JP5305785B2 - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置の制御方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置、およびその制御方法に関する。
従来より、動脈血を他の体液(静脈血など)よりも強調して撮像する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2008-119514号公報
特許文献1では、動脈血が静脈血よりも強調された画像を得るためには、心拡張期の画像を得るためのスキャンと、心収縮期の画像を得るためのスキャンを行い、これらのスキャンで得られた画像の差分を求める必要がある。したがって、撮像時間が長くなるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、動脈血などの体液の画像を短時間で撮像することができる磁気共鳴イメージング装置、およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明の磁気共鳴イメージング装置は、
被検体の第1の体液が、上記第1の体液よりも遅い速度で流れる第2の体液よりも強調されるように、上記被検体を撮像するMRI装置であって、
被検体にRFパルスを送信する送信コイルと、
上記被検体に勾配パルスを印加する勾配コイルと、
上記送信コイルおよび上記勾配コイルを制御するコイル制御手段と、
を有し、
上記コイル制御手段は、
(A)正の値の縦磁化成分を有する上記第1の体液および上記第2の体液に対して、上記第1の体液の縦磁化成分を上記第2の体液の縦磁化成分よりも小さくするための縦磁化調整用パルスシーケンスが実行され、
(B)上記縦磁化調整用パルスシーケンスが実行された後、上記第1の体液および上記第2の体液の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスが送信され、
(C)上記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる上記第1の体液の縦磁化成分の絶対値が上記第2の体液の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに上記第1の体液のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスが実行される、
ように、上記送信コイルおよび上記勾配コイルを制御する。
また、本発明の第2の磁気共鳴イメージング装置は、
被検体の第1の体液が、上記第1の体液よりも遅い速度で流れる第2の体液よりも強調されるように、上記被検体を撮像するMRI装置であって、
被検体にRFパルスを送信する送信コイルと、
上記被検体に勾配パルスを印加する勾配コイルと、
上記送信コイルおよび上記勾配コイルを制御するコイル制御手段と、
を有し、
上記コイル制御手段は、
(A)正の値の縦磁化成分を有する上記第1の体液および上記第2の体液が、負の値の縦磁化成分を有するように、上記第1の体液および上記第2の体液の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスが送信され、
(B)
上記縦磁化反転パルスが送信された後、上記第1の体液の縦磁化成分を、上記第2の体液の縦磁化成分よりも大きくするための縦磁化調整用パルスシーケンスが実行され、
(C)上記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる上記第1の体液の縦磁化成分の絶対値が上記第2の体液の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに上記第1の体液のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスが実行される、
ように、上記送信コイルおよび上記勾配コイルを制御する。
また、本発明の磁気共鳴イメージング装置の制御方法は、上記の磁気共鳴イメージング装置を制御する方法である。
本発明の第1の磁気共鳴イメージング装置では、第1の体液の縦磁化成分を第2の体液の縦磁化成分よりも小さくした後、第1の体液および上記第2の体液の縦磁化成分を反転している。したがって、第1の体液の縦磁化成分を第2の体液の縦磁化成分よりも大きくすることができる。第1の体液の縦磁化成分を第2の体液の縦磁化成分よりも大きくした後、撮像領域を流れる第1の体液の縦磁化成分の絶対値が第2の体液の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに、データを収集する。したがって、第1の体液を第2の体液よりも強調して撮像することができる。
本発明の第2の磁気共鳴イメージング装置では、第1の体液および第2の体液の縦磁化成分を反転した後、第1の体液の縦磁化成分を第2の体液の縦磁化成分よりも大きくしている。第1の体液の縦磁化成分を第2の体液の縦磁化成分よりも大きくした後、撮像領域を流れる第1の体液の縦磁化成分の絶対値が第2の体液の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに、データを収集する。したがって、第1の体液を第2の体液よりも強調して撮像することができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージングシステム(以下、「MRI(Magnetic
Resonance Imaging)システム」と呼ぶ)1のブロック図である。このMRIシステム1は発明を実施するための最良の形態の一例である。
MRIシステム1は、コイルアセンブリ2を有している。コイルアセンブリ2は、被検体11が搬入されるボア3を有している。また、コイルアセンブリ2は、超伝導コイル4と、勾配コイル5と、送信コイル6とを有している。超伝導コイル4はボア3内に静磁場B0を印加する。勾配コイル5は、ボア3内に勾配パルスを印加する。送信コイル6はボア3内にRFパルスを送信する。
MRIシステム1は心拍センサ7および受信コイル8を有している。心拍センサ7は、被検体11の心拍を検出し、心電信号7aを生成する。受信コイル8は被検体11からのMR信号8aを受信する。
また、MRIシステム1は、制御装置9を有している。制御装置9は、心電信号解析手段101、コイル制御手段102、および画像再構成手段103を有している。
心電信号解析手段101は、心電信号7aを解析する。
コイル制御手段102は、心電信号解析手段101の解析結果に基づいて、パルスシーケンスPS(後述する図3参照)が実行されるように、勾配コイル5を制御する勾配コイル制御信号5aと、送信コイル6を制御する送信コイル制御信号6aを生成する。
画像再構成手段103は、MR信号8aに基づいて、画像を再構成し、画像信号10aを生成する。
更に、MRIシステム1は表示装置10を有している。表示装置10は、画像信号10aに応じた画像を表示する。
図2は、被検体11の撮像領域FOVを概略的に示す図である。
図2には、心臓14、動脈15、および静脈16が示されている。動脈血ARは、上流領域UPから、撮像領域FOVを経由して、下流領域DWに流れる。静脈血VEは、動脈血ARとは反対に、下流領域DWから、撮像領域FOVを経由して、上流領域UPに流れる。第1の実施形態では、撮像領域FOVには、被検体11の膝関節Kとその周辺部位が含まれている。以下に、撮像領域FOVを流れる動脈血ARのMR画像を取得する場合について説明する。
尚、撮像領域FOVには、撮像対象である動脈血ARの他に、撮像対象ではない静脈血VEも含まれている。本実施形態では、動脈血ARを描出することを考えているので、動脈血ARと一緒に静脈血VEも描出されてしまうと、動脈血ARの血流状態を視認することが困難になる。したがって、撮像対象ではない静脈血VEはできるだけ描出されないようする必要がある。そこで、第1の実施形態では、動脈血ARを撮像する場合、以下のようなパルスシーケンスを実行する。
図3は、動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスの一例と、そのパルスシーケンスをどのようなタイミングで実行するかを説明する図である。
図3(a)は、被検体11の心電波形ECGを示すグラフ、図3(b)は動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスPSである。
図3(b)のパルスシーケンスPSは、縦磁化調整用パルスシーケンス21、反転パルス22、およびデータ収集用パルスシーケンス23を含んでいる。
縦磁化調整用パルスシーケンス21は、動脈血ARの縦磁化成分Mzを静脈血VEの縦磁化成分よりも小さくするためのパルスシーケンスである。縦磁化調整用パルスシーケンス21は、2つのRFパルス(45xおよび-45x)と、速度エンコード勾配パルスGvと、クラッシャー勾配パルスGcrushを有している。速度エンコード勾配パルスGvは、上下方向SI(図2参照)に印加されている。RFパルス45xおよび-45x、速度エンコード勾配パルスGv、並びにクラッシャー勾配パルスGcrushは以下のようなパルスである。
RFパルス45x:動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルを、x軸を中心に正の方向に45°回転させる。
RFパルス−45x:動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルを、x軸を中心に負の方向に45°回転させる。
速度エンコード勾配パルスGv:速度エンコード勾配パルスGvは、正勾配パルスPおよび負勾配パルスNを有している。正勾配パルスPおよび負勾配パルスNは、極性は反対であるが、勾配磁場の大きさは同じであり、印加時間も同じである。速度エンコード勾配パルスGvは、動脈血ARの磁化ベクトルの位相と、静脈血VEの磁化ベクトルの位相とをずらす役割を有している。この役割については、後に詳述する。
クラッシャー勾配パルスGcrush:動脈血ARの横磁化成分を消滅させる役割を有している(後述する図4(W4)参照)。
次に、縦磁化調整用パルスシーケンス21を用いることによって、動脈血ARの縦磁化成分を静脈血VEの縦磁化成分よりも小さくできる理由について説明する。
図4は、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されている間の動脈血ARと静脈血VEの磁化ベクトルの挙動を概略的に示す図である。
図4(W0)、(W1)、(W2)、(W3)、および(W4)は、それぞれ、図3に示す縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されている間の時刻t=t0、t1、t2、t3、およびt4における動脈血ARの磁化ベクトルの向きを示している。また、図4(V0)、(V1)、(V2)、(V3)、および(V4)は、それぞれ、図3に示す縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されている間の時刻t=t0、t1、t2、t3、およびt4における静脈血VEの磁化ベクトルの向きを示している。
各時刻t=t0、t1、t2、t3、およびt4の意味は、以下の通りである。
t0:RFパルス45xの印加開始時刻
t1:RFパルス45xの印加終了時刻(速度エンコード勾配パルスGvの印加開始時刻)
t2:速度エンコード勾配パルスGvの印加終了時刻(RFパルス−45xの印加開始時刻)
t3:RFパルス−45xの印加終了時刻(クラッシャー勾配パルスGcrushの印加開始時刻)
t4:クラッシャー勾配パルスGcrushの印加終了時刻
次に、各時刻t=t0、t1、t2、t3、およびt4における動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルの向きについて説明する。
(1)時刻t=t0
時刻t=t0は、RFパルス45xの印加が開始された時刻であるので、時刻t=t0の時点では、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、図4(W0)および(V0)に示すように、まだz軸方向を向いている。
(2)時刻t=t0〜t1
RFパルス45xが印加される。
(3)時刻t=t1
RFパルス45xの印加が完了しているので、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、図4(W1)および(V1)に示すように、yz面内において、0°方向(z軸)から45°方向に傾く。
(4)時刻t=t1〜t2
時刻t=t1〜t2の間に、速度エンコード勾配パルスGvが印加される。速度エンコード勾配パルスGvの正勾配パルスPおよび負勾配パルスNは、極性は反対であるが、勾配磁場の大きさは同じであり、印加時間も同じである。
静脈血VEは、動脈血ARと比較して流速が十分に遅いので、時刻t1〜t2の間における静脈血VEの移動距離は無視できる。したがって、速度エンコード勾配パルスGvが印加されても、静脈血VEの磁化ベクトルの位相は変化しない。結局、速度エンコード勾配パルスGvの印加終了時刻t2における静脈血VEの磁化ベクトルの位相(図4の(V2)参照)は、速度エンコード勾配パルスGvの印加開始時刻t1における静脈血VEの磁化ベクトルの位相(図4の(V1)参照)と同じである。
しかし、動脈血ARは、静脈血VEに対して、十分に速い血流速度で移動する。したがって、動脈血ARの磁化ベクトルの位相は、速度エンコード勾配パルスGvが印加されることにより変化する。第1の実施形態では、速度エンコード勾配パルスGvは、上下方向SI(図2参照)に印加されているので、速度エンコード勾配パルスGvが印加されることによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相が変化する。第1の実施形態では、図4(W2)に示すように、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相はz軸を中心に180°だけ変化するように、速度エンコード勾配パルスGvが規定されている。
上述したように、静脈血VEの磁化ベクトルの位相は、速度エンコード勾配パルスGvが印加されても変化しない(図4(V1)および(V2)参照)。しかし、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相は、速度エンコード勾配パルスGvが印加されると180°変化する(図4(W1)および(W2)参照)。したがって、速度エンコード勾配パルスGvを印加することによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相を、静脈血VEの磁化ベクトルの位相に対して180°ずらすことができる。
(5)時刻t2〜t3
RFパルス−45xが印加される。
(6)時刻t3
RFパルス−45xの印加が完了しているので、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、x軸を中心に−45°回転する。したがって、RFパルス−45xを送信することによって、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルを、図4(W3)および(V3)に示すように、yz面内において−45°回転させることができる。
(7)時刻t3〜t4
図4(W3)および(V3)を参照すると、静脈血VEの磁化ベクトルは縦磁化成分Mzを有しているが、動脈血ARの磁化ベクトルの縦磁化成分Mzは、ゼロであることが分かる。ただし、動脈血ARの磁化ベクトルは横磁化成分Myを有しているので、この横磁化成分Myをゼロにするために、クラッシャー勾配パルスGcrush(図3参照)が印加される。
(8)時刻t4
クラッシャー勾配パルスGcrushを印加することによって、図4(W4)に示すように、動脈血ARの磁化ベクトルの横磁化成分Myをゼロにすることができる。
以上説明したように、図3(b)に示されている縦磁化調整用パルスシーケンス21を実行することによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分MzはMz=0になり、静脈血VEの縦磁化成分MzはMz=1になる(図4(W4)および(V4)参照)。したがって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分Mzを、静脈血VEの縦磁化成分Mzに対して十分に小さくすることができる。
縦磁化調整用パルスシーケンス21を実行した後に、図3(b)に示すように、第1の待ち時間Tw1が経過した時点で、反転パルス22が送信される。反転パルス22は、非選択的反転パルスである。反転パルス22が送信された後、第2の待ち時間Tw2が経過した後に、データ収集用パルスシーケンス23が実行される。
次に、パルスシーケンスPSを実行した場合、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分がどのように変化するかについて説明する。
図5は、パルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示している。
図5(a)は、縦磁化調整用パルスシーケンス21のRFパルス-45xと、反転パルス22と、データ収集パルスシーケンス23とを示している。
図5(b)は、縦磁化調整用パルスシーケンス21を実行してからデータ収集を開始するまでに、静脈血VEおよび動脈血ARの縦磁化成分がどのように変化するかをシミュレーションしたときの2つの縦磁化回復曲線C1およびC2を示している。
縦磁化回復曲線C1は静脈血VEの縦磁化回復曲線(破線)であり、縦磁化回復曲線C2は動脈血ARの縦磁化回復曲線(実線)である。
シミュレーション条件(S1)〜(S3)は、以下の通りである。
(S1)静脈血VEは、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されることによって、時刻t11において、縦磁化成分MzがMz=1になる。
(S2)動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されることによって、時刻t11において、縦磁化成分Mzがゼロになる。
(S3)静脈血VEが縦磁化成分Mz=−1からヌルポイントに到達するまでの時間は、1300ms。
以下に、縦磁化回復曲線C1およびC2について説明する。
(1)縦磁化回復曲線C1について
時刻t11において、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=1である(シミュレーション条件(S1)参照)。したがって、反転パルス22が送信されるまで、静脈血VEの縦磁化成分MzはMz=1のままである。
第1の待ち時間Tw1が経過した時点(時刻t12)において、反転パルス22が送信される。したがって、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=1からMz=−1に反転する。
縦磁化成分Mz=−1の静脈血VEは、1300ms経過した時点(時刻t13)でヌルポイントに到達する(シミュレーション条件(S3)参照)。
(2)縦磁化回復曲線C2について
時刻t11において、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、Mz=0である(シミュレーション条件(S2)参照)。
時刻t11の経過後、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、第1の待ち時間Tw1の間に、縦緩和が進み、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、Mz=M1にまで回復する。ただし、第1の待ち時間Tw1は非常に短いので(数msec)、M1の値はゼロに近い値である。
時刻t12において、反転パルス22が送信されるので、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、M1から−M1に反転する。しかし、M1の値はゼロに近い値であるので、−M1も、ゼロに近い値である。
動脈血ARは、時刻t12から再び縦緩和が進む。動脈血ARの縦磁化成分Mzは、時刻t12からデータ収集開始時点t13までの間に、M2にまで回復する。M2の値は、M2=0.5程度の値である。
以上説明したように、データ収集開始時刻t13では、動脈血ARの縦磁化成分Mzは0.5程度であるが、一方、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=0である。したがって、データ収集開始時刻t13において、データを収集することによって、動脈血ARが強調され、静脈血VEが抑制されたMR画像が得られることが分かる。
尚、上記のシミュレーション条件(S2)では、「動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されることによって、縦磁化成分Mzがゼロになる」としている。しかし、図4を参照しながら説明したように、縦磁化調整用パルスシーケンス21は、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分しかゼロにすることはできない。したがって、撮像領域FOV内を左右方向RLや前後方向APに流れる動脈血ARは描出できないようにも思える。しかし、上下方向SIに流れる動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されることにより縦磁化成分がゼロになった後、上下方向SIだけでなく、左右方向RLおよび前後方向APにも流れながら撮像領域FOVの全体に行き渡る。したがって、データ収集開始までには、縦磁化成分Mz=M2(図5参照)の動脈血ARが撮像領域FOVの全体に行き渡るので、撮像領域FOV内の全体に渡って動脈血ARを描出することができる。
次に、被検体11を撮影するときのMRIシステム1の処理フローについて説明する。
図6は、MRIシステム1の処理フローの一例を示す図である。
先ず、ステップS11では、心電信号解析手段101(図1参照)が心電信号7aを受け取り、心電信号7aを解析する。心電信号解析手段101は、心電信号7aにR波が発生したら、コイル制御手段102(図1参照)に、R波に同期して縦磁化調整用パルスシーケンス21(図3参照)を実行すべき実行命令を送る。コイル制御手段102は、この実行命令を受け取ると、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されるように、送信コイル6および勾配コイル5を制御する。
ステップS12では、コイル制御手段102が、縦磁化調整用パルスシーケンス21の実行後に第1の待ち時間Tw1が設けられるように、送信コイル6および勾配コイル5を制御する。第1の待ち時間Tw1は、数msec程度の時間である。
ステップS13では、コイル制御手段102が、第1の待ち時間Tw1の経過時点で反転パルス22が送信されるように、送信コイル6および勾配コイル5を制御する。
ステップS14では、コイル制御手段102が、反転パルス22の送信後に第2の待ち時間Tw2が設けられるように、送信コイル6および勾配コイル5を制御する。第2の待ち時間Tw2は、1300msec程度の時間である。
ステップS15では、データ収集用パルスシーケンス23が実行されるように、コイル制御手段102が送信コイル6および勾配コイル5を制御する。
第1の実施形態では、図6のフローに従ってパルスシーケンスPSを実行している。したがって、被検体11内を流れる動脈血ARを、被検体11内を低速で流れる静脈血VEよりも十分に強調して描出することができる。
尚、第1の実施形態では、縦磁化調整用パルスシーケンス21として、図3に示されたパルスシーケンスが使用されているが、他のパルスシーケンスを使用してもよい。以下に、他のパルスシーケンスの幾つかの例について説明する。
図7は、図3の縦磁化調整用パルスシーケンス21の変形例である。
図7に示す縦磁化調整用パルスシーケンス211は、4種類のRFパルス(45x、180y、180y、および-45x)と、速度エンコード勾配パルスGvと、クラッシャー勾配パルスGcrushとを有している。
図7の縦磁化調整用パルスシーケンス211では、RFパルス45xとRFパルス-45xとの間に2つのRFパルス180yが設けられており、2つのRFパルス180yの間に速度エンコード勾配パルスGvが設けられている。静磁場(B0)不均一による影響が無視できない場合は、このような2つのRFパルス180yを設けることによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分MzをMz=0、静脈血VEの縦磁化成分MzをMz=1にすることができる。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、速度エンコード勾配パルスGvを使用して動脈血および静脈血の位相をずらしている(図4(W2)および(V2)参照)。しかし、速度エンコード勾配パルスGvを使用する代わりに、クラッシャー勾配パルスを使用して動脈血および静脈血の位相をずらすこともできる。第2の実施形態では、クラッシャー勾配パルスを使用して動脈血および静脈血の位相をずらすパルスシーケンスついて説明する。
尚、第2の実施形態のMRIシステムのハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図8は、クラッシャー勾配パルスを使用して動脈血および静脈血の位相をずらすパルスシーケンスの一例を示す図である。
図8に示すパルスシーケンスPSは、縦磁化調整用パルスシーケンス212と、反転パルス22と、データ収集用パルスシーケンス23とを有している。
縦磁化調整用パルスシーケンス212は、3つのRFパルス(90x、180x、-90x)と、クラッシャー勾配パルスGk1、Gk2、およびGk3とを有している。クラッシャー勾配パルスGk1およびGk2は、極性、印加時間、勾配磁場の大きさが互いに同じパルスであり、上下方向SI(図2参照)に印加されている。次に、縦磁化調整用パルスシーケンス212を用いた場合の動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルの挙動について説明する。
図9は、縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されている間の動脈血ARと静脈血VEの磁化ベクトルの挙動を示す図である。
図9(W0)、(W1)、(W2)、および(W3)は、それぞれ、図8に示す縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されている間の時刻t=t0、t1、t2、およびt3における動脈血ARの磁化ベクトルの向きを示している。また、図9(V0)、(V1)、(V2)、および(V3)は、それぞれ、図8に示す縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されている間の時刻t=t0、t1、t2、およびt3における静脈血VEの磁化ベクトルの向きを示している。
各時刻t=t0、t1、t2、およびt3の意味は、以下の通りである。
t0:RFパルス90xの印加開始時刻
t1:RFパルス90xの印加終了時刻(クラッシャー勾配パルスGk1の印加開始時刻)
t2:クラッシャー勾配パルスGk2の印加終了時刻(RFパルス−90xの印加開始時刻)
t3:RFパルス−90xの印加終了時刻
次に、各時刻t=t0、t1、t2、およびt3における動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルの向きについて説明する。
(1)時刻t=t0
時刻t=t0は、RFパルス90xの印加が開始された時刻であるので、時刻t=t0の時点では、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、図9(W0)および(V0)に示すように、まだz軸方向を向いている。
(2)時刻t=t0〜t1
RFパルス90Xが印加される。
(3)時刻t=t1
RFパルス90xの印加が完了しているので、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、図9(W1)および(V1)に示すように、yz面内において、0°方向(z軸)から90°方向(y軸)に傾く。
(4)時刻t=t1〜t2
クラッシャー勾配パルスGk1およびGk2が印加され、更に、クラッシャー勾配パルスGk1とGk2との間に、RFパルス180yが送信される。
静脈血VEは、動脈血ARと比較して流速が十分に遅いので、時刻t1〜t2の間における静脈血VEの移動距離は無視できる。したがって、クラッシャー勾配パルスGk2の印加終了時刻t2における静脈血VEの磁化ベクトルの位相(図9の(V2)参照)は、クラッシャー勾配パルスGk1の印加開始時刻t1における静脈血VEの磁化ベクトルの位相(図4の(V1)参照)と同じである。
しかし、動脈血ARは、静脈血VEに対して、十分に速い血流速度で移動する。したがって、動脈血ARの磁化ベクトルの位相は、時刻t=t1〜t2の間に変化する。第2の実施形態では、クラッシャー勾配パルスGk1およびGk2vは、上下方向SI(図2参照)に印加されているので、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相が変化する。第2の実施形態では、図9(W2)に示すように、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相はz軸を中心に180°だけ変化するように、クラッシャー勾配パルスGk1およびGk2並びにRFパルス180yが規定されている。
したがって、図9の(W2)および(V2)を参照すると、時刻t2において、上下方向SIに流れる動脈血ARの磁化ベクトルの位相が、静脈血VEの磁化ベクトルの位相に対して180°ずれることがわかる。
(6)時刻t2〜t3
RFパルス−90Xが印加される。
(7)時刻t3
RFパルス−90xの印加が完了しているので、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルは、x軸を中心に−90°回転する。したがって、RFパルス−90xを送信することによって、動脈血ARおよび静脈血VEの磁化ベクトルを、図9(W3)および(V3)に示すように、yz面内において−90°回転させることができる。その後、横磁化成分Myをゼロにするためのクラッシャー勾配パルスGk3(図8参照)が印加される。
以上説明したように、図8に示されている縦磁化調整用パルスシーケンス212を実行することによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分MzはMz=−1になり、静脈血VEの縦磁化成分MzはMz=1になる(図9(W3)および(V3)参照)。したがって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分Mzを、静脈血VEの縦磁化成分Mzに対して十分に小さくすることができる。
縦磁化調整用パルスシーケンス212を実行した後に、図8に示すように、第1の待ち時間Tw1が経過した時点で、反転パルス22が送信される。反転パルス22は、非選択的反転パルスである。反転パルス22が送信された後、第2の待ち時間Tw2が経過した後に、データ収集用パルスシーケンス23が実行される。
次に、図8に示すパルスシーケンスPSを実行した場合、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分がどのように変化するかについて説明する。
図10は、図8に示すパルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示す図である。
図10(a)は、図8に示すパルスシーケンスPSを示している。尚、クラッシャー勾配パルスGk3は図示省略されている。
図10(b)は、縦磁化調整用パルスシーケンス212を実行してからデータ収集を開始するまでに、静脈血VEおよび動脈血ARの縦磁化成分がどのように変化するかをシミュレーションしたときの2つの縦磁化回復曲線C1およびC2を示している。
縦磁化回復曲線C1は静脈血VEの縦磁化回復曲線(破線)であり、縦磁化回復曲線C2は動脈血ARの縦磁化回復曲線(実線)である。
シミュレーション条件(S1)〜(S3)は、以下の通りである。
(S1)静脈血VEは、縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されることによって、時刻t11において、縦磁化成分MzがMz=1になる。
(S2)動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されることによって、時刻t11において、縦磁化成分MzがMz=−1になる。
(S3)静脈血VEが縦磁化成分Mz=−1からヌルポイントに到達するまでの時間は、1300ms。
以下に、縦磁化回復曲線C1およびC2について説明する。
(1)縦磁化回復曲線C1について
時刻t11において、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=1である(シミュレーション条件(S1)参照)。したがって、反転パルス22が送信されるまで、静脈血VEの縦磁化成分MzはMz=1のままである。
第1の待ち時間Tw1が経過した時点(時刻t12)において、反転パルス22が送信される。したがって、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=1からMz=−1に反転する。
縦磁化成分Mz=−1の静脈血VEは、1300ms経過した時点(時刻t13)でヌルポイントに到達する(シミュレーション条件(S3)参照)。
(2)縦磁化回復曲線C2について
時刻t11において、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、Mz=−1である(シミュレーション条件(S2)参照)。
時刻t11の経過後、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、第1の待ち時間Tw1の間に、縦緩和が進み、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、Mz=−M1にまで回復する。ただし、第1の待ち時間Tw1は非常に短いので(数msec)、−M1の値はゼロに近い値である。
時刻t12において、反転パルス22が送信されるので、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、−M1からM1に反転する。
動脈血ARは、時刻t12から再び縦緩和が進む。動脈血ARの縦磁化成分Mzは、時刻t12からデータ収集開始時点t13までの間に、M2にまで回復する。M2の値は、ほぼ「1」に近い値である。
以上説明したように、データ収集開始時刻t13では、動脈血ARの縦磁化成分Mzは「1」に近い値であるが、一方、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=0である。したがって、データ収集開始時刻t13において、データを収集することによって、動脈血ARが強調され、静脈血VEが抑制されたMR画像が得られることが分かる。
尚、上記のシミュレーション条件(S2)では、「動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されることによって、時刻t11において、縦磁化成分MzがMz=−1になる」としている。しかし、図9を参照しながら説明したように、縦磁化調整用パルスシーケンス212は、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分しか「−1」にすることはできない。したがって、撮像領域FOV内を左右方向RLや前後方向APに流れる動脈血ARは描出できないようにも思える。しかし、上下方向SIに流れる動脈血ARは、縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されることにより縦磁化成分が「−1」になった後、上下方向SIだけでなく、左右方向RLおよび前後方向APにも流れながら撮像領域FOVの全体に行き渡る。したがって、データ収集開始までには、縦磁化成分Mz=M2(図10参照)の動脈血ARが撮像領域FOVの全体に行き渡るので、撮像領域FOV内の全体に渡って動脈血ARを描出することができる。
次に、図8に示す縦磁化調整用パルスシーケンス212の変形例を説明する。
図11は、図8の縦磁化調整用パルスシーケンス212の変形例を示す図である。
図11に示す縦磁化調整用パルスシーケンス213は、4種類のRFパルス(90x、180y、180y、および-90x)と、クラッシャー勾配パルスGk11〜Gk14とを有している。
図11の縦磁化調整用パルスシーケンス213では、RFパルス90xとRFパルス-90xとの間に2つのRFパルス180yが設けられている。また、RFパルス90xとRFパルス180yとの間には、クラッシャー勾配パルスGk11が設けられ、2つのRFパルス180yの間には、クラッシャー勾配パルスGk12およびGk13が設けられ、RFパルス180yとRFパルス-90xとの間には、クラッシャー勾配パルスGk14が設けられている。静磁場(B0)不均一による影響が無視できない場合は、このようなパルスシーケンス213を用いることによって、上下方向SIに流れる動脈血ARの縦磁化成分MzをMz=−1、静脈血VEの縦磁化成分MzをMz=1にすることができる。
(3)第3の実施形態
第1および第2の実施形態では、上下方向SIに流れる動脈血の縦磁化成分のみを、静脈血の縦磁化成分よりも小さくしている。しかし、第3の実施形態では、複数の方向に流れる動脈血の縦磁化成分を、静脈血の縦磁化成分よりも小さくするやり方について説明する。
尚、第3の実施形態のMRIシステムのハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
図12は、第3の実施形態におけるパルスシーケンスの一例である。
図12に示すパルスシーケンスPSは、縦磁化調整用パルスシーケンス214と、反転パルス22と、データ収集用パルスシーケンス23とを有している。
縦磁化調整用パルスシーケンス214は、RFパルス(90x、150y、180y、-150y、-180y、-90y)と、速度エンコード勾配パルスGvと、クラッシャー勾配パルスGkとを有している。速度エンコード勾配パルスGvは、上下方向SIに印加されており、クラッシャー勾配パルスGkは、左右方向RLに印加されている。この縦磁化調整用パルスシーケンス214を用いることによって、上下方向SIと左右方向RLとの両方向について動脈血と静脈血の位相をずらすことができるので、動脈血をより強調して描出することが可能となる。
(4)第4の実施形態
第1〜第3の実施形態では、縦磁化調整用パルスシーケンスを実行した後に、反転パルス22を送信している。しかし、縦磁化調整用パルスシーケンスを実行する前に反転パルス22を送信することもできる。そこで、第4の実施形態では、縦磁化調整用パルスシーケンスを実行する前に反転パルス22を送信する例について説明する。
図13は、第4の実施形態における動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスの一例と、そのパルスシーケンスをどのようなタイミングで実行するかを説明する図である。
図13(a)は、被検体11の心電波形ECGを示すグラフ、および図13(b)は、動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスPSである。
図13(b)のパルスシーケンスPSには、反転パルス22、縦磁化調整用パルスシーケンス21、およびデータ収集用パルスシーケンス23の概略が示されている。
第4の実施形態の縦磁化調整用パルスシーケンス21は、図3に示す縦磁化調整用パルスシーケンス21と同じである。次に、図13のパルスシーケンスPSを実行した場合、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分がどのように変化するかについて説明する。
図14は、図13(b)のパルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示す。
縦磁化回復曲線C1は静脈血VEの縦磁化回復曲線(破線)であり、縦磁化回復曲線C2は動脈血ARの縦磁化回復曲線(実線)である。
以下に、縦磁化回復曲線C1およびC2について説明する。
時刻t11において、反転パルス22が送信される。したがって、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=1からMz=−1に反転する。
時刻t11の経過後、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分Mzは、第1の待ち時間Tw1の間に縦緩和が進み、動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=−M1にまで回復する。ただし、第1の待ち時間Tw1は非常に短いので(数msec)、−M1の値は−1に近い値である。
時刻t0において、縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行される。
図15は、縦磁化調整用パルスシーケンス21の実行を開始してから終了するまでの間の被検体11の動脈血ARと動脈血VEの磁化ベクトルの挙動を示す図である。
図15の説明は、第1の実施形態における図4と同様に説明できるので、図15の詳細な説明は省略する。図15では、時刻t=t0における動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化成分Mzが負の値(Mz=−M1)であるので、縦磁化調整用パルスシーケンス21を実行することによって、時刻t=t4において、静脈血VEの縦磁化成分Mzが負の値(Mz=−M2)になる。一方、動脈血AR2は、時刻t=t4において、Mz=0になる。
時刻t4以降、動脈血ARおよび静脈血VEは縦緩和が進み、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、時刻t13においてヌルポイントに到達する。一方、動脈血ARの縦磁化成分Mzは、時刻t4からデータ収集開始時点t13までの間に、M3にまで回復する。M3の値は、0.5程度の値である。
以上説明したように、データ収集開始時刻t13では、動脈血ARの縦磁化成分MzはMz≒0.5であるが、一方、静脈血VEの縦磁化成分Mzは、Mz=0である。したがって、データ収集開始時刻t13において、データを収集することによって、動脈血ARが強調され、静脈血VEが抑制されたMR画像が得られることが分かる。
第1〜第4の実施形態では、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達した時刻t13で、データの収集が開始されている。しかし、動脈血ARが強調され、静脈血VEを抑制することができるのであれば、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達する前にデータの収集を開始してもよく、又は、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達した後にデータの収集を開始してもよい。
第1〜第4の実施形態では、静脈血VEが抑制されたMR画像が得られることについて説明されている。しかし、本発明を用いることによって、静脈血VE以外の体液が抑制されたMR画像を得ることができる。例えば、関節液又は脳脊髄液の縦磁化成分がヌルポイントに到達した時点でデータの収集を開始することによって、動脈血ARが強調され、関節液又は脳脊髄液が抑制されたMR画像を得ることができる。
第1〜第4の実施形態では、反転パルス22は1個しか用いられていないが、反転パルス22を複数個用いることも可能である。反転パルス22としては、例えばAdiabatic パルスを用いることが好ましい。Adiabatic パルスを用いることによって、送信磁場(B1)不均一を低減することができる。
第1〜第4の実施形態では、反転パルス22は非選択的反転パルスであるが、非選択的反転パルスの代わりに、選択的反転パルスを使用してもよい。
第1〜第4の実施形態では、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達した時点でデータ収集を開始しているが、データ収集用パルスシーケンス23を開始した後で、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達するように設定することも可能である。
第1〜第4の実施形態では、静脈血VEの縦磁化成分がヌルポイントに到達した時点でデータを収集している。しかし、静脈血VEの信号強度よりも他の体液(関節液、脳脊髄液など)の信号強度を小さくしたい場合は、静脈血VEの代わりに他の体液の縦磁化成分がヌルポイントに到達した時点でデータを収集してもよい。
第1〜第4の実施形態では、心電信号7aに基づいて、パルスシーケンスを実行しているが、心電信号7aを使用せずにパルスシーケンスを実行することも可能のである。また、被検体の呼吸を解析する呼吸解析手段を備え、被検体の呼吸に同期してパルスシーケンスを実行させてもよい。
尚、第1〜第4の実施形態において、脂肪を抑制したい場合には、データ収集開始前に、STIR(Short TI Inversion Recovery)パルスを送信することによって、脂肪も抑制された画像を得ることができる。
本発明の第1の実施形態のMRIシステム1のブロック図である。 被検体11の撮像領域FOVを概略的に示す図である。 動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスの一例と、そのパルスシーケンスをどのようなタイミングで実行するかを説明する図である。 縦磁化調整用パルスシーケンス21が実行されている間の動脈血ARと静脈血VEの磁化ベクトルの挙動を概略的に示す図である。 パルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示している。 MRIシステム1の処理フローの一例を示す図である。 図3の縦磁化調整用パルスシーケンス21の変形例である。 クラッシャー勾配パルスを使用して動脈血および静脈血の位相をずらすパルスシーケンスの一例を示す図である。 縦磁化調整用パルスシーケンス212が実行されている間の動脈血ARと静脈血VEの磁化ベクトルの挙動を示す図である。 図8に示すパルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示す図である。 図8の縦磁化調整用パルスシーケンス212の変形例を示す図である。 第3の実施形態におけるパルスシーケンスの一例である。 第4の実施形態における動脈血ARを撮像するためのパルスシーケンスの一例と、そのパルスシーケンスをどのようなタイミングで実行するかを説明する図である。 図13(b)のパルスシーケンスPSを実行した場合の動脈血ARおよび静脈血VEの縦磁化回復曲線を示す。 縦磁化調整用パルスシーケンス21の実行を開始してから終了するまでの間の被検体11の動脈血ARと動脈血VEの磁化ベクトルの挙動を示す図である。
符号の説明
1 MRIシステム
2 マグネット
3 ボア
4 超伝導コイル
5 勾配コイル5
6 送信コイル6
7 心拍センサ
8 受信コイル
9 コントローラ
10 表示部
11 被検体
14 心臓
15 動脈
16 静脈
101 心電信号解析手段
102 コイル制御手段
103 画像再構成手段

Claims (17)

  1. 被検体の動脈血が、前記動脈血よりも遅い速度で流れる静脈血よりも強調されるように、前記被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体にRFパルスを送信する送信コイルと、
    前記被検体に勾配パルスを印加する勾配コイルと、
    前記送信コイルおよび前記勾配コイルを制御するコイル制御手段と、を有し、
    前記コイル制御手段は、
    (A)正の値の縦磁化成分を有する前記動脈血および前記静脈血に対して、前記動脈血の縦磁化成分を前記静脈血の縦磁化成分よりも小さくするための縦磁化調整用パルスシーケンスが実行され、
    (B)前記縦磁化調整用パルスシーケンスが実行された後、前記動脈血および前記静脈血の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスが送信され、
    (C)前記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる前記動脈血の縦磁化成分の絶対値が前記静脈血の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに前記動脈血のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスが実行される、
    ように、前記送信コイルおよび前記勾配コイルを制御する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 被検体の動脈血が、前記動脈血よりも遅い速度で流れる静脈血よりも強調されるように、前記被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体にRFパルスを送信する送信コイルと、
    前記被検体に勾配パルスを印加する勾配コイルと、
    前記送信コイルおよび前記勾配コイルを制御するコイル制御手段と、を有し、
    前記コイル制御手段は、
    (A)正の値の縦磁化成分を有する前記動脈血および前記静脈血が、負の値の縦磁化成分を有するように、前記動脈血および前記静脈血の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスが送信され、
    (B)前記縦磁化反転パルスが送信された後、前記動脈血の縦磁化成分を、前記静脈血の縦磁化成分よりも大きくするための縦磁化調整用パルスシーケンスが実行され、
    (C)前記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる前記動脈血の縦磁化成分の絶対値が前記静脈血の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに前記動脈血のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスが実行される、
    ように、前記送信コイルおよび前記勾配コイルを制御する、磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記コイル制御手段は、前記縦磁化調整用パルスシーケンスが実行されている間に、前記動脈血の磁化ベクトルの位相と前記静脈血の磁化ベクトルの位相とがずれるように、前記送信コイルおよび前記勾配コイルを制御する、請求項1又は2に記載のMRI装置。
  4. 前記コイル制御手段は、前記動脈血の磁化ベクトルの位相と前記静脈血の磁化ベクトルの位相とをずらすために、前記勾配コイルが速度エンコード勾配パルスを印加するように、前記勾配コイルを制御する、請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記コイル制御手段は、前記動脈血の磁化ベクトルの位相と前記静脈血の磁化ベクトルの位相とをずらすために、前記勾配コイルが、第1のクラッシャー勾配パルスと、第2のクラッシャー勾配パルスとを印加し、前記送信コイルが、前記第1のクラッシャー勾配パルスと前記第2のクラッシャー勾配パルスとの間に第1のRFパルスを送信するように、前記勾配コイルおよび前記送信コイルを制御する、請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記コイル制御手段は、
    (A)所定方向に流れる前記動脈血の磁化ベクトルの位相と前記静脈血の磁化ベクトルの位相とをずらすために、前記勾配コイルが速度エンコード勾配パルスを印加し、
    (B)前記所定方向とは別の方向に流れる前記動脈血の磁化ベクトルの位相と前記静脈血の磁化ベクトルの位相とをずらすために、前記勾配コイルが、第1のクラッシャー勾配パルスと、第2のクラッシャー勾配パルスとを印加し、前記送信コイルが、前記第1のクラッシャー勾配パルスと前記第2のクラッシャー勾配パルスとの間に第1のRFパルスを送信する、
    ように、前記勾配コイルおよび前記送信コイルを制御する、請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記速度エンコード勾配パルスは、前記所定方向に印加され、
    前記第1のクラッシャー勾配パルスと前記第2のクラッシャー勾配パルスは、前記別の方向に印加される、請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記被検体の心拍を検出し、心電信号を出力する心拍センサ、を有する、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記心電信号を解析する心電信号解析手段を有する、請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記被検体の呼吸を解析する呼吸解析手段を有する、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記縦磁化反転パルスは、非選択的RF反転パルスである、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記縦磁化反転パルスは、Adiabatic パルスである、請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記縦磁化反転パルスと前記データ収集用パルスシーケンスとの間の時間間隔は、前記静脈血の縦磁化成分が前記縦磁化反転パルスにより反転してからヌルポイントに到達するまでの時間である、請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記コイル制御手段は、前記送信コイルから、静止組織の縦磁化成分を反転させるための追加の縦磁化反転パルスが送信されるように、前記送信コイルを制御する請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 前記静止組織は脂肪である、請求項14に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  16. 被検体の動脈血が、前記動脈血よりも遅い速度で流れる静脈血よりも強調されるように、前記被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置の制御方法であって、
    正の値の縦磁化成分を有する前記動脈血および前記静脈血に対して、前記動脈血の縦磁化成分を前記静脈血の縦磁化成分よりも小さくするための縦磁化調整用パルスシーケンスを実行するステップと、
    前記縦磁化調整用パルスシーケンスが実行された後、前記動脈血および前記静脈血の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスを送信するステップと、
    前記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる前記動脈血の縦磁化成分の絶対値が前記静脈血の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに前記動脈血のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスを実行するステップと、
    を有する磁気共鳴イメージング装置の制御方法。
  17. 被検体の動脈血が、前記動脈血よりも遅い速度で流れる静脈血よりも強調されるように、前記被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置の制御方法であって、
    正の値の縦磁化成分を有する前記動脈血および前記静脈血が、負の値の縦磁化成分を有するように、前記動脈血および前記静脈血の縦磁化成分を反転するための縦磁化反転パルスを送信するステップと、
    前記縦磁化反転パルスが送信された後、前記動脈血の縦磁化成分を、前記静脈血の縦磁化成分よりも大きくするための縦磁化調整用パルスシーケンスを実行するステップと、
    前記縦磁化反転パルスが送信された後、撮像領域を流れる前記動脈血の縦磁化成分の絶対値が前記静脈血の縦磁化成分の絶対値よりも大きいときに前記動脈血のデータを収集するためのデータ収集用パルスシーケンスを実行するステップと、
    を有する磁気共鳴イメージング装置の制御方法。
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