JP2014095772A - アース板、端部部材、及び感光体ドラムユニット - Google Patents

アース板、端部部材、及び感光体ドラムユニット Download PDF

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Abstract

【課題】端部部材と感光体ドラムとの安定した固定及び通電を可能とする端部部材を提供する。
【解決手段】感光体ドラム(11)の端部に装着される端部部材(20)であって、感光体ドラムの内側に挿入される部位である嵌合部(24)を具備する端部部材本体(21)と、嵌合部に接触して配置されるアース板(30)と、を有し、アース板は、嵌合部のうち感光体ドラムには接しない面である端面に配置される基部(31)と、基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片(32)と、を備え、保持片はその少なくとも一部が嵌合部の外周面に重なるように接触している。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置に備えられる端部部材、該端部部材を具備する感光体ドラムユニット、及び端部部材に配置されるアース板に関する。
レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置には感光体ドラムが備えられている。感光体ドラムは、紙等の記録媒体に転写されるべき文字や図形等の内容が形成される部材である。このような感光体ドラムは、アルミニウム等の導電性を有する基体の外周面に感光層が被覆されて構成されている。被覆される感光層の種類は当該感光体ドラムが適用される装置により適宜選択できる。
感光体ドラムの両端には、感光体ドラムを画像形成装置本体(以下「装置本体」と記載することがある。)に保持するとともに、感光体ドラムを円筒軸を中心に回転させるための端部部材が装着される。従って感光体ドラムは、その両端に端部部材が装着された状態で感光体ドラムユニットとして装置本体に配置されている。
従来において感光体ドラムへの端部部材の装着は、円筒形状である感光体ドラムの内側に端部部材の一部(嵌合部)を差し込み、嵌合部の外表面と感光体ドラムの内表面とを接着剤により固定することで行われる。従って、この場合には端部部材の嵌合部が感光体ドラムの内側に差し込まれ、端部部材と感光体ドラムとが接着剤により固定される。
ここで、感光体ドラムに端部部材を接着剤により固定することについて、剥離や負荷トルクへの耐久力(トルク強度)等のような接着性に問題があった。これは、感光体ドラムユニットは回転及び停止を繰り返すとともに、作動時には加熱されるという動作環境、及び、運搬による振動や雰囲気変化等に起因すると考えられる。具体例としては、端部部材、感光体ドラム、及び接着剤の熱膨張率がそれぞれ異なるため、熱負荷によるヒートショックが生じ、接着面が破壊されることが挙げられる。また、例えば端部部材として用いられることが多いポリアセタール樹脂は、コストを低く抑えることができるとともに、摺動性に優れておりギア駆動等における騒音を低減できる特徴を有しているが、このような樹脂は接着剤との相性により接着性に問題が生じることがあった。
かかる観点から感光体ドラムと端部部材との接着性を高める技術が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1によれば、樹脂製端部部材の嵌合部に射出成型の際あらかじめ溝を設けてアンカー効果等により接着性を向上させることができる。
特許文献2には、感光体ドラムに端部部材を挿入した後に機械的に「かしめて」固定する技術が開示されている。
ところで、感光体ドラムは装置本体から電圧印加により帯電され、この帯電状態により形成されるべき画像を現像することから、画像の形成、媒体への転写等の各プロセスでは必要に応じて帯電及び除電が行われる。そして除電の際には感光体ドラムを装置本体側に電気的に接続してアースを取る必要がある。
そのため、例えば特許文献3に開示されているように、端部部材に金属等で形成された導電性部材を配置して電気的に接続した状態を得る方法が知られている。
特開2001−83838号公報 特開平06−230706号公報 特許第3352609号公報
しかしながら、例えばリユースの端部部材の中には特許文献1に記載のような溝を有していないものも多く、そのまま接着すると十分な接着強度を得ることができない。
また、特許文献2に記載のようにかしめによる固定では生産性が低下し、製品についても感光体ドラムの振れや端部真円度が低下してしまう虞がある。
一方、特許文献3に記載のように電気的な接続を得るに際して感光体ドラムの内表面にアルマイト皮膜が形成されている等により電気的な接続を安定して取れないことがある。
すなわち、端部部材を感光体ドラムに装着するに際して、安定した固定及び電気的な接続の改善が必要とされていた。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、端部部材と感光体ドラムとの安定した固定及び通電を可能とする端部部材を提供することを課題とする。また当該端部部材を備える感光体ドラムユニット、及び端部部材に具備されるアース板を提供する。
以下、本発明について説明する。ここではわかりやすさのため括弧書きにて図面の参照符号を付すが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、感光体ドラム(11)の端部に装着される端部部材(20)であって、感光体ドラムの内側に挿入される部位である嵌合部(24)を具備する端部部材本体(21)と、嵌合部に接触して配置されるアース板(30)と、を有し、アース板は、嵌合部のうち感光体ドラムには接しない面である端面に配置される基部(31)と、基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片(32)と、を備え、保持片はその少なくとも一部が嵌合部の外周面に重なるように接触している、端部部材である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端部部材(20)において、保持片(32)には嵌合部(24)の表面に係止する係止手段(33)が備えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の端部部材(20)において、係止手段(33)が保持片(32)から突出するように設けられた突起である。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の端部部材(20)において、係止手段(33)が保持片(32)の表面に形成された粗面である。
請求項5に記載の発明は、筒状の感光体ドラム(11)と、感光体ドラムの端部に装着される端部部材(20)と、を備え、端部部材は、感光体ドラムの内側に挿入される部位である嵌合部(24)を具備する端部部材本体(21)と、嵌合部に接触して配置されるアース板(30)と、を有し、アース板は、嵌合部のうち感光体ドラムには接しない面である端面に配置される基部(31)と、基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片(32)と、を備え、保持片は少なくとも一部が感光体ドラムの内面と嵌合部の外周面との間に挟まれて配置されて感光体ドラムに接触している、感光体ドラムユニット(10)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の感光体ドラムユニット(10)において、保持片(32)には嵌合部(24)の表面及び感光体ドラムの少なくとも一方に係止する係止手段(33、34)が備えられる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の感光体ドラムユニット(10)において、係止手段(33、34)が保持片(32)から突出するように設けられた突起である。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の感光体ドラムユニットにおいて、係止手段(33、23)が保持片(32)の表面に形成された粗面である。
請求項9に記載の発明は、基部(31)と、基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片(32)と、保持片に具備された係止手段(33、34)と、を備える、アース板(30)である。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のアース板(30)において、係止手段(33、34)が保持片(32)から突出するように設けられた突起である。
請求項11に記載の発明は、請求項8又は9に記載のアース板(30)において、係止手段(33、34)が保持片(32)の表面に形成された粗面である。
本発明によれば、端部部材を安定して感光体ドラムの端部に保持し、かつ、安定した通電性を得られる。
感光体ドラムユニット10の外観斜視図である。 端部部材20の分解斜視図である。 端部部材20の分解断面図である。 図4(a)は端部部材20の斜視図、図4(b)端部部材20の断面図である。 感光体ドラムユニット10の断面のうち端部部材20が配置された部位に注目した図である。 図6(a)は感光体ドラムユニット10に通電軸1が挿入された姿勢を説明する外観図、図6(b)は感光体ドラムユニット10に通電軸1が挿入された姿勢を説明する断面図である。 図7(a)はアース板130の斜視図、図7(b)がアース板130の断面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態例を説明する図で、端部部材20を具備する感光体ドラムユニット10の外観斜視図である。
感光体ドラムユニット10は、レーザープリンタや複写機等の画像形成装置に装着され、紙等の記録媒体に転写すべき文字や図形等が形成される。図1からわかるように感光体ドラムユニット10は、感光体ドラム11、端部部材20、及びフタ部材40を備えている。
感光体ドラム11は、円筒形状である基体の外周面に感光層を被覆した部材である。基体はアルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料が円筒形状に形成されたものである。基体の外周面に形成される感光層は特に限定されることはなく、その目的に応じて公知のものを適用することができる。ここで、基体としてアルミニウム合金が用いられる場合、その種類は特に限定されるものではないが、感光体ドラムの導電性基体として用いられることが多い6000系、5000系、3000系のアルミニウム合金であることが好ましい。
基体は、切削加工、押し出し加工、引き抜き加工等で円筒形状を形成することにより製造することができる。そして基体の外周面に感光層を塗布する等して積層し、感光体ドラム11を作製することが可能である。
端部部材20は端部部材の1つの形態であり、感光体ドラム11の端部のうち一方の端部に取り付けられ、端部部材本体21及びアース板30を備えている。図2に端部部材20の分解斜視図、図3には図2にIII−IIIで示した線に沿った軸方向における分解断面図を示した。
端部部材本体21は、画像形成装置の回転駆動軸から回転駆動力を直接、又は他の部材を介して受けて感光体ドラムユニット10自体を回転させる部材である。そのため、端部部材本体21には回転力を伝達させるための歯車が設けられた歯車部22が具備されている。また、当該歯車により隣接する他のローラ(例えば帯電ローラ等)にもこの回転力を伝達することができる。
このような端部部材本体21は、全体として円筒状であり、端部部材本体21には、歯車部22、接触壁部23、及び嵌合部24が円筒軸方向に配列される。
歯車部22は、端部部材本体21の外周面に歯車が形成された部位であり、この歯車により装置本体からの回転駆動力が伝達される。従って、歯車の種類は特に限定されることなく、はす歯歯車や平歯車等でよい。また、本形態例では歯車部が設けられた例を示したが、端部部材本体には必ずしも歯車部が備えられている必要はない。また、後述するフタ部材40側に歯車が設けられてもよい。
なお、本形態では回転駆動力の伝達手段として歯車を例示したが、装置本体から回転力を伝達することができれば他の手段を用いてもよい。これには例えば非円形の断面を有する軸受部材を備えることにより装置本体の駆動軸と係合してカップリングを構成する形態を挙げることができる。
接触壁部23は、嵌合部24よりも外周側直径が大きく形成された部位である。接触壁部23は、図1及び後で説明する図5、図6からわかるように、端部部材20を感光体ドラム11に装着した姿勢で、接触壁部23の面が感光体ドラム11の端面に接触するように配置される。これにより端部部材20の感光体ドラム11への挿入深さが規制される。
嵌合部24は、端部部材の一端側であるとともに、感光体ドラム11の内側に挿入され、端部部材20を感光体ドラム11に固定する部位である。従って、嵌合部24の外径は、感光体ドラム11の円筒形状の内側に挿入可能な範囲で、感光体ドラム11の内径と概ね同じである。
感光体ドラムユニット10が、装置本体に装着されるプロセスカートリッジに備えられる際には、上記歯車部22を介して装置本体からの回転駆動力を確実に、かつ、繰り返し伝達する必要がある。従って、端部部材20は脱落やゆるみ等がないように強固に感光体ドラムに結合される。
なお、端部部材本体21の円筒である内側には、図3の断面図からわかるように、円筒の内側の一部が塞がれて、ここに装置本体の通電軸1(図6(a)、図6(b)参照。)を通す穴21aが設けられている。
このような端部部材本体21は、必ずしも限定されることはないが、結晶性樹脂により形成されていることが好ましい。結晶性樹脂であれば、金型を用いて射出成型するに際し、流れが良好であることから成型加工性がよく、ガラス転移点にまで冷却させなくても結晶化して固化することにより離型することができることから、生産性を大きく向上させることが可能である。また、結晶性樹脂は、耐熱性、耐溶剤性に優れ、耐摩擦摩耗性や摺動性も良好であり、さらには剛性及び硬さの観点からも端部部材に適用する材料として好ましい。
結晶性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、メチルペンテン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン等を挙げることができる。
この中でも成型加工性の観点からポリアセタールを用いることが好ましい。
端部部材20は、後述するように感光体ドラム11に装着する際に必ずしも接着剤を必要としないことから、端部部材本体21の嵌合部24に、溝が予め設けられていても、設けられていなくてもよい。
アース板30は、図2、図3からわかるように、所定の形状に変形された板状の部材であり、導電性材料により形成されている。これにより後述するように感光体ドラム11に端部部材20を安定して固定するとともに、感光体ドラム11と装置本体との安定した通電を確保することができる。用いられる材料は導電性を有するものであれば特に限定することはないが電気抵抗値が低い観点から金属材料であることが好ましく、これには例えばステンレス合金や銅合金等を挙げることができる。
アース板30は、基部31、保持片32、係止手段33、34を備えて構成されている。
基部31はアース板30の基部となる部位であり、本形態では平板状である。ただし、必ずしも平板状である必要はなく凹凸が具備されるものや、その他何らかの3次元的形状を備えているものであってもよい。
基部31は感光体ドラム11の内側に内包される大きさとされており、装置本体側の通電軸1(図6(a)、図6(b)参照。)を挿入できる貫通孔31aが設けられている。この貫通孔31aには、該貫通孔31aの縁から貫通孔31aを塞ぐ方向に延びる2つの板状の接触板31bが形成されている。
保持片32は、基部31から該基部31の外に向けて延びる片であり、本形態では基部31の外周縁部に複数の保持片32が所定の間隔で配置されている。保持片32は後述するように、その少なくとも一部(先端部)が端部部材本体21の嵌合部24の外周面に重なるように接し、感光体ドラム11の内面と嵌合部24の外周面との間に挟まれるように位置づけられる。従って、保持片32はこのように位置づけられる大きさ(長さ)を備えている。
係止手段33は、保持片32に設けられ、端部部材20が感光体ドラム11に装着された姿勢で端部部材本体21側に作用してアース板30を係止する手段である。本形態では、係止手段33は端部部材本体21に向けて突出する突起である。また、本形態では係止手段33は、複数の保持片32の1つ置きに配置されている(図2には2つの係止手段33が表れており、他は死角となって見えない。)。
係止手段34は、保持片32に設けられ、端部部材20が感光体ドラム11に装着された姿勢で感光体ドラム11側に作用してアース板30を係止する手段である。本形態では、係止手段34は端部部材本体21とは反対側に向けて突出する突起である。また、本形態では係止手段34は、複数の保持片32のうち、係止手段33が配置されていない保持片32に配置されている(図2には2つの係止手段34が表れており、他は死角となって見えない。)。
本形態では係止手段33、34として突起を例示したが、端部部材本体21、感光体ドラム11に対して高い摩擦力を有して係止する形態であってもよい。例えば保持片32の表面を機械的な処理や化学的処理により表面を粗して粗面が形成された形態を挙げることができる。機械的な処理としては例えば刃物等により表面を傷つけてバリを立たせる方法やショットブラスト等を挙げることができる。一方、化学的処理としてはエッチング等を挙げることができる。また、これら各種の手段を併用してもよい。
ただし、これら各種の処理は保持片と感光体ドラムとの導電性(特に表面電気伝導度)を考慮して施されることが好ましい。安定した導電性の確保も重要だからである。
以上のような端部部材本体21とアース板30とが次のように組み合わされて端部部材20とされている。図4に図を示した。図4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)にIVb−IVbで示した線に沿った断面図である。
図4(a)、図4(b)からわかるように、端部部材本体21の端面のうち、嵌合部24側の端面(感光体ドラム11には接しない面)を塞ぐようにアース板30の基部31が重ねられる。そして保持片32が、接触壁部23の方向に向けて延びるように嵌合部24の外面に沿って配置される。これにより図4(b)からわかるように、保持片32の係止手段33である突起が端部部材本体21の嵌合部24の外周面に引っ掛かるように係止してアース板30が端部部材本体21に保持される。
図1に戻り、フタ部材40について説明する。フタ部材40は、感光体ドラム11の端部のうち、端部部材20が配置される側とは反対側の端部に装着される端部部材である。フタ部材40は、歯車部は備えられていないが端部部材の1つの形態である。従ってその材質は端部部材20と同様である。
フタ部材40は円盤状である軸受部40aと、該軸受部40aの面から感光体ドラム11の内側に突出する嵌合部40b(図1に透視して破線で示している。)と、を備えている。そしてフタ部材40では、感光体ドラム11の円筒内側に嵌合される嵌合部40bと、感光体ドラム11の一端面を覆うように配置される軸受部40aとが同軸に形成されている。ここで軸受部40aは、感光体ドラム11の端面を覆う円板状であるとともに、軸を受ける部位を具備する。
本形態では端部部材20にアース板30が配置された例を説明したが、フタ部材40側にアース板30が配置されてもよい。その場合であっても上記説明したものと同様のアース板を適用することができる。
感光体ドラムユニット10は、以上説明した各部材を例えば次のように組み合わせることにより作製される。図5には感光体ドラム11の一端側に端部部材20が装着された部位の軸方向断面を表した。
初めに、端部部材本体21にアース板30を取り付けて図4に示した状態とする。これによれば、保持片32、係止手段33により比較的安定してアース板30が端部部材本体21に組み合わされる。
次にこれを任意の圧入手段により、感光体ドラム11の一端側の開口部分から端部部材20の嵌合部24を差し込むように端部部材20を挿入する。その際には、接触壁部23が感光体ドラム11の端面に接触するまで挿入する。圧入手段としては例えばエア、油圧、又は電気シリンダを用いることができる。その際には圧入方向、端部部材の軸線、及び感光体ドラムの軸線を合わせて圧入を行うことで精度のよい組み付けをすることができる。これにより図5に示した状態となる。このとき、上記したようにアース板30の保持片32が嵌合部24の外周面に沿って配置されているので、保持片32が嵌合部24と感光体ドラム11の内面との間に挟まれるようにして感光体ドラムの内面に接触する。さらには、保持片32の係止手段34である突起が感光体ドラム11の内面に引っ掛かるように係止する。
以上のように、アース板30の少なくとも一部が端部部材本体21の嵌合部24の外周面と、感光体ドラム11の内面との間に挟まれて配置されることにより、端部部材20が感光体ドラム11に安定して保持される。また、当該挟まれた部分では感光体ドラム11とアース板30との密着性が高く、通電性の安定も図られる。
さらに、本形態のようにアース板30の当該挟まれる部分に係止手段が設けられていれば、端部部材本体21、アース板30、及び感光体ドラム11が係止手段により引っ掛かるように係り合い、さらに強力に保持される。また、当該係止手段の部位ではアース板30と感光体ドラム11とがさらに強く接触するので通電性の安定性も向上する。
本形態では端部部材20と感光体ドラム11とを接着するための接着剤を不要とすることができる。これにより感光体ドラムユニットの製造時において接着剤の飛散による不具合の発生を防止することが可能である。ただし、接着剤を用いることを妨げるものではなく、例えば接着剤を少量にして用いてもよい。
接着剤を用いる場合には、特に限定されることはないが、シアノアクリレート系、ポリウレタン系、アクリル樹脂系を用いることが好ましい。その中でも特に、周囲の水分によって急速に硬化するため硬化速度の速いシアノアクリレート系接着剤が好ましい。
一方、フタ部材40は、感光体ドラム11の端部のうち、端部部材20が取り付けられた端部とは反対側に固定される。これには公知の方法を適用することができる。ただし、上記したようにフタ部材40についてもアース板30を配置することができる。すなわち、このときにはアース板30を通電は考慮しないフタ部材40の固定手段として用いてもよい。
次に、感光体ドラムユニット10に、装置本体側に配置された通電軸1が挿入された場面における態様を説明する。図6に説明のための図を示した。図6(a)が感光体ドラムユニット10のうち端部部材20が配置された側を表した外観図、図6(b)が図6(a)と同じ視点による軸方向断面図である。
図6(a)、図6(b)からわかるように、装置本体側の通電軸1は端部部材本体21の円筒である内側を貫通し、他端側から突出するように延びる。このとき、通電軸1は端部部材本体21の孔21a及びアース板30の貫通孔31aをそれぞれ貫通する。貫通孔31aには上記のように接触板31bが設けられているので、通電軸1は接触板31bを押しのけるように貫通孔31aを貫通し、接触板31bが通電軸1と接触する。
このような構成により感光体ドラム11、アース板30及び通電軸1が電気的に通じる。そして端部部材20の上記構成により、安定した電気的な接触状態を得ることができる。
図7は他の形態を説明する図で、図7(a)はアース板130の外観斜視図、図7(b)は図7(a)にVIIb−VIIbに沿った断面図である。アース板130以外の構成は上記と同じなので、ここではアース板130について説明し、他の構成は省略する。
アース板130は、基部31及び保持片132を備えている。ここで基部31はアース板30と同様である。
本形態では保持片132が、基部31の外周から立設するように設けられた筒状体により形成されている。従ってアース板130では基部31を底部とし保持片132が壁部となる浅い有底円筒状である。また、本形態では保持片132の両面に係止手段として粗面が形成されている。
このようなアース板130、及びこれを用いた端部部材、感光体ドラムユニットによっても上記と同様の効果を奏する。
10 感光体ドラムユニット
11 感光体ドラム
20 端部部材
21 端部部材本体
22 歯車部
23 接触壁部
24 嵌合部
30 アース板
31 基部
32 保持片
33 係止手段
34 係止手段
40 フタ部材
130 アース板
132 保持片

Claims (11)

  1. 感光体ドラムの端部に装着される端部部材であって、
    前記感光体ドラムの内側に挿入される部位である嵌合部を具備する端部部材本体と、
    前記嵌合部に接触して配置されるアース板と、を有し、
    前記アース板は、
    前記嵌合部のうち前記感光体ドラムには接しない面である端面に配置される基部と、
    前記基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片と、を備え、
    前記保持片はその少なくとも一部が前記嵌合部の外周面に重なるように接触している、端部部材。
  2. 前記保持片には前記嵌合部の表面に係止する係止手段が備えられる請求項1に記載の端部部材。
  3. 前記係止手段が前記保持片から突出するように設けられた突起である請求項2に記載の端部部材。
  4. 前記係止手段が前記保持片の表面に形成された粗面である請求項2又は3に記載の端部部材。
  5. 筒状の感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの端部に装着される端部部材と、を備え、
    前記端部部材は、
    前記感光体ドラムの内側に挿入される部位である嵌合部を具備する端部部材本体と、
    前記嵌合部に接触して配置されるアース板と、を有し、
    前記アース板は、
    前記嵌合部のうち前記感光体ドラムには接しない面である端面に配置される基部と、
    前記基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片と、を備え、
    前記保持片は少なくとも一部が前記感光体ドラムの内面と前記嵌合部の外周面との間に挟まれて配置されて前記感光体ドラムに接触している、感光体ドラムユニット。
  6. 前記保持片には前記嵌合部の表面及び前記感光体ドラムの少なくとも一方に係止する係止手段が備えられる請求項5に記載の感光体ドラムユニット。
  7. 前記係止手段が前記保持片から突出するように設けられた突起である請求項6に記載の感光体ドラムユニット。
  8. 前記係止手段が前記保持片の表面に形成された粗面である請求項6又は7に記載の感光体ドラムユニット。
  9. 基部と、
    前記基部に該基部から離隔する方向に延びるように設けられた保持片と、
    前記保持片に具備された係止手段と、を備える、アース板。
  10. 前記係止手段が前記保持片から突出するように設けられた突起である請求項9に記載のアース板。
  11. 前記係止手段が前記保持片の表面に形成された粗面である請求項8又は9に記載のアース板。
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