JPH1037426A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JPH1037426A
JPH1037426A JP19056096A JP19056096A JPH1037426A JP H1037426 A JPH1037426 A JP H1037426A JP 19056096 A JP19056096 A JP 19056096A JP 19056096 A JP19056096 A JP 19056096A JP H1037426 A JPH1037426 A JP H1037426A
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JP
Japan
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layer
coating
paint
flat portion
convex flat
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Pending
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JP19056096A
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English (en)
Inventor
Isao Tanaka
功 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠く離れたところから観察した場合でも曇り
の日等光量が少ない条件下で観察した場合でも複層模様
面の陰影感が出現される化粧材を提供する。 【解決手段】 この壁板(化粧材)1は、基材10と、こ
の上に一様に塗布された下塗塗料層11と、この上に一様
に散布された硅砂層12と、この上に散点状に塗布されか
つ無機系骨材を含む主材塗料から成る凸状平坦部13と、
これを含む全面に塗布された上塗塗料層14とを備え、下
塗塗料層が主材塗料及び上塗塗料より明度の低い塗料に
より構成され、かつ凸状平坦部の隠蔽率がその主材塗料
の塗布量により100%に設定されていると共に、上塗
塗料層の隠蔽率がその上塗塗料の塗布量により100%
未満に設定されていることを特徴とする。そして、硅砂
層と凸状平坦部の複層模様面2が観察される際、凸状平
坦部以外の部位と凸状平坦部の部位とで明度差が発生す
るため、遠く離れたところから観察された場合等でも複
層模様面の陰影感を出現させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外壁板
や化粧板等に適用される化粧材に係り、特に、硅砂層と
凸状平坦部の複層模様面を表面に備え各部位の光反射具
合の違いにより陰影感を出現させる化粧材の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の内外壁板等の美観を
向上させるため、その表面に砂を吹き付けて複層模様面
を形成することが行われている。
【0003】この様な複層模様面の壁板は、先ず、壁板
となるアルミニウム板等からなる基材上に一様に下塗塗
料を塗布して下塗塗料層を形成し、次に、この下塗塗料
層上に硅砂を一様に散布して硅砂層を形成し、更に、こ
の硅砂層の上から吹付材を散点状に塗布しかつその表面
をローラー等で押圧し凸状平坦部を形成して製作される
ものであった(特開昭60−102979号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、硅砂層と凸状
平坦部の複層模様面を表面に備えるこの種の化粧材にお
いては、硅砂層と凸状平坦部の光反射具合の違いにより
陰影感を出現させこの陰影感により美観の向上を図って
いる。
【0005】ところで、この化粧材を遠く離れたところ
から観察した場合、あるいは曇りの日等光量が少ない条
件下で観察した場合、上記硅砂層と凸状平坦部における
光反射具合の違いを出し難くなるため、硅砂層と凸状平
坦部の複層模様面が平坦な感じに観えてしまい高級感に
欠ける問題を有していた。
【0006】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、遠く離れたところ
から観察した場合でも曇りの日等光量が少ない条件下で
観察した場合でも複層模様面の陰影感が出現される化粧
材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、基材と、この基材上に一様に塗布された下塗
塗料層と、この下塗塗料層上に一様に散布された硅砂層
と、この硅砂層上に散点状に塗布されかつ無機系骨材を
含む主材塗料から成る凸状平坦部と、この凸状平坦部を
含む全面に塗布された上塗塗料層とを備える化粧材を前
提とし、上記下塗塗料層が主材塗料及び上塗塗料より明
度の低い塗料により構成され、かつ、上記凸状平坦部の
隠蔽率がその主材塗料の塗布量により100%に設定さ
れていると共に、上記上塗塗料層の隠蔽率がその上塗塗
料の塗布量により100%未満に設定されていることを
特徴とし、また、請求項2に係る発明は、請求項1記載
の発明に係る化粧材を前提とし、上記凸状平坦部及び上
塗塗料層が、同一若しくは略同一の明度を有する塗料に
よりそれぞれ構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明に係る化粧材によれば、上
記下塗塗料層が上塗塗料より明度の低い塗料により構成
されかつ上塗塗料層の隠蔽率が100%未満に設定され
ていることから、複層模様面における凸状平坦部以外の
部位が観察される際、上塗塗料層を通し下塗塗料層も観
察されるため上塗塗料層のみが観察される場合に較べそ
の明度が低くなる。
【0009】他方、上記凸状平坦部の隠蔽率は100%
に設定されていることから、複層模様面における凸状平
坦部が観察される際、凸状平坦部を構成する主材塗料よ
り明度の低い塗料により構成された下塗塗料層が観察さ
れないためこの下塗塗料層の色の影響を受けることがな
い。
【0010】従って、上記複層模様面が観察される際、
その凸状平坦部以外の部位と凸状平坦部の部位とで明度
差が発生するため、遠く離れたところから観察された場
合でも曇りの日等光量が少ない条件下で観察された場合
でも複層模様面の陰影感を出現させることが可能とな
る。
【0011】また、請求項2記載の発明に係る化粧材に
よれば、凸状平坦部及び上塗塗料層が同一若しくは略同
一の明度を有する塗料によりそれぞれ構成されているこ
とから、複層模様面における凸状平坦部が観察される
際、凸状平坦部と上塗塗料層が明度上一体化されるため
上記複層模様面の陰影感をより確実に出現させることが
可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】この実施の形態に係る建築物用の壁板(化
粧材)1は、図1に示すようにアルミニウム板から成る
基材10と、この基材10上に一様に塗布されたアクリ
ルエマルジョン系塗料から成る下塗塗料層11と、この
下塗塗料層11上に一様に散布された硅砂層12と、こ
の硅砂層12上に散点状に塗布されかつ無機系骨材を含
むアクリルエマルジョン系の主材塗料から成る凸状平坦
部13と、この凸状平坦部13を含む全面に塗布された
アクリルエマルジョン系塗料から成る上塗塗料層14と
でその主要部が構成されている。
【0014】そして、この壁板1は以下のようにして製
造されている。すなわち、上記基材10上にアクリルエ
マルジョン系の下塗塗料を、フローコーター(図示せ
ず)等により約150g/m2 〜170g/m2 程度塗
布して下塗塗料層11を形成した。尚、下塗塗料層11
の色は、L表色系で示すと、L58.0
2,a−0.18,b+7.79である。ここで、
は、L表色系における明指数であり、L
は数値の大きいほど明度が大きい。また、a,b
は知覚色度数を示している。また、上記Lは、標準光
源に平均昼光に近い特性をもつC/10光源を採用し、
分光光度計によって得られる。
【0015】次に、上記下塗塗料層11上に砂散布機
(図示せず)を用い硅砂を450g/m2 〜550g/
2 散布した後、加熱乾燥させて硅砂層12を形成し
た。
【0016】次に、上記硅砂層12上にスプレーガンを
用い無機系骨材が含まれたアクリルエマルジョン系の主
材塗料を散点状に塗布した。尚、この主材塗料の色は、
上記L表色系で示すと、L77.49,a
−0.18,b+7.79であり、かつ、その塗布
量は約920g/m2 〜1080g/m2 であった。ま
た、この主材塗料から成る塗料層の隠蔽率は100%で
あった。そして、上記主材塗料から成る塗料層をローラ
ーにより均一に押圧し、かつ、その後加熱乾燥処理を施
して凸状平坦部13を形成した。
【0017】次に、この凸状平坦部13を含む全面にエ
アスプレーによりアクリルエマルジョン系塗料を150
g/m2 〜170g/m2 程度塗布して上塗塗料層14
を形成し、かつ、加熱乾燥させた。尚、この上塗塗料の
色は、上記L表色系で示すと、L77.4
9,a−0.18,b+7.79であり、また、こ
の上塗塗料から成る上塗塗料層14の隠蔽率は80%で
あった。
【0018】この硅砂層12や凸状平坦部13等から成
る複層模様面2を色彩計により測定すると、上記凸状平
坦部13の色彩値が上記L表色系で示すと、
77.49,a−0.18,b+7.79であ
り、また、凸状平坦部13以外の部位(リシン状部と称
する)の色彩値がL表色系で示すと、L
9.40,a−0.18,b+7.79であった。
【0019】そして、下記色差式に上記L,a,b
を代入して色差ΔEを求めると、 ΔE(L,a,b)=[(ΔL2 +(Δ
2 +(Δb2 1/2 色差ΔE=8.1と大きく、これにより凸状平坦部13
とリシン状部とのコントラストが明瞭となるため、この
実施の形態に係る壁板1を遠距離から観察しても平坦な
感じとはならず、良好な陰影感を出現するものであっ
た。
【0020】[比較例]上記下塗塗料層を構成する塗料
層の色を、L表色系でL77.49,a
−0.18,b+7.79(本実施の形態においては
58.02,a−0.18,b+7.79)と
した以外は、塗料の種類、塗布量、隠蔽率等本実施の形
態と略同一である。
【0021】すなわち、下塗塗料層、凸状平坦部及び上
塗塗料層の色、及び、隠蔽率については以下の通りであ
る。
【0022】下塗塗料層の色;L77.49,a
0.18,b+7.79 凸状平坦部の色;L77.49,a−0.18,b
+7.79 凸状平坦部の隠蔽率;100% 上塗塗料層の色;L77.49,a−0.18,b
+7.79 上塗塗料層の隠蔽率;80% そして、この比較例に係る壁板の複層模様面を色彩計に
より測定すると、凸状平坦部の色彩値が、L
表色系で示すとL77.49,a−0.18,b
+7.79であり、また、上記リシン状部の色彩値がL
72.28,a−0.18,b+7.79であ
る。
【0023】従って、上記色差式から色差ΔE=5.2
1となり実施の形態に係る色差ΔE=8.1より小さ
く、これにより凸状平坦部とリシン状部とのコントラス
トが不明瞭となるため、この比較例に係る壁板を遠距離
から観察するとやや平坦な感じとなった。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る化粧材によれ
ば、化粧材の複層模様面が観察される際、その凸状平坦
部以外の部位と凸状平坦部の部位とで明度差が発生する
ため、遠く離れたところから観察された場合でも曇りの
日等光量が少ない条件下で観察された場合でも複層模様
面の陰影感を出現させることが可能となる。
【0025】従って、遠距離条件下若しくは光量が少な
い条件下においても複層模様面の高級感を具備させるこ
とができる効果を有している。
【0026】また、請求項2記載の発明に係る化粧材に
よれば、上記複層模様面における凸状平坦部が観察され
る際、凸状平坦部と上塗塗料層が明度上一体化されるた
め複層模様面の陰影感をより確実に出現させることが可
能となる。
【0027】従って、遠距離条件下若しくは光量が少な
い条件下においても複層模様面の高級感をより確実に具
備させることができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る化粧材の構成を示す断面図。
【符号の説明】 1 壁板(化粧材) 2 複層模様面 10 基材 11 下塗塗料層 12 硅砂層 13 凸状平坦部 14 上塗塗料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、この基材上に一様に塗布された下
    塗塗料層と、この下塗塗料層上に一様に散布された硅砂
    層と、この硅砂層上に散点状に塗布されかつ無機系骨材
    を含む主材塗料から成る凸状平坦部と、この凸状平坦部
    を含む全面に塗布された上塗塗料層とを備える化粧材に
    おいて、 上記下塗塗料層が主材塗料及び上塗塗料より明度の低い
    塗料により構成され、かつ、上記凸状平坦部の隠蔽率が
    その主材塗料の塗布量により100%に設定されている
    と共に、上記上塗塗料層の隠蔽率がその上塗塗料の塗布
    量により100%未満に設定されていることを特徴とす
    る化粧材。
  2. 【請求項2】上記凸状平坦部及び上塗塗料層が、同一若
    しくは略同一の明度を有する塗料によりそれぞれ構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の化粧材。
JP19056096A 1996-07-19 1996-07-19 化粧材 Pending JPH1037426A (ja)

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JP19056096A JPH1037426A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 化粧材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328227A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材及びそれを用いたドア
CN102661014A (zh) * 2012-05-20 2012-09-12 王睿敏 建筑用多夹层自防水预制保温外墙板

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328227A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材及びそれを用いたドア
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