JP3187365B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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Description
法、特に、意匠性に優れた化粧板の製造方法に関する。
ている化粧板としては、その表面にタイル調、レンガ調
等の凹凸模様を施すと共に骨材をその表面に施して意匠
性を高めたものが用いられているが、骨材の散布量が少
ない、骨材の粒径が骨材を認識する上で適切でない、化
粧板の全面に散布している、単一色の骨材を使用してい
る等のため、カラ−骨材による意匠効果は、化粧板のデ
ザイン構成上補助的な役割を果たしているに過ぎず、カ
ラ−骨材の意匠性を十分生かすことができていなかっ
た。
ラ−骨材の意匠性を十分生かした化粧板の製造方法を提
供することを目的とする。
め、鋭意研究した結果、凸部が平坦化された化粧板素材
の該平坦部に、所定の粒径の、複数の色相を有するカラ
−骨材を所定の密度で、中塗り塗料と共に使用すると共
に、下塗り塗料、上塗り塗料を適切に組み合わせれば、
意匠性に優れ、かつ耐久性のある化粧板が得られること
を見出だし、本発明を完成させた。
明は、凸部表面が平坦化した凹凸模様を有する化粧板用
素材に、下塗り塗装として着色不透明塗料を全面塗装
し、次に中塗り塗装として前記平坦化した凸部表面に着
色不透明塗料を塗装し、続いて該塗料が乾燥するまでの
間に2種類以上の色相のものが混在する粒径が0.1〜
5mmのカラ−骨材を前記平坦化した凸部表面に50〜
600g/m2 の密度で散布した後、上塗り塗装として
全面に無色透明又は着色透明塗料を塗装することを特徴
とする化粧板の製造方法である。
を有する化粧板用素材」としては、凹凸部を表面に有
し、凸部が平坦化された化粧板素材であれば、特に、限
定されないが、その表面にタイル調、レンガ調の凹凸模
様を有する化粧板素材が例示される。また、かかる化粧
板素材の材質についていえば、木片セメント板、セメン
トケイ酸カルシウム等の無機質外装材だけでなく、木質
繊維板、鉱物質繊維板、合板等を広く用いることがで
き、特に限定されない。なお、化粧板素材の表面には、
下塗り塗料の吸い込み、部分的なチジミ等を防止するた
め、下塗り塗料を塗装する前に、必要に応じ、シ−ラ−
塗装を施しておいてもよい。
として用いる着色不透明塗料としては、有機溶剤系樹脂
または水系樹脂のいずれでもよく、例えば、ウレタン樹
脂系、アクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、酢酸ビニル
−アクリル共重合体樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリ
ルシリコ−ン樹脂系、フッ素樹脂系等のエナメル塗料原
液に、有機質若しくは無機質の着色顔料を混入したもの
が使用される。
は、珪砂、軽石等の天然材料、セラミック、プラスチッ
ク、金属等の人口材料であって有色のものが用いられる
が、これらを2種類以上の色相となるように混合して用
いる。カラ−骨材の粒径は0.1〜5mmものを用い、
前記凸部表面への散布密度は50〜600g/m2 にす
る必要がある。いずれの場合も、下限値未満では、カラ
−骨材による意匠性が不十分になる傾向にあり、上限値
を越えると骨材が大きすぎ、若しくは密度が高すぎて化
粧板素材への載りが悪くなり、所望の塗装性が得られな
い場合があるからである。なお、カラ−骨材の粒径は
0.1〜1.5mmのものを用いるのが好ましく、前記
凸部表面への散布密度は100〜400g/m2 とする
のが好ましい。
溶剤系或いは水系のいずれも用いることができ、例え
ば、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹
脂系、アクリルシリコ−ン樹脂系、フッ素樹脂系等の無
色透明若しくは一般にカラ−クリヤ−塗料といわれてい
る着色透明塗料が挙げられる。
面塗装した後、中塗り塗装として平坦化した凸部表面に
前記着色不透明塗料が塗装されるが、中塗り塗料の塗装
の際には、下塗り塗料が乾燥していることが好ましい。
一方、カラ−骨材の中塗り塗料上への散布は該中塗り塗
料が乾燥されるまでの間に行う必要がある。中塗り塗料
を介して、カラ−骨材を凸部表面に強固に結合するため
である。この場合、「乾燥されるまでの間」とは、通
常、指触で指に塗料が付かない程度の乾燥(以下、指触
乾燥という。)が行われるまでの間を意味する。
部表面以外に散布されても、それは中塗り塗料未塗装部
に散布されているので、エア−ブロ−等の手段で容易に
除去できる。したがって、化粧板素材の凸部表面にのみ
カラ−骨材が付着した化粧板が容易に得られる。最後
に、上塗り塗装として全面に前記無色透明又は着色透明
塗料が塗装されるが、これは中塗り塗料の乾燥後に行う
のが好ましい。
しては、エア−スプレ−、エア−レススプレ−による吹
き付け、フロ−コ−タ−、シャワ−コ−タ−が、中塗り
塗料の塗装方法としてはロ−ルコ−タ−、スポンジロ−
ルコ−タ−が、上塗り塗装のそれとしてはスプレ−によ
る吹き付け、フロ−コ−タ−、ロ−ルコ−タ−、スポン
ジロ−ルコ−タ−が例示される。また、カラ−骨材の散
布方法としては、圧送式骨材吹き付けガン、落下式骨材
散布機を用いる方法が例示される。
布密度が十分視覚に訴える程度に適切であって骨材によ
る細かい立体模様を認識させると共に、複数の色相から
なり色分け模様を形成するカラ−骨材を、平坦化された
化粧板の凸部のみに散布し固着しているので、カラ−骨
材による意匠効果が顕著になるばかりか、これに着色不
透明の凹部の下塗り塗料や凸部の中塗り塗料の色相及び
無色透明又は着色透明の上塗り塗料の艶だしとが反映し
て、意匠性に優れた化粧板が得られる。また、かかる化
粧板は、カラ−骨材が中塗り塗料及び上塗り塗料により
固着されるので、耐久性にも優れている。
板は、カラ−骨材が、従来のように、デザイン構成上、
補助的な役割を果たしているのではなく、主体的役割を
果たしており、カラ−骨材の意匠性を十分生かしたもの
である。
の一つの好ましい実施の形態は、次の通りである。ま
ず、表面にタイル調、レンガ調の凹凸模様を有する化粧
板素材に、必要に応じてシ−ラ−塗装を施した後、下塗
り塗装として着色不透明塗料を全面塗装する。次に、該
下塗り塗料を乾燥後、中塗り塗装として着色不透明塗料
を、ロ−ルコ−タ−を用い、凹部の目地部を残し、平坦
化した凸部表面のみに塗装する。続いて、該中塗り塗料
が指触乾燥するまでの間に、2種類以上の色相のものが
混在する粒径が0.1〜1.5mmのカラ−骨材を、上
方から100〜400g/m2 の密度で散布すると共に
中塗り塗料を乾燥する一方、中塗り塗料未塗装部分に散
布されたカラ−骨材はエア−ブロ−等により除去し、化
粧板上には、前記凸部表面にのみカラ−骨材を固着す
る。最後に上塗り塗装として全面に無色透明又は着色透
明塗料を塗装する。
認識させる上で好ましい粒径及び散布密度を有し、しか
も複数の色相からなり色分け模様を形成するカラ−骨材
を、タイル調、レンガ調の凹凸模様を有する化粧板素材
の凸部のみに散布し固着しているので、カラ−骨材によ
る意匠効果が効果的に認識できる。
て具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定される
ものではない。なお、図1は本発明の一方法により製造
した化粧板の要部の縦断面図であり、図2は本発明の一
方法により製造した化粧板の平面図であり、図3は前記
化粧板のA部の部分拡大図である。
を有する窯業系化粧板(外装材)用素材1にいわゆるア
クリルウレタン樹脂系シ−ラ−(株式会社トウペ製トア
ウレタン#500シ−ラ−)4をエア−レス又はエア−
スプレ−にて80g/m2 の割合で全面塗装し、熱風乾
燥機(タバイエスペック株式会社製パ−フェクトオ−ブ
ンPHH200)にて100℃で5分間乾燥する。次に
グレ−色のアクリルウレタン樹脂系下塗り塗料(株式会
社トウペ製トアウレタン#500エナメル)5をエア−
レス又はエア−スプレ−にて80g/m2の割合で全面
塗装し、前記熱風乾燥機にて100℃で5分間乾燥し、
続いて下塗り塗料とは異なる色相(ベ−ジュ色)のアク
リルウレタン樹脂系中塗り塗料(株式会社トウペ製トア
ウレタン#500エナメル)6をロ−ルコ−タにて素材
の凸部2のみを40g/m2 の密度で塗装する。
れが指触乾燥しないうちに、粒径が0.1〜1.5mm
の着色珪砂であって、ホワイト色(美州興産株式会社製
セラサンドHW(白))と黄色(美州興産株式会社製セ
ラサンドHY(黄))と茶色(美州興産株式会社製セラ
サンドHR(茶))が同じ重量の割合で混合されたカラ
−骨材7を100〜400g/m2 の密度となるように
散布し、乾燥後、化粧板用素材1の表面をエア−ブロ−
し、中塗り未塗装部3に散布された骨材を除去する。最
後にアクリルウレタン樹脂系上塗りクリヤ−塗料(株式
会社トウペ製トアウレタン#500クリヤ−)8をエア
−レス又はエア−スプレ−にて100g/m2 の割合で
全面塗装し、カラ−骨材を十分固着する。
ワイト色と黄色と茶色の色分け模様を形成しつつ、図3
に示すような凹凸の細かい立体模様を形成し、しかもそ
れがタイル調の凹凸模様の凸部2全面に形成されている
ので、これらの骨材模様に対する看者の認識度合いが大
きくなるばかりか、それが凹部3の下塗り塗料5のグレ
−色及び凸部2の中塗り塗料5のベ−ジュ色によって、
一層映える結果を生み、化粧板全体に対するカラ−骨材
の意匠効果は顕著となる。また、上塗り塗料8は前記骨
材模様に艶出し効果を与えると共に、必要に応じ着色透
明を用いた場合には色相に深みを付与し、かつ骨材の固
着に寄与する。このように、カラ−骨材7や下塗り塗料
5等の各塗料の色の配合によっても、カラ−骨材の意匠
効果を一層高めることができる。
明によれば、粒径及び散布密度が十分視覚に訴える程度
であって骨材による立体模様を意識させると共に、複数
の色相からなり色分け模様を形成するカラ−骨材を、平
坦化された化粧板の凸部のみに散布し固着しているの
で、カラ−骨材による意匠効果が顕著になる。また、カ
ラ−骨材と着色不透明の下塗り、中塗り塗料の色相との
組み合わせや無色透明又は着色透明の上塗り塗料の塗装
によって、さらに意匠性に優れ、耐久性のある化粧板が
得られる。
縦断面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】凸部表面が平坦化した凹凸模様を有する化
粧板用素材に、下塗り塗装として着色不透明塗料を全面
塗装し、次に中塗り塗装として前記平坦化した凸部表面
に着色不透明塗料を塗装し、続いて該塗料が乾燥するま
での間に2種類以上の色相のものが混在する粒径が0.
1〜5mmのカラ−骨材を前記平坦化した凸部表面に5
0〜600g/m2 の密度で散布した後、上塗り塗装と
して全面に無色透明又は着色透明塗料を塗装することを
特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04188098A JP3187365B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04188098A JP3187365B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240122A JPH11240122A (ja) | 1999-09-07 |
JP3187365B2 true JP3187365B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=12620597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04188098A Expired - Fee Related JP3187365B2 (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 化粧板の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187365B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1094330C (zh) * | 1999-05-11 | 2002-11-20 | 刘荣华 | 调质牛肉 |
US10410757B2 (en) | 2016-11-09 | 2019-09-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric conduction component fixation structure |
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---|---|---|---|---|
JP4180233B2 (ja) * | 2000-10-18 | 2008-11-12 | 大日本塗料株式会社 | 意匠性塗膜の形成方法 |
-
1998
- 1998-02-24 JP JP04188098A patent/JP3187365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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