JPH0538925Y2 - - Google Patents

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JPH0538925Y2
JPH0538925Y2 JP3916589U JP3916589U JPH0538925Y2 JP H0538925 Y2 JPH0538925 Y2 JP H0538925Y2 JP 3916589 U JP3916589 U JP 3916589U JP 3916589 U JP3916589 U JP 3916589U JP H0538925 Y2 JPH0538925 Y2 JP H0538925Y2
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synthetic resin
layer
resin pipe
titanium dioxide
coating layer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属光沢を有しインテリア性に優れ
た装飾用合成樹脂パイプに関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂パイプを着色して美観およびインテリ
ア性を具備させる場合、従来は、合成樹脂パイプ
本体に金属を蒸着して金属光沢を持たせたり、合
成樹脂パイプ本体の合成樹脂層に酸化鉄や着色顔
料を配合して群青、紺青、赤、青、緑などに着色
していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の装飾用パイプは、紫外線などに
よる退色が顕著で、比較的装置に色が褪せてしま
う問題があつた。
本考案はこの問題に鑑みてなされたもので、色
褪せが少なく、長期に亘る使用に十分に耐え得る
装飾用合成樹脂パイプを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の装飾用合成樹脂パイプは、下地層とな
る黒色の合成樹脂パイプ本体に、二酸化チタンの
一部を黒色の低次酸化チタンに変化させた第一層
と二酸化チタンよりなる第二層とにより薄片状雲
母を二重被覆してなる光輝性顔料を透明なベース
樹脂に配合した合成樹脂被覆層が形成され、かつ
表面に凹凸状の柄模様が形成されていることを特
徴とする。
〔作用〕
上記合成樹脂パイプは、合成樹脂被覆層の第一
層の低次酸化チタンと第二層の二酸化チタンと薄
片状雲母とから反射される光が干渉してパール光
沢を伴つた各種の色調を呈する。そして、その表
面の凹凸状の柄模様によつて各部の色調の輝度が
異なつて見える。また、上記合成樹脂被覆層の薄
片状雲母や酸化チタンが無機物質であるため、耐
候性、耐熱性、耐薬品性、安全性に優れ、しかも
退色しにくい。
〔実施例〕
図面は本考案の実施例による装飾用合成樹脂パ
イプの断面図である。1は下地層となる合成樹脂
パイプ本体、2はその表面に形成された合成樹脂
被覆層であり、合成樹脂被覆層2の表面に周方向
に間隔を隔てて複数の突条3が形成され、この突
条3とその相互間の凹条4とによつて凹凸状の柄
模様を構成している。
合成樹脂パイプ本体1は着色顔料を配合した黒
色のポリ塩化ビニル樹脂よりなり、安定剤や可塑
剤などの配合成分および各成分の配合割合は公知
の各種ポリ塩化ビニル樹脂成形体と同様でよい。
合成樹脂被覆層2は、二酸化チタンの一部を黒
色の低次酸化チタンに変化させた第一層と二酸化
チタンよりなる第二層とにより薄片状雲母を二重
被覆してなる光輝性顔料を透明なベース樹脂に配
合したものである。上記光輝性顔料の具体例とし
ては商品名インフイニツトカラー(INFINIT
COIOR)と呼ばれるものがある。このものは、
天然の雲母を薄片状の粒子とし、これを基板とし
てその表面を二酸化チタンの微粒子(白色)を均
一に被覆し、これを一度還元処理して二酸化チタ
ンの一部を黒色の低次酸化チタンに変化させた
後、その表面に二酸化チタンを再被覆したもので
あり、黒色の低次酸化チタンと二酸化チタンの被
覆膜の膜厚をコントロールすることによつて黒系
統から白系統に至る各種のパール光沢を伴つた色
調、たとえば濃紺、薄紫、薄いピンク、黄味がか
つた赤などの各種のパール光沢を伴つた色調を発
現させることが可能である。これは、第一層の低
次酸化チタンと第二層の二酸化チタンと薄片状雲
母とから反射される光が相互に干渉することによ
ると考えられる。
次に、合成樹脂被覆層2の配合成分や配合割合
および製造方法の概略の具体例を示す。
透明なベース樹脂(ストレートポリ塩化ビニル
樹脂:分子量800)を100部に対し、ジブチル錫マ
レート1.5部、ジブチル錫ラウレート1部、
DOP31.5部、光輝性顔料1.5部をヘンシエルに投
入して混合する。光輝性顔料をヘンシエルに投入
するときは混合時間を5分以内とする。これは混
合しすぎると輝度が衰え 白濁が生じるからであ
る。なお、ジブチル錫マレートやジブチル錫ラウ
レートなどの安定剤、DOPなどの可塑剤、光輝
性顔料の配合割合は適宜変え得ることはいうまで
もない。
以上説明した装飾用合成樹脂パイプは、合成樹
脂被覆層2の第一層の低次酸化チタンと第二層の
二酸化チタンと薄片状雲母とから反射される光が
干渉してパール光沢を伴つた各種の色調を呈す
る。そして、その表面の凹凸状の柄模様によつて
各部の色調の輝度が異なつて見える。一方、バー
ル光沢による金属調(メタリツク調)は下地層で
ある合成樹脂パイプ本体1が黒色である場合に最
も顕著に発現することがわかつている。また、上
記合成樹脂被覆層2の薄片状雲母や酸化チタンが
無機物質であるため、耐候性、耐熱性、耐薬品
性、安全性に優れ、しかも退色しにくい。
以上において、下地層である合成樹脂パイプ本
体1を金属パイプに重ねて補強してもよく、その
ようにすることによつて合成樹脂パイプ本体1の
厚みを0.5mmといつた被覆層とも言えるような薄
肉にすることが可能になる。また、合成樹脂被覆
層2の凹条4の部分の厚みは0.6mm以内にしてお
くことが望ましい。これは、厚みが厚すぎると輝
度が低下して装飾作用が損なわれるからである。
さらに、合成樹脂被覆層2の凹凸条の柄模様は、
突条3と凹条4とより形成することに限定され
ず、たとえば合成樹脂被覆層2の表面に多数の突
起や螺旋溝やその他の種々の形状の模様を形成し
てつくつてもよい。なお、図示した実施例では、
合成樹脂パイプ本体1の内径が20.8mm、その厚み
が0.5mm、合成樹脂被覆層2の内径が21.8mm、合
成樹脂被覆層2の凹条4部分の厚みが0.4mm、突
条3部分の厚みが1.2mmに設定されており、これ
によると、パイプ光沢による輝度の高い金属調の
色が発現された。
〔考案の効果〕
以上のように本考案の装飾用合成樹脂パイプ
は、光の干渉により各種のパール光沢を伴つた各
種の色調を呈するものであるため、従来の金属光
沢を持つたものや着色顔料を用いたものでは得ら
れない特殊な装飾効果が発揮される。特に、下地
層である合成樹脂パイプ本体が黒色であるため、
極めて鮮明なパイプ光沢を伴つた色調(メタリツ
ク調)が発現する。また、色褪せが少ないため、
長期の使用に際しても常に優れた装飾効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例による装飾用合成樹脂パ
イプの断面図である。 1……合成樹脂パイプ本体、2……合成樹脂被
覆層、3……突条、4……凹条。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下地層となる黒色の合成樹脂パイプ本体に、二
    酸化チタンの一部を黒色の低次酸化チタンに変化
    させた第一層と二酸化チタンよりなる第二層とに
    より薄片状雲母を二重被覆してなる光輝性顔料を
    透明なベース樹脂に配合した合成樹脂被覆層が形
    成され、かつ表面に凹凸状の柄模様が形成されて
    いることを特徴とする装飾用合成樹脂パイプ。
JP3916589U 1989-03-31 1989-03-31 Expired - Lifetime JPH0538925Y2 (ja)

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JP3916589U JPH0538925Y2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31

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JP3916589U JPH0538925Y2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31

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JPH02130324U JPH02130324U (ja) 1990-10-26
JPH0538925Y2 true JPH0538925Y2 (ja) 1993-10-01

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