転自在に保持されている。このクランピングプレート55はシャーシ1内両側のレール機構56により前後方向(図4中、左右方向)に移動可能に設けられている。ここに、クランピングプレート55は裸媒体搭載面9,10には干渉せず、キャディ6のケース51には干渉する高さ位置に配設されており、キャディ6が挿入された場合にはレール機構56に従いクランピングプレート55とともにクランパ45が奥側に押し込まれるように構成されている。このクランピングプレート55にはシャッタオープナ57が搭載されている。このシャッタオープナ57はクランピンプレート55上に回動自在に支持されつつシャーシ1の開口側に突出するように形成されたくの字形のもので、その先端にはシャッタ54に係脱するローラ58が設けれている。また、このシャッタオープナ57にはシャッタオープナ57をシャッタ遮蔽方向に付勢するばね59が係止されている。これにより、キャディ6がローディングトレイ4とともにシャーシ1内に押し込まれると、その移動に従い、シャッタ54にローラ58部分が係止することになり、シャッタオープナ57がばね59に抗して反時計方向に回動し、シャッタ54を開放方向に移動させる。
【0035】
次に、スピンドルモータ12の昇降機構について図5等を参照して説明する。まず、スピンドルモータ12はディスク着脱方向(図5中、上下方向)に移動自在な移動プレート61上に搭載されて、この移動プレート61とともにスピンドルモータ12を退避位置と装着位置との間で変位させるように構成されている。この移動プレート61の両側にはピン62を介してリンク63の一端が回動自在に連結されている。これらのリンク63自体はローディングトレイ4の両側においてピン64により回動自在に支持されており、他端側はローディングトレイ4の先端付近まで延設され、その外面にピン65が設けられている。シャーシ1側にあっては、その内壁面両側にはピン65の動きを規制するガイド溝66が入口部分から奥側まで形成されている。ここに、このガイド溝66は、スピンドルモータ12をディスクから離れた退避位置に位置させるようピン64位置に対してピン65位置を高い位置に規制するように水平に形成された退避位置用変位部66aと、スピンドルモータ12をディスクを装着する装着位置に位置させるようピン64位置に対してピン65位置をほぼ同一高さ位置に規制するように水平に形成された装着位置用変位部66bと、これらの退避位置用変位部66aと装着位置用変位部66bとの間を結ぶ傾斜部66cとより形成されている。退避位置用変位部66aの高さ位置は、スピンドルモータ12の先端部をキャディ搭載面7より低い位置(退避位置)であって、裸媒体搭載面9,10より高い位置(装着位置)に位置させるように設定されている。退避位置用変位部66aの長さL1はシャッタオープナ57によるシャッタ54の開閉動作が終了し得る長さに設定されている。また、退避位置用変位部66aの長さL1と傾斜部66cの長さL2との合計長さはスピンドルモータ12がシャーシ1の外部に位置する長さに設定されている。このような移動プレート61、リンク63及びガイド溝66によりディスク駆動手段位置制御機構67が構成され、この内、所定の長さL1に形成された退避位置用変位部66a部分によりディスク駆動手段・シャッタオープナ動作タイミング制御機構68が構成されている。
【0036】
また、移動プレート61上にはローディングトレイ4におけるキャディ搭載面7の位置決め穴69を介してキャディ6の位置決め穴(図示せず)に嵌合するキャディ位置決めピン70が所定位置に設けられている。
【0037】
さらに、ローディングトレイ4の移動プレート61とスレッジ駆動機構32のチルトプレート26との間には係止機構71が設けられている。この係止機構71は、ローディングトレイ4が突出位置から挿入位置に移動した位置で移動プレート61(ディスク駆動手段の一部)とチルトプレート26とを係止させる係脱自在な機構であり、チルト用モータ36及びチルト用プーリ37をその駆動源とする。この係止機構71は種々の構成を採り得るが、例えば、図10に示すように、移動プレート61側に形成された係止ピン72とチルトプレート26側に形成された係止穴73との係脱構造、或いは、逆に移動プレート61側に形成された係止穴74とチルトプレート26側に形成された係止ピン75との係脱構造等がある。
【0038】
また、図10を参照すれば、スピンドルモータ12は、第2の防振部材としての円筒状の防振ゴム76、ピン62、ガイド溝66を介してシャーシ1に弾性的に支持されている。
【0039】
このような構成において、概略動作について説明する。ドライブ装置へディスクを装着する場合は、ローディングトレイ4を図1に示すようにシャーシ1から手前に突出させた突出位置に位置させる。このとき、スピンドルモータ12はディスクから離れる退避位置に移動している。ユーザは、CD−R,CD−RW,DVD−RW,DVD−RAM等のキャディ6に内蔵された情報記録媒体5を使用するときにはキャディ搭載面7にキャディ6を搭載し、直径が12cmでキャディに内蔵されていないCD−ROM,DVD−ROM等の裸の情報記録媒体8を使用するときには裸媒体搭載面9に直接搭載する。直径が8cmでキャディに内蔵されていないCD−ROM,DVD−ROM等の裸の情報記録媒体を使用するときには裸媒体搭載面10に直接搭載する。何れかの媒体又はキャディを搭載後、化粧板13を押圧することにより、ローディングトレイ4をシャーシ1内に押し込む。この押し込み動作に伴うローディングトレイ4の位置に応じて、スピンドルモータ12がリンク63、移動プレート61等により装着方向に移動し、スピンドルモータ12のターンテーブル42上にディスクが装着される。このとき、ローディングトレイ4には開口部11が形成されており、シャーシ1内に挿入された状態ではこの開口部11を介して光ピックアップ装置21がディスクに対向し、再生、記録又は消去が可能な状態となる。そこで、対物レンズ22を通してディスクに光スポットを照射することにより、情報の再生、記録又は消去動作が行われる。このとき、光ピックアップ装置21はDCモータ28によりディスクの所望の半径位置に移動される。
【0040】
次に、詳細を説明する。まず、図6を参照して、CD−ROM等のキャディに内蔵されない裸タイプの情報記録媒体をドライブ装置に装着する手順について説明する。まず、図6(a)はディスク未装着時の状態を示し、ローディングトレイ4はシャーシ1から外部に突出した状態にある(突出位置)。このとき、移動プレート61上に支持されたスピンドルモータ12は裸媒体搭載面9,10から傾斜部44及び突出部46のみが突出する位置に規制されている。よって、図6(b)に示すように12cmの情報記録媒体8を裸媒体搭載面9に載置させた場合には、その中心穴41には傾斜部44及び突出部46のみが入り込んた状態にあり、情報記録媒体8はターンテーブル42上には接していない。この載置操作は、先細テーパ状の傾斜部44に中心穴41を合せればよいので、厳密性を要せず容易である。このとき、光ピックアップ装置21を保持したチルトプレート26は、スピンドルモータ12に近い方を持ち上げるように(離れる方向に)傾斜されている(チルト用モータ36により状態制御される)。
【0041】
このように情報記録媒体8を載置させた後、使用者がローディングトレイ4をシャーシ1内に押し込む操作を行なうと、図6(c)に示す過程を経て、図6(d)に示すような挿入位置に保持される。ここに、途中経過を示す図6(c)では、スピンドルモータ12がシャーシ1の外部にあるが、この位置に達するまでにスピンドルモータ12が移動プレート61、リンク63、ガイド溝66の傾斜溝66c等の作用に基づき、ディスク側に押し上げられる(ピン65が退避位置用変位部66aから傾斜部66cにガイドされて装着位置用変位部66bへ移行する)。これにより、円筒部43及びターンテーブル42が情報記録媒体8に対して嵌合状態となるとともに、ターンテーブル42が裸媒体搭載面9よりも高い位置に移動するため、情報記録媒体8はターンテーブル42上に保持された状態で裸媒体搭載面9から離れる。このように、情報記録媒体8をターンテーブル42上に載置させるためのスピンドルモータ12の昇降動作が、このスピンドルモータ12がシャーシ1内に入り込む前に行われることとなる。よって、媒体着脱動作時に必要なスピンドルモータ12の昇降移動空間がシャーシ1の外部空間に存在することとなり、シャーシ1内にこの空間を確保する必要がないため、装置全体の薄型化が可能となる。ちなみに、従来であれば、図6(d)に示す例においてシャーシ1内で回路基板とスピンドルモータ12との間にスピンドルモータ昇降移動空間を確保しなくてはならず、薄型化できない。
【0042】
その後、図6(d)に示すようにローディングトレイ4がシャーシ1内に完全に挿入された状態ではターンテーブル42がクランパ45に対向する位置関係となり(突出部46により位置決めされる)、クランパ45内の鉄板をターンテーブル42側の永久磁石が吸引することにより、情報記録媒体8はターンテーブル42とクランパ45とより挟持され、スピンドルモータ12の回転に従い回転し得る状態となる。一方、このような情報記録媒体8の挟持状態になってから、チルト用モータ36によりチルトプレート26の傾斜状態が切換えられ、スピンドルモータ12に近づけられる。即ち、チルトプレート26はほぼ水平状態となり、その係止穴73が移動プレート61上の係止ピン72に嵌合係止する。これにより、スピンドルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21の光軸との位置関係が維持される。後は、光ピックアップ装置21側の動作に従い再生等の動作が行われる。
【0043】
ここで、係止ピン72と係止穴73との係脱関係について図7を参照して説明する。チルトプレート26が図7中、26aで示す位置(第1の傾斜位置)にあるときは、図6(a)〜(c)の状態であり、スピンドルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21の光軸とは位置関係が保たれていない。一方、チルトプレート26が図7中、26bで示す位置(第2の傾斜位置)にあるときは係止ピン72と係止穴73とが嵌合係止した状態であり、図6(d)の状態であり、スピンドルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21の光軸とは位置関係が保たれている。さらに、チルトプレート26を26b〜26cで示す範囲内で適宜傾斜させることにより、チルト補正が可能となる。即ち、第2の傾斜位置に関しては、係止穴73が係止ピン72から抜け出ない範囲が傾斜補正区間として補正幅を有する構成とされている。これによれば、情報記録媒体8の情報記録面に対して光ピックアップ装置21の光軸を垂直に保つためにチルトプレート26の傾斜状態を調整することにより、光スポットに発生するコマ収差を最小限にすることができ、情報の再生・記録特性が向上する。
【0044】
図8にチルトとジッタとの関係を示す。ジッタとは、情報記録媒体8の再生/記録信号の時間幅のずれであり、このジッタを極力小さくすることによって再生/記録特性がよくなる。ジッタを悪化させる要因の一つに光ピックアップ装置21の光軸傾斜により光スポットに発生するコマ収差がある。図8から光軸の傾斜(横軸)が大きいとジッタ(縦軸)が悪化することが判る。
【0045】
以上の手順は、8cmの情報記録媒体の場合も同様である。
【0046】
図9を参照して、CD−RW等のキャディ6に内蔵された情報記録媒体5をドライブ装置に装着する手順について説明する。まず、図9(a)はディスク(キャディ6)未装着時の状態を示し、ローディングトレイ4はシャーシ1から外部に突出した状態にある(突出位置)。このとき、移動プレート61上に支持されたスピンドルモータ12は裸媒体搭載面9,10から傾斜部44及び突出部46のみが突出する位置に規制されており、キャディ搭載面7より低い位置にある。よって、情報記録媒体5が内蔵されたキャディ6をスピンドルモータ12に阻害されることなく図9(b)に示すようにキャディ搭載面7上に載置させることができる。もっとも、傾斜部44及び突出部46が裸媒体搭載面9,10からも退避するような低い位置までスピンドルモータ12を退避させないので、必要最小限の退避位置に抑えることができ、スピンドルモータ12の昇降移動量(空間)を最小限に抑えることができる。このとき、光ピックアップ装置21を保持したチルトプレート26は、スピンドルモータ12に近い方を持ち上げるように(離れる方向に)傾斜されている(チルト用モータ36により状態制御される)。
【0047】
このようにキャディ6を載置させた後、使用者がローディングトレイ4をシャーシ1内に押し込む操作を行なうと、図9(c)に示す過程を経て、図9(d)に示すような挿入位置に保持される。ここに、途中経過を示す図9(c)では、スピンドルモータ12がシャーシ1の外部にあるが、この位置に達するまでの過程において、ピン65がガイド溝66の退避位置用変位部66a内を移動している間に、図4に示すように、シャッタオープナ57のローラ58がシャッタ54に係止し、ローディングトレイ4の押し込みに従い、このシャッタ54を開放方向に移動させてキャディ6の開口部53を開放させる。このように開口部53が完全に開放された状態で、ローディングトレイ4がさらに押し込まれることにより、ピン65がガイド溝66の退避位置用変位部66aから傾斜部66cにガイドされて装着位置用変位部66bへ移行することにより、移動プレート61、リンク63、ガイド溝66等の作用に基づき、スピンドルモータ12がディスク側に押し上げられる。この段階では、開口部53が完全に開放されているので、スピンドルモータ12を上昇変位させても支障はない。これにより、スピンドルモータ12はその先端の傾斜部44をガイドとして円滑に円筒部43及びターンテーブル42が情報記録媒体5に対して嵌合状態となるとともに、ターンテーブル42がキャディ搭載面7よりも高い位置に移動し、内蔵のクランパ52に対向する位置関係となり(突出部36により位置決めされる)、クランパ52内の鉄板をターンテーブル42側の永久磁石が吸引することにより、情報記録媒体5はターンテーブル42とクランパ52とよりケース51内で浮いた状態で挟持され、スピンドルモータ12の回転に従い回転し得る可動可能な状態となる。このとき、キャディ位置決めピン70がキャディ6の位置決め穴に嵌合することにより、キャディ6の位置決めがなされる。このように、情報記録媒体5をターンテーブル42上に載置させるためのスピンドルモータ12の昇降動作が、このスピンドルモータ12がシャーシ1内に入り込む前に行われることとなる。よって、媒体着脱動作時に必要なスピンドルモータ12の昇降移動空間がシャーシ1の外部空間に存在することとなり、シャーシ1内にこの空間を確保する必要がないため、装置全体の薄型化が可能となる。
【0048】
その後、図9(d)に示すようにローディングトレイ4がシャーシ1内に完全に挿入された状態では光ピックアップ装置21が開放状態の開口部53を介して情報記録媒体5に対向し得る状態となる。一方、このようなキャディ6内の情報記録媒体5の挟持状態になってから、チルト用モータ36によりチルトプレート26の傾斜状態が切換えられ、スピンドルモータ12に近づけられる。即ち、チルトプレート26はほぼ水平状態となり、その係止穴73が移動プレート61上の係止ピン72に嵌合係止する。これにより、スピンドルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21の光軸との位置関係が維持される。このような状態で光ピックアップ装置21側の動作に従い再生等の動作が行われる。このときのローディングトレイ4の押し込み操作に際して、クランピングプレート55がキャディ6により押されて奥側に移動し、最終的に図9(d)に示すように最奥部に押し込まれた状態となる。これは、キャディ6の場合、内蔵のクランパ52を用いるため、裸ディスク用のクランパ45は不要だからである。
【0049】
キャディ6を取出すときには、逆の動作となる。従って、図9(c)から図9(b)に移行する過程では、係止穴73が係止ピン72から抜けるようにチルトプレート26が傾斜変位して移動プレート61の移動が可能とされるとともに、スピンドルモータ12が情報記録媒体5側から退避変位した後で、シャッタオープナ57が遮蔽方向へ動作してシャッタ54を遮蔽状態にする。
【0050】
ところで、本実施の形態では、スピンドルモータ12は防振ゴム76、ピン62、ガイド溝66を介してシャーシ1に弾性的に支持されている。また、光ピックアップ装置21を搭載したチルトプレート26は、ピックアップベース33、防振ゴム38を介してシャーシ1に弾性的に支持されている。ここに、移動プレート61とチルトプレート26とが係止していない状態にあっては、図11(a)に略図的に示すようにスピンドルモータ12と光ピックアップ装置21とはシャーシ1に対して各々独立して弾性的に支持されていることとなる。この状態では、情報記録媒体5,8からの情報の再生、記録、消去動作を行なわないので、スピンドルモータ12と光ピックアップ装置21とが別々の防振ゴム76,38により独立して支持されていても何ら支障はない。もっとも、情報記録媒体5,8に対する情報の再生、記録、消去動作時には情報トラック上に光スポットを追従させて再生、記録、消去動作を行なうので、スピンドルモータ12と光ピックアップ装置21との位置関係が変化すると追従不能となる。この点、本実施の形態においては、情報記録媒体5,8に対する情報の再生、記録、消去動作時には移動プレート61とチルトプレート26とが係止ピン72と係止穴73との嵌合により係止状態となるので、図11(b)に略図的に示すようにスピンドルモータ12と光ピックアップ装置21とは一体的となって防振ゴム76,38により弾性的に支持されるので、安定した追従動作が可能となる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ローディングトレイが突出位置から挿入位置に移動した際に、ディスク駆動手段とスレッジ駆動機構とが係止機構により係止されるので、情報記録媒体の再生、記録又は消去時にはディスク駆動手段の回転中心とスレッジ駆動機構上の光ピックアップの光軸との位置関係を保つことが可能となり、一方、情報記録媒体の排出中はディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との係止が解除されて離脱するので、ディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との位置関係を保つことがなくなり、ディスク駆動手段が情報記録媒体を脱着するために移動可能となる。よって、ローディングトレイに対してディスク駆動手段を移動自在に設けてこのディスク駆動手段の移動空間を装置筐体外部に設けることにより、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であっても、突出位置にあるローディングトレイ上でディスク駆動手段に着脱することができ、媒体の形態を問わず、その情報の再生、記録又は消去が可能となる。同時に、ディスク駆動手段が情報記録媒体を脱着するために移動する移動空間を装置筐体外部に設けているため、装置の薄型化を図れる。さらに、光ピックアップはシャーシ内に設けられており、常に装置筐体内部にあるため、ディスク装着/排出時であっても、ユーザの手や指が触れることがなく、光ピックアップにごみ、埃などのコンタミネーションが付着する等の不具合を回避することができる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明における係止機構を容易に実現することができる。
【0053】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明を実現する上で、情報記録媒体に対して光ピックアップの光軸を垂直に保つためにディスク駆動手段との係止状態のままスレッジ駆動機構を適宜傾斜させるチルトサーボを行なうことができる。
【0054】
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明を実現する上で、情報記録媒体の再生、記録又は消去時にはピックアップベースとディスク駆動手段とを一体的として第1及び第2の防振部材により弾性的に支持でき、ディスク駆動手段と光ピックアップ装置との安定した追従が可能で情報記録媒体の再生、記録又は消去動作を安定させることができる。
【0055】
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明を実現する上で、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であっても、突出位置にあるローディングトレイ上への装着を簡単に行なえる。
【0056】
請求項6記載の発明によれば、情報記録媒体とディスク駆動手段とが干渉することがなく、請求項5記載の発明の実現が容易となる。
【0057】
請求項7記載の発明によれば、ディスク駆動手段の情報記録媒体着脱時の移動量を小さくすることができ、装置を薄型化しつつ請求項5記載の発明を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すトレイ突出状態の概略斜視図である。
【図2】情報記録媒体を示す平面図である。
【図3】スピンドルモータの先端付近の構造を示す断面図である。
【図4】キャディ、クランピングプレート及びシャッタオープナ等を示す概略底面図である。
【図5】モータ昇降動作を順に示す概略断面図である。
【図6】裸ディスク装着の場合の動作を順に示す概略断面図である。
【図7】係止ピンと係止穴との係脱関係を拡大して示す縦断側面図である。
【図8】チルト−ジッタ特性図である。
【図9】キャディ装着の場合の動作を順に示す概略断面図である。
【図10】移動プレートとチルトプレートとを示す分解斜視図である。
【図11】スピンドルモータと光ピックアップ装置の支持状態を略図的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
4 ローディングトレイ
5 情報記録媒体
6 キャディ
7 キャディ搭載面
8 情報記録媒体
9,10 裸媒体搭載面
12 ディスク駆動手段
21 光ピックアップ装置
32 スレッジ駆動機構
33 ピックアップベース
38 第1の防振部材
41 中心穴
42 ターンテーブル
43 円筒部
44 傾斜部
67 ディスク駆動手段位置制御機構
71 係止機構
76 第2の防振部材
Claims (7)
- 回転駆動される円盤状の情報記録媒体に対して情報の再生、記録又は消去を行なう情報記録媒体駆動装置において、
装置筐体から突出した突出位置と前記装置筐体内部に挿入された挿入位置との間で移動自在に設けられて、前記情報記録媒体を保持するローディングトレイと、
前記装置筐体内部に設けられて、前記ローディングトレイを移動自在に保持するシャーシと、
前記ローディングトレイに対して媒体着脱方向に移動自在に設けられて、前記情報記録媒体を回転駆動させるディスク駆動手段と、
前記シャーシ内に設けられて、前記情報記録媒体の記録面に光を照射する光ピックアップ装置と、
前記シャーシ内に設けられて、前記光ピックアップ装置を記録面に沿って駆動するスレッジ駆動機構と、
前記シャーシ内に設けられて、前記スレッジ駆動機構を傾斜自在に保持するピックアップベースと、
前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位置に移動した位置で前記ディスク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを係止させる係脱自在な係止機構とを備えることを特徴とする情報記録媒体駆動装置。 - 前記スレッジ駆動機構は、前記ローディングトレイが前記挿入位置にないときには前記ディスク駆動手段から離れる方向に傾斜され、前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位置に移動した際には前記ディスク駆動手段に近づく方向に傾斜されて前記ディスク駆動手段に係止されることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体駆動装置。
- 前記スレッジ駆動機構は、前記ディスク駆動手段から離れて前記係止機構が離脱状態となる第1の傾斜位置と、前記ディスク駆動手段に近づいて前記係止機構が係止状態となる第2の傾斜位置とを選択的にとり、前記第2の傾斜位置は傾斜補正区間として係止状態のままでの補正幅を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体駆動装置。
- 前記ピックアップベースを弾性的に支持する第1の防振部材と、前記ディスク駆動手段を弾性的に支持する第2の防振部材とを有し、前記ディスク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを前記係止機構により係止させた状態で前記ピックアップベースと前記ディスク駆動手段とを連結させて前記第1及び第2の防振部材により弾性的に支持させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体駆動装置。
- 前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ディスク駆動手段を前記情報記録媒体から離れた退避位置に位置させ、前記ローディングトレイが前記挿入位置にあるときには前記ディスク駆動手段を前記情報記録媒体を装着する装着位置に位置させるよう前記ローディングトレイの位置に連動するディスク駆動手段位置制御機構を備えることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体駆動装置。
- 前記ローディングトレイは、前記情報記録媒体が内蔵されたキャディを搭載するキャディ搭載面と前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面とを有し、前記ディスク駆動手段位置制御機構は、前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ディスク駆動手段の先端部を前記キャディ搭載面より退避位置側であって、前記裸媒体搭載面より装着位置側に位置させることを特徴とする請求項5記載の情報記録媒体駆動装置。
- 前記ディスク駆動手段は、その先端部に、前記情報記録媒体を搭載するターンテーブルと、このターンテーブルに前記情報記録媒体を案内する傾斜部と、この傾斜部と前記ターンテーブルとの間に設けられて前記情報記録媒体の中心穴に対応する円筒部とを備え、
前記ローディングトレイは、前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面を備え、
前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ターンテーブルの位置が前記裸媒体搭載面の位置より装着位置側に突出していることを特徴とする請求項5記載の情報記録媒体駆動装置。
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