JP2006234345A - 換気装置および空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 給排気口を有するケーシング内に、室内空気を室外へ排気する排気通路323と、室外空気を室内に供給する給気通路343とを設け、前記排気通路と前記給気通路とを仕切壁を挟んで対向配置させ、前記ケーシング内に給気ファン380と排気ファン360とを備えてなる換気装置において、前記仕切壁50に給気と排気とを熱交換する換気用熱交換器370を設け、室内温度、室内湿度および室外温度に基づいて前記給気ファンの運転を制御してなる構成となっている。
【選択図】図2
Description
そこで、例えば室内機ユニットの一部に換気ユニットを設けて窓を開けることなく換気ができるようにした空気調和機や、室外の空気を室内に取り込むのみの換気ユニットを搭載した空気調和機が提案されている。
そこで室内機への結露を防止する制御を行う技術として、図7および図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図7と図8において、室内機2’は室内熱交換器11’と、室内熱交換器11’で調温された空気を室内へ吹出す送風ファン12’と、室内に空気を吹出す吹出口9’と、室内空気を吸込む吸込口2fと、吸込口2fと吹出口9’を繋ぐ第1通風路15’と、室外空気を室内へ導く際に空気が流通する第2通風路17’と、第2通風路17’に設けられ、室外空気を室内へ導入する給気ファン18’と、室内温度を検出する室内温度センサと、室内熱交換器11’の温度を検出する熱交換器温度センサと、室外空気温度を検出する室外温度センサと、屋外の湿度を検出する室外湿度センサと、室外空気温度及び室外空気湿度から室外空気の露点温度を算出する室外露点温度算出手段とを備えた構成となっており、冷房運転中(或いはドライ運転中)に、室外空気温度が室内温度より低く、且つ室外露点温度が熱交換器温度よりも低いとき(S3)、給気ダンパ16’を開放し、給気ファン18’を運転する(S5)。
上記構成により、冷房或いはドライ運転時の室外空気導入通風路の結露を抑えて通風路内のダニやカビの発生を抑制し、暖房運転時の室外空気導入を行い被空調室の乾燥を防ぐ空気調和機となる。
そこで、室内外の温度・湿度条件による換気運転の制限を極力少なくし、より多く換気運転を動作させて室内環境を快適な状態にすることが望まれている。
前記仕切壁に給気と排気とを熱交換する換気用熱交換器を設け、室内温度、室内湿度および給気温度に基づいて前記給気ファンの運転を制御してなる構成となっている。
前記換気装置の前記給気通路に設けられた室外空気を吐出する吐出口を、前記室内熱交換器の空気吸込側に臨ませてなる構成となっている。
図1(A)は本発明における換気装置の内側から見た概略斜視図、図1(B)は本発明における換気装置を備えた室内機の化粧パネルを取り外した状態の斜視図、図2は本発明における換気装置の外側から見た斜視図である。
排気ケーシング320は、排気ファン360が収納されるファン収納部(図示せず)と、排気ファン360によって吸い出された空気が通る排気通路323と、排気通路323を通ってきた空気を排出する排気ポート324とを備え、排気通路323は仕切壁50を挟んで一方の面に形成されている。
排気通路323は一端がファン収納部に向かってほぼ直角に開放され、他端が仕切壁50に沿って下側に延びており、排気ポート324に接続されている。排気通路323のほぼ中央には換気用熱交換器370が収納される開口部(図示せず)が形成されており、ここに換気用熱交換器370の排気側熱交換室371が格納される。
給気ファン380の中央には吸気口345が設けられ、給気ファン380を駆動することにより、給気ポート346から吸い込まれた空気が吸気口345に吸い込まれる。
換気用熱交換器370は中央に配置された仕切板373を挟んで2つの熱交換室371、372が形成されており、一方の熱交換室371が排気側、他方の熱交換室372が給気側とされている。
これによれば、排気側熱交換室371を流れる空気からフィンで熱を奪い、奪われた熱は仕切板373を介して他方の給気側熱交換室372に伝播され、給気側熱交換室372側のフィンから給気通路343を流れる空気に対して熱交換される。
リモコンなどに設けられた換気ボタンを操作すると図示しない制御手段は換気装置300に駆動開始命令を出す。
吸気口325から取り入れられた空気は排気ファン360の中心からラジアル方向に向かって吹出され、そのまま排気通路323に導入される。このとき、排気通路323に設けられた換気用熱交換器370の排気側熱交換室371を通る際に熱交換される。
給気ポート346から給気ユニット330内に入った空気は、吸気口324から給気ファン380に取り込まれる。
熱交換された空気は給気通路343を通って上部側まで持ち上げられた後、吐出口344から室内に向けて吹き出される。
本例は冬期に室内が暖房機器等により暖房された部屋に取付けた換気装置の例とする。
温度、湿度条件は以下の値とする。
室内温度:24℃
室内湿度:50%
露点温度:13℃(湿り空気線図から算出)
外気温度:5℃
尚、給気通路343の給気温度17℃は、室外温度から推定しても良いし、室外温度と室内温度の差よい。または、給気通路343の換気用熱交換器370の近傍に温度センサを設けてもよい。
図4は本発明による換気装置(又は空気調和機)の制御装置を適用する制御ブロック図、図5はその制御のフローチャートである。
図4において、10は換気装置制御部(又は室内機制御部)で、換気装置制御部の場合、外気温センサ14と外気温検出部が含まれる。11は室外機制御部(換気装置の場合は使用しない)である。換気装置制御部10には、室温センサ12と、湿度センサ13と外気温センサ14が接続されている。
換気装置300の換気運転が開始されると、まず、ステップST2で室内温度、室内湿度及び外気温が検出される。(空気調和機の場合には点線枠で示すように、空気調和機が運転中かどうか判断され(ST1)、運転中してなければST7で室内ファン2、室外ファンFをONし、ST8で1分マスクしてからST2にもどる)。次に、ST3で外気温度が予め設定された低温閾値(例えば2℃)以下かどうか判定し、もし以下であれば、結露防止のため前記給気ファン380の運転を停止(ST4)し、ST9で外気温度が予め設定された高温閾値(例えば20℃)以上かどうか判定し、もし以上であれば、運転を継続し運転制限を行わない(ST10)。ただし、冷房運転中に外気温が高い場合、給気運転を行うかどうかは使用者の判断とする。
次に、ST11で外気温度が2〜20℃以内場合、図6に示す予め設定された室温と外気温との温度差、および室内湿度とによる給気ファン運転テーブルに基づき、給気ファン380の制御を行う。
以上のように、外気温度により給気運転の第一の判定を行い、第一の判定で決定した外気温度ゾーンにて、室温と外気温との温度差、および室内湿度とにより第二の給気運転の判定を行うことにより、室内外の温度・湿度条件による換気運転の制限を極力少なくし、より多く換気運転を動作させて結露を防止すると共に、室内環境を快適な状態にすることができる。
図1(B)および図2において、空気調和機の室内機1は図示しないベースパネルに送風ファンとしてのクロスフローファン2やラムダ型に組み合わせて連結した熱交換器3などが格納されている。この熱交換器3の左側には、室内の空気を換気する換気装置300が設けられている。
換気装置300は前記室内機1の空気吸込口(図示せず)から吸い込まれた室内空気の一部を排気ユニット310と、室外空気を室内機1を介して室内に供給する給気ユニット330とを備える。
前記空気吸込口から吸い込まれた室内空気の一部は排気ファン360を駆動することにより、吸気口から吸い込まれ、排気通路323、排気側熱交換室371を経由して排気ポート324から室外へ放出される。
上記構成により、実施例1の図3(B)の換気用熱交換器370がある場合と同様な動作がおこなわれ、換気装置300に換気用熱交換器370を設け、上記実施例1と同様な制御を行うことにより、室内側における給気温度と排気温度との温度差を少なくして、室内外の温度・湿度条件による換気運転の制限を極力少なくし、より多く換気運転を動作させて室内環境を快適な状態にすると共に、換気装置の結露を防止することができる。
2 送風ファン
3 熱交換器
10 室内機制御部
10a 室温検出部
10b 室内湿度検出部
10c 室温・外気温温度差検出部
10d 換気ファン制御部
10e 換気ファン動作設定テーブルメモリ部
11 室外機制御部機
11a 外気温検出部
12 室温センサ
13 湿度センサ
14 外気温センサ
50 仕切壁
300 換気装置
310 排気ユニット
330 給気ユニット
320 排気ケーシング
323 排気通路
324 排気ポート
325 吸気口
340 給気ケーシング
343 給気通路
344 吐出口
346 給気ポート
360 排気ファン
370 換気用熱交換器
371 排気側熱交換室
372 給気側熱交換室
380 給気ファン
Claims (5)
- 給排気口を有するケーシング内に、室内空気を室外へ排気する排気通
路と、室外空気を室内に供給する給気通路とを設け、前記排気通路と前記給気通路とを仕切壁を挟んで対向配置させ、前記ケーシング内に給気ファンと排気ファンとを備えてなる換気装置において、
前記仕切壁に給気と排気とを熱交換する換気用熱交換器を設け、室内温度、室内湿度および給気温度に基づいて前記給気ファンの運転を制御してなることを特徴とする換気装置。 - 前記室内温度と前記室内湿度から露点温度算出手段に基づいて室内空
気の露点温度を算出し、給気温度が前記露点温度より所定値以上低い場合、前記給気ファンを制御してなることを特徴とする請求項1記載の換気装置。 - 前記排気通路を流れる排気流量が、前記給気通路を流れる給気流量よ
り多くなるよう制御してなることを特徴とする請求項1または2記載の換気装置。 - 前記換気装置を運転開始した後、外気温度が予め設定された低温閾値
以下であれば、前記給気ファンの運転を停止し、前記外気温度が予め設定された高温閾値以上であれば、運転を継続し、前記外気温度が前記低温閾値と前記高温閾値との間にある場合、室内湿度および予め設定された室温と外気温との温度差による運転テーブルにより、前記給気ファンの運転を制御してなることを特徴とする請求項1記載の換気装置。 - 空気調和機の室内機であって、前記室内機は、空気吸込口と空気吹出口とを有し、前記空気吸込口と前記空気吹出口とを結ぶ空気通路に室内熱交換器と送風機とを配置し、請求項1ないし4に記載の換気装置を備えてなり、
前記換気装置の前記給気通路に設けられた室外空気を吐出する吐出口を、前記室内熱交
換器の空気吸込側に臨ませてなることを特徴とする空気調和機。
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