JPH10328561A - 耐熱性hc吸着剤 - Google Patents
耐熱性hc吸着剤Info
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- JPH10328561A JPH10328561A JP9145539A JP14553997A JPH10328561A JP H10328561 A JPH10328561 A JP H10328561A JP 9145539 A JP9145539 A JP 9145539A JP 14553997 A JP14553997 A JP 14553997A JP H10328561 A JPH10328561 A JP H10328561A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J20/00—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
- B01J20/02—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
- B01J20/10—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising silica or silicate
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/87—Gallosilicates; Aluminogallosilicates; Galloborosilicates
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- Catalysts (AREA)
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた耐熱性を有するHC吸着剤を提供す
る。 【解決手段】 HC吸着剤は、骨格構成元素としてGa
およびInの少なくとも一方を含むMFI型メタロシリ
ケートよりなる。アルカリ金属およびアルカリ土類金属
の少なくとも一方よりなる金属成分MEの含有量はME
≦0.05重量%に設定される。
る。 【解決手段】 HC吸着剤は、骨格構成元素としてGa
およびInの少なくとも一方を含むMFI型メタロシリ
ケートよりなる。アルカリ金属およびアルカリ土類金属
の少なくとも一方よりなる金属成分MEの含有量はME
≦0.05重量%に設定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の排気系
統に用いられる耐熱性HC(炭化水素)吸着剤に関す
る。
統に用いられる耐熱性HC(炭化水素)吸着剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気系統に配設される排気ガス
浄化用触媒としては種々の構成を有するものが知られて
いる。しかしながら、一般の排気ガス浄化用触媒は排気
ガスの温度が高い領域、例えば約180℃以上において
酸化による浄化能を発揮するものであるから、エンジン
始動直後の低温で、且つHCを高濃度に含む排気ガスに
対しては浄化能が極めて低い。
浄化用触媒としては種々の構成を有するものが知られて
いる。しかしながら、一般の排気ガス浄化用触媒は排気
ガスの温度が高い領域、例えば約180℃以上において
酸化による浄化能を発揮するものであるから、エンジン
始動直後の低温で、且つHCを高濃度に含む排気ガスに
対しては浄化能が極めて低い。
【0003】そこで、低温排気ガス中のHCを捕えるべ
く、HC吸着剤を触媒よりも排気系統の下流側に配設す
ることが行われる。この場合、HC吸着剤としてはゼオ
ライトが用いられている。
く、HC吸着剤を触媒よりも排気系統の下流側に配設す
ることが行われる。この場合、HC吸着剤としてはゼオ
ライトが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】排気系統を流れる排気
ガスの温度は、一般に1000℃程度となるため、HC
吸着剤には前記温度に対応し得る耐熱性が要求される。
ガスの温度は、一般に1000℃程度となるため、HC
吸着剤には前記温度に対応し得る耐熱性が要求される。
【0005】そこで、耐熱性を向上すべく、高シリカア
ルミナ比を持ち、熱劣化の起点となるAlの量を減じた
ゼオライトが提案されているが、このゼオライトにおい
ても、未だ耐熱性の改善が十分でなく、またHC吸着脱
離性能も低い、という問題があった。
ルミナ比を持ち、熱劣化の起点となるAlの量を減じた
ゼオライトが提案されているが、このゼオライトにおい
ても、未だ耐熱性の改善が十分でなく、またHC吸着脱
離性能も低い、という問題があった。
【0006】またゼオライト中にはアルカリ金属または
アルカリ土類金属が不純物として含まれ易いが、これら
の金属成分は、高温下にてアルカリ融解現象を惹起して
ゼオライト中のSi−O結合を切断するため、ゼオライ
トの耐熱性を低下させる原因となる。
アルカリ土類金属が不純物として含まれ易いが、これら
の金属成分は、高温下にてアルカリ融解現象を惹起して
ゼオライト中のSi−O結合を切断するため、ゼオライ
トの耐熱性を低下させる原因となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、十分に改善さ
れた耐熱性を有し、また良好なHC吸着脱離性能を有す
る前記HC吸着剤を提供することを目的とする。
れた耐熱性を有し、また良好なHC吸着脱離性能を有す
る前記HC吸着剤を提供することを目的とする。
【0008】前記目的を達成するため本発明によれば、
骨格構成元素としてGaおよびInの少なくとも一方を
含むMFI型メタロシリケートよりなり、アルカリ金属
およびアルカリ土類金属の少なくとも一方よりなる金属
成分MEの含有量がME≦0.05重量%である耐熱性
HC吸着剤が提供される。
骨格構成元素としてGaおよびInの少なくとも一方を
含むMFI型メタロシリケートよりなり、アルカリ金属
およびアルカリ土類金属の少なくとも一方よりなる金属
成分MEの含有量がME≦0.05重量%である耐熱性
HC吸着剤が提供される。
【0009】MFI型メタロシリケートは、MFI型ア
ルミノシリケート、例えばZSM−5ゼオライトに代表
される三次元骨格構造を有し、その構造のGa位置およ
びIn位置は、ZSM−5ゼオライトのAl位置に対応
する。しかもGaおよびInは前記三次元骨格構造にお
ける結合力が高く、その構造から脱離しにくいという特
性を発揮する。
ルミノシリケート、例えばZSM−5ゼオライトに代表
される三次元骨格構造を有し、その構造のGa位置およ
びIn位置は、ZSM−5ゼオライトのAl位置に対応
する。しかもGaおよびInは前記三次元骨格構造にお
ける結合力が高く、その構造から脱離しにくいという特
性を発揮する。
【0010】このような三次元骨格構造を有し、また前
記金属成分MEの含有量を前記のように設定されたMF
I型メタロシリケートよりなるHC吸着剤は、高い耐熱
性を有し、また良好なHC吸着脱離性能を有する。
記金属成分MEの含有量を前記のように設定されたMF
I型メタロシリケートよりなるHC吸着剤は、高い耐熱
性を有し、また良好なHC吸着脱離性能を有する。
【0011】ただし、ME含有量がME>0.05重量
%では耐熱性が低下する。なお、MFI型メタロシリケ
ートにおいて、その耐熱性向上の観点からはME量はゼ
ロであることが望ましいが、MEはMFI型メタロシリ
ケート合成において、その原料中に不純物として含まれ
ていることからME量をゼロに抑えることは難しい。し
たがって、ME含有量の下限値は、限りなくゼロに近い
値である、と言える。
%では耐熱性が低下する。なお、MFI型メタロシリケ
ートにおいて、その耐熱性向上の観点からはME量はゼ
ロであることが望ましいが、MEはMFI型メタロシリ
ケート合成において、その原料中に不純物として含まれ
ていることからME量をゼロに抑えることは難しい。し
たがって、ME含有量の下限値は、限りなくゼロに近い
値である、と言える。
【0012】アルカリ金属にはNa、LiおよびKが該
当し、またアルカリ土類金属にはBe、MgおよびCa
が該当する。
当し、またアルカリ土類金属にはBe、MgおよびCa
が該当する。
【0013】
I−1.MFI型ガリウムシリケートの合成 (1) 6.5kgの市販コロイダルシリカ(30重量%
SiO2 、0.4重量%Na2 O)に、0.4kgのTP
A−Br(テトラプロピルアンモニウムブロマイド、テ
ンプレート剤)と、5kgの純水を加えて11.9kgの第
1の原料を調製した。
SiO2 、0.4重量%Na2 O)に、0.4kgのTP
A−Br(テトラプロピルアンモニウムブロマイド、テ
ンプレート剤)と、5kgの純水を加えて11.9kgの第
1の原料を調製した。
【0014】(2) 0.08kgの塩化ガリウム(Ga
Cl3 、純度99.999%)に、0.3kgの水酸化ナ
トリウムと、8kgの純水を加えて8.38kgの第2の原
料を調製した。
Cl3 、純度99.999%)に、0.3kgの水酸化ナ
トリウムと、8kgの純水を加えて8.38kgの第2の原
料を調製した。
【0015】(3) 第1の原料をステンレス製容器に
入れ、その第1の原料を攪拌しながらそれに第2の原料
を徐々に加えた。
入れ、その第1の原料を攪拌しながらそれに第2の原料
を徐々に加えた。
【0016】(4) 第1,2の原料よりなる混合物を
30分間攪拌して、全体に亘り均一なガリウムシリケー
トアルカリゲルを得た。このアルカリゲルの組成は次の
通りであった。SiO2 /Ga2 O3 モル比=750、
Na2 O/SiO2 モル比=0.133、H2 O/Na
2 Oモル比=226、TPA−Br/SiO2 モル比=
0.05 (5) 前記アルカリゲルをオートクレーブに投入し、
攪拌しつつ170℃に24時間保持して結晶化を行い、
これにより結晶スラリを得た。
30分間攪拌して、全体に亘り均一なガリウムシリケー
トアルカリゲルを得た。このアルカリゲルの組成は次の
通りであった。SiO2 /Ga2 O3 モル比=750、
Na2 O/SiO2 モル比=0.133、H2 O/Na
2 Oモル比=226、TPA−Br/SiO2 モル比=
0.05 (5) 前記アルカリゲルをオートクレーブに投入し、
攪拌しつつ170℃に24時間保持して結晶化を行い、
これにより結晶スラリを得た。
【0017】(6) 結晶スラリに固液分離処理を施し
て固体成分を得、次いで固体成分を洗浄し、その後濾過
を行ってケーキを得た。
て固体成分を得、次いで固体成分を洗浄し、その後濾過
を行ってケーキを得た。
【0018】(7) ケーキを110℃にて24時間乾
燥し、次いでケーキを、電気炉を用いて550℃にて1
2時間焼成し、その後焼成物を粉砕して、約1.3kgの
粉末状MFI型ガリウムシリケートを得た。
燥し、次いでケーキを、電気炉を用いて550℃にて1
2時間焼成し、その後焼成物を粉砕して、約1.3kgの
粉末状MFI型ガリウムシリケートを得た。
【0019】このMFI型ガリウムシリケートにおける
Ga含有量はGa=0.4重量%、アルカリ金属として
のNaの含有量はNa=0.48重量%、Al含有量は
Al=0.04重量%であった。このAlは市販コロイ
ダルシリカに混入していたものと考えられる。
Ga含有量はGa=0.4重量%、アルカリ金属として
のNaの含有量はNa=0.48重量%、Al含有量は
Al=0.04重量%であった。このAlは市販コロイ
ダルシリカに混入していたものと考えられる。
【0020】I−2. Na除去処理 100gのMFI型ガリウムシリケートを1リットルの
5N塩酸に混合し、次いでその混合液を還流冷却器等の
使用下で、90℃に保持すると共に20時間攪拌し、そ
の後濾過、固形分の水洗および300℃にて乾燥の各工
程を経て、Na含有量をNa=0.005重量%に調節
されたMFI型ガリウムシリケートを得た。これを例1
とする。
5N塩酸に混合し、次いでその混合液を還流冷却器等の
使用下で、90℃に保持すると共に20時間攪拌し、そ
の後濾過、固形分の水洗および300℃にて乾燥の各工
程を経て、Na含有量をNa=0.005重量%に調節
されたMFI型ガリウムシリケートを得た。これを例1
とする。
【0021】この例1に所定量のNaを添加してMFI
型ガリウムシリケートの例2〜6を調製した。また例7
として前記合成後のMFI型ガリウムシリケートを選定
した。各例1〜7のNa含有量は表1の通りである。
型ガリウムシリケートの例2〜6を調製した。また例7
として前記合成後のMFI型ガリウムシリケートを選定
した。各例1〜7のNa含有量は表1の通りである。
【0022】
【表1】
【0023】I−3. 耐熱性評価 MFI型ガリウムシリケートの例1〜7に関してBET
1点法により比表面積Aを測定し、次いで各例1〜7
に、電気炉を用いて空気雰囲気下で900℃、100時
間のエージング処理を施し、その後各例1〜7に関して
前記と同様の方法で比表面積B1 を測定した。そして、
両比表面積A,B1 より、エージング処理に対する耐熱
性を考察すべく、比表面積維持率C(%)を、 C=〔1−{A−B1 )/A}〕×100 として求めた。
1点法により比表面積Aを測定し、次いで各例1〜7
に、電気炉を用いて空気雰囲気下で900℃、100時
間のエージング処理を施し、その後各例1〜7に関して
前記と同様の方法で比表面積B1 を測定した。そして、
両比表面積A,B1 より、エージング処理に対する耐熱
性を考察すべく、比表面積維持率C(%)を、 C=〔1−{A−B1 )/A}〕×100 として求めた。
【0024】また新規の各例1〜7に、電気炉を用いて
空気雰囲気下で1050℃、20時間のエージング処理
を施し、その後各例1〜7に関して前記と同様の方法で
比表面積B2 を測定した。そして、両比表面積A,B2
より前記式に則って比表面積維持率C(%)を求めた。
空気雰囲気下で1050℃、20時間のエージング処理
を施し、その後各例1〜7に関して前記と同様の方法で
比表面積B2 を測定した。そして、両比表面積A,B2
より前記式に則って比表面積維持率C(%)を求めた。
【0025】図1は、例1〜7に関するNa含有量と比
表面積維持率Cとの関係を示す。図1から明らかなよう
に、例1〜3のごとく、Na含有量をNa≦0.05重
量%に設定すると、比表面積維持率CがC≧90%と極
めて高くなり、このことから例1〜3は優れた耐熱性を
有することが判る。
表面積維持率Cとの関係を示す。図1から明らかなよう
に、例1〜3のごとく、Na含有量をNa≦0.05重
量%に設定すると、比表面積維持率CがC≧90%と極
めて高くなり、このことから例1〜3は優れた耐熱性を
有することが判る。
【0026】なお、MFI型ガリウムシリケートにおい
て、そのGa含有量は0.01重量%≦Ga≦0.5重
量%が適当である。Ga含有量がGa<0.01重量%
では結晶性が悪くなり、一方、Ga>0.5重量%では
SiO2 /Ga2 O3 モル比が小さくなるためHCに対
する選択吸着性能が低下する。
て、そのGa含有量は0.01重量%≦Ga≦0.5重
量%が適当である。Ga含有量がGa<0.01重量%
では結晶性が悪くなり、一方、Ga>0.5重量%では
SiO2 /Ga2 O3 モル比が小さくなるためHCに対
する選択吸着性能が低下する。
【0027】II−1.MFI型インジウムシリケートの
合成 前記I−1項における塩化ガリウムの代わりに塩化イン
ジウム(InCl3 、純度99.999%)を用い、そ
れ以外は前記I−1項と同様の方法で、約1.3kgの粉
末状MFI型インジウムシリケートを得た。
合成 前記I−1項における塩化ガリウムの代わりに塩化イン
ジウム(InCl3 、純度99.999%)を用い、そ
れ以外は前記I−1項と同様の方法で、約1.3kgの粉
末状MFI型インジウムシリケートを得た。
【0028】この場合、インジウムシリケートアルカリ
ゲルの組成は次の通りであった。SiO2 /InO3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05このMFI型インジウムシリ
ケートにおけるIn含有量はIn=0.6重量%、Al
含有量はAl=0.04重量%であった。またMFI型
インジウムシリケートのNa含有量はNa=0.01重
量%に調節された。
ゲルの組成は次の通りであった。SiO2 /InO3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05このMFI型インジウムシリ
ケートにおけるIn含有量はIn=0.6重量%、Al
含有量はAl=0.04重量%であった。またMFI型
インジウムシリケートのNa含有量はNa=0.01重
量%に調節された。
【0029】II−2.MFI型アルミノシリケートの合
成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りにアルミン酸
ナトリウム(52.7重量%Al2 O3 、41.9重量
%Na2 O)を用いた以外は、前記I−1項と同様の方
法で、約1.3kgの粉末状MFI型アルミノシリケート
(ZSM−5ゼオライト)を得た。
成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りにアルミン酸
ナトリウム(52.7重量%Al2 O3 、41.9重量
%Na2 O)を用いた以外は、前記I−1項と同様の方
法で、約1.3kgの粉末状MFI型アルミノシリケート
(ZSM−5ゼオライト)を得た。
【0030】この場合、アルミノシリケートアルカリゲ
ルの組成は次の通りであった。SiO2 /Al2 O3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05またMFI型アルミノシリケ
ートにおけるAl含有量はAl=0.18重量%であ
り、さらにNa含有量はNa=0.01重量%に調節さ
れた。
ルの組成は次の通りであった。SiO2 /Al2 O3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05またMFI型アルミノシリケ
ートにおけるAl含有量はAl=0.18重量%であ
り、さらにNa含有量はNa=0.01重量%に調節さ
れた。
【0031】II−3.耐熱性評価 前記表1の例2、つまりMFI型ガリウムシリケートに
おいてNa含有量がNa=0.01重量%のものを選択
した。
おいてNa含有量がNa=0.01重量%のものを選択
した。
【0032】前記MFI型インジウムシリケート、MF
I型ガリウムシリケートおよびMFI型アルミノシリケ
ートに関して、前記I−3項と同様の方法で、新規状態
およびエージング処理後の両比表面積を測定し、それら
から比表面積維持率Cを求めた。エージング処理は、M
FI型インジウムシリケート等を、前記同様に、電気炉
を用いて空気雰囲気下で、所定温度に100時間保持す
ることによって行われた。
I型ガリウムシリケートおよびMFI型アルミノシリケ
ートに関して、前記I−3項と同様の方法で、新規状態
およびエージング処理後の両比表面積を測定し、それら
から比表面積維持率Cを求めた。エージング処理は、M
FI型インジウムシリケート等を、前記同様に、電気炉
を用いて空気雰囲気下で、所定温度に100時間保持す
ることによって行われた。
【0033】図2はMFI型インジウムシリケート等に
関するエージング処理温度と比表面積維持率Cとの関係
を示す。図2から明らかなように、MFI型ガリウムシ
リケートおよびMFI型インジウムシリケートはエージ
ング処理温度を1050℃に設定した場合にも比表面積
維持率CはC≒95%と極めて高いが、MFI型アルミ
ノシリケートの場合はC≒86%であり、このことから
MFI型ガリウムシリケートおよびMFI型インジウム
シリケートは、MFI型アルミノシリケートに比べて優
れた耐熱性を有することが判る。
関するエージング処理温度と比表面積維持率Cとの関係
を示す。図2から明らかなように、MFI型ガリウムシ
リケートおよびMFI型インジウムシリケートはエージ
ング処理温度を1050℃に設定した場合にも比表面積
維持率CはC≒95%と極めて高いが、MFI型アルミ
ノシリケートの場合はC≒86%であり、このことから
MFI型ガリウムシリケートおよびMFI型インジウム
シリケートは、MFI型アルミノシリケートに比べて優
れた耐熱性を有することが判る。
【0034】これら三種のシリケートはNa含有量が同
一であるから、この場合の耐熱性向上効果はGaおよび
Inに依存する。
一であるから、この場合の耐熱性向上効果はGaおよび
Inに依存する。
【0035】なお、MFI型インジウムシリケートにお
いて、そのIn含有量は0.01重量%≦In≦0.6
重量%が適当である。In含有量がIn<0.01重量
%では結晶化度が低く構造が不安定であり、一方、In
>0.6重量%ではSiO2/In2 O3 モル比が小さ
くなるためHCに対する選択吸着性能が低下する。 III .HC吸着脱離テスト 排気ガスを想定して表2に示す組成を備えたテスト用ガ
スを調製した。
いて、そのIn含有量は0.01重量%≦In≦0.6
重量%が適当である。In含有量がIn<0.01重量
%では結晶化度が低く構造が不安定であり、一方、In
>0.6重量%ではSiO2/In2 O3 モル比が小さ
くなるためHCに対する選択吸着性能が低下する。 III .HC吸着脱離テスト 排気ガスを想定して表2に示す組成を備えたテスト用ガ
スを調製した。
【0036】
【表2】
【0037】浄化テストは、先ず、100gの新規のM
FI型ガリウムシリケートを固定床流通式反応装置に設
置し、次いでその装置内にテスト用ガスを空間速度S.
V.=50000h-1で流通させると共にテスト用ガス
の温度を常温〜200℃まで昇温速度20℃/min で上
昇させ、所定のガス温度にてC5 H10(ペンテン)吸着
率とC5 H10脱離率とを測定した。また同様の測定を新
規の前記MFI型アルミノシリケートについても行っ
た。
FI型ガリウムシリケートを固定床流通式反応装置に設
置し、次いでその装置内にテスト用ガスを空間速度S.
V.=50000h-1で流通させると共にテスト用ガス
の温度を常温〜200℃まで昇温速度20℃/min で上
昇させ、所定のガス温度にてC5 H10(ペンテン)吸着
率とC5 H10脱離率とを測定した。また同様の測定を新
規の前記MFI型アルミノシリケートについても行っ
た。
【0038】さらにMFI型ガリウムシリケートおよび
MFI型アルミノシリケートを還流ガス(1体積%
O2 、10体積%H2 Oおよび残部N2 )中に保持して
900℃20時間のエージング処理を行い、次いでそれ
らについて前記同様の測定を行った。
MFI型アルミノシリケートを還流ガス(1体積%
O2 、10体積%H2 Oおよび残部N2 )中に保持して
900℃20時間のエージング処理を行い、次いでそれ
らについて前記同様の測定を行った。
【0039】図3,4は測定結果を示し、図3は新規の
MFI型ガリウムシリケート等に、図4はエージング処
理後のMFI型ガリウムシリケート等にそれぞれ該当す
る。図3,4から明らかなように、エージング処理後の
MFI型ガリウムシリケートによるC5 H10吸着率およ
びC5 H10脱離率は新規状態のそれと略同じであり、し
たがってMFI型ガリウムシリケートは優れた耐熱性を
有することが判る。一方、MFI型アルミノシリケート
においては、エージング処理後の、C5 H10に対する吸
着脱離性能が、新規状態のそれに比べて低下するもの
で、これはMFI型アルミノシリケートの耐熱性が低い
ことに起因する。
MFI型ガリウムシリケート等に、図4はエージング処
理後のMFI型ガリウムシリケート等にそれぞれ該当す
る。図3,4から明らかなように、エージング処理後の
MFI型ガリウムシリケートによるC5 H10吸着率およ
びC5 H10脱離率は新規状態のそれと略同じであり、し
たがってMFI型ガリウムシリケートは優れた耐熱性を
有することが判る。一方、MFI型アルミノシリケート
においては、エージング処理後の、C5 H10に対する吸
着脱離性能が、新規状態のそれに比べて低下するもの
で、これはMFI型アルミノシリケートの耐熱性が低い
ことに起因する。
【0040】MFI型メタロシリケートは骨格構成元素
としてGaおよびInの両方を含んでいてもよい。
としてGaおよびInの両方を含んでいてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、十分に改善された耐熱性を有し、また良
好なHC吸着脱離性能を有するHC吸着剤を提供するこ
とができる。
ことによって、十分に改善された耐熱性を有し、また良
好なHC吸着脱離性能を有するHC吸着剤を提供するこ
とができる。
【図1】Na含有量と比表面積維持率Cとの関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図2】エージング処理温度と比表面積維持率Cとの関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図3】新規状態におけるガス温度と、C5 H10吸着率
およびC5 H10脱離率との関係を示すグラフである。
およびC5 H10脱離率との関係を示すグラフである。
【図4】エージング処理後におけるガス温度と、C5 H
10吸着率およびC5 H10脱離率との関係を示すグラフで
ある。
10吸着率およびC5 H10脱離率との関係を示すグラフで
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気系統を
流れる排気ガスの温度は、一般に1000℃程度となる
ため、HC吸着剤には前記温度に対応し得る耐熱性が要
求される。
流れる排気ガスの温度は、一般に1000℃程度となる
ため、HC吸着剤には前記温度に対応し得る耐熱性が要
求される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】この耐熱性を向上すべく、高シリカアルミ
ナ比を持ち、且つ熱劣化の起点となるAlの量を減じた
ゼオライトが提案されているが、このゼオライトにおい
ても、未だ耐熱性の改善が十分でなく、またHC吸着脱
離性能も低い、という問題があった。
ナ比を持ち、且つ熱劣化の起点となるAlの量を減じた
ゼオライトが提案されているが、このゼオライトにおい
ても、未だ耐熱性の改善が十分でなく、またHC吸着脱
離性能も低い、という問題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】I−3. 耐熱性評価 MFI型ガリウムシリケートの例1〜7に関してBET
1点法により比表面積Aを測定し、次いで各例1〜7
に、電気炉を用いて空気雰囲気下で900℃、100時
間のエージング処理を施し、その後各例1〜7に関して
前記と同様の方法で比表面積B1 を測定した。そして、
両比表面積A,B1 より、エージング処理に対する耐熱
性を考察すべく、比表面積維持率C(%)を、 C=〔1−{(A−B1 )/A}〕×100 として求めた。
1点法により比表面積Aを測定し、次いで各例1〜7
に、電気炉を用いて空気雰囲気下で900℃、100時
間のエージング処理を施し、その後各例1〜7に関して
前記と同様の方法で比表面積B1 を測定した。そして、
両比表面積A,B1 より、エージング処理に対する耐熱
性を考察すべく、比表面積維持率C(%)を、 C=〔1−{(A−B1 )/A}〕×100 として求めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 義和 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 骨格構成元素としてGaおよびInの少
なくとも一方を含むMFI型メタロシリケートよりな
り、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の少なくとも
一方よりなる金属成分MEの含有量がME≦0.05重
量%であることを特徴とする耐熱性HC吸着剤。
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---|---|---|---|
JP9145539A JPH10328561A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 耐熱性hc吸着剤 |
US09/147,526 US6602815B1 (en) | 1997-06-03 | 1998-03-17 | Exhaust system comprising a heat-resistant HC adsorbent |
KR1019997000895A KR100334582B1 (ko) | 1997-06-03 | 1998-03-17 | 내열성 에이치씨 흡착제 |
PCT/JP1998/001124 WO1998055223A1 (fr) | 1997-06-03 | 1998-03-17 | Adsorbant hc thermoresistant |
CN98800754A CN1113691C (zh) | 1997-06-03 | 1998-03-17 | 耐热型hc吸附剂 |
EP98907270A EP0940173A4 (en) | 1997-06-03 | 1998-03-17 | HEAT-RESISTANT HC ADSORBENT |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9145539A JPH10328561A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 耐熱性hc吸着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10328561A true JPH10328561A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15387537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9145539A Withdrawn JPH10328561A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 耐熱性hc吸着剤 |
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Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPH10328561A (ja) |
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JPH05305240A (ja) * | 1992-04-27 | 1993-11-19 | N E Chemcat Corp | 排気ガス浄化用触媒 |
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US5966929A (en) * | 1997-06-27 | 1999-10-19 | Corning Incorporated | In-line exhaust system for a transverse mounted v-engine |
-
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- 1997-06-03 JP JP9145539A patent/JPH10328561A/ja not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-03-17 KR KR1019997000895A patent/KR100334582B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-03-17 EP EP98907270A patent/EP0940173A4/en not_active Ceased
- 1998-03-17 WO PCT/JP1998/001124 patent/WO1998055223A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1998-03-17 US US09/147,526 patent/US6602815B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-17 CN CN98800754A patent/CN1113691C/zh not_active Expired - Fee Related
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CN1113691C (zh) | 2003-07-09 |
EP0940173A4 (en) | 2000-04-19 |
CN1228038A (zh) | 1999-09-08 |
WO1998055223A1 (fr) | 1998-12-10 |
KR100334582B1 (ko) | 2002-05-03 |
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