JPH10327821A - 海苔の乾燥方法および装置 - Google Patents

海苔の乾燥方法および装置

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JPH10327821A
JPH10327821A JP9144100A JP14410097A JPH10327821A JP H10327821 A JPH10327821 A JP H10327821A JP 9144100 A JP9144100 A JP 9144100A JP 14410097 A JP14410097 A JP 14410097A JP H10327821 A JPH10327821 A JP H10327821A
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drying
air
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chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥室の内部における温度分布を均一にする
ことができ、適正な海苔の乾燥を行なうことができると
ともに、海苔の品質を著しく高めることができ、さら
に、外部空気に対する熱交換効率を著しく高めること。 【解決手段】 燃焼室8に取入れられる外気をあらかじ
め乾燥室4から排出される二次空気と温度差が少なくな
るように予熱し、この二次空気と予熱された外気との混
合空気を燃焼室8に取入れて、この燃焼室8内で燃焼パ
イプ11との熱交換により加熱した加熱空気を前記乾燥
室4に送給し、この乾燥室4内に海苔簀上に抄製された
海苔を通過させることにより海苔を乾燥させることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海苔の乾燥方法およ
び装置に係り、特に、全自動的に海苔を製造する場合
に、海苔を適正に乾燥することを可能とした海苔の乾燥
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、板海苔を製造する場合、全自動海
苔製造装置を用いて機械的に板海苔を大量生産すること
が行なわれている。
【0003】図4から図6はこのような従来の全自動海
苔製造装置を示したもので、この全自動海苔製造装置1
は、海苔の乾燥装置2および機械台本体3により構成さ
れている。
【0004】前記海苔の乾燥装置2は、乾燥室4を有し
ており、この乾燥室4の内部には、海苔が抄製される海
苔簀(図示せず)を保持する海苔簀ホルダ(図示せず)
を鉛直面内で巡回させるために上下に2基の乾燥室用海
苔簀ホルダ搬送機構5a,5bが配設されている。これ
ら各乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構5a,5bは、本実
施形態においては、それぞれ図示しないスプロケットに
掛け渡された無端チェーンに海苔簀ホルダを保持する複
数の羽根部材を取付けてなる羽根チェーン6により構成
されており、前記各乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構5
a,5bの一端部には、上下の羽根チェーン6の間で前
記海苔簀ホルダを受け渡す受渡し機構7が配設されてい
る。
【0005】そして、前記各乾燥室用海苔簀ホルダ搬送
機構5a,5bは、羽根チェーン6を間欠的に回転駆動
させることにより、海苔簀ホルダを保持して乾燥室4の
内部を搬送するものであり、本実施形態においては、機
械台本体3から送られた海苔簀ホルダは、下段の乾燥室
用海苔簀ホルダ搬送機構5aの下側に搬送された後、前
記受渡し機構7により、上段の乾燥室用海苔簀ホルダ搬
送機構5bの上側に受け渡され、上段の乾燥室用海苔簀
ホルダ搬送機構5bの上側および下側を搬送された後、
前記受渡し機構7により、下段の乾燥室用海苔簀ホルダ
搬送機構5aの上側に受け渡され、下段の乾燥室用海苔
簀ホルダ搬送機構5aの上側を搬送された後、機械台本
体3に送られるようになっている。
【0006】また、本実施形態においては、前記乾燥室
4の一側には、乾燥室4の長手方向に沿って延在する燃
焼室8が配設されており、この燃焼室8の上端は、外部
に開放された空気取入れ口9とされるとともに、下端
は、前記乾燥室4の一側面下部に連通されている。
【0007】前記燃焼室8の内側には、2つの燃焼パイ
プ11,11が配設されており、これら各燃焼パイプ1
1は、前記燃焼室8の下方に位置し乾燥室4の両端部か
ら互いに中央に向かって延在する2本の大径部12、こ
の大径部12の先端部から上方に延在する接続部13を
介して接続され先端部が乾燥室4の両端側に延在する小
径部14およびこの小径部14の先端部から上方に立設
される排気部15から構成されている。
【0008】さらに、前記燃焼パイプ11の前記大径部
12の基端部には、それぞれバーナ16,16が配設さ
れており、前記各バーナ16に点火して燃焼させること
により、この燃焼により加熱された空気が前記大径部1
2、接続部13、小径部14および排気部15を順次通
って外部に放出されるようになされている。
【0009】また、前記燃焼室8の内側であって前記燃
焼パイプ11の上方近傍には、複数の送風ファン17,
17…が乾燥室4の長手方向に沿って配列されており、
この送風ファン17により、前記乾燥室4の上部から放
出される海苔乾燥後の二次空気および外気を空気取入れ
口9から取入れて前記燃焼パイプ11と熱交換させて加
熱した後、この加熱空気を乾燥室4の内部に送給するよ
うになされている。
【0010】また、前記機械台本体3には、ほぼ四角状
に回転駆動される機械台用海苔簀ホルダ搬送機構18が
配設されており、この機械台用海苔簀ホルダ搬送機構1
8の下方水平走行部分には、海苔簀に海苔を抄製する海
苔抄製機19および抄製された海苔から水分を吸収する
脱水機20が海苔簀ホルダの搬送方向に所定間隔おきに
配設されている。また、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構
18の上方水平走行部分には、海苔簀から乾燥された海
苔を剥ぎ取る海苔剥ぎ機21、海苔を剥ぎとられた海苔
簀を洗浄する海苔簀洗浄機22が海苔簀ホルダの搬送方
向の所定位置に配設されている。
【0011】さらに、前記機械台本体3と乾燥室4との
間には、これらの間で海苔簀ホルダを互いに受け渡す受
渡し機構23が配設されている。
【0012】このような従来の全自動海苔製造装置1に
おいては、まず、機械台本体3において、機械台用海苔
簀ホルダ搬送機構18に支持された海苔簀ホルダの海苔
簀に対して海苔抄製機19により海苔を抄製し、続い
て、前記機械台用海苔簀ホルダ搬送機構18を間欠移動
させ、脱水機20により海苔簀ホルダの海苔簀に抄製さ
れた海苔から水分をある程度除去する。
【0013】その後、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構1
8を移動させてこの脱水後の海苔簀ホルダを受渡し機構
23により乾燥室4の乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構5
a,5bに受け渡す。
【0014】そして、乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構5
a,5bを動作させることにより、機械台本体3から送
られた海苔簀ホルダを、まず、下段の乾燥室用海苔簀ホ
ルダ搬送機構5a,5bの下側に搬送させた後、前記受
渡し機構7により、上段の乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機
構5a,5bの上側に受け渡し、上段の乾燥室用海苔簀
ホルダ搬送機構5a,5bの上側および下側を搬送させ
た後、前記受渡し機構7により、下段の乾燥室用海苔簀
ホルダ搬送機構5a,5bの上側に受け渡し、下段の乾
燥室用海苔簀ホルダ搬送機構5a,5bの上側に搬送さ
せるように巡回させるようになっている。
【0015】一方、前記燃焼室8のバーナ16を点火し
て燃焼させることにより空気を加熱し、この加熱された
空気を燃焼パイプ11の大径部12、接続部13、小径
部14および排気部15に循環させ、この燃焼パイプ1
1を所定温度に加熱する。同時に前記各送風ファン17
を動作させることにより、前記乾燥室4の上部から放出
される海苔乾燥後の空気および外気を空気取入れ口9か
ら取入れて前記燃焼パイプ11と熱交換させて加熱す
る。
【0016】これにより、前記熱交換により加熱された
空気が前記乾燥室4の内部に送給され、この加熱空気
は、乾燥室4の下方から上方に向かって循環され、乾燥
室4に巡回される海苔簀ホルダの海苔を下段側から順次
乾燥するようになっている。
【0017】そして、前述のように乾燥室4の内部を巡
回して乾燥された海苔簀ホルダは、下段の乾燥室用海苔
簀ホルダ搬送機構5a,5bの上側を搬送された後、受
渡し機構23により機械台本体3に受け渡され、機械台
本体3の上側に配置されている海苔剥ぎ機21に搬送さ
れて、この海苔剥ぎ機21により海苔簀ホルダの海苔簀
から乾燥された板海苔を剥ぎ取り、所望の板海苔を得る
ようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の乾燥装置においては、乾燥室4の上部から排出され
た二次空気と通常の外気とが混合された空気が燃焼室8
に取入れられることになり、この外気は、通常室温とな
っており、二次空気と外気との温度差が大きいことか
ら、この二次空気と外気とが混在した空気を取入れた場
合に、この空気の温度にばらつきが生じてしまうという
問題を有している。すなわち、取入れられる外部空気に
おいて、外気が多く取入れられると外部空気の温度は低
下し、逆に二次空気が多く取入れられると外部空気の温
度は上昇することになる。
【0019】そのため、外部空気が燃焼パイプ11と熱
交換されて加熱される場合に、加熱空気の温度が均一と
ならず、乾燥室4の内部に温度が不均一の状態の加熱空
気が送給されてしまい、乾燥室4の内部における温度分
布、特に、乾燥室4における海苔の搬送方向に対する温
度分布が均一にならないという問題を有している。この
ように乾燥室4における温度分布が均一でないと、海苔
の搬送途中において乾燥温度が変化してしまうことにな
るため、海苔が乾燥しすぎたり、あるいは乾燥が不足し
たり適正な海苔の乾燥を行なうことができず、海苔のく
もりや縮み等が生じ、海苔の品質を著しく低下させてし
まうという問題を有している。
【0020】さらに、温度の低い外気を加熱する必要が
あるため、燃焼パイプ11との熱交換効率が極めて悪
く、その結果、バーナ16の出力を大きくしたり、ある
いは、バーナ16の燃焼時間を長くする必要があり、コ
ストの増大を招くとともに、バーナ16の燃焼により生
じる騒音の悪影響を招いてしまうという問題をも有して
いる。
【0021】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、乾燥室の内部における温度分布を均一にするこ
とができ、適正な海苔の乾燥を行なうことができるとと
もに、海苔の品質を著しく高めることができ、さらに、
外部空気に対する熱交換効率を著しく高めることのでき
る海苔の乾燥方法および装置を提供することを目的とす
るものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の発明に係る海苔の乾燥方法は、乾燥室
から排出される二次空気と外気との混合空気を燃焼室に
取入れて、この燃焼室内で燃焼パイプとの熱交換により
加熱した加熱空気を前記乾燥室に送給し、この乾燥室内
に海苔簀上に抄製された海苔を通過させることにより海
苔を乾燥させる海苔の乾燥方法において、前記燃焼室に
取入れられる外気をあらかじめ予熱するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0023】この請求項1に記載の発明によれば、燃焼
室に取入れられる外気をあらかじめ予熱するようにして
いるので、二次空気とこの二次空気と温度差の少ない外
気が燃焼室に取入れられることになり、常に、一定の温
度の空気を燃焼室に取入れることができるものである。
その結果、外部空気が燃焼パイプと熱交換されて加熱さ
れる場合に、加熱空気の温度を均一にして乾燥室の内部
に送給することができ、乾燥室の内部における温度分
布、特に、乾燥室における海苔の搬送方向に対する温度
分布を均一にすることができるものである。さらに、外
気が予熱されていることから、取入れられた空気が燃焼
室の内部で燃焼パイプと熱交換される際における熱効率
を著しく高めることができるものである。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
において、前記燃焼パイプの一部に設けられた外部熱交
換部により、前記燃焼室に取入れられる外気をあらかじ
め予熱するようにしたことを特徴とするものである。
【0025】この請求項2に記載の発明によれば、燃焼
パイプの一部に設けられた外部熱交換部により、燃焼室
に取入れられる外気をあらかじめ予熱するようにしてい
るので、燃焼パイプの熱を利用して適正に外気を予熱す
ることができるものである。
【0026】請求項3に記載の発明に係る海苔の乾燥装
置は、内部に海苔簀上に抄製された海苔を巡回させる搬
送機構が配設された乾燥室を有し、この乾燥室から排出
される二次空気と外気との混合空気を取入れて燃焼パイ
プとの熱交換により加熱した加熱空気を前記乾燥室に送
給する燃焼室を配設してなる海苔の乾燥装置において、
前記燃焼室に取入れられる外気の流路の中途部に、この
外気と熱交換しこの外気を予熱する外部熱交換部を設け
たことを特徴とするものである。
【0027】この請求項3に記載の発明によれば、燃焼
室に取入れられる外気の流路の中途部に外部熱交換部を
設け、この外部熱交換部により、燃焼室に取入れられる
外気をあらかじめ乾燥室から排出される二次空気と温度
差が少なくなるように予熱するようにしているので、二
次空気とこの二次空気と温度差の少ない外気が燃焼室に
取入れられることになり、常に、一定の温度の空気を燃
焼室に取入れることができるものである。その結果、外
部空気が燃焼パイプと熱交換されて加熱される場合に、
加熱空気の温度を均一にして乾燥室の内部に送給するこ
とができ、乾燥室の内部における温度分布、特に、乾燥
室における海苔の搬送方向に対する温度分布を均一にす
ることができるものである。さらに、外気が予熱されて
いることから、取入れられた空気が燃焼室の内部で燃焼
パイプと熱交換される際における熱効率を著しく高める
ことができるものである。
【0028】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
において、前記外部熱交換部は、前記燃焼パイプの一部
であることを特徴とするものである。
【0029】この請求項4に記載の発明によれば、外部
熱交換部を燃焼パイプの一部としているので、燃焼パイ
プの熱を利用して適正に外気を予熱することができるも
のである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図3を参照して説明する。
【0031】図1から図3は本発明に係る海苔の乾燥装
置を適用した全自動海苔製造装置の実施の一形態を示し
たもので、この全自動海苔製造装置1は、海苔の乾燥装
置2および機械台本体3により構成されている。
【0032】前記海苔の乾燥装置2は、内部に海苔簀ホ
ルダを巡回させるための乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構
および乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機構の間で海苔簀ホル
ダを受け渡す受渡し機構(いずれも図示せず)が配設さ
れた乾燥室4を有しており、この乾燥室4の一側には、
上端に空気取入れ口9を有するとともに、下端が前記乾
燥室4の一側面下部と連通路10を介して連通された燃
焼室8が配設されている。
【0033】前記燃焼室8の内側には、2つの燃焼パイ
プ11,11が配設されており、これら各燃焼パイプ1
1は、本実施形態においては、前記燃焼室8の下方に位
置し乾燥室4の両端部から互いに中央に向かって延在す
る2本の大径部12、この大径部12の先端部から上方
に延在する接続部13を介して接続され先端部が乾燥室
4の両端側に延在する小径部14、この小径部14の先
端部から壁面を貫通して外部に突出する連通部24、こ
の連通部24の先端部から上方に立設される立設部25
およびこの立設部25から先端部が乾燥室4の中央に向
かって延在する外部熱交換部26により構成されてい
る。この外部熱交換部26は、両端部に配置された基部
27とこれら各基部27を連通し所定間隔をもって配置
された複数の熱交換用パイプ28とから構成されてお
り、これら各熱交換用パイプ28の間を外気が通り抜け
ることができるようになされている。
【0034】さらに、前記燃焼パイプ11の前記大径部
12の基端部には、それぞれバーナ16が配設されてお
り、前記外部熱交換部26の先端部の基部27の上方に
は、排気口29が形成されている。そして、前記各バー
ナ16に点火して燃焼させることにより、空気を加熱
し、この加熱された空気が前記大径部12、接続部1
3、小径部14、連通部24、立設部25および外部熱
交換部26を順次通って排気口29から外部に放出され
るようになされている。
【0035】また、前記燃焼室8の内側であって前記燃
焼パイプ11の上方近傍には、複数の送風ファン17,
17…が乾燥室4の長手方向に沿って配列されており、
この送風ファン17により、前記乾燥室4の上部から放
出される海苔乾燥後の二次空気および外気を空気取入れ
口9から取入れて前記燃焼パイプ11と熱交換させて加
熱した後、この加熱空気を乾燥室4の内部に送給するよ
うになされている。
【0036】なお、機械台本体3の構成に関しては前記
従来のものと同様であるため、同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0037】次に、前述の構成の全自動海苔製造装置1
を用い本発明に係る海苔の乾燥方法を適用した海苔の製
造方法について説明する。
【0038】まず、機械台本体3において、機械台用海
苔簀ホルダ搬送機構18に支持された海苔簀ホルダの海
苔簀に対して海苔抄製機19により海苔を抄製し、続い
て、前記機械台用海苔簀ホルダ搬送機構18を間欠移動
させ、脱水機20により海苔簀ホルダの海苔簀に抄製さ
れた海苔から水分をある程度除去する。
【0039】その後、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構1
8を移動させてこの脱水後の海苔簀ホルダを図示しない
受渡し機構により乾燥室4の乾燥室用海苔簀ホルダ搬送
機構に受け渡す。そして、乾燥室用海苔簀ホルダ搬送機
構を動作させることにより、機械台本体3から送られた
海苔簀ホルダを乾燥室4の内部で巡回させるようになっ
ている。
【0040】一方、前記燃焼室8のバーナ16を点火し
て燃焼させることにより空気を加熱し、この加熱された
空気を燃焼パイプ11の大径部12、接続部13、小径
部14、連通部24、立設部25および外部熱交換部2
6に循環させ、この燃焼パイプ11を所定温度に加熱す
る。同時に前記各送風ファン17を動作させることによ
り、前記乾燥室4の上部から放出される海苔乾燥後の二
次空気および外気を空気取入れ口9から取入れて前記燃
焼パイプ11と熱交換させて加熱する。
【0041】これにより、前記熱交換により加熱された
空気が連通路10を介して前記乾燥室4の内部に送給さ
れ、この加熱空気は、乾燥室4の下方から上方に向かっ
て循環され、乾燥室4に巡回される海苔簀ホルダの海苔
を下段側から順次乾燥するようになっている。
【0042】この場合に、本実施形態においては、燃焼
室8の外側に位置する燃焼パイプ11に外部熱交換部2
6を設け、この外部熱交換部26の熱交換用パイプ28
の間を外気が通り抜けることができるようにしているの
で、空気取入れ口9から取入れられる外気があらかじめ
外部熱交換部26の熱交換用パイプ28の間を通ること
により熱交換されて予熱されることになる。そのため、
前記外部熱交換部26で熱交換された外気の温度と、燃
焼室8から乾燥室4の下方に送給されて海苔を乾燥した
後乾燥室4の上部から排出される暖かい二次空気の温度
との温度差を少なくすることができる。これにより、乾
燥室4の上部から排出される二次空気のみならず外部熱
交換部26により予熱され前記二次空気と温度差の少な
い外気が燃焼室8の空気取入れ口9から取入れられるこ
とになり、常に、一定の温度の空気を取入れることがで
きるものである。
【0043】その結果、外部空気が燃焼パイプ11と熱
交換されて加熱される場合に、加熱空気の温度を均一に
して乾燥室4の内部に送給することができ、乾燥室4の
内部における温度分布、特に、乾燥室4における海苔の
搬送方向に対する温度分布を均一にすることができる。
しかも、外気が予熱されていることから、この取入れら
れた空気が燃焼室8の内部で燃焼パイプ11と熱交換さ
れる際における熱効率を著しく高めることができるもの
である。
【0044】そして、前述のように乾燥室4の内部を巡
回して乾燥された海苔簀ホルダは、下段の乾燥室用海苔
簀ホルダ搬送機構の上側を搬送された後、受渡し機構に
より機械台本体3に受け渡され、機械台本体3の上側に
配置されている海苔剥ぎ機21に搬送されて、この海苔
剥ぎ機21により海苔簀ホルダの海苔簀から乾燥された
板海苔を剥ぎ取り、これにより海苔の製造工程が完了す
る。
【0045】したがって、本実施形態においては、空気
取入れ口9から取入れられる外気を外部熱交換部26の
熱交換用パイプ28の間を通過させて熱交換により予熱
し、外部熱交換部26で熱交換された外気の温度を二次
空気との温度差が少なくなるようにすることにより、常
に、一定の温度の空気を取入れることができるようにし
ているので、外部空気が燃焼パイプ11と熱交換されて
加熱される場合に、加熱空気の温度を均一にして乾燥室
4の内部に送給することができ、乾燥室4の内部におけ
る温度分布、特に、乾燥室4における海苔の搬送方向に
対する温度分布を均一にすることができる。その結果、
海苔の搬送途中において乾燥温度を一定に保持すること
ができ、海苔の乾燥過多や乾燥不足を防止して、適正な
海苔の乾燥を行なうことができ、海苔のくもりや縮み等
が生じてしまうことがなく、海苔の品質を著しく高める
ことができる。
【0046】さらに、外気が予熱されていることから、
この吸引された空気が燃焼室8の内部で燃焼パイプ11
と熱交換される際における熱効率を著しく高めることが
できるようにしているので、バーナ16の出力が小さく
て済み、コストの低減を図ることができ、また、バーナ
16の燃焼時間が短くて済むので、バーナ16の燃焼に
より生じる騒音の悪影響を防止することができる。
【0047】なお、前記実施形態においては、外部熱交
換部26を燃焼室8の空気取入れ口9の一側に配設する
ようにしたが、外気の通路の中途部であれば、いずれの
位置に配設するようにしてもよい。また、前記外気を予
熱する場合に、この外気の温度が前記二次空気とほぼ同
様の温度となるように予熱するようにすれば、より効果
を高めることができる。
【0048】また、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように請求項1に記載の発明
に係る海苔の乾燥方法は、燃焼室に取入れられる外気を
あらかじめ二次空気との温度差を少なくするように予熱
し、常に、一定の温度の空気を燃焼室に取入れることが
できるようにしたので、加熱空気の温度を均一にして乾
燥室の内部に送給することができ、乾燥室の内部におけ
る温度分布、特に、乾燥室における海苔の搬送方向に対
する温度分布を均一にすることができる。その結果、海
苔の搬送途中において乾燥温度を一定に保持することが
でき、海苔の乾燥過多や乾燥不足を防止して、適正な海
苔の乾燥を行なうことができ、海苔のくもりや縮み等が
生じてしまうことがなく、海苔の品質を著しく高めるこ
とができる。
【0050】さらに、外気が予熱されていることから、
取入れられた空気が燃焼室の内部で燃焼パイプと熱交換
される際における熱効率を著しく高めることができるよ
うにしたので、燃焼パイプの加熱用のバーナの出力が小
さくて済み、コストの低減を図ることができ、また、バ
ーナの燃焼時間が短くて済むので、バーナの燃焼により
生じる騒音の悪影響を防止することができる。
【0051】また、請求項2に記載の発明は、燃焼パイ
プの一部に設けられた外部熱交換部により、燃焼室に取
入れられる外気をあらかじめ予熱するようにしたので、
燃焼パイプの熱を利用して適正に外気を予熱することが
できる。
【0052】請求項3に記載の発明に係る海苔の乾燥装
置は、燃焼室に取入れられる外気の流路の中途部に設け
られた外部熱交換部により、燃焼室に取入れられる外気
をあらかじめ二次空気との温度差が少なくなるように予
熱し、常に、一定の温度の空気を燃焼室に取入れること
ができるようにしたので、外部空気が燃焼パイプと熱交
換されて加熱される場合に、加熱空気の温度を均一にし
て乾燥室の内部に送給することができ、乾燥室の内部に
おける温度分布、特に、乾燥室における海苔の搬送方向
に対する温度分布を均一にすることができるものであ
る。その結果、海苔の搬送途中において乾燥温度を一定
に保持することができ、海苔の乾燥過多や乾燥不足を防
止して、適正な海苔の乾燥を行なうことができ、海苔の
くもりや縮み等が生じてしまうことがなく、海苔の品質
を著しく高めることができる。
【0053】さらに、外気が予熱されていることから、
取入れられた空気が燃焼室の内部で燃焼パイプと熱交換
される際における熱効率を著しく高めることができるよ
うにしたので、燃焼パイプの加熱用のバーナの出力が小
さくて済み、コストの低減を図ることができ、また、バ
ーナの燃焼時間が短くて済むので、バーナの燃焼により
生じる騒音の悪影響を防止することができる。
【0054】また、請求項4に記載の発明は、外部熱交
換部を燃焼パイプの一部としたので、燃焼パイプの熱を
利用して適正に外気を予熱することができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の海苔の乾燥装置を適用した全自動海
苔製造装置の実施の一形態を示す正面図
【図2】 図1の乾燥装置部分の平面図
【図3】 図1の乾燥装置部分の縦断面図
【図4】 従来の全自動海苔製造装置を示す一部を断面
とした正面図
【図5】 図4に示す全自動海苔製造装置の平面図
【図6】 図4の乾燥装置部分の正面図
【符号の説明】
1 全自動海苔製造装置 2 乾燥装置 3 機械台本体 4 乾燥室 8 燃焼室 9 空気取入れ口 10 連通路 11 燃焼パイプ 16 バーナ 17 送風ファン 26 外部熱交換部 27 基部 28 熱交換用パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥室から排出される二次空気と外気と
    の混合空気を燃焼室に取入れて、この燃焼室内で燃焼パ
    イプとの熱交換により加熱した加熱空気を前記乾燥室に
    送給し、この乾燥室内に海苔簀上に抄製された海苔を通
    過させることにより海苔を乾燥させる海苔の乾燥方法に
    おいて、前記燃焼室に取入れられる外気をあらかじめ予
    熱するようにしたことを特徴とする海苔の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記燃焼パイプの一部に設けられた外部
    熱交換部により、前記燃焼室に取入れられる外気をあら
    かじめ予熱するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の海苔の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 内部に海苔簀上に抄製された海苔を巡回
    させる搬送機構が配設された乾燥室を有し、この乾燥室
    から排出される二次空気と外気との混合空気を取入れて
    燃焼パイプとの熱交換により加熱した加熱空気を前記乾
    燥室に送給する燃焼室を配設してなる海苔の乾燥装置に
    おいて、前記燃焼室に取入れられる外気の流路の中途部
    に、この外気と熱交換しこの外気を予熱する外部熱交換
    部を設けたことを特徴とする海苔の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記外部熱交換部は、前記燃焼パイプの
    一部であることを特徴とする請求項3に記載の海苔の乾
    燥装置。
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