JP6180678B1 - 多彩模様の塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的に塗り残しが散在する多彩模様における凹凸感を目立たなくすることができる、多彩模様の塗装方法を提供する。【解決手段】下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を、塗り残しが散在するように部分的に塗り重ねて積層多彩模様を形成する。そのうえで、平均粒度が0.1〜2.0mmの扁平状着色物を、塗料100重量部に対して0.05〜2.0重量部含有するクリヤー塗料を、多彩模様の表面へさらに重ね塗りする。【選択図】図1

Description

本発明は、下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を塗り残しが散在するように部分的に塗り重ねた多彩模様を形成する、多彩模様の塗装方法に関する。
近年、戸建て住宅等の外壁には、デザイン性が高く質感のある窯業系サイディング材が多用されており、最近では凹凸デザイン形状と多彩配色のバリエーションがますます豊富となり、そのデザインの種類は過去と比較して飛躍的に増えている。
しかしながら、経年劣化により塗り替えを実施する際の選択肢としては、これまでは単一色による塗り替えが主流となっていた。これでは、新設時の高度なデザイン外観が損なわれてしまう。また、細かい着色粒子又はゲルを含有する多彩塗料を適用することもできるが、新設時のような大柄で多彩な仕上げにすることはできない。この他、新設時の外観を継承するためにクリヤー塗料で塗り替えることもできるが、新設時と異なる大型多彩仕上げに変化させることはできず、塗膜劣化により変退色を生じた外観を復元するのは困難である。このため、新設の窯業系サイディング材のように大柄で多彩配色されたデザイン外観を継承できる塗り替え工法の開発が待ち望まれていた。
ここで、凹凸起伏の大きいデザインや目地加工されたデザインの窯業系サイディング材の塗り替えでは、塗装面全体を下地塗料で着色した後、凸部のみを異なる色で塗り重ねる2色塗り分け塗装が従来から実施されている。しかし、この手法は基材(サイディング材)に凹凸形状がなければ実施できず、また、3色以上の多彩仕上げは原則的に困難である。
これに対し、特許文献1には、塗り替え現場においても容易に大柄で多彩配色の仕上げが可能となる塗装工法が記載されている。これは、窯業系サイディング材の塗替えにも適用できるものであり、単に凹部と凸部を塗り分けるだけではなく、凸部に塗り残しが散在するように塗り重ねることにより、凸部自体に2色以上の多彩模様を形成することができる。
一方、窯業系サイディング材の主流デザインである石目調、レンガ調、タイル調等のものは、凹凸デザイン形状と多彩配色の意匠性に加え、着色骨材を含有する塗料で仕上げることにより、質感を付与しているものが多い。このように、着色骨材を含有する塗料で自然石調の多彩感を演出する塗装方法は、数多く知られている。
例えば特許文献2には、粒径1〜5mmのリン片状着色マイカを20重量%以上含有する、水性石目調塗料が記載されている。
特許文献3には、凹凸を有する被塗物基材の表面の凸部平面上に、着色骨材を含有する塗料組成物を塗布硬化して形成される塗膜が記載されている。
特許文献4には、着色粒子を塗料中に20〜60重量%、着色フレ−クを塗料中に0.1〜20重量%の割合で含有してなる、水性石材調多彩模様塗料組成物が記載されている。
特許文献5には、基材上に下地塗料層、絵柄層及び透明保護層を順次設けてなる化粧板において、基材、下地塗料層、絵柄層及び透明保護層から選ばれる少なくとも一つの層上に、骨材を散布若しくは骨材塗料を吹き付けるか、又は、下地塗料層、絵柄層及び透明保護層から選ばれる少なくとも一つの層に骨材を分散してなる、化粧板が記載されている。
特許文献6には、凹凸部の高低差が0.5〜15mmである凹凸面を有する基材(被塗布物)の表面に、凸部が他の部分とは色調が異なるように着色が施され、その上にクリヤー塗料又はカラークリヤー塗料と、粒径が10〜150μmの着色骨材とを混合した塗料組成物により形成される塗膜を積層してなる、凹凸面の塗膜構造が記載されている。
特許文献7には、基材に、シーラー層、ベースエナメル層、及び、着色マイカを1〜30質量部含有するクリヤー塗料からなる層を、この順に積層する外装用クリヤー仕上げ塗装板の塗装方法が記載されている。
特許文献8及び特許文献9には、化粧部と目地部を有する下地に、異なる色相を有する2種以上の着色粒子を含む多彩模様塗料を、着色粒子が斑点状となるように塗付することを特徴とする塗装方法が記載されている。
特許第5905632号公報 特開平7−18217号公報 特開平10−230220号公報 特開2000−86942号公報 特開2000−127329号公報 特許第4021604号公報 特開2004−149776号公報 特許第5215023号公報 特許第5215021号公報
ところで、ローラーや刷毛等を使用して塗料を擦るように塗装する場合、微細な筋状の凹凸からなる塗装跡が形成される。また、スプレーによる吹き付け塗装の場合は、塗料粘度、ブース内温度、又は風量の調整ミスや、スプレーガン不良等によって、通称「ゆず肌」又は「みかん肌」と称される平滑性の悪い塗装跡が形成されることもある。このような凹凸状の塗装跡は、自然な風合いの外観を得る妨げとなる。
また、下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を塗り残しが散在するように部分的に塗り重ねた多彩模様を形成する場合、その塗り残し部と塗り重ね部との境界線が明瞭であると、同一面における自然な風合いの多彩感が損なわれてしまう。
これに対し、特許文献1の塗装方法では、塗り残し部と塗り重ね部との境界線がどの角度から見ても明瞭となるため、同一面における自然な風合いの多彩感が損なわれてしまう。
特許文献2のような粒径1〜5mmのリン片状着色マイカを20重量%以上含有する水性石目調塗材、特許文献4のように着色粒子を塗料中に20〜60重量%含有してなる水性石材調多彩模様塗料組成物、あるいは、特許文献7のように着色マイカを1〜30質量部含有するクリヤー塗料層を積層する塗装方法では、着色骨材の粒子径が大きく、または含有量が多いため、下地となる多彩模様の意匠性を阻害してしまう。
特許文献3の塗膜形成方法は、凹凸状平面を有する被塗物基材の表面の凸部平面上に、骨材を含有する塗料組成物を塗付するものであり、凹部にも塗付するものではない。
特許文献5は、グラビアオフセット印刷法やインキジェット印刷法、転写印刷法等により形成された絵柄層の上に、骨材を含有する透明保護層を積層する化粧方法であるが、このような手法は高度で精緻な工場塗装以外では容易に実施できないものである。また、絵柄層は単一層で形成されており、異なる色を部分的に積層して模様色を形成するものではない。
特許文献6の塗膜構造は、高低差のある凸部と凹部とが異なる色で着色された下地に対し、着色骨材を含有するクリヤー塗料又はカラークリヤー塗料を積層するものであり、同一面上で多色塗りされた下地は対象としていない。また、高低差が0.5〜15mmである凹凸面を被塗布物としており、その境界段差を目立たなくすることを目的としていない。
特許文献8及び特許文献9の塗装方法は、明度差のある化粧部と目地部を有する下地に、どちらか一方と明度が近く、異なる色相を有する2種以上の着色粒子を含む多彩模様塗料を、着色粒子が斑点状となるように塗付することで、例えば、目地部のみ着色粒子が目立たなくなるものである。これは、多彩模様の境界段差を目立たなくし、さらに、多彩模様の塗装跡を目立たなくするための塗装とは目的を全く異にする。
本発明は、塗料を塗装した際に生じる塗装跡の存在を目立たなくすることを主眼とし、さらに、塗り残し部が散在する多彩模様を活かしながら、その多彩模様の境界段差をも目立たなくして、平坦で自然な風合い(見た目)の多彩模様を発現できる、多彩模様の塗装方法を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明の多彩模様の塗装方法は、下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を塗り残しが散在するように部分的に塗り重ねて、積層多彩模様を形成する。そのうえで、さらに、平均粒度が0.1〜2.0mmの扁平状着色物を、該扁平状着色物配合前の塗料100重量部に対して0.05〜2.0重量部含有するクリヤー塗料を、前記塗装面の全体に亘って、前記多彩模様の表面へ重ね塗りすることを特徴とする。
なお、本発明における「クリヤー塗料」とは、無色透明のクリヤー塗料のみならず、有色透明の着色クリヤー塗料も含む概念である。また、「平均粒度」とは、その一次粒子の体積平均粒子径(MV)を意味し、その粒度分布のd50値を示す。平均粒度は、一般にレーザー回折式の粒度分布測定装置により求めることができる。また、本発明において数値範囲を示す「○○〜××」とは、特に明示しない限り「○○以上××以下」を意味する。
本発明の塗装方法では、塗膜が塗装跡に起因する凹凸を有すると共に境界段差を有する多彩模様の上に重ね塗りするクリヤー塗料に扁平状着色物を配合していることで、多彩模様の表面全体に斑点柄が付与される。しかし、当該扁平状着色物は適度な大きさ(平均粒度)と含有量なので、本来の模様である多彩模様の意匠性を阻害することはない。一方で、斑点柄を無意識的に視覚で捉えていることで、その視覚効果によって塗装跡や重ね塗りの境界段差に起因する凹凸感が目立たなくなり、平坦で自然な風合い(見た目)の多彩模様を発現できる。
実施例1と比較例1との比較写真である。 実施例2と比較例1との比較写真である。 実施例3と比較例1との比較写真である。 実施例4と比較例1との比較写真である。 実施例5と比較例1との比較写真である。 実施例6と比較例1との比較写真である。 実施例7と比較例1との比較写真である。 実施例8と比較例2との比較写真である。 実施例9と比較例3との比較写真である。 比較例4と比較例1との比較写真である。 比較例5と比較例1との比較写真である。 比較例6と比較例1との比較写真である。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。本発明の塗装方法は、下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を、塗り残し(非塗装部)が散在するように部分的に塗り重ねた多彩模様を形成したうえで、その際の塗装跡や境界段差に起因する凹凸感を目立たなくするために、所定の扁平状着色物を含有するクリヤー塗料を重ね塗りするものである。
塗装対象の基材は特に限定するものではなく、コンクリート、モルタル、PCパネル、ALCパネル、スレート、サイディングボード等に塗装可能である。中でも、凹凸起伏の大きいデザインや、目地加工されたデザインの窯業系サイディング材が好ましい。そのデザイン外観を活かした意匠仕上げが可能であるからである。但し、本発明では基材に元々形成された比較的大きな凹凸を目立たなくするものではなく、塗膜が有する比較的小さな凹凸を目立たなくするものである。したがって、表面がフラットな基材も塗装対象としており、また、基材自体が元々凹凸を有している場合でも、上塗り塗料は基材本来の凹凸とは関係なく部分的に塗布すればよい。つまり、本発明では、基材自体が元々凹凸を有している場合でも、上塗り塗料は凹部も含めて塗装する。なお、下地塗料を塗装する前に、必要に応じて基材に適した予備塗料を塗装することもできる。
(下地塗装)
下地塗装用の下地塗料は、従来から戸建て住宅の外壁等を塗装する際に使用される一般的な塗料であれば特に制限無く使用できる。具体的には、水系塗料でも溶剤系塗料でも良く、その基本組成や色も問わない。下地塗料は、一般に乾燥膜厚が0.01〜0.5mmとなるように塗装される。その塗装方法も、従来から公知の塗装方法を特に制限無く使用できる。例えば、ローラー、刷毛、ヘラ、又はスポンジ等を使用して塗装してもよいし、スプレー塗装することもできる。中でも、一般的に多用されているウールローラーでの塗装が容易となるように粘性調整され、乾燥膜厚は0.02〜0.2mmとなるものが好ましい。なお、下地塗料が乾燥して形成された下地層が、塗装跡に起因する表面凹凸を有する場合、下地塗料の乾燥膜厚とは塗膜の平均膜厚を意味する。下地塗料は、塗布対象となる基材の塗装面全体に塗装される。
(上塗り塗装)
下地塗装を施した後は、当該下地塗装上(表面)へ、上塗り塗料を部分的に重ね塗りすることで、多彩模様を形成する。この上塗り塗料も、従来から戸建て住宅の外壁等を塗装する際に使用される一般的な塗料であれば特に制限無く使用でき、水系塗料でも溶剤系塗料でもよい。
上塗り塗料の色は、下地塗料と異なる色とする。上塗り塗料が下地塗料と同じ色では重ね塗りする意味が無く、多彩模様を形成できないからである。なお、上塗り塗料として、顔料や染料等によって着色された着色クリヤー塗料を使用することもできる。一般的な(非クリヤー性の)上塗り塗料は、重ね塗りすることで下地色が覆い隠されるが、着色クリヤー塗料を上塗り塗料として使用すれば、下地色が完全には隠されないので、下地色と上塗り色とが重なった色(風合い)に仕上げることができる。
上塗り塗料も、塗装面全体に亘って下地塗装の上に重ね塗りされるが、部分的に塗り残しが散在するように塗る。その塗装方法としては、下地塗装と同様にローラー、刷毛、ヘラ、又はスポンジ等を用いて塗装したり、スプレー塗装したりできるが、敢えて疎らに塗ることで塗り残し部を部分的に散在させたり、部分的にマスキングしておくことで、塗り残し部を散在させることもできる。また、複数の島状の塗装部(塗料付着部)が突出して散在するローラーを使用すれば、一般的なローラーと同様に塗装するだけで自ずと塗り残し部が形成されるため、作業効率の観点から好ましい。
上塗り塗料は、多彩模様を発現できる範囲で、できるだけ乾燥膜厚が小さいことが好ましい。乾燥膜厚が大きすぎると、塗り重ね部と塗り残し部との境界段差が大きくなって、凹凸感が大きく目立ってしまうからである。具体的には、上塗り塗料の乾燥膜厚は、500μm未満が好ましく、より好ましくは450μm以下、さらに好ましくは400μm以下である。なお、上塗り塗料が乾燥して形成された上塗り層が塗装跡に起因する表面凹凸を有する場合、上塗り塗料の乾燥膜厚とは塗膜の平均膜厚を意味し、この上塗り塗料の乾燥膜厚を、塗り重ね部と塗り残し部との段差(高低差)と定義する。一方、上塗り塗料の乾燥膜厚の下限は、塗り重ね部と塗り残し部との境界段差ができるだけ小さいことが望まれるため、特に制限されない。一般的な塗装方法であれば、上塗り塗料の乾燥膜厚は10μm以上はある。
下地層及び上塗り層それぞれにおける表面凹凸の高低差(最大高さと最小高さの差)や、塗り重ね部と塗り残し部との段差は、理想的にはゼロであるが、実際には塗装に伴い僅かにでも塗装跡に起因する表面凹凸は形成され、重ね塗りする以上、塗り重ね部と塗り残し部との段差も必然的に生じる。本発明では、このような塗装跡や重ね塗りに起因する凹凸感をできるだけ目立たなくすることを目的としているため、当該下地層及び上塗り層それぞれにおける表面凹凸や両層の段差も、できるだけ小さいことが好ましい。具体的には、下地層及び上塗り層それぞれにおける塗装跡に起因する表面凹凸の高低差は、600μm以下が好ましく、400μm以下がより好ましく、200μm以下がさらに好ましい。また、塗り重ね部と塗り残し部との段差は、500μm未満が好ましく、450μm以下がより好ましく、400μm以下がさらに好ましい。
(クリヤー塗装)
下地塗装の上に上塗り塗料を部分的に重ね塗りして多彩模様を形成した後は、この多彩模様の上(表面)全体に、所定の扁平状着色物を含有するクリヤー塗料を重ね塗りする。この塗料のベースとなる(扁平状着色物を配合する前の)クリヤー塗料は、この種の分野において従来から一般的に使用されているクリヤー塗料であれば、その組成は特に限定されず、無色透明のクリヤー塗料でもよいし、有色透明の着色クリヤー塗料でもよい。
クリヤー塗料の主成分(ベース材料)は、アクリル樹脂、アクリルスチレン樹脂、アクリルシリコン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、塩素化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、又はこれらの変性物等の合成樹脂である。これらのベース材料は、1種のみを単独使用してもよいし、2種以上を混合することもできる。そのうえで、これらのベース材料を有機溶媒に溶解させたものや、又は、水中で乳化重合させたエマルションとして水分散液としたものが使用される。中でも、取り扱いやすさ、安全性、塗膜性能、コストなどの点から、アクリル樹脂系又はアクリルシリコン樹脂系の合成樹脂エマルションが好ましい。
クリヤー塗料中の樹脂固形分は、20〜60重量%が好ましく、25〜55重量%がより好ましく、30〜50重量%がより好ましい。クリヤー塗料中の樹脂固形分が少な過ぎると、ある程度の乾燥膜厚を確保することが困難となり、多彩模様における凹凸感を目立たなくする効果を得難くなるおそれがある。一方、クリヤー塗料中の樹脂固形分が多過ぎると、塗料粘度が高くなり過ぎて塗装が困難となったり、塗料の安定性が低下する。
その他、クリヤー塗料には、本発明の作用効果を阻害しない範囲で、必要に応じて粘性付与剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、防かび剤、紫外線吸収剤、光安定剤、つや調整剤等を配合することもできる。
そのうえで、このクリヤー塗料には、多彩模様の凹凸感を目立たなくするための扁平状着色物が配合されている。扁平状ではない着色物は、塗膜形成時に塗膜表面から突出し、表面の滑らかな風合いを損ねるおそれがあるため好ましくない。扁平状着色物は、クリヤー塗膜中において、平面方向とほぼ平行に分散している。扁平状着色物としては、珪砂、ガラス、又は陶磁器の粉砕物や、マイカ粉等の着色物のほか、プラスチック素材のカラーチップ、又は着色ゲル粒子等を使用できる。中でも、特に着色マイカが扁平性に優れ、塗料組成物への処方も容易であるため好ましい。
扁平状着色物の平均粒度は、0.1〜2.0mm、好ましくは0.12〜1.5mm、より好ましくは0.15〜1.0mmとする。扁平状着色物の粒径が小さすぎると、多彩模様における凹凸感を視覚的に目立たなくする効果が得られ難い。一方、扁平状着色物の粒径が大きすぎると、扁平状着色物の存在が目立って、反って多彩模様の風合いが損なわれる。扁平状着色物の嵩比重は、0.2〜0.7g/cm程度が好ましい。
扁平状着色物の配合量は、当該扁平状着色物配合前の塗料100重量部に対して、0.05〜2.0重量部、好ましくは0.07〜1.8重量部、より好ましくは0.1〜1.5重量部とする。扁平状着色物の配合量が少な過ぎると、多彩模様における凹凸感を視覚的に目立たなくする効果が得られ難くい。一方、扁平状着色物の配合量が多過ぎると、反って多彩模様の風合いが損なわれる。
扁平状着色物を配合したクリヤー塗料は、乾燥膜厚が10〜200μm、好ましくは20〜150μmとする。このクリヤー塗料の膜厚(塗付量)が少な過ぎると、多彩模様における凹凸感を視覚的に目立たなくする効果が得られ難くい。一方、クリヤー塗料の膜厚(塗付量)が多過ぎると、反って多彩模様の風合いが損なわれる。
扁平状着色物を配合したクリヤー塗料も、下地塗料や上塗り塗料と同様に、ローラーや刷毛等で塗装すればよく、スプレー塗装することもできる。着色クリヤー塗料を使用する場合は、下地塗料や上塗り塗料とは異なる色を使用することで、さらに多彩模様のバリエーションを増やすことができる。
本発明では、多彩模様の上に扁平状着色物を含有するクリヤー塗料を全面的に塗装することで、扁平状着色物が斑点状に点在することによる視覚効果によって、多彩模様における塗装跡や塗り重ね部と塗り残し部との境界段差に起因する凹凸感が目立たなくなる。これにより、塗り残し部が散在する多彩模様を活かしながら、平坦で自然な風合い(見た目)の多彩模様を発現できる。
なお、本発明において目立たなくする対象となる凹凸は、デザインの一種として基材に元々形成された凹凸(説明の便宜上、意匠凹凸と称す)ではなく、本来は平坦に形成したいが、塗装に伴い不可避的に生じてしまった凹凸(説明の便宜上、塗装凹凸と称す)である。したがって、本発明の対象ではない意匠凹凸は、比較的離れた位置からでもその存在を認識することができるが、本発明の対象である塗装凹凸は、比較的近い位置からでなければその存在は認識され難く、遠目でみればほぼ凹凸感は感じられない。同様に、扁平状着色物は微細で所定量配合されているだけなので、塗装凹凸による凹凸感を感じられる位置から見ればその存在を認識できるが、遠目でみればその斑点感は感じ難い。
以下に、本発明を具体化した実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。表1に示す原料を表1に示す割合(単位はg)で容量1.5リットルのプラスチック容器に順次投入し、室温で10分間ディスパー撹拌してクリヤー塗料組成物1〜10を調製した。
表1に示す原料には、それぞれ下記のものを使用した。
合成樹脂系エマルション:ペガール751(高圧ガス工業社製、アクリルシリコン樹脂系、不揮発分45重量%)
塗膜形成助剤:TEXANOL(2,2,4−トリメチルペンタンー1,3ージオールモノブチラート)
顔料分散剤:デモールEP(花王社製)
体質顔料:MZ-30H(綜研化学社製、アクリル樹脂ビーズ)
消泡剤:アデカネートB556(ADEKA社製)
粘性付与剤:アデカノールUH540(ADEKA社製)
黒マイカA:セラチップSC-30ブラック(北斗産業社製、平均粒度150μm、嵩比重0.45〜0.55)
黒マイカB:セラチップSC-50ブラック(北斗産業社製、平均粒度355μm、嵩比重0.40〜0.50)
黒マイカC:セラチップSC-200ブラック(北斗産業社製、平均粒度1.0mm、嵩比重0.35〜0.45)
黒マイカD:セラチップSC-500ブラック(北斗産業社製、平均粒度4.5mm、嵩比重0.25〜0.35)
黒マイカE:セラチップSC-30ブラックを目開き74μmのメッシュにて分級したもの(粒度74μm未満)
白色マイカ:セラチップSC-200ホワイト(北斗産業社製、平均粒度1.0mm、嵩比重0.35〜0.45)
塗装用基材には、塗装後に電磁式膜厚計による塗膜の膜厚測定を実施するため、縦90mm×横210mm×厚み0.8mmのSPCC-SB(冷間圧延鋼板ブライト仕上げ)を用いた。これを脱脂後、予備塗料(スズカファイン(株)製、水性ラスノンEPO)をウールローラー中毛により塗付量が100g/mとなるように全面塗装し、乾燥後、下地塗料(スズカファイン(株)製、ビューレつや消しベージュ色)を水で5%希釈したものを、ウールローラー中毛により塗付量が120g/mとなるように均一に塗装した。
乾燥後、上記の下地塗装板に幅30mmの建築塗装用マスキングテープ(日東電工(株)製)を縦方向に30mmおきに(板の両端から30mm離して2枚、板中央に1枚の計3枚)貼り付けた後に、上塗り塗料(スズカファイン(株)製、ビューレつや消しクリーム色)を水で5%希釈したものを、ウールローラー中毛を用いて、塗付量が270g/mとなるように全面に塗り付け、直ちにマスキングテープをはがすことで、縦縞状に2色模様塗りを施した塗装板を作製した。乾燥後に膜厚を測定した結果、上塗り塗料の塗装跡に起因する凹凸差は120μm、上塗色部分(塗り重ね部)と下地色部分(塗り残し部)との段差は110μmであった。これを2色模様塗り塗装板Aとする。
また、2色模様塗り塗装板Aと同じ要領で、濃茶色の下地塗料(スズカファイン(株)製、ビューレつや消し濃茶色)と茶色の上塗り塗料(スズカファイン(株)製、ビューレつや消し茶色)を用いた塗装板を作製し、これを2色模様塗り塗装板Bとする。乾燥後に膜厚を測定した結果、上塗り塗料の塗装跡に起因する凹凸差は120μm、塗り重ね部と塗り残し部との段差は110μmであった。
次に、2色模様塗り塗装板Aと同様に下地塗料を塗装し、マスキングテープを貼り付けた塗装板に対し、上塗り塗料(スズカファイン(株)製、ビューレつや消しクリーム色)を水で2%希釈したものを、砂骨材ローラー粗目を用いて、塗付量が1070g/mとなるように全面に塗り付け、直ちにマスキングテープをはがすことで、縦縞状に2色模様塗りを施した塗装板を作製した。乾燥後に膜厚を測定した結果、上塗り塗料の塗装跡に起因する凹凸差は380μm、塗り重ね部と塗り残し部との段差は250μmであった。これを2色模様塗り塗装板Cとする。
さらに、2色模様塗り塗装板Cと同じ要領で、上塗り塗料を塗付量が1620g/mとなるように全面に塗り付け、直ちにマスキングテープをはがすことで、縦縞状に2色模様塗りを施した塗装板を作製した。乾燥後に膜厚を測定した結果、上塗り塗料の塗装跡に起因する凹凸差は580μm、塗り重ね部と塗り残し部との段差は400μmであった。これを2色模様塗り塗装板Dとする。
続いて、各2色模様塗り塗装板に対し、表1に従い調製した扁平状着色骨材入りのクリヤー塗料を、ウールローラー中毛を用いて100g/mとなるように塗装し、以下の要領で各実施例と各比較例を作製した。2色模様塗り塗装板Aに、表1のクリヤー塗料1〜6を塗装し乾燥させた塗装板を実施例1〜6とする。2色模様塗り塗装板Bに、表1のクリヤー塗料7を塗装したものを実施例7とする。2色模様塗り塗装板Cに、表1のクリヤー塗料6を塗装したものを実施例8とする。2色模様塗り塗装板Dに、表1のクリヤー塗料6を塗装したものを実施例9とする。
最後に、クリヤー塗料を塗装していない2色模様塗り塗装板A、C、Dをそれぞれ比較例1、2、3とし、2色模様塗り塗装板Aに表1のクリヤー塗料8〜10を塗装したものを比較例4〜6とした。各実施例と各比較例の一覧を表2、3に記載する。
<結果>
クリヤー塗料を塗装していない基準板(比較例1)に対し、表1の各クリヤー塗料を塗装したことによる効果の評価基準を表4に、その評価結果を表5に、各塗装板の外観を図1〜12に記す。なお、評価項目である「塗装跡の凹凸感の緩和性」とは、塗装跡及び境界段差に起因する凹凸感が感じられる位置から見て、上塗り塗料の塗装跡が視覚的に目立ちにくくなる度合いを意味する。また、「境界段差に起因する凹凸感の緩和性」とは、塗装跡及び境界段差に起因する凹凸感が感じられる位置から見て、重ね塗り部と塗り残し部との境界段差による線状の陰影が、視覚的に目立ちにくくなる度合いを意味する。一方、「多彩模様阻害性」とは、塗装跡及び境界段差に起因する凹凸感が全く感じられない離れた位置から見て、多彩模様本来の意匠性の邪魔になる扁平状着色物の存在感の程度を意味する。また、表5に示す評価結果に関して、比較例1〜3はクリヤー塗料を塗装していない板であるため評価外である。
表5及び各結果写真(図)から、実施例1〜9では、上塗り塗料の塗装跡が視覚的に目立ちにくくなることで、凹凸感が緩和された。また、重ね塗り部分と塗り残し部分との境界段差に起因する凹凸感についても、視覚的に目立ちにくくなり、平坦で自然な風合い(見た目)となった。
これに対し、比較例4のように塗料内の扁平状着色骨材を3重量部とした場合は、多彩模様が全体的に黒ずみ、本来の色合いが大幅に損なわれる結果となった。比較例5のように扁平状着色骨材の平均粒度が4.5mmであると、扁平状着色骨材の存在が目立ち過ぎて多彩模様本来の意匠性が損なわれる結果となった。比較例6のように扁平状着色骨材の粒度が100μmに満たない場合は、多彩模様が全体的に黒ずみ、本来の色合いが損なわれる結果となった。


Claims (1)

  1. 下地塗料を塗装面全体へ塗布した後、該下地塗料とは異なる色の上塗り塗料を塗り残しが散在するように部分的に塗り重ねて、積層多彩模様を形成したうえで、
    さらに、平均粒度が0.1〜2.0mmの扁平状着色物を、該扁平状着色物配合前の塗料100重量部に対して0.05〜2.0重量部含有するクリヤー塗料を、前記塗装面全体へ重ね塗りする、多彩模様の塗装方法。
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