JPH10329660A - 車両用アウターミラー - Google Patents

車両用アウターミラー

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Publication number
JPH10329660A
JPH10329660A JP9141539A JP14153997A JPH10329660A JP H10329660 A JPH10329660 A JP H10329660A JP 9141539 A JP9141539 A JP 9141539A JP 14153997 A JP14153997 A JP 14153997A JP H10329660 A JPH10329660 A JP H10329660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
mirror
resistance
heating element
increase
Prior art date
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Pending
Application number
JP9141539A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneji Kato
常治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーの表面温度上昇を急速化でき、ミラー
が部分的に温度上昇した場合でもその部分の温度制御を
行うことが可能で、しかも安価に製作できる車両用アウ
ターミラーを提供する。 【解決手段】 透明ミラー基板21の裏面に設けられた
反射膜22に通電して面状抵抗発熱体としての発熱機能
を与えて透明ミラー基板21を加熱すると共に、反射膜
22の裏面側に、温度上昇に従って内部抵抗が上昇する
特性を有する温度調整用の抵抗発熱体25を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラー表面の融霜
・露取り性能を有する車両用アウターミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドアミラーやフェンダーミラーな
どのアウターミラーでは、ミラーの表面に霜、露などに
より曇りが生じると、視認性が低下して後方の確認がし
にくくなる。これを防ぐために、内部に面状抵抗発熱体
(面ヒータ)を備えたアウターミラーが提案されてい
る。
【0003】このようなアウターミラーにおいては、ミ
ラーの裏面に設けられた反射膜に通電して面状抵抗発熱
体としての機能を与え、その反射膜に電圧を印加するこ
とにより、ミラー表面を加温し、融霜・露取りを行うも
のが知られている。また、この種のアウターミラーに
は、このミラーの表面温度が所定温度となるように、温
度制御部品としてのサーモスタット、サーミスタなどが
通電回路内に備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーモ
スタットは高価でコストが高騰する。また、サーミスタ
は、比較的小面積のため、アウターミラーが部分的に制
御温度よりも高温となる場合には、その温度制御を適正
に行うことができないという不都合がある。
【0005】近年、正の温度係数(PTC特性)を有す
る材料を基板上に塗布して得られた面状発熱体をアウタ
ーミラーとして利用することが提案されている(例えば
実開平5−45987号公報参照)。このような材料で
は、抵抗体の温度が上昇するに従って、その抵抗値が増
大する。この材料に一定電圧を印加すると、ジュール熱
による自己発熱により、抵抗体の温度が上昇し、ミラー
面の温度が上昇して融霜・露取りが行われる。このもの
では、その抵抗体の温度上昇により抵抗値が増大するた
め、温度上昇するに従って発熱量が減少し、発熱量と放
熱量とが釣り合う一定の温度で温度制御されるという、
いわゆるサーモスタット機能を有する。
【0006】しかしながら、従来提案されているPTC
材料を用いたアウターミラーでは、PTC材料の抵抗値
が実用的に必要とされる所定温度と較べて比較的低温度
領域から上昇するので、温度による内部抵抗の上昇が早
すぎ、熱効率が悪く、与えられた電気エネルギーを十分
に使い切れず、所定温度までミラーの表面温度を上昇さ
せるのに時間がかかりすぎるという問題点がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、ミラーの表面
温度上昇を急速化でき、ミラーが部分的に温度上昇した
場合でもその部分の温度制御を行うことが可能で、しか
も安価に製作できる車両用アウターミラーを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用アウターミラーは、透明ミラー基板
の裏面に設けられた反射膜に通電して面状抵抗発熱体と
しての発熱機能を与えて前記透明ミラー基板を加熱する
と共に、前記反射膜の裏面側に、温度上昇に従って内部
抵抗が上昇する特性を有する温度調整用の抵抗発熱体を
設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0010】図1は、車両用アウターミラーとしてのド
アミラーの正面図である。図1に示すように、ドアミラ
ー10は、ミラー本体20と、ミラー本体20を収納し
たハウジング30と、ハウジング30を車両のドアに固
定するドアミラーベース40とから構成されている。
【0011】図2、図3に示すように、ミラー本体20
は、ガラス、プラスチックなどからなる視認用の透明ミ
ラー基板21を有する。透明ミラー基板21の裏面には
反射膜22が設けられている。
【0012】反射膜22は、例えばTi、Ni−Cdな
どから蒸着又はスパッタリングなどにより透明ミラー基
板21の裏面全面に亘って金属膜として形成されてい
る。この反射膜22は、後述する抵抗発熱体に比較して
その発熱量が大きく設定されている。
【0013】反射膜22の裏面には、絶縁シート23と
電極群24とが設けられている。この絶縁シート23
は、ポリエステルのフィルム等から構成され、その上縁
に沿って横長の開口23aが形成され、また、その下縁
に沿って横長の開口23bが形成されている。
【0014】電極群24は、銅、銀などの金属ペースト
や金属箔から形成され、一対の櫛歯電極24a、24c
と、横長の電極24bとから構成されている。
【0015】櫛歯電極24aは櫛歯電極24c上方に位
置し、横長平板状の櫛基部とその櫛基部から下方に向か
って延びる櫛歯部24a´とから構成されている。ま
た、その櫛基部の形状は、開口23aと同一形状に形成
され、その櫛基部の一側面は開口23aから反射膜22
側に露出されている。
【0016】横長電極24bは、電極群24の下方に位
置し、開口23bと同一形状の平板状に形成されてい
る。その横長電極24bの一側面は開口23bから反射
膜22側に露出されている。
【0017】櫛歯電極24cは、その横長平板状の櫛基
部とその櫛基部から一定間隔を開けて平行に配列されて
上方に向かって延びる櫛歯部24c´とから構成されて
いる。
【0018】櫛歯部24a´、24c´は、それぞれ一
定間隔を開けて平行に配列されている。この櫛歯部24
a´と櫛歯部24c´とは互いの間隔dを一定に保って
噛み合うように配列されている。
【0019】これにより、反射膜22は、その上縁22
a部分が開口23aを介して櫛歯電極24aの櫛基部に
接続され、下縁22b部分が開口23bを介して横長電
極24bに接続されている。また、櫛歯電極24c、櫛
歯部24a´は、絶縁シート23により反射膜22と絶
縁されている。
【0020】櫛歯部24a´、24c´の裏面には、櫛
歯部24a´、24c´の全体的な外形形状と同一輪郭
を有する温度調整用の抵抗発熱体25が印刷により面状
に形成されている。この抵抗発熱体25は、一対の櫛歯
部24a´、24c´に直接接続されている。これによ
り、抵抗発熱体25は、一定間隔dを開けて離間された
一対の櫛歯電極24a、24cに接続される。抵抗発熱
体25を形成する発熱材は、抵抗体本体の温度が上昇す
るに従い、抵抗体本体の抵抗値が増大する正温度特性
(PTC特性:Positive Temperature Coefficient)を
有する材料である。このような特性を有する材料は公知
であり、例えば、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、エ
ポキシ樹脂、酢酸ビニル系樹脂などの高分子材料にカー
ボンブラックやグラファイトなどのカーボン系の導電性
粒子を分散させた面状材料である。
【0021】この抵抗発熱体25の裏面には、透明ミラ
ー基板21とほぼ同一形状のポリエステルフィルム等の
絶縁シート26が積層されている。この絶縁シート26
は、ミラー本体20の全体を絶縁するためのものであ
る。絶縁シート26の中央下方には二つの開口26a、
26bが形成されている。
【0022】符号27は、ミラー本体20をバッテリー
などの電源と接続するためのケーブルである。ドアミラ
ーベース40内の配線を通じて、メスコネクター27a
を介してリード線27b、27cが導かれている。この
リード線27bは、開口26bを通り、抵抗発熱体25
の下方空間を介して横長電極24bの櫛基部中央に接続
されている。また、リード線27cは開口26aを通
り、抵抗発熱体25の下方空間を介して櫛歯電極24c
の櫛基部中央に接続されている。
【0023】以上の構成による電気的な等価回路を図4
に示す。この図4において、符号28はバッテリーなど
の電源であり、スイッチは省略されている。
【0024】スイッチがオンされると、反射膜22、抵
抗発熱体25に通電される。反射膜22は、金属膜なの
で、外気温度にほとんど左右されずほぼ一定の抵抗値を
示し、印加電圧を一定とすると、流れる電流はほぼ一定
値である。一方、抵抗発熱体25は、温度制御部として
機能し、抵抗発熱体25の抵抗値は外気温と同一のため
初期状態では低い。その後、ミラー内部の温度上昇と共
にその抵抗値が増大する。
【0025】与えられた電流により、反射膜22は迅速
に昇温し、これにより透明ミラー基板21が素早く加温
され、同時に温度制御部としての抵抗発熱体25の温度
も上昇する。これにより、抵抗発熱体25の内部抵抗が
上昇を始め、徐々に回路抵抗が大きくなり、電流は減少
してくる。従って、発熱量が温度上昇に伴って減少し、
二つの発熱体(反射膜22,抵抗発熱体25)からの発
熱量と放熱量とが釣り合う温度(所定温度)になると、
内部温度と印加エネルギーが平衡状態となり安定する。
この所定温度は、ドアミラーの部材の選択や形状などに
より自由に設計可能であるが、アウターミラーとして利
用する場合は50〜60度Cに設定するのがよい。
【0026】通常の抵抗体に電圧を印加すると、自己発
熱(ジュール熱)による発熱量はほぼ一定である。この
ため温度制御にはサーモスタットなどの温度センサーが
必要である。しかし、このPTC特性を有する材料を面
状で利用するならば、面全体がサーモスタット機能を有
し、部分部分での温度に応じた細やかな発熱量制御が可
能であり、省エネの観点から非常に有効である。これに
より、ミラー表面全体に亘って温度調節され、均一な融
霜・露取り性能を保持させることができるなお、電極群
24を絶縁シート23に塗布又はメッキなどによる手法
により形成し、PTC温度特性を有する抵抗発熱体25
の薄膜を印刷などの手法により電極群24の裏面に直接
形成し、この抵抗発熱体25の裏面に絶縁シート26を
接着などの手法により積層すれば、部材23〜26を別
途に一体に形成することができる。このように構成すれ
ば量産化が一層容易となる。
【0027】なお、本発明はドアミラーだけでなく、他
のアウターミラー例えばフェンダーミラー等にも適用で
きる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したよう構成したので、本発明
の車両用アウターミラーは、ミラーの表面温度上昇を急
速化でき、ミラーが部分的に温度上昇した場合でもその
部分の温度制御を行うことが可能で、しかも安価に製作
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるドアミラーの正面図
である。
【図2】図1のミラー部分を説明する分解組立図であ
る。
【図3】図1のミラー部分を説明する断面模式図であ
る。
【図4】図1の発熱体に関する部分の回路図である。
【符号の説明】 20 ミラー本体 21 透明ミラー基板 22 反射膜 25 抵抗発熱体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ミラー基板の裏面に設けられた反射
    膜に通電して面状抵抗発熱体としての発熱機能を与えて
    前記透明ミラー基板を加熱すると共に、 前記反射膜の裏面側に、温度上昇に従って内部抵抗が上
    昇する特性を有する温度調整用の抵抗発熱体を設けたこ
    とを特徴とする車両用アウターミラー。
  2. 【請求項2】 前記反射膜と前記面状抵抗発熱体とが電
    気的に直列に接続され、櫛歯状電極により通電されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用アウターミラ
    ー。
JP9141539A 1997-05-30 1997-05-30 車両用アウターミラー Pending JPH10329660A (ja)

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