JP3093808B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP3093808B2
JP3093808B2 JP03060802A JP6080291A JP3093808B2 JP 3093808 B2 JP3093808 B2 JP 3093808B2 JP 03060802 A JP03060802 A JP 03060802A JP 6080291 A JP6080291 A JP 6080291A JP 3093808 B2 JP3093808 B2 JP 3093808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体に
情報を記録および/または再生する情報記録再生装置に
係り、特に、ディスク状記録媒体を情報記録再生装置に
挿入したままで電源が切られ、その後、電源が再投入さ
れた際、誤った信号によりディスク状記録媒体の情報が
書き換えられたり、消去されたりしないようにした情報
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を記録する媒体として、磁気
ディスクや光磁気ディスクなどのディスク状記録媒体が
広く使われている。これらディスク状記録媒体は、ディ
スク状記録媒体に損傷が生じたり、汚れが生じたりしな
いようにハードケース(以下、ディスクカートリッジと
称する)内に収納されている。ディスク状記録媒体に情
報を記録および/または再生するときには、情報記録再
生装置を使用する。情報記録再生装置はディスクカート
リッジが挿入されると、ディスクカートリッジを記録お
よび/または再生を行う部位に自動的に搬送し、ディス
クカートリッジに設けられたシャッタを開口して、ディ
スク状記録媒体の露出した部分に情報の記録および/ま
たは再生を行う。情報記録再生装置には、ディスク状記
録媒体のフォーマット(例えば、ディスク状記録媒体へ
の記録方法や書き込みの可否などの規定)、あるいはデ
ィスクカートリッジを保持して搬送するカートリッジホ
ルダの位置を検出する各種のセンサが設けられている。
例えば、従来のディスク状記録媒体のフォーマットに対
するセンサを設けた例としては、特開昭64−1151
号公報に記載されたものがある。この発明で用いられる
ディスクカートリッジは、図10に示すように、ディス
クカートリッジ90の裏面91に、ディスクカートリッ
ジ90のフォーマットを表すものとして、ディスク状記
録媒体への情報の書き込みの可否を表す開閉可能な書き
込み禁止窓93と、ディスク状記録媒体の記録方法や記
録容量等を識別させるための識別標識92、94とを設
けたものである。したがって、書き込み禁止窓93を読
み取る書き込み禁止センサと識別標識92、94を読み
取る識別標識センサとを上記情報記録再生装置に取り付
けることにより、記録方法や記録容量に適した装置の選
択、およびディスク状記録媒体への情報の書き込みが禁
止されているか否かの判断が可能となり、ディスク状記
録媒体への記録方法やディスク状記録媒体の記録容量等
の違いを上記装置が読み取ることができずに、すでにデ
ィスク状記録媒体に記録されている情報を使用者が誤っ
て書き換えたり、消去してしまうことが防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記書
き込み禁止センサや上記識別標識センサが故障してしま
うと、これらのセンサの読み誤りにより、書き込みが禁
止されたディスクカートリッジ内のディスク状記録媒体
に対して書き込みが許可と判断されたり、設定された記
録方法や記録容量とは異なった記録方法や記録容量を選
択されたりするという問題が生じる。また、これら以外
のセンサについても、センサが故障すると、その故障に
よる誤った出力に基づいて誤動作が行われるという問題
が生じる。
【0004】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされるものであり、書き込み禁止センサなどのデ
ィスク状記録媒体のフォーマット、あるいはカートリッ
ジを保持するカートリッジホルダの位置を検出する各種
センサの故障を判定し、誤ったセンサ出力に基づく誤動
作を防止できる情報記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の情報記録再生装置は、ディスク状記録媒体
が収納されて且つ書き込みの可否を識別する識別標識が
設けられているカートリッジを保持する保持部材の位置
を検出する位置検出手段と、上記識別標識を検知するた
めの識別標識検知手段と、上記位置検出手段の検出信号
の出力あるいは上記識別標識検知手段の検知信号の出力
が上記位置検出手段あるいは上記識別標識検知手段が正
常に作動している場合に確定された出力となる位置に上
記保持部材を移動させる移動手段と、上記移動手段によ
り上記保持部材を移動させた後の上記位置検出手段の検
出信号の出力あるいは上記識別標識検知手段の検知信号
の出力が上記確定された出力を表しているかどうかを判
定する判定手段とを有することを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明は上記移動手段によリ上記保持部材を移
動させた後の上記位置検出手段の検出信号の出力あるい
は上記識別標識検知手段の検知信号の出力が確定された
出力を表しているかどうかを判定しているので、誤った
上記信号の出力に基づく誤動作を防止することが可能と
なる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、実施例の情報記録再生装置とデ
ィスクカートリッジとの外観の一部斜視図である。1は
情報記録再生装置であり、ディスクカートリッジ5に取
り付けられたシャッタ6を開口し、ディスクカートリッ
ジ5に収納されているディスク状の光磁気記録媒体に情
報の記録および/または再生を行う。2はカートリッジ
挿入口であり、ディスクカートリッジ5は矢印Aの方向
に沿ってカートリッジ挿入口2から挿入される。3はイ
ジェクトボタンであり、このボタンを押すとディスクカ
ートリッジ5は装置1から排出される。4は冷気取り入
れ口であり、ここより装置1内を冷却するための空気が
取り込まれる。7は書き込み禁止窓であり、その機構お
よび役割は図8のディスクカートリッジ90の書き込み
禁止窓93と同様である。
【0008】図2において、20は装置1の内部に設け
られた装置ベースである。装置ベース20には、カート
リッジ挿入口2付近に設けられて書き込み禁止窓7の状
態およびディスク状記憶媒体のスピンドルモータ22へ
の係合を検知するスイッチ25と、ディスク状記録媒体
に係合して回転させるためのスピンドルモータ22と、
スピンドルモータ22の後方に設けられ、ガイドレール
23に摺動可能に係合されてディスク状記録媒体の半径
方向に移動して情報の記録および/または再生を行う可
動ピックアップ24と、スイッチ25とスピンドルモー
タ22、可動ピックアップ24との間に設けられてスピ
ンドルモータ22、可動ピックアップ24への塵芥付着
を防止するためのフィルタ21とが設けられている。
【0009】スイッチ25は、ディスクカートリッジ5
の装置1内への装着を検知するディスクカートリッジ装
着検知用スイッチ25aと、書き込み禁止窓7の状態を
検知する書き込み禁止検知用スイッチ25bとからなっ
ている。ディスクカートリッジ装着検知用スイッチ25
aは、ディスクカートリッジ5が装着されているときは
スイッチが導通してON、されていないときはスイッチ
が開放されてOFFの状態となり、一方、書き込み禁止
検知用スイッチ25bは、書き込み禁止窓7が禁止の状
態のときはON、許可の状態のときはOFFの状態とな
る。なお、書き込み禁止検知用スイッチ25bは、ディ
スク状記録媒体がスピンドルモータ22に係合していな
い状態では常にONの状態を検出するようになってい
る。
【0010】図3は、図2に示した装置ベース20の上
部に設けられて、装置1に挿入されたディスク状記録媒
体をスピンドルモータ22に係合させたり、排出したり
するローディング機構の分解斜視図である。30はバイ
アス磁界ホルダであり、バイアス磁界ホルダ30のX1
方向(ディスクカートリッジ3の挿入方向)端部裏側に
は、上記ディスク状記録媒体にバイアス磁界を印加する
バイアス磁界印加装置31が取り付けられている。ま
た、バイアス磁界ホルダ30には、塵芥の侵入を防止す
るためのフィルタ33がバイアス磁界印加装置31の上
部に対応する部分に2か所設けられている。さらに、バ
イアス磁界ホルダ30のZ方向左右両端部には下側に垂
直に折り曲げられた側壁が形成され、上記側壁の両端部
には、内側に突出させたガイドピン32が片側に2本づ
つ付設されている。
【0011】バイアス磁界ホルダ30の下側には、ディ
スクカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ34
が配設されている。カートリッジホルダ34上には、シ
ャッタ4を開閉する装置(図示せず)が設けられてい
る。カートリッジホルダ34の上面X1方向端部付近に
は、バイアス印加装置31を受け入れるための窓35が
設けられている。カートリッジホルダ34のZ方向両端
部には、下側に垂直に折り曲げられた側壁が形成され、
該側壁には、バイアス磁界ホルダ30のガイドピン32
が係合するためのガイド溝36が片側に2か所づつ設け
られている。さらに、上記側壁のX1方向中央部には、
外側に突出したガイドピン37が、片側に1か所づつ設
けられている。
【0012】カートリッジホルダ34の下側には、部材
55が配設されている。部材55の詳細は図4に示す。
図4において、38はローディング機構とスピンドルモ
ータ22、可動ピックアップ24とを仕切る仕切板であ
り、仕切板38の上面にはドライブプレート39が載置
されている。ドライブプレート39には、X1(または
X2)方向に3か所溝が切られており、該溝に仕切板3
8のX2方向端部付近に設けられた一対のカートリッジ
ガイドピン40と、仕切板38のX1方向端部付近に設
けられたプレートガイドピン41とが係合して、ドライ
ブプレート39はX1(およびX2)方向に移動可能と
なっている。なお、カートリッジガイドピン40は、デ
ィスクカートリッジ5に設けられている位置決め穴(図
示せず)に係合して、ディスクカートリッジ5の位置決
めも行う。
【0013】仕切板38の中央部には、可動ピックアッ
プ24がX1(またはX2)方向に移動して上記ディス
ク状記録媒体に情報を記録および/または再生する動作
を行うための略長方形の孔42aと、孔42aに連続
し、スピンドルモータ22を上記ディスク状記録媒体に
係合させるための略円形の孔42bとが設けられてい
る。また、仕切板38のZ方向両端部中央は、上側に垂
直に折り曲げられており、ここにガイド溝49が形成さ
れている。ガイド溝49には、カートリッジホルダ34
のガイドピン37が係合する。
【0014】仕切板38のX2方向端部下面には、両方
向に回転可能なモータ43と、モータ43の回転軸(図
示せず)に取り付けられ、ギア45に噛み合ってモータ
43の回転をギア45に伝達するウオームギア44とが
取り付けられている。ギア45の上面には、ギア45の
回転中心とは異なる位置に回転中心を持つ略円形のガイ
ド溝が形成されており、このガイド溝に、ドライブプレ
ート39のX2方向端部付近に設けられた突起部50が
係合している。
【0015】また、ギア45の下面には磁石51a、5
1bが、ギア45の下面に対向する位置には磁石51
a、51bの位置を検出するローディングセンサ(図示
せず)が設けられている。ローディングセンサは、ディ
スクカートリッジ挿入待ちの状態の際のドライブプレー
ト39の位置を検出するセンサと、バイアス磁界ホルダ
30の側壁が仕切板38に当接して停止する状態の際の
ドライブプレート39の位置を検出するセンサとから構
成されている。ローディングセンサは、この二つのセン
サの信号(前者をイジェクト位置信号、後者をロード位
置信号とする)を別々に出力する。ローディングセンサ
としては、磁電変換素子が用いられる。
【0016】ドライブプレート39のZ方向両端部に
は、上側に垂直に折り曲げられた側壁が形成され、該側
壁には、バイアス磁界ホルダ30のガイドピン32が係
合するガイド溝48が片側に2か所づつ設けられてい
る。ガイド溝48はX1方向に向かって下方に傾斜がつ
けられている。
【0017】ドライブプレート39のX1方向端部付近
には、ディスクカートリッジ5を排出するためのディス
クカートリッジ排出用部材46と、ディスクカートリッ
ジ排出用部材46の後方にあってディスクカートリッジ
5の挿入を検知する挿入スイッチ47とが設けられてい
る。ディスクカートリッジ排出用部材46は、図示しな
いが、ディスクカートリッジ5の先端に当接する当接部
材と、当接部材をX2方向に付勢するバネと、ディスク
カートリッジ5の先端が当接部材をX1方向に押圧した
ときに当接部材をある位置で固定する位置固定部材とか
らなっている。挿入スイッチ47はディスクカートリッ
ジ排出用部材46と離間しているが、ディスクカートリ
ッジ5がカートリッジホルダ34に保持されるとカート
リッジ排出用部材46に押されてONの状態となり、保
持されていない状態ではOFFの状態となる。
【0018】図5は、装置1の制御系を示すブロック図
である。60は、上記装置内に設けられている装置内C
PU(中央処理装置)である。装置内CPU60には、
カートリッジ装着検知スイッチ25aと、書き込み禁止
検知用スイッチ25bと、上記ローディングセンサ61
と、挿入スイッチ47と、イジェクトボタン3と、モー
タ駆動回路63とがインターフェース回路64を介して
接続されている。また、装置内CPU60は、インター
フェース回路64を介して装置1の外部のホストコンピ
ュータ側のCPU63(以下、外部のホスト側のCPU
63と呼ぶ)とも接続されている。さらに、装置内CP
U60には、モータ43の回転時間の規定などに使用さ
れるタイマーが内蔵されている。
【0019】次に、装置1の通常の動作について説明す
る。ディスクカートリッジ5を、情報を記録および/ま
たは再生したい面を下面として装置1のカートリッジ挿
入口2から挿入する。挿入されたディスクカートリッジ
5は、その先端部でディスクカートリッジ排出用部材4
6の当接部材に当接しX1方向に押圧する。そしてディ
スクカートリッジ排出用部材46の当接部材がX1方向
に移動して固定されると挿入スイッチ47はONの状態
となり、装置内CPU60にその信号を伝達する。
【0020】該信号により、装置内CPU60はモータ
駆動回路63を作動させてモータ43を回転させる。モ
ータ43の回転方向は、モータ43の回転がウオームギ
ア44を介してギア45に伝達されてギア45が回転す
る時、ギア45に設けられた係合溝に係合したドライブ
プレート39の突起部50がX2方向に移動する方向
(以下、ローディング方向と称する)である。
【0021】ドライブプレート39がX2方向に移動す
るにつれて、ガイド溝48およびカートリッジホルダ3
4のガイド溝36に係合しているバイアス磁界ホルダ3
0のガイドピン32がガイド溝48に沿って下方に移動
するため、バイアス磁界ホルダ30は降下する。また、
バイアス磁界ホルダ30の降下に従って、カートリッジ
ホルダ34も、ガイドピン37が係合している仕切板3
8のガイド溝49に沿って降下する。
【0022】ディスクカートリッジ5の位置決め穴がカ
ートリッジガイドピン40に係合して位置決めされ、デ
ィスクカートリッジ5を保持しているカートリッジホル
ダ34の側壁の下端がドライブプレート39の上面に当
接すると、カートリッジホルダ34の降下は停止する。
バイアス磁界ホルダ30はさらに降下し、バイアス磁界
ホルダ30の側壁の下端が仕切板38に当接する。この
時、ローディングセンサ61の信号はロード位置信号を
出力し、この信号を受けて装置内CPU60はモータ駆
動回路62に指令を出してモータ43の回転を停止させ
る。
【0023】以上により、ローディング動作は終了し、
ディスク状記録媒体に情報が記録および/または再生可
能な状態になる。このとき、装置内CPU60には、カ
ートリッジ装着検知用スイッチ25aからはONが、書
き込み禁止検知用スイッチ25bからは書き込み禁止窓
7の状態に応じてONかOFFが、ローディングセンサ
61からはロード位置信号が、それぞれ入力される。
【0024】次に、ディスクカートリッジ5を装置1か
ら取り出す際のイジェクト動作を説明する。イジェクト
ボタン3を押すと、その信号が装置内CPU60に送ら
れる。該信号により、装置内CPU60はモータ駆動回
路63を作動させてモータ43をアンローディング方向
(ローディング方向とは逆の方向)に回転させる。モー
タ43の回転はウオームギア44を介してギア45に伝
達され、それによってギア45の係合溝に係合したドラ
イブプレート39の突起部50がX1方向に移動する。
【0025】ドライブプレート39がX1方向に移動す
るにつれて、バイアス磁界ホルダ30、カートリッジホ
ルダ34の順に上昇していく。そして、ローディングセ
ンサ61の信号がイジェクト位置信号を出力すると、そ
の信号を受けて装置内CPU60はモータ駆動回路62
に指令を出してアンローディング方向へのモータ43の
回転を停止し、続いてディスクカートリッジ5はディス
クカートリッジ排出用部材46によって排出される。
【0026】以上により、イジェクト動作は終了し、デ
ィスクカートリッジ5の挿入待ちの状態になる。このと
き、装置内CPU60には、カートリッジ装着検知用ス
イッチ25aからはOFFが、書き込み禁止検知用スイ
ッチ25bからはONが、上記ローディングセンサ61
からはイジェクト位置信号が、それぞれ入力される。以
上が、通常の装置1の動作である。
【0027】次に、装置1に電源が投入されたときの確
認動作を、図6および図7のフローチャートに基づいて
説明する。電源を投入すると、ローディングセンサ61
およびカートリッジ装着検知スイッチ25aの動作を確
認するセンサチェックを行う。まず、イジェクト位置信
号を出力しているかどうかを、ローディングセンサ61
からの出力信号により装置内CPU60が判定する。イ
ジェクト位置信号を出力しているときは、センサチェッ
ク1を行って、確認動作を停止する。
【0028】次に、ディスクカートリッジ5のディスク
状記録媒体がスピンドルモータ22と係合している状態
にあるかどうかを、カートリッジ装着検知用スイッチ2
5aからの出力信号により装置内CPU60が判定す
る。ディスク状記録媒体がスピンドルモータ22と係合
していない状態の時は、センサチェック2を行って、確
認動作を停止する。さらに、の信号がロード位置信号を
出力しているかどうかを、ローディングセンサ61から
の出力信号により装置内CPU60が判定する。ロード
位置信号を出力していないと判定された時には、センサ
チェック3を行って、確認動作を停止する。
【0029】各センサの判定により、ディスク状記録媒
体がスピンドルモータ22に係合している状態にあるこ
とが判明すると、装置内CPU60は上記装置内CPU
60に内蔵されているタイマーを起動させ、制限時間を
1秒間に設定する。次に装置内CPU60はモータ駆動
回路62を作動させ、モータ43をアンローディング方
向に回転させる。そして、制限時間内に書き込み禁止検
知用スイッチ25bがONになれば、装置内CPU60
はモータ駆動回路62に指令を出してアンローディング
方向へのモータ43の回転を中止する。続いて装置内C
PU60はモータ駆動回路62を動作させてローディン
グ方向へモータ43を回転させ、ディスクカートリッジ
5をディスク状記録媒体がスピンドルモータ22に係合
している状態に戻す。
【0030】しかしながら、ディスクカートリッジ5の
書き込み禁止窓7が書き込み禁止の状態にあるか否かに
かかわらず、上記制限時間内に書き込み禁止検知用スイ
ッチ25bがONの状態にならなければ、装置内CPU
60は書き込み禁止検知用スイッチ25bを異常と判定
する。そして、装置内CPU60は外部のホスト側のC
PU63にライトプロテクト(書き込み禁止)信号を送
信し、且つ自らもライトプロテクト状態とする。
【0031】さらに、イジェクト位置信号が出力される
と、装置内CPU60はモータ駆動回路62に指令を出
してアンローディング方向へのモータ43の回転を停止
する。続いて、ディスクカートリッジ5はディスクカー
トリッジ排出用部材46によって排出される。
【0032】以上の動作が電源の投入時に行われるの
で、ディスクカートリッジ5を装置1内に挿入されたま
まの状態で電源を切り、再び投入しても、装置内CPU
60は一旦、ディスクカートリッジ5のアンローディン
グ動作を行って、書き込み禁止検知用スイッチ25bが
正常に動作するか否かを判断し、異常であるとした場合
にライトプロテクト信号を外部のホスト側CPU63に
送信し、自らもライトプロテクトの状態となるので、書
き込み禁止検知用スイッチ25bの故障による誤った書
き込み動作や、消去の動作を防止することができる。
【0033】次に、センサチェック1の動作を、図8お
よび図9のフローチャートに基づいて説明する。センサ
チェック2およびセンサチェック3についてはその説明
を省く。装置内CPU60によって、イジェクト位置信
号を出力していると判断されると、次に、ロード位置信
号を出力しているかどうかを、その出力に基づいて装置
内CPU60が判定する。ロード位置信号を出力してい
るときには、装置内CPU60は外部のホスト側のCP
U63にローディングセンサ61を構成する2つのセン
サのうちロード位置信号を出力するセンサ部分が異常で
あることを送信し、次の処理に移る。
【0034】次に、装置内CPU60は書き込み禁止検
知用スイッチ25bの信号がOFFの状態になっている
かどうかを判定する。OFFの状態を出力しているとき
には、装置内CPU60は書き込み禁止検知用スイッチ
25bが異常であると判定する。そして、装置内CPU
60は外部のホスト側のCPU63にライトプロテクト
信号を送信し、且つ自らもライトプロテクト状態とし
て、次の処理に移る。
【0035】次に、装置内CPU60は上記装置内CP
U60に内蔵されているタイマーを起動させ、制限時間
を1秒間に設定し、モータ駆動回路62を作動させ、モ
ータ43をローディング方向に回転させる。そして、制
限時間内にイジェクト位置信号が出力されなくなると、
装置内CPU60はモータ駆動回路62に指令を出して
ローディング方向へのモータ43の回転を中止する。続
いて装置内CPU60はモータ駆動回路62を動作させ
てアンローディング方向へモータ43を回転させる。イ
ジェクト位置信号を出力すると、装置内CPU60はモ
ータ駆動回路62に指令を出してアンローディング方向
へのモータ43の回転を停止し、カートリッジホルダ3
4をディスクカートリッジ5の挿入待ちの状態とする。
【0036】上記制限時間内にローディングセンサ61
がイジェクト位置信号を出力しなくなれば、、装置内C
PU60はローディングセンサ61を構成する2つのセ
ンサのうちイジェクト位置信号を出力するセンサ部分を
異常と判定し、その旨を外部のホスト側のCPU63に
送信する。そして、装置内CPU60はモータ駆動回路
62に指令を出してローディング方向へのモータ43の
回転を中止する。
【0037】以上の動作により、ローディングセンサ6
1および書き込み禁止検知用スイッチ25bの正常、お
よび異常の判定が行われる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、上記移動手段により上
記保持部材を移動させた後の上記位置検出手段の検出信
号の出力あるいは上記識別標識検知手段の検知信号の出
力が上記確定された出力を表しているかどうかを判定し
ているので、誤った上記信号の出力に基づく誤動作を防
止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置とディスクカートリ
ッジとの外観の一部斜視図である。
【図2】本発明の情報記録再生装置の内部に設けられた
装置ベースとディスクカートリッジの斜視図である。
【図3】図2に示した装置ベースの上部に設けられたロ
ーディング機構の分解斜視図である。
【図4】図3における部材55の詳細を示す斜視図であ
る。
【図5】ローディング機構の制御系を示すブロック図で
ある。
【図6】ディスクカートリッジが挿入されたままの状態
で電源が切られ、再び投入されたときの確認動作のフロ
ーチャートである。
【図7】ディスクカートリッジが挿入されたままの状態
で電源が切られ、再び投入されたときの確認動作のフロ
ーチャートである。
【図8】図6および図7の確認動作のフローチャートに
おけるセンサチェック1の動作のフローチャートであ
る。
【図9】図6および図7の確認動作のフローチャートに
おけるセンサチェック1の動作のフローチャートであ
る。
【図10】従来のディスクカートリッジの平面図であ
る。
【符号の説明】
5、90 ディスクカートリッジ 7、93 書き込み禁止窓 25a ディスクカートリッジ装着検知用スイッチ 25b 書き込み禁止検知用スイッチ 43 モータ 45 ギア 50 突起部 51a、51b 磁石 60 装置内CPU 61 ローディングセンサ 62 モータ駆動回路 63 外部のホスト側のCPU 92、94 識別標識

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が収納されて且つ書
    き込みの可否を識別する識別標識が設けられているカー
    トリッジを保持する保持部材の位置を検出する位置検出
    手段と、上記識別標識を検知するための識別標識検知手
    段と、上記位置検出手段の検出信号の出力あるいは上記
    識別標識検知手段の検知信号の出力が上記位置検出手段
    あるいは上記識別標識検知手段が正常に作動している場
    合に確定された出力となる位置に上記保持部材を移動さ
    せる移動手段と、上記移動手段により上記保持部材を移
    動させた後の上記位置検出手段の検出信号の出力あるい
    は上記識別標識検知手段の検知信号の出力が上記確定さ
    れた出力を表しているかどうかを判定する判定手段とを
    有することを特徴とする情報記録再生装置。
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