JP2000006742A - 車両用エアバッグ装置のエアバッグリッド構造 - Google Patents

車両用エアバッグ装置のエアバッグリッド構造

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JP2000006742A
JP2000006742A JP10171183A JP17118398A JP2000006742A JP 2000006742 A JP2000006742 A JP 2000006742A JP 10171183 A JP10171183 A JP 10171183A JP 17118398 A JP17118398 A JP 17118398A JP 2000006742 A JP2000006742 A JP 2000006742A
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JP
Japan
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airbag
grid
air bag
airbag lid
groove
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JP10171183A
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English (en)
Inventor
Kazumi Ono
和美 小野
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの押力で容易に変形(ベコつき)を
生じさせることがない剛性を保有させると共に上記エア
バッグリッドの射出成形時における射出樹脂の流動性を
向上せしめて、成形の容易性、確実性を高めて品質に優
れたエアバッグリッドを得ること。 【解決手段】 エアバッグリッドの裏面には開裂溝29
を形成し、そのエアバッグリッドの表面には、上記開裂
溝29に対応して、キャラクターライン30を生ぜしめ
るための断面円弧形状の凹溝31を形成せしめた樹脂製
のエアバッグリッド21において、該エアバッグリッド
21の裏面に、上記凹溝31の円弧と同心円弧形状であ
りかつエアバッグリッドの表裏最大肉厚幅(H)より小
さくなることのない肉厚幅の膨出突条32を、上記開裂
溝29を避けて、その開裂溝29の両側辺縁に沿って形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に設備され
るエアバッグ装置のエアバッグリッド構造であって、特
に車体に取付けられているエアバッグリッドが外部から
の押力で容易に変形(ベコつき)を生じさせることがな
い剛性を保有させると共に上記エアバッグリッドの射出
成形時における射出樹脂の流動性を向上せしめて、成形
の容易性、確実性を高めて品質に優れたエアバッグリッ
ドを得ることができる車両用エアバッグ装置のエアバッ
グリッド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に設備されているエアバッグ装
置の形態は多様化されているが、その中で助手席前方の
インストルメントパネル部に設備されているエアバッグ
装置として、例えば図5で示す如き構造のものがある。
つまりインストルメントパネル1には、エアバッグモジ
ュール2内に具備されているエアバッグ3を搭乗者方向
へ膨出せしめるための開口4が形成されており、この開
口4は、例えば熱可塑性エラストマからなる樹脂製のエ
アバッグリッド5により常時は閉塞されている。またこ
のエアバッグリッド5の裏側には係止孔6を有する係止
片7が形成されており、その係止孔6をエアバッグモジ
ュール2に設けられているフック部材8に係止させ、さ
らにはエアバッグリッド5の裏側に設けられている係止
爪片9を、開口4の口縁部に係止させることでエアバッ
グリッド5の取付けを維持させている。
【0003】また上記エアバッグリッド5の裏面には図
6の拡大図で示すように、エアバッグモジュール2内に
設備されているインフレータ10の起爆時に生じるエア
バッグ3の膨張力を受けて開裂し、そのエアバッグ3を
搭乗者方向へ膨出せしめるための開裂溝11を形成して
いる。さらに上記エアバッグリッド5の表面中央部に
は、上記開裂溝11との対応位置にキャラクターライン
12を生ぜしめるための断面円弧形状の凹溝13が形成
されている。このキャラクターライン12は、エアバッ
グリッドの裏面に形成されている開裂溝11に対応する
エアバッグリッド表面に生じるその色調、艶(照り)等
の変化をカモフラージュせしめるための手段として設け
られているものであって、さらには、そのカモフラージ
ュ効果を高めるためにこのキャラクターライン12に加
えてエアバッグリッドの表面にシボ加工を施すことも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、肉厚が一
定となしているエアバッグリッドの裏面には開裂溝11
を形成し、さらにその表面には、凹溝13を形成してい
る従来のエアバッグリッド5の断面形状は図6で示して
いるように凹溝13部分の肉厚が薄くなり、剛性が低下
されているためにこれが原因でエアバッグリッドの中央
部をその表面から押えたとき、ベコつきが生じやすく、
エアバッグリッドとしての品質が損なわれている。また
上記凹溝13による肉薄により、そのエアバッグリッド
5の射出成形時における樹脂の流動性が低下(流動抵抗
の増大)し、エアバッグリッド5の成形性が悪化すると
いう不具合があった。
【0005】本発明はかかる従来の不具合に着目してな
されたもので、エアバッグリッドの表面に、キャラクタ
ーラインを生ぜしめるための凹溝を形成したエアバッグ
リッドにおいて、その凹溝を設けても、開裂溝を除く部
分のエアバッグリッドの肉厚が低下しない構成となし
て、樹脂成形されたエアバッグリッドのベコつきが生じ
ないようにして、エアバッグリッドの品質を高め、さら
には、そのエアバッグリッドの射出成形時における成形
型内での樹脂の流動性を円滑ならしめ、成形の容易性を
高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1では、エアバッグリッドの裏面に
開裂溝を形成し、そのエアバッグリッドの表面には、上
記開裂溝に対応して、キャラクターラインを生ぜしめる
ための断面円弧形状の凹溝を形成せしめた樹脂製のエア
バッグリッドにおいて、該エアバッグリッドの裏面に、
上記凹溝の円弧と同心円弧形状でありかつエアバッグリ
ッドの表裏最大肉厚幅より小さくなることのない肉厚幅
の膨出突条を、上記開裂溝を避けて、その開裂溝の両側
辺縁に沿って形成した車両用エアバッグ装置のエアバッ
グリッド構造であることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施形
態に基いて詳細に説明する。
【0008】21は、図2で示すインストルメントパネ
ル22に形成されているエアバッグ膨出口23を塞ぐよ
うにして取付けられる樹脂製のエアバッグリッドであっ
て、このエアバッグリッド21は、正面横長の方形に形
成されているリッド本体部24と、そのリッド本体部2
4の周縁に一体形成されている鍔形状の取付部25とか
らなっており、その取付部25に設けられている取付孔
26と、インストルメントパネル22の芯材27に設け
られている取付孔28に挿通される不図示の取付ねじに
より、エアバッグリッド21をインストルメントパネル
22に取付けることができる。
【0009】上記リッド本体部24の裏面中央部には、
断面略V字形状に切欠された開裂溝29が形成されてい
る。この開裂溝29の正面形態は用途に応じてH字型又
はコ字型等があるが、本実施形態にあっては、図4で示
すようにH字型としている。該リッド本体部24の表面
中央部には、上記開裂溝29と対応する位置にキャラク
ターライン30を形成するための断面円弧形状の凹溝3
1が形成されている。
【0010】このような構成のリッド本体部24中央の
一般部の肉厚寸法は(H)であるが、リード本体部24
の表面に凹溝31を形成することで上記肉厚寸法(H)
が小さくなり(薄くなる)、このためにリッド本体部2
4にベコつきが生じる原因となるので、本実施形態で
は、凹溝31形成部における肉厚が薄くならないように
するために、リッド本体部24の裏面に、凹溝31の円
弧と同芯円弧である膨出突条32を上記開裂溝29を避
けて、その開裂溝の両側辺縁に沿って形成したものであ
る。
【0011】このように、本実施形態では、リッド本体
部24の表面にキャラクターラインを形成するための凹
溝31を形成したエアバッグリッド21において、その
凹溝成形部分のリッド本体24肉厚が薄くならないよう
にする膨出突条32を、そのリッド本体部24の裏面に
形成していることで、その凹溝成形部分の剛性低下を抑
制することができ、これにより特にリッド本体部24の
外力作用時のベコつきを防止することができ、品質の点
で優れたエアバッグリッドの提供が可能となる。
【0012】また上記の膨出突条32を設けたことによ
りリッド本体部24の開裂溝29を除く部分の肉厚が一
般部肉厚と同じに確保されるために、例えば図4で示す
ように、エアバッグリッド成形型の樹脂射出ノズル33
(図では右側及び下側の2側方に設けたものを示した
が、そのいずれか一方でもよい)から樹脂材料を射出さ
せるエアバッグリッド21の射出成形時における樹脂の
流動性が円滑であって、これによっても品質に優れたエ
アバッグリッドを歩留り良く成形することができる。
【0013】なお上記図3で示す実施形態では、開裂溝
29の溝壁と、膨出突条32の表面との交点が角ばった
エッジ34となっているが、このエッジ34と膨出され
るエアバッグとの摩擦を低減するため、そのエッジ34
部に角取りアールを設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明のエアバッグリッド
構造によれば、特にそのリッド本体部に押動力が作用し
ても該リッド本体部にベコつきを生じさせることがな
く、品質の良好なエアバッグリッドを提供することがで
きる。また上記エアバッグリッドの射出成形時における
樹脂の流動性も円滑であって、品質が良好であるエアバ
ッグリッドを歩留りよく生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなるエアバッグリッドの実施形態を
示した斜視図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】図2における要部(B)の拡大詳細図。
【図4】本発明よりなるエアバッグリッドの実施形態を
示した正面図と樹脂射出ノズルの位置関係を示した説明
図。
【図5】従来例のエアバッグ装置の断面説明図。
【図6】従来のエアバッグリッドの要部を示した断面
図。
【符号の説明】
21…エアバッグリッド 22…インストルメントパネル 23…エアバッグ膨出口 24…リッド本体部 25…取付部 26…取付孔 27…芯材 28…取付孔 29…開裂溝 30…キャラクターライン 31…凹溝 32…膨出突条 33…射出ノズル 34…エッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグリッドの裏面には開裂溝(2
    9)を形成し、そのエアバッグリッドの表面には、上記
    開裂溝(29)に対応して、キャラクターライン(3
    0)を生ぜしめるための断面円弧形状の凹溝(31)を
    形成せしめた樹脂製のエアバッグリッド(21)におい
    て、該エアバッグリッド(21)の裏面に、上記凹溝
    (31)の円弧と同心円弧形状でありかつエアバッグリ
    ッドの表裏最大肉厚幅(H)より小さくなることのない
    肉厚幅の膨出突条(32)を、上記開裂溝(29)を避
    けて、その開裂溝(29)の両側辺縁に沿って形成した
    ことを特徴とする車両用エアバッグ装置のエアバッグリ
    ッド構造。
JP10171183A 1998-06-18 1998-06-18 車両用エアバッグ装置のエアバッグリッド構造 Withdrawn JP2000006742A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1439987A1 (en) * 2001-10-23 2004-07-28 General Electric Company Instrument panel system with hidden airbag door
EP2055537A3 (en) * 2007-10-31 2010-06-02 Takata Corporation Interior component and airbag apparatus for vehicle
US11225217B2 (en) 2019-03-12 2022-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Airbag apparatus

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