JP2000187846A - 情報記録媒体駆動装置 - Google Patents

情報記録媒体駆動装置

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JP2000187846A
JP2000187846A JP10364608A JP36460898A JP2000187846A JP 2000187846 A JP2000187846 A JP 2000187846A JP 10364608 A JP10364608 A JP 10364608A JP 36460898 A JP36460898 A JP 36460898A JP 2000187846 A JP2000187846 A JP 2000187846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体の再生、記録又は消去時のみス
ピンドルモータとスレッジ駆動機構との位置関係を保
て、裸ディスク状、キャディ内蔵型を問わずスピンドル
モータへの着脱を可能にする。 【解決手段】 ローディングトレイ4が突出位置から挿
入位置に移動した際に、スピンドルモータ12とスレッ
ジ駆動機構のチルトプレート26とを係止機構により係
止させることで、再生、記録又は消去時にはスピンドル
モータ12の回転中心とチルトプレート26上の光ピッ
クアップ装置21の光軸との位置関係を保つ。一方、ロ
ーディングトレイ4の突出位置ではその係止を解除して
離脱させることで、スピンドルモータ12が媒体8を脱
着するために移動可能となる。よって、ローディングト
レイ4に対してスピンドルモータ12を移動自在に設け
てその移動空間を装置筐体外部に設けることで、裸ディ
スク状、キャディ内蔵型を問わずスピンドルモータ12
への着脱を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録媒体駆動装置と
して、例えば、特開平9−223348号公報によれ
ば、情報記録媒体としてのディスクを装着或いは排出す
る際に、ローディングトレイ(ドロワ型)をイジェクト
方向に駆動させる方法が開示されている。即ち、このロ
ーディングトレイには、ディスクを回転させるスピンド
ルモータ、光ピックアップ、この光ピックアップをディ
スク半径方向に移動させる送り機構、及び、これらを信
号回路的に接続するフレキシブル配線板からなる駆動ユ
ニットが搭載されて、ドロワ型とされている。このた
め、ディスク着脱時には、ドライブ装置からローディン
グトレイが突出するので、使用者がディスクを直接駆動
ユニットのスピンドルモータのターンテーブル上に着脱
操作を行なうことになる。ターンテーブルにはラッチ機
構が設けられており、ディスクの着脱が自在とされてい
る。
【0003】この方式(ドロワ型)の利点は、トレイに
駆動ユニットのない単なるトレイ方式に比べて、ディス
クをスピンドルモータのターンテーブル上に着脱するた
めのクランピング機構が不要なこと、ディスク装着/排
出時にトレイの摺動動作に合せて、駆動ユニットがトレ
イから退避するための駆動ユニット退避機構とその移動
ストローク分のスペースが不要になること、がある。こ
のため、特にドライブ装置の薄型化が望まれるノート型
パソコンへの内蔵用ドライブ装置には、このようなドロ
ワ型が採用される。一方、スロットサイズが固定されて
いるために薄型化の必要がないデスクトップ型或いはタ
ワー型のパソコンへの内蔵用にはトレイ型が採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD(Com
pact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)
は円盤状ディスク(裸ディスク)であるが、記録可能な
CD−R(Recodable),CD−RW(Rewritabl
e),DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM等の
ディスクは矩形状のキャディに収納されて使用される形
態とされている。
【0005】このため、ドライブ装置としては、裸ディ
スクとキャディとの両方に対応し得ることが要求され
る。
【0006】ここに、現に市販されているキャディに
は、鉄板を有するクランパが内蔵されており、スピンド
ルモータのターンテーブルの永久磁石との間で磁気的吸
引力を作用させることで、キャディ内のディスクをスピ
ンドルモータのターンテーブルとクランパとで挟持させ
ることを意図している。
【0007】ところが、前述した公報例のような従来の
ドロワ型のディスク装着/排出方式を採用したドライブ
装置では、スピンドルモータの先端部側にラッチ機構を
設けて、使用者が裸ディスクをラッチ機構に係止させる
構成としている。このため、このようなラッチ機構を有
するスピンドルモータには、キャディに内蔵されたディ
スクを取り付けることはできない。
【0008】また、前述した公報例の場合、ローディン
グトレイにおいて、スピンドルモータのターンテーブル
の近傍には光ピックアップが配設されている。このた
め、ディスク装着/排出操作に際して、ユーザの手や指
が光ピックアップ頂部の対物レンズに触れる可能性があ
る。この結果、対物レンズの汚れ、指紋付着、傷付け等
により光スポットが劣化する可能性がある。また、対物
レンズを駆動するアクチュエータの支持部材(板ばね、
ワイヤ等)の変形、破損などによる駆動特性の劣化の可
能性もある。また、光ピックアップに搭載された各光学
部品並びにそれらを信号回路的に結んでいるフレキシブ
ル基板などが変形、破損する可能性もある。さらには、
光ピックアップをディスク半径方向に移動させる送り機
構に設けられた軸受へのごみ等の付着、ガイドレールを
傷付けること等による光ピックアップの送り特性の劣化
の可能性もある。このように、ディスクに対して実際に
再生、記録、消去動作を行なう光ピックアップをユーザ
が直接触り得る構成にすると、ドライブ装置の信頼性を
著しく低下させてしまう。
【0009】そこで、本発明は、裸ディスク状の情報記
録媒体であってもキャディに内蔵された情報記録媒体で
あってもスピンドルモータへの着脱が可能な上に、薄型
化を図れる情報記録媒体駆動装置を提供することを目的
とする。
【0010】また、本発明は、上記目的を達成する上
で、情報記録媒体の再生、記録又は消去時のみディスク
駆動手段とスレッジ駆動機構との位置関係を保つことが
できるようにする。
【0011】本発明は、上記目的を達成する上で、情報
記録媒体に対して光ピックアップの光軸を垂直に保つた
めのチルトサーボを可能とする。
【0012】本発明は、上記目的を達成する上で、ディ
スク駆動手段と光ピックアップとの安定した追従が可能
で情報記録媒体の再生、記録又は消去動作を安定させ
る。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成する上
で、ローディングトレイ、スピンドルモータ部分の薄型
化を図る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転駆動される円盤状の情報記録媒体に対して情報の再
生、記録又は消去を行なう情報記録媒体駆動装置におい
て、装置筐体から突出した突出位置と前記装置筐体内部
に挿入された挿入位置との間で移動自在に設けられて、
前記情報記録媒体を保持するローディングトレイと、前
記装置筐体内部に設けられて、前記ローディングトレイ
を移動自在に保持するシャーシと、前記ローディングト
レイに対して媒体着脱方向に移動自在に設けられて、前
記情報記録媒体を回転駆動させるディスク駆動手段と、
前記シャーシ内に設けられて、前記情報記録媒体の記録
面に光を照射する光ピックアップ装置と、前記シャーシ
内に設けられて、前記光ピックアップ装置を記録面に沿
って駆動するスレッジ駆動機構と、前記シャーシ内に設
けられて、前記スレッジ駆動機構を傾斜自在に保持する
ピックアップベースと、前記ローディングトレイが前記
突出位置から前記挿入位置に移動した位置で前記ディス
ク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを係止させる係脱
自在な係止機構とを備える。
【0015】従って、ローディングトレイが突出位置か
ら挿入位置に移動した際に、ディスク駆動手段とスレッ
ジ駆動機構とが係止機構により係止されるので、情報記
録媒体の再生、記録又は消去時にはディスク駆動手段の
回転中心とスレッジ駆動機構上の光ピックアップの光軸
との位置関係を保つことが可能となり、一方、情報記録
媒体の排出中はディスク駆動手段とスレッジ駆動機構と
の係止が解除されて離脱するので、ディスク駆動手段と
スレッジ駆動機構との位置関係を保つことがなくなり、
ディスク駆動手段が情報記録媒体を脱着するために移動
可能となる。よって、ローディングトレイに対してディ
スク駆動手段を移動自在に設けてこのディスク駆動手段
の移動空間を装置筐体外部に設けることにより、裸ディ
スク状の情報記録媒体であってもキャディに内蔵された
情報記録媒体であっても、突出位置にあるローディング
トレイ上でディスク駆動手段に着脱することができ、媒
体の形態を問わず、その情報の再生、記録又は消去が可
能となる。同時に、ディスク駆動手段が情報記録媒体を
脱着するために移動する移動空間を装置筐体外部に設け
ているため、装置の薄型化を図れる。さらに、光ピック
アップはシャーシ内に設けられており、常に装置筐体内
部にあるため、ディスク装着/排出時であっても、ユー
ザの手や指が触れることがなく、光ピックアップにご
み、埃などのコンタミネーションが付着する等の不具合
を回避することができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記スレッジ駆動機構
は、前記ローディングトレイが前記挿入位置にないとき
には前記ディスク駆動手段から離れる方向に傾斜され、
前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位
置に移動した際には前記ディスク駆動手段に近づく方向
に傾斜されて前記ディスク駆動手段に係止される。
【0017】従って、請求項1記載の発明における係止
機構を容易に実現できる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記スレッジ駆動機構
は、前記ディスク駆動手段から離れて前記係止機構が離
脱状態となる第1の傾斜位置と、前記ディスク駆動手段
に近づいて前記係止機構が係止状態となる第2の傾斜位
置とを選択的にとり、前記第2の傾斜位置は傾斜補正区
間として係止状態のままでの補正幅を有する。
【0019】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、情報記録媒体に対して光ピックアップの光軸を垂直
に保つためにディスク駆動手段との係止状態のままスレ
ッジ駆動機構を適宜傾斜させるチルトサーボを行なうこ
とができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記ピックアップベース
を弾性的に支持する第1の防振部材と、前記ディスク駆
動手段を弾性的に支持する第2の防振部材とを有し、前
記ディスク駆動手段と前記スレッジ駆動機構とを前記係
止機構により係止させた状態で前記ピックアップベース
と前記ディスク駆動手段とを連結させて前記第1及び第
2の防振部材により弾性的に支持させるようにした。
【0021】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、情報記録媒体の再生、記録又は消去時にはピックア
ップベースとディスク駆動手段とを一体的として第1及
び第2の防振部材により弾性的に支持でき、ディスク駆
動手段と光ピックアップ装置との安定した追従が可能で
情報記録媒体の再生、記録又は消去動作が安定する。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記ローディングトレイ
が前記突出位置にあるときには前記ディスク駆動手段を
前記情報記録媒体から離れた退避位置に位置させ、前記
ローディングトレイが前記挿入位置にあるときには前記
ディスク駆動手段を前記情報記録媒体を装着する装着位
置に位置させるよう前記ローディングトレイの位置に連
動するディスク駆動手段位置制御機構を備える。
【0023】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、裸ディスク状の情報記録媒体であってもキャディに
内蔵された情報記録媒体であっても、突出位置にあるロ
ーディングトレイ上への装着を簡単に行なえる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項5記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記ローディングトレイ
は、前記情報記録媒体が内蔵されたキャディを搭載する
キャディ搭載面と前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒
体搭載面とを有し、前記ディスク駆動手段位置制御機構
は、前記ローディングトレイが前記突出位置にあるとき
には前記ディスク駆動手段の先端部を前記キャディ搭載
面より退避位置側であって、前記裸媒体搭載面より装着
位置側に位置させる。
【0025】従って、情報記録媒体とディスク駆動手段
とが干渉することがなく、請求項5記載の発明の実現が
容易となる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項5記載の情
報記録媒体駆動装置において、前記ディスク駆動手段
は、その先端部に、前記情報記録媒体を搭載するターン
テーブルと、このターンテーブルに前記情報記録媒体を
案内する傾斜部と、この傾斜部と前記ターンテーブルと
の間に設けられて前記情報記録媒体の中心穴に対応する
円筒部とを備え、前記ローディングトレイは、前記情報
記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面を備え、前記ロー
ディングトレイが前記突出位置にあるときには前記ター
ンテーブルの位置が前記裸媒体搭載面の位置より装着位
置側に突出している。
【0027】従って、ディスク駆動手段の情報記録媒体
着脱時の移動量を小さくすることができ、装置を薄型化
しつつ請求項5記載の発明を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は本実施の形態の情報記録媒体駆
動装置の主要部構成を示す概略斜視図である。まず、矩
形箱状に形成されて装置筐体(図示せず)に内蔵された
シャーシ1と、このシャーシ1とほぼ同等の大きさで矩
形状に形成されてシャーシ1の両側のレール部2にスラ
イド自在に嵌合するガイドレール部3により図1中A・
B方向に移動自在なローディングトレイ4とが設けられ
ている。これにより、基本的に、ローディングトレイ4
は装置筐体から外部に突出した突出位置(図1参照)
と、装置筐体内部に挿入された挿入位置とを選択的に取
り得るように構成されている。
【0029】ここに、ローディングトレイ4には、後述
する情報記録媒体5(図5等参照)が内蔵されたキャデ
ィ6を搭載するための矩形状のキャディ搭載面7と、1
2cmディスクなる情報記録媒体8用の裸媒体搭載面9
と、8cmディスクなる情報記録媒体(図示せず)用の
裸媒体搭載面10とが同一中心上に段違いに形成されて
いる。また、ローディングトレイ4において、その中心
より奥側位置には半径方向に切欠いてなる開口部11が
搭載面9,10に渡って形成されている。また、ローデ
ィングトレイ4の中心部にはディスクを回転駆動させる
ためのディスク駆動手段としてのスピンドルモータ12
がディスク厚み方向(図1中C・D方向=媒体着脱方
向)に対して移動自在に設けられている。13はローデ
ィングトレイ4の手前に設けられて使用者により押し込
み操作される化粧板である。
【0030】また、シャーシ1側においては、ローディ
ングトレイ4が挿入位置に位置する状態でその開口部1
1に相当する位置に位置させて光ピックアップ装置21
が設けられている。この光ピックアップ装置21は周知
構造のもので、特に説明しないが、頂部にはディスクに
対向してディスク上に微小スポットを形成する対物レン
ズ22を備え、その下部には偏向用の偏向プリズム(図
示せず)等を備えることで、情報の再生、記録又は消去
動作を行なう。このような光ピックアップ装置21はシ
ャフト24にガイドされつつリードスクリュ25により
ディスク半径方向に移動自在とされている。ここに、シ
ャフト24とリードスクリュ25とはチルトプレート2
6上でディスク半径方向の両端に設けられた一対の支持
部材27間に支持されており(リードスクリュ25は回
転自在に支持されている)、リードスクリュ25はDC
モータ28とこのDCモータ28の回転軸先端に設けら
れたギヤ29、中間ギヤ30及びリードスクリュ25軸
上のギヤ31を介して回転駆動される。これにより、リ
ードスクリュ25を回転させることにより、光ピックア
ップ装置21がディスク半径方向に直線移動されるもの
で、スレッジ駆動機構32が構成されている。
【0031】矩形枠状に形成されたチルトプレート26
(従って、光ピックアップ装置21)は、シャーシ1内
に設けられたピックアップベース33上に傾斜自在に支
持されている。即ち、チルトプレート26の両側中央付
近には外方へ突出させた支持ウイング部分34が形成さ
れており、この支持ウイング部分34に設けたピボット
35を回動支点としてディスク半径方向に傾斜自在とさ
れている。ピックアップベース33上の一部にはチルト
用モータ36が搭載され、チルトプレート26の一角が
押圧干渉する傾斜カム面を有してチルト用モータ36に
より回動されるチルト用プーリ37が設けられている。
従って、チルト用モータ36によりチルト用プーリ37
を適宜回動させることより、チルトプレート26の傾斜
状態が調整制御される。また、ピックアップベース33
の脚部は第1の防振部材としての防振ゴム38によりシ
ャーシ1上に弾性的に支持されている。
【0032】ここに、ディスクについて説明すると、キ
ャディ内蔵型、裸ディスク型を問わず、その情報記録媒
体5,8には、図2に示すように、クランプ用の中心穴
41が中心に形成されている。一方、スピンドルモータ
12にあっては、図3に示すように、その頂部側にこれ
らの情報記録媒体5,8が搭載される永久磁石内蔵のタ
ーンテーブル42を有し、さらに、このターンテーブル
42のモータ軸上には中心穴41に略一致する径の円筒
部43が媒体厚さ程度の高さで形成され、その先端側に
は円錐テーパ状に先細とされた傾斜部44が形成されて
いる。最先端部にはシャーシ1側に設けられているクラ
ンパ45(図6等参照)と嵌合するための突出部46が
形成されている。
【0033】また、キャディ6について図4及び図5を
参照して説明する。キャディ6は円盤状の情報記録媒体
5を薄型・矩形箱状のケース51内に内蔵してなるもの
であり、このケース51内の中央部天井面にはクランパ
52が回転自在に保持されている。このクランパ52に
は鉄板が埋め込まれており、ターンテーブル42に内蔵
された永久磁石に吸着されることにより、このクランパ
52とターンテーブル42とでケース51内の情報記録
媒体5を挟持する構造とされている。また、ケース51
の下面側には内蔵された情報記録媒体5に対してスピン
ドルモータ12や光ピックアップ装置21をアクセスさ
せるための開口部53が中心付近から半径方向に横切っ
て形成されている。そして、常時はこの開口部53を遮
蔽するシャッタ54が開閉自在に設けられている。この
開口部53やシャッタ54は図4に示すようにシャーシ
1に対する挿入側に位置しており、シャッタ54は挿入
方向に直交する横方向(図4上、上下方向)に移動自在
とされ、常時は遮蔽状態をとるようにばね等で付勢され
ている。
【0034】一方、シャーシ1側においては、クランパ
45がクランピングプレート55により回転自在に保持
されている。このクランピングプレート55はシャーシ
1内両側のレール機構56により前後方向(図4中、左
右方向)に移動可能に設けられている。ここに、クラン
ピングプレート55は裸媒体搭載面9,10には干渉せ
ず、キャディ6のケース51には干渉する高さ位置に配
設されており、キャディ6が挿入された場合にはレール
機構56に従いクランピングプレート55とともにクラ
ンパ45が奥側に押し込まれるように構成されている。
このクランピングプレート55にはシャッタオープナ5
7が搭載されている。このシャッタオープナ57はクラ
ンピンプレート55上に回動自在に支持されつつシャー
シ1の開口側に突出するように形成されたくの字形のも
ので、その先端にはシャッタ54に係脱するローラ58
が設けれている。また、このシャッタオープナ57には
シャッタオープナ57をシャッタ遮蔽方向に付勢するば
ね59が係止されている。これにより、キャディ6がロ
ーディングトレイ4とともにシャーシ1内に押し込まれ
ると、その移動に従い、シャッタ54にローラ58部分
が係止することになり、シャッタオープナ57がばね5
9に抗して反時計方向に回動し、シャッタ54を開放方
向に移動させる。
【0035】次に、スピンドルモータ12の昇降機構に
ついて図5等を参照して説明する。まず、スピンドルモ
ータ12はディスク着脱方向(図5中、上下方向)に移
動自在な移動プレート61上に搭載されて、この移動プ
レート61とともにスピンドルモータ12を退避位置と
装着位置との間で変位させるように構成されている。こ
の移動プレート61の両側にはピン62を介してリンク
63の一端が回動自在に連結されている。これらのリン
ク63自体はローディングトレイ4の両側においてピン
64により回動自在に支持されており、他端側はローデ
ィングトレイ4の先端付近まで延設され、その外面にピ
ン65が設けられている。シャーシ1側にあっては、そ
の内壁面両側にはピン65の動きを規制するガイド溝6
6が入口部分から奥側まで形成されている。ここに、こ
のガイド溝66は、スピンドルモータ12をディスクか
ら離れた退避位置に位置させるようピン64位置に対し
てピン65位置を高い位置に規制するように水平に形成
された退避位置用変位部66aと、スピンドルモータ1
2をディスクを装着する装着位置に位置させるようピン
64位置に対してピン65位置をほぼ同一高さ位置に規
制するように水平に形成された装着位置用変位部66b
と、これらの退避位置用変位部66aと装着位置用変位
部66bとの間を結ぶ傾斜部66cとより形成されてい
る。退避位置用変位部66aの高さ位置は、スピンドル
モータ12の先端部をキャディ搭載面7より低い位置
(退避位置)であって、裸媒体搭載面9,10より高い
位置(装着位置)に位置させるように設定されている。
退避位置用変位部66aの長さL1はシャッタオープナ
57によるシャッタ54の開閉動作が終了し得る長さに
設定されている。また、退避位置用変位部66aの長さ
L1と傾斜部66cの長さL2との合計長さはスピンド
ルモータ12がシャーシ1の外部に位置する長さに設定
されている。このような移動プレート61、リンク63
及びガイド溝66によりディスク駆動手段位置制御機構
67が構成され、この内、所定の長さL1に形成された
退避位置用変位部66a部分によりディスク駆動手段・
シャッタオープナ動作タイミング制御機構68が構成さ
れている。
【0036】また、移動プレート61上にはローディン
グトレイ4におけるキャディ搭載面7の位置決め穴69
を介してキャディ6の位置決め穴(図示せず)に嵌合す
るキャディ位置決めピン70が所定位置に設けられてい
る。
【0037】さらに、ローディングトレイ4の移動プレ
ート61とスレッジ駆動機構32のチルトプレート26
との間には係止機構71が設けられている。この係止機
構71は、ローディングトレイ4が突出位置から挿入位
置に移動した位置で移動プレート61(ディスク駆動手
段の一部)とチルトプレート26とを係止させる係脱自
在な機構であり、チルト用モータ36及びチルト用プー
リ37をその駆動源とする。この係止機構71は種々の
構成を採り得るが、例えば、図10に示すように、移動
プレート61側に形成された係止ピン72とチルトプレ
ート26側に形成された係止穴73との係脱構造、或い
は、逆に移動プレート61側に形成された係止穴74と
チルトプレート26側に形成された係止ピン75との係
脱構造等がある。
【0038】また、図10を参照すれば、スピンドルモ
ータ12は、第2の防振部材としての円筒状の防振ゴム
76、ピン62、ガイド溝66を介してシャーシ1に弾
性的に支持されている。
【0039】このような構成において、概略動作につい
て説明する。ドライブ装置へディスクを装着する場合
は、ローディングトレイ4を図1に示すようにシャーシ
1から手前に突出させた突出位置に位置させる。このと
き、スピンドルモータ12はディスクから離れる退避位
置に移動している。ユーザは、CD−R,CD−RW,
DVD−RW,DVD−RAM等のキャディ6に内蔵さ
れた情報記録媒体5を使用するときにはキャディ搭載面
7にキャディ6を搭載し、直径が12cmでキャディに
内蔵されていないCD−ROM,DVD−ROM等の裸
の情報記録媒体8を使用するときには裸媒体搭載面9に
直接搭載する。直径が8cmでキャディに内蔵されてい
ないCD−ROM,DVD−ROM等の裸の情報記録媒
体を使用するときには裸媒体搭載面10に直接搭載す
る。何れかの媒体又はキャディを搭載後、化粧板13を
押圧することにより、ローディングトレイ4をシャーシ
1内に押し込む。この押し込み動作に伴うローディング
トレイ4の位置に応じて、スピンドルモータ12がリン
ク63、移動プレート61等により装着方向に移動し、
スピンドルモータ12のターンテーブル42上にディス
クが装着される。このとき、ローディングトレイ4には
開口部11が形成されており、シャーシ1内に挿入され
た状態ではこの開口部11を介して光ピックアップ装置
21がディスクに対向し、再生、記録又は消去が可能な
状態となる。そこで、対物レンズ22を通してディスク
に光スポットを照射することにより、情報の再生、記録
又は消去動作が行われる。このとき、光ピックアップ装
置21はDCモータ28によりディスクの所望の半径位
置に移動される。
【0040】次に、詳細を説明する。まず、図6を参照
して、CD−ROM等のキャディに内蔵されない裸タイ
プの情報記録媒体をドライブ装置に装着する手順につい
て説明する。まず、図6(a)はディスク未装着時の状
態を示し、ローディングトレイ4はシャーシ1から外部
に突出した状態にある(突出位置)。このとき、移動プ
レート61上に支持されたスピンドルモータ12は裸媒
体搭載面9,10から傾斜部44及び突出部46のみが
突出する位置に規制されている。よって、図6(b)に
示すように12cmの情報記録媒体8を裸媒体搭載面9
に載置させた場合には、その中心穴41には傾斜部44
及び突出部46のみが入り込んた状態にあり、情報記録
媒体8はターンテーブル42上には接していない。この
載置操作は、先細テーパ状の傾斜部44に中心穴41を
合せればよいので、厳密性を要せず容易である。このと
き、光ピックアップ装置21を保持したチルトプレート
26は、スピンドルモータ12に近い方を持ち上げるよ
うに(離れる方向に)傾斜されている(チルト用モータ
36により状態制御される)。
【0041】このように情報記録媒体8を載置させた
後、使用者がローディングトレイ4をシャーシ1内に押
し込む操作を行なうと、図6(c)に示す過程を経て、
図6(d)に示すような挿入位置に保持される。ここ
に、途中経過を示す図6(c)では、スピンドルモータ
12がシャーシ1の外部にあるが、この位置に達するま
でにスピンドルモータ12が移動プレート61、リンク
63、ガイド溝66の傾斜溝66c等の作用に基づき、
ディスク側に押し上げられる(ピン65が退避位置用変
位部66aから傾斜部66cにガイドされて装着位置用
変位部66bへ移行する)。これにより、円筒部43及
びターンテーブル42が情報記録媒体8に対して嵌合状
態となるとともに、ターンテーブル42が裸媒体搭載面
9よりも高い位置に移動するため、情報記録媒体8はタ
ーンテーブル42上に保持された状態で裸媒体搭載面9
から離れる。このように、情報記録媒体8をターンテー
ブル42上に載置させるためのスピンドルモータ12の
昇降動作が、このスピンドルモータ12がシャーシ1内
に入り込む前に行われることとなる。よって、媒体着脱
動作時に必要なスピンドルモータ12の昇降移動空間が
シャーシ1の外部空間に存在することとなり、シャーシ
1内にこの空間を確保する必要がないため、装置全体の
薄型化が可能となる。ちなみに、従来であれば、図6
(d)に示す例においてシャーシ1内で回路基板とスピ
ンドルモータ12との間にスピンドルモータ昇降移動空
間を確保しなくてはならず、薄型化できない。
【0042】その後、図6(d)に示すようにローディ
ングトレイ4がシャーシ1内に完全に挿入された状態で
はターンテーブル42がクランパ45に対向する位置関
係となり(突出部46により位置決めされる)、クラン
パ45内の鉄板をターンテーブル42側の永久磁石が吸
引することにより、情報記録媒体8はターンテーブル4
2とクランパ45とより挟持され、スピンドルモータ1
2の回転に従い回転し得る状態となる。一方、このよう
な情報記録媒体8の挟持状態になってから、チルト用モ
ータ36によりチルトプレート26の傾斜状態が切換え
られ、スピンドルモータ12に近づけられる。即ち、チ
ルトプレート26はほぼ水平状態となり、その係止穴7
3が移動プレート61上の係止ピン72に嵌合係止す
る。これにより、スピンドルモータ12の回転中心と光
ピックアップ装置21の光軸との位置関係が維持され
る。後は、光ピックアップ装置21側の動作に従い再生
等の動作が行われる。
【0043】ここで、係止ピン72と係止穴73との係
脱関係について図7を参照して説明する。チルトプレー
ト26が図7中、26aで示す位置(第1の傾斜位置)
にあるときは、図6(a)〜(c)の状態であり、スピ
ンドルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21
の光軸とは位置関係が保たれていない。一方、チルトプ
レート26が図7中、26bで示す位置(第2の傾斜位
置)にあるときは係止ピン72と係止穴73とが嵌合係
止した状態であり、図6(d)の状態であり、スピンド
ルモータ12の回転中心と光ピックアップ装置21の光
軸とは位置関係が保たれている。さらに、チルトプレー
ト26を26b〜26cで示す範囲内で適宜傾斜させる
ことにより、チルト補正が可能となる。即ち、第2の傾
斜位置に関しては、係止穴73が係止ピン72から抜け
出ない範囲が傾斜補正区間として補正幅を有する構成と
されている。これによれば、情報記録媒体8の情報記録
面に対して光ピックアップ装置21の光軸を垂直に保つ
ためにチルトプレート26の傾斜状態を調整することに
より、光スポットに発生するコマ収差を最小限にするこ
とができ、情報の再生・記録特性が向上する。
【0044】図8にチルトとジッタとの関係を示す。ジ
ッタとは、情報記録媒体8の再生/記録信号の時間幅の
ずれであり、このジッタを極力小さくすることによって
再生/記録特性がよくなる。ジッタを悪化させる要因の
一つに光ピックアップ装置21の光軸傾斜により光スポ
ットに発生するコマ収差がある。図8から光軸の傾斜
(横軸)が大きいとジッタ(縦軸)が悪化することが判
る。
【0045】以上の手順は、8cmの情報記録媒体の場
合も同様である。
【0046】図9を参照して、CD−RW等のキャディ
6に内蔵された情報記録媒体5をドライブ装置に装着す
る手順について説明する。まず、図9(a)はディスク
(キャディ6)未装着時の状態を示し、ローディングト
レイ4はシャーシ1から外部に突出した状態にある(突
出位置)。このとき、移動プレート61上に支持された
スピンドルモータ12は裸媒体搭載面9,10から傾斜
部44及び突出部46のみが突出する位置に規制されて
おり、キャディ搭載面7より低い位置にある。よって、
情報記録媒体5が内蔵されたキャディ6をスピンドルモ
ータ12に阻害されることなく図9(b)に示すように
キャディ搭載面7上に載置させることができる。もっと
も、傾斜部44及び突出部46が裸媒体搭載面9,10
からも退避するような低い位置までスピンドルモータ1
2を退避させないので、必要最小限の退避位置に抑える
ことができ、スピンドルモータ12の昇降移動量(空
間)を最小限に抑えることができる。このとき、光ピッ
クアップ装置21を保持したチルトプレート26は、ス
ピンドルモータ12に近い方を持ち上げるように(離れ
る方向に)傾斜されている(チルト用モータ36により
状態制御される)。
【0047】このようにキャディ6を載置させた後、使
用者がローディングトレイ4をシャーシ1内に押し込む
操作を行なうと、図9(c)に示す過程を経て、図9
(d)に示すような挿入位置に保持される。ここに、途
中経過を示す図9(c)では、スピンドルモータ12が
シャーシ1の外部にあるが、この位置に達するまでの過
程において、ピン65がガイド溝66の退避位置用変位
部66a内を移動している間に、図4に示すように、シ
ャッタオープナ57のローラ58がシャッタ54に係止
し、ローディングトレイ4の押し込みに従い、このシャ
ッタ54を開放方向に移動させてキャディ6の開口部5
3を開放させる。このように開口部53が完全に開放さ
れた状態で、ローディングトレイ4がさらに押し込まれ
ることにより、ピン65がガイド溝66の退避位置用変
位部66aから傾斜部66cにガイドされて装着位置用
変位部66bへ移行することにより、移動プレート6
1、リンク63、ガイド溝66等の作用に基づき、スピ
ンドルモータ12がディスク側に押し上げられる。この
段階では、開口部53が完全に開放されているので、ス
ピンドルモータ12を上昇変位させても支障はない。こ
れにより、スピンドルモータ12はその先端の傾斜部4
4をガイドとして円滑に円筒部43及びターンテーブル
42が情報記録媒体5に対して嵌合状態となるととも
に、ターンテーブル42がキャディ搭載面7よりも高い
位置に移動し、内蔵のクランパ52に対向する位置関係
となり(突出部36により位置決めされる)、クランパ
52内の鉄板をターンテーブル42側の永久磁石が吸引
することにより、情報記録媒体5はターンテーブル42
とクランパ52とよりケース51内で浮いた状態で挟持
され、スピンドルモータ12の回転に従い回転し得る可
動可能な状態となる。このとき、キャディ位置決めピン
70がキャディ6の位置決め穴に嵌合することにより、
キャディ6の位置決めがなされる。このように、情報記
録媒体5をターンテーブル42上に載置させるためのス
ピンドルモータ12の昇降動作が、このスピンドルモー
タ12がシャーシ1内に入り込む前に行われることとな
る。よって、媒体着脱動作時に必要なスピンドルモータ
12の昇降移動空間がシャーシ1の外部空間に存在する
こととなり、シャーシ1内にこの空間を確保する必要が
ないため、装置全体の薄型化が可能となる。
【0048】その後、図9(d)に示すようにローディ
ングトレイ4がシャーシ1内に完全に挿入された状態で
は光ピックアップ装置21が開放状態の開口部53を介
して情報記録媒体5に対向し得る状態となる。一方、こ
のようなキャディ6内の情報記録媒体5の挟持状態にな
ってから、チルト用モータ36によりチルトプレート2
6の傾斜状態が切換えられ、スピンドルモータ12に近
づけられる。即ち、チルトプレート26はほぼ水平状態
となり、その係止穴73が移動プレート61上の係止ピ
ン72に嵌合係止する。これにより、スピンドルモータ
12の回転中心と光ピックアップ装置21の光軸との位
置関係が維持される。このような状態で光ピックアップ
装置21側の動作に従い再生等の動作が行われる。この
ときのローディングトレイ4の押し込み操作に際して、
クランピングプレート55がキャディ6により押されて
奥側に移動し、最終的に図9(d)に示すように最奥部
に押し込まれた状態となる。これは、キャディ6の場
合、内蔵のクランパ52を用いるため、裸ディスク用の
クランパ45は不要だからである。
【0049】キャディ6を取出すときには、逆の動作と
なる。従って、図9(c)から図9(b)に移行する過
程では、係止穴73が係止ピン72から抜けるようにチ
ルトプレート26が傾斜変位して移動プレート61の移
動が可能とされるとともに、スピンドルモータ12が情
報記録媒体5側から退避変位した後で、シャッタオープ
ナ57が遮蔽方向へ動作してシャッタ54を遮蔽状態に
する。
【0050】ところで、本実施の形態では、スピンドル
モータ12は防振ゴム76、ピン62、ガイド溝66を
介してシャーシ1に弾性的に支持されている。また、光
ピックアップ装置21を搭載したチルトプレート26
は、ピックアップベース33、防振ゴム38を介してシ
ャーシ1に弾性的に支持されている。ここに、移動プレ
ート61とチルトプレート26とが係止していない状態
にあっては、図11(a)に略図的に示すようにスピン
ドルモータ12と光ピックアップ装置21とはシャーシ
1に対して各々独立して弾性的に支持されていることと
なる。この状態では、情報記録媒体5,8からの情報の
再生、記録、消去動作を行なわないので、スピンドルモ
ータ12と光ピックアップ装置21とが別々の防振ゴム
76,38により独立して支持されていても何ら支障は
ない。もっとも、情報記録媒体5,8に対する情報の再
生、記録、消去動作時には情報トラック上に光スポット
を追従させて再生、記録、消去動作を行なうので、スピ
ンドルモータ12と光ピックアップ装置21との位置関
係が変化すると追従不能となる。この点、本実施の形態
においては、情報記録媒体5,8に対する情報の再生、
記録、消去動作時には移動プレート61とチルトプレー
ト26とが係止ピン72と係止穴73との嵌合により係
止状態となるので、図11(b)に略図的に示すように
スピンドルモータ12と光ピックアップ装置21とは一
体的となって防振ゴム76,38により弾性的に支持さ
れるので、安定した追従動作が可能となる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ローディ
ングトレイが突出位置から挿入位置に移動した際に、デ
ィスク駆動手段とスレッジ駆動機構とが係止機構により
係止されるので、情報記録媒体の再生、記録又は消去時
にはディスク駆動手段の回転中心とスレッジ駆動機構上
の光ピックアップの光軸との位置関係を保つことが可能
となり、一方、情報記録媒体の排出中はディスク駆動手
段とスレッジ駆動機構との係止が解除されて離脱するの
で、ディスク駆動手段とスレッジ駆動機構との位置関係
を保つことがなくなり、ディスク駆動手段が情報記録媒
体を脱着するために移動可能となる。よって、ローディ
ングトレイに対してディスク駆動手段を移動自在に設け
てこのディスク駆動手段の移動空間を装置筐体外部に設
けることにより、裸ディスク状の情報記録媒体であって
もキャディに内蔵された情報記録媒体であっても、突出
位置にあるローディングトレイ上でディスク駆動手段に
着脱することができ、媒体の形態を問わず、その情報の
再生、記録又は消去が可能となる。同時に、ディスク駆
動手段が情報記録媒体を脱着するために移動する移動空
間を装置筐体外部に設けているため、装置の薄型化を図
れる。さらに、光ピックアップはシャーシ内に設けられ
ており、常に装置筐体内部にあるため、ディスク装着/
排出時であっても、ユーザの手や指が触れることがな
く、光ピックアップにごみ、埃などのコンタミネーショ
ンが付着する等の不具合を回避することができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明における係止機構を容易に実現することができ
る。
【0053】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、情報記録媒体に対して光ピッ
クアップの光軸を垂直に保つためにディスク駆動手段と
の係止状態のままスレッジ駆動機構を適宜傾斜させるチ
ルトサーボを行なうことができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、情報記録媒体の再生、記録又
は消去時にはピックアップベースとディスク駆動手段と
を一体的として第1及び第2の防振部材により弾性的に
支持でき、ディスク駆動手段と光ピックアップ装置との
安定した追従が可能で情報記録媒体の再生、記録又は消
去動作を安定させることができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、裸ディスク状の情報記録媒体
であってもキャディに内蔵された情報記録媒体であって
も、突出位置にあるローディングトレイ上への装着を簡
単に行なえる。
【0056】請求項6記載の発明によれば、情報記録媒
体とディスク駆動手段とが干渉することがなく、請求項
5記載の発明の実現が容易となる。
【0057】請求項7記載の発明によれば、ディスク駆
動手段の情報記録媒体着脱時の移動量を小さくすること
ができ、装置を薄型化しつつ請求項5記載の発明を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すトレイ突出状態の
概略斜視図である。
【図2】情報記録媒体を示す平面図である。
【図3】スピンドルモータの先端付近の構造を示す断面
図である。
【図4】キャディ、クランピングプレート及びシャッタ
オープナ等を示す概略底面図である。
【図5】モータ昇降動作を順に示す概略断面図である。
【図6】裸ディスク装着の場合の動作を順に示す概略断
面図である。
【図7】係止ピンと係止穴との係脱関係を拡大して示す
縦断側面図である。
【図8】チルト−ジッタ特性図である。
【図9】キャディ装着の場合の動作を順に示す概略断面
図である。
【図10】移動プレートとチルトプレートとを示す分解
斜視図である。
【図11】スピンドルモータと光ピックアップ装置の支
持状態を略図的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 4 ローディングトレイ 5 情報記録媒体 6 キャディ 7 キャディ搭載面 8 情報記録媒体 9,10 裸媒体搭載面 12 ディスク駆動手段 21 光ピックアップ装置 32 スレッジ駆動機構 33 ピックアップベース 38 第1の防振部材 41 中心穴 42 ターンテーブル 43 円筒部 44 傾斜部 67 ディスク駆動手段位置制御機構 71 係止機構 76 第2の防振部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/02 601 G11B 21/02 601V

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される円盤状の情報記録媒体に
    対して情報の再生、記録又は消去を行なう情報記録媒体
    駆動装置において、 装置筐体から突出した突出位置と前記装置筐体内部に挿
    入された挿入位置との間で移動自在に設けられて、前記
    情報記録媒体を保持するローディングトレイと、 前記装置筐体内部に設けられて、前記ローディングトレ
    イを移動自在に保持するシャーシと、 前記ローディングトレイに対して媒体着脱方向に移動自
    在に設けられて、前記情報記録媒体を回転駆動させるデ
    ィスク駆動手段と、 前記シャーシ内に設けられて、前記情報記録媒体の記録
    面に光を照射する光ピックアップ装置と、 前記シャーシ内に設けられて、前記光ピックアップ装置
    を記録面に沿って駆動するスレッジ駆動機構と、 前記シャーシ内に設けられて、前記スレッジ駆動機構を
    傾斜自在に保持するピックアップベースと、 前記ローディングトレイが前記突出位置から前記挿入位
    置に移動した位置で前記ディスク駆動手段と前記スレッ
    ジ駆動機構とを係止させる係脱自在な係止機構とを備え
    ることを特徴とする情報記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記スレッジ駆動機構は、前記ローディ
    ングトレイが前記挿入位置にないときには前記ディスク
    駆動手段から離れる方向に傾斜され、前記ローディング
    トレイが前記突出位置から前記挿入位置に移動した際に
    は前記ディスク駆動手段に近づく方向に傾斜されて前記
    ディスク駆動手段に係止されることを特徴とする請求項
    1記載の情報記録媒体駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記スレッジ駆動機構は、前記ディスク
    駆動手段から離れて前記係止機構が離脱状態となる第1
    の傾斜位置と、前記ディスク駆動手段に近づいて前記係
    止機構が係止状態となる第2の傾斜位置とを選択的にと
    り、前記第2の傾斜位置は傾斜補正区間として係止状態
    のままでの補正幅を有することを特徴とする請求項1記
    載の情報記録媒体駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ピックアップベースを弾性的に支持
    する第1の防振部材と、前記ディスク駆動手段を弾性的
    に支持する第2の防振部材とを有し、前記ディスク駆動
    手段と前記スレッジ駆動機構とを前記係止機構により係
    止させた状態で前記ピックアップベースと前記ディスク
    駆動手段とを連結させて前記第1及び第2の防振部材に
    より弾性的に支持させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の情報記録媒体駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記ローディングトレイが前記突出位置
    にあるときには前記ディスク駆動手段を前記情報記録媒
    体から離れた退避位置に位置させ、前記ローディングト
    レイが前記挿入位置にあるときには前記ディスク駆動手
    段を前記情報記録媒体を装着する装着位置に位置させる
    よう前記ローディングトレイの位置に連動するディスク
    駆動手段位置制御機構を備えることを特徴とする請求項
    1記載の情報記録媒体駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記ローディングトレイは、前記情報記
    録媒体が内蔵されたキャディを搭載するキャディ搭載面
    と前記情報記録媒体を直接搭載する裸媒体搭載面とを有
    し、前記ディスク駆動手段位置制御機構は、前記ローデ
    ィングトレイが前記突出位置にあるときには前記ディス
    ク駆動手段の先端部を前記キャディ搭載面より退避位置
    側であって、前記裸媒体搭載面より装着位置側に位置さ
    せることを特徴とする請求項5記載の情報記録媒体駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ディスク駆動手段は、その先端部
    に、前記情報記録媒体を搭載するターンテーブルと、こ
    のターンテーブルに前記情報記録媒体を案内する傾斜部
    と、この傾斜部と前記ターンテーブルとの間に設けられ
    て前記情報記録媒体の中心穴に対応する円筒部とを備
    え、 前記ローディングトレイは、前記情報記録媒体を直接搭
    載する裸媒体搭載面を備え、 前記ローディングトレイが前記突出位置にあるときには
    前記ターンテーブルの位置が前記裸媒体搭載面の位置よ
    り装着位置側に突出していることを特徴とする請求項5
    記載の情報記録媒体駆動装置。
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