JPH1034709A - 自動車用内外装部品 - Google Patents

自動車用内外装部品

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JPH1034709A
JPH1034709A JP19609296A JP19609296A JPH1034709A JP H1034709 A JPH1034709 A JP H1034709A JP 19609296 A JP19609296 A JP 19609296A JP 19609296 A JP19609296 A JP 19609296A JP H1034709 A JPH1034709 A JP H1034709A
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side molding
interior
gradient
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JP19609296A
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Takuji Nagata
卓二 永田
Hiroshi Mukai
浩 向井
Yasunobu Teramoto
泰庸 寺本
Katsuhiko Shiraki
雄彦 白木
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】意匠面にヒケのない自動車用内外装部品を提供
すること。 【解決手段】サイドモール11の裏面Rに、射出終了後
のスライドコア21a,21bの移動時において、スラ
イドコア21a,21bと離間する方向に傾斜する勾配
を設けた。これにより、射出後にスライドコア21a,
21bが矢印方向に移動しても、スライドコアa,21
bの端部でサイドモール11の裏面Rが抉り取られるの
を防止できる。その結果、サイドモール11の意匠面D
にヒケが発生するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボディに
装着されるサイドモール等の自動車用内外装部品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車には数多くの内外装樹脂製
品が取着されている。そのような樹脂製品の一つとし
て、例えばサイドモールがある。図4及び図5に示すよ
うに、サイドモール51a,51bは、自動車のボディ
(ドア54,55)の傷つき防止、空力特性の改善、特
徴的な意匠の実現などを目的として、ドア54,55側
面に位置するパネル53に取り付けられるものであり、
射出成形により製造される。
【0003】図5に示すように、前後のドア54,55
に装着されたサイドモール51の対向する側の端部には
ドア54,55側に向けて屈曲する屈曲部56が形成さ
れている。これにより、両端部をオーバラップさせた状
態でサイドモール51を取り付けることができ、より意
匠性が向上される。サイドモール51をパネル53に取
り付ける際は、サイドモール51に一体形成された取付
座57にクリップ58を係合させ、同クリップ58をパ
ネル53に差し込む。これにより、パネル53にサイド
モール51が連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、次のような問題があった。図6に示
すように、前記屈曲部56及び取付座57と対応する部
位におけるサイドモール51の意匠面Dにヒケ59が発
生するという問題があった。この原因として、図7
(a)に示すように、屈曲部56及び取付座57はスラ
イドコア60a,60bが使用されて成形されるが、射
出後にスライドコア60a,60bがサイドモール51
から離間する方向に移動する際、図7(b)に示すよう
に、スライドコア60a,60bの端部がサイドモール
51の裏面を抉るようにして移動する。
【0005】そのため、スライドコア60a,60bに
より抉られた部位の肉厚は他の部位よりも薄肉となり、
その薄肉部61と対応する裏面(意匠面D)においてヒ
ケ59が発生する。意匠面Dにヒケ59が発生した際に
は、外観が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、意匠面にヒケのない自
動車用内外装部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解消するため
に、請求項1に記載の発明では、射出成形により成形さ
れる自動車用内外装部品であって、意匠面の裏面側に、
射出終了後の金型移動時に金型と離間する方向に傾斜す
る勾配を設けたことをその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記勾配を有
する裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚は、前記勾
配を有しない裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚に
対して、3%〜10%の範囲で厚肉であることをその要
旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、前記勾配を有
する裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚は、前記勾
配を有しない裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚に
対して、3%〜5%の範囲で厚肉であることをその要旨
とする。
【0010】(作用)請求項1に記載の発明において
は、内外装部品の意匠面の裏面側に、射出終了後の金型
移動時に金型と離間する方向に傾斜する勾配を設けたこ
とにより、金型移動時に同金型により内外装部品の裏面
が抉り取られるのが防止される。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加え、前記勾配を有する裏面と
その表面側の意匠面との間の肉厚が、前記勾配を有しな
い裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚に対して、3
%〜10%の範囲で厚肉であることから、その勾配によ
る肉厚変化の影響が小さい。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加え、前記勾配を有する裏面と
その表面側の意匠面との間の肉厚は、前記勾配を有しな
い裏面とその表面側の意匠面との間の肉厚に対して、3
%〜5%の範囲で厚肉であることからより一層肉厚変化
の影響が小さい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、サイドモールに
具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。な
お、本実施形態におけるサイドモールも上記従来技術に
て詳述した図5のサイドモール51と同材質であるとと
もに、ボディ52に取着されたパネル53にクリップ5
8を介して連結されることから、ここでは従来技術のサ
イドモール51との相違箇所についてのみ詳述する。
【0014】図1に示すように、本実施形態におけるサ
イドモール11の屈曲部12側における裏面Rの端部P
1からA点までの間には、A点側に行くに従つて意匠面
Dと裏面Rとの間の距離(肉厚)が薄肉となる勾配が設
けられている。また、取付座13の端部P2からB点ま
での間には、B点側に行くに従って意匠面Dと裏面Rと
の間の距離(肉厚)が薄肉となる勾配が設けられてい
る。なお、前記A点とB点との間における意匠面Dと裏
面Rとの間の肉厚は、均一であり、図5のサイドモール
51の肉厚と同肉厚である。
【0015】前記屈曲部12の端部P1における意匠面
Dと裏面Rとの肉厚tlは、A点とB点との間における
意匠面Dと裏面Rとの間の肉厚t2に対し、3%〜5%
ほど厚肉に形成されている。
【0016】上記のように本実施形態のサイドモール1
1には意匠面Dにがヒケが存在しない。すなわち、本実
施形態のサイドモール11の成形時において、裏面Rが
スライドコアにより抉り取られるようなことがない。つ
まり、サイドモール11の裏面Rに、射出終了後のスラ
イドコア21a,21bの移動時において、スライドコ
ア21a,21bと離間する方向に傾斜する滑らかな勾
配を設けた。
【0017】これにより、図2(b)に示すように、射
出後にスライドコア21a,21bが矢印方向に移動し
ても、スライドコアa,21bの端部でサイドモール1
1の裏面Rが抉り取られるのを防止できる。その結果、
サイドモール11の意匠面Dにヒケが発生するのを防止
できる。
【0018】また、前記勾配が設けられた部位のサイド
モール11の肉厚tlは、勾配が設けられていない部位
のサイドモール11の肉厚t2に対し、3%〜5%の範
囲内で厚肉に形成されていることから、取付作業上及び
意匠上の面においてもほとんど影響はない。なお、図面
上においては、説明の便宜上前記勾配を誇大表現して説
明している。
【0019】本発明は次のように構成することもでき
る。 (1)上記実施形態においては、内外装部品としてサイ
ドモール11で具体化したが、各種の内外装樹脂製品
(ウィンドモールやフードモールなどの各種モール、サ
イドガーニッシュやリアパネルガーニッシュなどの各種
ガーニッシュ、マットガードなど)の自動車用内外装部
品に具体化してもよい。
【0020】(2)上記実施形態においては、勾配が設
けられた部位のサイドモール11の肉厚tlは、勾配が
設けられていない部位のサイドモール11の肉厚t2に
対し、3%〜5%の範囲内で厚肉となるように形成した
が、この範囲を3%〜10%として具体化してもよい。
この範囲以外の肉厚でサイドモール11を構成した際に
は、意匠面Dにヒケが発生したり(範囲未満の場合)、
取付が不可能となったり(範囲を超越した場合)する。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、金型移
動時に同金型により内外装部品の裏面が抉り取られるの
を防止できることから、肉厚変化による内外装部品の意
匠面へのヒケの発生を防止することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、前記勾配による肉厚変化の
影響が小さいことから、取付作業上及び意匠上の面にお
いても支障がない。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、前記勾配による肉厚変化の
影響が一層小さいことから、取付作業上及び意匠上の面
においても何ら支障がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態におけるサイド
モールの平断面図。
【図2】(a)は成形時におけるサイドモール及びスラ
イドコアの平断面図。(b)は(a)の状態からスライ
ドコアが移動した状態におけるサイドモール及びスライ
ドコアの平断面図。
【図3】ドアに装着された状態におけるサイドモールの
平断面図。
【図4】自動車の側面図。
【図5】従来のドアに装着された状態におけるサイドモ
ールの平断面図。
【図6】従来のサイドモールの平断面図。
【図7】(a)は成形時におけるサイドモール及びスラ
イドコアの平断面図。(b)は(a)の状態からスライ
ドコアが移動した状態におけるサイドモール及びスライ
ドコアの平断面図。
【符号の説明】
11…自動車用内外装部品としてのサイドモール、D…
意匠面、R…裏面、21a,21b…金型、tl…肉
厚、t2…肉厚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 泰庸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 白木 雄彦 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により成形される自動車用内外
    装部品(11)であって、 意匠面(D)の裏面(R)側に、射出終了後の金型移動
    時に金型(21a,21b)と離間する方向に傾斜する
    勾配を設けたことを特徴とする自動車用内外装部品。
  2. 【請求項2】 前記勾配を有する裏面(R)とその表面
    側の意匠面(D)との間の肉厚(tl)は、前記勾配を
    有しない裏面(R)とその表面側の意匠面(D)との間
    の肉厚(t2)に対して、3%〜10%の範囲で厚肉で
    ある請求項1に記載の自動車用内外装部品。
  3. 【請求項3】 前記勾配を有する裏面(R)とその表面
    側の意匠面(D)との間の肉厚(tl)は、前記勾配を
    有しない裏面(R)とその表面側の意匠面(D)との間
    の肉厚(t2)に対して、3%〜5%の範囲で厚肉であ
    る請求項1に記載の自動車用内外装部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100471849B1 (ko) * 2002-07-11 2005-03-08 현대자동차주식회사 범퍼금형의 씽크 방지 구조
JP2017065349A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社ファルテック 車両用成形品

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KR100471849B1 (ko) * 2002-07-11 2005-03-08 현대자동차주식회사 범퍼금형의 씽크 방지 구조
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