JPH0760933A - 複層模様面とその製作方法 - Google Patents
複層模様面とその製作方法Info
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- JPH0760933A JPH0760933A JP5215993A JP21599393A JPH0760933A JP H0760933 A JPH0760933 A JP H0760933A JP 5215993 A JP5215993 A JP 5215993A JP 21599393 A JP21599393 A JP 21599393A JP H0760933 A JPH0760933 A JP H0760933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 凹凸感の得られる、陰影感の顕著な複層模様
面とその製作方法を提供する。 【構成】 基材１の上に下塗塗料を塗布して下塗層２を
形成し、次いで下塗層２の上に主材塗料を散点状に塗布
して散点状主材塗料層３を形成し、この散点状主材塗料
層３の乾燥前に砂４を散点状主材塗料層３の上に散布
し、散点状主材塗料層３の乾燥後に散点状主材塗料層３
への付着の不十分な砂４を除去する。
面とその製作方法を提供する。 【構成】 基材１の上に下塗塗料を塗布して下塗層２を
形成し、次いで下塗層２の上に主材塗料を散点状に塗布
して散点状主材塗料層３を形成し、この散点状主材塗料
層３の乾燥前に砂４を散点状主材塗料層３の上に散布
し、散点状主材塗料層３の乾燥後に散点状主材塗料層３
への付着の不十分な砂４を除去する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の内外壁板や
化粧板等の表面に形成する複層模様面とその製作方法に
関する。
化粧板等の表面に形成する複層模様面とその製作方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、建築物の内外壁板等の美観を
向上させるため、その表面に砂を吹き付けて複層模様面
を形成することが行われている。かかる複層模様面の壁
板は、先ず、壁板となるアルミ板等からなる基材の上に
下塗塗料を塗布して下塗層を形成し、次に、この下塗層
の上に砂を散布する。そして、その砂の上から吹付材を
散点状に塗布して吹付材層を形成して製作するものであ
る（特開昭６０−１０２９７９号公報参照）。
向上させるため、その表面に砂を吹き付けて複層模様面
を形成することが行われている。かかる複層模様面の壁
板は、先ず、壁板となるアルミ板等からなる基材の上に
下塗塗料を塗布して下塗層を形成し、次に、この下塗層
の上に砂を散布する。そして、その砂の上から吹付材を
散点状に塗布して吹付材層を形成して製作するものであ
る（特開昭６０−１０２９７９号公報参照）。
【０００３】また、発明者は基材の上に着色した塗料を
塗布して形成した主材塗料層と、この主材塗料層の上に
散布した砂とを設けたことを特徴とする複層模様面及
び、基材の上に着色した塗料を塗布して主材塗料層を形
成し、この主材塗料層の乾燥前に砂をその主材塗料層の
上に散布したことを特徴とする複層模様面の製作方法を
発明した（特願平４−３２００１号参照）。この複層模
様面とその製作方法の発明は、外観を簡単に変えること
のでき、色のバリエーションも豊富にすることのできる
ものである。
塗布して形成した主材塗料層と、この主材塗料層の上に
散布した砂とを設けたことを特徴とする複層模様面及
び、基材の上に着色した塗料を塗布して主材塗料層を形
成し、この主材塗料層の乾燥前に砂をその主材塗料層の
上に散布したことを特徴とする複層模様面の製作方法を
発明した（特願平４−３２００１号参照）。この複層模
様面とその製作方法の発明は、外観を簡単に変えること
のでき、色のバリエーションも豊富にすることのできる
ものである。
【０００４】しかしながら、このような複層模様面の外
観は砂の分布が略均一のため陰影感に乏しく、壁板から
５メートル離れて壁板を眺めると、凹凸感が得られず、
複層模様面の外観が満足できない場合があった。
観は砂の分布が略均一のため陰影感に乏しく、壁板から
５メートル離れて壁板を眺めると、凹凸感が得られず、
複層模様面の外観が満足できない場合があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑みてなされたもので、その目的は、壁板から５メ
ートル離れて壁板を眺めても、凹凸感の得られる、陰影
感の顕著な複層模様面とその製作方法を提供することに
ある。
点に鑑みてなされたもので、その目的は、壁板から５メ
ートル離れて壁板を眺めても、凹凸感の得られる、陰影
感の顕著な複層模様面とその製作方法を提供することに
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の複層模様面
は、上記目的を達成するため、基材と、基材の上に主材
塗料を散点状に塗布して形成した散点状主材塗料層と、
散点状主材塗料層の上に散布した砂とを設けたことを特
徴とする。
は、上記目的を達成するため、基材と、基材の上に主材
塗料を散点状に塗布して形成した散点状主材塗料層と、
散点状主材塗料層の上に散布した砂とを設けたことを特
徴とする。
【０００７】また、この発明の複層模様面の製作方法
は、上記目的を達成するため、基材の上に主材塗料を散
点状に塗布して散点状主材塗料層を形成し、この散点状
主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布
することを特徴とする。
は、上記目的を達成するため、基材の上に主材塗料を散
点状に塗布して散点状主材塗料層を形成し、この散点状
主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布
することを特徴とする。
【０００８】ここで散点状とは、直径１０〜５０ｍｍの
略円状面が多数散らばっている状態のことであり、略円
状面が複数重なっている部分があってもよい。スプレー
や回転塗装機を用いて、噴出用の空気圧を小さくする等
すれば、塗料を粒状に噴出することができ、塗料を容易
に散点状に塗装することができる。塗料の塗布される面
積と塗布されない面積とは、８対２から５対５が好まし
い。外観に影響しないような微細な塗料付着部分があっ
てもよい。
略円状面が多数散らばっている状態のことであり、略円
状面が複数重なっている部分があってもよい。スプレー
や回転塗装機を用いて、噴出用の空気圧を小さくする等
すれば、塗料を粒状に噴出することができ、塗料を容易
に散点状に塗装することができる。塗料の塗布される面
積と塗布されない面積とは、８対２から５対５が好まし
い。外観に影響しないような微細な塗料付着部分があっ
てもよい。
【０００９】本発明の複層模様面は、散点状主材塗料層
を形成する前に基材の上に下塗塗料を塗布して下塗層を
形成し、次いで下塗層の上に主材塗料を散点状に塗布し
て散点状主材塗料層を形成することにより、基材と、基
材の上に主材塗料を散点状に塗布して形成した散点状主
材塗料層と、の間に、下塗層が介在した構造としてもよ
い。
を形成する前に基材の上に下塗塗料を塗布して下塗層を
形成し、次いで下塗層の上に主材塗料を散点状に塗布し
て散点状主材塗料層を形成することにより、基材と、基
材の上に主材塗料を散点状に塗布して形成した散点状主
材塗料層と、の間に、下塗層が介在した構造としてもよ
い。
【００１０】散点状主材塗料層の上に砂を固定するため
に、散点状主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層
の上に散布し、散点状主材塗料層の乾燥後に散点状主材
塗料層への付着の不十分な砂を除去する。砂を除去する
には、ブラシで掃くのが簡便でありながら効果が高い。
に、散点状主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層
の上に散布し、散点状主材塗料層の乾燥後に散点状主材
塗料層への付着の不十分な砂を除去する。砂を除去する
には、ブラシで掃くのが簡便でありながら効果が高い。
【００１１】散点状に砂が分布する部分の砂の隙間に見
える主材塗料の色と下塗層の色とを異なる色にする場合
には、主材塗料を着色するのがよく、主材塗料の隠ぺい
率が６０％以上であると、砂の隙間から見える散点状主
材塗料層の色が下塗層の色によって影響されず好まし
い。ここで隠ぺい率とは、塗膜が下地の色を覆い隠す性
能を、黒地の上と白地の上に塗った塗膜の視感反射率の
比であって、ＪＩＳ−Ｋ５４００に規定されている。
える主材塗料の色と下塗層の色とを異なる色にする場合
には、主材塗料を着色するのがよく、主材塗料の隠ぺい
率が６０％以上であると、砂の隙間から見える散点状主
材塗料層の色が下塗層の色によって影響されず好まし
い。ここで隠ぺい率とは、塗膜が下地の色を覆い隠す性
能を、黒地の上と白地の上に塗った塗膜の視感反射率の
比であって、ＪＩＳ−Ｋ５４００に規定されている。
【００１２】また、砂の隙間から見える下塗層による光
の反射によって砂の側面や主材塗料層に下塗層の色を反
映させるには、着色してなる下塗塗料を塗布して形成し
てなる下塗層が、基材と、基材の上に主材塗料を散点状
に塗布して形成した散点状主材塗料層と、の間に介在し
ているとともに、主材塗料が透明であるのが好ましい。
の反射によって砂の側面や主材塗料層に下塗層の色を反
映させるには、着色してなる下塗塗料を塗布して形成し
てなる下塗層が、基材と、基材の上に主材塗料を散点状
に塗布して形成した散点状主材塗料層と、の間に介在し
ているとともに、主材塗料が透明であるのが好ましい。
【００１３】散点状主材塗料層は、アクリルエマルジョ
ン系塗料からなり、塗布量が５００〜１１００ｇ／ｍ2
であるのが好ましい。また、砂の径が１〜５ｍｍであっ
て、散布量が７００〜１２００ｇ／ｍ2 であるのが好ま
しい。
ン系塗料からなり、塗布量が５００〜１１００ｇ／ｍ2
であるのが好ましい。また、砂の径が１〜５ｍｍであっ
て、散布量が７００〜１２００ｇ／ｍ2 であるのが好ま
しい。
【００１４】
【作用】この発明によれば、主材塗料を散点状に塗布し
て散点状主材塗料層を形成し、この散点状主材塗料層の
乾燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布するので、散
点状主材塗料層が砂を保持したまま乾燥し、砂が散点状
に固定される。散点状主材塗料層以外の所に散布された
砂は、その砂を保持する塗料が存在せず、散点状主材塗
料層への付着の不十分な砂とともに散点状主材塗料層の
乾燥後に除去される。従って、散点状主材塗料層の分布
に沿って砂を散点状に固定することができる。そのた
め、砂の分布にめりはりが付き、陰影感が豊かになり、
この複層模様面の壁板から５メートル離れて壁板を眺め
ても、凹凸感が得らる。
て散点状主材塗料層を形成し、この散点状主材塗料層の
乾燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布するので、散
点状主材塗料層が砂を保持したまま乾燥し、砂が散点状
に固定される。散点状主材塗料層以外の所に散布された
砂は、その砂を保持する塗料が存在せず、散点状主材塗
料層への付着の不十分な砂とともに散点状主材塗料層の
乾燥後に除去される。従って、散点状主材塗料層の分布
に沿って砂を散点状に固定することができる。そのた
め、砂の分布にめりはりが付き、陰影感が豊かになり、
この複層模様面の壁板から５メートル離れて壁板を眺め
ても、凹凸感が得らる。
【００１５】
【実施例】以下、この発明に係わる複層模様面とその製
作方法の実施例を図面に基づいて説明する。実施例１ 図１において、１は建築物の壁板等を構成するアルミ板
等からなる基材で、この基材１の上にアクリルエマルジ
ョン系の下塗塗料を図示しないフローコーター等により
約１５０〜１７０ｇ／ｍ2 ほど塗布して下塗層２を形成
する。そして、その下塗層２を赤外線により１００度に
加熱して５分間ほど乾燥させる。
作方法の実施例を図面に基づいて説明する。実施例１ 図１において、１は建築物の壁板等を構成するアルミ板
等からなる基材で、この基材１の上にアクリルエマルジ
ョン系の下塗塗料を図示しないフローコーター等により
約１５０〜１７０ｇ／ｍ2 ほど塗布して下塗層２を形成
する。そして、その下塗層２を赤外線により１００度に
加熱して５分間ほど乾燥させる。
【００１６】この後、顔料により所定の色に着色し、隠
ぺい率が８０％としたアクリルエマルジョン系の主材塗
料を図示しないエアレススプレー等により散点状に塗布
して散点状主材塗料層３を形成する。この塗布量は約７
００〜９００ｇ／ｍ2 である。
ぺい率が８０％としたアクリルエマルジョン系の主材塗
料を図示しないエアレススプレー等により散点状に塗布
して散点状主材塗料層３を形成する。この塗布量は約７
００〜９００ｇ／ｍ2 である。
【００１７】そして、この散点状主材塗料層３が乾燥し
ない前に砂４を砂散布機（図示せず）により約９００〜
１０００ｇ／ｍ2 ほど散点状主材塗料層３に吹き付け
て、図２に示すように、砂層５を形成する。
ない前に砂４を砂散布機（図示せず）により約９００〜
１０００ｇ／ｍ2 ほど散点状主材塗料層３に吹き付け
て、図２に示すように、砂層５を形成する。
【００１８】砂４は、粒子の径が約３ｍｍの白ミカゲ
と、粒子の径が約２ｍｍの珪砂とを２対１の割合で混ぜ
たものである。
と、粒子の径が約２ｍｍの珪砂とを２対１の割合で混ぜ
たものである。
【００１９】ところで、散点状主材塗料層３に砂を吹き
付けると、散点状主材塗料層３が乾燥していないことに
より、主材塗料Ｋが、図４に示すように砂の粒子４ａの
表面に回り込んだり、珪砂に吸収されたりする。この結
果、砂層５の表面は砂の粒子４ａの地色と異なる色とな
る。
付けると、散点状主材塗料層３が乾燥していないことに
より、主材塗料Ｋが、図４に示すように砂の粒子４ａの
表面に回り込んだり、珪砂に吸収されたりする。この結
果、砂層５の表面は砂の粒子４ａの地色と異なる色とな
る。
【００２０】砂の吹き付け後、１００度の熱風によって
散点状主材塗料層３を２０分ほど乾燥させ、複層模様面
を製作した。散点状主材塗料層３の乾燥後に、散点状主
材塗料層３への付着の不十分な砂を、ブラシで掃いて除
去した。散点状主材塗料層３の上に散布された砂４は、
散点状主材塗料層３に保持され、ブラシで掃いても取り
除かれず、立体感のある複層模様が形成される。この
後、図３に示すように、無色透明のアクリルエマルジョ
ン系の上塗塗料を図示しないフローコーターによって約
１５０〜２５０ｇ／ｍ2 ほど塗布して上塗層６を形成す
る。この上塗層６を赤外線により６０度に加熱して５分
間乾燥させる。この上塗層６は、砂４を散点状主材塗料
層３に固着させるとともに複層模様面を保護するための
ものである。
散点状主材塗料層３を２０分ほど乾燥させ、複層模様面
を製作した。散点状主材塗料層３の乾燥後に、散点状主
材塗料層３への付着の不十分な砂を、ブラシで掃いて除
去した。散点状主材塗料層３の上に散布された砂４は、
散点状主材塗料層３に保持され、ブラシで掃いても取り
除かれず、立体感のある複層模様が形成される。この
後、図３に示すように、無色透明のアクリルエマルジョ
ン系の上塗塗料を図示しないフローコーターによって約
１５０〜２５０ｇ／ｍ2 ほど塗布して上塗層６を形成す
る。この上塗層６を赤外線により６０度に加熱して５分
間乾燥させる。この上塗層６は、砂４を散点状主材塗料
層３に固着させるとともに複層模様面を保護するための
ものである。
【００２１】上塗塗料は無色透明なので上塗層６を介し
て砂層５による複層模様面が見えることとなる。そし
て、その色は砂の粒子４ａの表面に回り込んだり珪砂に
吸収されたりした主材塗料Ｋの色と、砂４の色とが混在
した色となる。一方、散点状主材塗料層３の色は隠ぺい
率が６０％以上であるので、砂の隙間からは散点状主材
塗料層３の色が見え、散点状主材塗料層３の色は下塗層
の色によって影響されない。
て砂層５による複層模様面が見えることとなる。そし
て、その色は砂の粒子４ａの表面に回り込んだり珪砂に
吸収されたりした主材塗料Ｋの色と、砂４の色とが混在
した色となる。一方、散点状主材塗料層３の色は隠ぺい
率が６０％以上であるので、砂の隙間からは散点状主材
塗料層３の色が見え、散点状主材塗料層３の色は下塗層
の色によって影響されない。
【００２２】実施例２ 実施例２は、実施例１と塗料層の着色部分が異なるもの
である。すなわち、実施例１の下塗塗料を着色してなる
下塗塗料とし、下塗層２を着色してなるものにするとと
もに、実施例１の主材塗料を透明な主材塗料とし、散点
状主材塗料層３を透明なものとした以外は、実施例１と
同一である。
である。すなわち、実施例１の下塗塗料を着色してなる
下塗塗料とし、下塗層２を着色してなるものにするとと
もに、実施例１の主材塗料を透明な主材塗料とし、散点
状主材塗料層３を透明なものとした以外は、実施例１と
同一である。
【００２３】上塗塗料は無色透明なので上塗層６を介し
て砂層５による複層模様が見えることとなる。そして、
砂の粒子４ａの表面に回り込んだり砂の粒子４ａに吸収
されたりした主材塗料Ｋは透明であるので、砂の粒子４
ａの表面が隠されることがない。更に、下塗層２と砂の
粒子４ａの間に透明な散点状主材塗料層３があるので、
砂の粒子４ａの裏側にも光が入り易い。また、砂の粒子
４ａの隙間からは着色された下塗層２が覗き見られ、下
塗層２による光の反射によって砂の粒子４ａの側面や透
明な散点状主材塗料層３に下塗塗料２の色が反映するの
で、優れた美観となる。
て砂層５による複層模様が見えることとなる。そして、
砂の粒子４ａの表面に回り込んだり砂の粒子４ａに吸収
されたりした主材塗料Ｋは透明であるので、砂の粒子４
ａの表面が隠されることがない。更に、下塗層２と砂の
粒子４ａの間に透明な散点状主材塗料層３があるので、
砂の粒子４ａの裏側にも光が入り易い。また、砂の粒子
４ａの隙間からは着色された下塗層２が覗き見られ、下
塗層２による光の反射によって砂の粒子４ａの側面や透
明な散点状主材塗料層３に下塗塗料２の色が反映するの
で、優れた美観となる。
【００２４】実施例１及び２で得られた複層模様面を有
する壁板は、５メートル離れて眺めても、凹凸感のあ
る、陰影感の顕著なものであった。
する壁板は、５メートル離れて眺めても、凹凸感のあ
る、陰影感の顕著なものであった。
【００２５】実施例１及び２では、塗料の色を着色等に
よって変えるだけで複層模様の外観を容易に変えること
ができる。下塗層２の色と散点状主材塗料層３の色と砂
４の色とを様々に組み合わせることによって、外観のバ
リエーションも豊富にすることができる。これらの外観
の変更は塗料を着色するだけなので、基材１等の品質に
影響はない。
よって変えるだけで複層模様の外観を容易に変えること
ができる。下塗層２の色と散点状主材塗料層３の色と砂
４の色とを様々に組み合わせることによって、外観のバ
リエーションも豊富にすることができる。これらの外観
の変更は塗料を着色するだけなので、基材１等の品質に
影響はない。
【００２６】また、砂は白ミカゲと珪砂とを混ぜたもの
であるが、他の砂でもよいことは勿論である。砂の径は
２ｍｍと３ｍｍのものを使用したが、１〜５ｍｍのもの
であればよい。砂の径が小さいと凹凸感がなく複層模様
の外観にならず、大きいと砂の固定が困難となり、多量
の上塗塗料が必要となる。砂の散布量が９００〜１００
０ｇ／ｍ2 であるが、７００〜１２００ｇ／ｍ2 でもよ
い。砂４の散布量が少ないと砂が疎らで複層模様の外観
にならず、多いと主材塗料Ｋが十分砂の粒子の表面に回
り込まず、外観を簡単に変えることができなくなる。
であるが、他の砂でもよいことは勿論である。砂の径は
２ｍｍと３ｍｍのものを使用したが、１〜５ｍｍのもの
であればよい。砂の径が小さいと凹凸感がなく複層模様
の外観にならず、大きいと砂の固定が困難となり、多量
の上塗塗料が必要となる。砂の散布量が９００〜１００
０ｇ／ｍ2 であるが、７００〜１２００ｇ／ｍ2 でもよ
い。砂４の散布量が少ないと砂が疎らで複層模様の外観
にならず、多いと主材塗料Ｋが十分砂の粒子の表面に回
り込まず、外観を簡単に変えることができなくなる。
【００２７】また、散点状主材塗料層３の塗布量は約７
００〜９００ｇ／ｍ2 であるが、５００〜１１００ｇ／
ｍ2 であってもよい。散点状主材塗料層３の塗布量が少
ないと砂４の固定が困難になり、多くしても砂４の固定
の効果は変わらず、散布された砂に巻き込まれた気泡が
逃げ難くなる。
００〜９００ｇ／ｍ2 であるが、５００〜１１００ｇ／
ｍ2 であってもよい。散点状主材塗料層３の塗布量が少
ないと砂４の固定が困難になり、多くしても砂４の固定
の効果は変わらず、散布された砂に巻き込まれた気泡が
逃げ難くなる。
【００２８】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれることは当然である。例えば、基材
にアルミ箔のような金属箔膜を用いることにより、補修
に用いる複層模様シートの複層模様面とすることもでき
る。
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれることは当然である。例えば、基材
にアルミ箔のような金属箔膜を用いることにより、補修
に用いる複層模様シートの複層模様面とすることもでき
る。
【００２９】基材によっては下塗層を必要とせず、基材
に直接主材塗料を塗布することができることはいうまで
もない。また、主材塗料を下塗層に用いることによって
散点状主材塗料層と同一の組成の下塗層を形成できるこ
ともいうまでもない。下塗塗料の塗布量は約１５０〜１
７０ｇ／ｍ2 であるが、１００〜３００ｇ／ｍ2 であっ
てもよい。下塗塗料２の塗布量が少なすぎると防食効果
等の下塗層の機能が十分にならず、多くしても効果が変
わらない。
に直接主材塗料を塗布することができることはいうまで
もない。また、主材塗料を下塗層に用いることによって
散点状主材塗料層と同一の組成の下塗層を形成できるこ
ともいうまでもない。下塗塗料の塗布量は約１５０〜１
７０ｇ／ｍ2 であるが、１００〜３００ｇ／ｍ2 であっ
てもよい。下塗塗料２の塗布量が少なすぎると防食効果
等の下塗層の機能が十分にならず、多くしても効果が変
わらない。
【００３０】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、散点状に塗布して散点状主材塗料層を形成し、こ
の散点状主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層の
上に散布するので、砂を散点状に固定することができ
る。その結果、壁板から５メートル離れて壁板を眺めて
も、凹凸感の得られる、陰影感の顕著な複層模様面とな
る。
れば、散点状に塗布して散点状主材塗料層を形成し、こ
の散点状主材塗料層の乾燥前に砂を散点状主材塗料層の
上に散布するので、砂を散点状に固定することができ
る。その結果、壁板から５メートル離れて壁板を眺めて
も、凹凸感の得られる、陰影感の顕著な複層模様面とな
る。
【図１】図１は、この発明に係わる基板に形成した塗料
の上に散点状主材塗料層を形成した断面を示した断面図
である。
の上に散点状主材塗料層を形成した断面を示した断面図
である。
【図２】図２は、図１の散点状主材塗料層に砂を散布し
た状態を示した断面図である。
た状態を示した断面図である。
【図３】図３は、砂の上に上塗層を形成した断面図であ
る。
る。
【図４】図４は、主材塗料が砂の粒子に回り込んだ状態
を示した説明図である。
を示した説明図である。
１ 基材 ２ 下塗層 ３ 散点状主材塗料層 ４ 砂 ５ 砂層 ６ 上塗層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｆ 13/08 Ａ 9127−2Ｅ
Claims (10)
- 【請求項１】 基材と、基材の上に主材塗料を散点状に
塗布して形成した散点状主材塗料層と、散点状主材塗料
層の上に散布した砂とを設けたことを特徴とする複層模
様面。 - 【請求項２】 主材塗料が着色してなることを特徴とす
る請求項１記載の複層模様面。 - 【請求項３】 主材塗料の隠ぺい率が６０％以上である
ことを特徴とする請求項２記載の複層模様面。 - 【請求項４】 基材と、基材の上に主材塗料を散点状に
塗布して形成した散点状主材塗料層と、の間に、基材に
下塗塗料を塗布して形成してなる下塗層が介在している
ことを特徴とする請求項１乃至３記載の複層模様面。 - 【請求項５】 基材と、基材の上に主材塗料を散点状に
塗布して形成した散点状主材塗料層と、の間に、基材に
着色してなる下塗塗料を塗布して形成してなる下塗層が
介在しているとともに、主材塗料が透明であることを特
徴とする請求項１記載の複層模様面。 - 【請求項６】 散点状主材塗料層がアクリルエマルジョ
ン系塗料からなり、塗布量が５００〜１１００ｇ／ｍ2
であることを特徴とする請求項１乃至５記載の複層模様
面。 - 【請求項７】 砂の径が１〜５ｍｍであって、散布量が
７００〜１２００ｇ／ｍ2 であることを特徴とする請求
項１乃至６記載の複層模様面。 - 【請求項８】 基材の上に主材塗料を散点状に塗布して
散点状主材塗料層を形成し、この散点状主材塗料層の乾
燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布することを特徴
とする複層模様面の製作方法。 - 【請求項９】 基材の上に下塗塗料を塗布して下塗層を
形成し、次いで下塗層の上に主材塗料を散点状に塗布し
て散点状主材塗料層を形成し、この散点状主材塗料層の
乾燥前に砂を散点状主材塗料層の上に散布することを特
徴とする複層模様面の製作方法。 - 【請求項１０】 散点状主材塗料層の乾燥前に砂を散点
状主材塗料層の上に散布し、散点状主材塗料層の乾燥後
に散点状主材塗料層への付着の不十分な砂を除去するこ
と特徴とする請求項８及び９記載の複層模様面の製作方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5215993A JPH0760933A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 複層模様面とその製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5215993A JPH0760933A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 複層模様面とその製作方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760933A true JPH0760933A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16681630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5215993A Pending JPH0760933A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 複層模様面とその製作方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760933A (ja) |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5215993A patent/JPH0760933A/ja active Pending
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