JPH10319754A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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Publication number
JPH10319754A
JPH10319754A JP9132218A JP13221897A JPH10319754A JP H10319754 A JPH10319754 A JP H10319754A JP 9132218 A JP9132218 A JP 9132218A JP 13221897 A JP13221897 A JP 13221897A JP H10319754 A JPH10319754 A JP H10319754A
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JP
Japan
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roller
sleeve
fixing
glass
fixing device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9132218A
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English (en)
Inventor
Keigo Tange
啓吾 丹下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/072,673 priority patent/US5974294A/en
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/0095Heating devices in the form of rollers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/0033Heating devices using lamps
    • H05B3/0038Heating devices using lamps for industrial applications
    • H05B3/0066Heating devices using lamps for industrial applications for photocopying

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻射加熱源を備えた定着装置であって、ウォ
ームアップ時間を短縮すると共に定着に必要な圧接力を
十分に確保し得る定着装置を提供する。 【解決手段】 定着装置38は、ハロゲンヒータ51
と、ハロゲンヒータ51が内部に配置された中空円筒形
のガラスローラ52と、ガラスローラ52の周囲を取り
巻くように設けられた中空円筒形のスリーブ53と、ガ
ラスローラ52およびスリーブ53に圧接する加圧ロー
ラ54と、を有する。ガラスローラ52は、赤外線透過
性を有する素材からなり、スリーブ53は、ガラスロー
ラ52の外径よりも大きな内径を有すると共にハロゲン
ヒータ51からの赤外線を吸収して昇温する。また、加
圧ローラ54は、トナー50を保持したシート20をガ
ラスローラ52およびスリーブ53との間で挟持してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真式
の複写機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられ
る定着装置に関し、さらに詳しくは、輻射加熱源を利用
してトナー像を記録媒体に定着する定着装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の複写機などには、記録媒体
である記録紙ないし転写材などのシート上に転写された
トナー像をシートに定着させる定着装置が設けられてい
る。定着装置には種々の方式があるが、一般的な熱ロー
ラ方式の定着装置は、シート上のトナーを熱溶融させる
ヒートローラとも呼ばれる定着ローラと、当該定着ロー
ラに圧接してシートを挟持するバックアップローラとも
呼ばれる加圧ローラとを有している。定着ローラは中空
状に形成され、この定着ローラの中心軸上には、加熱源
が保持手段により保持されている従来の熱ローラ定着装
置における一般的な定着ローラは、アルミニウムや鉄な
どからなる金属基体の表面を、シリコンゴムや、PTF
E(ポリ4フッ化エチレン)などからなる離型材で被覆
して構成されている。必要に応じて、シリコン系などの
オイルが塗布されている。一方、加圧ローラとしては、
金属の芯金上にシリコンなどの耐熱性ゴムを設け、表層
を必要に応じて、テフロン系の樹脂チューブなどで被覆
するものが一般的である。
【0003】また、加熱源は、例えば、ハロゲンランプ
などの管状発熱ヒータより構成され、所定の電圧が印加
されることにより発熱するものである。このハロゲンラ
ンプは定着ローラの中心軸に位置しているため、ハロゲ
ンランプから発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻
射され、定着ローラの外壁の温度分布は円周方向におい
て均一となる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に
適した温度(例えば、150〜200℃)になるまで加
熱される。
【0004】この状態で定着ローラと加圧ローラは圧接
しながら互いに逆方向へ回転し、トナーが付着したシー
トを挟持する。定着ローラと加圧ローラとの圧接部(以
下、ニップ部という)において、シート上のトナーは定
着ローラの熱により溶解し、両ローラから作用する圧力
によりシートに定着される。トナーが定着した後、定着
ローラおよび加圧ローラの回転に伴い、シートは、排紙
ローラによって搬送され、排紙トレイ上に排出される。
【0005】かかる定着装置においては、定着ローラへ
の伝熱手段はその内部に配置されたハロゲンランプから
定着ローラ内面への熱輻射により行われるので、定着ロ
ーラに熱を効率良く伝えるために、例えば定着ローラの
基体内面に熱輻射率の高い黒色の耐熱樹脂系塗料を塗布
し、定着ローラ内面の熱輻射率を例えば0.9以上に高
くしている。このようにすれば、定着ローラが効率良く
加熱される。
【0006】ハロゲンランプなどから構成される輻射加
熱源を備えた定着装置にあっては、基本的に輻射熱を利
用して加熱するものであるため、定着ローラ内面の熱輻
射率を高くしたとしても、電源を投入した後、定着ロー
ラの温度が定着に適した所定温度に達するまでの時間
(以下、「ウォームアップ時間」という)にある程度の
時間を要する。その一方で、複写機などの商品の価値を
高めるためには、装置のコンパクト化と共に、定着装置
の省エネルギ化(低消費電力化)と、ユーザの操作性向
上(クイックプリント)との両立を図ることが注目され
重視されてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の定着装
置においては、装置仕様から輻射加熱源に投入できる最
大電力に限度があることから、ウォームアップ時間の短
縮を図るためには定着ローラの低熱容量化を図るしかな
く、このため、定着ローラ、特に基体の肉厚を極力薄く
する試みがなされている。
【0008】ところが、定着ローラの薄肉化に伴って定
着ローラの剛性が低下し、高温使用時にローラが変形し
て通紙性能の悪化を招いたり、このローラ変形に対する
対策として低圧接力で用いることに起因した定着性能の
低下を招いたりする。このような不具合を回避するため
にも定着ローラの薄肉化には限度があり、定着ローラの
薄肉化によるウォームアップ時間の短縮には一定の限界
があった。
【0009】そこで、本発明は、輻射加熱源を備えた定
着装置であって、ウォームアップ時間を短縮すると共に
定着に必要な圧接力を十分に確保し得る定着装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、記録媒体上に形成されたトナー像を前記記録媒体
へ定着する定着装置であって、輻射加熱源と、前記輻射
加熱源が内部に配置されると共に赤外線透過性を有する
素材からなる中空円筒形の保持部材と、前記保持部材の
周囲を取り巻くように設けられ、前記保持部材の外径よ
りも大きな内径を有すると共に前記輻射加熱源からの赤
外線を吸収して昇温する中空円筒形の加熱回転体と、前
記保持部材および前記加熱回転体に圧接し、トナーを保
持した記録媒体を前記保持部材および前記加熱回転体と
の間で挟持する加圧回転体と、を有することを特徴とす
る定着装置である。
【0011】かかる構成では、輻射加熱源からの赤外線
のほとんどが、保持部材を透過して加熱回転体内面に達
し、加熱回転体に吸収される。これにより、加熱回転体
は加熱され昇温する。また、加熱回転体の熱容量は吸収
されるエネルギーに比較して十分小さいので、加熱回転
体は急速に昇温して定着可能な温度に達する。さらに、
加圧回転体の圧接力を保持部材で受けるので、輻射加熱
源により加熱される加熱回転体に必要以上の剛性を持た
せる必要はなく、当該加熱回転体を可及的に薄肉化して
低熱容量化を図ることができる。よって、この定着装置
は、加熱回転体を加熱する際の熱エネルギーのロスを低
減して加熱回転体の昇温速度を高め、ウォームアップ時
間を短縮し得ると共にエネルギー消費が少ない定着装置
となる。しかも、保持部材によって定着に必要な圧接力
を十分に確保できるため、定着性能が低下しない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明に係る定着装置を組み込ん
だ画像形成装置としての複写機を示す概略構成図であ
る。
【0014】複写機10は、図示するように、原稿を読
み取るイメージスキャナ部11と、信号処理を行う信号
処理部12と、イメージスキャナ部11で読み取られた
原稿画像に対応した画像を記録媒体としてのシート20
にプリント出力するプリンタ部13と、これら各部を配
置ないし収納するケーシング14とを有する。
【0015】イメージスキャナ部11において、プラテ
ンガラス15上に載置された原稿は、プラテンカバー1
6で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装置を装
着するときには、プラテンカバー16に代えて自動原稿
送り装置が取り付けられる。プラテンガラス15上の原
稿はランプ17で照射され、原稿で反射した光は、ミラ
ー18a、18b、18cおよび集光レンズ19を経て
ラインセンサ(CCD)21上に像を結び、イメージ情
報に変換されて信号処理部12に送られる。なお、スキ
ャナモータ22を駆動することにより、第1スライダ2
3は速度Vで、第2スライダ24はV/2でラインセン
サの電気的走査方向(主走査方向)に対して垂直方向
(副走査方向)に機械的に動き、原稿全面を走査する。
【0016】信号処理部12は、ラインセンサ21で読
み取った信号を電気的に処理し、プリンタ部13に送
る。
【0017】プリンタ部13は、レーザ発生器25と、
像担持体としての感光体ドラム26と、を備え、回転す
る感光体ドラム26の周辺には、帯電装置としての帯電
ローラ27と、現像装置28と、転写装置としての転写
ローラ29と、シート20の除電および分離装置である
除電針30と、感光体ドラム26上の残留トナーを除去
するクリーニング装置31と、が配置されている。レー
ザ発生器25は、信号処理部12から送られてくる画像
信号のレベルに応じて半導体レーザを駆動変調する。レ
ーザ光は、図示しないポリゴンミラー、f−θレンズお
よび折り返しミラーなどを経由し、帯電ローラ27と現
像装置28との間の位置で、感光体ドラム26に照射さ
れる。感光体ドラム26上に形成された静電潜像は、現
像装置28においてトナーで現像される。
【0018】一方、ケーシング14に着脱自在に取り付
けられる給紙カセット35には、複数枚のシート20が
積層した状態で収納されている。給紙カセット35内の
シート20は、給紙ローラ36により1枚ずつ捌かれて
給紙され、タイミングローラ37により所定のタイミン
グで、感光体ドラム26と転写ローラ29との間の転写
位置に向けて送り込まれる。感光体ドラム26上に現像
された像は、転写ローラ29によってシート20に転写
される。転写後のシート20は、感光体ドラム26から
分離され、定着装置38に向けて搬送ベルト39により
搬送される。シート20上に転写された未定着のトナー
が定着装置38において固定され、トナーが定着された
シート20は、排紙トレー40に排紙される。なお、本
実施の形態の定着装置38は定着ローラ内に輻射加熱源
を備えるが、構成については後述する。
【0019】転写ローラ29によってシート20への転
写が終了すると、感光体ドラム26上は、図示しないク
リーナ前チャージャーでマイナス極性に帯電され、クリ
ーニング装置31にて残留トナーが除去され、イレーサ
によって残留電荷が除電される。その後、帯電ローラ2
7によって再度帯電され、レーザ光による潜像形成を受
け、現像器28によって現像され、図示しない転写前イ
レーサによって非現像領域の電荷が除電される。
【0020】図2は、図1に示される定着装置の概略縦
断面図、図3は、ガラスローラおよびスリーブの端部を
示す正面図である。
【0021】図示する定着装置38は、シート20上に
保持されたトナー50を加熱溶融して当該シート20に
定着させるものであり、ハロゲンヒータ(輻射加熱源に
相当する)51と、ハロゲンヒータ51が内部に配置さ
れた中空円筒形のガラスローラ(保持部材に相当する)
52と、ガラスローラ52の周囲を取り巻くように設け
られた中空円筒形のスリーブ(加熱回転体に相当する)
53と、ガラスローラ52およびスリーブ53に圧接す
る加圧ローラ(加圧回転体に相当する)54と、を有す
る。ガラスローラ52は、赤外線透過性を有する素材か
らなり、スリーブ53は、ガラスローラ52の外径より
も大きな内径を有すると共にハロゲンヒータ51からの
赤外線を吸収して昇温する。また、加圧ローラ54は、
トナー50を保持したシート20をガラスローラ52お
よびスリーブ53との間で挟持している。ガラスローラ
52は、図2中矢印a方向に回転駆動可能に設けられ、
スリーブ53および加圧ローラ54はガラスローラ52
の回転に伴って従動回転する。
【0022】さらに詳述すると、ガラスローラ52は、
耐熱ガラス(商品名パイレックスガラス、米国コーニン
グ・ガラス社)や、赤外線の透過率が高い石英ガラスか
らなる。ガラスローラ52は、加圧ローラ54との間で
ニップ部55を確保するために加圧ローラ54から加圧
されるので、0.5mm〜5mm程度の厚みが必要であ
る。また、加圧ローラ54の外径は、前述した加圧ロー
ラ54との間のニップ部55の確保や、加圧による過度
の変形を防止する観点から、直径15mm程度以上が好
ましい。加圧ローラ54の外径の上限は、通紙速度にも
よるが、直径100mm程度で200枚/分(A4サイ
ズ)の定着が可能である。
【0023】スリーブ53は、薄肉化が容易なニッケル
電鋳からなるが、この材質に限定されるものではなく、
熱伝導率が高く長手方向(ガラスローラ52の軸方向に
対応する)の温度ムラが発生しにくい材質であれば用い
ることができる。例えば、銅、アルミニウム、それらの
合金、ステンレスなどからなる薄肉管でもよい。
【0024】ウォームアップ時間を短縮する観点から見
れば、スリーブ53の厚さをできるだけ薄くして当該ス
リーブ53の熱容量を小さくするのが有利であるが、強
度の維持や通紙時の温度ムラの抑制などからの制限を受
けるため、スリーブ53の厚さは20μm程度以上は必
要である。実用的には、スリーブ53の厚さは40μm
〜2mm程度が好ましい。
【0025】スリーブ53の内周面には、耐熱製黒色塗
装を施して熱輻射率を高くし、ハロゲンヒータ51から
の輻射によりスリーブ53が効率的に加熱され昇温する
ようにしてある。また、スリーブ53の外周面である最
外層には、シート20との分離性を向上させる離型層が
形成されている。離型層は、耐熱性樹脂であるPTFE
(ポリ4フッ化エチレン)や、PFA(ペルフルオロア
ルコキシフッ素樹脂)などからなる。
【0026】スリーブ53の内径(周長)に関しては、
ガラスローラ52を嵌め込む構成であるのでガラスロー
ラ52の外径より大きければよいが、熱容量の削減とい
う観点からあまり大きくしない方がよい。一方、スリー
ブ53の内径がガラスローラ52の外径に略等しくなる
と、両者の接触面積が増大し、ハロゲンヒータ51から
の輻射によりスリーブ53が加熱されても、接触伝熱に
よってガラスローラ52に熱が逃げてウォームアップ時
間の短縮効果が薄れてしまう。したがって、スリーブ5
3の内径は、ガラスローラ52の外径より数%大きい程
度が好ましく、スリーブ53とガラスローラ52との接
触はニップ部55およびその近傍領域のみとなる。
【0027】加圧ローラ54は、軸芯56と、当該軸芯
56の周囲に形成されたゴム層57とから構成されてい
る。ゴム層57は、表面からシート20が離れ易い離型
性を有すると共に、耐熱性を有する。加圧ローラ54
は、図示しないばね材により、ガラスローラ52および
スリーブ53に向かう方向に押圧されている。
【0028】ガラスローラ52、スリーブ53および加
圧ローラ54の具体的な実施例を挙げれば次のとおりで
ある。ガラスローラ52は、外径28mm、厚さ3m
m、長さ340mmのパイレックス(米国コーニング・
ガラス社)からなる。スリーブ53は、内径30mm、
厚さ40μmのニッケル電鋳製で、内周面に耐熱製黒色
塗装が施され、外周面にはPTFE(ポリ4フッ化エチ
レン)がコートされている。また、加圧ローラ54は、
外径20mmのステンレス製の芯金上に厚さ5mm、硬
度30Hs(JIS A)のゴム層を形成した。
【0029】図3に示すように、ガラスローラ52は、
その両端部がベアリング60で回転自在に支持されて、
図示しない定着ユニットフレームに取り付けられてい
る。また、ガラスローラ52の一端部には、ギア61が
固定されている。ベアリング60の両側面のうちスリー
ブ53が接触する内方側の側面には、スリーブ53の摩
擦による破損を防止するため、PTFE(ポリ4フッ化
エチレン)などからなる低摩擦部材62が設けられてい
る。ガラスローラ52の端部に固定したギア61は、図
示しないモータの駆動力が伝達されるギアに噛み合い、
ガラスローラ52がモータにより回転駆動される。
【0030】ガラスローラ52が図2中矢印a方向に回
転すると、スリーブ53は、加圧ローラ54ともに従動
回転して、ニップ部55において加圧ローラ54との間
に挟まれながら用紙搬送方向に移動する。ガラスローラ
52内部を貫通するハロゲンヒータ51は、その両端が
図示しない支持手段により支持されて定着ユニットフレ
ームに取り付けられている。ハロゲンヒータ51は、図
示しないスイッチを介して複写機10の電源に接続さ
れ、加熱制御時に電圧が印加される。
【0031】このように構成された定着装置は次のよう
に作動する。ユーザがコピーボタンを押下する、あるい
は、コンピュータからプリントデータを受信することに
よりプリント開始信号が発せられ、作像が開始されると
共に、ハロゲンヒータ51に通電されて当該ハロゲンヒ
ータ51による赤外線輻射が開始される。
【0032】ハロゲンヒータ51からの赤外線は、その
ほとんどがガラスローラ52を透過してスリーブ53内
面に達し、スリーブ53に吸収される。これにより、ス
リーブ53は加熱され昇温する。ここに、スリーブ53
の内面は黒色塗装が施され熱輻射率が高められているの
で、ガラスローラ52を透過した赤外線による熱を吸熱
し易く、エネルギーロスも可及的に減少する。また、ス
リーブ53の熱容量は吸収されるエネルギーに比較して
十分小さいので、スリーブ53は急速に昇温して定着可
能な温度に達する。しかも、ガラスローラ52は、その
熱伝導がスリーブ53の熱伝導よりも悪く、かつ、スリ
ーブ53との接触面積が少ないので、スリーブ53から
ガラスローラ52への熱の逃げが少ない。上述した実施
例の構成にあっては、ハロゲンヒータ51への印加電力
を800Wにすることで、4秒程度でスリーブ53の温
度は定着可能な150℃以上に上昇した。
【0033】スリーブ53が所定温度にまで昇温する間
に、公知の作像プロセスによってシート20上に形成さ
れたトナー像は、転写ローラ29によってシート20に
転写され、定着装置38に向けて搬送ベルト39により
搬送されてくる。
【0034】前述のプロセスによってスリーブ53を加
熱しつつ温度ムラを防止するため、ガラスローラ52
は、定着に先立って回転駆動され、スリーブ53および
加圧ローラ54とともに回転している。シート20が図
2に示す左方向からニップ部55まで搬送されると、当
該シート20は、スリーブ53と加圧ローラ54との間
で挟持され搬送される。ニップ部55において、シート
20上に保持されたトナー50はスリーブ53の熱によ
り溶解し、加圧ローラ54から作用する圧力によりシー
ト20に定着される。トナー50が溶融定着されたシー
ト20は、スリーブ53の曲率による曲率分離あるいは
図示しない分離爪などによってスリーブ53表面から分
離され、排紙トレー40に排紙される。
【0035】ハロゲンヒータ51に印加される電力は、
定着動作中はスリーブ53の温度をほぼ一定温度(通
常、150〜200℃程度)に保つように制御されてい
る。この温度制御には種々の方法があるが、例えば、サ
ーミスタをスリーブ53の表層に接触させて検出した温
度に基づいて供給電力を制御する方法や、サーモバイル
などにより非接触でスリーブ53温度を検出して制御す
る方法や、シーケンスや周囲温度から予測して制御する
方法、およびこれらの組み合わせなどがある。
【0036】本実施の形態の定着装置38は、加圧ロー
ラ54の圧接力をガラスローラ52で受ける構成とした
ので、ハロゲンヒータ51により加熱されるスリーブ5
3に必要以上の剛性を持たせる必要はなく、当該スリー
ブ53を可及的に薄肉化して低熱容量化を図ることがで
きる。また、ガラスローラ52はハロゲンヒータ51か
らの赤外線を透過し易いので、ハロゲンヒータ51で発
生する熱エネルギーを有効に利用してスリーブ53を高
効率で加熱することができる。さらに、スリーブ53か
らガラスローラ52への熱の逃げも少ない。よって、こ
の定着装置38は、スリーブ53を加熱する際の熱エネ
ルギーのロスを低減してスリーブ53の昇温速度を高
め、ウォームアップ時間を短縮し得ると共にエネルギー
消費が少ない定着装置となる。しかも、ガラスローラ5
2によって定着に必要な圧接力を十分に確保できるた
め、定着性能の低下を招くこともない。
【0037】なお、上述した実施形態においてはガラス
ローラ52を回転駆動する構成としたが、これとは逆
に、加圧ローラ54を回転駆動し、スリーブ53および
ガラスローラ52を従動回転させてもよい。また、加圧
ローラ54を回転駆動する場合には、ガラスローラ52
を固定し、スリーブ53のみを従動回転させる構成とし
てもよい。
【0038】さらに、「保持部材」を「ガラスローラ5
2」と記述したが、保持部材の材質はガラスに限定され
るものではなく、赤外線透過性を有し耐熱性がある素材
であれば他の素材を使用し得る。例えば、耐熱性樹脂な
どから保持部材を形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、輻射加熱源を備えた定着装置であって、ウォ
ームアップ時間を短縮すると共に定着に必要な圧接力を
十分に確保し得る定着装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る定着装置を組み込んだ画像形成
装置としての複写機を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示される定着装置の概略縦断面図であ
る。
【図3】 ガラスローラおよびスリーブの端部を示す正
面図である。
【符号の説明】
20…シート(記録媒体) 38…定着装置 50…トナー 51…ハロゲンヒータ(輻射加熱源) 52…ガラスローラ(保持部材) 53…スリーブ(加熱回転体) 54…加圧ローラ(加圧回転体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に形成されたトナー像を前記
    記録媒体へ定着する定着装置であって、 輻射加熱源と、 前記輻射加熱源が内部に配置されると共に赤外線透過性
    を有する素材からなる中空円筒形の保持部材と、 前記保持部材の周囲を取り巻くように設けられ、前記保
    持部材の外径よりも大きな内径を有すると共に前記輻射
    加熱源からの赤外線を吸収して昇温する中空円筒形の加
    熱回転体と、 前記保持部材および前記加熱回転体に圧接し、トナーを
    保持した記録媒体を前記保持部材および前記加熱回転体
    との間で挟持する加圧回転体と、を有することを特徴と
    する定着装置。
JP9132218A 1997-05-22 1997-05-22 定着装置 Withdrawn JPH10319754A (ja)

Priority Applications (2)

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JP9132218A JPH10319754A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 定着装置
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