JPH10330615A - 芳香族ポリアミド酸溶液 - Google Patents
芳香族ポリアミド酸溶液Info
- Publication number
- JPH10330615A JPH10330615A JP19800998A JP19800998A JPH10330615A JP H10330615 A JPH10330615 A JP H10330615A JP 19800998 A JP19800998 A JP 19800998A JP 19800998 A JP19800998 A JP 19800998A JP H10330615 A JPH10330615 A JP H10330615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamic acid
- solution
- aromatic
- film
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加水分解による物性低下が抑制され、かつイ
ミド化率が実質的に100%に達する、機械的安定性や
耐熱性が顕著に高い、芳香族ポリイミドを製造するに適
した芳香族ポリアミド酸溶液を提供すること。 【解決手段】 3,4,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合
反応により得られるポリアミド酸を、有機極性溶媒と、
ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.5
倍当量の置換基を有していてもよいイミダゾールもしく
はベンズイミダゾールとからなる溶液に溶解している芳
香族ポリアミド酸溶液。
ミド化率が実質的に100%に達する、機械的安定性や
耐熱性が顕著に高い、芳香族ポリイミドを製造するに適
した芳香族ポリアミド酸溶液を提供すること。 【解決手段】 3,4,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合
反応により得られるポリアミド酸を、有機極性溶媒と、
ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.5
倍当量の置換基を有していてもよいイミダゾールもしく
はベンズイミダゾールとからなる溶液に溶解している芳
香族ポリアミド酸溶液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3,4,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンとの重合反応により得られる芳香族ポリ
アミド酸の有機溶媒溶液に関する。
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンとの重合反応により得られる芳香族ポリ
アミド酸の有機溶媒溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香
族ジアミンとの重合と、環化(イミド化)により得られ
る芳香族ポリイミドのフィルム状成形物は、耐熱性及び
耐化学薬品性などが優れているため、各種の用途に利用
できる優れた工業材料として注目を浴びている。なかで
も、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応により
得られるポリアミド酸から得られる芳香族ポリイミドの
フィルムは、特に優れた耐熱性及び化学的安定性等を有
することが知られている。
族ジアミンとの重合と、環化(イミド化)により得られ
る芳香族ポリイミドのフィルム状成形物は、耐熱性及び
耐化学薬品性などが優れているため、各種の用途に利用
できる優れた工業材料として注目を浴びている。なかで
も、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応により
得られるポリアミド酸から得られる芳香族ポリイミドの
フィルムは、特に優れた耐熱性及び化学的安定性等を有
することが知られている。
【0003】芳香族ポリイミドフィルムの製造には、従
来、芳香族テトラカルボン酸無水物と芳香族ジアミンと
を有機極性溶媒中で重合反応させて、ポリアミド酸(ポ
リアミック酸ともいう)の溶液を得たのち、このポリア
ミド酸を基体上にフィルム状に流延し、該フィルム状流
延液を80〜200℃以下で加熱して自己支持性フィル
ムを得て、次いでその自己支持性フィルムを基体から剥
離し、更に300℃以上の温度にて加熱を行なうなどし
て加熱環化(閉環)させて製造する方法が利用されてい
た。この加熱環化を利用する方法は、簡便で、工業的に
優れた方法であるが、環化反応(イミド化反応)中に発
生する水が、ポリアミド酸のアミド酸結合を加水分解
し、生成するポリマ−の分子量の低下を引き起こし、得
られるポリイミドフィルムの物性低下をもたらしやすい
との問題があった。
来、芳香族テトラカルボン酸無水物と芳香族ジアミンと
を有機極性溶媒中で重合反応させて、ポリアミド酸(ポ
リアミック酸ともいう)の溶液を得たのち、このポリア
ミド酸を基体上にフィルム状に流延し、該フィルム状流
延液を80〜200℃以下で加熱して自己支持性フィル
ムを得て、次いでその自己支持性フィルムを基体から剥
離し、更に300℃以上の温度にて加熱を行なうなどし
て加熱環化(閉環)させて製造する方法が利用されてい
た。この加熱環化を利用する方法は、簡便で、工業的に
優れた方法であるが、環化反応(イミド化反応)中に発
生する水が、ポリアミド酸のアミド酸結合を加水分解
し、生成するポリマ−の分子量の低下を引き起こし、得
られるポリイミドフィルムの物性低下をもたらしやすい
との問題があった。
【0004】上記の加熱環化時に発生する水に起因する
フィルム物性低下などの問題を回避するための方法とし
て、ポリアミド酸溶液にイミド化剤を添加し、このイミ
ド化剤の作用により、低温加熱の条件下で、加水分解を
防ぎながら環化(イミド化)を実現して、ポリイミドフ
ィルムを得る方法が既に開発されている。この目的で用
いられるイミド化剤としては、ポリアミド樹脂ハンドブ
ック(福本修編、日刊工業新聞社昭和63年刊、533
〜534頁)に記載されているように、従来では、ピリ
ジンなどの第三級アミンが用いられていた。このピリジ
ンは、安価であり、工業的使用においては有利なイミド
化剤であるといえるが、その使用に際しては無水酢酸の
ような低級カルボン酸無水物との併用が必須であり、ま
たイミド化を効果的に進めるには、その使用量も、ポリ
アミド酸のアミド酸結合1モルに対して0.5モル以上
用いる必要があるとされているため、実際の工業的使用
においては必ずしも有利であるとはいえないと考えられ
ていた(特開昭59−223725号公報参照)。また
特に、従来知られている第三級アミンと低級カルボン酸
無水物とを組み合わせて、化学イミド化のためにポリア
ミド酸の溶液に加えた場合、その溶液は短時間のうちに
ゲル化が起こり、その後の流延などのフィルム製造上必
須の工程が円滑に進まなくなるとの問題があった。
フィルム物性低下などの問題を回避するための方法とし
て、ポリアミド酸溶液にイミド化剤を添加し、このイミ
ド化剤の作用により、低温加熱の条件下で、加水分解を
防ぎながら環化(イミド化)を実現して、ポリイミドフ
ィルムを得る方法が既に開発されている。この目的で用
いられるイミド化剤としては、ポリアミド樹脂ハンドブ
ック(福本修編、日刊工業新聞社昭和63年刊、533
〜534頁)に記載されているように、従来では、ピリ
ジンなどの第三級アミンが用いられていた。このピリジ
ンは、安価であり、工業的使用においては有利なイミド
化剤であるといえるが、その使用に際しては無水酢酸の
ような低級カルボン酸無水物との併用が必須であり、ま
たイミド化を効果的に進めるには、その使用量も、ポリ
アミド酸のアミド酸結合1モルに対して0.5モル以上
用いる必要があるとされているため、実際の工業的使用
においては必ずしも有利であるとはいえないと考えられ
ていた(特開昭59−223725号公報参照)。また
特に、従来知られている第三級アミンと低級カルボン酸
無水物とを組み合わせて、化学イミド化のためにポリア
ミド酸の溶液に加えた場合、その溶液は短時間のうちに
ゲル化が起こり、その後の流延などのフィルム製造上必
須の工程が円滑に進まなくなるとの問題があった。
【0005】上記のゲル化の問題の解決策として、上記
の特開昭59−223725号公報では、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾール、およびその誘導体を、カルボ
ン酸無水物を併用することなく単独で化学イミド化剤と
して用いることが提案されている。しかし、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾールおよびその誘導体は比較的高価
であり、またそのイミダゾール類を用いて工業的な製造
に利用できる程度に効率良くイミド化を行なわせるため
には、イミダゾール類をポリアミド酸のアミド酸結合1
モルに対して2モル以上用いる必要があるところから、
この点において問題がある。
の特開昭59−223725号公報では、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾール、およびその誘導体を、カルボ
ン酸無水物を併用することなく単独で化学イミド化剤と
して用いることが提案されている。しかし、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾールおよびその誘導体は比較的高価
であり、またそのイミダゾール類を用いて工業的な製造
に利用できる程度に効率良くイミド化を行なわせるため
には、イミダゾール類をポリアミド酸のアミド酸結合1
モルに対して2モル以上用いる必要があるところから、
この点において問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、加水分解に
よる物性低下が抑制され、かつイミド化率が実質的に1
00%に達する、機械的安定性や耐熱性が顕著に高い、
芳香族ポリイミドを製造するに適した芳香族ポリアミド
酸溶液を提供することを主たる課題とする。
よる物性低下が抑制され、かつイミド化率が実質的に1
00%に達する、機械的安定性や耐熱性が顕著に高い、
芳香族ポリイミドを製造するに適した芳香族ポリアミド
酸溶液を提供することを主たる課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、3,4,
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp
−フェニレンジアミンとの重合反応により得られるポリ
アミド酸を、有機極性溶媒と、ポリアミド酸のアミド酸
単位に対して0.02〜0.5倍当量の置換基を有して
いてもよいイミダゾールもしくはベンズイミダゾールと
からなる溶液に溶解してなる芳香族ポリアミド酸溶液に
ある。
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp
−フェニレンジアミンとの重合反応により得られるポリ
アミド酸を、有機極性溶媒と、ポリアミド酸のアミド酸
単位に対して0.02〜0.5倍当量の置換基を有して
いてもよいイミダゾールもしくはベンズイミダゾールと
からなる溶液に溶解してなる芳香族ポリアミド酸溶液に
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】前述のように、芳香族テトラカル
ボン酸無水物と芳香族ジアミンの重合により得られるポ
リアミド酸を脱水・環化(イミド化)することにより、
芳香族ポリイミドフィルムを製造するに際して、化学イ
ミド化剤としてイミダゾールもしくはベンズイミダゾー
ル、あるいはそれらの誘導体を使用する場合、その使用
量は、ポリアミドのアミド酸結合1モルに対して2モル
以上用いることが好ましいとされていた。しかしなが
ら、本発明者の検討によると、芳香族テトラカルボン酸
無水物として3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物を用い、かつ芳香族ジアミンとしてp
−フェニレンジアミンを用いた場合に、生成するポリア
ミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.5倍当量
程度の少量のイミダゾール、ベンズイミダゾール、ある
いはそれらの化合物の置換誘導体を用いて、イミド化反
応を行なった場合には、芳香族ポリイミドフィルムの工
業的な製造に大きな障害となる早期のゲル化が発生する
ことなく、かつ化学イミド化反応も通常の条件にて実用
的に充分な速度にて進行し、更に得られる芳香族ポリイ
ミドフィルムも、むしろ高い強度を有することが判明し
た。
ボン酸無水物と芳香族ジアミンの重合により得られるポ
リアミド酸を脱水・環化(イミド化)することにより、
芳香族ポリイミドフィルムを製造するに際して、化学イ
ミド化剤としてイミダゾールもしくはベンズイミダゾー
ル、あるいはそれらの誘導体を使用する場合、その使用
量は、ポリアミドのアミド酸結合1モルに対して2モル
以上用いることが好ましいとされていた。しかしなが
ら、本発明者の検討によると、芳香族テトラカルボン酸
無水物として3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物を用い、かつ芳香族ジアミンとしてp
−フェニレンジアミンを用いた場合に、生成するポリア
ミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.5倍当量
程度の少量のイミダゾール、ベンズイミダゾール、ある
いはそれらの化合物の置換誘導体を用いて、イミド化反
応を行なった場合には、芳香族ポリイミドフィルムの工
業的な製造に大きな障害となる早期のゲル化が発生する
ことなく、かつ化学イミド化反応も通常の条件にて実用
的に充分な速度にて進行し、更に得られる芳香族ポリイ
ミドフィルムも、むしろ高い強度を有することが判明し
た。
【0009】本発明において用いられる3,4,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物は、他の反
応性芳香族テトラカルボン酸もしくはその誘導体と併用
してもよいが、その併用化合物はテトラカルボン酸成分
全体の10モル%以下、特に5モル%以下であることが
好ましい。併用化合物の例としては、2,3,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ピロメリット
酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルなどのテ
トラカルボン酸の酸二無水物を挙げることができる。
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物は、他の反
応性芳香族テトラカルボン酸もしくはその誘導体と併用
してもよいが、その併用化合物はテトラカルボン酸成分
全体の10モル%以下、特に5モル%以下であることが
好ましい。併用化合物の例としては、2,3,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ピロメリット
酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルなどのテ
トラカルボン酸の酸二無水物を挙げることができる。
【0010】また、本発明で用いられるp−フェニレン
ジアミンは、他の芳香族ジアミンと併用してもよいが、
その併用化合物は全芳香族ジアミン成分全体の20モル
%以下、特に15モル%以下であることが好ましい。併
用できる化合物の例としては、m−フェニレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’
−ジアミノジフェニルチオエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルホンなどを挙げることができる。
ジアミンは、他の芳香族ジアミンと併用してもよいが、
その併用化合物は全芳香族ジアミン成分全体の20モル
%以下、特に15モル%以下であることが好ましい。併
用できる化合物の例としては、m−フェニレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’
−ジアミノジフェニルチオエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルホンなどを挙げることができる。
【0011】3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとからポリ
アミド酸を製造する方法は前述のように既に知られてい
る。即ち、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとを、ほぼ等
モルずつ用い、これらを有機極性溶媒中0〜80℃、好
ましくは、0〜70℃の温度で、重合することによりポ
リアミド酸を得ることができる。この重合反応に用いる
有機極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、
ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラメチル尿素、クレゾール、フェノールのよう
な、芳香族ポリアミド酸に対する溶解力が高い有機極性
溶媒を挙げることができる。
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとからポリ
アミド酸を製造する方法は前述のように既に知られてい
る。即ち、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとを、ほぼ等
モルずつ用い、これらを有機極性溶媒中0〜80℃、好
ましくは、0〜70℃の温度で、重合することによりポ
リアミド酸を得ることができる。この重合反応に用いる
有機極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、
ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラメチル尿素、クレゾール、フェノールのよう
な、芳香族ポリアミド酸に対する溶解力が高い有機極性
溶媒を挙げることができる。
【0012】本発明のポリアミド酸溶液を用いて、基体
上にフィルム状に流延してフィルム状流延液を形成する
場合には、上記のポリアミド酸溶液(重合反応を行なっ
て得られた反応液)そのまま、もしくはその濃縮液もし
くは希釈液を用いてもよく、あるいは一旦ポリアミド酸
を反応液から取り出したのち、それを再度適当な有機極
性溶媒に溶解して調製した溶液を用いても良い。
上にフィルム状に流延してフィルム状流延液を形成する
場合には、上記のポリアミド酸溶液(重合反応を行なっ
て得られた反応液)そのまま、もしくはその濃縮液もし
くは希釈液を用いてもよく、あるいは一旦ポリアミド酸
を反応液から取り出したのち、それを再度適当な有機極
性溶媒に溶解して調製した溶液を用いても良い。
【0013】本発明のポリアミド酸溶液中のポリアミド
酸は、その対数粘度(30℃、濃度0.5g/100m
L溶剤での測定値)が0.1以上であるような高分子量
ものであることが好ましく、特に0.2〜5であるよう
な高分子量ものであることが好ましい。なお、対数粘度
とは、相対粘度(ηrel )の自然対数を濃度cで割った
値(1n ηrel )/cを意味する。
酸は、その対数粘度(30℃、濃度0.5g/100m
L溶剤での測定値)が0.1以上であるような高分子量
ものであることが好ましく、特に0.2〜5であるよう
な高分子量ものであることが好ましい。なお、対数粘度
とは、相対粘度(ηrel )の自然対数を濃度cで割った
値(1n ηrel )/cを意味する。
【0014】フィルム状流延液を調製するためのポリア
ミド酸溶液におけるポリアミド酸の濃度(ポリマー濃
度)は、通常3〜40重量%であり、特に4〜35重量
%であることが好ましい。
ミド酸溶液におけるポリアミド酸の濃度(ポリマー濃
度)は、通常3〜40重量%であり、特に4〜35重量
%であることが好ましい。
【0015】本発明においては、上記のように調製した
ポリアミド酸溶液に、ポリアミド酸のアミド酸単位に対
して0.02〜0.5倍当量程度の少量のイミダゾー
ル、ベンズイミダゾール、もしくはそれらの置換誘導体
を加える。ここに述べた置換誘導体の例としては、N−
メチルイミダゾール、N−ベンジル−2−メチルイミダ
ゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール、5−メチルベンズイミダゾールのよ
うな低級アルキル基が一もしくは二個ついたイミダゾー
ルもしくはベンズイミダゾールを挙げることができる。
また、これらのイミド化剤は、二種以上組み合わせて使
用してもよい。
ポリアミド酸溶液に、ポリアミド酸のアミド酸単位に対
して0.02〜0.5倍当量程度の少量のイミダゾー
ル、ベンズイミダゾール、もしくはそれらの置換誘導体
を加える。ここに述べた置換誘導体の例としては、N−
メチルイミダゾール、N−ベンジル−2−メチルイミダ
ゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール、5−メチルベンズイミダゾールのよ
うな低級アルキル基が一もしくは二個ついたイミダゾー
ルもしくはベンズイミダゾールを挙げることができる。
また、これらのイミド化剤は、二種以上組み合わせて使
用してもよい。
【0016】上記のイミダゾール、ベンズイミダゾール
もしくはそれらの置換誘導体は、単独で、本発明におけ
る3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応により得
られるポリアミド酸の化学イミド化剤として機能する。
ただし、これらの化学イミド化剤はポリアミド酸のアミ
ド酸単位に対して0.02〜0.5倍当量程度の少量に
て用いる必要がある。その量は、好ましくは0.05倍
当量以上であり、そして更に好ましくは0.3倍当量以
下、0.1倍当量以上である。また、これらの化学イミ
ド化剤は、無水酢酸のような低級カルボン酸無水物の併
用を伴うことなく使用することが好ましい。
もしくはそれらの置換誘導体は、単独で、本発明におけ
る3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応により得
られるポリアミド酸の化学イミド化剤として機能する。
ただし、これらの化学イミド化剤はポリアミド酸のアミ
ド酸単位に対して0.02〜0.5倍当量程度の少量に
て用いる必要がある。その量は、好ましくは0.05倍
当量以上であり、そして更に好ましくは0.3倍当量以
下、0.1倍当量以上である。また、これらの化学イミ
ド化剤は、無水酢酸のような低級カルボン酸無水物の併
用を伴うことなく使用することが好ましい。
【0017】低級カルボン酸無水物の併用はイミド化率
の向上には若干効果があるものの、ポリアミド酸溶液の
ゲル化を促進するとの悪影響がでる場合があるため、本
発明のポリアミド酸溶液を用いる芳香族ポリイミドフィ
ルムの工業的な製造を実施するためにはむしろ有害とな
りやすい場合がある。
の向上には若干効果があるものの、ポリアミド酸溶液の
ゲル化を促進するとの悪影響がでる場合があるため、本
発明のポリアミド酸溶液を用いる芳香族ポリイミドフィ
ルムの工業的な製造を実施するためにはむしろ有害とな
りやすい場合がある。
【0018】上記のようにして得られたポリアミド酸溶
液は、必要に応じて脱泡、濾過等の処理を行なったの
ち、ガラス板、金属板、金属ベルト、金属ドラムのよう
な耐熱性の基体上にフィルム状に、たとえば厚さが50
〜2000μmの範囲の値となるようにTダイ、ドクタ
ーナイフ等を用いて流延した後、得られたフィルム状流
延液を、熱風あるいは赤外線などを利用する加熱装置で
80〜200℃の範囲に加熱して自己支持性フィルムを
得る。この加熱により、自己支持性フィルムは約25〜
45重量%の加熱減量を示し、部分的なイミド化が行な
われて、イミド化率が25〜80%(特に25〜60
%)のポリマーが得られる。なお、加熱減量は、自己支
持性フィルムを420℃で20分間加熱した後の重量減
少から下式により求めた値である。 加熱減量(重量%)={(加熱前の試料の重量−加熱後
の試料の重量)/(加熱前の試料の重量)}×100
液は、必要に応じて脱泡、濾過等の処理を行なったの
ち、ガラス板、金属板、金属ベルト、金属ドラムのよう
な耐熱性の基体上にフィルム状に、たとえば厚さが50
〜2000μmの範囲の値となるようにTダイ、ドクタ
ーナイフ等を用いて流延した後、得られたフィルム状流
延液を、熱風あるいは赤外線などを利用する加熱装置で
80〜200℃の範囲に加熱して自己支持性フィルムを
得る。この加熱により、自己支持性フィルムは約25〜
45重量%の加熱減量を示し、部分的なイミド化が行な
われて、イミド化率が25〜80%(特に25〜60
%)のポリマーが得られる。なお、加熱減量は、自己支
持性フィルムを420℃で20分間加熱した後の重量減
少から下式により求めた値である。 加熱減量(重量%)={(加熱前の試料の重量−加熱後
の試料の重量)/(加熱前の試料の重量)}×100
【0019】次に上記の自己支持性フィルムを、基体か
ら剥離し、更に300℃以上の温度(通常は450℃以
下)にて加熱を行なうことにより、イミド化率が実質的
に100%(下記の赤外スペクトル法によるイミド化
率)の所望の芳香族ポリイミドフィルムを得る。この自
己支持性フィルムの加熱は、多数の加熱ロール間を通過
させたり、あるいはフィルムの両端をテンターのクリッ
プやピン等で若干の緊張力を与えた条件下で加熱するな
どの公知の方法により行なわれる。
ら剥離し、更に300℃以上の温度(通常は450℃以
下)にて加熱を行なうことにより、イミド化率が実質的
に100%(下記の赤外スペクトル法によるイミド化
率)の所望の芳香族ポリイミドフィルムを得る。この自
己支持性フィルムの加熱は、多数の加熱ロール間を通過
させたり、あるいはフィルムの両端をテンターのクリッ
プやピン等で若干の緊張力を与えた条件下で加熱するな
どの公知の方法により行なわれる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例および比較例を示す。
なお、以下の記載においてイミド化率は、赤外吸収スペ
クトルを用いる方法(ATR法)により、740cm-1
あるいは1780cm-1のイミド基の特性吸収と、内部
標準としてのフェニル基の1510cm-1の吸収との吸
光度比を計算により求め、別に求めたイミド化率が10
0%のポリイミドフィルムにおける対応する吸光度比と
の比率を計算し、百分率(%)の単位にて表示した。ま
た、ゲル化時間は、30℃での糸引き現象が現れなくな
るまでの時間で表示した。そして、各ポリイミドフィル
ムの引張強度および伸び率は、室温(25℃)での測定
値である。
なお、以下の記載においてイミド化率は、赤外吸収スペ
クトルを用いる方法(ATR法)により、740cm-1
あるいは1780cm-1のイミド基の特性吸収と、内部
標準としてのフェニル基の1510cm-1の吸収との吸
光度比を計算により求め、別に求めたイミド化率が10
0%のポリイミドフィルムにおける対応する吸光度比と
の比率を計算し、百分率(%)の単位にて表示した。ま
た、ゲル化時間は、30℃での糸引き現象が現れなくな
るまでの時間で表示した。そして、各ポリイミドフィル
ムの引張強度および伸び率は、室温(25℃)での測定
値である。
【0021】[実施例1]N,N’−ジメチルアセトア
ミド423.76gにp−フェニレンジアミン25.0
0g(0.2312モル)を溶解し、この溶液に3,
4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
68.02g(0.2312モル)を少量ずつ1時間か
けて添加した。なお、この添加操作の間、溶液の温度を
約60℃に維持した。この結果、ポリマー濃度[P]が
18.0重量%で、溶液粘度(B型回転粘度計使用)、
35℃の測定値)が1200ポイズのポリアミド酸(ポ
リマーの対数粘度=2.2)の溶液が得られた。
ミド423.76gにp−フェニレンジアミン25.0
0g(0.2312モル)を溶解し、この溶液に3,
4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
68.02g(0.2312モル)を少量ずつ1時間か
けて添加した。なお、この添加操作の間、溶液の温度を
約60℃に維持した。この結果、ポリマー濃度[P]が
18.0重量%で、溶液粘度(B型回転粘度計使用)、
35℃の測定値)が1200ポイズのポリアミド酸(ポ
リマーの対数粘度=2.2)の溶液が得られた。
【0022】得られたポリアミド酸溶液50gに、N,
N’−ジメチルアセトアミド5.790gとN−メチル
イミダゾール0.46g(5.592×10-3モル)と
を加え、3分間攪拌、混合した。この混合液における、
ポリアミド酸のアミド酸単位とN−メチルイミダゾール
の当量比(アミド酸単位/N−メチルイミダゾール)は
1/0.125であり、ポリマー濃度[P]は16.0
重量%である。この混合液を30℃にて一日間放置した
が、ゲル化は見られなかった。
N’−ジメチルアセトアミド5.790gとN−メチル
イミダゾール0.46g(5.592×10-3モル)と
を加え、3分間攪拌、混合した。この混合液における、
ポリアミド酸のアミド酸単位とN−メチルイミダゾール
の当量比(アミド酸単位/N−メチルイミダゾール)は
1/0.125であり、ポリマー濃度[P]は16.0
重量%である。この混合液を30℃にて一日間放置した
が、ゲル化は見られなかった。
【0023】上記のポリアミド酸/N−メチルイミダゾ
ール液混合をガラス板状に、ドクターナイフを用いて、
厚みが約780μmとなるように均一に流延した。この
流延液層を有するガラス板を、熱風乾燥炉に入れて14
0℃の熱風にて10分間の乾燥を行なったところ、ガラ
ス板側表面のポリマーのイミド化率が30%の自己支持
性フィルム(加熱減量:32重量%)が得られた。
ール液混合をガラス板状に、ドクターナイフを用いて、
厚みが約780μmとなるように均一に流延した。この
流延液層を有するガラス板を、熱風乾燥炉に入れて14
0℃の熱風にて10分間の乾燥を行なったところ、ガラ
ス板側表面のポリマーのイミド化率が30%の自己支持
性フィルム(加熱減量:32重量%)が得られた。
【0024】次いで、上記の自己支持性フィルムを金属
枠に固定し、そのまま熱風乾燥炉に入れ、180℃の熱
風で10分間で加熱し、さらに300℃で5分間、そし
て420℃で5分間の加熱を行ない、厚みが約60μm
のポリイミドフィルム(イミド化率:100%)を得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は43kg
/mm2 で、伸び率は45%であった。
枠に固定し、そのまま熱風乾燥炉に入れ、180℃の熱
風で10分間で加熱し、さらに300℃で5分間、そし
て420℃で5分間の加熱を行ない、厚みが約60μm
のポリイミドフィルム(イミド化率:100%)を得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は43kg
/mm2 で、伸び率は45%であった。
【0025】[実施例2]N−メチルイミダゾールの代
わりに、N−ベンジル−2−メチルイミダゾールを同じ
モル量(5.592×10-3モル、0.89g)用いた
以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約60μ
mのポリイミドフィルム(イミド化率:100%)を得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は42kg
/mm2 で、伸び率は44%であった。なお、途中で得
られた自己支持性フィルムは加熱減量31%を示し、ガ
ラス板側表面のポリマーのイミド化率が32%であっ
た。
わりに、N−ベンジル−2−メチルイミダゾールを同じ
モル量(5.592×10-3モル、0.89g)用いた
以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約60μ
mのポリイミドフィルム(イミド化率:100%)を得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は42kg
/mm2 で、伸び率は44%であった。なお、途中で得
られた自己支持性フィルムは加熱減量31%を示し、ガ
ラス板側表面のポリマーのイミド化率が32%であっ
た。
【0026】[実施例3]使用するN−メチルイミダゾ
ールの量を2倍(11.18×10-3モル、0.92
g)にした以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚み
が約60μmのポリイミドフィルム(イミド化率:10
0%)を得た。得られたポリイミドフィルムの引張強度
は43kg/mm2 で、伸び率は45%であった。な
お、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量31
%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が3
8%であった。
ールの量を2倍(11.18×10-3モル、0.92
g)にした以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚み
が約60μmのポリイミドフィルム(イミド化率:10
0%)を得た。得られたポリイミドフィルムの引張強度
は43kg/mm2 で、伸び率は45%であった。な
お、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量31
%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が3
8%であった。
【0027】[比較例1]N−メチルイミダゾールを加
えなかった以外は実施例1と同様の操作を行なって、厚
みが約60μmのポリイミドフィルムを得た。得られた
ポリイミドフィルムの引張強度は38kg/mm2 で、
伸び率は35%と低い値であった。なお、途中で得られ
た自己支持性フィルムは加熱減量35%を示し、ガラス
板側表面のポリマーのイミド化率が17%であった。
えなかった以外は実施例1と同様の操作を行なって、厚
みが約60μmのポリイミドフィルムを得た。得られた
ポリイミドフィルムの引張強度は38kg/mm2 で、
伸び率は35%と低い値であった。なお、途中で得られ
た自己支持性フィルムは加熱減量35%を示し、ガラス
板側表面のポリマーのイミド化率が17%であった。
【0028】[比較例2]N−メチルイミダゾールの代
わりに、ピリジンを同じモル量(5.592×10-3モ
ル、0.47g)用いた以外は実施例1と同様の操作を
行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィルムを得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は37kg
/mm2 で、伸び率は36%と低い値であった。なお、
途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量33%を
示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が19%
であった。
わりに、ピリジンを同じモル量(5.592×10-3モ
ル、0.47g)用いた以外は実施例1と同様の操作を
行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィルムを得
た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は37kg
/mm2 で、伸び率は36%と低い値であった。なお、
途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量33%を
示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が19%
であった。
【0029】[比較例3]N−メチルイミダゾールの代
わりに、トリエチルアミンを同じモル量(5.592×
10-3モル、0.57g)用いた以外は実施例1と同様
の操作を行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィル
ムを得た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は2
8kg/mm2 、伸び率は17%と低い値であった。な
お、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量33
%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が2
0%であった。
わりに、トリエチルアミンを同じモル量(5.592×
10-3モル、0.57g)用いた以外は実施例1と同様
の操作を行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィル
ムを得た。得られたポリイミドフィルムの引張強度は2
8kg/mm2 、伸び率は17%と低い値であった。な
お、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量33
%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化率が2
0%であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の3,4,3’,4’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミン
とからポリアミド酸と少量のイミダゾール系あるいはベ
ンズイミダゾール系の化学イミド化剤とを含む溶液を利
用することにより、優れた物性(特に、引張強度が高い
と共に伸び率が大きいとの性質)を有するポリイミドフ
ィルムを、早期のゲル化(すなわち、ポットライフの短
さ)などのトラブルの発生なしに製造することができ
る。従って、本発明のポリアミド酸溶液は、特に機械的
物性が高く、かつ耐熱性も高い、イミド化率が実質的に
100%の芳香族ポリイミドフィルムの大規模な連続生
産に適している。
ルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミン
とからポリアミド酸と少量のイミダゾール系あるいはベ
ンズイミダゾール系の化学イミド化剤とを含む溶液を利
用することにより、優れた物性(特に、引張強度が高い
と共に伸び率が大きいとの性質)を有するポリイミドフ
ィルムを、早期のゲル化(すなわち、ポットライフの短
さ)などのトラブルの発生なしに製造することができ
る。従って、本発明のポリアミド酸溶液は、特に機械的
物性が高く、かつ耐熱性も高い、イミド化率が実質的に
100%の芳香族ポリイミドフィルムの大規模な連続生
産に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 徹治 大阪府枚方市中宮北町3番10号 宇部興産 株式会社枚方研究所内 (72)発明者 今谷 克男 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部統合事業所内 (72)発明者 松原 健之 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部統合事業所内 (72)発明者 河野 敬 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部統合事業所内
Claims (1)
- 【請求項1】 3,4,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合
反応により得られるポリアミド酸を、有機極性溶媒と、
ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.5
倍当量の置換基を有していてもよいイミダゾールもしく
はベンズイミダゾールとからなる溶液に溶解してなる芳
香族ポリアミド酸溶液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19800998A JPH10330615A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 芳香族ポリアミド酸溶液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19800998A JPH10330615A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 芳香族ポリアミド酸溶液 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32625990A Division JP2903704B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10330615A true JPH10330615A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16384002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19800998A Pending JPH10330615A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 芳香族ポリアミド酸溶液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10330615A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016158679A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | 東京応化工業株式会社 | 感エネルギー性樹脂組成物 |
US10954340B2 (en) | 2015-08-07 | 2021-03-23 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Polyimide precursor composition |
WO2022196664A1 (ja) * | 2021-03-17 | 2022-09-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリイミド前駆体組成物 |
-
1998
- 1998-06-29 JP JP19800998A patent/JPH10330615A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016158679A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | 東京応化工業株式会社 | 感エネルギー性樹脂組成物 |
KR20170120646A (ko) * | 2015-03-27 | 2017-10-31 | 도쿄 오카 고교 가부시키가이샤 | 감 에너지성 수지 조성물 |
JPWO2016158679A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2018-03-01 | 東京応化工業株式会社 | 感エネルギー性樹脂組成物 |
US10696845B2 (en) | 2015-03-27 | 2020-06-30 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Energy-sensitive resin composition |
TWI703181B (zh) * | 2015-03-27 | 2020-09-01 | 日商東京應化工業股份有限公司 | 能量敏感性樹脂組成物 |
CN107429059B (zh) * | 2015-03-27 | 2020-10-23 | 东京应化工业株式会社 | 能量敏感性树脂组合物 |
US10954340B2 (en) | 2015-08-07 | 2021-03-23 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Polyimide precursor composition |
WO2022196664A1 (ja) * | 2021-03-17 | 2022-09-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリイミド前駆体組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3729315B2 (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法及び製造装置 | |
KR20070114280A (ko) | 방향족 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법 | |
JPS6042817B2 (ja) | ポリイミド成形物の製造方法 | |
JPH08157599A (ja) | ポリアミド酸溶液及びそれから得られるポリイミドフィルム又はポリイミド被覆物 | |
JPH11323127A (ja) | ポリイミド混合物およびポリイミド混合物フィルムの製造方法 | |
JP2973516B2 (ja) | 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 | |
JP4009918B2 (ja) | ポリイミドフィルム、その製造方法およびそれを基材とした金属積層板 | |
JP2903704B2 (ja) | 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 | |
JP2006328411A (ja) | ポリイミドフィルムの製造法 | |
JPS59204518A (ja) | 共重合体フイルムの製造方法 | |
JPH047333A (ja) | 新規ポリイミド | |
JPH10330615A (ja) | 芳香族ポリアミド酸溶液 | |
JPH09227697A (ja) | ゲルを経由した耐熱性ポリイミドフィルムの製造方法 | |
JPH09235373A (ja) | 共重合ポリイミド、共重合ポリイミド樹脂成形体およびそれらの製造方法 | |
JP2004123857A (ja) | ポリアミド酸組成物およびポリアミド酸の製造方法 | |
JP2003145561A (ja) | ポリイミドフィルムの製造法 | |
JP2004338255A (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法 | |
JP2002283369A (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法 | |
JPH04320422A (ja) | ポリアミック酸共重合体及びそれからなるポリイミドフィルム並びにそれらの製造方法 | |
JP3782976B2 (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法 | |
JP3842105B2 (ja) | ポリイミドフィルムの製造法 | |
JPH0559173A (ja) | ポリアミツク酸共重合体、それからなるポリイミド共重合体、ポリイミドフイルム、並びにそれらの製造方法 | |
JPH0455613B2 (ja) | ||
JP2003292618A (ja) | ポリアミド酸溶液およびそれを用いたポリイミドフィルムの製造方法 | |
JPH08143668A (ja) | 新規芳香族ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体 |