JP3382504B2 - 排気ガス用hc浄化部材 - Google Patents
排気ガス用hc浄化部材Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の排気系
統に用いられる排気ガス用HC(炭化水素)浄化部材、
特に、担体上にHC吸着層を設け、そのHC吸着層上に
HC酸化層を設けたものの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車の排気系統に配設される排気ガス
浄化用触媒としては種々の構成を有するものが知られて
いる。しかしながら、一般の排気ガス浄化用触媒は排気
ガスの温度が高い領域、例えば約180℃以上において
酸化による浄化能を発揮するものであるから、エンジン
始動直後の低温で、且つHCを高濃度に含む排気ガスに
対しては浄化能が極めて低い。 【0003】そこで、HC浄化部材として、低温排気ガ
ス中のHCを捕えるべく、HC吸着層を備え、そのHC
吸着層をアルミノシリケート(ゼオライト)より構成し
たものが知られている(例えば、特開平2−56247
号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、アルミノシ
リケートは排気ガス中のHCと共に水分を吸着するた
め、この水分吸着に伴いHCに対する吸着能が減退し、
またHC脱離時に吸着水分も脱離するため、その蒸発に
よる気化熱に起因してHC酸化層の温度を、それが活性
化する温度まで上げにくく、その結果、従来のHC浄化
部材には十分なHC吸着・脱離浄化を期待することがで
きなかった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、HC吸着層の
疎水性を高め、これにより十分なHC吸着・脱離浄化を
行うことが可能な前記排気ガス用HC浄化部材を提供す
ることを目的とする。 【0006】前記目的を達成するため本発明によれば、
担体上にHC吸着層を設け、そのHC吸着層上にHC酸
化層を設けた排気ガス用HC浄化部材において、前記H
C吸着層を、Al含有量がAl≦0.05重量%であ
り、且つ骨格構成元素としてGaおよびInの少なくと
も一方を含むMFI型メタロシリケートより構成した排
気ガス用HC浄化部材が提供される。 【0007】前記メタロシリケートは、そのAl含有量
が僅少であることから、高い疎水性を有し、したがって
水分に対する吸着性能は低い。これにより、HC吸着層
は優先的に、且つ十分にHCを吸着する、つまり物理吸
着が十分に発生する。一方、排気ガス温度の上昇に伴い
吸着HCを脱離し、この脱離に際し、水分の脱離量は少
ないので、HC酸化層の温度上昇を妨げるようなことは
なく、したがって脱離HCの浄化、つまり化学浄化が十
分に行われる。 【0008】ただし、Al含有量がAl>0.05重量
%ではメタロシリケートの疎水性が低下する。なお、メ
タロシリケートにおいて、その疎水性向上の観点からは
Al量はゼロであることが望ましいが、Alはメタロシ
リケート合成において、その原料中に不純物として含ま
れていることからAl量をゼロに抑えることは難しい。
したがって、Al含有量の下限値は、限りなくゼロに近
い値である、と言える。 【0009】 【発明の実施の形態】図1において、HC浄化部材1
は、担体としてのコージェライト製ハニカム2と、その
ハニカム2の各セル3内面上に設けられたHC浄化用積
層体4とからなる。その積層体4は、セル3内面上のH
C吸着層5と、HC吸着層5内面上の多孔質HC酸化層
6とを有する。 【0010】HC吸着層5はAl含有量がAl≦0.0
5重量%であるメタロシリケートより構成される。この
種のメタロシリケートとしては、骨格構成元素としてG
aおよびInの少なくとも一方を含むMFI型メタロシ
リケートが用いられる。 【0011】HC酸化層6は、触媒素子としてPd、P
tおよびRhの少なくとも一種を含有し、また助触媒と
して、Ce、Zr、La、Ba等の酸化物を含んでいて
もよい。 【0012】HC吸着層5を内側、つまり担体2側に配
置する理由は、その層5の排気ガスによる温度上昇を抑
制して、その層5にHC吸着能を十分に発揮させること
にあり、一方、HC酸化層6を外側、つまり排気ガス側
に配置する理由は、その層6の排気ガスによる温度上昇
を促進してその層6にHC酸化能を十分に発揮させるこ
とにある。 【0013】以下、具体例について説明する。 【0014】I−1.MFI型ガリウムシリケートの合
成 (1) 6.5kgの市販コロイダルシリカ(30重量%
SiO2 、0.4重量%Na2 O)に、0.4kgのTP
A−Br(テトラプロピルアンモニウムブロマイド、テ
ンプレート剤)と、5kgの純水を加えて11.9kgの第
1の原料を調製した。 【0015】(2) 0.08kgの塩化ガリウム(Ga
Cl3 、純度99.999%)に、0.3kgの水酸化ナ
トリウムと、8kgの純水を加えて8.38kgの第2の原
料を調製した。 【0016】(3) 第1の原料をステンレス製容器に
入れ、その第1の原料を攪拌しながらそれに第2の原料
を徐々に加えた。 【0017】(4) 第1,2の原料よりなる混合物を
30分間攪拌して、全体に亘り均一なガリウムシリケー
トアルカリゲルを得た。このアルカリゲルの組成は次の
通りであった。SiO2 /Ga2 O3 モル比=750、
Na2 O/SiO2 モル比=0.133、H2 O/Na
2 Oモル比=226、TPA−Br/SiO2 モル比=
0.05 (5) 前記アルカリゲルをオートクレーブに投入し、
攪拌しつつ170℃に24時間保持して結晶化を行い、
これにより結晶スラリを得た。 【0018】(6) 結晶スラリに固液分離処理を施し
て固体成分を得、次いで固体成分を洗浄し、その後濾過
を行ってケーキを得た。 【0019】(7) ケーキを110℃にて24時間乾
燥し、次いでケーキを、電気炉を用いて550℃にて1
2時間焼成し、その後焼成物を粉砕して、約1.3kgの
粉末状MFI型ガリウムシリケートを得た。 【0020】このMFI型ガリウムシリケートにおける
Ga含有量はGa=0.4重量%、Al含有量はAl=
0.04重量%であった。このAlは市販コロイダルシ
リカに混入していたものと考えられる。 【0021】I−2.MFI型インジウムシリケートの
合成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りに塩化インジ
ウム(InCl3 、純度99.999%)を用い、それ
以外は前記I−1項と同様の方法で、約1.3kgの粉末
状MFI型インジウムアルミノシリケートを得た。 【0022】この場合、インジウムシリケートアルカリ
ゲルの組成は次の通りであった。SiO2 /In2 O3
モル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05このMFI型インジウムシリ
ケートにおけるIn含有量はIn=0.6重量%、Al
含有量はAl=0.04重量%であった。 【0023】I−3.MFI型アルミノシリケートの合
成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りにアルミン酸
ナトリウム(52.7重量%Al2 O3 、41.9重量
%Na2 O)を用いた以外は、前記I−1項と同様の方
法で、約1.3kgの粉末状MFI型アルミノシリケート
(ZSM−5ゼオライト)を得た。 【0024】この場合、アルミノシリケートアルカリゲ
ルの組成は次の通りであった。SiO2 /Al2 O3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05またMFI型アルミノシリケ
ートにおけるAl含有量はAl=0.2重量%であっ
た。 【0025】I−4.Al含有量 前記I−1項で述べたMFI型ガリウムシリケートの合
成において、そのアルカリゲルにアルミナをその添加量
を変えて混入することにより、Al含有量を異にする各
種MFI型ガリウムシリケートを得た。 【0026】各MFI型ガリウムシリケートを、温度4
0℃、湿度90%の雰囲気に70時間放置し、その後、
各MFI型ガリウムシリケートにおけるAl含有量と吸
水率との関係を求めたところ、図2の結果を得た。図2
より、Al含有量をAl≦0.05重量%に設定する
と、MFI型ガリウムシリケートの疎水性が大いに向上
することが判る。 【0027】I−5.HC脱離特性 MFI型ガリウムシリケート、MFI型インジウムシリ
ケートおよびMFI型アルミノシリケートに、空気中、
500℃、5時間の条件で熱処理を施した。 【0028】100ppm C7 H14および残部N2 よりな
り、水分を含まない第1の雰囲気と、100ppm C7 H
14、10体積%H2 Oおよび残部N2 よりなり、水分を
含む第2の雰囲気を用意した。第1の雰囲気にMFI型
ガリウムシリケート、MFI型インジウムシリケートお
よびMFI型アルミノシリケートをそれぞれ20時間放
置して、それらシリケートに水分無しの状況下でC7 H
14を吸着させた。同様に第2の雰囲気に、前記三種のシ
リケートをそれぞれ20時間放置して、それらシリケー
トに水分有りの状況下でC7 H14を吸着させた。 【0029】その後、各シリケートについて、He流量
29ml/min 、各シリケートの昇温速度5℃/min の条
件下で、TPD(Thermo Programed Detector)分析を行
ってHCの脱離特性を調べたところ、図3〜5の結果を
得た。 【0030】図3,4から明らかなように、MFI型ガ
リウムシリケートおよびMFI型インジウムシリケート
の場合は、それらが、Al含有量≦0.05重量%であ
って、高い疎水性を有することから、水分有りの状況下
でHC吸着を行った後のHC脱離特性と、水分無しの状
況下でのそれとが略一致していて変化がない。ところ
が、図5に示すように、MFI型アルミノシリケートの
場合は、水分の有無によってHC脱離特性に比較的大き
な差異を生じる。これは、MFI型アルミノシリケート
の疎水性が低いため、水分有りの状況下では水分無しの
状況下に比べてHC吸着量が少なくなることに起因す
る。 【0031】I−6.HC酸化層と水分との関係 〔A〕 HC酸化層の作製 (1) γ−アルミナ、硝酸パラジウム、SiO2 ゾル
および水を、重量比で、10:3.3:0.7:30の
割合となるように秤量してそれらを混合し、次いで混合
物に所定量のアルミナボールを混入し、その後ボールミ
ルにて混合粉砕を行ってパラジウムスラリを得た。 【0032】(2) パラジウムスラリ中にコージェラ
イト製ハニカムを浸漬して各セル内面上にパラジウムス
ラリを付着させた。 【0033】(3) パラジウムスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカムを電気炉内に設置し、空気中にて、
100℃、200℃、300℃、600℃の各温度で1
時間の焼成を行ってPdを含むHC酸化層6を得た。こ
の場合、Pd担持量は7.7g/リットルであった。 【0034】〔B〕 HC酸化層のHC浄化能 表1に示すように、水分を0、10、20体積%の変量
としたテスト用ガスを調製した。 【0035】 【表1】【0036】テスト用ガスをハニカム内に空間速度S.
V.=50000h-1で流通させると共にテスト用ガス
の温度を常温〜300℃まで20℃/sec で昇温させ、
この間のHC浄化率を測定したところ、図6の結果を得
た。 【0037】図6から明らかなように、テスト用ガス中
の水分量が増すと、ガス温度約175〜約250℃の範
囲で同一ガス温度におけるHC浄化率が低くなる。この
ことから、HC酸化層の活性は水分の影響を受け、水分
が少ない方が高活性であることが判る。 【0038】II−1.HC浄化部材の調製 〔A〕 実施例 (1) MFI型ガリウムシリケート、SiO2 ゾルお
よび水を、重量比で10:1:10の割合となるように
秤量してそれらを混合し、次いで混合物に所定量のアル
ミナボールを混入し、その後ボールミルにて混合粉砕を
行ってシリケートスラリを得た。 【0039】(2) シリケートスラリ中にコージェラ
イト製ハニカム2を浸漬して各セル3内面上にシリケー
トスラリを付着させた。 【0040】(3) シリケートスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカム2を電気炉内に設置し、空気中に
て、100℃、200℃、300℃、600℃の各温度
で1時間の焼成を行ってHC吸着層5を得た。この場
合、HC吸着層5の担持量は110g/リットルであっ
た。 【0041】(4) 前記I−6項で述べたものと同様
のパラジウムスラリ中に、HC吸着層5を有するハニカ
ム2を浸漬して各セル3内のHC吸着層5内面上にパラ
ジウムスラリを付着させた。 【0042】(5) パラジウムスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカムを電気炉内に設置し、空気中にて、
100℃、200℃、300℃、600℃の各温度で1
時間の焼成を行ってPdを含むHC酸化層6を得た。こ
の場合、HC酸化層6の担持量は57g/リットルであ
った。 【0043】〔B〕 比較例 前記〔A〕項におけるMFI型ガリウムシリケートの代
わりに前記MFI型アルミノシリケートを用いた、とい
うこと以外は前記〔A〕項と同様の作業を行ってHC浄
化部材1を得た。この場合、HC吸着層5の担持量は1
10g/リットルであり、またHC酸化層6の担持量は
60g/リットルであった。 【0044】II−2.HC浄化能 実施例に係るHC浄化部材1をエンジン(排気量220
0cc)の排気系統に組込んで、エンジンの始動初期にお
けるHC浄化率を測定した。また比較例に係るHC浄化
部材1を用いて前記同様の測定を行った。 【0045】図7は、エンジン運転時間と、HC浄化率
およびHC酸化層の温度との関係を示す。図7におい
て、エンジン運転時間12sec が物理吸着と化学浄化の
分岐点となっていて、実施例および比較例のHC浄化率
は最低となる。 【0046】実施例ではHC浄化率の下限値が約60%
であり、その後はHC酸化層6の温度上昇に伴いHC浄
化率も急激に高くなってエンジン運転時間40sec では
90%以上のHC浄化率を示す。 【0047】比較例ではHC浄化率の下限値が約35%
と低く、またその後もHC浄化率はそれ程上昇せず、エ
ンジン運転時間40sec でもHC浄化率は約80%であ
る。 【0048】エンジン始動初期におけるHC浄化率につ
いて、実施例と比較例との間に前記のような差異が生じ
る理由は、実施例ではHC吸着層5の疎水性が高く、一
方、比較例ではHC吸着層5の疎水性が低いからであ
る。 【0049】なお、MFI型ガリウムシリケートにおい
て、そのGa含有量は0.01重量%≦Ga≦0.5重
量%が適当である。Ga含有量がGa<0.01重量%
では結晶性が悪くなり、一方、Ga>0.5重量%では
SiO2 /Ga2 O3 モル比が小さくなるためHCに対
する選択吸着性能が低下する。 【0050】またMFI型インジウムシリケートにおい
て、そのIn含有量は0.01重量%≦In≦0.6重
量%が適当である。In含有量がIn<0.01重量%
では結晶化度が低く構造が不安定であり、一方、In>
0.6重量%ではSiO2 /In2 O3 モル比が小さく
なるためHCに対する選択吸着性能が低下する。 【0051】MFI型メタロシリケートは骨格構成元素
としてGaおよびInの両方を含んでいてもよい。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、十分なHC吸着.脱離浄化を行うことが
可能な排気ガス用HC浄化部材を提供することができ
る。
統に用いられる排気ガス用HC(炭化水素)浄化部材、
特に、担体上にHC吸着層を設け、そのHC吸着層上に
HC酸化層を設けたものの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車の排気系統に配設される排気ガス
浄化用触媒としては種々の構成を有するものが知られて
いる。しかしながら、一般の排気ガス浄化用触媒は排気
ガスの温度が高い領域、例えば約180℃以上において
酸化による浄化能を発揮するものであるから、エンジン
始動直後の低温で、且つHCを高濃度に含む排気ガスに
対しては浄化能が極めて低い。 【0003】そこで、HC浄化部材として、低温排気ガ
ス中のHCを捕えるべく、HC吸着層を備え、そのHC
吸着層をアルミノシリケート(ゼオライト)より構成し
たものが知られている(例えば、特開平2−56247
号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、アルミノシ
リケートは排気ガス中のHCと共に水分を吸着するた
め、この水分吸着に伴いHCに対する吸着能が減退し、
またHC脱離時に吸着水分も脱離するため、その蒸発に
よる気化熱に起因してHC酸化層の温度を、それが活性
化する温度まで上げにくく、その結果、従来のHC浄化
部材には十分なHC吸着・脱離浄化を期待することがで
きなかった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、HC吸着層の
疎水性を高め、これにより十分なHC吸着・脱離浄化を
行うことが可能な前記排気ガス用HC浄化部材を提供す
ることを目的とする。 【0006】前記目的を達成するため本発明によれば、
担体上にHC吸着層を設け、そのHC吸着層上にHC酸
化層を設けた排気ガス用HC浄化部材において、前記H
C吸着層を、Al含有量がAl≦0.05重量%であ
り、且つ骨格構成元素としてGaおよびInの少なくと
も一方を含むMFI型メタロシリケートより構成した排
気ガス用HC浄化部材が提供される。 【0007】前記メタロシリケートは、そのAl含有量
が僅少であることから、高い疎水性を有し、したがって
水分に対する吸着性能は低い。これにより、HC吸着層
は優先的に、且つ十分にHCを吸着する、つまり物理吸
着が十分に発生する。一方、排気ガス温度の上昇に伴い
吸着HCを脱離し、この脱離に際し、水分の脱離量は少
ないので、HC酸化層の温度上昇を妨げるようなことは
なく、したがって脱離HCの浄化、つまり化学浄化が十
分に行われる。 【0008】ただし、Al含有量がAl>0.05重量
%ではメタロシリケートの疎水性が低下する。なお、メ
タロシリケートにおいて、その疎水性向上の観点からは
Al量はゼロであることが望ましいが、Alはメタロシ
リケート合成において、その原料中に不純物として含ま
れていることからAl量をゼロに抑えることは難しい。
したがって、Al含有量の下限値は、限りなくゼロに近
い値である、と言える。 【0009】 【発明の実施の形態】図1において、HC浄化部材1
は、担体としてのコージェライト製ハニカム2と、その
ハニカム2の各セル3内面上に設けられたHC浄化用積
層体4とからなる。その積層体4は、セル3内面上のH
C吸着層5と、HC吸着層5内面上の多孔質HC酸化層
6とを有する。 【0010】HC吸着層5はAl含有量がAl≦0.0
5重量%であるメタロシリケートより構成される。この
種のメタロシリケートとしては、骨格構成元素としてG
aおよびInの少なくとも一方を含むMFI型メタロシ
リケートが用いられる。 【0011】HC酸化層6は、触媒素子としてPd、P
tおよびRhの少なくとも一種を含有し、また助触媒と
して、Ce、Zr、La、Ba等の酸化物を含んでいて
もよい。 【0012】HC吸着層5を内側、つまり担体2側に配
置する理由は、その層5の排気ガスによる温度上昇を抑
制して、その層5にHC吸着能を十分に発揮させること
にあり、一方、HC酸化層6を外側、つまり排気ガス側
に配置する理由は、その層6の排気ガスによる温度上昇
を促進してその層6にHC酸化能を十分に発揮させるこ
とにある。 【0013】以下、具体例について説明する。 【0014】I−1.MFI型ガリウムシリケートの合
成 (1) 6.5kgの市販コロイダルシリカ(30重量%
SiO2 、0.4重量%Na2 O)に、0.4kgのTP
A−Br(テトラプロピルアンモニウムブロマイド、テ
ンプレート剤)と、5kgの純水を加えて11.9kgの第
1の原料を調製した。 【0015】(2) 0.08kgの塩化ガリウム(Ga
Cl3 、純度99.999%)に、0.3kgの水酸化ナ
トリウムと、8kgの純水を加えて8.38kgの第2の原
料を調製した。 【0016】(3) 第1の原料をステンレス製容器に
入れ、その第1の原料を攪拌しながらそれに第2の原料
を徐々に加えた。 【0017】(4) 第1,2の原料よりなる混合物を
30分間攪拌して、全体に亘り均一なガリウムシリケー
トアルカリゲルを得た。このアルカリゲルの組成は次の
通りであった。SiO2 /Ga2 O3 モル比=750、
Na2 O/SiO2 モル比=0.133、H2 O/Na
2 Oモル比=226、TPA−Br/SiO2 モル比=
0.05 (5) 前記アルカリゲルをオートクレーブに投入し、
攪拌しつつ170℃に24時間保持して結晶化を行い、
これにより結晶スラリを得た。 【0018】(6) 結晶スラリに固液分離処理を施し
て固体成分を得、次いで固体成分を洗浄し、その後濾過
を行ってケーキを得た。 【0019】(7) ケーキを110℃にて24時間乾
燥し、次いでケーキを、電気炉を用いて550℃にて1
2時間焼成し、その後焼成物を粉砕して、約1.3kgの
粉末状MFI型ガリウムシリケートを得た。 【0020】このMFI型ガリウムシリケートにおける
Ga含有量はGa=0.4重量%、Al含有量はAl=
0.04重量%であった。このAlは市販コロイダルシ
リカに混入していたものと考えられる。 【0021】I−2.MFI型インジウムシリケートの
合成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りに塩化インジ
ウム(InCl3 、純度99.999%)を用い、それ
以外は前記I−1項と同様の方法で、約1.3kgの粉末
状MFI型インジウムアルミノシリケートを得た。 【0022】この場合、インジウムシリケートアルカリ
ゲルの組成は次の通りであった。SiO2 /In2 O3
モル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05このMFI型インジウムシリ
ケートにおけるIn含有量はIn=0.6重量%、Al
含有量はAl=0.04重量%であった。 【0023】I−3.MFI型アルミノシリケートの合
成 前記I−1項における塩化ガリウムの代りにアルミン酸
ナトリウム(52.7重量%Al2 O3 、41.9重量
%Na2 O)を用いた以外は、前記I−1項と同様の方
法で、約1.3kgの粉末状MFI型アルミノシリケート
(ZSM−5ゼオライト)を得た。 【0024】この場合、アルミノシリケートアルカリゲ
ルの組成は次の通りであった。SiO2 /Al2 O3 モ
ル比=750、Na2 O/SiO2 モル比=0.13
3、H 2 O/Na2 Oモル比=226、TPA−Br/
SiO2 モル比=0.05またMFI型アルミノシリケ
ートにおけるAl含有量はAl=0.2重量%であっ
た。 【0025】I−4.Al含有量 前記I−1項で述べたMFI型ガリウムシリケートの合
成において、そのアルカリゲルにアルミナをその添加量
を変えて混入することにより、Al含有量を異にする各
種MFI型ガリウムシリケートを得た。 【0026】各MFI型ガリウムシリケートを、温度4
0℃、湿度90%の雰囲気に70時間放置し、その後、
各MFI型ガリウムシリケートにおけるAl含有量と吸
水率との関係を求めたところ、図2の結果を得た。図2
より、Al含有量をAl≦0.05重量%に設定する
と、MFI型ガリウムシリケートの疎水性が大いに向上
することが判る。 【0027】I−5.HC脱離特性 MFI型ガリウムシリケート、MFI型インジウムシリ
ケートおよびMFI型アルミノシリケートに、空気中、
500℃、5時間の条件で熱処理を施した。 【0028】100ppm C7 H14および残部N2 よりな
り、水分を含まない第1の雰囲気と、100ppm C7 H
14、10体積%H2 Oおよび残部N2 よりなり、水分を
含む第2の雰囲気を用意した。第1の雰囲気にMFI型
ガリウムシリケート、MFI型インジウムシリケートお
よびMFI型アルミノシリケートをそれぞれ20時間放
置して、それらシリケートに水分無しの状況下でC7 H
14を吸着させた。同様に第2の雰囲気に、前記三種のシ
リケートをそれぞれ20時間放置して、それらシリケー
トに水分有りの状況下でC7 H14を吸着させた。 【0029】その後、各シリケートについて、He流量
29ml/min 、各シリケートの昇温速度5℃/min の条
件下で、TPD(Thermo Programed Detector)分析を行
ってHCの脱離特性を調べたところ、図3〜5の結果を
得た。 【0030】図3,4から明らかなように、MFI型ガ
リウムシリケートおよびMFI型インジウムシリケート
の場合は、それらが、Al含有量≦0.05重量%であ
って、高い疎水性を有することから、水分有りの状況下
でHC吸着を行った後のHC脱離特性と、水分無しの状
況下でのそれとが略一致していて変化がない。ところ
が、図5に示すように、MFI型アルミノシリケートの
場合は、水分の有無によってHC脱離特性に比較的大き
な差異を生じる。これは、MFI型アルミノシリケート
の疎水性が低いため、水分有りの状況下では水分無しの
状況下に比べてHC吸着量が少なくなることに起因す
る。 【0031】I−6.HC酸化層と水分との関係 〔A〕 HC酸化層の作製 (1) γ−アルミナ、硝酸パラジウム、SiO2 ゾル
および水を、重量比で、10:3.3:0.7:30の
割合となるように秤量してそれらを混合し、次いで混合
物に所定量のアルミナボールを混入し、その後ボールミ
ルにて混合粉砕を行ってパラジウムスラリを得た。 【0032】(2) パラジウムスラリ中にコージェラ
イト製ハニカムを浸漬して各セル内面上にパラジウムス
ラリを付着させた。 【0033】(3) パラジウムスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカムを電気炉内に設置し、空気中にて、
100℃、200℃、300℃、600℃の各温度で1
時間の焼成を行ってPdを含むHC酸化層6を得た。こ
の場合、Pd担持量は7.7g/リットルであった。 【0034】〔B〕 HC酸化層のHC浄化能 表1に示すように、水分を0、10、20体積%の変量
としたテスト用ガスを調製した。 【0035】 【表1】【0036】テスト用ガスをハニカム内に空間速度S.
V.=50000h-1で流通させると共にテスト用ガス
の温度を常温〜300℃まで20℃/sec で昇温させ、
この間のHC浄化率を測定したところ、図6の結果を得
た。 【0037】図6から明らかなように、テスト用ガス中
の水分量が増すと、ガス温度約175〜約250℃の範
囲で同一ガス温度におけるHC浄化率が低くなる。この
ことから、HC酸化層の活性は水分の影響を受け、水分
が少ない方が高活性であることが判る。 【0038】II−1.HC浄化部材の調製 〔A〕 実施例 (1) MFI型ガリウムシリケート、SiO2 ゾルお
よび水を、重量比で10:1:10の割合となるように
秤量してそれらを混合し、次いで混合物に所定量のアル
ミナボールを混入し、その後ボールミルにて混合粉砕を
行ってシリケートスラリを得た。 【0039】(2) シリケートスラリ中にコージェラ
イト製ハニカム2を浸漬して各セル3内面上にシリケー
トスラリを付着させた。 【0040】(3) シリケートスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカム2を電気炉内に設置し、空気中に
て、100℃、200℃、300℃、600℃の各温度
で1時間の焼成を行ってHC吸着層5を得た。この場
合、HC吸着層5の担持量は110g/リットルであっ
た。 【0041】(4) 前記I−6項で述べたものと同様
のパラジウムスラリ中に、HC吸着層5を有するハニカ
ム2を浸漬して各セル3内のHC吸着層5内面上にパラ
ジウムスラリを付着させた。 【0042】(5) パラジウムスラリを室温にて乾燥
し、次いでハニカムを電気炉内に設置し、空気中にて、
100℃、200℃、300℃、600℃の各温度で1
時間の焼成を行ってPdを含むHC酸化層6を得た。こ
の場合、HC酸化層6の担持量は57g/リットルであ
った。 【0043】〔B〕 比較例 前記〔A〕項におけるMFI型ガリウムシリケートの代
わりに前記MFI型アルミノシリケートを用いた、とい
うこと以外は前記〔A〕項と同様の作業を行ってHC浄
化部材1を得た。この場合、HC吸着層5の担持量は1
10g/リットルであり、またHC酸化層6の担持量は
60g/リットルであった。 【0044】II−2.HC浄化能 実施例に係るHC浄化部材1をエンジン(排気量220
0cc)の排気系統に組込んで、エンジンの始動初期にお
けるHC浄化率を測定した。また比較例に係るHC浄化
部材1を用いて前記同様の測定を行った。 【0045】図7は、エンジン運転時間と、HC浄化率
およびHC酸化層の温度との関係を示す。図7におい
て、エンジン運転時間12sec が物理吸着と化学浄化の
分岐点となっていて、実施例および比較例のHC浄化率
は最低となる。 【0046】実施例ではHC浄化率の下限値が約60%
であり、その後はHC酸化層6の温度上昇に伴いHC浄
化率も急激に高くなってエンジン運転時間40sec では
90%以上のHC浄化率を示す。 【0047】比較例ではHC浄化率の下限値が約35%
と低く、またその後もHC浄化率はそれ程上昇せず、エ
ンジン運転時間40sec でもHC浄化率は約80%であ
る。 【0048】エンジン始動初期におけるHC浄化率につ
いて、実施例と比較例との間に前記のような差異が生じ
る理由は、実施例ではHC吸着層5の疎水性が高く、一
方、比較例ではHC吸着層5の疎水性が低いからであ
る。 【0049】なお、MFI型ガリウムシリケートにおい
て、そのGa含有量は0.01重量%≦Ga≦0.5重
量%が適当である。Ga含有量がGa<0.01重量%
では結晶性が悪くなり、一方、Ga>0.5重量%では
SiO2 /Ga2 O3 モル比が小さくなるためHCに対
する選択吸着性能が低下する。 【0050】またMFI型インジウムシリケートにおい
て、そのIn含有量は0.01重量%≦In≦0.6重
量%が適当である。In含有量がIn<0.01重量%
では結晶化度が低く構造が不安定であり、一方、In>
0.6重量%ではSiO2 /In2 O3 モル比が小さく
なるためHCに対する選択吸着性能が低下する。 【0051】MFI型メタロシリケートは骨格構成元素
としてGaおよびInの両方を含んでいてもよい。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、十分なHC吸着.脱離浄化を行うことが
可能な排気ガス用HC浄化部材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】HC浄化部材の要部断面図である。
【図2】Al含有量と吸水率との関係を示すグラフであ
る。 【図3】TPD分析結果の第1例を示すグラフである。 【図4】TPD分析結果の第2例を示すグラフである。 【図5】TPD分析結果の第3例を示すグラフである。 【図6】ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフで
ある。 【図7】エンジン運転時間と、HC浄化率およびHC酸
化層の温度との関係を示すグラフである。 【符号の説明】 1 HC浄化部材 2 ハニカム(担体) 5 HC吸着層 6 HC酸化層
る。 【図3】TPD分析結果の第1例を示すグラフである。 【図4】TPD分析結果の第2例を示すグラフである。 【図5】TPD分析結果の第3例を示すグラフである。 【図6】ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフで
ある。 【図7】エンジン運転時間と、HC浄化率およびHC酸
化層の温度との関係を示すグラフである。 【符号の説明】 1 HC浄化部材 2 ハニカム(担体) 5 HC吸着層 6 HC酸化層
フロントページの続き
(72)発明者 菊池 伸一
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式
会社本田技術研究所内
(72)発明者 若林 光男
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式
会社本田技術研究所内
(56)参考文献 特開 平9−99217(JP,A)
特開 平8−229387(JP,A)
特開 平6−210179(JP,A)
特開 平7−323215(JP,A)
国際公開98/47605(WO,A1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B01J 20/18
B01D 53/34
B01J 29/00
B01J 29/87
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 担体(2)上にHC吸着層(5)を設
け、そのHC吸着層(5)上にHC酸化層(6)を設け
た排気ガス用HC浄化部材において、前記HC吸着層
(5)を、Al含有量がAl≦0.05重量%であり、
且つ骨格構成元素としてGaおよびInの少なくとも一
方を含むMFI型メタロシリケートより構成したことを
特徴とする排気ガス用HC浄化部材。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14553897A JP3382504B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 排気ガス用hc浄化部材 |
US09/041,102 US6117400A (en) | 1997-06-03 | 1998-03-12 | HC emission control member for exhaust gas |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14553897A JP3382504B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 排気ガス用hc浄化部材 |
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JPH10328559A JPH10328559A (ja) | 1998-12-15 |
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ID=15387517
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14553897A Expired - Fee Related JP3382504B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 排気ガス用hc浄化部材 |
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JPH04371231A (ja) * | 1991-06-18 | 1992-12-24 | N E Chemcat Corp | 排気ガス浄化用触媒 |
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AU702870B2 (en) * | 1995-06-08 | 1999-03-11 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Process for production of (poly)alkylene glycol monoalkyl ether |
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1997
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1998
- 1998-03-12 US US09/041,102 patent/US6117400A/en not_active Expired - Fee Related
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