JPH0760931A - 複層模様面とその製作方法 - Google Patents

複層模様面とその製作方法

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JPH0760931A
JPH0760931A JP5215989A JP21598993A JPH0760931A JP H0760931 A JPH0760931 A JP H0760931A JP 5215989 A JP5215989 A JP 5215989A JP 21598993 A JP21598993 A JP 21598993A JP H0760931 A JPH0760931 A JP H0760931A
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JP
Japan
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layer
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sand
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colored
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JP5215989A
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English (en)
Inventor
Isao Tanaka
功 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観の安定した外観を簡単に変えることので
きる複層模様面及びその製作方法を提供する。 【構成】 基材1の上に下塗塗料を塗布して下塗層2を
形成し、次いで下塗層2の上に隠ぺい率が60%以上の
着色塗料を塗布して着色主材塗料層3を形成し、この着
色主材塗料層3の乾燥前に砂4を着色主材塗料層3の上
に散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の内外壁板や
化粧板等の表面に形成する複層模様面とその製作方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の内外壁板等の美観を
向上させるため、その表面に砂を吹き付けて複層模様面
を形成することが行われている。かかる複層模様面の壁
板は、先ず、壁板となるアルミ板等からなる基材の上に
下塗塗料を塗布して下塗層を形成し、次に、この下塗層
の上に砂を散布する。そして、その砂の上から透明な塗
料を塗布して上塗層を形成して製作するものである(特
開昭60−102979号公報参照)。
【0003】しかしながら、このような壁板の外観は砂
の大きさや砂の色で決定されてしまう。このため、その
外観を変えるには、砂の選定や砂の品質を確認しなけれ
ばならない。しかし、その作業が非常に面倒であり、外
観を簡単に変えることができないという問題があった。
又、砂の色の種類も限られているので、色のバリエーシ
ョンも少ないという問題があった。
【0004】この問題を解決するために、発明者は基材
の上に着色塗料を塗布して形成した着色主材塗料層と、
この着色主材塗料層の上に散布した砂とを設けたことを
特徴とする複層模様面、及び基材の上に着色した塗料を
塗布して着色主材塗料層を形成し、この着色主材塗料層
の乾燥前に砂をその着色主材塗料層の上に散布すること
を特徴とする複層模様面の製作方法を発明した(特願平
4−32001号参照)。この複層模様面とその製作方
法の発明によれば、基材の上に着色した着色主材塗料層
を形成し、該着色主材塗料層上に砂を散布するので、着
色塗料が砂の粒子の表面上に回り込んだり、粒子内に吸
収されたりするので、外観を簡単に変えることができ、
色のバリエーションも豊富にすることができるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着色主
材塗料層を形成する際に、基材自体が好ましくない色を
呈している場合や、基材の防食のために基材に防食機能
を持たせた下塗塗料を塗装し、防食機能を持たせた結
果、下塗塗料が好ましくない色を呈している場合があっ
た。そのような場合に、上記発明を様々に実施していた
ところ、着色主材塗料層の隠ぺい力が充分でなく、着色
塗料の塗装条件が良好でないときに、基材の色又は下塗
塗料の色が複層模様面の外から見える部分が生じ、外観
が安定しない、という問題点が見い出された。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、外観を簡単に変えることのでき、
色のバリエーションも豊富にすることのできる外観の安
定した複層模様面とその製作方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の複層模様面
は、上記目的を達成するため、基材又は基材の上に下塗
塗料を塗布して形成した下塗層と、下塗層の上に隠ぺい
率が60%以上、好ましくは80%以上の着色塗料を塗
布して形成した着色主材塗料層と、着色主材塗料層の上
に散布した砂とを設けたことを特徴とする。
【0008】又、この発明の複層模様面の製作方法は、
上記目的を達成するため、基材又は基材の上に下塗塗料
を塗布して形成した下塗層の上に隠ぺい率が60%以
上、好ましくは80%以上の着色塗料を塗布して着色主
材塗料層を形成し、この着色主材塗料層の乾燥前に砂を
着色主材塗料層の上に散布することを特徴とする。
【0009】ここで隠ぺい率とは、塗膜が下地の色を覆
い隠す性能を、黒地の上と白地の上に塗った塗膜の視感
反射率の比であって、JIS−K5400に規定されて
いる。
【0010】
【作用】この発明によれば、基材又は下塗層の上に着色
した着色主材塗料層を形成し、着色主材塗料層上に砂を
散布するので、着色塗料が砂の粒子の表面上に回り込ん
だり、粒子内に吸収されたりする。製作された複層模様
面の着色塗料の隠ぺい率が60%以上であるので、基材
の色や下塗塗料の色が複層模様面の外から見えることが
なく、外観が安定する。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係わる複層模様面とその製
作方法の実施例を図面に基づいて説明する。図1におい
て、1は建築物の壁板等を構成するアルミ板等からなる
基材で、この基材1の上にアクリルエマルジョン系の下
塗塗料を図示しないフローコーター等により約150〜
170g/m2 ほど塗布して下塗層2を形成する。そし
て、その下塗層2を赤外線により100度に加熱して5
分間ほど乾燥させる。
【0012】この後、顔料により所定の色に着色し、隠
ぺい率が80%としたアクリルエマルジョン系の着色塗
料を図示しないフローコーター等により塗布して着色主
材塗料層3を形成する。この塗布量は約300〜500
g/m2 である。
【0013】そして、この着色主材塗料層3が乾燥しな
い前に砂4を砂散布機(図示せず)により約1200〜
1400g/m2 ほど着色主材塗料層3に吹き付けて、
図2に示すように、砂層5を形成する。
【0014】砂4は、粒子の径が約3mmの白ミカゲ
と、粒子の径が約2mmの珪砂とを2対1の割合で混ぜ
たものである。
【0015】ところで、着色主材塗料層3に砂を吹き付
けると、着色主材塗料層3が乾燥していないことによ
り、着色塗料Kが、図4に示すように砂の粒子4aの表
面に回り込んだり、珪砂に吸収されたりする。この結
果、砂層5の表面は砂の粒子4aの地色と異なる色とな
る。
【0016】砂の吹き付け後、100度の熱風によって
着色主材塗料層3を20分ほど乾燥させ、複層模様面を
製作した。この後、図3に示すように、無色透明のアク
リルエマルジョン系の上塗塗料を図示しないフローコー
ターによって約150〜250g/m2 ほど塗布して上
塗層6を形成する。この上塗層6を赤外線により60度
に加熱して5分間乾燥させる。この上塗層6は、砂4を
着色主材塗料層3に固着させるとともに複層模様面を保
護するためのものである。
【0017】上塗塗料は無色透明なので上塗層6を介し
て砂層5による複層模様面が見えることとなる。そし
て、その色は砂の粒子4aの表面に回り込んだり珪砂に
吸収されたりした着色塗料Kの色と、砂4の色とが混在
した色となる。一方、着色主材塗料層3の色は隠ぺい率
が60%以上であるので、下塗層の色が複層模様面の外
から見えることはない。
【0018】比較例 上記実施例と同様にして、隠ぺい率が80%の着色塗料
に代えて、隠ぺい率が50%の着色塗料を用いて複層模
様面を製作した。着色主材塗料層の薄い部分で下塗層の
色が透過するので、複層模様面に下塗層の色が透過する
部分と透過しない部分とが混在し、外観が不安定となっ
た。
【0019】前記実施例は、着色塗料Kの色を変えるだ
けで複層模様の色を容易に変えることができ、その外観
を簡単に変えることができる。又、着色主材塗料層3の
色と砂4の色とを組み合わせることにより深みのある外
観を得ることができ、色のバリエーションも豊富にする
ことができる。又、着色主材塗料層3を着色するだけな
ので、基材1等の品質に影響はない。
【0020】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれることは当然である。例えば、基材
にアルミ箔のような金属箔膜を用いることにより、補修
に用いる複層模様シートの複層模様面とすることもでき
る。
【0021】基材によっては下塗層を必要とせず、基材
に直接着色塗料を塗布することができることはいうまで
もない。着色塗料自体に基材の防食機能を持たせ、下塗
層を省略することも、あるいは着色塗料によって着色主
材塗料層と同一の下塗層を形成できることもいうまでも
ない。これらの場合には、着色主材塗料層によって、基
材の色の隠ぺいすることとなる。又、着色主材塗料層の
隠ぺい率は60%以上であればよい。
【0022】又、本願発明の実施例では、砂は白ミカゲ
と珪砂とを混ぜたものであるが、他の砂でもよいことは
勿論である。砂の径は2mmと3mmのものを使用した
が、1〜5mmのものであればよい。砂の径が小さいと
凹凸感がなく複層模様の外観にならず、大きいと砂の固
定が困難となり、多量の上塗塗料が必要となる。又、砂
4の散布量は1000〜2000g/m2 でもよい。砂
4の散布量が少ないと砂が疎らで複層模様の外観になら
ず、多いと着色塗料Kが十分砂の粒子の表面に回り込ま
ず、外観を簡単に変えることができなくなる。又、着色
主材塗料層3の塗布量は約300〜500g/m2 であ
るが、200〜700g/m2 であってもよい。着色主
材塗料層3の塗布量が少ないと砂4の固定が困難になる
とともに着色塗料Kが十分砂の粒子の表面に回り込ま
ず、外観を簡単に変えることができなくなり、多くして
も砂4の固定の効果は変わらず、散布された砂に巻き込
まれた気泡が逃げ難くなる。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、着色塗料を塗布して着色主材塗料層を形成し、こ
の着色主材塗料層の上に砂を散布したものであるから、
着色塗料が砂の粒子の表面上に回り込んだり砂の粒子に
吸収されたりするので、複層模様面の色は、その着色塗
料の色と砂の色とが混在した色となり、着色塗料の色を
変えるだけで複層模様の色を容易に変えることができ、
その外観を簡単に変えることができる。又、着色主材塗
料層の色と砂の色とを組み合わせることにより深みのあ
る外観を得ることができ、色のバリエーションも豊富に
することができる。そして、製作された複層模様面の着
色塗料の隠ぺい率が60%以上であるので、基材の色や
下塗塗料の色が複層模様面の外から見えることがなく、
外観が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係わる基板に形成した塗料
の上に着色主材塗料層を形成した断面を示した断面図で
ある。
【図2】図2は、図1の着色主材塗料層に砂を散布した
状態を示した断面図である。
【図3】図3は、砂の上に上塗層を形成した断面図であ
る。
【図4】図4は、着色塗料が砂の粒子に回り込んだ状態
を示した説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 下塗層 3 着色主材塗料層 4 砂 5 砂層 6 上塗層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/14 8413−4F E04F 13/08 F 9127−2E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、基材の上に隠ぺい率が60%以
    上の着色塗料を塗布して形成した着色主材塗料層と、着
    色主材塗料層の上に散布した砂とを設けたことを特徴と
    する複層模様面。
  2. 【請求項2】 基材と、基材の上に下塗塗料を塗布して
    形成した下塗層と、下塗層の上に隠ぺい率が60%以上
    の着色塗料を塗布して形成した着色主材塗料層と、着色
    主材塗料層の上に散布した砂とを設けたことを特徴とす
    る複層模様面。
  3. 【請求項3】 着色主材塗料層がアクリルエマルジョン
    系塗料からなり、塗布量が200〜700g/m2 であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の複層模様面。
  4. 【請求項4】 砂の径が1〜5mmであって、散布量が
    1000〜2000g/m2 であることを特徴とする請
    求項1乃至3記載の複層模様面。
  5. 【請求項5】 基材の上に隠ぺい率が60%以上の着色
    塗料を塗布して着色主材塗料層を形成し、この着色主材
    塗料層の乾燥前に砂を着色主材塗料層の上に散布するこ
    とを特徴とする請求項1、3及び4記載の複層模様面の
    製作方法。
  6. 【請求項6】 基材の上に下塗塗料を塗布して下塗層を
    形成し、次いで下塗層の上に隠ぺい率が60%以上の着
    色塗料を塗布して着色主材塗料層を形成し、この着色主
    材塗料層の乾燥前に砂を着色主材塗料層の上に散布する
    ことを特徴とする請求項2乃至4記載の複層模様面の製
    作方法。
JP5215989A 1993-08-31 1993-08-31 複層模様面とその製作方法 Pending JPH0760931A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100375A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Nichiha Corp 建築板およびその塗装方法
JP2004244861A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Sk Kaken Co Ltd 陶磁器タイル面の改修方法
CN106638161A (zh) * 2016-12-29 2017-05-10 广东玉兰集团股份有限公司 一种琥珀装饰壁纸及其制备方法

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