JP2017181940A - 軸部材、端部部材、感光体ドラムユニット、プロセスカートリッジ - Google Patents

軸部材、端部部材、感光体ドラムユニット、プロセスカートリッジ Download PDF

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修一 池田
Shuichi Ikeda
修一 池田
保典 河合
Yasunori Kawai
保典 河合
宏昭 藤原
Hiroaki Fujiwara
宏昭 藤原
洋平 松岡
Yohei Matsuoka
洋平 松岡
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Abstract

【課題】簡易な構造で係合部材が構成され、適切な回転力の伝達、及び装置本体との円滑な着脱を可能とする端部部材を提供する。【解決手段】筒状の軸受部材(40)と、軸受部材に保持される軸部材(50)と、を有し、軸部材は、回動軸(51)と、回動軸の一方の端部に配置され、画像形成装置本体の駆動軸(70)に係合する係合部材(56)、及び該係合部材を回動可能に保持する基部(53)を具備する回転力受け部材(52)と、を備え、基部に設けられた対向する2つの突起(54)が、係合部材に具備された窪み(57a、57b)に挿入されることにより、係合部材が基部に回動可能に保持され、係合部材の窪み(57b)には、側面から連通するスリット(57c)が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、レーザープリンタや複写機等の画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジ、並びにプロセスカートリッジに配置される感光体ドラムユニット、端部部材、及び軸部材に関する。
レーザープリンタや複写機等に代表される画像形成装置には、該画像形成装置の本体(以下、「装置本体」と記載することがある。)に対して着脱可能にプロセスカートリッジが備えられている。
プロセスカートリッジとは、文字や図形等の表されるべき内容を形成し、これを紙等の記録媒体に転写する部材である。そこでプロセスカートリッジには、転写する内容が形成される感光体ドラムが含まれているとともに、該感光体ドラムに作用して転写すべき内容を形成させるための各種手段が併せて配置される。これには、例えば現像、帯電、クリーンニングを行う手段を挙げることができる。
プロセスカートリッジは、メンテナンスのために同一のプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱したり、古いプロセスカートリッジを装置本体から離脱して代わりに新しいプロセスカートリッジを装置本体に装着したりする。このようなプロセスカートリッジの着脱は、画像形成装置の利用者が自ら行うことであり、このような観点からもできるだけ容易に行えることが望ましい。
一方、プロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムはその作動時には軸線を中心に回転させる必要がある。そのために感光体ドラムは、少なくとも作動時には装置本体の駆動軸が直接又は他の部材を介して係合し、この駆動軸から回転力を受けて回転するように構成されている。従って、プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱させるためには、その都度、装置本体の駆動軸と感光体ドラムとの係合の解除(離脱)、及び再装着をさせる必要がある。
ここで、感光体ドラム(プロセスカートリッジ)を装置本体の駆動軸の軸線方向に移動させて着脱することができれば、上記の着脱のための構造は比較的簡易である。しかしながら、画像形成装置の小型化、プロセスカートリッジの着脱スペース確保等の観点から、プロセスカートリッジを駆動軸の軸線方向とは異なる方向に引き抜くように装置本体から離脱させ、また、この方向から押し込むように装置本体に装着することが好ましい。
特許文献1には、感光体ドラムに取り付けられた端部部材が具備する回転力伝達部品を介して装置本体の駆動軸と感光体ドラムユニットとを係合させて、感光体ドラムを回転させる発明が開示されている。当該回転力伝達部品は、駆動軸と係合する爪を具備しており、この爪は回動可能とされていることから必要に応じて姿勢を変え、駆動軸との係合離脱を可能としている。
国際公開公報2012/113289号
しかしながら特許文献1に記載の発明では、爪(係合部材)の回動のための構造が複雑であり、部材点数の増加、組立工数増加による作業性低下等が問題となっていた。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、簡易な構造で係合部材が構成され、適切な回転力の伝達、及び装置本体との円滑な着脱を可能とする端部部材を提供することを課題とする。また、当該端部部材を備える感光体ドラムユニット、及びプロセスカートリッジ、並びに、端部部材に具備される軸部材を提供する。
以下、本発明について説明する。ここではわかりやすさのため括弧書きにて図面の参照符号の一部を例示して付すが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、画像形成装置本体(2)に装着される感光体ドラム(11)の端部に配置される端部部材(30)であって、筒状の軸受部材(40)と、軸受部材に保持される軸部材(50)と、を有し、軸部材は、回動軸(51)と、回動軸の一方の端部に配置され、画像形成装置本体の駆動軸(70)に係合する係合部材(56)、及び該係合部材を回動可能に保持する基部(53)を具備する回転力受け部材(52)と、を備え、基部に設けられた対向する2つの突起(54)が、係合部材に具備された窪み(57a、57b)に挿入されることにより、係合部材が基部に回動可能に保持され、係合部材の窪み(57b)には、側面から連通するスリット(57c)が設けられている、端部部材である。
請求項2に記載の発明は、感光体ドラム(11)と、感光体ドラムの軸線方向端部の少なくとも一方に取り付けられた請求項1に記載の端部部材(30)と、を備える感光体ドラムユニット(10)である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の感光体ドラムユニット(10)と、感光体ドラムユニットの感光体ドラム(11)を帯電させる帯電ローラ(4)と、感光体ドラムに静電潜像を現像する現像ローラ(5)と、感光体ドラム、帯電ローラ、及び現像ローラを内包する筐体(3)と、を備える、プロセスカートリッジ(3)である。
請求項4に記載の発明は、画像形成装置本体(2)に装着される感光体ドラム(11)の端部に配置される端部部材(30)に具備される軸部材(50)であって、回動軸(51)と、回動軸の一方の端部に配置され、画像形成装置本体の駆動軸に係合する係合部材(56)、及び該係合部材を回動可能に保持する基部(53)を具備する回転力受け部材(52)と、を備え、基部に設けられた対向する2つの突起(54)が、係合部材に具備された窪み(57a、57b)に挿入されることにより、係合部材が基部に回動可能に保持され、係合部材の窪み(57b)には、側面から連通するスリット(57c)が設けられている、軸部材である。
本発明によれば、簡易な構造で駆動軸と係合離脱する係合部材を備え、従来と同等の回転力の伝達が可能であるとともに、装置本体との着脱をより円滑に行うことができる。
画像形成装置本体2及びプロセスカートリッジ3の概念図である。 プロセスカートリッジ3の構成を説明する概念図である。 感光体ドラムユニット10の外観斜視図である。 端部部材30の斜視図である。 端部部材30の分解斜視図である。 軸受部材40の平面図である。 図7(a)は軸受部材40の断面図、図7(b)は軸受部材40の他の断面図である。 回動軸51及び基部53の斜視図である。 図9(a)は回動軸51及び基部53の平面図、図9(b)は回動軸51及び基部53の断面図である。 図10(a)は係合部材56の斜視図、図10(b)は係合部材56の他の斜視図である。 図11(a)は係合部材56の側面図、図11(b)は係合部材56の正面図である。 図12(a)、図12(b)、図12(c)は基部53への係合部材56の取り付けを説明する図である。 端部部材30の断面図である。 端部部材30の断面図である。 図15(a)が駆動軸70の斜視図、図15(b)が駆動軸70の断面図である。 駆動軸70と端部部材30とが係合した場面の斜視図である。 図17(a)、図17(b)は駆動軸70と感光体ドラムユニット10とが係合する場面を説明する図である。
以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態を説明する図で、プロセスカートリッジ3、及び該プロセスカートリッジ3を装着して使用する画像形成装置本体2(以下、「装置本体2」と記載することがある。)を有する画像形成装置1を模式的に示した斜視図である。プロセスカートリッジ3は、図1にIで示した方向に移動させることにより装置本体2に装着し、及び離脱させることができる。
図2には、プロセスカートリッジ3の構造を模式的に表した。図2からわかるようにプロセスカートリッジ3は、筐体3aの内側に感光体ドラムユニット10(図3参照)、帯電ローラ4、現像ローラ5、規制部材6、及びクリーニングブレード7を内包している。プロセスカートリッジ3を装置本体2に装着した姿勢で、紙等の記録媒体が図2にIIで示した線に沿って移動することにより、当該記録媒体に画像が転写される。
また、プロセスカートリッジ3の装置本体2への着脱は概ね次のように行われる。プロセスカートリッジ3に備えられる感光体ドラムユニット10は、装置本体2から回転駆動力を受けて回転することから、少なくとも作動時には装置本体2の駆動軸70(図15(a)参照)と感光体ドラムユニット10の端部部材30(図4参照)とが係合して回転力を伝達できる状態にある(図16参照)。
一方、プロセスカートリッジ3の装置本体2に対する着脱時には、駆動軸70と端部部材30とが、その姿勢によらずお互いに他方側の移動を阻害しないように速やかに係合及び離脱が行われる必要がある。
このように、装置本体2の駆動軸70には感光体ドラムユニット10の端部部材30が適切に係合して回転駆動力が伝達される。
以下、各構成について説明する。
プロセスカートリッジ3には、帯電ローラ4、現像ローラ5、規制部材6、クリーニングブレード7、及び感光体ドラムユニット10が備えられ、これらが筐体3aの内側に内包されている。それぞれは次のようなものである。
帯電ローラ4は、装置本体2からの電圧印加により感光体ドラムユニット10の感光体ドラム11を帯電させる。これは、当該帯電ローラ4が感光体ドラム11に追随して回転し、感光体ドラム11の外周面に接触することにより行われる。
現像ローラ5は、感光体ドラム11に現像剤を供給するローラである。そして、当該現像ローラ5により、感光体ドラム11に形成された静電潜像が現像される。なお現像ローラ5には、固定磁石が内蔵されている。
規制部材6は、上記した現像ローラ5の外周面に付着する現像剤の量を調整するとともに、現像剤自体に摩擦帯電電荷を付与する部材である。
クリーニングブレード7は、感光体ドラム11の外周面に接触してその先端により転写後に残存した現像剤を除去するブレードである。
感光体ドラムユニット10は、感光体ドラム11を備え、ここに記録媒体に転写すべき文字や図形等が形成される。図3に感光体ドラムユニット10の外観斜視図を示した。図3からわかるように感光体ドラムユニット10は、感光体ドラム11、フタ材20、及び端部部材30を備えている。
感光体ドラム11は、円筒状である基体の外周面に感光層を被覆した部材である。当該感光層に、紙等の記録媒体に転写すべき文字や図形等が形成される。
基体はアルミニウム、又はアルミニウム合金による導電性材料が円筒形状に形成されたものである。基体に用いられるアルミニウム合金の種類は特に限定されないが、感光体ドラムの基体として用いられることが多いJIS規格(JIS H 4140)で定められる6000系、5000系、3000系のアルミニウム合金であることが好ましい。
また、基体の外周面に形成される感光層は特に限定されることはなく、その目的に応じて公知のものを適用することができる。
基体は、切削加工、押し出し加工、引き抜き加工等により円筒形状を形成することにより製造することができる。そして基体の外周面に感光層を塗布する等して積層して感光体ドラム11を作製することが可能である。
感光体ドラム11の一端には後述するように該感光体ドラム11をその軸線中心に回転させるために少なくとも2つの端部部材が取り付けられる。一方の端部部材がフタ材20であり、他方の端部部材が端部部材30である。
フタ材20は感光体ドラム11の軸線方向端部のうち、装置本体2の駆動軸70が係合しない側の端部に配置される端部部材である。フタ材20は樹脂により形成されており、感光体ドラム11の円筒内側に嵌合される嵌合部と、感光体ドラム11の一方の端面を覆うように配置される軸受部とが同軸に形成されている。軸受部は、感光体ドラム11の端面を覆う円板状であるとともに、筐体3aに設けられた軸を受ける部位を具備する。また、フタ材20には、導電性材料からなるアース板が配置され、これにより感光体ドラム11と装置本体2とを電気的に接続させている。
なお、本形態ではフタ材の一例を表したがこれに限定されず、通常取り得る他の形態のフタ材を適用することも可能である。例えばフタ材に回転力伝達のための歯車が配置されてもよい。
また上記導電性材料は端部部材30側に設けられてもよい。
端部部材30は、感光体ドラム11の端部のうち上記フタ材20とは反対側の端部に取り付けられる部材であり、軸受部材40及び軸部材50を備えている。図4に端部部材30の斜視図、図5に端部部材30の分解斜視図を示した。
軸受部材40は、端部部材30のうち感光体ドラム11の端部に接合される部材である。図6には軸受部材40のうち、軸部材50を挿入する側から見た平面図を表した。さらに図7(a)は図6にVIIa−VIIaで示した線に沿った断面図、図7(b)は図6にVIIb−VIIbで示した線に沿った断面図である。なお、以下に示す各図では、断面図における端面(切断面)はハッチングをして表すことがある。
軸受部材40は、図4〜図7よりわかるように、筒状体41、接触壁42、嵌合部43、歯車部44、及び軸部材保持部45を有して構成されている。
筒状体41は、全体として円筒状の部材であり、その外側に接触壁42及び歯車部44が配置され、その内側に軸部材保持部45が形成されている。
筒状体41の外周面の一部からは感光体ドラム11の端面に接触して係止する接触壁42が立設している。これにより端部部材30を感光体ドラム11に装着した姿勢で端部部材30の感光体ドラム11への挿入深さが規制される。
また、筒状体41のうち接触壁42を挟んで一方側が感光体ドラム11の内側に挿入される嵌合部43となっている。嵌合部43が感光体ドラム11の内側に挿入され、接着剤により感光体ドラム11の内面に固定される。これにより端部部材30が感光体ドラム11の端部に固定される。従って、嵌合部43の外径は、感光体ドラム11の円筒形状の内側に挿入可能な範囲で、感光体ドラム11の内径と概ね同じである。嵌合部43には外周面に溝43aが形成されてもよい。これにより当該溝に接着剤が充填され、アンカー効果等により筒状体41(端部部材30)と感光体ドラム11との接着性が向上する。
接触壁42を挟んで嵌合部43とは反対側の筒状体41の外周面には歯車部44が形成されている。歯車部44は、現像ローラ等の他の部材に回転力を伝達する歯車で、本形態でははす歯歯車が配置してある。ただし歯車の種類は特に限定されることはなく、平歯車が配置されていたり、両者が筒状体の軸線方向に沿って並べて配置されていたりしてもよい。また歯車は必ずしも設けられている必要もない。
軸部材保持部45は、筒状体41の内側に形成され、軸部材50を軸受部材40に保持する機能を有する部位である。軸部材保持部45は、図6〜図7よりわかるように、回動軸保持部材46、支持部材47を有している。
回動軸保持部材46は、筒状体41の内側に軸部材50を挿入するガイド穴46aが設けられた部材であり、さらに、対向するように2つの溝46bが形成されている。この穴46aは後述するように回動軸51が貫通するので、該回動軸51が貫通することができる大きさ及び形状とされている。また、溝46bは、筒状体41の軸線に対向する向きが開口し、筒状体41の軸線に沿った方向に伸びる溝である。後述するように、この溝46bに回転力伝達ピン65の突出した端部が挿入される。
支持部材47は、回動軸保持部材46よりも嵌合部43側に設けられ、筒状体41の内側の少なくとも一部を塞ぐように形成された一方に底を有する筒状の部材である。支持部材47は、筒状の軸線が筒状体41の軸線と一致するように配置されており、本形態では筒状体41の底部41aに保持されている。そして、支持部材47は、その内側に後述する回動軸用弾性部材63を挿入して支持できる大きさに形成されている。
軸受部材40を構成する材料は特に限定されることはないが、ポリアセタール、ポリカーボネート、PPS等の樹脂や金属を用いることができる。ここで、樹脂を用いる場合には部材の剛性を向上させるために、負荷トルクに応じて樹脂中にガラス繊維、カーボン繊維等を配合してもよい。また、軸部材の取り付けや移動を円滑にするために、樹脂にフッ素、ポリエチレン、及びシリコンゴムの少なくとも1種類を含有して摺動性を向上させてもよい。また、樹脂をフッ素コーティングしたり、潤滑剤を塗布したりしてもよい。
図4、図5に戻り、端部部材30のうち軸部材50について説明する。軸部材50は、図5からわかるように、回動軸51、及び回転力受け部材52を備えている。さらに軸部材50は弾性部材63、及び回転力伝達ピン65を具備している。本形態の弾性部材63弦巻バネである。
以下にそれぞれについて説明する。
回動軸51は円筒状の部材である。その外径は上記した軸受部材40の軸部材保持部45に具備されたガイド穴46aの内側に挿入することができる大きさである。また、回動軸51には、軸線方向に直交するように貫通する穴51aが設けられている。この穴51aに回転力伝達ピン65が挿入される。
回転力受け部材52は、端部部材30が所定の姿勢となったときに、装置本体2(図1参照)からの回転駆動力を受けて回動軸51に当該駆動力を伝達する部材である。本形態で回転力受け部材52は、回動軸51のうちの一方側(軸受部材41に挿入されない側)の端部に配置されており、円板状の基部53、及び2つの係合部材56を有して構成されている。図8には回動軸51及び基部53の斜視図、図9(a)には回動軸51及び基部53を基部53側から見た平面図、図9(b)には、図9(a)にIX−IXで示した断面図を表した。さらに、図10(a)、図10(b)には係合部材56の斜視図、図11(a)には図10(a)に矢印XIaで示した方向から見た図、図11(b)には図10(b)に矢印XIbで示した方向から見た図をそれぞれ表した。
基部53は円板状の部材であり、回動軸51のうちの一方側(軸受部材41に挿入されない側)の端部に回動軸51と同軸で配置されている。基部53の外周が回動軸51の外周よりも大きく形成されている。
基部53には、軸線に直交する方向に向かい合わせに形成されたスリット53aが2つ形成されている。スリット53aは基部53の外周部で開口している。そして、スリット53aのうち、対向する壁面には向かい合うようにして突起54が備えられている。
基部53の軸線部分には、該軸線部分が最も深くなるように、傾斜した窪み53bが設けられている。また、この窪み53bの傾斜面の一部のうちスリット53aに連通する部位には切り欠き53cが備えられている。
係合部材56は、柱状の軸57を備えており、その両端には窪み57a、57bが設けられている。この窪み57a、57bには、上記した基部53のスリット53aに設けられた突起54が挿入できるように形成されている。
また一方の窪み57bには、この窪み57bに対して側面から連通する切り欠き57cが具備されている。この切り欠き57cにより後述するように係合部材56と基部53との係合が容易となる。
図10、図11からわかるように、軸57の側面から2つの突起58、59が立設されている。この2つの突起58、59により後述するよう駆動軸70との関係で該駆動軸70に係合する姿勢、離脱する姿勢を取ることができる。
基部53と係合部材56とは次のように組み合わせられる。図12(a)〜図12(c)に説明のための図を表した。初めに、図12(a)に示したように、係合部材56の軸57に設けられた切り欠き57cに基部53の突起54が挿入できるように位置づける。そして、図12(a)からは死角となって見えない側の窪み57aを突起54に挿入した後、図12(b)に示したように、切り欠き57cから突起54を窪み57bの内側に差し込む。そして、図12(c)に示したように係合部材56を回転させる。このとき、突起59が基部53のスリット53aの内側に配置され、突起58が基部53から突出するように位置づけられる。
回転力受け部材53のこのような簡易な構造により、基部53への係合部材56の取り付けが容易になるとともに、部品点数も減らすことが可能となる。
軸部材50の各部材を構成する材料は特に限定されないが、ポリアセタール、ポリカーボネート、PPS等の樹脂を用いることができる。ただし、部材の剛性を向上させるために、負荷トルクに応じて樹脂中にガラス繊維、カーボン繊維等を配合しても良い。また、樹脂中に金属をインサートしてさらに剛性を上げても良いし、全体を金属で製作しても良い。
以上説明した各部材が次のように組み合わされて端部部材30とされている。なお、当該組み合わせの説明から、各部材及び部位の大きさ、構造、並びに部材及び部位同士の大きさの関係がさらに理解される。
図13に端部部材30の軸線に沿った方向の断面図を示した。図13からわかるように、回動軸51の穴51aに回転力伝達ピン65が差し込まれ、回動軸51の側面から回転力伝達ピンの両端のそれぞれが突出して突起部を形成させてある。
また、軸受部材40の軸部材保持部45に設けられた支持部材47の内側に弾性部材63が挿入され、その上から回動軸51を挿入する。このとき、回動軸51はガイド穴46aを貫通しているとともに、溝46bに回転力伝達ピン65の端部が挿入される。これにより、回転力受け部材52が軸受部材40から突出した形態で軸受部材40と軸部材50との各部の軸線が一致して組み合わされる。
次に上記のように組み合わされた端部部材30がどのように変形、移動、回動することができるかについて説明する。図13に示した姿勢では、弾性部材63により軸部材50の全体が、可能な範囲で最も軸受部材40から突出した姿勢とされている。軸部材50に何ら外力が加わらないときには端部部材30はこの姿勢にある。これに対して、軸部材50が軸線方向に力を受けると、弾性部材63の付勢力に抗して図13にXIIIaで示したように軸線方向に移動することができる。
また、図13にXIIIbで示したように軸部材50が軸線周りに回転する力を受けると、軸部材50が回動するとともに、回転力伝達ピン65の端部が溝46bの側壁に引っ掛かり、軸受部材40に回転力を伝達する。すなわち、軸部材50で受けた回転力が軸受部材40に伝達され、端部部材30の全体を回動させる。
さらに端部部材30は図14に示した姿勢に変形することができる。図14は当該変形における端部部材30の断面図である。図14からわかるように、図13に示した姿勢では、係合部材56のうち、突起59が軸線に平行な方向に突出しているのに対して、図14では、図13に矢印XIIIcで示したように軸57を中心に回動して、突起59は基部53のスリット53aの内側に納まり、代わりに突起58が軸線に平行な方向に突出した姿勢となる。
ここで、係合部材56は、軸線方向に対し付勢されている必要はなく、画像形成装置本体の駆動軸に係合することが可能となればどのような形であってもよい。ただし、係合部材56がばねなどの全体が弾性である部材を備え、それにより図13に示した姿勢に戻るよう付勢することもできる。
以上のような端部部材30を図3に示したように、該端部部材30の嵌合部43を感光体ドラム11の一方の端部に差し込み接着する。また、感光体ドラム11の他方の端部にフタ材20を配置して感光体ドラムユニット10とすることができる。
次に装置本体2について説明する。本形態で装置本体2はレーザープリンタの本体である。レーザープリンタでは、上記したプロセスカートリッジ3が装着された姿勢で作動し、画像を形成するときには、感光体ドラム11を回転させて、帯電ローラにより帯電させる。この状態で、ここに備えられる各種光学部材を用いて画像情報に対応したレーザー光を感光体ドラム11に照射し、当該画像情報に基づいた静電潜像を得る。この潜像は現像ローラにより現像される。
一方、紙等の記録媒体は、装置本体2にセットされ、該装置本体2に設けられた送り出しローラ、搬送ローラ等により転写位置に搬送される。転写位置には転写ローラ1a(図2参照)が配置されており、記録媒体の通過に伴い転写ローラ1aに電圧が印加されて感光体ドラム11から記録媒体に像が転写される。その後、記録媒体に熱及び圧力が加えられることにより当該像が記録媒体に定着する。そして排出ローラ等により装置本体2から像が形成された記録媒体が排出される。
このように、プロセスカートリッジ3が装着された姿勢で、装置本体2は感光体ドラムユニット10に回転駆動力を与える。そこで、プロセスカートリッジ3が装着された姿勢でどのように装置本体2から感光体ドラムユニット10に回転駆動力が与えられるかについて説明する。
プロセスカートリッジ3への回転駆動力は装置本体2の回転力付与部としての駆動軸70により与えられる。図15(a)に駆動軸70の先端部の形状の斜視図を示した。また図15(b)には駆動軸70の軸線方向に沿った断面図を表した。これらの図からわかるように駆動軸70は軸部71及びピン72を備えて構成されている。
軸部71は、その軸線を中心に回転する軸部材である。本形態では図15(a)、図15(b)からわかるようにその先端が太く形成されている。ただし必ずしもこのように太く形成されている必要はなく長手方向に同じ径であったり、他の形態であったりしてもよい。ただし、軸部71の先端部は上記した軸部材50の回転力受け部材52の2つの係合部材56の間に配置できる大きさとされている。
また、軸部71の先端面は、角部が除去され、いわゆる面取りがされていることが好ましい。これにより駆動軸70と軸部材50との係合がより円滑に行われる。
軸部71の図15(a)に示した先端側とは反対側には、軸部71を軸線中心に回転させることができるように歯車列が形成されており、これを介して駆動源であるモータに接続されている。
ピン72は、軸部71の先端近くに設けられ、軸部71の軸線に対して直交する方向に延びる柱状の部材である。そしてその長手方向についてピン72は、軸部71の直径よりも長く形成され、軸部71の軸線を横切り、軸部71の側面からその両端が突出している。
ここで、図1にIで示したプロセスカートリッジ3の装置本体2への着脱のための移動方向に対して、駆動軸70の軸部71は概ね垂直に突出して配置されている。これに加えて軸部71はその軸線方向に移動することなく回転するのみである。従ってプロセスカートリッジ3の着脱では、このような駆動軸70に軸部材50を装着、離脱させる必要がある。そして、上記した端部部材30によれば、軸部材50と駆動軸70との装着及び離脱が容易となる。具体的な着脱の態様については後で説明する。
プロセスカートリッジ3が装置本体2に装着された姿勢で、駆動軸70と端部部材30の軸部材50に具備される回転力受け部材52とが係合して回転力が伝達される。図16には駆動軸70に端部部材30の回転力受け部材52が係合した場面を示した。
図16からわかるように駆動軸70と回転力受け部材52とが係合した姿勢では、駆動軸70の軸線と軸部材50の軸線とが一致するように突き合わされて配置される。このとき、駆動軸70の軸部71の先端が、図14に示した姿勢である回転力受け部材52の2つの係合部材56の間に入り込み、駆動軸70のピン72が係合部材56の突起58に側面から引っ掛かるように係合している。これにより駆動軸70の回転に追随して回転力受け部材52が回転し、端部部材30、及び感光体ドラム11、すなわち感光体ドラムユニット10が回転する。
次にプロセスカートリッジ3を装置本体2に装着して図16の姿勢にさせるときの駆動軸70と、感光体ドラムユニット10の動作の例について説明する。図17に説明のための図を示した。図17では図17(a)、図17(b)で駆動軸70が回転力受け部材52に係合する過程を順を追って斜視図で表している。
初めに図17(a)に示した状態から図17(b)に示したように駆動軸70の軸線方向に対して直交する方向から、感光体ドラムユニット10が近づく。このとき感光体ドラムユニット10は端部部材30が駆動軸70側に向けられ、その軸線が駆動軸70の軸線と平行となる向きとされており、軸線に直交する方向に移動しつつ駆動軸70に近づく。このとき軸部材50は図13に示した姿勢にある。
図17(b)に示した場面で駆動軸70が回転力受け部材52の係合部材56のうち突起59に接触し、突起59を押圧する。これにより図17(b)に示したように係合部材56は回動し、感光体ドラムユニット10の進行に従って軸部材50は、図14に示した姿勢となる。このとき弾性部材63により軸部材50が軸線方向に移動できるので、このような動作が円滑に行われる。
これにより最終的に図16に示した姿勢となり、駆動軸70からの回転駆動力を感光体ドラム11にまで伝達することができる。
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 プロセスカートリッジ
10 感光体ドラムユニット
11 感光体ドラム
20 フタ材
30 端部部材
40 軸受部材
50 軸部材
51 回動軸
52 回転力受け部材
53 基部
56 係合部材

Claims (4)

  1. 画像形成装置本体に装着される感光体ドラムの端部に配置される端部部材であって、
    筒状の軸受部材と、
    前記軸受部材に保持される軸部材と、を有し、
    前記軸部材は、
    回動軸と、
    前記回動軸の一方の端部に配置され、前記画像形成装置本体の駆動軸に係合する係合部材、及び該係合部材を回動可能に保持する基部を具備する回転力受け部材と、を備え、
    前記基部に設けられた対向する2つの突起が、前記係合部材に具備された窪みに挿入されることにより、前記係合部材が前記基部に回動可能に保持され、
    前記係合部材の前記窪みには、側面から連通するスリットが設けられている、端部部材。
  2. 感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの軸線方向端部の少なくとも一方に取り付けられた請求項1に記載の端部部材と、を備える感光体ドラムユニット。
  3. 請求項2に記載の感光体ドラムユニットと、
    前記感光体ドラムユニットの前記感光体ドラムを帯電させる帯電ローラと、
    前記感光体ドラムに静電潜像を現像する現像ローラと、
    前記感光体ドラム、前記帯電ローラ、及び前記現像ローラを内包する筐体と、を備える、
    プロセスカートリッジ。
  4. 画像形成装置本体に装着される感光体ドラムの端部に配置される端部部材に具備される軸部材であって、
    回動軸と、
    前記回動軸の一方の端部に配置され、前記画像形成装置本体の駆動軸に係合する係合部材、及び該係合部材を回動可能に保持する基部を具備する回転力受け部材と、を備え、
    前記基部に設けられた対向する2つの突起が、前記係合部材に具備された窪みに挿入されることにより、前記係合部材が前記基部に回動可能に保持され、
    前記係合部材の前記窪みには、側面から連通するスリットが設けられている、軸部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110133981A (zh) * 2019-06-28 2019-08-16 广州众诺电子技术有限公司 动力接收装置以及成像盒
WO2020015691A1 (zh) * 2018-07-20 2020-01-23 卢敬坤 处理盒
CN111487854A (zh) * 2020-04-22 2020-08-04 广州众诺电子技术有限公司 动力接收装置以及成像盒

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