JPH10315630A - Uv硬化型感熱転写インキ - Google Patents

Uv硬化型感熱転写インキ

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JPH10315630A
JPH10315630A JP13096797A JP13096797A JPH10315630A JP H10315630 A JPH10315630 A JP H10315630A JP 13096797 A JP13096797 A JP 13096797A JP 13096797 A JP13096797 A JP 13096797A JP H10315630 A JPH10315630 A JP H10315630A
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ink
wax
thermal transfer
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acrylate
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Shiro Takahashi
四郎 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ製造時の分散が容易であり、塗布工程
に於けるインキの高温維持装置を不要とし、又、溶剤蒸
発といった問題の無い環境対応型のUV硬化型感熱転写
インキを得る。 【解決手段】 分子中に1つのエチレン性不飽和二重結
合を持つ(メタ)アクリル酸エステルと、(メタ)アク
リル酸エステルに相溶性があり、軟化点が50〜130
℃の樹脂と、(メタ)アクリル酸エステルに分散性が良
く、融点が50〜110℃のワックスと、光重合開始剤
および着色剤を必須成分とした無溶剤でしかも常温で流
動性のあるUV硬化型感熱転写インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
等で溶融型熱転写印刷に使用されるインクリボン用UV
硬化型感熱転写インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンタ等に於いて使用
されているインクリボンは、薄いポリエステルフィルム
や紙等の支持体に、主に軟化点又は融点が50〜150
℃の樹脂やワックス類と着色剤等の分散混合物をホット
メルトコーティング或いはソルベントコーティングする
ことにより作製されている(特公昭59−37237、
特公昭63−65029)。しかし、ホットメルトコー
ティングでは、溶融型熱転写インキの製造に於いて、常
温で固体のインキ原料で着色剤等を分散する為に加熱す
ること、樹脂等を溶剤に溶解して着色剤等を分散した後
で溶剤を除去すること等の手間がかかる。更にインキの
塗布工程に於いても塗布出来る温度80〜100℃程度
に維持する必要があり、高温のインキの取扱いに危険が
伴う。又、ソルベントコーティングに於いては、支持体
に溶融型熱転写インキを印刷しているときに溶剤の蒸発
を伴うため、環境汚染の点で好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
のホットメルトコーティングに見られる溶融型熱転写イ
ンキの製造時の手間や、塗布工程における高温維持のた
めの加熱装置の設置、ソルベントコーティング時に於け
る溶剤の蒸発といった問題のない環境対応型のUV硬化
型感熱転写インキを得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクリボン
の支持体に塗布される溶融型熱転写インキとして、従来
使用してきた、主に軟化点又は融点が50〜150℃の
樹脂やワックス類と着色剤及び溶剤等の分散混合物の代
わりに、分子中に1つのエチレン性不飽和二重結合を持
つ(メタ)アクリル酸エステル(A)と、(メタ)アク
リル酸エステル(A)と相溶性があり、軟化点が50〜
130℃の樹脂(B)と、(メタ)アクリル酸エステル
(A)に分散性が良く、融点が50〜110℃のワック
ス(C)と、光重合開始剤(D)及び着色剤(E)を含
有することを特徴とする、無溶剤でしかも常温で流動性
のあるUV硬化型感熱転写インキに関する。
【0005】又、本発明は(メタ)アクリル酸エステル
(A)34〜65重量%と、樹脂(B)1〜21重量%
と、ワックス(C)2〜15重量%と、光重合開始剤
(D)5〜15重量%及び着色剤(E)1〜15重量%
の割合で配合されてなるUV硬化型感熱転写インキに関
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係るUV硬化型感熱転写
インキは無溶剤であるのでオープンで製造作業が出来、
常温で流動性のある液体であるので支持体への塗布工程
では少なくとも80〜100℃のような高温加熱が不要
となり、塗布時の溶剤の回収も必要でなくなる。支持体
に塗布されたUV硬化型感熱転写インキはそのまま支持
体上でUV硬化されて溶融型熱転写インキとなり、プリ
ンターにて良好な転写が出来るようになる。
【0007】以下、本発明を詳細に述べる。本発明のU
V硬化型感熱転写インキは分子中に1つのエチレン性不
飽和二重結合を持つ(メタ)アクリル酸エステル(A)
と、(メタ)アクリル酸エステル(A)と相溶性があ
り、軟化点が50〜130℃の樹脂(B)と、(メタ)
アクリル酸エステル(A)に分散性が良く、融点が50
〜110℃のワックス(C)と、光重合開始剤(D)及
び着色剤(E)を必須成分としている。
【0008】本発明に於ける、分子中に1つのエチレン
性不飽和二重結合を持つ(メタ)アクリル酸エステル
(A)としては、単官能モノマーと言われ、ラウリルア
クリレートのようなアルキルアクリレート、メトキシジ
エチレングリコールアクリレートのようなアルコキシア
ルキレングリコールアクリレート、4−ターシャリブチ
ル−シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンテニル
アクリレート、イソボルニルアクリレート、アクリロイ
ルモルホリンのような脂環型アクリレート、フェノキシ
エチルアクリレート、p−クミルフェノールEO変性ア
クリレートのような芳香族アクリレート等が挙げられ、
単独又は混合して使用する。
【0009】好ましい(メタ)アクリル酸エステル
(A)としては、イソボルニルアクリレート、アクリロ
イルモルホリン、4−ターシャリブチル−シクロヘキシ
ルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピルアクリレート、p−クミルフェノールEO変性アク
リレート、p−クミルフェノールPO変性アクリレート
等であるが、特にp−クミルフェノールEO変性アクリ
レートが好ましい。多官能モノマーやオリゴマー、プレ
ポリマー等も使用出来るが、必須では無く単官能モノマ
ーの硬化促進のために補助的に使用され、単官能モノマ
ーの10%以下で使用される。多官能モノマーやオリゴ
マー、プレポリマーが多すぎるとUV硬化したインキの
溶融転写性が悪くなる。インキ中に(メタ)アクリル酸
エステル(A)の占める割合は34〜65重量%であ
り、少ないとインキ粘度が高く塗布しにくくなり、多く
なると転写性が悪くなり、インキが転写される時紙むけ
が発生し易くなる。
【0010】(メタ)アクリル酸エステル(A)と相溶
性があり、軟化点が50〜130℃の樹脂(B)として
は、ポリスチレン樹脂、変性キシレン樹脂、ケトン樹
脂、ジアリル(イソ)フタレート樹脂、ロジンエステ
ル、変性ロジンエステル、ロジン変性マレイン酸樹脂、
塩ビ−酢ビ共重合体、N−ビニルピロリドン−酢ビ共重
合体、エチレン−酢ビ共重合体等が挙げられ、単独又は
混合して使用する。好ましい樹脂としては、ロジンエス
テル、変性ロジンエステル、エチレン−酢ビ共重合体で
ある。インキ中に樹脂の占める割合は1〜21重量%で
あり、少なすぎると転写に必要な粘着性が低下し、多す
ぎるとインキ粘度が上昇し過ぎて硬くなり、塗布が出来
なくなる。
【0011】(メタ)アクリル酸エステル(A)に分散
性が良く、融点が50〜110℃のワックス(C)とし
ては、90〜110℃にて(メタ)アクリル酸エステル
(A)に溶解し、50〜105℃で細かい粒子となって
白濁析出して均一分散するものであり、パラフィン、酸
化パラフィン、酸化マイクロクリスタリンワックス、モ
ンタンワックス、アルコール系ワックス、脂肪酸アマイ
ド、植物硬化油、ライスワックス、ミツロウ、白ロウ、
キャンデリラワックス、カルナウバワックス等が挙げら
れ、単独または混合して使用する。
【0012】好ましいワックスとしては、酸化マイクロ
クリスタリンワックス、アルコール系ワックス、ライス
ワックス、カルナウバワックスである。これらのワック
スは加熱転写時インキの粘着性を低下させて紙むけを防
止する。インキ中にワックスの占める割合は2〜15重
量%であり、少なすぎると転写時の紙むけが発生し易く
なり、多すぎると常温でのインキの粘度を上げ、インキ
の流動性が悪くなり、塗布しにくくなる。
【0013】光重合開始剤(D)としては、ベンゾフェ
ノン及びその誘導体、ベンジル、ベンゾインアルキルエ
ーテル、チオキサントン及びその誘導体、p−ジメチル
アミノ安息香酸のエステル、アシルフォスフィンオキサ
イド、チバガイギー社製イルガキュア、フラッテリラン
ベルティ社製エザキュアー等が挙げられ、これらを単独
又は混合して使用する。インキ中に光重合開始剤の占め
る割合は5〜15重量%であり、少なすぎるとインキの
硬化性が悪く転写性が低下し、多すぎると硬化に関与し
ない光重合開始剤が残り、インキ表面のベタツキとな
り、リボンのブロッキングの原因となる。
【0014】着色剤(E)としては、一般の印刷インキ
に使用される有機顔料、無機顔料、染料のいずれも使用
出来、要望する色、使用条件によって種々の顔料、染料
が単独又は混合して使用出来る。UV硬化型感熱転写イ
ンキを通常のプロセスカラー印刷インキのように重ねて
色を出す場合は、顔料、染料は透明であるのが好まし
く、有機顔料、染料及びカーボンブラック等が使用され
る。インキ中に着色剤の占める割合は、1〜15重量%
であり、少なすぎれば着色不十分で着色剤添加の意味が
無く、多すぎるとインキの硬化性及び転写性が悪くな
る。
【0015】更に、本発明に於いては必要に応じてイン
キ粘度の調整のためにインキ中に10重量%以下の体質
顔料、例えば、アルミナホワイト、シリカ、炭酸カルシ
ウム、タルク、カオリンなどが使用できる。また、イン
キのブロッキング低下のためにパーフルオロアルキル基
を持つフッソ化合物を2重量%以下で添加出来、紙に転
写されたインキの耐摩擦性を上げるためにポリエチレン
ワックス等のマイクロパウダーを4重量%以下で添加出
来る。更に、インキの貯蔵安定性をより良くするために
2−ターシャリブチルハイドロキノン等の重合禁止剤を
1重量%以下で使用出来る。
【0016】このようにして得られたUV硬化型感熱転
写インキは、25℃で粘度が10Pa・s以下の液体
で、支持体に塗布された後,UVランプで硬化すると常
温で固体となり、溶融熱転写が出来るようになる。支持
体に塗布する方法としては、平版印刷、凸版印刷、フレ
キソ印刷、スクリーン印刷、凹版印刷の他バーコータ、
ナイフコータ等による塗布方法等を適宜用いることが出
来る。
【0017】支持体としては、厚さ3〜25μmのポリ
エステル、ポリイミド、アラミドなどのプラスチックフ
イルムや紙等が使用出来る。インキのUV硬化は、イン
キを塗布したリボンを高圧水銀ランプや、メタルハライ
ドランプ及び中低圧水銀ランプ等でUV照射することに
より達成される。熱転写はパソコンなどに繋いだサーマ
ルプリンターに内蔵されるサーマルヘッドで行われる
が、サーマルヘッド以外に熱を供給出来るものであれば
転写に使用出来る。例えば支持体の背面からレーザー照
射すること等である。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、これらの実施例は本発明の好ましい例示であり、
本発明を限定するものでは無い。
【0019】〔実施例1〕 (ビヒクルAの作製)アロニックスM110(東亜合成
化学社製p−クミルフェノールEO変性アクリレ−ト)
の70部にハリエスタ−DS90S(ハリマ化成社製ロ
ジンエステル、軟化点93.1℃)の30部及び2−タ
ーシャリブチルハイドロキノンの0.05部を加え、加
熱溶解してビヒクルAを作製した。 (ワックスコンパウンドAの作製)アロニックスM11
0の70部にカーディス370(東洋ペトロライト社製
酸化マイクロクリスタリンワックス、融点85.6℃)
の30部を加えて加熱溶解し、攪拌しながら冷却して均
一な分散状態のワックスコンパウンドAを作製した。
【0020】(UV硬化型墨インキAの作製)表1に示
す実施例1としての配合組成にてUV硬化型墨インキA
を作製した。無溶剤であるので、密閉式の分散機は必要
なく、流動するので、加熱する必要もなく、通常のUV
硬化型平版印刷インキと同じように3本ロールミルで練
肉、分散出来る。表の配合組成中の数値は重量%を意味
する。
【0021】〔実施例2〕 (ビヒクルBの作製)アロニックスM110の70部に
パインクリスタルK−100(荒川化学工業社製変性ロ
ジンエステル、軟化点103.5℃)の30部及び2−
ターシャリブチルハイドロキノンの0.05部を加え、
加熱溶解してビヒクルBを作製した。 (ビヒクルCの作製)アロニックスM110の70部に
ハロン80(本州化学工業社製ケトン樹脂、軟化点8
1.4℃)の30部及び2−ターシャリブチルハイドロ
キノンの0.05部を加え、加熱溶解してビヒクルCを
作製した。 (ワックスコンパウンドBの作製)アロニックスM11
0の70部にパラコール−5010(日本精蝋社製アル
コール系ワックス、軟化点75.5℃)の30部を加え
て加熱溶解し、攪拌しながら冷却して均一な分散状態の
ワックスコンパウンドBを作製した。 (ワックスコンパウンドCの作製)アロニックスM11
0の70部にダイヤミッドO−200(日本化成社製オ
レイン酸アマイド、融点73〜76℃)の30部を加え
て加熱溶解し、攪拌しながら冷却して均一な分散状態の
ワックスコンパウンドCを作製した。
【0022】(UV硬化型墨インキBの作製)表1に示
す、実施例2としての配合組成にて、UV硬化型墨イン
キBを作製した。実施例1と同じように3本ロールミル
で練肉、分散した。表の配合組成中の数値は重量%を意
味する。
【0023】〔比較例1〕 (比較用UV硬化型墨インキCの作製)表1に示す、比
較例1としての配合組成にて、UV硬化型墨インキCを
作製した。実施例1と同じように3本ロ−ルミルで練
肉、分散した。表の配合組成中の数値は重量%を意味す
る。
【0024】
【表1】
【0025】尚、表1中の(注1)〜(注4)は以下を
表す。 (注1)東亜合成化学社製2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピルアクリレート (注2)東亜合成化学社製多官能オリゴマー (注3)大日本インキ化学工業社製フッ素化合物 (注4)ヘキスト社製ポリエチレンワックス
【0026】実施例1の墨インキAはE型回転粘度計
(東京計器社製)を使い25℃、20rpmの条件で粘
度が6.2Pa・sであった。厚さ5μmのポリイミド
フィルムから成る支持体にRIテスター(明製作所製展
色機)でインキ膜厚が2μmになるように塗布し、出力
80W/cmのメタルハライドランプの下を40M/分
のスピ−ドで通して硬化させた。この支持体をアルプス
電気社製スマイルプロフィールIIのリボンに繋ぎ、名
刺用合成紙にインキを転写して鮮明な画像を得た。
【0027】実施例2の墨インキBはE型回転粘度計を
使い25℃、20rpmの条件で粘度が4.8Pa・s
であった。実施例1と同じようにして墨インキBを塗
布、硬化した支持体をアルプス電気社製スマイルプロフ
ィールIIのリボンに繋ぎ、名刺用合成紙にインキを転
写して鮮明な画像を得た。
【0028】比較例1の墨インキCはE型回転粘度計を
使い25℃、20rpmの条件で粘度が5.2Pa・s
であった。実施例1と同じようにして比較例1の墨イン
キCを塗布、硬化した支持体をアルプス電気社製スマイ
ルプロフィールIIのリボンに繋ぎ、名刺用合成紙にイ
ンキを転写しようとしたが、転写出来なかった。インキ
に添加した多官能オリゴマーが硬化する時3次元のブロ
ック状に重合するため、添加量が多くなると転写されな
くなると考えられる。
【0029】〔実施例3〜5〕 (ビヒクルDの作製)アロニックスM110の70部に
スーパーエステルA75(荒川化学工業社製変性ロジン
エステル、軟化点70〜80℃)の30部及び2−ター
シャリブチルハイドロキノンの0.05部を加え、加熱
溶解してビヒクルDを作製した。 (ビヒクルEの作製)アロニックスM110の80部に
エバフレックス45X(三井・デュポンポリケミカル社
製エチレン−酢ビ共重合体、軟化点94℃)の20部及
び2−ターシャリブチルハイドロキノンの0.05部を
加え、加熱溶解してビヒクルEを作製した。 (ワックスコンパウンドDの作製)アロニックスM11
0の70部にRWAX−T(小倉合成社製ライスワック
ス、融点65℃以上)の30部を加えて加熱溶解し、攪
拌しながら冷却して均一な分散状態のワックスコンパウ
ンドDを作製した。 (ワックスコンパウンドEの作製)アロニックスM11
0の70部にカルナウバワックス#1(セラリカNOD
A社製、融点83℃)の30部を加えて加熱溶解し、攪
拌しながら冷却して均一な分散状態のワックスコンパウ
ンドEを作製した。
【0030】(UV硬化型黄、紅、藍インキの作製)表
2に示す、下記配合組成にて、墨インキと同じように3
本ロールミルで練肉、分散して実施例3、4、5に対応
するインキとして、UV硬化型黄、紅、藍インキを作製
した。但し数字は重量%を意味する。
【0031】
【表2】
【0032】但し、表2中で(注5)〜(注10)は以
下を示す。 (注5)大日本インキ化学工業社製CIピグメントイエ
ロー17 (注6)大日本インキ化学工業社製CIピグメントレッ
ド57:1 (注7)大日本インキ化学工業社製CIピグメントブル
ー15:4 (注8)BASF社製アシルフォスフィンオキサイド (注9)株式会社興人製脂環型アクリレート (注10)ユーシービー化学社製多官能オリゴマー
【0033】インキの粘度はE型回転粘度計を使い25
℃、20rpmの条件でそれぞれ黄(実施例3)、紅
(実施例4)、藍(実施例5)の順でそれぞれ4.1P
a・s、5.0Pa・s及び4.4Pa・sであった。
【0034】3枚の、厚さ5μmのポリイミドフィルム
にバーコーターでインキを厚みが2μmになるように
黄、紅、藍を別々に塗布し、それぞれ出力80W/cm
のメタルハライドランプの下を40M/分のスピードで
通して硬化させた。インキを硬化させた3枚の支持体を
1枚ずつ藍、紅、黄の順序でアルプス電気社製スマイル
プロフィールIIリボンに繋いだ。藍インキを硬化させ
た支持体から名刺用普通紙に転写させ、鮮明な藍の画像
を得た。
【0035】次いで、紅インキを硬化させた支持体から
実施例3で作製した藍の画像のある名刺用普通紙の上に
転写させ、鮮明な紫の画像を得た。
【0036】紅インキと同様にして黄インキを硬化させ
た支持体から藍の画像のある名刺用普通紙に転写させて
鮮明な緑の画像を得、紅の画像のある名刺用普通紙に転
写させて鮮明な赤の画像を得た。
【0037】
【発明の効果】本発明により、従来のホットメルトコー
ティングに見られる溶融型熱転写インキの製造時の手間
や、塗布工程における高温維持のための加熱装置の設
置、又、ソルベントコーティング時に於ける溶剤の蒸発
による環境汚染等の問題を解決し、無溶剤で、且つ常温
で流動性のあるUV硬化型感熱転写インキを提供するこ
とが出来る。更に、UV硬化型感熱転写インキは支持体
上でUV硬化させると溶融型熱転写インキとなり、サー
マルプリンタなどの溶融型熱転写印刷に使用出来、モノ
カラー印刷の他プロセスカラー印刷が出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に1つのエチレン性不飽和二重結
    合を持つ(メタ)アクリル酸エステル(A)と、(メ
    タ)アクリル酸エステル(A)と相溶性があり、軟化点
    が50〜130℃の樹脂(B)と、(メタ)アクリル酸
    エステル(A)に分散性が良く、融点が50〜110℃
    のワックス(C)と、光重合開始剤(D)及び着色剤
    (E)を含有することを特徴とするUV硬化型感熱転写
    インキ。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリル酸エステル(A)34
    〜65重量%と、樹脂(B)1〜21重量%と、ワック
    ス(C)2〜15重量%と、光重合開始剤(D)5〜1
    5重量%及び着色剤(E)1〜15重量%の割合で配合
    されてなる請求項1に記載のUV硬化型感熱転写イン
    キ。
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