JPH1035513A - 主運転席と補助運転席とを有する車両の操舵装置 - Google Patents

主運転席と補助運転席とを有する車両の操舵装置

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JPH1035513A
JPH1035513A JP8227316A JP22731696A JPH1035513A JP H1035513 A JPH1035513 A JP H1035513A JP 8227316 A JP8227316 A JP 8227316A JP 22731696 A JP22731696 A JP 22731696A JP H1035513 A JPH1035513 A JP H1035513A
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seat
driver
steering
switching valve
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Tokuyuki Komatsubara
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単で安価であり、操舵装置を構成する
各部材の車体レイアウト上の自由度が大きく、主運転席
及び補助運転席の操舵操作の便宜性が優れ、運転要因の
ワンマン化が容易な主運転席及び補助運転席を有する車
両用の操舵装置を提供する。 【解決手段】 主運転席のステアリングホイールに、第
1の全油圧操舵制御装置を作動的に連結すると共に、補
助運転席のステアリングホイールに、第2の全油圧操舵
制御装置を連結し、さらに操舵車輪に上記第1及び第2
全油圧操舵制御装置と協働する油圧操舵機構を設ける。
上記第1又は第2全油圧操舵制御装置と圧油源との間
に、油圧切換弁を設け、補助運転席に設けた自動復帰式
スイッチ装置の操作により、上記圧油源と第1及び第2
油圧操舵制御装置とを択一的に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主運転席と補助運
転席とを有する車両の操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーン車、例えばトラッククレ
ーン車、オールテレンクレーン車等の作業用車両におい
ては、主として、通常走行時に使用される主運転席と、
クレーン作業等の作業時に使用される補助運転席とを備
えたものが多く、上記主運転席を有する主運転室及び補
助運転席を有する補助運転室内には、通常、操舵用のス
テアリングホイール、ブレーキ制御用のブレーキペダ
ル、エンジン制御用のアクセルペダル等が夫々設けられ
ており、一例として、実開昭64−32275号公開公
報に、この種車両の操舵装置が開示されている。
【0003】上記主運転席及び補助運転席を有する車両
の操舵装置においては、上記公開公報に記載されている
操舵装置と同様に、主運転席側には、ステアリングホイ
ールと操舵車輪即ち前輪の操舵機構とを、機械的なリン
ク機構を介して作動的に連結して所謂リンク式操舵装置
を設けると共に、補助運転席側には、ステアリングホイ
ールの操舵回転方向及び回転角に応じた作動圧油を操舵
車輪、例えば前輪の操舵用油圧応動装置に供給し操舵す
るようにした所謂全油圧式操舵装置を設けたものが多
い。また、上記主運転席側及び補助運転席側には、夫々
別個の電源スイッチが設けられ、何れか一方の運転席側
で走行又は作業機の運転が行なわれる場合、他方の運転
席側の電源スイッチを確実に開路しておく必要がある。
【0004】上記のように、主運転席側にリンク式操舵
装置を設けた場合、主運転室内のステアリングホイール
から操舵車輪の操舵機構にいたるリンク装置の構造が複
雑で製造及びメンテナンスコストが高くなり、かつ複雑
なリンク装置を、他の車両構成部材との干渉を回避しな
がら配置しなければならないので、レイアウト上の自由
度が低い不具合がある。また、主運転席側と補助運転席
側とに、夫々独立の電源スイッチが設けられ、何れか一
方の運転席の電源スイッチが閉成されているときは、他
方の運転席の電源スイッチは必ず開成されていなければ
ならないので、一方の運転席から、必要に応じ他方の運
転席に移動して運転操作、例えば操舵を行なう場合、上
記一方の運転席の電源スイッチの開路操作を忘れると、
他方の運転席での操舵ができないこととなり、再度、上
記一方の運転席に戻って、その電源スイッチを開成しな
ければならないので、極めて使い勝手が悪い不都合があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
主運転席及び補助運転席を有する車両における操舵装置
の欠点を改善するために創案されたもので、操舵装置の
構造が極めて簡単で製造及びメンテナンスのコストが安
く、また車体へのレイアウト上の自由度が大きく、さら
に、主運転席及び補助運転席での操作が安全かつ容易で
使い勝手が優れ、一人の運転者が、必要に応じ随時主運
転席及び補助運転席に移って操舵を行なう、所謂ワンマ
ン化を容易に実現し得る操舵装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、操舵車輪を操舵駆動する油圧操舵機構
と、主運転席に設けられ上記油圧操舵機構への作動圧油
の給排を制御する第1の全油圧操舵制御装置と、補助運
転席に設けられ上記油圧操舵機構への作動圧油の給排を
制御する第2の全油圧操舵制御装置と、上記第1又は第
2全油圧操舵制御装置を介して上記油圧操舵機構に作動
圧油を供給する圧油源と、上記第1又は第2全油圧操舵
制御装置と上記圧油源との連通を択一的に切り換える電
磁作動の油圧切換弁と、上記補助運転席に配置されて上
記油圧切換弁の付勢回路に介装され、操作力が加えられ
ているとき、上記圧力源と第2全油圧操舵制御装置とを
連通させる第2位置に上記油圧切換弁を位置させ、かつ
上記操作力が除かれたとき自動的に非操作位置に復帰し
て、上記圧力源と第1全油圧操舵制御装置とを連通させ
る第1位置に上記油圧切換弁を位置させるスイッチ装置
とを備えたことを特徴とする主運転席と補助運転席とを
有する車両の操舵装置を提案するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態を
図1ないし図3を参照して説明する。先ず、図1は空港
において駐機している航空機の主翼或いは尾翼等の下側
に進入し、飲料水や雑用水等を航空機に補給する給水車
の概略側面図であって、車台フレーム10の前端部分に
主運転室12が設けられ、同主運転室12内には、運転
者が着座して運転操作を行なう主運転席14及び運転者
によって操作されるステアリングホイール16、アクセ
ルペダル18、図示しないブレーキペダルその他運転上
必要な諸装置、並びに給水ポンプ等作業機に必要な種々
の制御部材又は装置が設けられている。上記主運転室1
2は、例えば航空機に到着するまでの通常走行時には、
平行リンク機構20を含む昇降機構により、図中に2点
鎖線で示されている高位置に保持されて良好な運転視界
を得ることができ、また航空機の主翼又は尾翼下方に進
入し又はそこから退出する場合は、図中に実線で示した
低位置に保持される。
【0008】一方、車台フレーム10の後端には、エン
ジン22が装架され、同エンジン22の出力はトランス
ミッション24及びプロペラシャフト26を介して後車
軸28に伝達される。同後車軸28は、その車幅方向の
両端付近をメインリーフスプリング30及びヘルパリー
フスプリング32を介して車台フレーム10に支持され
ると共に、後輪34を駆動する。上記エンジン22は、
その整備、点検等に際して、図中に2点鎖線で示されて
いるチルトアップ位置まで廻動させることができるエン
ジンフード36によって覆われ、同エンジンフード36
には、例えば航空機への給水作業が終了し同航空機の下
側から後進し退去する場合等、必要に応じ車両を後方か
ら運転できるようにした補助運転席38が設けられてい
る。
【0009】上記補助運転席38は、図示の場合、運転
者が立ったままの姿勢で運転操作を行なうように設けら
れており、従って、ここでの運転席なる語は、座席を意
味するものではなく、運転者が運転時に位置する空間を
意味するものである。しかしながら、必要に応じ運転者
が着座することができる簡易な丸椅子のような座席を設
けても良く、また、勿論エンジンフード36とは別体の
補助運転室を設け、その中に補助運転席38をしつらえ
ても良い。上記補助運転席38には、ステアリングホイ
ール40及びアクセルペダル42、並びに、図示を省略
されているブレーキペダルその他車両の運転上必要な諸
装置が設けられている。
【0010】なお、上記主運転室12に隣接する車台フ
レーム10の前端付近に、車幅方向に延在する前車軸4
4が配置され、同前車軸44は、その車幅方向両端部
を、メインリーフスプリング46及びヘルパリーフスプ
リング48を介して車台フレーム10に支持されてい
る。前車軸44には、後に詳述するように操舵車輪とし
ての前輪50が取付けられており、図示の給水車の場
合、後輪34は操舵されない。また、上記主運転室12
とエンジンフード36との間の車台フレーム10上に、
図示を省略されている給水タンク及び昇降式作業台等が
配置されている。
【0011】上記給水車の操舵装置の概略構成が図2の
斜視図に示されている。前車軸44の車幅方向両端に、
キングピンを介してナックル52が、同キングピンの軸
線の周りに自在に廻動し得るように支持され、同ナック
ル52のスピンドル部に、上記前輪50が装着されるホ
イールハブ54及びブレーキドラム56が回転自在に支
持されている。左右の前輪50を支持するナックル52
の何れか一方、図示の場合、左方のナックル52にナッ
クルアーム58が取付けられ、同ナックルアーム52の
先端自由端部にドラッグリンク60の後端が枢着されて
いる。
【0012】上記ドラッグリンク60の前端は、前輪即
ち操舵車輪の油圧操舵機構を構成する油圧シリンダ装置
62の出力部材を形成するピットマンアーム64の自由
端部に枢着されている。また、上記左右のナックル52
には、タイロッドアーム66が夫々突設され(図2では
右方のナックルのタイロッドアーム66のみが図示され
ている)、左右のタイロッドアーム66の自由端部に
は、操舵時に左右の前輪50の舵角を実質的に等しくす
るためのタイロッド68の両端が枢着されている。ま
た、主運転席14に着座した運転者によって操作される
ステアリングホイール16には、同ステアリングホイー
ルの回転方向及び回転角度に応じた作動圧油を上記油圧
シリンダ装置62に供給する第1の全油圧操舵制御装置
70が作動時に連結され、さらに補助運転席38の運転
者によって操作されるステアリングホイール40には、
同ステアリングホイールの回転方向及び回転角度に応じ
た作動圧油を上記油圧シリンダ装置62に供給する第2
の全油圧操舵制御装置72が作動的に連結されている。
【0013】上記第1及び第2全油圧操舵制御装置70
及び72の供給管路70a及び72aは、第1の電磁作
動油圧切換弁74を介して択一的に油圧ポンプ又は圧油
源76に接続される。油圧ポンプ76は、車両のエンジ
ン22によって駆動され又は車載バッテリ80(図3参
照)により給電される電動モータによって駆動され、オ
イルタンク82内に貯溜された作動油を加圧して吐出管
路76aを介し上記第1の油圧切換弁74に供給する。
【0014】上記第1全油圧操舵制御装置70の右舵出
力管路70r及び第2全油圧操舵制御装置72の左舵出
力管路721は第2の電磁作動油圧切換弁84に接続さ
れ、同油圧切換弁84の作動により択一的に油圧シリン
ダ装置62の右舵入力管路62rに連通される。同様
に、上記第1全油圧操舵制御装置70の左舵出力管路7
01及び第2全油圧操舵制御装置72の右舵出力管路7
2rは、第3の電磁作動油圧切換弁86に接続され、同
油圧切換弁86の作動により択一的に油圧シリンダ装置
62の左舵入力管路621に連通される。なお、第1及
び第2全油圧操舵制御装置70及び72の戻り管路70
b及び72bは、コネクタ88を介し共通の戻り管路9
0を経て上記オイルタンク82に連通されている。
【0015】上記操舵装置の作動態様を、図3の油圧回
路及び電気回路図について説明する。先ず、図3は、車
両のメインスイッチ(図示せず)が閉成され、エンジン
22が運転されていて、同エンジンに連動して駆動さ
れ、又は車載バッテリ80を電源として付勢される電動
モータによって油圧ポンプ76が運転されていることを
前提とする。上記補助運転席38に、スイッチ装置92
が設けられ、同スイッチ装置92は第1及び第2の可動
接点92a及び92bを具え、押しボタン94に運転者
の操作力が印加されていない休止時は、スプリング92
cの付勢力によって、図示のように第1可動接点92a
が閉成され、第2可動接点92bは開路されているが、
上記押しボタン94に運転者の操作力が加えられている
ときは、スプリング92cが克服されて第2可動接点9
2bが閉成されると共に、第1可動接点92aが開路さ
れるように構成されている。即ち、同スイッチ装置92
は、運転者により押しボタン94が押圧操作されている
ときのみ第2可動接点92bが閉成され、押しボタン9
4の押圧力が除かれると同時に、スプリング92cによ
り初期位置又は休止位置に自動的に復帰し第1可動接点
92aが閉成されかつ第2可動接点が開路されるように
構成されている。
【0016】次に、上記油圧シリンダ装置62は、図3
に概念的に示されているように、自体周知のインテグラ
ルパワーステアリング装置からコントロールバルブ部分
を除き油圧応動装置部分だけを残したものに相当する構
成を具えており、一例として図示の場合、シリンダ96
と、同シリンダ96内に摺動自在に嵌装されその外周に
噛合歯を設けたパワーピストン98と、同パワーピスト
ン98の外周の噛合歯に噛合するセクタギヤを有し同パ
ワーピストン98の変位によって回転されるセクタシャ
フト100とを備え、同セクタシャフト100に出力部
材を構成する前記ピットマンアーム64が固着されてい
る。
【0017】また、上記第1及び第2の全油圧操舵制御
装置70及び72は、実質的に同一の構造を有するフロ
ーコントロールバルブ102及び104であって、夫
々、ステアリングホイール16又は40の廻動により、
バルブ102,104が回転方向に応じた切換位置に切
り換えられると共に、油路をメータリングギヤ102
a,104aに接続してステアリングホイールの回転角
に応じた作動油量を吐出させるものである。即ち、ステ
アリングホイール16,40が中立位置にあるときは、
フローコントロールバルブ102,104が夫々中立位
置102N,104Nに保持され、このとき圧油源即ち
油圧ポンプ76の吐出管路76aに第1の油圧切換弁7
4を介して連通されるフローコントロールバルブ10
2,104の供給管路70a,72aは夫々弁ポートを
介し戻り管路70b,72bを経てオイルタンク82に
接続される。
【0018】次に、ステアリングホイール16,40を
右に廻動させると、フローコントロールバルブ102,
104が切換位置102R,104Rに切り換えられ、
入口管路70a,72aがメータリングギヤ102a,
104aに接続されて各ステアリングホイールの廻動角
に応じた油量の作動圧油が右舵出力管路70r,72r
に吐出される。また、ステアリングホイール16,40
を左に廻動させると、フローコントスールバルブ10
2,104が切換位置102L,104Lに切り換えら
れ、供給管路70a,72aがメータリングギヤ102
a,104aに接続されて各ステアリングホイールの廻
動角に応じた油量の作動圧油が左舵出力管路701,7
21に吐出される。
【0019】また、上記第1油圧切換弁74、第2油圧
切換弁84及び第3油圧切換弁86は、何れも2位置4
ポートの切換弁であり、図3では各切換弁74,84及
び86が、すべて前方運転席14のステアリングホイー
ル16により操舵が行なわれる状態にあって、上述した
スイッチ装置92の第1可動接点が閉成され、夫々第1
の切換位置74A,84A及び86Aに切換えられてい
る。従って、圧油源即ち油圧ポンプ76から吐出された
作動圧油は圧力調整弁又はオリフィス106で調圧され
て吐出管路76aから第1切換位置74Aに保持されて
いる油圧切換弁74に供給され、さらに、供給管路70
aを通って主運転席のステアリングホイール16に連結
された第1の全油圧操舵装置70を構成するコントロー
ルバルブ102に供給される。
【0020】既に説明したように、前方又は常用のステ
アリングホイール16が操作されず中立位置にあるとき
は、コントロールバルブ102が中立位置102Nに保
持されているので、右舵及び左舵出力管路70r及び7
01の何れにも作動圧油が供給されず、供給管路70a
に供給された作動圧油は戻り管路70bからオイルタン
ク82に還流し、油圧操舵機構を構成する油圧シリンダ
装置62は図示の中立位置に保持されている。また、こ
のとき保持運転席38側の後方のステアリングホイール
40への作動圧油の供給は、第1圧力制御弁74が第1
の切換位置にあるため遮断され、コントロールバルブ7
2は休止して中立位置に保持されている。
【0021】次に、前方のステアリングホイール16が
操舵のため右方に廻動されると、コントロールバルブ1
02が切換位置102Rに切り換えられて、同ステアリ
ングホイールの廻動角に応じた油量の作動圧油が、メー
タリングギヤ102aにより調量されて右舵出力管路7
0rに吐出され、第1切換位置84Aに切り換えられて
いる第2油圧切換弁84から油圧シリンダ装置62の右
舵圧力室96Rに供給される。一方、同油圧シリンダ装
置62の左舵圧力室96Lは、第1切換位置86Aに切
換えられている第3油圧切換弁86からコントロールバ
ルブ102の切換位置102Rにおける弁ポートを通
り、戻り管路70bからオイルタンク82に流出する。
従って、パワーピストン98が図において左動し、セク
タギヤを備えたセクタシャフト100が右舵方向に回転
し、ピットマンアーム64、ドラッグリンク60、ナッ
クルアーム58及びナックル52を介し操舵車輪、即ち
前輪50が右舵操舵される。
【0022】次に、ステアリングホイール16が左方に
廻動されると、コントロールバルブ102が切換位置1
02Lに切り換えられ、同ステアリングホイールの廻動
角に応じた油量の作動圧油がメータリングギヤ102a
により調量されて左舵出力管路701に吐出され、第1
切換位置86Aに切換えられている第3油圧切換弁86
から油圧シリンダ装置62の左舵圧力室96Lに供給さ
れる。一方、同油圧シリンダ装置62の右舵圧力室96
Rは、第1切換位置84Aに切り換えられている第2油
圧切換弁84からコントロールバルブ102の切換位置
102Lにおける弁ポートを通り、戻り管路70bから
オイルタンク82に排出される。この結果、油圧シリン
ダ装置64のパワーピストン98が図において右動し、
ピットマンアーム64、ドラッグリンク60、ナックル
アーム58、及びナックル52を介し前輪50が左舵操
舵される。
【0023】上記のように、主運転席14のステアリン
グホイール16を操作して操舵を行ない、かつアクセル
ペダル18その他の走行制御装置を操作に駐機している
航空機の主翼等の下側に給水車を進入させ、所要の給水
作業が終了したのち、航空機の下側から退去することと
なるが、この際、航空機の周辺には、点検、整備のため
の車両や作業者、給油や貨物の積み卸し等の車両や作業
者が頻繁に往来するので、運転者が主運転席14に着座
したままで後方を視認しながら後進し退去することは、
安全上問題がある。そこで、給水車の後進退去時に、運
転者が補助運転席38に移動し、後進方向を向いてステ
アリングホイール40を操作して操舵を行ない、かつア
クセルペダル42その他の走行制御装置を操作して、航
空機から十分離れた安全な地点まで給水車を移動させ、
その後、再び主運転席14に移って通常の運転を行なう
ことが安全上有利である。
【0024】運転者が主運転席14から補助運転席38
に移動する場合、主運転室に設けられているトランスミ
ッション24の変速操作レバー又はシフトレバーはニュ
ートラル(N)に操作され、かつ駐車ブレーキが作動
(ON)される。補助運転席38に移動した運転者は、
前記スイッチ装置92の押しボタン94を押し続け、駐
車ブレーキを解除(OFF)すると共に、シフトレバー
を後進位置(R)に操作する。上記駐車ブレーキの解除
及びトランスミッション24の後進位置(R)へのシフ
ト操作は、手動でも良く、また上記スイッチ装置92の
押しボタン94を押すことによって、自動的に行なうこ
ともできる。
【0025】上記押しボタン94を押し続けることによ
って、第2可動接点92bが閉成されると共に、第1可
動接点92aが開路される。このため第1油圧切換弁7
4は第2の切換位置74Bに切り換えられ、第2及び第
3油圧切換弁84及び86も、夫々第2の切換位置84
B及び86Bに切り換えられる。上記第1油圧切換弁7
4の第2切換位置74Bへの切り換えによって、油圧ポ
ンプ76から吐出され調圧された作動圧油は、供給管路
72aを通って第2の全油圧操舵装置72を構成するコ
ントロールバルブ104に供給される。勿論、このとき
第1コントロールバルブ102とオイルポンプ76の吐
出管路76aとの連通は遮断され、同コントロールバル
ブ102は休止又は不作動状態となる。
【0026】補助運転席38のステアリングホイール4
0が操作されず中立位置にあるときは、コントロールバ
ルブ104が中立位置104Nに保持されているので、
左舵及び右舵出力管721及び72rの何れにも作動圧
油が供給されず、供給管路72aに供給された作動圧油
は、戻り管路72bからオイルタンク82に還流し、油
圧シリンダ装置62は図示の中立位置に保持されてい
る。
【0027】次に、上記スイッチ装置92の押しボタン
94を押したままステアリングホイール40を操舵のた
め右方に廻動させると、コントロールバルブ104が切
換位置104Rに切り換えられてステアリングホイール
の廻動角に応じた油量の作動圧油がメータリングギヤ1
04aにより調量されて右舵出力管路72rに吐出さ
れ、第2切換位置86Bに切り換えられている第3油圧
切換弁86から油圧シリンダ装置62の左舵圧力室96
Lに供給される。一方、同油圧シリンダ装置62の右舵
圧力室96Rは、第2切換位置84Bに切り換えられて
いる第2油圧切換弁84からコントロールバルブ104
の切換位置104Rにおける弁ポートを通り、戻り管路
72bからオイルタンク82に流出する。この結果、パ
ワーピストン98が図において右方に摺動し、セクタシ
ャフト100が左舵方向に回転し、ピットマンアーム6
4、ドラッグリンク60、ナックルアーム58及びナッ
クル52を介して操舵車輪即ち前輪50が前進方向に関
して左舵操舵される。図1に示されているように、ステ
アリングホイール40を操作する運転者は、車両の後方
を向いて運転しており、車両は後進しているので、前輪
50を左舵操舵することによって、車両は右方に旋回
し、結果的に右舵操舵が行なわれることとなる。
【0028】同様に、上記スイッチ装置92の押しボタ
ン94を押したままステアリングホイール40を左方に
操舵廻動させると、コントロールバルブ104が切換位
置104Lに切り換えられてステアリングホイールの廻
動角に応じた油量の作動圧油が、メータリングギヤ10
4aにより調量されて左舵出力管路721に吐出され、
第2切換位置84Bに切り換えられている第2油圧切換
弁84から油圧シリンダ装置62の右舵圧力室96Rに
供給される。一方、同油圧シリンダ装置62の左舵圧力
室96Lは、第2切換装置86Bに切り換えられている
第3油圧切換弁86からコントロールバルブ104の切
換位置104Lにおける弁ポートを通り、戻り管路72
bからオイルタンク82に流出する。この結果、パワー
ピストン98が図において左方に変位し、セクタシャフ
ト100が右舵方向に回転し、ピットマンアーム64、
ドラッグリンク60、ナックルアーム58及びナックル
52を介して前輪50が前進方向に関して右舵操舵され
る。車両は後進しているので、上記前輪50の右舵操舵
により車両は左方に旋回し、結果的に左舵操舵が行なわ
れることとなる。
【0029】上述したように、補助運転席38での操舵
及び運転操作により、給水車が駐機している航空機から
十分な距離離れた地点に達したときに停止させ、トラン
スミッションをニュートラル(N)にシフトすると共
に、駐車ブレーキを作動(ON)させたのち、上記スイ
ッチ装置92の押しボタン94から手を離すと、スプリ
ング92cにより第2可動接点92bが開始すると共
に、第1可動接点92aが閉成され、同スイッチ装置9
2は自動的に初期位置に復帰する。そこで、運転者は前
方の主運転席14に戻り、前述した通常の運転操作を行
なう。
【0030】上記構成によれば、主運転席及び補助運転
席のステアリングホイール16及び40に第1及び第2
の全油圧操舵制御装置70及び72が作動的に連結さ
れ、操舵車輪50を操舵駆動する油圧操舵機構62と上
記全油圧操舵制御装置70及び72との間に、機械的な
リンク装置を設ける必要がないので、構造簡単かつ安価
であり、車体レイアウト上の自由度が大きい利点があ
る。また、補助運転席からの操舵は、上記自動復帰形の
スイッチ装置92に運転者が操作力を加えていない限り
行なうことができないので安全性が高く、逆に上記補助
運転席のスイッチ装置92に運転者が操作力を加えてい
ない限り主運転席からの操舵が可能であるため、主運転
席での操舵のために特別なスイッチ装置の操作を必要と
せず、主運転席での運転が簡便な利点があり、更に補助
運転席のスイッチ装置92の開成忘れ等の問題がなく、
一人の運転者で主運転席及び補助運転席での運転を行な
うことが容易で、所謂ワンマン化による運転コストの低
減を図り得る利点がある。
【0031】なお、本発明の適用は、例示した空港用給
水車に限定されるものではなく、主運転席及び補助運転
席を有する種々の車両に広く適用することができる。
【0032】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る主運転席と
補助運転席とを有する車両の操舵装置は、操舵車輪を操
舵駆動する油圧操舵機構と、主運転席に設けられ上記油
圧操舵機構への作動圧油の給排を制御する第1の全油圧
操舵制御装置と、補助運転席に設けられ上記油圧操舵機
構への作動圧油の給排を制御する第2の全油圧操舵制御
装置と、上記第1又は第2全油圧操舵制御装置を介して
上記油圧操舵機構に作動圧油を供給する圧油源と、上記
第1又は第2全油圧操舵制御装置と上記圧油源との連通
を択一的に切り換える電磁作動の油圧切換弁と、上記補
助運転席に配置されて上記油圧切換弁の付勢回路に介装
され、操作力が加えられているとき、上記圧力源と第2
全油圧操舵制御装置とを連通させる第2位置に上記油圧
切換弁を位置させ、かつ上記操作力が除かれたとき自動
的に非操作位置に復帰して、上記圧力源と第1全油圧操
舵制御装置とを連通させる第1位置に上記油圧切換弁を
位置させるスイッチ装置とを備えたことを特徴とし、構
造簡単かつ安価で、車体への搭載に際しレイアウト上の
自由度が大きい利点があり、また補助運転席からの操舵
に際して主運転席のスイッチの操作忘れ等の面倒が少な
く使用便宜性が優れ、さらに運転要員のワンマン化が容
易で運転コストを低減し得る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操舵装置を適用した空港用給水車
の概略側面図である。
【図2】図1に示した給水車の操舵装置全体を抽出して
示した概略斜視図である。
【図3】図2に示した操舵装置全体の油圧回路及び電気
回路図である。
【符号の説明】
10…車台フレーム、12…主運転室、14…主運転
席、16…ステアリングホイール、18…アクセルペダ
ル、22…エンジン、24…トランスミッション、26
…プロペラシャフト、28…後車軸、34…後輪、36
…エンジンフード、38…補助運転席、40…ステアリ
ングホイール、42…アクセルペダル、50…前輪(操
舵車輪)、52…ナックル、58…ナックルアーム、6
0…ドラッグリンク、62…油圧操舵機構(油圧シリン
ダ装置)、64…ピットマンアーム、68…タイロッ
ド、70…第1の全油圧操舵機構、72…第2の全油圧
操舵機構、74…第1の油圧切換弁、76…油圧ポンプ
(圧油源)、80…車載バッテリ、82…オイルタン
ク、84…第2の油圧切換弁、86…第3の油圧切換
弁、92…スイッチ装置、94…押しボタン、96…シ
リンダ、98…パワーピストン、100…セクタシャフ
ト、102及び104…コントロールバルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵車輪を操舵駆動する油圧操舵機構
    と、主運転席に設けられ上記油圧操舵機構への作動圧油
    の給排を制御する第1の全油圧操舵制御装置と、補助運
    転席に設けられ上記油圧操舵機構への作動圧油の給排を
    制御する第2の全油圧操舵制御装置と、上記第1又は第
    2全油圧操舵制御装置を介して上記油圧操舵機構に作動
    圧油を供給する圧油源と、上記第1又は第2全油圧操舵
    制御装置と上記圧油源との連通を択一的に切り換える電
    磁作動の油圧切換弁と、上記補助運転席に配置されて上
    記油圧切換弁の付勢回路に介装され、操作力が加えられ
    ているとき、上記圧力源と第2全油圧操舵制御装置とを
    連通させる第2位置に上記油圧切換弁を位置させ、かつ
    上記操作力が除かれたとき自動的に非操作位置に復帰し
    て、上記圧力源と第1全油圧操舵制御装置とを連通させ
    る第1位置に上記油圧切換弁を位置させるスイッチ装置
    とを備えたことを特徴とする主運転席と補助運転席とを
    有する車両の操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020117177A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 大鉄工業株式会社 鉄道用トンネル内輸送車両

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