JP2001003002A - 建築物又は構築物表面装飾用塗装材 - Google Patents

建築物又は構築物表面装飾用塗装材

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JP2001003002A
JP2001003002A JP17736699A JP17736699A JP2001003002A JP 2001003002 A JP2001003002 A JP 2001003002A JP 17736699 A JP17736699 A JP 17736699A JP 17736699 A JP17736699 A JP 17736699A JP 2001003002 A JP2001003002 A JP 2001003002A
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brush
aggregate
coating material
mica
building
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Kiyoshi Aoki
清 青木
Shigenori Toda
重憲 戸田
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷毛のりがよく、刷毛の中に入り込んだ骨材
が刷毛に絡んで残りやすくなると言う問題がなく、均一
で斑のない塗装が可能で、多彩色で重厚で深みに富んだ
表面装飾を施すことも可能な、刷毛塗りで塗布可能な建
築物又は構築物表面装飾用塗装材ならびにこれからなる
刷毛塗り用塗装材を提供する。 【解決手段】 アクリル樹脂系エマルション3500
g、天然石骨材(寒水石)粒径100〜200μmを7
500g、硅石粉(硅砂)粒径10〜60μmを200
0g、グレー系着色焼成硅砂:粒径180〜250μm
を500g、非人工着色天然白雲母:約150〜18メ
ッシュ100g、人工着色黒雲母:約35〜8メッシュ
50gとを混合して調整した刷毛塗り用塗装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外装壁
面或は床面の装飾用や構築物の表面仕上げ用装飾材を形
成し得る刷毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物表面装
飾用塗装材ならびに刷毛塗り用塗装材に関する。
【0002】
【従来の技術】(1)合成樹脂エマルションと大理石粉
末その他の骨材とを含む塗装材を合成繊維やガラス繊維
あるいはその他の無機繊維からなる寒冷紗や不織布その
他の布帛類などの基材や適宜の固体基材上に、吹付けガ
ンなどで吹き付けて塗布し、天然石調の表面装飾材を形
成する技術は近年極めて普及してきており、これらの装
飾材は建築物の内外装壁面或は床面や構築物の表面の装
飾用など建築物、構築物の表面仕上用シートとして用い
られている(特開平4−76151号、特開平3−27
9561号)。
【0003】(2)合成樹脂エマルションと骨材を含む
塗装材を直接建築物の内外装壁面或は床面や構築物の表
面に吹き付けガンなどで吹き付けて塗布し、乾燥して各
種天然石調模様を表現する建築物や構築物の表面装飾仕
上法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)や(2)の
塗装材を吹き付けて天然石に近い外観風合いを有する建
築物や構築物の表面仕上げを施すことは可能であるが、
通常(1)のような表面装飾材は、工場内で生産され
る。そのため、効率よく大量に装飾材を製造するため
に、合成樹脂エマルションと骨材などを含有する塗装材
の基材上への塗布は、通常、吹付けガンが用いられてい
る。また、(2)の場合には、施工業者が施工現場でや
はり通常吹き付けガンを用いて目的とする壁面などに塗
装材を吹き付けて塗布するのが一般的である。
【0005】このように工場であらかじめシート状の装
飾材を大量に生産したり、建築物の施工現場で建築物や
構築物の壁面などの全面に装飾材を形成する場合には、
吹付けガンによる吹付けが極めて効率的であり、刷毛に
よる塗布は極めて非能率であるから、通常、これら製造
業者または施工業者は刷毛塗り法は現実には採用してい
ない。
【0006】しかし、家庭用などの日曜大工仕事などの
場合には、その施工面積は一般に小さく、また、仮に施
工業者が作業するにしても一部剥げ落ちたり劣化した部
分を部分的に修復する場合には、刷毛塗りの場合には吹
付けガンのような極めて高価で、且つかなり大きくて重
たい(モーター付きのエアーコンプレッサーが必要、通
常一人では持ち上げられない。)装置を用いる必要がな
いので、極めて低コストで行うことができ、且つ持ち運
びも極めて便利である。
【0007】しかしながら、通常の一般塗料に比べてか
なり厚めに塗布するかかる骨材を含んだ塗装材は、通
常、業者用には広く普及しているが、家庭用など刷毛塗
りを行うことをその対象としてはほとんど考慮されてき
ていない。そして、従来製造されてきたこれらの骨材を
含んだ塗装材は、通常、骨材の大きさとして、粒径(そ
の粒子の長径すなわち最大径部分)が10〜2000μ
m程度のものが用いられているのが一般的である。通
常、これらの骨材粒子は一定の大きさのそろったものだ
けが含有されているわけではなく、上記の範囲で粒径の
小さいものから大きいものまで含まれているのが通常で
ある。
【0008】かかる従来の骨材入り合成樹脂エマルショ
ンからなる塗装材を刷毛を用いて塗装する場合には、次
のような問題があることが分かった。
【0009】粒径の大きな骨材が刷毛の中に含まれに
くく、刷毛の外側のみに付着しやすい。また、刷毛の中
に入り込んだ粒径の大きな骨材が塗装作業の際に刷毛の
中に絡まって残ってしまい、刷毛から出て行きにくい。
【0010】したがって、塗装材の刷毛のりが悪く、
塗装材の塗装対象物への転写性が低下し、不均一で斑の
ある塗装となり美しい仕上がりにならないと言う問題が
ある。もし、粒径の小さい骨材のみを含有させた合成樹
脂エマルションからなる塗装材を用いると、乾燥の際の
塗装膜の収縮量が大きくなり、ひび割れが発生すると言
う問題が生じる。
【0011】本発明は、上述したこれらの問題点に注目
し、これらの問題点を解決し、刷毛のりがよく、刷毛の
中に入り込んだ骨材が刷毛に絡んで残りやすくなると言
う問題がなく、均一で斑のない塗装が可能で、従来の吹
付けによる塗装と同様に天然石調(本発明の塗装材は天
然石調模様形成用のみに限定されるものではないが、)
の重厚で深みに富んだ表面装飾を施すことも可能な、刷
毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物表面装飾用塗装材
ならびにこれからなる刷毛塗り用塗装材を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次ぎの様な、刷毛塗りで塗布可能な建築物
又は構築物表面装飾用塗装材ならびにこれからなる刷毛
塗り用塗装材を提供するものである。
【0013】(1)骨材と雲母と合成樹脂エマルション
を含む混合物からなり、前記骨材は、粒径1〜100μ
m未満の骨材5〜35重量%と粒径100〜200μm
の骨材95〜65重量%とからなり、前記骨材100重
量部に対して、前記合成樹脂エマルションが15〜30
重量部であり、前記骨材100重量部に対し、サイズ1
50〜3.5メッシュの雲母が0.1〜15重量部含ま
れていることを特徴とする刷毛塗りで塗布可能な建築物
又は構築物表面装飾用塗装材。
【0014】(2)骨材が天然石粉、硅砂、陶磁器粉、
ガラス粉からなる群から選ばれた骨材である前記(1)
項に記載の刷毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物表面
装飾用塗装材。
【0015】(3)雲母が、非人工着色雲母及び人工着
色雲母から選ばれた少なくとも1種の雲母である前記
(1)又は(2)項のいずれかに記載の刷毛塗りで塗布
可能な建築物又は構築物表面装飾用塗装材。
【0016】(4)合成樹脂エマルションがアクリル系
合成樹脂エマルションである前記(1)〜(3)項のい
ずれかに記載の刷毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物
表面装飾用塗装材。
【0017】(5)前記(1)〜(4)項のいずれかに
記載の塗装材からなる、刷毛塗り用の建築物又は構築物
表面装飾用塗装材。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の塗装材を構成する合成樹
脂エマルションとしては、特に限定するものではない
が、好ましくは、乾燥後の性質として耐候性、対アルカ
リ性、耐酸性雨性、耐水性、耐吸水性等を満足する合成
樹脂エマルションが好ましく、例えばアクリル系樹脂エ
マルション(アクリル樹脂エマルションはもとより、ア
クリル−ウレタン樹脂エマルション、アクリル−シリコ
ーン樹脂エマルション、アクリル−フッ素樹脂エマルシ
ョンなども含む)、酢酸ビニル系樹脂エマルション、塩
化ビニル系樹脂エマルション、ウレタン系樹脂エマルシ
ョン等が挙げられる。中でもアクリル系樹脂エマルショ
ンが比較的安価なわりには、耐候性の点で優れており建
築物の内外装壁面或は床面などの建築物や構築物の表面
仕上用装飾用塗装材として使用した場合など長期の耐久
性を有し好ましい。
【0019】骨材の素材としては寒水石などの大理石粉
や御影石粉その他の天然石粉、硅砂、ガラス粉、陶磁器
粉、プラスチック細片(いずれも非人工着色のものでも
よいし、人工着色されたものでもよい。)などの無機材
料やプラスチック材料が好ましく用いられる。特に天然
石粉、硅砂、ガラス粉、陶磁器粉などの無機材料からな
る骨材が比較的安価であり、耐候性にも優れているので
好ましい。上述したような骨材を併用したり、異なる色
調の骨材を併用してもよいことは勿論である。
【0020】本発明の塗装材に用いる骨材の大きさとそ
の使用割合は、粒径(その粒子の長径すなわち最大径部
分)1〜100μm未満の骨材5〜35重量%と粒径1
00〜200μmの骨材95〜65重量%とからなり、
前記骨材100重量部に対して、前記合成樹脂エマルシ
ョンが15〜30重量部であることが必要である。
【0021】上記の特定の粒径の骨材を特定の割合で併
用することにより、塗装材の刷毛のりが良好で、刷毛で
スムースに塗装可能で、刷毛で斑なく均一な塗装が出
来、大きな骨材が刷毛の中に残ってしまうと言う問題も
なく、しかも、塗装膜にひび割れなどが生じる欠点もな
く、且つ、必要な隠蔽力を保持した、刷毛塗りで塗装可
能な建築物又は構築物表面装飾用塗装材とすることがで
きる。粒径が従来とは異なる上記の範囲のものを用いて
も、従来と同様に多彩色(骨材による発色で2種類以上
の各種の色に細かく彩りされていること。通常の顔料発
色の塗料だと、例えば赤の顔料と青の顔料を混合して用
いると、紫の塗料となるが、多彩色とは、骨材の発色に
より、赤の細かい色と青の色とが点在している状態。)
を刷毛塗装により実現可能である。
【0022】なお、骨材の粒径が上記の規定よりもあま
りにも小さいものを用いたり、また、骨材の粒径が上記
の範囲でも粒径の小さい方の骨材成分の占める割合が3
5重量%よりも多くなると(すなわち、粒径の大きい方
の骨材の占める割合が65重量%よりも少なくなる
と)、塗布乾燥して得られる塗装膜にひび割れなどが生
じ易くなり好ましくない。更に骨材の粒径が上記の範囲
でも粒径の小さい方の骨材成分の量が5重量%よりも少
なくなると(すなわち、粒径の大きい方の骨材の占める
割合が95重量%よりも多くなると)、適度に必要な隠
蔽力が発揮できなくなり、また、刷毛塗りの作業性が悪
くなり、天然石調の風合いが出しにくくなる。
【0023】そして前記骨材100重量部に対して、前
記合成樹脂エマルションが15重量部より少なくなる
と、塗膜の強度が低下し、且つ、骨材発色が低下する。
一方、前記骨材100重量部に対して、前記合成樹脂エ
マルションが30重量部より多くなると、塗布して乾燥
した際に塗装膜のひび割れが生じ易くなり好ましくな
い。
【0024】また、本発明の塗装材においては雲母を含
有させることが必要である。雲母は薄片に剥離しやすい
劈開性を有しており、刷毛で本発明の塗装材を塗布する
場合に大きな粒径の骨材が刷毛中に残ることを防止し、
比較的均一な組成で塗装材を塗布できる作用を助長する
機能を有している。
【0025】ところで、たとえば、御影石などで代表さ
れる天然の花崗岩などは、最も典型的なものは、長石、
石英、白雲母、黒雲母などの細かい結晶などからなり、
特有の鱗片状の光輝性を発揮している。すなわち天然石
においては天然石特有の、天然石を割った際にその劈開
面に発現される結晶部分が示す特有の鱗片状の光輝性が
重厚な美観を醸し出しているが、合成樹脂エマルション
と骨材からなる塗装材ではこのような天然石特有の鱗片
状の光輝性を発揮できない。しかし、雲母を添加するこ
とにより、特有の鱗片状の光輝性を発揮し得る塗装材と
することができると言う雲母の添加による副次的な効果
も発揮される。しかも、刷毛塗りの場合には、塗装対象
物表面に塗布したときに刷毛を横に滑らせるので、雲母
薄片が塗装対象物表面に対して垂直になったり斜めにな
ることが少なく、雲母薄片の劈開平面が塗装対象物表面
にほぼ沿った形で塗布され、従って鱗片状の光輝性の発
現効率がよく、刷毛塗り用として好適である。
【0026】吹付けガンで吹付けて塗布した場合には、
雲母薄片の劈開平面が必ずしも塗装対象物の表面の面に
ほぼ沿った形で現れるとは限らず、例えば塗装対象物の
表面の面方向に対して垂直あるいは斜めに近いような形
(言い換えれば雲母薄片の劈開平面ではなく薄片の側面
が塗装膜の表面に顔を出して現れるような状態)で存在
する場合も多々あることに比べると、刷毛塗り用として
雲母を用いることは雲母の効果を効率よく発揮させるこ
とができると言う意味でも好ましい。
【0027】雲母薄片としては、白雲母、金雲母、黒雲
母など天然雲母の破砕したもの(非人工着色の雲母)或
はこれらに顔料を含む塗料で人工的に着色を施した人工
着色雲母薄片等が挙げられ、これらの2種以上を併用す
ることがより好ましい。人工着色雲母の色としては、
白、黒、黄、赤、ベージュ等が挙げられる。特に限定す
るものではないが、雲母薄片はその50重量%以上が非
人工着色の雲母薄片からなる雲母薄片を用いることが好
ましい。人工的に着色していない天然の雲母薄片は、透
明性があるため、完全には下地層の表面を隠蔽せず、下
地層とのなじみが良く調和のとれた落ち着きのある塗材
層が形成出来る。一方、人工着色雲母を適宜併用するこ
とは、塗材層にコントラストのある表面斑点模様を付与
する上では好ましい。
【0028】用いる雲母のサイズは150メッシュ〜
3.5メッシュの雲母を用いることが必要である。上記
の雲母のメッシュサイズはISO(国際標準化機構:I
nternational Standardizat
ion Organization)の規定に基づくも
のであり、3.5メッシュの大きさの篩を通過し、15
0メッシュの大きさの篩上には残っている大きさのもの
を意味する。このようなメッシュによる表示だと、数値
の大きいほどサイズは小さくなり、数値の小さいほどサ
イズは大きくなる。雲母のサイズが150メッシュより
も小さい場合には、かぶり(白くぼけてくる現象)を生
じ、また、余り小さすぎると鱗片状の光沢の発揮効果が
十分発揮しにくくなるので好ましくない。また、雲母の
サイズが3.5メッシュよりも大きい場合には、塗装の
際に刷毛から出にくくなり、塗装膜に斑が生じるので好
ましくない。
【0029】雲母としては上記の範囲のサイズで発現さ
せたい風合いに応じてサイズを適宜選定してもよく、例
えば花崗岩程度の鱗片状の光沢を出したい場合には例え
ばサイズが35〜8メッシュ程度のものを主として使用
するとか、より大きな結晶が存在する風合いを発現させ
たい場合にはより大きなサイズの、例えば8〜3.5メ
ッシュのサイズの雲母薄片を用いればよい。
【0030】雲母は前記骨材100重量部に対し、前記
サイズの雲母が0.1〜15重量部含まれていることが
必要であり、もし、雲母の含有量がこれより少ない場合
には、刷毛の運びが悪くなり塗装斑が生じ好ましくな
く、雲母の含有量がこれより多い場合には、塗装材がぱ
さつき、刷毛のすべりが悪くなり、塗装の際に同じ部分
を少なくとも複数回刷毛でなぞる事になるがその際に一
旦塗布された雲母が引き起こされてしまうと言う現象が
生じ好ましくない。
【0031】尚、本発明の塗装材には、更に必要に応じ
て充填材、造膜助剤、増粘剤、消泡剤、pH調整剤など
を加えたり、粘度を調整するために水などや適宜の溶剤
などを加えてもよい。
【0032】増粘剤としては例えばメチルセルロース系
のもの(たとえば“ハイメトローズ90SH−3000
0”、信越化学(株)社製)、造膜助剤としては例えば
ブチルカルビトールアセテートなど、消泡剤としては例
えば“ノプコサントNXZ”(サンノプコサン(株)社
製)など、pH調整剤としては濃アンモニア水などが好
適に用いられるが、これらのみに限定されるものではな
い。
【0033】本発明の塗装材は、優れた鱗片状の光輝を
発現し、したがって重厚さ、深みに富んだ高級感を有す
る天然石調の建築物または構築物用の表面装飾用塗装材
としても好適に用いることができる。従って建築物や構
築物の表面、例えば、建築物内外装壁面や天井、床面、
支柱の表面、塀の表面、宅地造成の法面、建築物用擁
壁、高架道路や橋梁などの壁面や脚柱の外装、横断歩道
橋の外壁、土石止めの法面、護岸壁、護岸階段、トンネ
ルなどの出入口などの表面仕上げ用の装飾材としても用
い得る。
【0034】特に本発明の塗装材は家庭用や、その他、
前記建築物や構築物の一部分の修復や、小面積塗装に有
効な刷毛塗りによる塗布が可能であり、刷毛塗り用塗装
材として好適に用いられる。
【0035】
【実施例】以下、より具体的な実施例、比較例を挙げて
更に本発明を説明するが、本発明はこの実施例のものの
みに限定されるものではない。
【0036】実施例1 塗装材として (1)合成樹脂エマルション: アクリル樹脂エマルシ
ョン(旭化成工業株式会社製“ポリトロンE300”)
3500g(このうち樹脂固形分は49重量%)、 (2)骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルフ
ァイン製“KD−100”(粒径100〜200μ
m)]7500gと硅石粉(硅砂)[東濃硅粉鉱業協業
組合製“硅石特粉A−1”(粒径10〜60μm)]2
000g、着色骨材 グレー系着色焼成硅砂[新東陶料
(株)製“20N−3”(粒子サイズ8号:粒径180
〜250μm)]500g (3)雲母薄片:非人工着色天然白雲母[(有限会社)
山口雲母工業所製“マイカ C83”(サイズ約150
〜18メッシュ)]100g、人工着色黒雲母[(有限
会社)山口雲母工業所製“カラーマイカ HC−107
2黒”(サイズ約35〜8メッシュ)]50g とを混合して調整した塗装材を用いて塗布量が約1.2
kg/m2となるようにチタン白紙が積層されている木
材合板表面、スレート板表面、コンクリート壁表面に水
性ペイント用の刷毛で塗布した。
【0037】いずれも、落ち着きがあり、重厚感、鱗片
状の光輝性を有する花崗岩調の塗材層が形成された。そ
して、前記刷毛塗り作業において、塗装材の刷毛のりが
よく、刷毛の中に入り込んだ骨材が刷毛に絡んで残りや
すくなると言う問題がなく、刷毛により均一で斑のない
塗装が可能であった。
【0038】実施例2 塗装材として (1)合成樹脂エマルション: アクリル樹脂エマルシ
ョン(旭化成工業株式会社製“ポリトロンE300”)
5000g(このうち樹脂固形分は49重量%)、 (2)骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルフ
ァイン製“KD−100”(粒径100〜200μ
m)]7500gと硅石粉(硅砂)[東濃硅粉鉱業協業
組合製“硅石特粉A−1”(粒径10〜60μm)]2
000g、着色骨材 ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径1
80〜250μm)]500g (3)雲母薄片:非人工着色天然白雲母[(有限会社)
山口雲母工業所製“マイカ C83”(サイズ約150
〜18メッシュ)]100g、人工着色黒雲母[(有限
会社)山口雲母工業所製“カラーマイカ HC−107
2黒”(サイズ約35〜8メッシュ)]50g とを混合して調整した塗装材を用いて塗布量が約1.2
kg/m2となるようにチタン白紙が積層されている木
材合板表面、スレート板表面、コンクリート壁表面に水
性ペイント用の刷毛で塗布した。
【0039】いずれも落ち着きがあり、重厚感、鱗片状
の光輝性を有する花崗岩調の塗材層が形成された。そし
て、前記刷毛塗り作業において、塗装材の刷毛のりがよ
く、刷毛の中に入り込んだ骨材が刷毛に絡んで残りやす
くなると言う問題がなく、刷毛により均一で斑のない塗
装が可能であった。
【0040】比較例1 実施例1において骨材を次のものに代えた塗装材を用い
た点を除いては、実施例1と同様にして調整した塗装材
を用いて実施例1と同様の条件で塗布した。
【0041】(1)合成樹脂エマルション: アクリル
樹脂エマルション(旭化成工業株式会社製“ポリトロン
E300”)3500g(このうち樹脂固形分は49重
量%)、 (2)骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルフ
ァイン製“KD−1”(粒径350〜550μm)]7
500gと天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファ
イン製“KD−100”(粒径100〜200μm)]
2000gと着色骨材 ベージュ系着色焼成硅砂[新東
陶料(株)製“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径
180〜250μm)]500g (3)雲母薄片:非人工着色天然白雲母[(有限会社)
山口雲母工業所製“マイカ C83”(サイズ約150
〜18メッシュ)]100g、人工着色黒雲母[(有限
会社)山口雲母工業所製“カラーマイカ HC−107
2黒”(サイズ約35〜8メッシュ)]50g この刷毛塗り作業においては、塗装材を刷毛に含ませる
際に塗装材組成を均一に保った状態では刷毛に含まれ
ず、刷毛の表面に比較的粒径の大きな骨材が付着してい
ることが認められた。更に刷毛の中に十分に塗装材を含
ませて塗装したが、粒径の大き目の骨材の塗装対象物表
面へののりがかなり不均一になり、不均一で斑のある塗
装膜が形成された。しかも刷毛の中に入り込んだ粒径の
大き目の骨材が刷毛に絡んで刷毛の中にかなり残ってい
た。
【0042】比較例2 実施例2において、雲母を使用しなかった点を除いて
は、実施例2と同様にして調整した塗装材を用いて実施
例2と同様の条件で塗布した。
【0043】(1)合成樹脂エマルション: アクリル
樹脂エマルション(旭化成工業株式会社製“ポリトロン
E300”)5000g(このうち樹脂固形分は49重
量%)、 (2)骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルフ
ァイン製“KD−100”(粒径100〜200μ
m)]7500gと硅石粉(硅砂)[東濃硅粉鉱業協業
組合製“硅石特粉A−1”(粒径10〜60μm)]2
000g、着色骨材 ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径1
80〜250μm)]500g この刷毛塗り作業においては、塗装材を刷毛に含ませる
際に塗装材組成を均一に保った状態では刷毛に含まれ
ず、刷毛の表面に比較的粒径の大きな着色骨材が付着し
ていることが認められた。更に刷毛の中に十分に塗装材
を含ませて塗装したが、粒径の大き目の着色骨材の塗装
対象物表面へののりがかなり不均一になり、不均一で斑
のある塗装膜が形成された。しかも刷毛の中に入り込ん
だ粒径の大き目の着色骨材が刷毛に絡んで刷毛の中にか
なり残っていた。
【0044】比較例3 実施例2において、雲母の使用量を多く使用した点を除
いては、実施例2と同様にして調整した塗装材を用いて
実施例2と同様の条件で塗布した。
【0045】塗装材として (1)合成樹脂エマルション: アクリル樹脂エマルシ
ョン(旭化成工業株式会社製“ポリトロンE300”)
5000g(このうち樹脂固形分は49重量%)、 (2)骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルフ
ァイン製“KD−100”(粒径100〜200μ
m)]7500gと硅石粉(硅砂)[東濃硅粉鉱業協業
組合製“硅石特粉A−1”(粒径10〜60μm)]2
000g、着色骨材 ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径1
80〜250μm)]500g (3)雲母薄片:非人工着色天然白雲母[(有限会社)
山口雲母工業所製“マイカ C83”(サイズ約150
〜18メッシュ)]1500g、人工着色黒雲母[(有
限会社)山口雲母工業所製“カラーマイカ HC−10
72黒”(サイズ約35〜8メッシュ)]1000g とを混合して調整した塗装材を用いて塗布量が約1.2
kg/m2となるようにチタン白紙が積層されている木
材合板表面、スレート板表面、コンクリート壁表面に水
性ペイント用の刷毛で塗布した。
【0046】この刷毛塗り作業においては、非人工着色
天然白雲母と人工着色黒雲母の合計量が骨材100重量
部に対し、前記雲母が15重量部を超えているので、塗
装材を刷毛に含ませる際に塗装材がぱさついて刷毛乗り
が悪く、また、塗装するに際しても、塗装の際に同じ部
分を少なくとも複数回刷毛でなぞる事になるがその際に
一旦塗布された雲母が引き起こされてしまうと言う現象
が生じ、均一な塗布ができにくく、不均一で斑のある塗
装膜が形成された。しかも刷毛に含まれた塗装材が出に
くく、刷毛の内部に残るのが認められた。
【0047】
【発明の効果】本発明の建築物又は構築物表面装飾用塗
装材は、塗装材の刷毛へののりがよく、刷毛の中に入り
込んだ骨材が刷毛に絡んで残りやすくなると言う問題が
なく、刷毛により均一で斑のない塗装が可能で、従来の
吹付けによる塗装と同様に多彩色で重厚で深みに富んだ
表面装飾を施すことも可能であり、刷毛塗りで塗布可能
な建築物又は構築物表面装飾用塗装材ならびにこれから
なる刷毛塗り用塗装材を提供できる。しかも本発明の塗
装材には、雲母が含まれているので、特に刷毛塗りによ
り塗布した場合には、雲母薄片の劈開平面が効率よくほ
ぼ塗装対象物の表面に沿った状態で付着でき、鱗片状の
光輝性が十分に発揮され、従って天然石により近い重厚
さを有する天然石調模様を有する建築物又は構築物用の
表面装飾塗装も可能とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 Z 133/08 133/08 Fターム(参考) 4D075 AC57 CB04 CB16 EA13 EB22 EC01 EC03 EC04 EC13 4J038 CD021 CF021 CG141 CJ221 CJ281 CJ291 DG001 EA002 HA466 HA486 HA546 HA566 KA20 MA10 NA01 NA23 PA01 PB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材と雲母と合成樹脂エマルションを含
    む混合物からなり、前記骨材は、粒径1〜100μm未
    満の骨材5〜35重量%と粒径100〜200μmの骨
    材95〜65重量%とからなり、前記骨材100重量部
    に対して、前記合成樹脂エマルションが15〜30重量
    部であり、前記骨材100重量部に対し、サイズ150
    〜3.5メッシュの雲母が0.1〜15重量部含まれて
    いることを特徴とする刷毛塗りで塗布可能な建築物又は
    構築物表面装飾用塗装材。
  2. 【請求項2】 骨材が天然石粉、硅砂、陶磁器粉、ガラ
    ス粉からなる群から選ばれた骨材である請求項1に記載
    の刷毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物表面装飾用塗
    装材。
  3. 【請求項3】 雲母が、非人工着色雲母及び人工着色雲
    母から選ばれた少なくとも1種の雲母である請求項1又
    は2のいずれかに記載の刷毛塗りで塗布可能な建築物又
    は構築物表面装飾用塗装材。
  4. 【請求項4】 合成樹脂エマルションがアクリル系合成
    樹脂エマルションである請求項1〜3のいずれかに記載
    の刷毛塗りで塗布可能な建築物又は構築物表面装飾用塗
    装材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の塗装材
    からなる、刷毛塗り用の建築物又は構築物表面装飾用塗
    装材。
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