JP2002270350A - ヒータ付きミラー及びその製造方法 - Google Patents
ヒータ付きミラー及びその製造方法Info
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- JP2002270350A JP2002270350A JP2001063559A JP2001063559A JP2002270350A JP 2002270350 A JP2002270350 A JP 2002270350A JP 2001063559 A JP2001063559 A JP 2001063559A JP 2001063559 A JP2001063559 A JP 2001063559A JP 2002270350 A JP2002270350 A JP 2002270350A
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- electrode
- heating element
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B3/00—Ohmic-resistance heating
- H05B3/20—Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B2203/00—Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
- H05B2203/002—Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements
- H05B2203/006—Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements using interdigitated electrodes
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 信頼性に優れたヒータ付きミラーを提供す
る。 【解決手段】 ミラー11の背面に、互いの櫛歯が交互
に位置するように配置され、かつ給電端子32がそれぞ
れ一体形成された一対の櫛歯状電極31を配設し、それ
ら電極31を内包するように、正の抵抗温度係数を有す
る導電性樹脂よりなる発熱体層34を電極31及びミラ
ー11と一体成形する。発熱体層34とミラー11との
間に空気層は生じず、よって熱伝導は一様となり、部分
的に異常発熱したりする虞れのないものとなる。
る。 【解決手段】 ミラー11の背面に、互いの櫛歯が交互
に位置するように配置され、かつ給電端子32がそれぞ
れ一体形成された一対の櫛歯状電極31を配設し、それ
ら電極31を内包するように、正の抵抗温度係数を有す
る導電性樹脂よりなる発熱体層34を電極31及びミラ
ー11と一体成形する。発熱体層34とミラー11との
間に空気層は生じず、よって熱伝導は一様となり、部分
的に異常発熱したりする虞れのないものとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はミラー表面に付着
した霜や露あるいは曇りを取り除くためのミラー加熱用
のヒータを具備したヒータ付きミラーに関する。
した霜や露あるいは曇りを取り除くためのミラー加熱用
のヒータを具備したヒータ付きミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の外部に取り付けられるサ
イドミラーにおいては、ミラーに付着した霜や露あるい
は曇りを取り除くことができるようにヒータが取り付け
られているものがあり、また化粧鏡等においても曇りを
取り除くために、ヒータを取り付けるといった構成が従
来より採用されている。このような用途のヒータとして
は、ミラー全体を一様に加熱できることから面状のヒー
タが従来より使用されており、ミラーの背面に面状のヒ
ータを例えば両面粘着テープで貼り付けることによりヒ
ータを配置するものとなっていた。
イドミラーにおいては、ミラーに付着した霜や露あるい
は曇りを取り除くことができるようにヒータが取り付け
られているものがあり、また化粧鏡等においても曇りを
取り除くために、ヒータを取り付けるといった構成が従
来より採用されている。このような用途のヒータとして
は、ミラー全体を一様に加熱できることから面状のヒー
タが従来より使用されており、ミラーの背面に面状のヒ
ータを例えば両面粘着テープで貼り付けることによりヒ
ータを配置するものとなっていた。
【0003】図6はこのようにしてヒータが配置された
従来のヒータ付きミラーの断面構造を示したものであ
り、図中、11はミラー、12は面状ヒータ、13は面
状ヒータ12に取り付けられている給電端子、14は両
面粘着テープを示す。図7は面状ヒータ12の構成を示
したものであり、図において、15は絶縁基板、16は
電極、17は発熱体層、18はハトメを示す。絶縁基板
15は例えばポリエステルフィルム等の絶縁フィルムよ
りなるものとされ、この絶縁基板15上に櫛歯状をなす
一対の電極16が形成されている。
従来のヒータ付きミラーの断面構造を示したものであ
り、図中、11はミラー、12は面状ヒータ、13は面
状ヒータ12に取り付けられている給電端子、14は両
面粘着テープを示す。図7は面状ヒータ12の構成を示
したものであり、図において、15は絶縁基板、16は
電極、17は発熱体層、18はハトメを示す。絶縁基板
15は例えばポリエステルフィルム等の絶縁フィルムよ
りなるものとされ、この絶縁基板15上に櫛歯状をなす
一対の電極16が形成されている。
【0004】一対の電極16はそれぞれ主電極部16a
と、その主電極部16aから櫛歯状に多数突出された副
電極部16bとよりなり、互いの副電極部16bが交互
に位置するように配置されている。これら電極16は例
えば印刷によって形成される。発熱体層17は一対の電
極16上に副電極部16bを覆うように形成されてい
る。この発熱体層17は例えば正の抵抗温度係数を有す
る導電性樹脂よりなり、印刷などで形成される。
と、その主電極部16aから櫛歯状に多数突出された副
電極部16bとよりなり、互いの副電極部16bが交互
に位置するように配置されている。これら電極16は例
えば印刷によって形成される。発熱体層17は一対の電
極16上に副電極部16bを覆うように形成されてい
る。この発熱体層17は例えば正の抵抗温度係数を有す
る導電性樹脂よりなり、印刷などで形成される。
【0005】外部電源供給用の一対の給電端子13は金
属製のハトメ18を使用して取り付けられている。この
取り付けは、絶縁基板15の、両電極16の主電極部1
6aが形成されている部分にそれぞれ貫通孔をあけ、絶
縁基板15の電極16形成面と反対面に給電端子13を
配置してハトメ18を挿入し、圧着固定することにより
行われる。一対の給電端子13はそれぞれハトメ18に
より絶縁基板15に機械的に固定されると共に、ハトメ
18を介して対応する電極16と電気的に接続される。
属製のハトメ18を使用して取り付けられている。この
取り付けは、絶縁基板15の、両電極16の主電極部1
6aが形成されている部分にそれぞれ貫通孔をあけ、絶
縁基板15の電極16形成面と反対面に給電端子13を
配置してハトメ18を挿入し、圧着固定することにより
行われる。一対の給電端子13はそれぞれハトメ18に
より絶縁基板15に機械的に固定されると共に、ハトメ
18を介して対応する電極16と電気的に接続される。
【0006】ミラー11への貼り付け用の両面粘着テー
プ14は発熱体層17が形成されている面に、絶縁基板
15の全面に渡って貼り合わされている。一方、図8は
ミラー11の詳細構造を示したものであり、ミラー11
は例えばソーダガラス製の板ガラス21が所定の形状に
加工され、その一方の面にクロムや銀などの反射膜層2
2が蒸着などによって形成され、さらにその反射膜層2
2を完全に覆うように例えばエポキシ樹脂等よりなる絶
縁層23が形成されたものとなっている。
プ14は発熱体層17が形成されている面に、絶縁基板
15の全面に渡って貼り合わされている。一方、図8は
ミラー11の詳細構造を示したものであり、ミラー11
は例えばソーダガラス製の板ガラス21が所定の形状に
加工され、その一方の面にクロムや銀などの反射膜層2
2が蒸着などによって形成され、さらにその反射膜層2
2を完全に覆うように例えばエポキシ樹脂等よりなる絶
縁層23が形成されたものとなっている。
【0007】このミラー11の絶縁層23が形成されて
いる面に、面状ヒータ12を両面粘着テープ14で貼り
合わせることにより、図6に示したヒータ付きミラーが
完成する。
いる面に、面状ヒータ12を両面粘着テープ14で貼り
合わせることにより、図6に示したヒータ付きミラーが
完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のヒータ付きミラーはミラー11の背面(絶縁層23形
成面)に面状ヒータ12を両面粘着テープ14で貼り合
わせる構造となっていた。このため、貼り合わせた時
に、ミラー11の絶縁層23と両面粘着テープ14との
間に部分的に空気層ができてしまう虞れがあった。空気
の熱伝導率はミラー11の熱伝導率と比較して極めて小
さい(約350分の1)ため、空気層の生じた部分の面
状ヒータ12の熱の放散が悪くなり、よってこの部分の
温度が異常に上昇し、ポリエステルフィルム等よりなる
絶縁基板15が変形したり、その変形によって電極16
が断線したり、最悪の場合は高温のためミラー11が割
れたり、発火に至る虞れがあった。
のヒータ付きミラーはミラー11の背面(絶縁層23形
成面)に面状ヒータ12を両面粘着テープ14で貼り合
わせる構造となっていた。このため、貼り合わせた時
に、ミラー11の絶縁層23と両面粘着テープ14との
間に部分的に空気層ができてしまう虞れがあった。空気
の熱伝導率はミラー11の熱伝導率と比較して極めて小
さい(約350分の1)ため、空気層の生じた部分の面
状ヒータ12の熱の放散が悪くなり、よってこの部分の
温度が異常に上昇し、ポリエステルフィルム等よりなる
絶縁基板15が変形したり、その変形によって電極16
が断線したり、最悪の場合は高温のためミラー11が割
れたり、発火に至る虞れがあった。
【0009】この発明の目的はこの問題に鑑み、空気層
が生じる虞れがなく、よって断線したり、発火の虞れの
ない信頼性に優れたヒータ付きミラーを提供することに
あり、さらにその製造方法を提供することにある。
が生じる虞れがなく、よって断線したり、発火の虞れの
ない信頼性に優れたヒータ付きミラーを提供することに
あり、さらにその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、面状のヒータがミラーの背面に配置されてなるヒー
タ付きミラーは、ミラーと、そのミラーの背面に互いの
櫛歯が交互に位置するように配設された一対の櫛歯状電
極と、それら電極にそれぞれ一体形成された給電端子
と、電極を内包するように、電極及びミラーと一体成形
された正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂よりなる発
熱体層とによって構成される。請求項2の発明では請求
項1の発明において、発熱体層を覆うように絶縁層が形
成される。
ば、面状のヒータがミラーの背面に配置されてなるヒー
タ付きミラーは、ミラーと、そのミラーの背面に互いの
櫛歯が交互に位置するように配設された一対の櫛歯状電
極と、それら電極にそれぞれ一体形成された給電端子
と、電極を内包するように、電極及びミラーと一体成形
された正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂よりなる発
熱体層とによって構成される。請求項2の発明では請求
項1の発明において、発熱体層を覆うように絶縁層が形
成される。
【0011】請求項3の発明によれば、面状のヒータが
ミラーの背面に配置されてなるヒータ付きミラーは、一
対の櫛歯状電極を互いの櫛歯が交互に位置するように金
属板の打ち抜き加工によって一体に形成すると共に、そ
の金属板によって給電端子を各電極に一体形成し、それ
ら両電極の櫛歯と順次交差して櫛歯を保持するリブをア
ウトサート成形により複数形成した後、金属板よりなる
それら電極の一体化接続部を切断除去し、正の抵抗温度
係数を有する導電性樹脂でアウトサート成形により、電
極を内包するように発熱体層を電極及びミラーと一体形
成した後、リブの発熱体層より突出する両端部分を切断
除去することによって製造される。
ミラーの背面に配置されてなるヒータ付きミラーは、一
対の櫛歯状電極を互いの櫛歯が交互に位置するように金
属板の打ち抜き加工によって一体に形成すると共に、そ
の金属板によって給電端子を各電極に一体形成し、それ
ら両電極の櫛歯と順次交差して櫛歯を保持するリブをア
ウトサート成形により複数形成した後、金属板よりなる
それら電極の一体化接続部を切断除去し、正の抵抗温度
係数を有する導電性樹脂でアウトサート成形により、電
極を内包するように発熱体層を電極及びミラーと一体形
成した後、リブの発熱体層より突出する両端部分を切断
除去することによって製造される。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。図1はこの発明によるヒ
ータ付きミラーの一実施例を示したものであり、図2及
び3はそれぞれその横断面及び縦断面の構造を示したも
のである。この例ではヒータ付きミラー30はミラー1
1と、その背面に配設された一対の電極31と、それら
電極31に一体形成された一対の給電端子32と、リブ
33と、発熱体層34と、絶縁層35とによって構成さ
れる。
照して実施例により説明する。図1はこの発明によるヒ
ータ付きミラーの一実施例を示したものであり、図2及
び3はそれぞれその横断面及び縦断面の構造を示したも
のである。この例ではヒータ付きミラー30はミラー1
1と、その背面に配設された一対の電極31と、それら
電極31に一体形成された一対の給電端子32と、リブ
33と、発熱体層34と、絶縁層35とによって構成さ
れる。
【0013】以下、このヒータ付きミラー30の構造を
製造工程に沿って製造方法と共に詳細に説明する。図4
は例えばフープ状の金属板に所要の加工が施され、個別
に切断分離されて個片とされたリードフレーム36を示
したものであり、櫛歯状をなす一対の電極31と一対の
給電端子32とが一体形成されたものとなっている。各
電極31は主電極部31aと、その主電極部31aから
櫛歯状に多数突出された副電極部31bとを有するもの
とされ、互いの副電極部31bが交互に位置するように
打ち抜き加工によって形成されている。これら電極31
は主電極部31aの両端が互いに接続部37によって接
続一体化された状態となっており、この接続部37によ
って両電極31の所定の間隔での配置状態、つまり両副
電極部31bの所定の配列が維持されている。
製造工程に沿って製造方法と共に詳細に説明する。図4
は例えばフープ状の金属板に所要の加工が施され、個別
に切断分離されて個片とされたリードフレーム36を示
したものであり、櫛歯状をなす一対の電極31と一対の
給電端子32とが一体形成されたものとなっている。各
電極31は主電極部31aと、その主電極部31aから
櫛歯状に多数突出された副電極部31bとを有するもの
とされ、互いの副電極部31bが交互に位置するように
打ち抜き加工によって形成されている。これら電極31
は主電極部31aの両端が互いに接続部37によって接
続一体化された状態となっており、この接続部37によ
って両電極31の所定の間隔での配置状態、つまり両副
電極部31bの所定の配列が維持されている。
【0014】給電端子32は両電極31の主電極部31
aからそれぞれ一体に延長形成された延長部31cの先
端に形成されている。なお、図4においては、これら給
電端子32は曲げ加工が施される前の状態を示してい
る。リードフレーム36を構成する金属板には黄銅板や
リン青銅板などが使用される。図4中、38はフープ状
の金属板を順次送ってリードフレーム36を順次加工す
る際に使用されるパイロット穴(送り穴)を示す。な
お、電極31と発熱体層34との良好な接触状態(電気
的接続状態)が得られるよう、リードフレーム36には
給電端子32の曲げ加工を施した後、例えば銀メッキや
金メッキ等のメッキ処理が適宜施される。
aからそれぞれ一体に延長形成された延長部31cの先
端に形成されている。なお、図4においては、これら給
電端子32は曲げ加工が施される前の状態を示してい
る。リードフレーム36を構成する金属板には黄銅板や
リン青銅板などが使用される。図4中、38はフープ状
の金属板を順次送ってリードフレーム36を順次加工す
る際に使用されるパイロット穴(送り穴)を示す。な
お、電極31と発熱体層34との良好な接触状態(電気
的接続状態)が得られるよう、リードフレーム36には
給電端子32の曲げ加工を施した後、例えば銀メッキや
金メッキ等のメッキ処理が適宜施される。
【0015】上記のような構成とされたリードフレーム
36に対し、この例では両電極31の副電極部31bと
順次交差して副電極部31bを保持するリブ33が図5
に示したように形成される。リブ33は例えばPBT樹
脂やPP樹脂などの樹脂製とされ、リードフレーム36
を成形金型内に収容し、アウトサート成形することによ
って形成される。リブ33はこの例では両主電極部31
aと平行に配列されて3本形成されており、これらリブ
33によって両電極31の副電極部31bは位置決め保
持されるものとなる。なお、両延長部31cもそれぞれ
リブ33によって保持されている。
36に対し、この例では両電極31の副電極部31bと
順次交差して副電極部31bを保持するリブ33が図5
に示したように形成される。リブ33は例えばPBT樹
脂やPP樹脂などの樹脂製とされ、リードフレーム36
を成形金型内に収容し、アウトサート成形することによ
って形成される。リブ33はこの例では両主電極部31
aと平行に配列されて3本形成されており、これらリブ
33によって両電極31の副電極部31bは位置決め保
持されるものとなる。なお、両延長部31cもそれぞれ
リブ33によって保持されている。
【0016】リブ33の形成後、両主電極部31aの両
端部分がそれぞれ切断され、接続部37が取り除かれ
る。図5はこの接続部37が切断除去された状態を示し
ている。リブ33によって一体となっている両電極31
はミラー11の背面に配置され、両電極31を内包する
ように発熱体層34が形成される。発熱体層34は正の
抵抗温度係数を有する導電性樹脂よりなるものとされ、
例えばEVA樹脂にカーボン粉末を混錬した樹脂が使用
される。
端部分がそれぞれ切断され、接続部37が取り除かれ
る。図5はこの接続部37が切断除去された状態を示し
ている。リブ33によって一体となっている両電極31
はミラー11の背面に配置され、両電極31を内包する
ように発熱体層34が形成される。発熱体層34は正の
抵抗温度係数を有する導電性樹脂よりなるものとされ、
例えばEVA樹脂にカーボン粉末を混錬した樹脂が使用
される。
【0017】発熱体層34の成形は下金型内にミラー1
1を、その絶縁層23(図8参照)が上面となるように
収容し、その絶縁層23上に図5に示したリブ33が設
けられたリードフレーム36′をリブ33の両端部によ
って所定の位置に位置決めして配置し、上金型によって
各リブ33を圧接固定して、アウトサート成形すること
によって行われる。上記のようにして発熱体層34を成
形することにより、リードフレーム36′とミラー11
とが発熱体層34によって一体化される。そして、この
発熱体層34を覆うように絶縁層35が形成される。
1を、その絶縁層23(図8参照)が上面となるように
収容し、その絶縁層23上に図5に示したリブ33が設
けられたリードフレーム36′をリブ33の両端部によ
って所定の位置に位置決めして配置し、上金型によって
各リブ33を圧接固定して、アウトサート成形すること
によって行われる。上記のようにして発熱体層34を成
形することにより、リードフレーム36′とミラー11
とが発熱体層34によって一体化される。そして、この
発熱体層34を覆うように絶縁層35が形成される。
【0018】絶縁層35は例えばポリエチレン樹脂を成
形することによって形成され、絶縁層35の形成後、外
部に突出しているリブ33の両端部分を切断除去するこ
とにより、図1に示したヒータ付きミラー30が完成す
る。一対の給電端子32は図1に示したようにミラー1
1の背面側において絶縁層35の外部に突出されてい
る。絶縁層35は樹脂成形に替え、例えばポリエステル
フィルムなどよりなる片面粘着テープを貼り合わせるこ
とによって形成してもよい。なお、発熱体層34の保護
の観点から、絶縁層35を形成することが望ましいが、
例えばこの絶縁層35を省略することも可能である。こ
の場合、発熱体層34の成形後、リブ33の両端部分が
切断除去されてヒータ付きミラーの完成となる。
形することによって形成され、絶縁層35の形成後、外
部に突出しているリブ33の両端部分を切断除去するこ
とにより、図1に示したヒータ付きミラー30が完成す
る。一対の給電端子32は図1に示したようにミラー1
1の背面側において絶縁層35の外部に突出されてい
る。絶縁層35は樹脂成形に替え、例えばポリエステル
フィルムなどよりなる片面粘着テープを貼り合わせるこ
とによって形成してもよい。なお、発熱体層34の保護
の観点から、絶縁層35を形成することが望ましいが、
例えばこの絶縁層35を省略することも可能である。こ
の場合、発熱体層34の成形後、リブ33の両端部分が
切断除去されてヒータ付きミラーの完成となる。
【0019】上述した例では複数のリブ33を設けるも
のとなっているが、このようにリブ33を設けることに
よって、発熱体層34の成形時に両電極31の櫛歯状を
なす多数の副電極部31bの間隔を所定の間隔に堅固に
維持することができる。さらに、発熱体層34を成形す
る際、このリブ33の下面をミラー11に圧接させ、リ
ブ33の上面に上金型を圧接させることにより、図3に
示したようにリブ33の厚さによって発熱体層34の厚
さを規定することができ、よって所望の厚さの発熱体層
34の形成を容易に行うことができ、かつミラー11の
背面に対する電極31の高さ位置(ミラー11と電極3
1との間隔)を容易に規定できるものとなる。
のとなっているが、このようにリブ33を設けることに
よって、発熱体層34の成形時に両電極31の櫛歯状を
なす多数の副電極部31bの間隔を所定の間隔に堅固に
維持することができる。さらに、発熱体層34を成形す
る際、このリブ33の下面をミラー11に圧接させ、リ
ブ33の上面に上金型を圧接させることにより、図3に
示したようにリブ33の厚さによって発熱体層34の厚
さを規定することができ、よって所望の厚さの発熱体層
34の形成を容易に行うことができ、かつミラー11の
背面に対する電極31の高さ位置(ミラー11と電極3
1との間隔)を容易に規定できるものとなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
発熱体層はミラー及び電極と一体成形されるものとなっ
ており、発熱体層とミラーとの間に部分的に空気層が介
在するといった状態は起こり得ないものとなっている。
従って、発熱体層からミラーへの一様な熱伝導状態が得
られるため、発熱体層の温度分布は一様となり、つまり
異常発熱部が発生しないものとなっているため、従来の
ヒータ付きミラーのように断線したり、発火の虞れのな
い信頼性に優れたヒータ付きミラーを得ることができ
る。
発熱体層はミラー及び電極と一体成形されるものとなっ
ており、発熱体層とミラーとの間に部分的に空気層が介
在するといった状態は起こり得ないものとなっている。
従って、発熱体層からミラーへの一様な熱伝導状態が得
られるため、発熱体層の温度分布は一様となり、つまり
異常発熱部が発生しないものとなっているため、従来の
ヒータ付きミラーのように断線したり、発火の虞れのな
い信頼性に優れたヒータ付きミラーを得ることができ
る。
【0021】また、給電端子は電極と一体形成されてい
るため、従来のように給電端子をハトメによって取り付
けるといった作業は不要となる。なお、発熱体層は正の
抵抗温度係数を有する導電性樹脂で形成されているた
め、霜、露、曇りの除去性能が良好なヒータ付きミラー
を得ることができる。
るため、従来のように給電端子をハトメによって取り付
けるといった作業は不要となる。なお、発熱体層は正の
抵抗温度係数を有する導電性樹脂で形成されているた
め、霜、露、曇りの除去性能が良好なヒータ付きミラー
を得ることができる。
【図1】この発明によるヒータ付きミラーの実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】図1の縦断面図。
【図4】図1に示したヒータ付きミラーの構成要素とな
る電極、給電端子が一体形成されたリードフレームの斜
視図。
る電極、給電端子が一体形成されたリードフレームの斜
視図。
【図5】図4のリードフレームにリブが形成され、不要
部分が切断除去された状態を示す斜視図。
部分が切断除去された状態を示す斜視図。
【図6】従来のヒータ付きミラーの構成を示す断面図。
【図7】図6における面状ヒータの構成を説明するため
の図。
の図。
【図8】ミラーの構造を示す断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 伸浩 神奈川県座間市相武台2丁目268番地 東 京コスモス電機株式会社神奈川工場内 Fターム(参考) 3D025 AC09 AD13 3D053 FF19 FF21 GG06 JJ20 3K034 AA05 AA06 AA08 AA10 AA15 AA16 AA32 AA34 AA37 BA08 BA15 BB05 BC04 BC12 CA02 CA18 CA19 CA26 CA34 HA01 HA10 JA01 JA10 3K092 PP20 QA05 QB17 QB19 QB21 QB31 QB65 QB68 QB75 QB76 QC02 QC20 QC25 QC31 QC42 QC43 QC55 QC65 RF03 RF12 RF17 RF22 VV15
Claims (3)
- 【請求項1】 面状のヒータがミラーの背面に配置され
てなるヒータ付きミラーであって、 ミラーと、 そのミラーの背面に、互いの櫛歯が交互に位置するよう
に配設された一対の櫛歯状電極と、 それら電極にそれぞれ一体形成された給電端子と、 上記電極を内包するように、上記電極及びミラーと一体
成形された正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂よりな
る発熱体層とによって構成されていることを特徴とする
ヒータ付きミラー。 - 【請求項2】 請求項1記載のヒータ付きミラーにおい
て、 上記発熱体層を覆うように絶縁層が形成されていること
を特徴とするヒータ付きミラー。 - 【請求項3】 面状のヒータがミラーの背面に配置され
てなるヒータ付きミラーの製造方法であって、 一対の櫛歯状電極を互いの櫛歯が交互に位置するように
金属板の打ち抜き加工によって一体に形成すると共に、
その金属板によって給電端子を各電極に一体形成し、 それら両電極の櫛歯と順次交差して櫛歯を保持するリブ
をアウトサート成形により複数形成した後、金属板より
なるそれら電極の一体化接続部を切断除去し、 正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂でアウトサート成
形により、上記電極を内包するように発熱体層を上記電
極及びミラーと一体形成した後、上記リブの発熱体層よ
り突出する両端部分を切断除去することを特徴とするヒ
ータ付きミラーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001063559A JP2002270350A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ヒータ付きミラー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001063559A JP2002270350A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ヒータ付きミラー及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002270350A true JP2002270350A (ja) | 2002-09-20 |
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ID=18922530
Family Applications (1)
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JP2001063559A Pending JP2002270350A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ヒータ付きミラー及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002270350A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8766142B2 (en) | 2002-11-21 | 2014-07-01 | W.E.T. Automotive Systems Ag | Heater for an automotive vehicle and method of forming same |
WO2016013136A1 (ja) * | 2014-07-22 | 2016-01-28 | 株式会社デンソー | 輻射ヒータ装置 |
CN106507511A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-03-15 | 中国商用飞机有限责任公司 | 薄膜型电防冰发热装置 |
US9717115B2 (en) | 2012-06-18 | 2017-07-25 | Gentherm Gmbh | Textile or non-textile sheet and/or fabric with electrical function |
-
2001
- 2001-03-07 JP JP2001063559A patent/JP2002270350A/ja active Pending
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