JP2008061576A - 海苔乾燥機の空気調合方法とその装置 - Google Patents

海苔乾燥機の空気調合方法とその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来、乾燥室の生海苔は、熱風量又は流れの制御、及び釜と、内外空気の制御とを介して乾燥室中を2時間程度かけて約乾燥の割合が10%程度が数往復する間に乾燥されることから、乾燥室内を流れる空気の温度や湿度が、生海苔の乾燥に大きな影響を与える。海苔による弊害の発生と、この弊害による海苔の品質低下・価値の低下、等の問題発生がある。
【構成】 本発明は、海苔乾燥建屋に煙突を備えた複数基の加熱室と、加熱室と配管を介して連通する乾燥室と、その第1の外気吸込み口と吸込み配管により、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、この乾燥室の排気管を、建屋及び/又は他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、海苔乾燥機における高温空気と内気と外気との調合の利用方法とその装置に関する。
現在の海苔乾燥建屋において、建屋に少なくとも一つ設けられた外気吸込み口より外気を個別もしくは必要量を吸込み、そして、内気排出口(屋上扇を備えた排出口)により、排出される。
そして、その排出の手段として、その一例を説明する。(1)は、特開昭61−268160号「海苔の乾燥方法」が挙げられる。この発明は、建屋の排気口に設けられたシャッターを回動して、排気口を開き、この排気口より高温空気を排出する構成であり、高温空気を循環供給して、低温乾燥、高温乾燥を防止する効果を意図する。
次に、(2)は、実開平4−55290号「海苔乾燥システム」が挙げられる。この考案は、小屋の天井部に設けられた排気ファンと、この排気ファンとダンパーを制御する制御装置により、高温空気を建屋外に吹き出す構成であり、小屋内における湿度を制御することにより、吹き出す量を調節し、この調節により、良質な海苔を提供することを意図する。
なお、本出願人も海苔の乾燥機に係る発明を様々な発明を出願しており、(3)特願2004−16082号「補助ヒータ及びダクトを備えた建屋による海苔乾燥方法と、その海苔乾燥装置」があげられる。この発明は、建屋に天井面に設けられた内気排出口(屋上扇を備えた排出口)の他に加熱室の釜に連通してある煙突を設けてあり、その煙突により加熱室の高温の空気(熱風)を燃焼させて排出し、さらにその熱風を第1の外気吸込み口から吸込まれる外気とミキシングし、そのミキシングしてその高温化した熱風を加熱室を経由して、乾燥室に供給する構成である。このミキシングされた空気を加熱室に包括方式(建屋内の内気と熱風を包括)にて供給することで、その供給された加熱室の空気を外気の状態から暖める必要もなく、加熱室におけるその高温の空気(熱風)を、効率よく乾燥室に供給することを意図する。
特開昭61−268160号 実開平04−55290号 特開平2004−16082号
前述の如く、従来技術の(1)、(2)では、建屋において、煙突が加熱室に連通されていないため、加熱室内における熱風を排出して、加熱室内の温湿度管理効果を図れない。また、(3)では、ミキシングされた空気を包括方式で供給するため、その供給された空気において、無駄が生じること、つまり、加熱室において利用できる熱風を他に漏れが生じて利用できないこと等が残る。
上記の(1)、(2)、(3)を考慮して、本出願人は、更なる新規性、進歩性を備えた本発明を発明した。その発明は、(イ)第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通するため、この煙突内を通過する熱風を前記熱交換部を介して、第1外気吸込み口から吸い込まれる外気とミキシングし、外気の温度を昇温化させる稼動時間を軽減させること、(ロ)その稼動時間の軽減に伴い、昨今における地球規模の問題として早急な解決が必要とされている石油高騰によるエネルギー資源の消費を低減させ、そのエネルギー資源の価格、上昇に歯止めをかけること、(ハ)また、稼動時間を軽減させることにより、作業者、管理者等の労力を低減させ、人に優しい海苔乾燥機を提供すること、及び乾燥による無駄を省き、良質な海苔を提供すること、(ニ)また、乾燥室の排気管から排出された熱風は、第1の外気吸込み口から吸い込まれた外気とともにミキシングし、前記加熱室に個別的(スポット方式)、及び/又は包括的に供給して、その加熱室において熱風を生成し、この熱風を、乾燥室に供給することで、効率的な熱風の生成を図ること、また高品質の乾海苔を製造すること、等を意図する。
この(イ)〜(ニ)の効果を達成するために生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥装置と海苔乾燥方法を提供する。
請求項1の発明は、上述した(イ)〜(ニ)の目的を達成することを意図する。
請求項1は、海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口と、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた前記加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
前記第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、またこの乾燥室の排気管を、前記建屋及び/又は他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために
最適な乾燥室の排気管を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載の海苔乾燥装置であって、前記乾燥室の排気管を、前記吸込み配管を配備した加熱室とは別となる、他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な第2の外気吸込み口を備えた補助ヒータを提供することを意図する。
請求項3は、海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口、及び第2の外気吸込み口を備えた補助ヒータと、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた前記加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
前記第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、
また前記補助ヒータに連通したダクトを、他の加熱室の上方に配備し、その開口を、この他の加熱室の上方に配備する構成とした海苔乾燥装置である。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な加熱室の両端に配備した煙突を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1又は請求項3に記載の海苔乾燥装置であって、前記加熱室を複数基設置する構成とし、この加熱室の両端基に前記煙突を配備する構成とした海苔乾燥装置である。
請求項5の発明は、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために
最適な複数基の加熱室の一基又は数基を介するダクトを提供することを意図する。
請求項5は、請求項3に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、
前記第1の外気吸込み口から配管を介して外気を導入し、この外気を熱交換部を介して
昇温し、この昇温した外気を、この配管を介して複数基の加熱室の一基又は数基にスポット方式で導入し、また他の加熱室は、第2の外気吸込み口から配管を介して前記建屋に導入された外気を包括的に供給(吸込み)可能とし、この昇温した外気と包括的に供給した外気を、前記加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、前記乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために
最適な補助ヒータに連通したダクトを提供することを意図する。
請求項6は、請求項5に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、前記第2の外気吸込み口を、補助ヒータに連通し、この補助ヒータを介して外気を昇温し、この昇温した外気を前記建屋に装備したダクトを介して他の加熱室に包括的に供給可能とし、前記熱交換部で生成した昇温した外気と、包括的に供給した昇温した外気を、前記加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、前記乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法である。
請求項1の発明は、海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口と、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
前記第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、また乾燥室の排気管を、建屋及び/又は他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置である。
従って、請求項1は、(イ)第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通するため、この煙突内を通過する熱風を前記熱交換部を介して、第1外気吸込み口から吸い込まれる外気とミキシングし、外気の温度を昇温化させる稼動時間を軽減させること、(ロ)その稼動時間の軽減に伴い、昨今における地球規模の問題として早急な解決が必要とされている石油高騰によるエネルギー資源の消費を低減させ、そのエネルギー資源の価格、上昇に歯止めをかけること、(ハ)また、稼動時間を軽減させることにより、作業者、管理者等の労力を低減させ、人に優しい海苔乾燥機を提供すること、及び乾燥による無駄を省き、良質な海苔を提供すること(ニ)また、乾燥室の排気管から排出された熱風は、第1の外気吸込み口から吸い込まれた外気とともにミキシングし、前記加熱室に個別的(スポット方式)、又は包括的に供給して、その加熱室において熱風を生成し、この熱風を、乾燥室に供給することで、効率的な熱風の生成を図ること、また高品質の乾海苔を製造すること、等を特徴がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載の海苔乾燥装置であって、乾燥室の排気管を、吸込み配管を配備した加熱室とは別となる、他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置である。
従って、請求項2は、請求項1に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な乾燥室の排気管を提供できる特徴がある。
請求項3の発明は、 海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口、及び第2の外気吸込み口を備えた補助ヒータと、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、
また補助ヒータに連通したダクトを、他の加熱室の上方に配備し、その開口を、この他の加熱室の上方に配備する構成とした海苔乾燥装置である。
従って、請求項3は、請求項1に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な第2の外気吸込み口を備えた補助ヒータを提供できる特徴がある。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項3に記載の海苔乾燥装置であって、加熱室を複数基設置する構成とし、この加熱室の両端基に前記煙突を配備する構成とした海苔乾燥装置である。
従って、請求項4は、請求項1又は請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な加熱室の両端に配備した煙突を提供できる特徴がある。
請求項5の発明は、請求項3に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、
前記第1の外気吸込み口から配管を介して外気を導入し、この外気を熱交換部を介して
昇温し、この昇温した外気を、この配管を介して複数基の加熱室の一基又は数基にスポット方式で導入し、また他の加熱室は、第2の外気吸込み口から配管を介して建屋に導入された外気を包括的に供給(吸込み)可能とし、この昇温した外気と包括的に供給した外気を、加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法である。
従って、請求項5は、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な複数基の加熱室の一基又は数基を介するダクトを提供できる特徴がある。
請求項6の発明は、請求項5に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、第2の外気吸込み口を、補助ヒータに連通し、補助ヒータを介して外気を昇温し、この昇温した外気を前記建屋に装備したダクトを介して他の加熱室に包括的に供給可能とし、前記熱交換部で生成した昇温した外気と、包括的に供給した昇温した外気を、加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法である。
従って、請求項6の発明は、請求項5に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な補助ヒータに連通したダクトを提供できる特徴がある。
本発明の一実施例を、図面とともに説明する。
先ず、本発明の図面を説明すると、図1は図1は本発明の一例を示す正面模式図、図2は図1の例の側面模式図、図3は本発明の他の一例を示す正面模式図、図4は図3の例の側面模式図、図5は、本発明のさらに他の一例を示す正面模式図、図6は、従来の一例を示す正面模式図である。
図1、図2において、1は建屋で、この建屋1にはシャッター(図示せず)を備えた第1の外気吸込み口2と内気排出口3(屋上扇30を備えた排出口)を備える。また、この建屋1には、生海苔(抄き海苔)Aを乾燥する乾燥室5と、この乾燥室5に熱風Nを供給する加熱室6と、この乾燥室5と加熱室6とを連通する配管7と、その加熱室6に設けられた煙突8と、が配備されている。
なお、加熱室6は、建屋1の長手方向に複数基が設置されており、その加熱室6は、ファン60が6基並列配置してあり、そのファン60の下垂部に横架するように釜61が設けられてある。なお、ファン60は、第1外気吸込み口2よりファン60a、60b、60c、60d、60e、60fとする。
その加熱室6の両端には、前記煙突8が連通されており、加熱室6の効率的な排気を担う。また、同じくその加熱室6のファン60a、60fの近傍には、第1外気吸込み口1に連設した吸込み配管10を、煙突8に繞設した熱交換部80を介して、設置してある。また、その加熱室6のファン60a、60f以外のファン60b、60eの近傍には乾燥室5からの使用済み熱風Sを排出する排出管9が連通してある。
その加熱室6の両端には、前記煙突8が連通されており、加熱室6の燃焼ガスの熱の有効利用と、排気を行える構成とする。建屋1の第1外気吸込み口2には、この吸込んだ外気を送る第1吸込み配管10の一端が連設されており、そして、この吸込み配管10の他端は、煙突8に繞設した熱交換部80が連設される。またこの熱交換部80には第2吸込み配管10の一端が連設されるとともに、この第2吸込み配管10の他端は、前記加熱室6のファン60a、60fの上方に設けられる。そして、望ましくは、この第2吸込み配管10の他端は、開口されており、この開口には拡開部を設け、この拡開部を介して前記ファン60a、60fの上方に昇温された外気が導入される構成である。
なお、加熱室6の内部には、熱風Nを生成する釜61と、この釜61に設けたバーナーの熱源(図示せず)と、当該加熱室6の開口6aに設けた外気を吸込むファン60とを備えている。そして、この釜61で生成された高熱と、ファン60を介して吸込まれた外気との熱交換を介して、加熱室6の外気の昇温を図り、熱風Nが生成される。この加熱室6で生成された熱風Nは、この加熱室6と乾燥室5とを連通する連通路7を介して、当該乾燥室5に供給される。従って、乾燥室5に送風し、生海苔Aの効率的な乾燥が行われる。
次に、この建屋1における外気Gの流れの一例を説明する。第1外気吸込み口2から吸込まれた外気Gは、前記吸込み配管10内を通過し、煙突8に繞設した熱交換部80を経由して、加熱室6に供給される。この外気Gは、前述したように、熱風Nが生成される加熱室6から排出される燃焼高温空気N(排出高温空気)の煙突8を介して、建屋1外に排出されるため、その燃焼高温空気Nは、煙突8を経由する。つまり、第一外気吸込み口2より吸込まれた外気Gは、燃焼高温空気Nを前記熱交換部80により、ミキシングされ、暖められて、加熱室6に供給される。この熱交換部80により暖められることで、外気Gを加熱室6で熱風Nに、生成するまでの時間が短縮され、熱風Nの迅速な生成、乾燥作業の迅速化、稼働時間の軽減に伴う省エネ化、温湿度のムラ、急激な乾燥、過乾燥による弊害等を防止するための良質な海苔の提供、等を図ることも考えられる。
なお、この熱交換部80を介して、加熱室6にて加熱された熱風Nは、乾燥室5に供給される。その後、生海苔Aを乾燥させて、排出管7を通過し、前述したように、加熱室6b、6eに使用済み熱風Sを供給し、外気Gとのミキシングを図り、熱風Nの迅速な生成する。この熱風Nを排出管7を通過させて、加熱室6に供給することで、略密閉された空間である加熱室6において、建屋1内に供給するよりも、放熱が行われにくく、効率的に熱風Nの利用ができること、また同じく建屋1内には雑菌等が繁殖している場合もありうるので、その熱風Nを再利用することは、生海苔Aにとって、良い状態での乾燥作業が行われにくく、より密閉された加熱室6に供給する方法が良質な生海苔Aの生成が行われると、考えられる。
なお、この排出管9は、その加熱室6b、6eに連通している以外にも、建屋1内にも使用済み熱風Sを供給するために排出管9を2本に配設し、分岐管(図示しない)を介して、2股に分岐させる場合もありうるが、その場合においては、建屋1内において、雑菌等が繁殖しない無菌状態の清潔な建屋1であることが望ましい。
なお、この例においては、使用済み熱風Sをファン6b、6eと近傍に供給する例を示したが、その加熱室6を供給する排出管7をファン6c、6dと近傍に供給するように変更しても問題なく、その排出管7の使用用途により、適宜変更される。
また、その使用済み熱風Sを建屋1内に供給して、建屋1内における内気Bとミキシングし、そのミキシングした内気Bと使用済み熱風Sを加熱室に供給し、同様に熱風Nの迅速な生成をはかることも考えられる。
次に、図3、図4に示す一例において、建屋1に第1の外気吸込み口2と第2の外気吸込み口11を設けた一例であり、この第2の外気吸込み口11を介して外気Gを直接空気室80(区画された補助ヒータ2用の部屋)に吸込む構成である。
この温風Oを生成する補助ヒータ室12の内部に設けられた補助ヒータ120と、その補助ヒータ室12から生成される加熱室6に排出するダクト13が配備されている。この補助ヒータ室12には、第2の外気吸込み口11と、内気吸込み口20が設けられている。また、図示しないが、この補助ヒータ120の上方に部屋を設けた簡易型の例もある。なお、ダクト13を加熱室6に設ける位置は、ファン60の近傍が理想であるが、何れの箇所でも可能であり、またその本数も限定されない。また、その際において、温度調整を、個別にすること、又は湿度調整と合わせて図ること、等も可能である。
そして、この建屋1における外気Gの流れの一例を説明する。第1の外気吸込み口2及び/又は第2の外気吸込み口11より導入された外気Gは、補助ヒータ120に到着し、この補助ヒータ120により昇温されて空気に変換される。この補助ヒータ120には、内気吸込み口20を介して内気Bの一部が吸込まれて、前記外気G、燃焼高温空気Nとミキシングされる。そして、この次の外気Aの流れは前述の例に準ずる。そして、この第1の外気吸込み口1及び第2の外気吸込み口11から導入される外気Aの量を、個別及び/又は相互に調整して、補助ヒータ120のランニングコストの低廉化、熱交換の効率化等を図ること、又は温風O及び/又は熱風Nの迅速な生成、乾燥作業の迅速化、稼働時間の軽減に伴う省エネ化、温湿度のムラ、急激な乾燥、過乾燥による弊害等を防止するための良質な海苔の提供、等を図ることも考えられる。また補助ヒータ120において、補助ヒータ120の効率的な稼働と、装置の小型化、暖気の有効活用、稼働時間の軽減化、とを図ることも考えられる。
なお、乾燥室5、加熱室6、補助ヒータ120、等には、建屋1内の適所(最適及び/又は指定等の箇所)に設けた(固定及び/又は移動可能に設けた)温度及び/又は湿度を計測するセンサー(図示しない)を介してON、OFFされること、又は同様にセンサーを介して第1外気吸込み口2、第2の外気吸込み口11、ダンパーの開閉角度等を介して外気A及び/又は内気Bの吸込み量調整、又はON、OFFを図る。温湿度調整、風量、送風時間等を調整することもあり得る。尚、センサーの位置は、湿度等の確実な検知、設置・視認・検知等の容易化等の上で、好ましい一例であり、限定されない。
熱交換部80は、例えば、フィン等であり、このフィンによる煙突8内を通過する使用済み熱風Sを効率よく拡散し、その使用済み熱風Sは、建屋1内の内気Bとなり、補助ヒータ120や加熱室6に吸込まれ、その熱風Nを有効利用することも可能である。なお、この熱交換部800は、煙突8に繞設してあればよく、形状、枚数、大きさ等は、適宜変更される。
また、図5に示すように、加熱室の釜に再利用する熱風(使用済み暖気:戻し熱風)を水等の液体で貯留し、この水等の液体を介して、熱交換及び熱の再利用を図る場合がある。水等の液体は、空気と比較すると、略25倍程熱伝導率がよいので、熱交換を行うには、最適である。つまり、熱交換部80による熱交換が、熱交換部80の機器の故障、作動障害等で、熱交換が円滑に行われないときは、煙突4の中を通過する使用済み熱風Sは、高温の状態で、建屋1外に排出されることになる。その無駄を回避するために、もしくはその使用済み熱風Sを水等の液体を介して副次的に熱交換を行うために、できる限り高温の状態で建屋1内において熱交換する。また、煙突4が、例えば、10時から加熱を開始する際において、10時等の加熱を開始する前の時間や、その加熱が15時に終了した際において、18時にまた再び加熱したい場合等においては、加熱後しばらく経過しているので、煙突4は、高熱を保持しておらず、平熱の状態になっている場合にも水等の液体の利用が考えられる。

上記のような場合において、畜熱用のラジエーター13により貯留された水を、熱交換に利用する。それは、その熱の貯留を畜熱用のラジエーター13を介して水等の液体で行い、この水等の液体は、熱伝導率が高いため、高温状態を保持しているため、高温を生成するまでの時間が短縮され、熱風Nの迅速な生成、乾燥作業の迅速化、稼働時間の軽減に伴う省エネ化、温湿度のムラ、急激な乾燥、過乾燥による弊害等を防止するための良質な海苔の提供、等を図る。その他の構成及び効果については、外気の貯留に準ずる。
図1は本発明の一例を示す正面模式図 図1の例の側面模式図 本発明の他の一例を示す正面模式図、 図3の例の側面模式図 本発明のさらに他の一例を示す正面模式図 従来の一例を示す正面模式図
符号の説明
1 建屋
2 第1の外気吸込み口
3 内気排出口
30 屋上扇
4 煙突
5 乾燥室
6 加熱室
60 ファン
60a ファン
60b ファン
60c ファン
60d ファン
60e ファン
60f ファン
61 釜
10 吸込み配管
12 補助ヒータ室
120 補助ヒータ
8 ダクト
80 熱交換部
11 第2の外気吸込み口
13 ラジエーター
20 内気吸込み口
A 生海苔
G 外気
N 燃焼高温空気
0 温風
S 使用済み熱風

Claims (6)

  1. 海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口と、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた前記加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
    前記第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、またこの乾燥室の排気管を、前記建屋及び/又は他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の海苔乾燥装置であって、前記乾燥室の排気管を、前記吸込み配管を配備した加熱室とは別となる、他の加熱室に連通する構成とした海苔乾燥装置。
  3. 海苔乾燥建屋に設けた第1の外気吸込み口、及び第2の外気吸込み口を備えた補助ヒータと、この建屋に設けた煙突を備えた複数基の加熱室と、またこの建屋に設けた前記加熱室と配管を介して連通する乾燥室とを利用した海苔乾燥装置であって、
    前記第1の外気吸込み口に連設した吸込み配管を、煙突に繞設した熱交換部を介して加熱室に連通し、
    また前記補助ヒータに連通したダクトを、他の加熱室の上方に配備し、その開口を、この他の加熱室の上方に配備する構成とした海苔乾燥装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の海苔乾燥装置であって、前記加熱室を複数基設置する構成とし、この加熱室の両端基に前記煙突を配備する構成とした海苔乾燥装置。
  5. 請求項3に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、
    前記第1の外気吸込み口から配管を介して外気を導入し、この外気を熱交換部を介して
    昇温し、この昇温した外気を、この配管を介して複数基の加熱室の一基又は数基にスポット方式で導入し、また他の加熱室は、第2の外気吸込み口から配管を介して前記建屋に導入された外気を包括的に供給(吸込み)可能とし、この昇温した外気と包括的に供給した外気を、前記加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、前記乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法。
  6. 請求項5に記載の海苔乾燥装置を利用した海苔乾燥方法において、前記第2の外気吸込み口を、補助ヒータに連通し、この補助ヒータを介して外気を昇温し、この昇温した外気を前記建屋に装備したダクトを介して他の加熱室に包括的に供給可能とし、前記熱交換部で生成した昇温した外気と、包括的に供給した昇温した外気を、前記加熱室でミキシングして高温化し、この高温の空気(熱風)を、前記乾燥室に供給し、生海苔の乾燥を図ることを特徴とする煙突の排熱を有効利用する構成とした海苔乾燥方法。


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