JPH10337314A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JPH10337314A
JPH10337314A JP9148945A JP14894597A JPH10337314A JP H10337314 A JPH10337314 A JP H10337314A JP 9148945 A JP9148945 A JP 9148945A JP 14894597 A JP14894597 A JP 14894597A JP H10337314 A JPH10337314 A JP H10337314A
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和行 森田
Tsutomu Yamazawa
勉 山澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の症状に応じて適切な治療を行うこと
ができるマッサージ機を提供する。 【解決手段】 椅子2とリモコン3とで構成され、椅子
2は、座部21と、背もたれ部22と、背もたれ部22
に上下方向に移動可能に設けられた一対のもみ玉25
と、座部21及び背もたれ部22に膨張・収縮可能に設
けられた空気袋26とを有する。リモコン3により症状
を入力すると、入力された症状に基づいてマッサージ方
法が決定され、決定されたマッサージ方法に則してもみ
玉25と空気袋26によりマッサージが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体を機械的刺激
や電気的刺激により施療するマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマッサージ機としては、機械的刺
激(もむ、たたく、押す等)の種類、強さ、刺激する位
置(治療部位)等を使用者が例えばリモートコントロー
ラ(リモコン)のスイッチで選択・設定して治療を行う
ものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マッサージ機では、使用者はどういう刺激を選択すれ
ば、症状の緩和に最も効果があるのかが分からないこと
が多いため、誤った使用を行ってしまう可能性がある。
例えば、本来なら弱くもむようにマッサージを行う必要
があるのに、強くたたくマッサージを自分勝手に設定し
てしまう恐れがある。このような場合、症状や治療部位
によっては、症状の緩和どころか、逆に症状が悪化して
しまうことがある。
【0004】この発明は、そのような問題点に着目して
なされたもので、使用者の症状に応じて適切な治療を行
うことができるマッサージ機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のマッサージ機は、使用者の症状
を入力する症状入力手段と、入力された症状に基づいて
マッサージ方法を決定するマッサージ方法決定手段と、
このマッサージ方法決定手段によって決定されたマッサ
ージ方法に則して使用者に施療を行う治療手段とを備え
ることを特徴とする。
【0006】このマッサージ機では、使用者が症状を入
力すれば、その症状に基づいて症状に適したマッサージ
方法が決定され、決定されたマッサージ方法に則して施
療が行われるので、症状に応じて適切な治療を行うこと
ができる。なお、本発明において、治療手段は、人体に
機械的刺激や電気的刺激を与えることができるものであ
れば特定されない。機械的刺激を与えるものとしては、
例えば通常のマッサージ機に使用されているもみ玉式、
空気を利用するエア式、振動を利用する振動式があり、
電気的刺激を与えるものとしては、例えば低周波治療器
があり、これらを単独で用いてもよいし、組合せて使用
してもよい。又、治療手段の個数も、1個である必要は
なく、人体を広範囲にわたって多様にマッサージするた
めには複数個を設けるのが好ましい。この治療手段によ
り、人体に対してもむ、たたく、押す、振動させる等の
機械的刺激や、低周波電流を流す等の電気的刺激が与え
られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。その一実施形態に係るマッサージ機の外
観斜視図を図1に示す。このマッサージ機1は、腰掛け
型の椅子2とリモートコントローラ(リモコン)3とで
構成される。腰掛け型の椅子2は、脚部23が取付けら
れた座部21と、背もたれ部22と、背もたれ部22に
上下方向に移動可能に設けられた一対のもみ玉25と、
座部21及び背もたれ部22に膨張・収縮可能に設けら
れた複数の空気袋26とを有する。座部21には、大小
3つの空気袋26が、背もたれ部22には、もみ玉25
を挟んで左右両側にそれぞれ同サイズの3つの空気袋2
6が設けられている。この実施形態では、もみ玉25と
空気袋26で治療手段が構成される。
【0008】一対のもみ玉25は、従来のマッサージ機
と同様に、椅子2の背もたれ部22の中央に配置され、
上下方向に移動可能であると共に、もむ・たたく等の動
作を行うように構成されている。空気袋26は、空気の
出入を制御する空気制御手段(送気手段や排気弁等で構
成されるもの、図示せず)によりそれぞれ独立して膨張
・収縮するように構成されている。
【0009】リモコン3は、操作方法や入力に関する情
報を表示する表示装置31と、この表示装置31の表示
内容に従って症状を入力したり、マッサージの開始や終
了等を入力したりする複数の操作スイッチ32とを有す
る。このリモコン3は椅子2にケーブル33で接続され
ている。別実施形態に係るマッサージ機の外観斜視図を
図2に示す。このマッサージ機1は、図1のマッサージ
機に比べて、リモコン3を備えておらず、その代わりに
椅子2に音声確認・入力手段28が設けられている。こ
のマッサージ機1では、音声確認・入力手段28により
操作方法等が音声で知らされ、使用者はその音声情報に
従って症状等を音声で入力する。
【0010】図1及び図2のマッサージ機1の概略構成
のブロック図を、それぞれ図3及び図4に示す。図3に
おいて、表示装置31は、前記したように使用者に対し
て操作方法や入力内容を表示する。操作スイッチ32
は、表示装置31の表示内容に従って症状や必要な指令
等を入力するためのものである。制御手段40は、使用
者が入力した症状や、その症状に基づいて決定されたマ
ッサージ方法等を記憶する記憶機能、入力された症状に
基づいて効果的なマッサージ方法(治療パターン)を演
算決定する等の処理を行う演算機能、表示装置31に表
示内容を出力したり、操作スイッチ32からの信号を入
力したりする入出力機能、治療手段(もみ玉25や空気
袋26)等に対して駆動命令を出力したりする駆動機能
等を有する。但し、制御手段40の記憶機能には、各症
状に対する効果的な治療パターン(種類、強さ、順序、
時間等)が予め記憶されており、入力された情報から症
状に最適な治療パターンが選択されるようになってい
る。椅子2に設けられた複数の治療手段(1,2,…)
は、制御手段40からの駆動命令により、設定された機
械的刺激を使用者の患部に与えて施療する。
【0011】図4において、音声確認手段28は、音声
合成手段、音声出力手段等から構成され、使用者に対し
て操作方法や入力内容等を音声で知らせて確認するため
のものである。音声入力手段28は、マイクロホン、音
声識別手段等から構成され、使用者が症状やマッサージ
機への命令を音声で入力するためのものである。但し、
使用者の言葉を正確に認識できるように、予め音声識別
手段に多様な音声パターンを登録しておくのが好まし
い。
【0012】制御手段40は、使用者が音声により入力
した症状や、その症状に基づいて決定されたマッサージ
方法等を記憶する記憶機能、入力された症状に基づいて
効果的なマッサージ方法(治療パターン)を演算決定す
る等の処理を行う演算機能、音声確認手段28に確認内
容を出力したり、音声入力手段28からの信号を入力し
たりする入出力機能、治療手段(もみ玉25や空気袋2
6)等に対して駆動命令を出力したりする駆動機能等を
有する。ここでも、制御手段40の記憶機能には、前記
と同様に、各症状に対する効果的な治療パターン(種
類、強さ、順序、時間等)が予め記憶され、入力された
情報から症状に最適な治療パターンが選択されるように
なっている。この制御手段40の駆動命令により、複数
の治療手段(1,2,…)が使用者の患部を施療する。
【0013】次に、上記リモコン3を備えるマッサージ
機1の操作や症状等の入力について説明する。図5は、
リモコン3の前面パネルの形態を示す。前面パネルに
は、表示装置31及び操作スイッチ32が設けられてい
る。表示装置31には人間の模式図が表示されると共
に、各種症状が表示される。操作スイッチ32は、ここ
では「程度」、「症状1」、「症状2」、「症状3」、
「はい」、「いいえ」、「次へ」、「前へ」、「終
了」、「停止」、「開始」の文字を表記した全部で11
個のスイッチからなる。この一群の操作スイッチ32に
より、症状(種類、程度)の入力、治療の開始・停止等
の命令の入力、マッサージ機からの確認に対する返答の
入力等を行う。
【0014】このようなリモコン3を使用して実際に症
状を入力すると、図6のようにして症状に適したマッサ
ージ方法(治療パターン)が決定される。図6におい
て、入力情報は、使用者が各患部(治療希望部位)毎
に、その症状の種類とマッサージの程度を入力した結果
を示している。ここでは、患部1についての症状の種類
が症状2、マッサージの程度が弱いを表し、患部2につ
いての症状の種類が症状1、マッサージの程度が強いを
表している。患部3,4,…がある場合も、同様に症状
の種類とマッサージの程度が対応する。
【0015】制御手段40は、その入力情報と記憶情報
を照会し、各症状に適したマッサージプログラムを作成
する。その際、同一患部に同一治療が長時間続かないよ
うにするなど、予め記憶された作成条件を考慮してプロ
グラムが作成される。具体的に図6では、入力情報の
『患部1:症状2・弱い』については、矢印で示すよう
に記憶情報の患部1、症状2、程度:弱から、「治療
(マッサージ方法)3を1分」を選択設定する。又、
『患部2:症状1・強い』については、患部2、症状
1、程度:強から、「治療1と2を各2分」を選択設定
する。
【0016】各患部についてのマッサージ方法が設定さ
れると、全体のマッサージプログラムが作成される。例
えば図6に示す例では、まず患部2についての治療を行
うプログラムが作成される。即ち、最初の1分間は治療
1を弱く行い、次の1分間は治療2を弱く行い、再び同
じ治療1及び治療2を順にそれぞれ1分間弱く行う。勿
論、図示されていないが、患部1については、治療3を
1分間弱く行う。なお、治療1,2がそれぞれ1分ずつ
分けて行われているが、これは、同一患部に同一治療が
長時間続かないようにするという条件に依るものであ
る。
【0017】全体のマッサージプログラムが作成される
と、そのプログラムに則して制御手段40から治療手段
に駆動命令が出力され、使用者の患部に対して各治療が
施される。上記入力形態は、症状別に入力するものであ
るが、人体の部位別に入力する場合を図7及び図8に示
す。この場合のリモコン3の前面パネルでも、図7に示
す通り、同様に表示装置31及び操作スイッチ32が設
けられる。表示装置31には人間の模式図が表示される
と共に、各部位(首、肩、背、腰、…)が表示される。
操作スイッチ32は、ここでは「とても」、「こり」、
「だるい」、「はり」、「はい」、「いいえ」、「次
へ」、「前へ」、「終了」、「停止」、「開始」の文字
を表記した全部で11個のスイッチからなる。この一群
の操作スイッチ32により、各部位の症状の入力、治療
の開始・停止等の命令の入力、マッサージ機からの確認
に対する返答の入力等を行う。
【0018】このようなリモコン3を使用して実際に症
状を入力すると、図8のようにして症状に適したマッサ
ージ方法(治療パターン)が決定される。図8におい
て、入力情報は、使用者が各患部(治療希望部位)毎
に、その症状の種類とマッサージの程度を入力した結果
を示している。ここでは、患部である首の症状がだる
い、肩の症状がとてもこっていることを表している。そ
の他の患部がある場合も、同様に症状と程度が対応して
いる。
【0019】制御手段40は、その入力情報と記憶情報
を照会し、各症状に適したマッサージプログラムを作成
する。その際、同一患部に同一治療が長時間続かないよ
うにするなど、予め記憶された作成条件を考慮してプロ
グラムを作成するのは、前記と同じである。具体的に図
8では、入力情報の『首:だるい』については、矢印で
示すように記憶情報の首、だるい、程度:弱から、「も
みを1分」を選択設定する。又、『肩:とても、こり』
については、肩、こり、程度:強から、「たたきともみ
を各2分」を選択設定する。
【0020】各患部についてのマッサージ方法が設定さ
れると、全体のマッサージプログラムが作成される。例
えば図8に示す例では、まず肩についての治療を行うプ
ログラムが作成される。即ち、最初の1分間は肩を弱く
たたく施療を、次の1分間は肩を弱くもむ施療を行い、
再び肩を弱くたたく施療及び肩を弱くもむ施療を順にそ
れぞれ1分間行う。図示されていないが、首について
は、首を弱くもむ施療を1分間行う。なお、肩のマッサ
ージが「たたき」と「もみ」においてそれぞれ1分ずつ
分けて行われているが、これは、同一患部に同一治療が
長時間続かないようにするという条件に依るものであ
る。
【0021】全体のマッサージプログラムが作成される
と、そのプログラムに則して制御手段40から治療手段
に駆動命令が出力され、使用者の患部に対して各治療が
施される。一方、図5や図7のリモコン3の表示装置3
1において、治療希望部位を直接指し示すことができる
ように、タッチパネル等を用いてもよい。その具体例を
図9に示す。図9のリモコン3の前面パネルでは、表示
装置31はタッチパネル形式になっており、図示のよう
な人体の形状を表面に印刷した導電性ゴムを有し、図中
の円形部分35が治療部位に相当し、その円形部分35
を押すことで、治療希望部位を指定することができるよ
うになっている。操作スイッチ32は、ここでは「程
度」、「症状1」、「症状2」、「症状3」、「は
い」、「いいえ」、「次へ」、「前へ」、「終了」、
「停止」、「開始」の文字を表記した全部で11個のス
イッチからなる。この一群の操作スイッチ32により、
各部位の症状の入力、治療の開始・停止等の命令の入
力、マッサージ機からの確認に対する返答の入力等を行
う。
【0022】このリモコン3では、使用者が治療希望部
位を導電性ゴムの円形部分35により直接指定すると、
表示装置31にその部位の症状の入力指示(図9では、
“肩の症状を入力して下さい。”)が表示される。そこ
で、症状と程度を操作スイッチ32で入力すると、表示
装置31に次の治療希望部位の入力指示が表示される。
この入力操作を繰り返して、全ての治療希望部位とその
症状及び程度を入力する。そして、操作スイッチ32の
「開始」スイッチを押すと、前記したように症状に適し
たマッサージ方法(治療パターン)が決定され、更に全
体のマッサージプログラムが作成された後、施療が開始
される。
【0023】なお、上記実施形態において、入力した症
状からマッサージ方法を決定するのにファジー推論を用
いれば、よりマッサージ師が行う施療に似たマッサージ
を行うことができる。又、上記実施形態では、治療手段
として、機械的刺激を与えるもみ玉25と空気袋26を
示してあるが、低周波治療器等の電気的刺激を与えるも
のを使用してもよいのは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマッサー
ジ機によれば、使用者が症状を入力すれば、その症状に
基づいて症状に適したマッサージ方法が決定され、決定
されたマッサージ方法に則して施療が行われるので、症
状に応じて適切な治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るマッサージ機の外観斜視図で
ある。
【図2】別実施形態に係るマッサージ機の外観斜視図で
ある。
【図3】図1のマッサージ機の概略構成を示すブロック
図である。
【図4】図2のマッサージ機の概略構成を示すブロック
図である。
【図5】図1のマッサージ機におけるリモコンの前面パ
ネルの形態を示す図である。
【図6】図5のリモコンの前面パネルの表示内容に従っ
て入力した症状に基づいてマッサージ方法を決定し、更
に全体のマッサージパターンを作成する過程を説明する
図である。
【図7】図1のマッサージ機におけるリモコンの前面パ
ネルの別の形態を示す図である。
【図8】図7のリモコンの前面パネルの表示内容に従っ
て入力した症状に基づいてマッサージ方法を決定し、更
に全体のマッサージパターンを作成する過程を説明する
図である。
【図9】図1のマッサージ機におけるリモコンの前面パ
ネルの更に別の形態を示す図である。
【符号の説明】 1 マッサージ機 2 椅子 3 リモートコントローラ(リモコン) 21 座部 22 背もたれ部 25 もみ玉(治療手段) 26 空気袋(治療手段) 28 音声確認・入力手段 31 表示装置 32 操作スイッチ 40 制御手段(マッサージ方法決定手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の症状を入力する症状入力手段と、
    入力された症状に基づいてマッサージ方法を決定するマ
    ッサージ方法決定手段と、このマッサージ方法決定手段
    によって決定されたマッサージ方法に則して使用者に施
    療を行う治療手段とを備えることを特徴とするマッサー
    ジ機。
  2. 【請求項2】前記症状入力手段は、入力に関する情報を
    表示する表示装置と、この表示装置の表示内容に従って
    症状を入力するための操作スイッチとを有することを特
    徴とする請求項1記載のマッサージ機。
  3. 【請求項3】前記症状入力手段は、音声により症状を入
    力する音声入力手段であることを特徴とする請求項1記
    載のマッサージ機。
  4. 【請求項4】使用者の入力した症状を音声により確認す
    る音声確認手段を備えることを特徴とする請求項1記載
    のマッサージ機。
  5. 【請求項5】前記症状入力手段は、治療を希望する部位
    を直接指し示して入力するものであることを特徴とする
    請求項1記載のマッサージ機。
  6. 【請求項6】前記症状入力手段は、治療を希望する部位
    と対応してその症状を入力するものであることを特徴と
    する請求項1記載のマッサージ機。
  7. 【請求項7】前記マッサージ方法決定手段は、ファジー
    推論を用いてマッサージ方法を決定することを特徴とす
    る請求項1記載のマッサージ機。
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