JP2002145153A - ヒータ内蔵グリップ - Google Patents

ヒータ内蔵グリップ

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JP2002145153A
JP2002145153A JP2000350924A JP2000350924A JP2002145153A JP 2002145153 A JP2002145153 A JP 2002145153A JP 2000350924 A JP2000350924 A JP 2000350924A JP 2000350924 A JP2000350924 A JP 2000350924A JP 2002145153 A JP2002145153 A JP 2002145153A
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JP
Japan
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grip
heater
support
built
electrodes
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JP2000350924A
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Inventor
Tsugio Sekiguchi
次雄 関口
Kazuyuki Tanahashi
和行 棚橋
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Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線する虞れがなく、かつ外気温の変動に対
してグリップ温度の変動の小さいヒータ内蔵グリップを
提供する。 【解決手段】 略円筒状をなし、外周面に軸方向に複数
のリブが形成された樹脂製支持体22と、円筒形状にフ
ォーミングされ、上記軸方向において互いのくし歯が交
互に位置するように支持体22の回りに配置された一対
のくし歯状をなす電極23と、それら電極23を内包し
て支持体22の回りに成形され、支持体22及び電極2
3と一体化された正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂
よりなる発熱体層24とによって構成したヒータ21を
グリップ内部に埋設一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオートバイ等の自
動二輪車のハンドルに取り付けられるヒータを内蔵した
グリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車のハンドル(詳細に言
えば、ハンドルパイプ及びスロットルパイプ)のグリッ
プ内部に面状ヒータを埋設一体化したヒータ内蔵グリッ
プがよく知られている。図10はこの種のヒータ内蔵グ
リップの一例として、実開平5−60996号公報に記
載されている構造を示したものであり、図中、11はハ
ンドルパイプを示し、12はハンドルパイプ11に取り
付けられたヒータ内蔵グリップを示す。
【0003】このヒータ内蔵グリップ12は面状のフレ
キシブルプリント配線板(FPC)ヒータ13が合成樹
脂製の支持体14の外周面に巻装され、それらFPCヒ
ータ13及び支持体14にゴム製の被覆層15が形成一
体化された構造となっており、支持体14の内面側には
ハンドルパイプ11との圧接用のゴム層16が設けられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
グリップに埋設されている面状のFPCヒータは、その
発熱体として、例えば銅箔やアルミニウム箔等の金属箔
を所要の形状にパターニングしたものを使用しており、
金属箔の厚さは例えば30μm 程度とされ、極めて薄い
ものとなっている。従って、自動二輪車の運転時や駐停
車時の操作によって、グリップに繰り返し回転やねじれ
などの応力が加わり、それによってFPCヒータが変形
し、その結果、金属パターン(金属箔)が断線するとい
った問題が生じる虞れがあるものとなっていた。
【0005】一方、この種のヒータは、周囲の温度に関
係なく、発熱体の抵抗値が一定のため、外気温が変動す
ると、グリップ表面の温度も変動し、グリップを手で握
った時、暖かくなかったり、あるいは逆に熱すぎたりす
るという欠点があった。これを防止するためには、例え
ばグリップの温度を検出し、グリップ温度を制御する電
子回路を付加する必要があるが、このような方法はシス
テムとして高価になるという問題があった。この発明の
目的はこれら問題に鑑み、グリップに繰り返し加わる回
転やねじれなどの応力によっても断線する虞れがなく、
また外気温の変動に対しても温度変化が小さく、高品質
で、かつ安価に構成することができるヒータ内蔵グリッ
プを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、自動
二輪車のハンドルに取り付けられるグリップであって、
グリップ内部にヒータが埋設一体化されてなるヒータ内
蔵グリップにおいて、ヒータが、略円筒状をなし、その
外周面に軸方向に複数のリブが形成された樹脂製支持体
と、円筒形状にフォーミングされ、上記軸方向において
互いのくし歯が交互に位置するように上記支持体の回り
に配置された一対のくし歯状をなす電極と、それら電極
を内包して上記支持体の回りに成形され、支持体及び電
極と一体化された正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂
よりなる発熱体層とによって構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。図1はこの発明によるヒ
ータ内蔵グリップの一実施例の外観形状を示したもので
あり、図2はそのヒータ内蔵グリップ20の断面構造を
示したものである。この例ではグリップ内部に埋設一体
化されたヒータ21は支持体22と、一対のくし歯状を
なす電極23と、正の抵抗温度係数を有する導電性樹脂
(以下、PTC樹脂と言う。)よりなる発熱体層24と
よりなるものとされる。
【0008】以下、ヒータ21各部の構成及びそれを内
蔵したグリップ20の構成について、製造方法を含め、
詳細に説明する。支持体22は図3に示したように、略
円筒状をなすものとされ、その外周面には複数のリブ2
2aが軸方向に形成されている。また、外周面の軸方向
一端側には端子固定部22bが突出形成されており、こ
の端子固定部22bは2つの穴22cを具備するものと
される。なお、端子固定部22bが形成されている部分
には幅広のリブ22dが軸方向に形成され、さらにその
リブ22d上には一段高い凸部22eが軸方向に形成さ
れている。
【0009】支持体22は例えばフィラー(ガラスファ
イバ等)が添加されたPBT樹脂やPPS樹脂等の合成
樹脂製とされ、断熱性と所要の強度を有するものとされ
る。図4は一対の電極23の形状を示したものであり、
くし歯状をなし、円筒形状にフォーミングされたものと
なっている。図5はこのようなフォーミングを行う前の
両電極23が形成されたリードフレーム25を示す。リ
ードフレーム25は厚さが0.2〜0.5mm程度の、例えば
黄銅板やリン青銅板等の金属板がプレス加工されてなる
もので、主電極部23aと、その主電極部23aからく
し歯状に突出された副電極部23bとよりなる一対の電
極23が、互いのくし歯をなす副電極部23bが図に示
したように交互にかみ合うように位置されて形成されて
いる。
【0010】両電極23の主電極部23aは接続部25
aによって両端が互いに接続され、連結一体化されてい
る。なお、主電極部23aの一端側には給電端子部23
cがそれぞれ形成されている。上記のような構成を有す
るリードフレーム25はその両主電極部23aが互いに
近接するように円筒形状にフォーミングされ、これによ
って図4に示したような形状とされる。なお、この状態
では両電極23は接続部25aによって連結されてお
り、発熱体層24との良好な電気的接続状態が得られる
ように、例えば銀メッキや金メッキが施される。
【0011】一対の電極23の支持体22への取り付け
は、給電端子部23cが設けられている側の接続部25
aを切断除去し、端子固定部22bの2つの穴22cに
給電端子部23cをそれぞれ挿入することによって行わ
れ、これによって図6に示した状態となる。両電極23
の主電極部23aはリブ22d上に位置しており、凸部
22eによって互いに離間されている。副電極部23b
は支持体22の回りに装着され、リブ22aに当接支持
された状態となる。両電極23のくし歯状をなす副電極
部23bは支持体22の軸方向において交互に位置する
ものとなる。
【0012】電極23が装着された支持体22は成形金
型内に収容され、電極23を内包して支持体22の回り
にPTC樹脂からなる発熱体層24が射出成形などによ
り成形される。この際、副電極部23bは金型26に設
けられた複数の可動ピン27と支持体22のリブ22a
とにより、図7に示したように圧接固定されて成形され
る。PTC樹脂としては、例えばポリエチレンにカーボ
ン粉末を混練した樹脂が使用される。
【0013】図8は発熱体層24が成形され、支持体2
2及び電極23と一体化された状態を示したものであ
り、図中、28は成形時に可動ピン27が配置されてい
た部分にできた穴を示す。図9は図8の状態に対し、所
要の機械加工が施されて完成したヒータ21を示したも
のであり、一対の給電端子部23cは曲げ加工が施され
て支持体22の周上に直立されており、また給電端子部
23cと反対側の、支持体22の端縁より突出していた
主電極部23aの端部及び接続部25aは切断除去され
たものとなっている。
【0014】この図9に示したヒータ21は金型内に収
容され、その外表面及び内表面に、適度な柔軟性を有す
る被覆層29が射出成形などにより形成一体化されて、
図1及び2に示したヒータ内蔵グリップ20が完成す
る。被覆層29は例えばSBR樹脂やウレタンゴムによ
って形成される。なお、この際、図1及び2に示したよ
うにフランジ部29a及びコネクタ部29bも一体に形
成される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
ヒータは樹脂製支持体と、円筒形状にフォーミングされ
て支持体に装着されたくし歯状をなす電極とが発熱体層
を形成するPTC樹脂で成形一体化されたものとなって
いる。従って、従来の面状FPCヒータのように、発熱
体が断線するといった問題は起こり得ず、また電極も機
能上、厚くてよく、つまり電極は厚い金属板から形成で
き、かつ発熱体層に一体成形されてその複数の副電極部
がグリップの周方向に配置されているため、グリップ操
作時の回転、ねじれなどの応力に対して極めて強く、こ
れらの点で断線する虞れのない高品質なヒータ内蔵グリ
ップを得ることができる。
【0016】また、発熱体層は正の抵抗温度係数を有す
るPTC樹脂で形成されているため、外気温が下がれば
発熱体の抵抗値が減少し、消費電力が増加してグリップ
の温度が上昇し、一方外気温が上がれば発熱体の抵抗値
は増加し、消費電力が減少するというPTC効果によっ
て、例えば温度制御用の高価な電子回路を用いることな
く、外気温の変動に対してグリップ温度の変動の小さい
高品質なヒータ内蔵グリップを安価に構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるヒータ内蔵グリップの一実施例
を示す斜視図。
【図2】図1の断面図。
【図3】図2における支持体の斜視図。
【図4】円筒形状にフォーミングされたリードフレーム
(電極)を示す斜視図。
【図5】フォーミング前のリードフレームを示す平面
図。
【図6】支持体に電極が装着された状態を示す斜視図。
【図7】発熱体層成形時の副電極部の固定状態を説明す
るための図。
【図8】発熱体層が成形された状態を示す斜視図。
【図9】図8に対し、機械加工が施されて完成したヒー
タの斜視図。
【図10】ヒータ内蔵グリップの従来例を示す断面図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車のハンドルに取り付けられる
    グリップであって、グリップ内部にヒータが埋設一体化
    されてなるヒータ内蔵グリップにおいて、 上記ヒータが、略円筒状をなし、その外周面に軸方向に
    複数のリブが形成された樹脂製支持体と、 円筒形状にフォーミングされ、上記軸方向において互い
    のくし歯が交互に位置するように上記支持体の回りに配
    置された一対のくし歯状をなす電極と、 それら電極を内包して上記支持体の回りに成形され、支
    持体及び電極と一体化された正の抵抗温度係数を有する
    導電性樹脂よりなる発熱体層とによって構成されている
    ことを特徴とするヒータ内蔵グリップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7010997B2 (en) * 2001-08-22 2006-03-14 Bayerische Motoren Werke Ag Motorcycle grip with grip heater and method of making same
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