JPH10323336A - Mri装置およびmr撮像方法 - Google Patents

Mri装置およびmr撮像方法

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JPH10323336A
JPH10323336A JP10070941A JP7094198A JPH10323336A JP H10323336 A JPH10323336 A JP H10323336A JP 10070941 A JP10070941 A JP 10070941A JP 7094198 A JP7094198 A JP 7094198A JP H10323336 A JPH10323336 A JP H10323336A
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pulse
sequence
saturation
magnetic field
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血流/実質部のコントラストを向上させる同時
に、動静脈を視覚的に確実に分離したMRA像を提供す
る。 【解決手段】被検体内の撮像スライスとは異なる同一位
置の事前飽和スライスに時系列的に印加するスピン飽和
用の複数個の飽和パルスSAT1 ,SAT2 ,…,SA
Tn を含む事前シーケンスSQpre を実行する手段と、
この事前シーケンスの実行後に、撮像スライスからMR
信号を収集するデータ収集シーケンスSQacq を実行す
る手段と、MR信号に基づき血流像を生成する手段とを
備える。事前シーケンスSQpre は、複数個の飽和パル
スSAT1 ,SAT2 ,…,SATn と並行して印加さ
れ且つ飽和スライスのスライス位置を決めるためのスラ
イス用傾斜磁場パルスGs を含む。この後に、スポイラ
パルスSPs ,SPr ,SPe が事前シーケンスSQpr
e の一部として印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内の原子核
スピンの磁気共鳴現象を利用したMRアンギオグラフィ
(MR血管造影)に係り、とくに、スライス選択パルス
と共に印加されるサチュレーションパルス(動静脈分離
や体動アーチファクト抑制などに使用するスピン飽和パ
ルス)を用いたMRアンギオグラフィの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】MR(磁気共鳴)イメージングは、静磁
場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数
の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生
するMR信号に基づいて画像を再構成したり、スペクト
ルを得る手法である。
【0003】このMRIの分野において、既に、被検体
内の血流を画像化したり、その流速を測定するMRアン
ギオグラフィが医療現場で実施されている。このMRア
ンギオグラフィの手法の一つに、サチュレーションパル
スと呼ばれるスピン飽和用の飽和パルスをスライス選択
パルスと共に印加する手法がある。
【0004】従来の場合、このサチュレーションパルス
(飽和パルス)は、MR信号の収集シーケンスのパルス
を印加する前に、撮影断面を通って流れる血流の上流ま
たは下流の横断面に印加する。例えば、下肢において
は、動脈と静脈とで流れる方向が互いに反対であるた
め、1個(回)のサチュレーションパルスを撮影断面の
動脈または静脈の上流側または下流側の横断面に印加
し、その後に、撮影断面のエコー信号を例えばFE法で
収集する。これにより、撮影断面に流入する動脈または
静脈のスピン(磁化)はすでに励起され、飽和している
ため、その血流のMR信号値が低くなる。撮影断面に反
対側から流入する静脈または動脈にはサチュレーション
パルスは印加されていないので、MR信号の高い値が収
集される。このため、収集データを再構成して得られる
撮影断面のMRA像は動脈と静脈とを分離した動静脈分
離画像となる筈である。
【0005】しかしながら、実際には、撮影対象の血流
の流速が早すぎる場合や遅すぎる(とくに、下肢では遅
い)場合、またはパルセーション的流れの血液に対して
は、フローボイド現象や飽和スピンの流入が極端に遅い
ことに因って、サチュレーションパルスの実効度が低
い。このようにスピンの飽和が事前に十分になされてい
ない場合、当然に、明瞭な動静脈分離画像は得られな
い。
【0006】とくに、下肢や手などにおいては、抹消血
管に至るほど、パルセーションに因って血流速度は一般
に著しく遅くなる。すなわち、タイム・オブ・フライト
効果が小さいので、従来法のサチュレーションパルスを
使用したシーケンスの場合、下肢の血流の画像化それ自
体が殆ど困難な状況にある。ましてや、例えば膝の病気
などにおいて、動静脈を分離して画像化して欲しいとす
る医療現場の要求に応えるには、ほど遠いのが現状であ
る。
【0007】このような状況下で、サチュレーションパ
ルスを使用したシーケンスとは別のMRアンギオグラフ
ィの手法で、かかる動静脈の分離に挑戦しようとする研
究もある。この研究は、被検体にMR造影剤を注入し、
動脈への造影と静脈への造影の時間変化の違いに基づい
て動静脈を分離しようとする試みである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MR造影剤を
用いるMRアンギオグラフィの手法にあっては、造影剤
を注入するために、侵襲性が大きいことから、患者の体
力的、精神的負担も非常に大きいものとなる。
【0009】さらに、MR造影剤を用いる場合、下肢に
おける造影効果は薄いので、動脈と静脈のピーク時間の
違いはあまり望めず、動静脈分離は殆ど困難であった。
【0010】このように従来のMRアンギオグラフィ
は、いずれの手法も、下肢や手などの血流速度が著しく
小さい部位には不向きであり、侵襲性が無い状態で、動
静脈の分離画像を良好に得たいとする診療現場からのニ
ーズを満たすことは実際上、殆ど困難であった。
【0011】本発明は、このような従来技術の現状を打
破するためになされたものである。具体的には、本発明
は、MRイメージング本来の無侵襲性を保持したまま
で、血流速度が著しく大きい、または小さい場合でも、
血流/実質部のコントラストを向上させたMRA像を提
供することを、その目的とする。
【0012】また、血流/実質部のコントラストを向上
させる同時に、動静脈を視覚的に確実に分離したMRA
像を提供することを、別の目的とする。
【0013】さらに、そのような血流/実質部のコント
ラスト改善および動静脈の確実な分離を様々なタイプの
撮像シーケンスで実行できるようにすることを、別の目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明のMRI装置の1つの側面によれば、被検体
の撮像スライスの血流像を得るMRI装置であり、前記
被検体内の前記撮像スライスとは異なる位置に設定され
た飽和スライスに時系列的に印加する複数個の飽和パル
スを含む事前シーケンスを実行する第1の実行手段と、
前記事前シーケンスの実行後に、前記撮影スライスから
MR信号を収集するデータ収集シーケンスを実行する第
2の実行手段と、前記MR信号に基づき前記血流像を生
成する画像生成手段とを備えることを特徴とする。
【0015】この場合、好適には、前記事前シーケンス
は、前記複数個の飽和パルスと並行して印加され且つ前
記飽和スライスのスライス位置を決めるためのスライス
用傾斜磁場パルスを含む。
【0016】一例として、前記スライス用傾斜磁場パル
スは、前記複数個の飽和パルスのそれぞれと並行して印
加される複数のパルスから成る。前記複数個の飽和パル
スは、その隣り合う飽和パルス同士間の空き時間間隔を
零に設定して時系列に並べたパルス列してもよい。
【0017】また別の一例として、前記スライス用傾斜
磁場パルスは、前記複数個の飽和パルス全体と並行して
印加される1個のパルスから成る。
【0018】さらに別の一例は、前記事前シーケンス
は、前記複数個の飽和パルスのそれぞれの印加後に印加
する傾斜磁場方向のスポイラーパルスを含むことができ
る。
【0019】さらに別の一例によれば、前記事前シーケ
ンスは、前記複数個の飽和パルスの内の時系列的に最後
尾の飽和パルスの印加後に印加されるスポイラーパルス
を含む。このときに、前記スポイラーパルスは、前記ス
ライス方向に印加する傾斜磁場スポイラーパルスを少な
くとも含むようにしてもよい。またこれに代えて、前記
スポイラーパルスは、前記スライス方向とこれに直交す
る位相エンコード方向および読出し方向との3方向それ
ぞれに印加する傾斜磁場スポイラーパルスを含むように
してもよい。
【0020】上述の好適な態様において、その一例は、
前記複数個の飽和パルスのそれぞれが前記スピンに与え
るフリップ角は全て同一で100°以下の値である。
【0021】また、かかる好適な態様において、前記複
数個の飽和パルスのそれぞれが前記スピンに与えるフリ
ップ角は、その少なくとも一個の飽和パルスと残りの飽
和パルスとでは異なる値に設定してもよい。この場合、
例えば、前記複数個の飽和パルスのそれぞれは前記フリ
ップ角度が互いに異なるように設定してもよい。さら
に、前記複数個の飽和パルスのそれぞれのフリップ角度
は、時系列の時間的後ろに至る飽和パルスになるほど低
下する値としてもよい。
【0022】さらに上述の好適な態様において、前記ス
ライス用傾斜磁場は、前記飽和スライスと前記撮影スラ
イスとが略平行になるように設定できる。
【0023】さらに上述の好適な態様において、前記デ
ータ収集シーケンスは、高速FLAIR法の一部を成す
インバージョンパルスの印加後の所定反転時間に実行さ
れる当該高速FLAIR法の残りの部分を成す高速SE
系列に基づくパルス列であることも望ましい。この場
合、例えば、前記第1の実行手段は、前記インバージョ
ンパルスと前記高速SE系列に基づくパルス列との間の
前記反転時間の間に前記事前シーケンスを実行する手段
である。また、前記第1の実行手段はマルチスライス法
に基づいて前記事前シーケンスを複数回繰り返す手段で
あり、かつ、前記第2の実行手段はそのマルチスライス
法に基づいて前記データ収集シーケンスをその事前シー
ケンスの繰り返し回数と同数の複数回繰り返す手段であ
る。さらに、前記第1の実行手段および第2の実行手段
は、前記マルチスライス法に拠る複数枚の前記撮像スラ
イスに対して時系列に入れ子方式で前記事前シーケンス
および前記データ収集シーケンスを繰り返す手段として
よい。
【0024】また、本発明のMRI装置の別の側面によ
れば、被検体の撮像スライスの血流像を得るMRI装置
において、前記被検体が存在する空間に静磁場を発生す
る磁石と、前記静磁場にスライス用、位相エンコード
用、および読出し用の傾斜磁場を重畳する傾斜磁場コイ
ルと、この傾斜磁場コイルに前記傾斜磁場を発生させる
パルス電流を供給する傾斜磁場発生ユニットと、前記被
検体にスピン励起用の高周波信号を送信するとともに当
該被検体で発生したMR信号を受信するRFコイルと、
このRFコイルを介して前記高周波信号を送信するとと
もに前記MR信号を受信する送受信ユニットと、この送
受信ユニットで受信された前記MR信号に基づき前記血
流像を再構成する再構成ユニットと、前記傾斜磁場発生
ユニットおよび前記送受信ユニットを制御して所望のス
キャンシーケンスを実行するシーケンサとを備え、前記
スキャンシーケンスは、前記被検体内の前記撮像スライ
スとは異なる位置に設定された飽和スライスに複数個の
飽和パルスを時系列的に順次印加し且つ当該飽和スライ
スを選択するスライス用傾斜磁場パルスを当該複数個の
飽和パルスと並行して印加し、この複数個の飽和パルス
と前記スライス用傾斜磁場パルスの印加後に、前記撮影
スライスからMR信号を収集するデータ収集シーケンス
のパルス列を印加するアルゴリズムに基づくシーケンス
であることを特徴とする。
【0025】さらに、本発明に係るMR撮像方法は、被
検体の撮像スライスの血流像に得るMR撮像方法であ
り、前記被検体内の前記撮像スライスとは異なる位置に
設定された飽和スライスをスライス選択しながら当該飽
和スライスに複数個の飽和パルス時系列的に印加し、前
記被検体内の前記飽和スライスおよび前記撮像スライス
を含む領域に傾斜磁場スポイラーパルスを印加し、前記
撮像スライスからMR信号を収集し、この後、前記MR
信号に基づき前記血流像を生成することを特徴とする。
【0026】これらの構成により、血流の流速が早すぎ
たり遅すぎる場合でも、動脈または静脈の信号を確実に
抑制でき、動静脈を確実に分離したMRA像を提供でき
る。また、複数の飽和パルスを同一面に印加すること
で、撮影スライスの静止している実質部に大きなMT効
果を起こさせ、流れている血流のMT効果は小さく抑
え、飽和対象の血流(動脈または静脈)に1個のサチュ
レーションパルス分のサチュレーションだけを与えるこ
とができ、これにより血流/実質部のコントラストの高
い、視認性に優れたMRA像を提供できる。さらに、造
影剤を使用しない非侵襲の状態でMRA像を提供でき、
患者の精神的、体力的負担を軽減できる。
【0027】さらに、前記複数個の飽和パルスのフリッ
プ角度はそれぞれ異なる値に設定できる。その場合、例
えば、前記複数個の飽和パルスのそれぞれのフリップ角
度は、時系列方向における時間的後ろ方向の飽和パルス
になるほど低下する値となるように設定できる。これに
より、撮影断面の実質部には大きなMT効果を起こさ
せ、撮影断面に流入する血流のMT効果を小さく抑え、
動脈または静脈には飽和パルスのみが支配的に効くよう
にできる。この結果、撮影断面の血流/実質部の優れた
コントラストを確保できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
【0029】第1の実施形態 第1の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。この
実施形態にかかるMRI(磁気共鳴イメージング)装置
の概略構成を図1に示す。
【0030】このMRI装置は、被検体Pを載せる寝台
部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位
置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号
を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール
及び画像再構成を担う制御・演算部と、被検体Pの心電
信号を計測する心電計測部とを備えている。
【0031】静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石
1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備
え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0 を発生させる。
なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられてい
る。このシムコイル14には、後述するコントローラの
制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のため
の電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板
を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0032】傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた
傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット3は、互いに直交するX、Y、Z軸方向の傾
斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,zコ
イル3x〜3zを備える。傾斜磁場部はさらに、x,
y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源
4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケン
サ5の制御のもとで、x,y,zコイル3x〜3zに傾
斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0033】傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x
〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、
物理軸としての3軸であるX,Y,Z方向の傾斜磁場を
合成して、論理軸としてのスライス方向傾斜磁場GS
位相エンコード方向傾斜磁場GE 、および読出し方向
(周波数エンコード方向)傾斜磁場GR の各方向を任意
に設定・変更することができる。スライス方向、位相エ
ンコード方向、および読出し方向の各傾斜磁場は静磁場
0 に重畳される。
【0034】送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検
体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7
に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。こ
の送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5
の制御のもとで、磁気共鳴(MR)現象を誘起させるた
めのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル7に
供給する一方、RFコイル7が受信した高周波のMR信
号を受信し、各種の信号処理を施して、対応するデジタ
ル信号を形成するようになっている。
【0035】さらに、制御・演算部は、シーケンサ5、
コントローラ6、演算ユニット10、記憶ユニット1
1、表示器12、入力器13、および音声発生器16を
備える。この内、コントローラ6はコンピュータを有
し、このコンピュータに記憶させたソフトウエア手順に
より、シーケンサ5にスキャンシーケンス情報を指令す
るとともに、シーケンサ5を含む装置全体の制御ブロッ
クの動作タイミングの同期をとりながら、それらの制御
を統括する機能を有する。
【0036】このMRI装置は、対象となる撮像スライ
スのMRデータを収集する前に、この撮像スライスに流
入する血流を含み且つ撮像スライスとは異なる事前励起
スライス(例えば、ギャップあり又はギャップレスで撮
像スライスに隣接する並行スライスや、角度の異なるス
ライス)を複数個のサチュレーションパルスでスライス
選択的に事前励起し、この後、傾斜磁場スポイラーパル
スを加えるという事前シーケンスを実行することを特徴
とする。
【0037】このため、コントローラ6およびシーケン
サ5は共働して、図2に示すMRアンギオグラフィ用の
一連のスキャンシーケンスに基づくスキャンを実施す
る。このスキャンシーケンスは、最初に実行する血流飽
和用の事前シーケンスSQpreと、この後に実行するイ
メージング用のデータ収集シーケンスSQacq とで構成
される。この処理は、コントローラ6が所定のメインプ
ログラムを実行していく中でコンピュータ制御により実
施される。このスキャンにより収集されたMR信号は、
演算ユニット10により所定の再構成ルーチンに基づき
処理され、MRA像が作成される。
【0038】シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備
えており、コントローラ6から送られてきたスキャンシ
ーケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場
電源4、送信器8R、受信機8Tの一連の動作を制御す
る。ここで、スキャンシーケンス情報とは、一連のスキ
ャンシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、送信器8
Rおよび受信器8Tを動作させるために必要な全ての情
報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3zに印加す
るパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに
関する情報を含む。また、シーケンサ5は必要に応じ
て、上述したタイミング制御をECG信号のゲートパル
スに同期して実施し、心電同期を行えるようになってい
る。
【0039】このスキャンシーケンスの一部を成すデー
タ収集シーケンスとしては、例えばフーリエ変換法を適
用した2次元(2D)スキャンが採用される。また、そ
のパルス列の形態としては、SE(スピンエコー)法、
FE(フィールド・グラジェントエコー)法、FSE
(高速SE)法、FASE法(高速SE法とハーフフー
リエ法を組み合わせた方法)、FLAIR(FLuid Atte
nuated Inversion Reco-very)法、高速FLAIR法、
EPI(Echo Planar Imaging) 法、ハイブリッドEPI
法など、広範囲に及び各種のパルス列を採用できる。
【0040】また、演算ユニット10は、受信器8Rか
らのMR信号のデジタルデータを入力して内蔵メモリで
形成されるフーリエ空間(k空間または周波数空間とも
呼ばれる)への原データ(生データとも呼ばれる)の配
置、および、原データを実空間画像に再構成するための
2次元または3次元のフーリエ変換処理を行うようにな
っている。また、この演算ユニット10は必要に応じ
て、3次元画像データを最大値投影(MIP)処理に掛
けて、2次元像を作成する機能をも有する。
【0041】記憶ユニット11は、原データおよび再構
成画像データのみならず、演算処理が施された画像デー
タなどを保管することができる。表示器12は画像を表
示する。また、術者は入力器13を介して所望のスキャ
ン条件、スキャンシーケンス、画像処理法などの必要情
報をコントローラ6に入力できるようになっている。
【0042】音声発生器14は、必要に応じて、コント
ローラ6から指令があったときに、撮像中の息止め開始
および息止め終了のメッセージを音声として発すること
ができる。
【0043】さらに、心電計測部は、被検体の体表に付
着させてECG信号を電気信号として検出するECGセ
ンサ17と、ECG信号中のR波のピーク値に同期した
微小幅のゲートパルスを心電同期信号としてコントロー
ラ6およびシーケンサ5に出力するECGユニット18
とを備える。この心電計測部によるゲートパルスは、必
要に応じて、スキャン開始タイミングの制御に心電同期
信号としてシーケンサ5により利用される。これによ
り、心電同期タイミングを適切に設定でき、この設定し
た同期タイミングに拠る心電同期スキャンを行ってMR
原(生)データを収集できるようになっている。
【0044】次に、この実施形態の動作を説明する。
【0045】このMRI装置が起動すると、コントロー
ラ6は所定メインプログラムを実行する中で、図2に示
すスキャンシーケンスを実行する。このシーケンスの実
行に拠るパルス印加は、シーケンサ5の制御の元、x,
y,zコイル3x〜3z及びRFコイル7を介して実施
される。
【0046】同図に示すように、このスキャンシーケン
スは、スピン(磁化)を飽和させるサチュレーションパ
ルス(飽和パルス)を含んだサチュレーションシーケン
スとしての事前シーケンスSQpre と、この事前シーケ
ンスSQpre に続いて印加するMR信号収集用のデータ
収集シーケンスSQacq とから成る。
【0047】まず、事前シーケンスSQpre において
は、フリップ角FA=90°のn個(n≧2:例えばn
=10)のサチュレーションパルスSAT1 〜SATn
をスライス用傾斜磁場GS (=強度GS1)と共に一定時
間毎に印加する。このサチュレーションパルスSAT1
〜SATn のそれぞれは、例えば、所定RF周波数のキ
ャリア信号をシンク関数で変調して形成されるRFパル
スである。診断部位を例えば図3に示す如く下肢とする
と、スライス用傾斜磁場GS =GS1の例えば強度を適宜
に設定することで、所望の撮影スライスAima の動脈流
入側のほぼ隣接した所定厚さの平行な事前飽和スライス
Asat が設定される。この結果、事前飽和スライスAsa
t の同一面に、サチュレーションパルスSAT1 〜SA
Tn が一定時間毎に順次印加される。
【0048】なお、スライス用傾斜磁場GS の例えば強
度を調節することで、事前飽和スライスAsat を撮影ス
ライスAima の動脈流出側、すなわち静脈流入側に設定
することができる。また撮影スライスAima と事前飽和
スライスAsat との間に必要に応じてギャップを設けて
もよいし、ギャップレスの状態に設定してもよい。
【0049】さらに事前シーケンスSQpre において、
サチュレーションパルスSAT1 〜SATn のそれぞれ
の印加直後に、スライス方向、読出し方向、および位相
エンコード方向のそれぞれに、スポイラーパルスSPs1
〜SPsn、SPr1〜SPrn、およびSPe1〜SPenをそ
れぞれ印加する。
【0050】この結果、最初に、事前飽和スライスAsa
t がサチュレーションパルスSAT1 およびスライス用
傾斜磁場GS により選択励起される。これにより、この
スライスAsat を通る血流(動脈および静脈)が励起さ
れ、そのスピンが飽和する。この励起によって横磁化に
残っているスピンは、その後のスポイラ−パルスSPs
1、SPr1、SPe1によって各傾斜磁場方向において夫
々分散される。このサチュレーションパルス及びスポイ
ラーパルスの印加の繰返しがn回(例えば10回)行わ
れる。
【0051】このように、事前飽和スライスAsat が複
数回にわたって励起されるから、下肢などの遅い流速の
血流であっても、その血流のスピンは確実に励起・飽和
する。この飽和したスピンの内、動脈流がその後に撮影
スライスAima に流入して撮影に関与するが、静脈流は
事前飽和スライスAsat から腎臓側に流出するだけであ
り、撮影には関与しない。
【0052】上記事前シーケンスSQpre に続いて、撮
影スライスAima のデータ収集シーケンスSQacq の各
パルスがシーケンサ5の制御の元に被検体Pに印加され
る。このシーケンスSQacq は例えばFE(フィールド
エコー)法に基づいて設定されている。このときのスラ
イス用傾斜磁場GS の強度はGS =GS2≠GS1である。
被検体Pからのエコーデータ(MR信号)は、受信器8
Rでデジタルデータに処理され、演算ユニット10に順
次格納される。演算ユニット10はコントローラ6から
の再構成指令に応答して、2次元k(フーリエ)空間上
に配置したエコーデータの組を2次元フーリエ変換して
断層像、すなわちMRA像を生成する。
【0053】事前シーケンスSQpre の複数個のサチュ
レーションパルスの印加によって、撮影スライスAima
には十分に飽和した動脈流スピンが流入する一方で、事
前飽和スライスAsat とは反対側の、下肢で言えば心臓
に遠い側から飽和されていないフレッシュな静脈も流入
している。このため、データ収集シーケンスSQacqで
データ収集するとき、動脈流からのエコー信号の信号値
は非常に低く、静脈流からのそれは高い。
【0054】したがって、演算ユニット10で再構成し
て得られるMRA像には図4に示す如く、信号値低下に
よって画素値抜けした動脈と、信号値が確保できて血流
跡の画素値を得る静脈とが写り込むので、動静脈を視覚
的に良好に分離できた画像となる。
【0055】この実施形態において、小さなフリップ角
(ここでは90°)の複数個のサチュレーションパルス
は同一の事前飽和スライスAsat に断続的に印加され
る。これは、とりも直さず、撮影スライスAima にとっ
ては一定の周波数オフセットをもって、この小さなフリ
ップ角で断続的に励起されることにもなる。撮影スライ
スAima の実質部は動いていないから、サチュレーショ
ンパルスのフリップ角FA=90°でn=10個の場
合、実質部は、トータルで90°×10(=n)=90
0°のフリップ角によるMT(magnetization transfe
r)効果を受ける。この結果、実質部からのMR信号値
が低下する。
【0056】一方、撮影スライスAima に流入する静脈
流の場合、血流が移動しており、かつ、小さなフリップ
角(ここでは90°)に分けて印加されることと等価で
あるから、そのMT効果は実質部よりも小さく、最小限
に抑制される。また撮影スライスAima に流入する動脈
流にとっては、血流が流れているので、MT効果が少な
く、フリップ角FA=90°としてだけの効果が支配的
となる。この結果、再構成されるMRA像の血流/実質
部のコントラストが著しく向上する。
【0057】さらに、この実施形態のMRA像はMR造
影剤を使用するものでないから、通常のMRイメージン
グの非侵襲性の特性を生かしたものとなる。このため、
造影剤を使用したMRA像の撮影に比べて、患者の精神
的、体力的負担が著しく少なくて済む。
【0058】第2の実施の形態 本発明の第2の実施形態を図5に基づき説明する。この
実施形態は、事前シーケンスにおいて印加する傾斜磁場
スポイラパルスの印加数の節約に関する。
【0059】なお、本実施形態以降の実施形態におい
て、前述した第1の実施形態におけるMRI装置と同一
または同等の構成要素には同一の符号を用いて、その説
明を省略または簡略化する。
【0060】本実施形態のMRI装置のシーケンサ5
は、図5に示す撮影のためのスキャンシーケンスを実行
するようになっている。
【0061】図5のスキャンシーケンスは、第1の実施
形態のときと同様に、事前シーケンスSQpre とデータ
収集シーケンスSQacq とを含む。このスキャンシーケ
ンスは第1の実施形態のものと比較して、データ収集シ
ーケンスSQaqu が同一に設定されている一方で、事前
シーケンスSQpre のスポイラーパルスの設定数が異な
る。具体的には、フリップ角FA=90°の複数n個の
サチュレーションパルスSAT1 〜SATn が所定時間
間隔Δt毎にスライス用傾斜磁場GS =強度S1と共に順
次印加される。スポイラーパルスは最後のサチュレーシ
ョンパルスSATn が印加された後に、スライス方向、
読出し方向、位相エンコード方向それぞれにおいてエン
ドスポイラとして1個だけ印加される。このスポイラー
パルスの印加後に、データ収集シーケンスSQacq が前
述と同様に続く。
【0062】このように最後のサチュレーションパルス
SATn の印加後に、各傾斜磁場方向に1個のスポイラ
ーパルスSPs ,SPr ,SPe を印加することによっ
ても、横磁化に残ったままま撮影スライスAima に入ろ
うとする、及び、撮像スライスAima に残っている不要
なスピン(実質部と血液の両スピン)を確実に分散させ
ることができ、撮影スライスのアーチファクトを抑制で
きる。これにより、「血流は流れているので、必ずしも
各飽和毎にスポイル(分散)させる必要はない」ことに
着目した、スポイラーパルスの効果的な且つ時間節約タ
イプの印加法になっている。
【0063】このため、第2の実施形態においても前述
した第1の実施形態のものと同一まては同等の作用効果
を得るとともに、事前シーケンスの印加時間の短縮を計
ることができる。つまり、実質部と血流との良好なコン
トラストを保持できるとともに、動静脈を確実に分離し
たMRA像を、非侵襲で、より高速に提供することがで
きる。
【0064】第3の実施の形態 さらに、本発明の第3の実施形態を図6、7に基づき説
明する。この実施形態は、サチュレーションパルスのフ
リップ角を可変にした構成に関する。
【0065】本実施形態のMRI装置のシーケンサ5
は、図6に示す撮影のためのスキャンシーケンスを実行
するようになっている。
【0066】この図6のスキャンシーケンスは、第1の
実施形態のときと同様に、事前シーケンスSQpre とデ
ータ収集シーケンスSQacq とを含む。このパルスシー
ケンスは第1の実施形態のものと比較して、データ収集
シーケンスSQacq が同一に設定されている一方で、事
前シーケンスSQpre のスポイラーパルスの設定数が異
なる。また、フリップ角を各パルス毎に変えた複数n個
のサチュレーションパルスSAT1 〜SATn が所定時
間間隔Δt毎にスライス用傾斜磁場GS =強度S1と共に
順次印加される。スポイラーパルスは最後のサチュレー
ションパルスSATn が印加された後に、スライス方
向、読出し方向、位相エンコード方向それぞれで1個だ
け印加される。このスポイラーパルスの印加後に、デー
タ収集シーケンスSQacq が前述と同様に続く。
【0067】複数n個のサチュレーションパルスSAT
1 〜SATn のフリップ角FAは、一例として、1番目
のFA=90°、2番目のFA=85°、3番目のFA
=80°、…、最終番目のFA=60°の如く漸減する
フリップ角系列が選択されている。この漸減するフリッ
プ角系列を選択する理由は以下のようである。
【0068】図7のグラフは、スピンの共鳴周波数(ス
ライス位置に相当)を横軸に、MR信号値を縦軸にとっ
て、1つのサチュレーションパルス当たりのフリップ角
FAをパラメータとしたときの信号値の変化の様子を示
す。横軸に示す周波数f0 は、撮影スライスの中心位置
での水の共鳴周波数(中心周波数)である。このグラフ
から分かるように、周波数が中心周波数f0 に近付くほ
ど、またフリップ角FAが大きくなるほど、信号値が低
下してMT効果が大きい。
【0069】このため、サチュレーションパルスのフリ
ップ角FAを経時的後ろのものほど低下させるというこ
とは、撮影スライスAima に注入する静脈流(図3参
照)にとって、その血流のある注目位置が中心周波数f
0 (撮像スライス位置)に近付くほどMT効果を緩和す
る(下げる)ことになる。この状態を図7に模式的に表
すと、フリップ角FA=90°の曲線から分岐する曲線
Dに相当する(同図は、サチュレーションパルスの周波
数範囲が横軸(−)側に位置している場合を示す)。そ
こで、事前飽和スライスAsat の反対側から流入する血
流(ここでは静脈流)のMR信号値の低下は最小限に抑
えられ、比較的高い信号値が得られる。
【0070】一方、撮影スライスAima の実質部は前述
と同様に、複数n個のサチュレーションパルスの事前飽
和スライスAsat への印加に伴って、そのスライス位置
の相違分だけ一定の周波数オフセット(off resonance
)の状態で励起されるから、大きなMT効果を発生さ
せ、MR信号値が低下する。
【0071】したがって、本第3の実施形態のMRI装
置にあっては、前述した第2の実施形態のものと同一ま
たは同等の作用効果を得るとともに、撮影スライスの実
質部/血流のコントラストを一層高めることができ、高
画質の視認性に優れたMRA像を提供することができ
る。
【0072】なお、本第3の実施形態において、複数の
サチュレーションパルスのフリップ角FAは時系列後方
のパルスになるほど、例えば90°、90°、80°、
80°、…、60°、60°のように変化させる手法で
あってもよい。
【0073】また、第3の実施形態の1つの変形例とし
て、撮影スライスから流出する血流の飽和効果を促進す
る必要がある場合、複数のサチュレーションパルスのフ
リップ角FAは時系列後方のパルスになるほど、例えば
60°、65°、70°、75°、…、85°、90°
のように、大きな値に向かうように変化させることもで
きる。
【0074】第4の実施形態 さらに、本発明の第4の実施形態を図8に基づき説明す
る。この実施形態のMRI装置は、前述した第2の実施
形態のスキャンシーケンスをさらに改善したもので、と
くに、事前シーケンスSQpre の時間短縮に関する。
【0075】図8に、この実施形態のMTI装置が採用
するスキャンシーケンスを示す。同図から分かるよう
に、このスキャンシーケンスで用いているサチュレーシ
ョンシーケンスとしての事前シーケンスSQpre では、
事前飽和スライスAsat に選択的にサチュレーションパ
ルスSAT1 〜SATn を印加するが、各サチュレーシ
ョンパルスと共に印加するスライス用傾斜磁場パルスG
S を連続的に印加するもので、各パルス間に前述した各
実施形態で設定していたΔtの時間間隔を排除してい
る。
【0076】これにより、複数n個のサチュレーション
パルスSAT1 〜SATn を印加するための必要なトー
タルの時間が「Δt×(n−1)」の分だけ短縮され、
結局、MRアンギオグラフィの撮像時間が短縮されると
いう効果がある。
【0077】第5の実施形態 本発明の第5の実施形態を図9に基づき説明する。この
実施形態のMRI装置も、上述した第4の実施形態のス
キャンシーケンスをさらに改善したもので、とくに、事
前シーケンスSQpre の時間短縮およびスライス用傾斜
磁場GS のスイッチング時の負荷軽減に関する。
【0078】図9に、この実施形態のMTI装置が採用
するスキャンシーケンスを示す。同図から分かるよう
に、このスキャンシーケンスで用いている事前シーケン
スSQpre では、複数n個のサチュレーションパルスS
AT1 〜SATn と共に印加するスライス用傾斜磁場G
S をそれらのサチュレーションSAT1 〜SATn 全部
の印加時間に合わせて連続的に印加するように設定した
ものである。
【0079】これにより、第4の実施形態のときと同様
に、パルス間の間隔Δtに起因した約「Δt×(n−
1)」の時間短縮に加えて、傾斜磁場パルスGS のスリ
ューレート分の時間Δts (例えば0.6〜1mse
c)も不要になり、約「Δts ×(2n−2)」分の更
なる時間短縮がなされる。
【0080】この結果、MRアンギオグラフィの撮像時
間も短縮されるとともに、傾斜磁場GS を極めて短時間
でオン・オフするときのスイッチング時の負荷が緩和さ
れることになり、傾斜磁場電源4およびx,y,zコイ
ル3x,3y,3zのスイッチング特性の要求条件も緩
和でき、設計面での容易化が可能になる。
【0081】第6の実施形態 本発明の第6の実施形態を図10に基づき説明する。こ
の実施形態のMRI装置は、本発明独特の複数個のサチ
ュレーションパルスを含むサチュレーションシーケンス
を高速FLAIR法に組み込んだものである。
【0082】つまり、図10に示すように、この実施形
態のMRI装置が採用するスキャンシーケンスは、シン
グルスライス撮像用であり、インバージョン(反転)パ
ルスInv及びサチュレーションシーケンスSQsat を
含む事前シーケンスSQpreと、高速SE法(FSE法
またはRARE法とも呼ばれる)から成るデータ収集シ
ーケンスSQacq とを含む。この内、インバージョンパ
ルスInvと高速SE法のデータ収集シーケンスSQac
q が高速FLAIR(Fast FLuid Attenuaedwith Inver
sion Recovery)を成す。この高速SE法は、ここで
は、脂肪抑制を行うためのPASTA(Polarity alter
ed spectral and spatial selectiveacquisition )法
に基づいて実施する。このPASTA法は例えば,「SM
R 1995#657 "A Polarity Altered Spectral and Spatia
l Selective AcquisitionTechnique" 」で知られてい
る。
【0083】なお、このデータ収集シーケンスSQacq
を通常SE法で構成することもでき、この場合は、FL
AIR法に、本発明独特のサチュレーションシーケンス
のパルスを組み入れたことになる。
【0084】図10に示すサチュレーションシーケンス
SQsat は、事前シーケンスSQpre の一部として実施
されるパルス列で、サチュレーションパルス列Tsat
および傾斜磁場スポイラーパルスSPs ,SPr ,SP
e から成る。このサチュレーションシーケンスSQsat
は、前述した第4の実施形態のものと同様に構成されて
いる。
【0085】このスキャンシーケンスによれば、最初
に、撮像スライスAima (図3参照)対するインバージ
ョンパルスInvとスライス用傾斜磁場GS とが並行し
て印加される。インバージョンパルスInvは、例えば
180°RFパルスで構成される。インバージョンパル
スInvは送信機8TからRFコイル7を介して、また
スライス用傾斜磁場GS は傾斜磁場電源4から傾斜磁場
コイル3z、3zを介してそれぞれ印加される。この傾
斜磁場GS は撮像スライスを選択できるようにその強度
が設定されている。
【0086】このインバージョンパルスInvの印加が
終わると、高速FLAIR法としては、所要の反転時間
(遅延時間)TI の間待機することになるが、本実施形
態では、この反転時間TI を利用して、この時間の間
に、サチュレーションパルス列Tsatおよび傾斜磁場
スポイラーパルスSPs ,SPr ,SPe から成るサチ
ュレーションシーケンスSQsat が図示の如く実行され
る。サチュレーションパルス列Tsatは、前述と同様
に、複数個のサチュレーションパルスSAT1 ,SAT
2 ,…,SATn およびこれと並行して印加される複数
個のスライス用傾斜磁場パルスGS で形成される。
【0087】このサチュレーションシーケンスSQsat
の実行により、前述と同様に、事前飽和スライスAsat
を通る血流のスピンが飽和され、また、オフ・レゾナン
スとなる撮像スライスAima にはMT効果が生じる。
【0088】この反転時間TI が経過すると、インバー
ジョンパルスInvにより反転励起させていた撮像スラ
イスAima に対してデータ収集シーケンスSQacq が実
行される。すなわち、PASTA法に基づく高速SE法
のパルス列が印加される。
【0089】最初に、スライス用傾斜磁場GS と水スピ
ンのみを周波数選択的に励起する狭い周波数帯域の90
°RFパルスが印加される。これにより、撮像スライス
Aima が選択されるとともに、そのスライス内の水のみ
の磁化スピンが励起され、y′軸(回転座標)までフリ
ップする。次いで、このスライス用傾斜磁場GS が極性
反転して一種のリフェーズパルスとして印加される。ま
た、読出し用傾斜磁場GR が傾斜磁場コイル3x、3x
を介して印加される。これは撮像スライス内の読出し方
向に並んだスピンの位相が各エコーの中心時刻において
揃うようにするためである。
【0090】次いで、逆極性で高強度のスライス用傾斜
磁場GS と広い周波数帯域の最初の180゜RFパルス
が印加される。これにより、プロトンスピンが180
度、y′軸の回りに回転する。これにより、水のプロト
ンスピンに対してのみエコー信号のリフォーカスが行わ
れる。さらに、最初の位相エンコード用傾斜磁場GE
Aが傾斜磁場電源4から傾斜磁場コイル3y、3yを介
して被検体Pに印加された後、傾斜磁場コイル3x、3
xを介して印加される読出し用傾斜磁場GR とともに、
最初のスピンエコー信号R1がRFコイル7を介して収
集される。
【0091】この後、反転させた位相エンコード用傾斜
磁場GE =−Aを印加させる。これは疑似エコー(stim
ulated echo)による画質劣化を避けるため、180゜R
Fパルスの印加時のエンコード位置をk空間上の位相エ
ンコード方向の中心位置(ke=0)に引き戻すためで
ある。
【0092】次いで、第1番目のときと同様に、スライ
ス用傾斜磁場GS とともに2番目の180゜RFパルス
を印加した後、2番目の位相エンコード用傾斜磁場GE
=Bを印加する。そして、2番目のスピンエコー信号R
2が、読出し用傾斜磁場GRの印加とともに、RFコイ
ル7を介して収集される。
【0093】同様にして、3番目及び4番目のスピンエ
コー信号R3およびR4が収集される。
【0094】以上のスキャンシーケンスの実行は、位相
エンコード量毎に、所定の繰返し時間TRで繰り返され
る。
【0095】この収集に係るシングルスライススキャン
のエコー信号は、PASTA法に拠って、その殆ど水の
プロトンスピンから収集されたものであり、受信器8R
に順次送られる。受信器8Rでは、エコー信号は、増
幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅などの処理を
受けた後、A/D変換されてエコーデータに生成され
る。このエコーデータは演算ユニット10で、フーリエ
変換可能な、k空間に対応したメモリ領域にデータが配
置される。そして2次元フーリエ変換により実空間のM
RA像に再構成される。この画像は記憶ユニット13に
記憶されるとともに、表示器14に表示される。
【0096】このように、高速FLAIR法にサチュレ
ーションシーケンスSQsat を適用した場合でも、前述
した実施形態のものと同等の作用効果を得ることができ
るとともに、高速FLAIR法に基づく撮像であること
から、とくに、スライス枚数の増加と動静脈の分離がで
きるという利点が得られる。また、サチュレーションシ
ーケンスTsat を反転時間TI の間で実行することか
ら、高速FLAIR法に基づくスキャン時間を格別長く
するもではない。一方、適用できるデータ収集シーケン
スの幅も広がり、本発明の特徴であるサチュレーション
シーケンスの汎用性が高まる。さらに、PASTA法に
基づくデータ収集であるから、撮像スライスAima の脂
肪抑制効果(脂肪からのエコー信号収集を抑制する効
果)も合わせて享受できる。
【0097】第7の実施形態 さらに、本発明の第7の実施形態を図11〜13に基づ
き説明する。この実施形態のMRI装置は、本発明独特
の複数個のサチュレーションパルスを含むサチュレーシ
ョンシーケンスを第6の実施形態と同様に高速FLAI
R法に組み込み、且つ、それを入れ子方式のマルチスラ
イス法で実施したものである。
【0098】図11に、本発明独特の高速FLAIR法
を入れ子方式(nesting )のマルチスライス法で実施し
たスキャンシーケンス全体の概要を示す。図12は、こ
のスキャンシーケンスをスライス位置との対応関係で示
す。さらに、図13には、そのスキャンシーケンスの最
初の一部の詳細なパルス列を示す。
【0099】図12(a)には、マルチスキャンに拠る
7枚の撮像スライスAima-1 〜Aima-7 の一例を、ま
た、各撮像スライスに対応して設定される7枚の事前飽
和スライスApre-1 〜Apre-7 の一例を模式的に示す。
【0100】図11および図12(b)に示すスキャン
シーケンスは、シーケンシャルモードの入れ子方式の例
を示す。高速FLAIR法を成すインバージョンパルス
Inv1〜Inv7の7個と、これに対応するデータ収
集シーケンス(イメージングシーケンス)Imagin
g1〜Imaging7の7個とを使用するとともに、
各撮像スライスにインバージョンパルスInvを印加し
た後の反転時間TI の間に、2枚の撮像スライスAima
に相当する分のインバージョンパルスInv、サチュレ
ーションシーケンスSQsat 、およびデータ収集シーケ
ンスSQacq をシーケンシャルに実行し、全体のスキャ
ン時間の短縮を図っている。各撮像スライスに対するイ
ンバージョンパルスInv及びサチュレーションシーケ
ンスSQsat が本発明の事前シーケンスSQpre に相当
する。なお、データ収集シーケンスImaging1〜
Imaging7はPASTA法に基づいている。
【0101】各撮像スライスに対するインバージョンパ
ルスInv、サチュレーションシーケンスSQsat 、お
よびデータ収集シーケンスSQacq は、前述した図10
のものと同様に形成される。
【0102】このシーケンシャルモードに入れ子方式に
よれば、最初に、1番目の撮像スライスAima-1 にイン
バージョンパルスInv1が印加され、その所定時間後
に、既にインバージョンパルスInv6を印加していた
撮像スライスAima-6 に対する事前飽和スライスApre-
6 にサチュレーションシーケンスSQsat-6 を実行し、
さらに、その撮像スライスAima-6 にデータ収集シーケ
ンスSQacq-6 を実行する。
【0103】この所定時間後に、2番目の撮像スライス
Aima-2 にインバージョンパルスInv2を印加する。
この後、所定時間を置いて、既にインバージョンパルス
Inv7を印加していた撮像スライスAima-7 に対する
事前飽和スライスApre-7 にサチュレーションシーケン
スSQsat-7 を実行し、さらに、その撮像スライスAim
a-7 にデータ収集シーケンスSQacq-7 を実行する。
【0104】さらに所定時間を置いて、3番目の撮像ス
ライスAima-3 にインバージョンパルスInv3を印加
する。さらに再び、所定時間の後、先程、インバージョ
ンパルスInv1を印加した撮像スライスAima-1 に対
する事前飽和スライスApre-1 にサチュレーションシー
ケンスSQsat-1 を実行し、その所定時間後に、その撮
像スライスAima-1 にデータ収集シーケンスSQacq-1
を実行する。
【0105】そして、再び所定時間後、4番目の撮像ス
ライスAima-4 にインバージョンパルスInv4を印加
する。以下、同様にしてパルス印加およびMR信号収集
を行い、最後には、5番目の撮像スライスAima-5 にデ
ータ収集シーケンスSQacq-5 を実行して、繰返し時間
TRを終える。
【0106】このようにすることで、インバージョンパ
ルスとデータ収集シーケンス(本シーケンス)との間の
反転時間を有効に利用でき、スライス枚数を増加させる
ことができ、しかも、全体のスキャン時間の長期化を回
避したイメージングを提供できる。
【0107】第8の実施形態 さらに、本発明の第8の実施形態を図14に基づき説明
する。この実施形態のMRI装置は、第7の実施形態で
説明したスキャン法の入れ子方式を別のモード、すなわ
ち「インターリーブモード」に変更したものである。
【0108】この実施形態のMRI装置において、この
モード以外の構成および機能は第7の実施形態のものと
同一または同様である。
【0109】このインターリーブモードの入れ子方式に
よれば、図14に示す如く、最初に、1番目の撮像スラ
イスAima-1 にインバージョンパルスInv1が印加さ
れ、その所定時間後に、既にインバージョンパルスIn
v4を印加していた撮像スライスAima-4 に対する事前
飽和スライスApre-4 にサチュレーションシーケンスS
Qsat-4 を実行し、さらに、その撮像スライスAima-4
にデータ収集シーケンスSQacq-4 を実行する。
【0110】この所定時間後に、3番目の撮像スライス
Aima-3 にインバージョンパルスInv3を印加する。
この後、所定時間を置いて、既にインバージョンパルス
Inv6を印加していた撮像スライスAima-6 に対する
事前飽和スライスApre-6 にサチュレーションシーケン
スSQsat-6 を実行し、さらに、その撮像スライスAim
a-6 にデータ収集シーケンスSQacq-6 を実行する。
【0111】さらに所定時間を置いて、5番目の撮像ス
ライスAima-5 にインバージョンパルスInv5を印加
する。さらに再び、所定時間の後、先程、インバージョ
ンパルスInv1を印加した撮像スライスAima-1 に対
する事前飽和スライスApre-1 にサチュレーションシー
ケンスSQsat-1 を実行し、その所定時間後に、その撮
像スライスAima-1 にデータ収集シーケンスSQacq-1
を実行する。
【0112】そして、再び所定時間後、7番目の撮像ス
ライスAima-7 にインバージョンパルスInv7を印加
する。以下、同様にしてパルス印加およびMR信号収集
を行い、最後には、2番目の撮像スライスAima-2 にデ
ータ収集シーケンスSQacq-2 を実行して、繰返し時間
TRを終える。
【0113】このように同じ高速FLAIR法を利用し
たマルチスライスシーケンスでありながら、撮像スライ
スを4、6、1、5、7と1枚置きに選択するので、第
7の実施形態の効果に加え、スライス間のスピンの干渉
をより確実に排除して画質を向上させることができるな
どの、更なる利点がある。
【0114】なお、上記各実施形態では、複数個のサチ
ュレーションパルスを撮影スライスの動脈流入側に設定
したスライス(事前飽和スライス)に印加する例を中心
に説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるもの
ではない。複数個のサチュレーションパルスを撮影スラ
イスの動脈流出側(静脈流入側)に設定したスライス
(図3の場合、撮影スライスAima の図中下側)に印加
するようにしてもよい。その場合、動静脈の信号値の大
小関係が反対になるが、動静脈を良好に分離した、実質
部/血流のコントラストの高いMRA像を非侵襲で得る
ことができる。
【0115】また、上記各実施形態において、スポイラ
ーパルスは任意の1方向または2方向のみに印加するよ
うにしてもよい。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るMR
アンギオグラフィのデータ収集方法およびMRI装置に
よれば、血流の原子核スピンを飽和させる複数個の飽和
パルスを含む事前シーケンスを撮影スライスとは異なる
被検体の同一スライスに時系列的に順次印加するように
し、例えば、その事前シーケンスは、複数個の飽和パル
スのそれぞれの印加後に印加する血流スピン分散用のス
ポイラーパルスを含んだり、複数個の飽和パルスの内の
時系列的に最後尾の飽和パルスの印加後に印加する血流
スピン分散用の1個のスポイラーパルスを含むようにし
たため、1)血流の流速が早すぎたり遅すぎる場合で
も、動脈または静脈の信号を確実に抑制でき、動静脈を
視覚的に確実に分離したMRA像であって、2)複数の
サチュレーションパルスを同一面に印加することで、撮
影スライスの静止している実質部に大きなMT効果を起
こさせ、かつ、流れている血流のMT効果は小さく抑え
て、飽和させる血流(動脈または静脈)に1個分のサチ
ュレーションパルスだけの機能を与えることができ、こ
れにより血流/実質部のコントラストの高い、視認性に
優れたMRA像を、3)造影剤を使用しない非侵襲の状
態で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI装置の一例を示
すブロック図。
【図2】第1の実施形態に係るスキャンシーケンスの一
例を示す図。
【図3】第1の実施形態に係る撮影スライス、事前飽和
スライス、および血流の走行状態の一例を説明する図。
【図4】第1の実施形態で得られるMRA像の一例を模
式的に示す図。
【図5】第2の実施形態に係るスキャンシーケンスの一
例を示す図。
【図6】第3の実施形態に係るスキャンスシーケンスの
一例を示す図。
【図7】フリップ角の可変に伴うMT効果の変化を説明
する図。
【図8】第4の実施形態に係るスキャンシーケンスの一
例を示す図。
【図9】第5の実施形態に係るスキャンスシーケンスの
一例を示す図。
【図10】第6の実施形態に係る高速FLAIR法を利
用したシングルスライスのスキャンスシーケンスの一例
を示す図。
【図11】第7の実施形態に係る高速FLAIR法を利
用したマルチスライスのスキャンスシーケンスの全体を
示す図。
【図12】第7の実施形態に係るスキャンスシーケンス
とスライス位置との対応関係を明確にした図。
【図13】図11のスキャンシーケンスの最初の一部を
詳細に示すパルス列の図。
【図14】第8の実施形態に係る高速FLAIR法を利
用したマルチスライスのスキャンスシーケンスの全体を
示す図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 3 傾斜磁場コイルユニット 4 傾斜磁場電源 5 シーケンサ 6 コントローラ 7 RFコイル 8T 送信器 8R 受信器 10 演算ユニット 11 記憶ユニット 12 表示器 13 入力器

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の撮像スライスの血流像を得るM
    RI装置において、 前記被検体内の前記撮像スライスとは異なる位置に設定
    した飽和スライスに時系列的に印加する複数個の飽和パ
    ルスを含む事前シーケンスを実行する第1の実行手段
    と、前記事前シーケンスの実行後に、前記撮影スライス
    からMR信号を収集するデータ収集シーケンスを実行す
    る第2の実行手段と、前記MR信号に基づき前記血流像
    を生成する画像生成手段とを備えることを特徴としたM
    RI装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記事前シーケンスは、前記複数個の飽和パルスと並行
    して印加され且つ前記飽和スライスのスライス位置を決
    めるためのスライス用傾斜磁場パルスを含むMRI装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、 前記スライス用傾斜磁場パルスは、前記複数個の飽和パ
    ルスのそれぞれと並行して印加される複数のパルスから
    成るMRI装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、 前記複数個の飽和パルスは、その隣り合う飽和パルス同
    士間の空き時間間隔を零に設定して時系列に並べたパル
    ス列であるMRI装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の発明において、 前記スライス用傾斜磁場パルスは、前記複数個の飽和パ
    ルス全体と並行して印加される1個のパルスから成るM
    RI装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の発明において、 前記事前シーケンスは、前記複数個の飽和パルスのそれ
    ぞれの印加後に印加する傾斜磁場方向のスポイラーパル
    スを含むMRI装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の発明において、 前記事前シーケンスは、前記複数個の飽和パルスの内の
    時系列的に最後尾の飽和パルスの印加後に印加されるス
    ポイラーパルスを含むMRI装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の発明において、 前記スポイラーパルスは、前記スライス方向に印加する
    傾斜磁場スポイラーパルスを少なくとも含むMRI装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の発明において、 前記スポイラーパルスは、前記スライス方向とこれに直
    交する位相エンコード方向および読出し方向との3方向
    それぞれに印加する傾斜磁場スポイラーパルスを含むM
    RI装置。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の発明において、 前記複数個の飽和パルスのそれぞれが前記スピンに与え
    るフリップ角は全て同一で100°以下の値であるMR
    I装置。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載の発明において、 前記複数個の飽和パルスのそれぞれが前記スピンに与え
    るフリップ角は、その少なくとも一個の飽和パルスと残
    りの飽和パルスとでは異なる値に設定されているMRI
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の発明において、 前記複数個の飽和パルスのそれぞれは前記フリップ角度
    が互いに異なるように設定されているMRI装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の発明において、 前記複数個の飽和パルスのそれぞれのフリップ角度は、
    時系列の時間的後ろに至る飽和パルスになるほど低下す
    る値であるMRI装置。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載の発明において、 前記スライス用傾斜磁場は、前記飽和スライスと前記撮
    影スライスとが略平行になるように設定されているMR
    I装置。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の発明において、 前記データ収集シーケンスは、高速FLAIR法の一部
    を成すインバージョンパルスの印加後の所定反転時間に
    実行される当該高速FLAIR法の残りの部分を成す高
    速SE系列に基づくパルス列であるMRI装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の発明において、 前記第1の実行手段は、前記インバージョンパルスと前
    記高速SE系列に基づくパルス列との間の前記反転時間
    の間に前記事前シーケンスを実行する手段であるMRI
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の発明において、 前記第1の実行手段はマルチスライス法に基づいて前記
    事前シーケンスを複数回繰り返す手段であり、かつ、前
    記第2の実行手段はそのマルチスライス法に基づいて前
    記データ収集シーケンスをその事前シーケンスの繰り返
    し回数と同数の複数回繰り返す手段であるMRI装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の発明において、 前記第1の実行手段および第2の実行手段は、前記マル
    チスライス法に拠る複数枚の前記撮像スライスに対して
    時系列に入れ子方式で前記事前シーケンスおよび前記デ
    ータ収集シーケンスを繰り返す手段であるMRI装置。
  19. 【請求項19】 被検体の撮像スライスの血流像を得る
    MRI装置において、 前記被検体が存在する空間に静磁場を発生する磁石と、 前記静磁場にスライス用、位相エンコード用、および読
    出し用の傾斜磁場を重畳する傾斜磁場コイルと、 この傾斜磁場コイルに前記傾斜磁場を発生させるパルス
    電流を供給する傾斜磁場発生ユニットと、 前記被検体にスピン励起用の高周波信号を送信するとと
    もに当該被検体で発生したMR信号を受信するRFコイ
    ルと、 このRFコイルを介して前記高周波信号を送信するとと
    もに前記MR信号を受信する送受信ユニットと、 この送受信ユニットで受信された前記MR信号に基づき
    前記血流像を再構成する再構成ユニットと、 前記傾斜磁場発生ユニットおよび前記送受信ユニットを
    制御して所望のスキャンシーケンスを実行するシーケン
    サとを備え、 前記スキャンシーケンスは、前記被検体内の前記撮像ス
    ライスとは異なる位置に設定された飽和スライスに複数
    個の飽和パルスを時系列的に順次印加し且つ当該飽和ス
    ライスを選択するスライス用傾斜磁場パルスを当該複数
    個の飽和パルスと並行して印加し、この複数個の飽和パ
    ルスと前記スライス用傾斜磁場パルスの印加後に、前記
    撮影スライスからMR信号を収集するデータ収集シーケ
    ンスのパルス列を印加するアルゴリズムに基づくシーケ
    ンスであることを特徴としたMRI装置。
  20. 【請求項20】 被検体の撮像スライスの血流像に得る
    MR撮像方法において、 前記被検体内の前記撮像スライスとは異なる位置に設定
    された飽和スライスをスライス選択しながら当該飽和ス
    ライスに複数個の飽和パルス時系列的に印加し、前記被
    検体内の前記飽和スライスおよび前記撮像スライスを含
    む領域に傾斜磁場スポイラーパルスを印加し、前記撮像
    スライスからMR信号を収集し、この後、前記MR信号
    に基づき前記血流像を生成することを特徴としたMR撮
    像方法。
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