JPH07109117A - A型ゼオライトの製造方法 - Google Patents
A型ゼオライトの製造方法Info
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- JPH07109117A JPH07109117A JP27306093A JP27306093A JPH07109117A JP H07109117 A JPH07109117 A JP H07109117A JP 27306093 A JP27306093 A JP 27306093A JP 27306093 A JP27306093 A JP 27306093A JP H07109117 A JPH07109117 A JP H07109117A
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- Japan
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- fly ash
- sodium hydroxide
- type zeolite
- zeolite
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 フライアッシュと固体状水酸化ナトリウムと
の混合物を、90〜180℃の温度で少なくとも60分
間加熱処理し、次いでこのようにして得た処理生成物に
水酸化ナトリウム及び水を加えてスラリー化し、水熱処
理することにより、A型ゼオライトを製造方法する。 【効果】 フライアッシュから直接製造することができ
なかったA型ゼオライトを、比較的低い温度による処理
で効率よく製造することができる。
の混合物を、90〜180℃の温度で少なくとも60分
間加熱処理し、次いでこのようにして得た処理生成物に
水酸化ナトリウム及び水を加えてスラリー化し、水熱処
理することにより、A型ゼオライトを製造方法する。 【効果】 フライアッシュから直接製造することができ
なかったA型ゼオライトを、比較的低い温度による処理
で効率よく製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライアッシュを原料
としてゼオライト、特にA型ゼオライトを効率よく製造
する方法に関するものである。
としてゼオライト、特にA型ゼオライトを効率よく製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゼオライトはSiO2四面体とAlO2四
面体とが三次元網目状に結合した結晶性アルミノケイ酸
塩であって、その組成上、構造上の特性を利用して、分
子ふるい、イオン交換剤、洗剤ビルダー、乾燥剤、触媒
などとして広く用いられている。このゼオライトには、
天然ゼオライトと合成ゼオライトとがあるが、組成や結
晶構造の相違により、それぞれ多数の種類のものが存在
しており、例えば合成ゼオライトとしても、P型ゼオラ
イト、A型ゼオライト、ZK‐4型ゼオライト、N‐A
型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、L型
ゼオライト、ZMS‐5型ゼオライトなどが知られ、そ
れぞれ使用目的に応じて使い分けられている。
面体とが三次元網目状に結合した結晶性アルミノケイ酸
塩であって、その組成上、構造上の特性を利用して、分
子ふるい、イオン交換剤、洗剤ビルダー、乾燥剤、触媒
などとして広く用いられている。このゼオライトには、
天然ゼオライトと合成ゼオライトとがあるが、組成や結
晶構造の相違により、それぞれ多数の種類のものが存在
しており、例えば合成ゼオライトとしても、P型ゼオラ
イト、A型ゼオライト、ZK‐4型ゼオライト、N‐A
型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、L型
ゼオライト、ZMS‐5型ゼオライトなどが知られ、そ
れぞれ使用目的に応じて使い分けられている。
【0003】この合成ゼオライトは、アルミナ源として
アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウムなどを、シ
リカ源としてシリカゲル、シリカゾル、粉末状シリカガ
ラスなどをそれぞれ用いて、水熱反応により製造される
が、近年、石炭の燃焼の際に生成するフライアッシュ
が、シリカ及びアルミナを含有しているところから、こ
れを原料とする方法が多数開発されている。
アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウムなどを、シ
リカ源としてシリカゲル、シリカゾル、粉末状シリカガ
ラスなどをそれぞれ用いて、水熱反応により製造される
が、近年、石炭の燃焼の際に生成するフライアッシュ
が、シリカ及びアルミナを含有しているところから、こ
れを原料とする方法が多数開発されている。
【0004】例えばAl2O3の中のγ‐Al2O3とムラ
イトとの含有率との間に特定の関係を有し、かつアルカ
リ金属酸化物の含有量が特定の範囲内にあるフライアッ
シュと水酸化ナトリウム水溶液との混合スラリーを水熱
反応させる方法(特開平2−22114号公報)、フラ
イアッシュと水酸化ナトリウム水溶液との混合スラリー
にケイ酸イオンを加えて水熱反応させる方法(特開平2
−229709号公報)、フライアッシュに高濃度水酸
化ナトリウムと非品質Al2O3を加え、混練造粒して養
生する方法(特開平3−40915号公報)などがこれ
まで提案されている。
イトとの含有率との間に特定の関係を有し、かつアルカ
リ金属酸化物の含有量が特定の範囲内にあるフライアッ
シュと水酸化ナトリウム水溶液との混合スラリーを水熱
反応させる方法(特開平2−22114号公報)、フラ
イアッシュと水酸化ナトリウム水溶液との混合スラリー
にケイ酸イオンを加えて水熱反応させる方法(特開平2
−229709号公報)、フライアッシュに高濃度水酸
化ナトリウムと非品質Al2O3を加え、混練造粒して養
生する方法(特開平3−40915号公報)などがこれ
まで提案されている。
【0005】しかしながら、これらの方法によって得ら
れるゼオライトは、フィリブサイト系のものが主体であ
って、製造条件によっては少量のA型ゼオライトが副生
することはあっても、A型ゼオライトを主体としたもの
を、高収率で得ることはできない。
れるゼオライトは、フィリブサイト系のものが主体であ
って、製造条件によっては少量のA型ゼオライトが副生
することはあっても、A型ゼオライトを主体としたもの
を、高収率で得ることはできない。
【0006】このように、フライアッシュを原料として
用いた場合に、A型ゼオライトが生成しないのは、フラ
イアッシュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性が
不十分であるためと考えられる。
用いた場合に、A型ゼオライトが生成しないのは、フラ
イアッシュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性が
不十分であるためと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分子ふる
い、乾燥剤として有用なA型ゼオライトを、フライアッ
シュを原料として高収率で得る方法を提供することを目
的としてなされたものである。
い、乾燥剤として有用なA型ゼオライトを、フライアッ
シュを原料として高収率で得る方法を提供することを目
的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フライア
ッシュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性を向上
させ、A型ゼオライトを選択的に生成させる方法を開発
するために、鋭意研究を重ねた結果、フライアッシュに
固体状水酸化ナトリウムを加え、90〜180℃の温度
で少なくとも60分間加熱処理した場合に、フライアッ
シュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性が著しく
向上することを見出し、この知見に基づいて本発明をな
すに至った。
ッシュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性を向上
させ、A型ゼオライトを選択的に生成させる方法を開発
するために、鋭意研究を重ねた結果、フライアッシュに
固体状水酸化ナトリウムを加え、90〜180℃の温度
で少なくとも60分間加熱処理した場合に、フライアッ
シュの水酸化ナトリウム水溶液に対する反応性が著しく
向上することを見出し、この知見に基づいて本発明をな
すに至った。
【0009】これまで、フライアッシュの反応性を向上
するには、固体状水酸化ナトリウムと混合し、200℃
以上の高温、すなわち300〜400℃において長時間
加熱することが必要と考えられていたので、このように
比較的低い温度における加熱によって、水酸化ナトリウ
ム水溶液に対する反応性が向上するということは全く予
想外のことであった。
するには、固体状水酸化ナトリウムと混合し、200℃
以上の高温、すなわち300〜400℃において長時間
加熱することが必要と考えられていたので、このように
比較的低い温度における加熱によって、水酸化ナトリウ
ム水溶液に対する反応性が向上するということは全く予
想外のことであった。
【0010】すなわち、本発明に従えば、フライアッシ
ュと固体状水酸化ナトリウムとの混合物を、90〜18
0℃の温度で少なくとも60分間加熱処理し、次いでこ
のようにして得た処理生成物に水酸化ナトリウム及び水
を加えてスラリー化し、水熱処理することによって、A
型ゼオライトを高収率で製造することができる。
ュと固体状水酸化ナトリウムとの混合物を、90〜18
0℃の温度で少なくとも60分間加熱処理し、次いでこ
のようにして得た処理生成物に水酸化ナトリウム及び水
を加えてスラリー化し、水熱処理することによって、A
型ゼオライトを高収率で製造することができる。
【0011】本発明原料として用いるフライアッシュと
しては、例えば石炭の燃焼の際に発生する粉塵を、集塵
器で捕集したものをそのまま用いることができる。この
フライアッシュは、一般にSiO2とAl2O3を主成分
とし、さらに、CaO、Na2O、K2O、Fe分などを
含有している。
しては、例えば石炭の燃焼の際に発生する粉塵を、集塵
器で捕集したものをそのまま用いることができる。この
フライアッシュは、一般にSiO2とAl2O3を主成分
とし、さらに、CaO、Na2O、K2O、Fe分などを
含有している。
【0012】本発明においては、、Al2O315重量%
以上、SiO250重量%以上を含むフライアッシュ、
例えばAl2O315〜25重量%、SiO250〜75
重量%、CaO0.1〜6.0重量%、Na2O0.1
〜4.5重量%、K2O0.1〜4.5重量%及びFe2
O30〜4.5重量%の組成をもつものを用いるのが好
ましい。
以上、SiO250重量%以上を含むフライアッシュ、
例えばAl2O315〜25重量%、SiO250〜75
重量%、CaO0.1〜6.0重量%、Na2O0.1
〜4.5重量%、K2O0.1〜4.5重量%及びFe2
O30〜4.5重量%の組成をもつものを用いるのが好
ましい。
【0013】このフライアッシュと固体状水酸化ナトリ
ウムとの混合割合は、重量比で5:1ないし1:2、好
ましくは2:1ないし2:3の範囲内で選ばれる。これ
よりも固体状水酸化ナトリウムの量が少ないと、十分な
反応性の向上が達成されないし、またこれよりも固体状
水酸化ナトリウムの量が多くなると、アルカリ分が過剰
になって、水熱反応によるA型ゼオライトの収率が低下
する。
ウムとの混合割合は、重量比で5:1ないし1:2、好
ましくは2:1ないし2:3の範囲内で選ばれる。これ
よりも固体状水酸化ナトリウムの量が少ないと、十分な
反応性の向上が達成されないし、またこれよりも固体状
水酸化ナトリウムの量が多くなると、アルカリ分が過剰
になって、水熱反応によるA型ゼオライトの収率が低下
する。
【0014】本発明におけるフライアッシュと固体状水
酸化ナトリウムとの混合物の加熱は、90〜180℃、
好ましくは100〜150℃の温度において、少なくと
も60分間好ましくは5〜20時間行われる。この場
合、低い温度を用いれば加熱時間を長くする必要がある
し、また加熱時間を短縮しようとすれば高い温度を用い
る必要がある。また、180℃よりも高い温度や20時
間よりも長い時間を用いることも可能であるが、多量の
熱エネルギーを消費するので、経済的に不利となる。9
0℃よりも低い温度及び60分未満の処理時間では、十
分な反応性の向上がなされない。
酸化ナトリウムとの混合物の加熱は、90〜180℃、
好ましくは100〜150℃の温度において、少なくと
も60分間好ましくは5〜20時間行われる。この場
合、低い温度を用いれば加熱時間を長くする必要がある
し、また加熱時間を短縮しようとすれば高い温度を用い
る必要がある。また、180℃よりも高い温度や20時
間よりも長い時間を用いることも可能であるが、多量の
熱エネルギーを消費するので、経済的に不利となる。9
0℃よりも低い温度及び60分未満の処理時間では、十
分な反応性の向上がなされない。
【0015】このようにして得られた処理生成物は、水
に溶けやすいケイ酸ナトリウムを主体とする混合物から
なっており、水酸化ナトリウム水溶液と混合してスラリ
ー化し、通常のA型ゼオライトの製造条件下で水熱処理
することにより、容易にA型ゼオライトを生成すること
ができる。
に溶けやすいケイ酸ナトリウムを主体とする混合物から
なっており、水酸化ナトリウム水溶液と混合してスラリ
ー化し、通常のA型ゼオライトの製造条件下で水熱処理
することにより、容易にA型ゼオライトを生成すること
ができる。
【0016】本発明における水熱処理を好適に行うに
は、上記の処理生成物、水酸化ナトリウム、水及び必要
に応じてアルミン酸ナトリウムや水酸化アルミニウムな
どのアルミニウム化合物を、SiO2/Al2O3モル比
が約1、Na2O/SiO2モル比が1.5〜4及びH2
O/Na2Oモル比が20〜100になるように混合
し、この混合物を、種晶例えばA型ゼオライトの粉砕ス
ラリーの存在下、好ましくは70〜100℃の範囲の温
度において1〜10時間程度水熱処理する。その後、水
熱処理物から固形分を、ろ過などの公知の手段により取
り出したのち、十分に水洗し、乾燥することにより、所
望のA型ゼオライトが得られる。
は、上記の処理生成物、水酸化ナトリウム、水及び必要
に応じてアルミン酸ナトリウムや水酸化アルミニウムな
どのアルミニウム化合物を、SiO2/Al2O3モル比
が約1、Na2O/SiO2モル比が1.5〜4及びH2
O/Na2Oモル比が20〜100になるように混合
し、この混合物を、種晶例えばA型ゼオライトの粉砕ス
ラリーの存在下、好ましくは70〜100℃の範囲の温
度において1〜10時間程度水熱処理する。その後、水
熱処理物から固形分を、ろ過などの公知の手段により取
り出したのち、十分に水洗し、乾燥することにより、所
望のA型ゼオライトが得られる。
【0017】
【発明の効果】従来の方法では、フライアッシュから直
接A型ゼオライトを製造することが困難であったが、本
発明方法によると、フライアッシュと固形状水酸化ナト
リウムを加熱反応させることにより、A型ゼオライトを
効率よく製造することができる。また、上記の処理生成
物は比較的低い温度で得られるので、火力発電所などの
廃熱を利用することが可能であり、経済的にも有利であ
る。
接A型ゼオライトを製造することが困難であったが、本
発明方法によると、フライアッシュと固形状水酸化ナト
リウムを加熱反応させることにより、A型ゼオライトを
効率よく製造することができる。また、上記の処理生成
物は比較的低い温度で得られるので、火力発電所などの
廃熱を利用することが可能であり、経済的にも有利であ
る。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、フライアッシュとしては、SiO2 5
9.13重量%、Al2O3 18.03重量%、Fe2
O3 7.27重量%、CaO 5.92重量%、Na2
O 3.04重量%、K2O 1.98重量%、SO3
0.86重量%及びイグニションロス 3.77重量%
のものを用いた。
明する。なお、フライアッシュとしては、SiO2 5
9.13重量%、Al2O3 18.03重量%、Fe2
O3 7.27重量%、CaO 5.92重量%、Na2
O 3.04重量%、K2O 1.98重量%、SO3
0.86重量%及びイグニションロス 3.77重量%
のものを用いた。
【0019】実施例 石炭燃焼により得られたフライアッシュ5gと固形状水
酸化ナトリウム7gとを混合し、この混合物を90℃、
100℃、110℃、120℃及び130℃で20時間
加熱処理した。この際のその反応率を求め、表1に示
す。なお、反応率は、処理生成物を加熱塩酸溶液で処理
した際の溶解率より求めた。
酸化ナトリウム7gとを混合し、この混合物を90℃、
100℃、110℃、120℃及び130℃で20時間
加熱処理した。この際のその反応率を求め、表1に示
す。なお、反応率は、処理生成物を加熱塩酸溶液で処理
した際の溶解率より求めた。
【0020】
【表1】
【0021】表1より分かるように、処理温度が高いほ
ど反応率が高い。
ど反応率が高い。
【0022】次に、前記フライアッシュ5gと固形状水
酸化ナトリウム7gとを混合し、この混合物を120℃
で、2時間、5時間、10時間、20時間加熱処理し
て、その反応率を前記と同様にして求めた。結果を表2
に示す。
酸化ナトリウム7gとを混合し、この混合物を120℃
で、2時間、5時間、10時間、20時間加熱処理し
て、その反応率を前記と同様にして求めた。結果を表2
に示す。
【0023】
【表2】
【0024】次に、このようにして得た処理生成物5g
に、アルミン酸ナトリウム2g、水酸化ナトリウム1g
及び水50gを加えて混合し、種晶としてA型ゼオライ
トの粉砕スラリー0.5ml(A型ゼオライトとして
0.05g)を添加したのち、この混合物を90℃で2
時間加熱処理したのち、固形分をろ過、水洗及び乾燥す
ることにより、A型ゼオライトを製造した。この際に用
いた処理生成物の反応率とA型ゼオライトの生成率を表
3に示す。
に、アルミン酸ナトリウム2g、水酸化ナトリウム1g
及び水50gを加えて混合し、種晶としてA型ゼオライ
トの粉砕スラリー0.5ml(A型ゼオライトとして
0.05g)を添加したのち、この混合物を90℃で2
時間加熱処理したのち、固形分をろ過、水洗及び乾燥す
ることにより、A型ゼオライトを製造した。この際に用
いた処理生成物の反応率とA型ゼオライトの生成率を表
3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】表3から、処理生成物の反応率が高いほ
ど、A型ゼオライトの生成率が高いことが分かる。
ど、A型ゼオライトの生成率が高いことが分かる。
【0027】また、このようにして得られたA型ゼオラ
イトの1例のX線回折図を図1に示す。
イトの1例のX線回折図を図1に示す。
【0028】比較例 実施例で用いたフライアッシュ5g、アルミン酸ナトリ
ウム5g、水酸化ナトリウム10g及び水45gを混合
し、この混合物を実施例と同様に90℃で20時間加熱
処理した。その結果、得られたゼオライトはヒドロキシ
ソーダライトのみであり、A型ゼオライトはほとんど生
成しなかった。
ウム5g、水酸化ナトリウム10g及び水45gを混合
し、この混合物を実施例と同様に90℃で20時間加熱
処理した。その結果、得られたゼオライトはヒドロキシ
ソーダライトのみであり、A型ゼオライトはほとんど生
成しなかった。
【図1】 本発明方法により得られたA型ゼオライトの
1例のX線回折図。
1例のX線回折図。
Claims (4)
- 【請求項1】 フライアッシュと固体状水酸化ナトリウ
ムとの混合物を、90〜180℃の温度で少なくとも6
0分間加熱処理し、次いでこのようにして得た処理生成
物に水酸化ナトリウム及び水を加えてスラリー化し、水
熱処理することを特徴とするA型ゼオライトの製造方
法。 - 【請求項2】 フライアッシュと固体状水酸化ナトリウ
ムとの混合割合を重量比で5:1ないし1:2の範囲に
する請求項1記載のA型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項3】 Al2O3含有量15重量%以上、SiO
2含有量50重量%以上のフライアッシュを用いる請求
項1又は2記載のA型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項4】 フライアッシュと固体状水酸化ナトリウ
ムとの混合物を、100〜150℃の温度で5〜20時
間加熱処理する請求項1、2又は3記載のA型ゼオライ
トの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273060A JP2526403B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | A型ゼオライトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273060A JP2526403B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | A型ゼオライトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109117A true JPH07109117A (ja) | 1995-04-25 |
JP2526403B2 JP2526403B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=17522596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5273060A Expired - Lifetime JP2526403B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | A型ゼオライトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526403B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1004729C2 (nl) * | 1996-12-09 | 1998-06-18 | Kema Nv | Werkwijze voor het vervaardigen van zeoliet uit vliegassen. |
US5965105A (en) * | 1998-06-12 | 1999-10-12 | Council Of Scientific And Industrial Research | Process for the synthesis of flyash based Zeolite-A |
GB2345056A (en) * | 1998-03-13 | 2000-06-28 | Council Scient Ind Res | Process for the synthesis of flyash based zeolite-a |
JP2002273103A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-24 | Etsuro Sakagami | 人工ゼオライト組成凝集剤及びそれを用いた汚水処理方法 |
KR100425780B1 (ko) * | 2001-07-19 | 2004-04-03 | 이우근 | 소각 비산재의 수열합성을 이용한 흡착제 제조방법 |
KR100600939B1 (ko) * | 1999-08-24 | 2006-07-13 | 케이.이.엠 코퍼레이션 | 슬러리 반응법에 의한 인조 제올라이트의 제조 방법 |
JP2007131502A (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-31 | Takamasa Wajima | ゼオライトの製造方法 |
JP2008273793A (ja) * | 2007-05-01 | 2008-11-13 | Takeji Hirota | 人工ゼオライトの製造方法及び人工ゼオライト、並びにセメント組成物 |
JP2009227484A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Railway Technical Res Inst | リチウム型ゼオライトの製造方法 |
CN101811703A (zh) * | 2010-04-20 | 2010-08-25 | 亚细亚(福建)环保有限公司 | A型沸石及其制备方法 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5273060A patent/JP2526403B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (12)
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WO1998026101A1 (en) * | 1996-12-09 | 1998-06-18 | N.V. Kema | Method for preparing zeolites from fly ash |
GB2345056A (en) * | 1998-03-13 | 2000-06-28 | Council Scient Ind Res | Process for the synthesis of flyash based zeolite-a |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526403B2 (ja) | 1996-08-21 |
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