JP4810028B2 - 印刷物及びその印刷方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックを基材とし、熱溶融転写型印刷により、文字または写真の画像を印刷する運転免許証、社員証等、個人の資格や身分を証明するために用いられる、いわゆるプラスチックIDカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車運転免許証や従業員証等、資格所有者本人の確認が必要なIDカード類に、熱溶融転写型記録を用いて氏名・住所・生年月日等の個人文字情報、パターン情報または、顔写真を記録したプラスチックIDカードが実用されている。
【0003】
このようなIDカードの作成においては、罫線、共通模様などの共通情報をプレ印刷したプラスチックカードに、各カード個別の写真情報、文字情報、パターン情報を記録し、更に、カード全体を破損や偽造から防護するために、最表面に、透明な保護層を形成する。通常、プラスチックカード上のプレ印刷は、印刷位置精度を維持するため、枚葉のオフセット印刷方式を使用し、かつプラスチックとの密着性の確保と、装置の長大化及び大型化を防ぐためUV硬化型オフセットインキを使用している。
【0004】
このUV硬化型オフセットインキは、UV硬化により、基材のプラスチックとの密着性が高まり、かつプレ印刷パターン表面の強度を高めている反面、硬化したプレ印刷パターン上に熱溶融転写型記録を行うと、熱溶融転写型リボンインキと、硬化されたUV硬化型オフセットインキパターンとの接着性が不十分となり、プレ印刷をしていないカードに比べ、文字情報、パターン情報または顔写真情報の耐擦強度が低いという問題があった。
【0005】
また、カード全体を破損や偽造から防護するための保護層を形成する方法としては、たとえば、PET等の支持シートに、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂を3〜5μmの薄さに塗布して乾燥させた保護フィルムを、カードに当接し、保護フィルムが形成された面と反対面の支持シートから、ヒートローラで加熱および加圧して、カード表面に転写させて保護層を形成する「熱可塑性樹脂の転写方式」が実用化されている。この方式は簡便であるため、身分証明書等に広く実用化されているが、150℃以下の温度で軟化してしまう樹脂を使用しているので、得られた保護層表面の硬さが軟らかく、且つ高温には弱いという問題があった。
【0006】
一方、アクリル系、あるいはエポキシ系紫外線硬化性樹脂等に紫外線硬化開始剤を混ぜ、液体の状態でグラビアコータ等を使ってカード表面に塗布した後に、紫外線を照射して硬化させることにより、強い透明な保護層を形成する「紫外線硬化液塗布方式」も実用化されている。この方式は「熱可塑性樹脂の転写方式」と比較して、厚く硬い保護層を形成することができるが、液体であるのでメンテナンスが難しく、更に、塗布膜厚さのバラツキ、液の裏まわり等が発生するという問題があった。
【0007】
そこで、「熱可塑性樹脂の転写方式」と「紫外線硬化液塗布方式」を組み合わせて、事前に紫外線硬化液の分子量を増したものを支持シートに塗布して乾燥させ、これを「熱可塑性樹脂の転写方式」と同じように、IDカード表面に押し付けて、加熱および加圧し、支持体を剥離させた後、紫外線を照射して保護層を完全に硬化させる「転写型の紫外線硬化膜形成方式」が実用化されている。この方式は簡便性と強度を両立させた保護層形成方式であり、転写型の紫外線硬化膜はPET、PVC等プラスチック基材またはこの上に形成された画像形成用リボンの受容層との接着性は良好であるが、UV硬化型オフセットインキパターンとの接着性が比較的低いという問題があった。
【0008】
UV硬化オフセットインキは、一般に、UV硬化性オリゴマー、モノマー、UV反応開始剤、体質顔料、着色顔料、その他添加剤よりなり、UV硬化によりUV硬化性オリゴマー、モノマーが重合反応を起し、3次元網目構造を形成する。
【0009】
熱溶融転写型リボンはサーマルヘッドにより加熱溶融され、一般には被印刷物と相溶することにより、高い接着性が得られるが、被印刷物が硬化したUV硬化型オフセットインキパターンである場合には、硬化したUV硬化型オフセットインキがUV硬化により三次元網目構造を形成しているため、熱溶融転写型リボンインキが溶融しても相溶状態にならず、十分な密着性が得られない。また転写型のUV硬化膜は熱溶融転写型リボンに比較し、転写時の溶融性が低いため、密着性が不十分となっていた。
【0010】
この対策として、UV硬化型オフセットインキのUV重合反応速度を低下させ、UV照射後の印刷パターンに液状の未反応オリゴマーやモノマーを残留させておき、熱溶融転写型リボンインキまたは転写型の紫外線硬化膜と十分に相溶させ、接着性を向上させることが試みられている。そのための手段として、反応開始剤に反応性の低いものを使用すること、UV硬化インキに多量のレジューサ(モノマー)を添加し、硬化性を低下させることなどがある。しかしながら、たとえUV硬化反応の反応性を低下させても、反応速度が遅くなるのみで、UV照射後徐々に硬化が進行し、1ヶ月から1年の長期間の保存の後には、液状の未反応オリゴマーやモノマーがほとんど硬化して3次元網目構造を形成し、その結果、熱溶融転写型リボンインキ及び転写型の紫外線硬化膜との接着性が初期に比べて低下するという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題を解消することを目的としてなされたもので、UV硬化型オフセットインキ層と隣接する層との接着力が改善され、耐擦強度及び画質の優れた印刷物を得ることを目的とする。
【0012】
本発明はまた、UV硬化型オフセットインキ層と隣接する層との接着力を向上し得、耐擦強度及び画質の優れた印刷物が得られる印刷方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1に、基材と、
基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキにより印刷されたUV硬化型オフセットインキ層と、
該UV硬化型オフセットインキ層上に熱転写記録された熱溶融性インク層とを具備することを特徴とする印刷物を提供する。
【0014】
本発明は、第2に、基材と、
前記基材上に設けられ、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び着色材を含むUV硬化型オフセットインキにより印刷された第1のUV硬化型オフセットインキ層、及びビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含有しない第2のUV硬化型オフセットインキにより印刷された第2のUV硬化型オフセットインキ層を含むUV硬化型オフセットインキ層と、
該UV硬化型オフセットインキ層が設けられた基材上に熱転写された樹脂製の保護層とを具備することを特徴とする印刷物を提供する。
【0015】
本発明は、第3に、基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキを用いて印刷を行い、所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、
該UV硬化型オフセットインキ層上に熱溶融性インクを用いて熱転写記録を行って、所定のパターンを有する熱溶融性インク層を形成する工程とを具備することを特徴とする印刷方法を提供する。
【0016】
本発明は、第4に、基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、該着色材を含有するUV硬化型オフセットインキを印刷し、第1のUV硬化型オフセットインキ層を形成し、該第1のUV硬化型オフセットインキ層上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含まないUV硬化型オフセットインキを印刷し、無色透明の第2のUV硬化型オフセットインキ層を形成することにより、該第1のUV硬化型オフセットインキ層及び該第2のUV硬化型オフセットインキ層を含み、所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、
該UV硬化型オフセットインキ層が設けられた基材上に、支持シートの一主面上に形成された樹脂製の保護層を当接し、該支持シートの他の主面を熱圧接することにより、該保護層を熱転写する工程とを具備することを特徴とする印刷方法を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は以下の4つの観点に大別される。
【0018】
第1の観点に係る発明は、第1の印刷物を提供する。
【0019】
第1の印刷物は、基材と、所定のパターンで印刷されたUV硬化型オフセットインキ層と、少なくともUV硬化型オフセットインキ層上に熱転写記録された熱溶融性インク層とを有し、
UV硬化型オフセットインキ層は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキを用いて印刷されることを特徴とする。
【0020】
第2の観点に係る発明は、第1の印刷物を印刷するための第1の印刷方法を提供する。
【0021】
第1の方法は、基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキを用いて印刷を行い、所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、
UV硬化型オフセットインキ層上に熱溶融性インクを用いて熱転写記録を行って、所定のパターンを有する熱溶融性インク層を形成する工程とを具備することを特徴とする。
【0022】
また、第3の観点に係る発明は、本発明の第2の印刷物は、基材と、所定のパターンで印刷されたUV硬化型オフセットインキ層と、少なくともUV硬化型オフセットインキ層上に熱転写された樹脂製の保護層とを有し、
UV(紫外線)硬化型オフセットインキ層は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキを用いて印刷されることを特徴とする。
【0023】
第1の観点に係る印刷物上には、保護層を適用することができる。
【0024】
本発明によれば、UV硬化型オフセットインキに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を添加し、熱溶融性インク層あるいは保護層の少なくとも一方を熱転写することにより、いままで、十分な接着ができなかったUV硬化型オフセットインキ層と、その隣接する層との間たとえばUV硬化型オフセットインキ層と熱溶融性インク層間、及びUV硬化型オフセットインキ層と保護層間等に、高い接着性を実現できる。この高い接着性は、UV硬化型オフセットインキ中に添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂の以下のような作用により得られる。
【0025】
使用されるビスフェノールA型エポキシ樹脂は、一般に、熱溶融性インク及びUV硬化オフセットインキ中のオリゴマー、モノマーとの親和性が良い。また、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、UV硬化オフセットインキ中に含有されるUV反応開始剤と共存している状態で、たとえUV照射を行っても、重合反応を起さない。さらに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、UV硬化性オリゴマー、モノマーの重合反応を阻害もしない。このためUV照射によりUV硬化オフセットインキ中に含有されるUV硬化性オリゴマー、モノマーが十分に硬化しても、UV硬化オリゴマー、モノマーにより形成される3次元網目構造の中にビスフェノールA型エポキシ樹脂はそのままの状態で残ることになる。
【0026】
支持シートとその上に形成された熱溶融性インク層とを有する転写型熱溶融性インクリボンを、サーマルヘッドにより加熱溶融し、硬化されたUV硬化型オフセットインキ層上に熱転写記録するとき、あるいは基材表面上に未硬化のUV硬化型樹脂からなる保護層を熱圧着、熱溶融し、硬化したUV硬化型オフセットインキ層上に熱転写するとき、熱溶融性インク層及び保護層それぞれの溶融物が、硬化したUV硬化型オフセットインキ層中に分布するビスフェノールA型エポキシ樹脂と相溶することにより、高い接着性が得られる。
【0027】
UV硬化型オフセットインキ層は、必要に応じて、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び着色材を含むUV硬化型オフセットインキにより印刷された第1のオフセットインキ層と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含まないUV硬化型オフセットインキにより印刷された無色透明のUV硬化型オフセットインキにより印刷された第2のUV硬化型オフセットインキ層との二層に分けて形成することができる。
【0028】
例えば顔染料等の着色材を含む着色UV硬化型オフセットインキ層にビスフェノールA型エポキシ樹脂を添加すると、この着色UV硬化型オフセットインキ層の色相、彩度等が微妙に変化する場合、あるいはビスフェノールA型エポキシ樹脂の存在により、インキ中の着色材の分散性が低下し、所望のインキの物理的特性が得られないことがある。このような場合には、上述のようにUV硬化型オフセット印刷層を二層に分けて形成することにより、着色材を含むUV硬化型オフセットインキの色相、彩度、及びインキの物理的特性を変化させることなく、UV硬化型オフセットインキ層全体と、熱溶融インクによる画像、及び/又は紫外線硬化型保護層との接着力を向上させることができる。
【0029】
上記UV硬化型オフセットインキとしては、T&K TOKA製 UV161インキ等を好ましく使用することができる。
【0030】
また、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と混合すると物理特性が変化するUV硬化型オフセットインキとしては、金属粉を着色顔料として含有するUV硬化型オフセットインキがあげられる。
【0031】
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量は、UV硬化型オフセットインキ全重量の好ましくは10ないし60重量%、さらに好ましく20〜50重量%である。ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量が10重量%未満であると、熱溶融性インクとの接着性が向上せず、60重量%を超えると、UV硬化型オフセットインキ自体の硬化性が不十分となる傾向がある。
【0032】
UV硬化型オフセット印刷インキにビスフェノールA型エポキシ樹脂を添加する方法としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を予めコンパウンドインキ(腰切り剤)またはレジューサ(希釈剤)と混合後、UV硬化型インキと混合することができる。
【0033】
本発明においては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂はベースとなるUV硬化型オフセットインキに常温で均一混合することが望まれる。
【0034】
市販のビスフェノールA型エポキシ樹脂には、基本液状タイプ及び基本固体タイプがある。常温で均一に混合させるためには、常温粘度で9ないし150ポイズの基本液状タイプが本発明に好適に使用できる。9ポイズ未満の粘度域ではUV硬化オフセットインキのUV硬化後の基材に対する接着強度の低下、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の浸みだしが発生する傾向がある。インキ中に希釈剤を含有する場合には更にこの傾向が顕著になる。また、150ポイズを超えるものを用いると、インキとしての粘度が高すぎることにより印刷が困難となる傾向がある。基本固形タイプを使用する場合は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びベースとなるUV硬化型オフセットインキの両者をビスフェノールA型エポキシ樹脂の溶融温度まで上昇させた後に混合する必要があり、取り扱いが困難である。
【0035】
ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、たとえ上記基本液状タイプであっても、かなりの高い粘度であるため、ベースとなるUV硬化型オフセットインキとの混合性があまり良好ではない。このため、UV硬化型オフセットインキに、更にコンパウンド(腰切り剤)またはレジューサの添加を行うことにより高い均一混合性が得られる。コンパウンドインキ(腰切り剤)又はレジューサ(希釈剤)の添加量は、UV硬化型オフセットインキ全重量に対し、コンパウンドインキは20%以下、レジューサは7%以下であることが望ましい。また、このとき、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を一旦、コンパウンドインキ(腰切り剤)又はレジューサ(希釈剤)と混合させ、粘度を低下させた後、ベースとなるUV硬化型オフセットインキに混合すると、混合均一性を更に向上させることができる。
【0036】
上記コンパウンドインキとしては、T&K TOKA製 No.2UVコンテックス、東洋インキ製 FDコンパウンド−2を用いることができる。
【0037】
また、レジューサとしては、T&K TOKA製 UV DGレジューサ、UV161レジューサ、UV TNSレジューサ、東洋インキ製 FDレジューサAP、FDレジューサOP、及びFDレジューサG等を用いることができる。
【0038】
インキの混合方法は、極少量の場合はヘラで練る方法で良いが、通常の量では撹拌羽根による混合、または容器を回転させる方式等が有効である。
【0039】
また、本発明に好適に使用される転写型熱溶融性インクリボンには、バインダー樹脂として、ワックス成分の多いもの(ワックスリボン)と少ないもの(樹脂リボン)がある。ワックス成分の多いものは、低エネルギーで転写し得、高い転写感度を与えるが、一方で、形成されたパターンの機械的強度が弱いためパターンの機械的強度を確保するためには、ワックス成分の少ないインキリボン(樹脂リボン)が好ましい。
【0040】
第1及び第3の観点に用いられる保護層の形成方法としては、支持シート上に形成された保護層を熱圧接により印刷物上に転写する方法、及び保護層塗布液を印刷物上に塗布する方法があげられる。
【0041】
保護層としては、好ましくはUV硬化型樹脂を含むUV硬化型保護膜が使用される。UV硬化型樹脂としては、エポキシ系UV硬化型樹脂、あるいはアクリル系UV硬化型樹脂が使用できる。
【0042】
転写により形成されるUV硬化型保護層に使用可能なUV硬化型樹脂化合物としては、例えば3官能以上のアルコールの(メタ)アクリル酸エステルがあげられる。3官能以上の紫外線硬化型樹脂化合物は、複数のものを組み合わせて使用しても良いし、混合物であっても良い。
【0043】
UV硬化型保護層の転写層を形成するための組成物中には、光反応開始剤、バインダー樹脂、及び微粒子等を添加することができる。
【0044】
光反応開始剤の例として、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類等が挙げられる。
【0045】
バインダー樹脂は、転写により形成されるUV硬化製保護層の場合、液体のUV硬化樹脂を保持するために必要であるが、塗布型の場合は、粘度が上昇するため、多くの含有は難しい。
【0046】
バインダー樹脂としては、紫外線硬化性化合物組成物と相溶しても非相溶でもよく、膜を形成し得る種々の樹脂を用いることができる。このようなバインダー樹脂として、例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ボリビニルアルコール系樹脂等が挙げられる。
【0047】
この転写層は、例えばバインダー樹脂と紫外線硬化性化合物組成物とを溶剤中に溶解または分散させて塗布液を調製し、支持体シートの片面にこれを塗布し、乾燥することにより形成することができる。保護層の乾燥膜厚は1〜50μmが好ましい。
【0048】
また、微粒子としては、ポリエチレン、シリコーン粒子、アクリル、ナイロン、ガラスビーズ等が挙げられ、粒径は1〜50μmの範囲が好ましい。
【0049】
以下、図面を参照し、本発明をより詳細に説明する。
【0050】
図1は、本発明の印刷物の一例に係るIDカードの平面図を示す。
【0051】
また、図2は、図1のA−A’断面図を示す。
【0052】
図1及び図2に示すように、このIDカードは、その表面にポリビニルブチラール樹脂をイソシアネート化合物で硬化させた受像層が形成された縦54mm×横86mm×厚さ0.5mmのポリエステル製カード基材10を有する。カード基材10の受像層の一領域には、例えば赤、黄、緑、金、及び銀顔料等の着色材及びビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化オフセットインキによりオフセット印刷された所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ1、UV硬化型オフセットインキ1上に、転写型熱溶融性インクリボンを用いて熱転写記録された例えば文字情報等の熱溶融性インク画像層3、この受像層の他の領域に例えば昇華型インクにより形成された人物画像層4、及び人物画像層4の上に人物画像保護層5が設けられている。さらに、これらの層1,3,4,5,及び10が設けられたカード基材10上に表面保護層6が形成されている。表面保護層の形成方法としては、紫外線硬化液を塗布後、紫外線硬化させる方法と、転写型紫外線硬化膜を転写後、紫外線硬化させる方法を使用し得る。このIDカードは、使用されるUV硬化型オフセットインキ1が、熱溶融性インク画像層3、及び表面保護層6のそれぞれとの良好に接着するため、耐擦強度に優れ、良好な画像を有する。
【0053】
図3は、図1及び図2に示すICカードの変形例を表す断面図を示す。
【0054】
図示するように、このICカードは、基材上に形成され、着色材を含有し、かつビスフェノールA型エポキシ樹脂を含まないオフセット印刷層1が、着色材を含む第1のUV硬化型オフセット印刷層11と、その上に形成されたビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、かつ着色材を含まない無色透明の第2のUV硬化型オフセット印刷層12とから構成されていること以外は、図2と同様の構成を有する。UV硬化型オフセットインキがこのような二層構成を有することにより、例えば金色顔料、銀色顔料等の着色材を含む第1のUV硬化型オフセットインキ11で良好な画像を形成し、かつ無色透明の第2のUV硬化型オフセットインキ12により、第1のUV硬化型オフセットインキ11、熱溶融性インク画像層3、及び表面保護層6のそれぞれとの良好な接着が得られ、耐擦強度に優れ、良好な画像を有するIDカードが得られる。また、第2のUV硬化型オフセットインキ12は無色透明であるため、第1のUV硬化型オフセットインキ11の画像は、利用者により十分視認し得る。
【0055】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
【0056】
実施例1
IDカード基材として、その一主面にイソシアネートで硬化させたポリビニルブチラールを受像層として被覆したポリエステルカードを用意した。
【0057】
以下の組成を有するUV硬化型オフセットインキを調整した。
【0058】
UV硬化型オフセットインキ組成1
着色材:T&K TOKA製 UV161青インキ 70重量部
ビスフェノールA型エポキシ樹脂:油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 20重量部
腰切り剤:T&K TOKA製 NO.2コンテックス 10重量部
上記組成の3成分を同時に撹拌容器に入れ、スリーワンモーターを用い、撹拌羽根で混合を行い、UV硬化型オフセットインキを得た。
【0059】
得られたUV硬化型オフセットインキを枚葉のオフセット印刷機に適用し、カード基材上に所定のパターンを印刷し、UV硬化型オフセットインキ層を形成した。
【0060】
その後、得られたUV硬化オフセットインキ層に、1.5KWのUV照射ランプを用い、120W/cmの強度で1ないし5秒の条件で紫外線照射を行い、プレ印刷カードを作成した。
【0061】
このようなプレ印刷カードを作成後、室温環境の条件で、1日放置したもの、及び同様の条件で3ヶ月放置したものを使用し、以下のようにしてIDカードを作成した。
【0062】
まず、昇華性インクリボンを用い、サーマルヘッドにより人物画像層を印刷した。
【0063】
次に、転写型熱溶融性インクリボンを用い、サーマルヘッドにより文字情報等の熱溶融性インク画像層を形成した。
【0064】
さらに、下記組成のUV硬化型の表面保護層転写層塗布液を用意した。
【0065】
表面保護層転写層塗布液組成
ポリアクリル系バインダー樹脂:ダイヤナールBR87…100重量部
紫外線硬化型化合物:ペンタエリスリトールトリアクリレート…60重量部
光反応開始剤:イルガキュア651…10重量部
ポリエチレン微粒子(平均粒径20μm) …10重量部
上記組成の塗布液を厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上に塗布し、140℃で1分間、加熱及び乾燥することにより、膜厚が約10μmの表面保護層転写層を有する保護層転写シートを作成した。
【0066】
人物画像層及び熱溶融性インク画像層が形成された印刷面を有する他のプレ印刷カードを用意し、得られた保護層転写シートの表面保護層転写層を、人物画像層及び熱溶融性インク画像層が形成された面に適用し、その反対の支持体表面にヒートローラを当接して、表面保護層転写層をプレ印刷カード印刷面に熱圧着して支持体シートを剥離することにより転写し、表面保護層を形成した。その後、更に紫外線を120W/cmの強度の2ないし5秒の条件で照射することより表面保護層を硬化させ、IDカードを得た。
【0067】
なお、保護層転写シートを使用しない場合として、UV硬化型の表面保護層を印刷物に例えば以下のようにして直接塗布することができる。
【0068】
まず、下記組成のUV硬化型の表面保護層塗布液を用意する。
【0069】
表面保護層塗布液組成
主剤:ユニオンカーバイド社製 UVR6110 56重量部
架橋剤:ユニオンカーバイド社製 TONE0301 17重量部
反応開始剤:ユニオンカーバイド社製 UVI6990 3重量部
反応性希釈剤: 共栄社化学製 エポライト1600 24重量部
レベリング剤: 東芝シリコーン製 TSF4440 0.5重量部
次に、人物画像層及び熱溶融性インク画像層が形成されたプレ印刷カード上に、上記組成の表面保護層塗布液を、グラビアコート法により塗布し、20μmの厚さの表面保護層塗布膜を形成し、120W/cmの強度で2ないし5秒の条件で紫外線照射を行うことにより、塗布膜を硬化させることができる。
【0070】
表面保護層を形成する前に、人物画像層上に、例えばポリエステル、アクリル等のバインダー樹脂にUV吸収剤を含有するUVカット膜を用いて、人物画像保護層を任意に形成することができる。
【0071】
得られたIDカードについて、下記のような試験を行った。
【0072】
破壊強度試験
熱溶融性インク画像層及びこの熱溶融性インク画像層が形成されていない部分のUV硬化型オフセットインキ層について、各々、荷重を加えた先端径R0.1mmのサファイア針でスクラッチ試験を行い、その破壊荷重を測定した。荷重は50gステップとした。その結果を下記表1に示す。
【0073】
熱溶融性インク画像層の破壊強度は150g以上で、UV硬化型オフセットインキ層の破壊強度は200g以上を良好とする。
【0074】
接着強度試験
まず、揉み試験機によりカードを500回折曲げた。次に、粘着テープを表面に貼り付け、5秒後に剥がし、表面保護層の剥離の有無を調べるテープ剥離テストを同じ箇所に2回ずつ行った。その結果を下記表2に示す。
【0075】
なお、表中の記号のうち、二重丸は、2回のテープ剥離テストでいずれも剥離無し、○は、2回目のテープ剥離テストで一部剥離発生、△は1回目で部分的に剥離、×は1回目に全面剥離を各々示す。
【0076】
比較例1
UV硬化型オフセットインキに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び腰切り剤を添加しないこと以外は実施例1と同様にしてIDカードを得た。得られたIDカードについて、同様の破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0077】
実施例2
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0078】
UV硬化型オフセットインキ組成2
T&K TOKA製 UV161青インキ 60重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 30重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 10重量部
実施例3
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0079】
UV硬化型オフセットインキ組成3
T&K TOKA製 UV161青インキ 50重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 40重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤)10重量部
実施例4
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0080】
UV硬化型オフセットインキ組成4
T&K TOKA製 UV161青インキ 40重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 50重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 1重量部
実施例5
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0081】
UV硬化型オフセットインキ組成5
T&K TOKA製 UV161青インキ 80重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 10重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 10重量部
実施例6〜10
実施例1〜5でUV硬化型オフセットインキに使用した油化シェルエポキシ製エピコート825を、エピコート828(25℃粘度120〜150ポイズ)に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0082】
実施例11
UV硬化型オフセットインキ中にNO.2コンテックス(腰切り剤)を添加しないこと以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0083】
実施例12
UV硬化型オフセットインキ中にNO.2コンテックス含有量を5重量部にする以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0084】
実施例13
UV硬化型オフセットインキ中にNO.2コンテックス含有量を15重量部にする以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0085】
実施例14
UV硬化型オフセットインキ中にNO.2コンテックス含有量を30重量部にする以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0086】
実施例15
インキの混合時に、エピコート825とNO.2コンテックス(腰切り剤)を均一に混合し、得られた混合物に対してさらにUV161青インキを添加すること以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0087】
実施例16
UV硬化オフセットインキ層が二層構成を有する以外は実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を各々下記表1及び表2に示す。
【0088】
二層構成のUV硬化オフセットインキ層として、まず、基材上にT&K TOKA製UV161青インキをオフセット印刷した後、その上に、以下の組成を有する無色透明インキを用いて同様に印刷した。
【0089】
T&K TOKA製 UV161メジウム 70重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 20重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 10重量部
実施例17
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0090】
UV硬化型オフセットインキ組成6
T&K TOKA製 UV161青インキ 85重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 5重量部
T&K TOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 10重量部
実施例18
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0091】
UV硬化型オフセットインキ組成7
T&K TOKA製 UV161青インキ 30重量部
油化シェルエポキシ製 エピコート825(25℃粘度40〜60ポイズ) 60重量部
T&KTOKA製 NO.2コンテックス(腰切り剤) 10重量部
比較例2
UV硬化型オフセットインキを以下の組成に変更する以外は、実施例1と同様にしてIDカードを形成し、同様に破壊強度試験及び接着強度試験を行った。得られた結果を下記表1及び表2に示す。
【0092】
UV硬化型オフセットインキ組成8
T&K TOKA製 UV161青インキ 93重量部
T&K TOKA製 DGレジューサー 7重量部
【表1】
Figure 0004810028
【0093】
【表2】
Figure 0004810028
【0094】
上記表1及び表2から明らかなように、実施例に示すIDカードはいずれも、熱溶融性インク画像層とUV硬化型オフセットインキ層の破壊強度、及びカードの接着特性が十分であった。
【0095】
特に、実施例1ないし16に示すように、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量が10ないし60重量%であると、これらの破壊強度及び接着特性が良好となった。また、実施例17に示すようにビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量が10重量%未満であると、これらの破壊強度及び接着特性が多少劣る傾向があり、さらに、実施例18に示すようにビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量が60重量%であると、実用的に許容できる範囲ではあるが、これを超えると、これらの破壊強度及び接着特性が多少劣る傾向があることがわかった。
【0096】
また、実施例15のように、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とコンテックスとを均一に混合した後に、UV硬化型インキを混合して得られたUV硬化型オフセットインキ組成物を用いると、特に上記特性が良好となることがわかった。
【0097】
しかしながら、比較例1及び2のように、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が含まれていないと、上記特性が悪くなることがわかった。また、比較例2のようにレジューサとインキ成分のみとを用いた場合、破壊強度が経時的に変化してしまうことがわかった。
【0098】
【発明の効果】
本発明を用いると、UV硬化型オフセットインキ層と熱溶融性インク層との接着力、及びUV硬化型オフセットインキ層と紫外線硬化型転写保護層との接着力が良好であり、耐擦強度及び画質の優れた印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプラスチックIDカードの一例の概略を示す平面図。
【図2】 図1のA−A’断面図
【図3】 本発明に係るプラスチックIDカードの他の一例の概略を示す断面図。
【符号の説明】
10…カード基材,1…オフセット印刷パターン,3…溶融転写型リボンインキ画像,4…写真印刷画像,5…写真画像部保護層,6…カード表面保護層

Claims (10)

  1. 基材と、
    基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキにより印刷されたUV硬化型オフセットインキ層と、
    該UV硬化型オフセットインキ層上に熱転写記録された熱溶融性インク層とを具備することを特徴とする印刷物。
  2. 前記熱溶融性インク層及び前記UV硬化型オフセットインキ層が形成された前記基材上に保護層をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
  3. 基材と、
    前記基材上に設けられ、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び着色材を含むUV硬化型オフセットインキにより印刷された第1のUV硬化型オフセットインキ層、及びビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含有しない第2のUV硬化型オフセットインキにより印刷された第2のUV硬化型オフセットインキ層を含むUV硬化型オフセットインキ層と、
    該UV硬化型オフセットインキ層が設けられた基材上に熱転写された樹脂製の保護層とを具備することを特徴とする印刷物。
  4. 前記UV硬化型オフセットインキ層は、前記基材上に設けられ、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び着色材を含むUV硬化型オフセットインキにより印刷された第1のUV硬化型オフセットインキ層と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含有しない第2のUV硬化型オフセットインキにより印刷された第2のUV硬化型オフセットインキ層と含む請求項1または2に記載の印刷物。
  5. 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、UV硬化型オフセットインキに対し、10ないし60重量%含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷物。
  6. 基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有するUV硬化型オフセットインキを用いて印刷を行い、所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、
    該UV硬化型オフセットインキ層上に熱溶融性インクを用いて熱転写記録を行って、所定のパターンを有する熱溶融性インク層を形成する工程とを具備することを特徴とする印刷方法。
  7. 前記熱溶融性インク層を形成する工程の後、該熱溶融性インク層及び前記UV硬化型オフセットインキ層が形成された前記基材上に、保護層を形成する工程をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、該着色材を含有するUV硬化型オフセットインキを印刷し、第1のUV硬化型オフセットインキ層を形成し、該第1のUV硬化型オフセットインキ層上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含まないUV硬化型オフセットインキを印刷し、無色透明の第2のUV硬化型オフセットインキ層を形成することにより、該第1のUV硬化型オフセットインキ層及び該第2のUV硬化型オフセットインキ層を含み、所定のパターンを有するUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、
    該UV硬化型オフセットインキ層が設けられた基材上に、支持シートの一主面上に形成された樹脂製の保護層を当接し、該支持シートの他の主面を熱圧接することにより、該保護層を熱転写する工程とを具備することを特徴とする印刷方法。
  9. 前記オフセットインキ層形成工程は、
    前記基材上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、該着色材を含有するUV硬化型オフセットインキを印刷し、第1のUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程と、該第1のUV硬化型オフセットインキ層上に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有し、着色材を含まないUV硬化型オフセットインキを印刷し、無色透明の第2のUV硬化型オフセットインキ層を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  10. 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、UV硬化型オフセットインキに対し、10ないし60重量%含まれることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の方法。
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