JPH10319783A - ドラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板 - Google Patents
ドラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板Info
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Abstract
て維持することが可能なドラムユニットおよびドラムユ
ニットに用いられるアース板を提供する。 【解決手段】 ドラムユニットは、両端に開口部33を
有する円筒形状のドラム素管31と、シャフトピンが挿
通される支持孔35を有しドラム素管31の開口部33
に圧入されるフランジ部材32と、板状基材41の外周
縁から突出されドラム素管31の内周面に接触する爪部
材44とシャフトピンの外周に圧接する接触片46,4
7と貫通孔43周辺に設けられる補強部52とを有する
アース板40とを備えている。
Description
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられるド
ラムユニット及びドラムユニットに用いられるアース板
に関する。
露光部によって原稿を読み取り、感光体ドラム上に静電
潜像を形成する。感光体ドラムの周囲には、トナー画像
を形成するための現像装置が設けられている。現像装置
は、トナーホッパより供給されるトナーを感光体ドラム
上の静電潜像と逆極性に帯電させ、これを現像スリーブ
を介して感光体ドラム表面に付着させて画像の顕像化を
行っている。
成したドラム素管と、ドラム素管の両端開口部に圧入さ
れて軸受部を構成するフランジ部材とを有している。フ
ランジ部材の中央部には支持孔が設けられており、この
ドラムユニットを支持するシャフトピンがこの支持孔に
挿入される。ドラム素管と装置本体との導通を図るため
に、ドラム素管の内周面に当接する外周接触部と、シャ
フトピンの外周に当接する内周接触片とを有するアース
板をフランジ部材に取り付けることが考えられる。ドラ
ム素管は腐食を防止するためにアルミニウム等の表面が
酸化絶縁膜によって被覆されたものが用いられるため、
アース板との導通を図るためにアース板の外周接触部が
当接する位置の酸化絶縁膜を剥離する必要がある。
管の内径より外側に外周接触部が位置するようなアース
板をフランジ部材の内面に取り付け、ドラム素管にフラ
ンジ部材を取り付ける際にアース板の外周接触部がドラ
ム素管の内周面を傷つけながら圧入されるような構成に
したものが存在する。このとき、アース板の一部を折曲
してシャフトピンに圧接する内周接触片を構成し、ドラ
ムユニットの回転に伴って内周接触片がシャフトピンの
外周面に接触状態で摺動し、アース板とシャフトピンと
の導通を図るようにしている。
ムユニットでは、アース板を取り付けたフランジ部材を
ドラム素管の開口部に圧入してアース板とドラム素管と
の導通を図るとともに、画像形成装置のシャフトピンに
フランジ部材の支持孔を嵌合し、アース板の内周接触片
をシャフトピンに圧接させてアース板とシャフトピンと
の導通を図っている。このとき、アース板は、外周接触
部がドラム素管の内周面を傷つけながらフランジ部材と
ともに圧入されるため、中心部をドラム素管内方に膨出
させる方向の力を受けることとなる。このため、アース
板の内周接触片は、アース板のフランジ部材に当接する
面とは反対の面に突設されており、ドラム素管への圧入
に伴ってその先端部がシャフトピンから離れる方向に力
を受けることになる。このような力によりアース板が変
形してしまうと、内周接触片とシャフトピンとの接触不
良を招くおそれがある。
ンとの導通を安定して維持することが可能なドラムユニ
ットおよびドラムユニットに用いられるアース板の提供
にある。
ットは、導電性部材でなるシャフトピンに回転自在に支
持されるドラムユニットであって、ドラム素管と、フラ
ンジ部材と、アース板とを備えている。ドラム素管は両
端に開口部を有し円筒形状に構成されている。フランジ
部材は側面にアース取付部を有し、ドラム素管の開口部
に圧入されるとともに、シャフトピンが挿通されてこの
シャフトピンに支持される支持孔を有する。アース板は
導電性部材で構成され、中央部にシャフトピンが挿通さ
れる貫通孔が設けられフランジ部材の側面に取り付けら
れる板状基材と、フランジ部材がドラム素管の開口部に
圧入されたときドラム素管の内周面に接触するように板
状基材の外周縁から突出された外周接触部と、フランジ
部材がシャフトピンに支持されたときシャフトピンの外
周に圧接する内周接触部と、貫通孔の周辺を補強する補
強部とを備えている。
ランジ部材をドラム素管に圧入した際に、外周接触部と
ドラム素管との接触に伴う力によりアース板の板状基材
が変形することを防止でき、内周接触部とシャフトピン
との導通を安定して維持することが可能となる。ここ
で、アース板の内周接触部を、シャフトピンの長さ方向
の同一位置においてシャフトピンの外周に圧接する複数
の接触片により構成できる。この場合、シャフトピンか
らの反力により内周接触部が幾分たわむことになるが、
同一長さで構成されているため、板状基材に及ぼす力が
ほぼ等しくなり、シャフトピン挿入時にも板状基材の変
形を防止できる。
リング加工して構成することができ、また、貫通孔の周
辺に補強部材を固着して構成することも可能である。ま
た、アース板をステンレススチールで構成することも可
能である。本発明に係るドラムユニットに用いられるア
ース板は、円筒形状のドラム素管の両端開口部にフラン
ジ部材が圧入され、フランジ部材の中央部に設けられた
支持孔に導電性部材でなるシャフトピンが挿通されて回
転自在に支持されるドラムユニットに用いられるアース
板であって、導電性部材で構成されている。このアース
板は、中央部にシャフトピンが挿通される貫通孔が設け
られフランジ部材の側面に取り付けられる板状基材と、
フランジ部材がドラム素管の開口部に圧入されたときド
ラム素管の内周面に接触するように板状基材の外周縁か
ら突出された外周接触部と、フランジ部材がシャフトピ
ンに支持されたときシャフトピンの外周に圧接する内周
接触部と、貫通孔の周辺を補強する補強部とを備えてい
る。
いることによって、ドラム素管とシャフトピンとの導通
を安定して維持し、画像形成装置における画像形成を安
定したものとすることができる。内周接触部は、シャフ
トピンの長さ方向の同一位置において、シャフトピンの
外周に圧接する複数の接触片で構成することができる。
補強部としては、貫通孔の周縁をバーリング加工して構
成することができ、貫通孔の周辺に補強部材を固着して
構成することも可能である。さらに、このアース板をス
テンレススチールで構成することも可能である。
写機の縦断面図を図1に示す。複写機1は、図1に示す
ように、その上部に原稿読み取りのための露光部5が設
けられている。露光部5は、光源,ミラー,レンズユニ
ット等から構成されている。また、複写機1の中央部に
は、読み取った原稿のトナー画像を形成するための画像
形成部6が設けられている。画像形成部6は、表面に静
電潜像が形成される感光体ドラム7を有している。感光
体ドラム7の周囲には、帯電装置8と現像装置9と転写
分離装置10とクリーニング装置11とが配置されてい
る。
ている。給紙部12は、複写機1の図1右側に設けられ
たバイパステーブル13と、複写機1の下部に上下に並
べて配置された3つの給紙カセット14,15,16と
大型給紙カセット17と、バイパステーブル13または
給紙カセット14〜17に収納された用紙を画像形成部
6に搬送するための用紙送り出し装置18とから構成さ
れている。画像形成部6の用紙搬送方向下流側には、用
紙を装置の図1左側に搬送するための排紙搬送路19
と、用紙上のトナー画像を溶融定着する定着装置20
と、定着時の用紙を排出するための排出ローラ21と、
用紙を受けるための排紙トレイ22とが設けられてい
る。
トナーホッパ23が取り付けられている。トナーホッパ
23には着脱自在にトナーカートリッジ24が装着され
る。感光体ドラム7は、図2に示すようにドラム素管3
1とフランジ部材32,32とを有している。ドラム素
管31は、導電性金属を円筒形状に構成したものであ
り、たとえばアルミニウム基材の外周面に有機感光体
(OPC)の感光層が形成されたものが採用される。
3,33が形成されており、開口端には所定長さで肉厚
の薄いフランジ嵌合部34,34が形成されている。フ
ランジ部材32を図3、図4に基づいて説明する。フラ
ンジ部材32は、POM,ADCなどの樹脂により略円
板形状に構成されており、外径がドラム素管31のフラ
ンジ嵌合部34の内径と略同一に構成されている。フラ
ンジ部材32の内面側には、アース板取り付け用の突起
36,36が突設されている。また、フランジ部材32
の中央に突設された突起37には、ドラムユニットを支
持するために装置本体に設けられたシャフトピンに嵌合
する支持孔35が穿設されている。さらに、フランジ部
材32の外周面は、ドラム素管31のフランジ嵌合部3
4に挿入される当接部38を構成しており、内面側は後
述するアース板の凹所に対応して面取りされた面取部3
9が形成されている。
鋼で構成されるアース板40が取り付けられる。アース
板40を図5、図6を用いて説明する。アース板40
は、ドラム素管31のフランジ嵌合部34の内径よりも
小さな外径を有する板状基材41を有している。また、
アース板40にはフランジ部材32の突起36,37に
対応して取付孔42,42及び貫通孔43が設けられて
いる。
周より先端が突出する爪部材44,44が設けられてい
る。この爪部材44,44は、ドラム素管31のフラン
ジ嵌合部34の内径より外側に先端が位置するように構
成され、平面視両側に凹設される凹所45,45により
弾性変形可能になっている。アース板40の板状基材4
1には、外周部から内方に折曲された2つの接触片4
6,47が設けられている。接触片46,47は、板状
基材41からフランジ部材32への取付面と反対側に折
り曲げられた折曲部48,50を有している。この折曲
部48,50の先端部はさらに外側に折曲されて接触部
49,51を構成している。この接触部49,51の内
周面はフランジ部材32が支持されるシャフトピンの径
よりやや小さい距離に設定されており、シャフトピンに
取り付けられたとき接触部49,51がシャフトピンの
外周面を圧接するように構成されている。接触片46の
接触部49および接触片47の接触部51は、それぞれ
シャフトピンの長さ方向において同一位置でシャフトピ
ンに当接するように、板状基材41からの距離が同一に
構成されている。
は、接触片46,47と同方向に突設された補強部52
が設けられている。この補強部52は、板状基材41の
貫通孔43を抜き加工により構成する際に同時にバーリ
ング加工により形成することができる。補強部52は、
貫通孔43の周辺における曲げ強度を補強し、板状基材
41が応力を受けて変形することを防止する。したがっ
て、このアース板40が取り付けられたフランジ部材3
2をドラム素管31の開口部33に圧入する際に、板状
基材41が変形することを防止し、接触片46,47と
シャフトピンとの接触を確実に維持できる。
36,36に、取付孔42,42を嵌合することによ
り、フランジ部材32の内面に取り付けられる。アース
板40が取り付けられたフランジ部材32は、ドラム素
管31の開口部33に圧入される。このとき、アース板
40の爪部材44,44は、ドラム素管31の内面を傷
つけながら圧入されることとなる。したがって、ドラム
素管31内面の酸化絶縁膜が爪部材44,44によって
剥離され、爪部材44,44はドラム素管31のフラン
ジ嵌合部34の内周面と当接して弾性変形し、アース板
40とドラム素管31との電気的導通が図られる。
2,32を取り付けた後、装置本体に設けられたシャフ
トピンに対して支持孔35,35が嵌合される。このと
き、アース板40に設けられている接触片46,47の
接触部49,51がシャフトピンに圧接しているため、
アース板40とシャフトピンとの電気的導通が得られ
る。なお、この場合、接触部49,51はシャフトピン
からの反力を受けて幾分たわむことになるが、それぞれ
同一の長さを有しているので、板状基材41に及ぼす力
がほぼ等しくなり、シャフトピン挿入時の板状基材の変
形をも防止できる。
て説明したが、レーザプリンタまたはファクシミリ装置
等に用いられる感光体ドラムについても同様に実施する
ことが可能である。 (B)ドラム素管としてステンレス鋼を基材としたも
の、外周面に無機感光材料による感光層を形成したもの
等種々のものについて適用することが可能である。 (C)アース板として、銅または銅合金のものを利用す
れば、さらにドラム素管の真円精度低下を防止できる。 (D)上述の実施例では、接触片をシャフトピンを挟ん
で互いに対向する位置に設けているが、3方向、4方向
またはそれ以上の方向からシャフトピンを挟むように接
触片を設けることも可能である。 (E)図7に示すように、各接触片46,47がシャフ
トピンの長さ方向に対して異なる位置で接触するように
構成されていてもよい。この場合、各接触片46,47
の接触部49,51は、シャフトピンの長さ方向におい
て異なる位置でシャフトピンに接触しており、接触片4
6,47との当接部におけるシャフトピンの磨耗を低減
することが可能となる。 (F)補強部は、板状基材の貫通孔の周辺に他部材を固
着して構成することが可能である。固着する方法は溶
接、接着剤による接着、ビス止めなどが考えられる。
板に設けた補強部が板状基材の変形を防止しており、内
周接触部とシャフトピンとの接触不良を防止できる。特
に、アース板が取り付けられたフランジ部材をドラム素
管に圧入する際に、外周接触部がドラム素管の内周面を
傷つけながら圧入され、これに伴う応力が板状基材にか
かることとなるが、補強部により板状部材の変形を防止
することができる。
られるアース板では、画像形成装置などのドラムユニッ
トに用いることによって、ドラム素管のアースを良好に
維持し、画像形成時のノイズの発生を防止できる。
図。
Claims (10)
- 【請求項1】導電性部材でなるシャフトピンに回転自在
に支持されるドラムユニットであって、 両端に開口部を有する円筒形状のドラム素管と、 側面にアース取付部を有し、前記ドラム素管の開口部に
圧入されるとともに、前記シャフトピンが挿通されてこ
のシャフトピンに支持される支持孔を有するフランジ部
材と、 中央部に前記シャフトピンが挿通される貫通孔が設けら
れ前記フランジ部材のアース取付部に取り付けられる板
状基材と、前記フランジ部材が前記ドラム素管の開口部
に圧入されたとき前記ドラム素管の内周面に接触するよ
うに前記板状基材の外周縁から突出された外周接触部
と、前記フランジ部材が前記シャフトピンに支持された
とき前記シャフトピンの外周に圧接する内周接触部と、
前記貫通孔の周辺を補強する補強部とが設けられてなる
導電性のアース板と、を備えるドラムユニット。 - 【請求項2】前記アース板の内周接触部は、前記シャフ
トピンの長さ方向の同一位置において前記シャフトピン
の外周に圧接する複数の接触片からなる、請求項1に記
載のドラムユニット。 - 【請求項3】前記補強部は前記貫通孔の周縁をバーリン
グ加工したものである、請求項1または2に記載のドラ
ムユニット。 - 【請求項4】前記補強部は前記貫通孔の周辺に補強部材
を固着してなる、請求項1または2に記載のドラムユニ
ット。 - 【請求項5】前記アース板はステンレススチールで構成
される、請求項1〜4のいずれかに記載のドラムユニッ
ト。 - 【請求項6】円筒形状のドラム素管の両端開口部にフラ
ンジ部材が圧入され、前記フランジ部材の中央部に設け
られた支持孔に導電性部材でなるシャフトピンが挿通さ
れて回転自在に支持されるドラムユニットに用いられる
アース板であって、 導電性部材で構成され、中央部に前記シャフトピンが挿
通される貫通孔が設けられ前記フランジ部材の側面に取
り付けられる板状基材と、前記フランジ部材が前記ドラ
ム素管の開口部に圧入されたとき前記ドラム素管の内周
面に接触するように前記板状基材の外周縁から突出され
た外周接触部と、前記フランジ部材が前記シャフトピン
に支持されたとき前記シャフトピンの外周に圧接する内
周接触部と、前記貫通孔の周辺を補強する補強部とを備
えるドラムユニットに用いられるアース板。 - 【請求項7】前記内周接触部は、前記シャフトピンの長
さ方向の同一位置において前記シャフトピンの外周に圧
接する複数の接触片からなる、請求項6に記載のドラム
ユニットに用いられるアース板。 - 【請求項8】前記補強部は前記貫通孔の周縁をバーリン
グ加工したものである、請求項6または7に記載のドラ
ムユニットに用いられるアース板。 - 【請求項9】前記補強部は前記貫通孔の周辺に補強部材
を固着してなる、請求項6または7に記載のドラムユニ
ットに用いられるアース板。 - 【請求項10】ステンレススチールで構成される、請求
項6〜9のいずれかに記載のドラムユニットに用いられ
るアース板。
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