JP2003253078A - 顔料組成物および顔料分散体 - Google Patents

顔料組成物および顔料分散体

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JP2003253078A
JP2003253078A JP2002056706A JP2002056706A JP2003253078A JP 2003253078 A JP2003253078 A JP 2003253078A JP 2002056706 A JP2002056706 A JP 2002056706A JP 2002056706 A JP2002056706 A JP 2002056706A JP 2003253078 A JP2003253078 A JP 2003253078A
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孝幸 野上
Hiroshi Chiyousokabe
浩 長曽我部
Hisatsugu Uraki
久嗣 浦木
Naohiro Tanaka
直宏 田中
Katsuhiko Sawamura
勝彦 澤村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフッセトインキ、グラビアインキ、塗料、イ
ンキジェットインキ、カラーフィルタ用インキ、デジタ
ルペーパー用インキ、着色樹脂組成物等に適する、非集
合性、流動性に優れた安定な顔料組成物および顔料分散
体の提供。 【解決手段】リン酸基またはスルホン酸基を有するエチ
レン性不飽和単量体と、ビスフェノールA構造またはパ
ラクミルフェノール構造、およびエチレンオキサイド鎖
を有するエチレン性不飽和単量体とを共重合成分として
含む共重合体、及び顔料を含んでなる顔料組成物、およ
び該顔料組成物をワニスに分散せしめてなる顔料分散
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用適性、特に非
集合性、流動性に優れた顔料組成物および顔料分散体に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、顔料の微細な粒子をオフセット
インキ、グラビアインキおよび塗料のようなビヒクルに
分散する場合、安定な分散体を得ることが難しく、製造
作業上および得られる製品の価値に種々の問題を引き起
こすことが知られている。例えば、微細な粒子からなる
顔料を含む分散体は、往々にして高粘度を示し、製品の
分散機からの取り出し、輸送が困難となるばかりでな
く、更に悪い場合は貯蔵中にゲル化を起こし使用困難と
なることがある。さらに、展色物の塗膜表面に関して
は、光沢の低下、レベリング不良等の状態不良を生じる
ことがある。また、異種の顔料を混合して使用する場
合、凝集による色別れや、沈降などの現象により展色物
に色むらや著しい着色力の低下が現れることがある。
【0003】以上のような種々の問題点を解決するため
に、有機顔料を母体骨格として側鎖に酸性基や塩基性基
を置換基として有する顔料誘導体を分散剤として混合す
る方法が、特公昭41−2466号公報、USP285
5403号公報、特開昭63−305173号公報、特
開平1−247468号公報、特開平3−26767号
公報等に開示されている。また、無機材料に対する使用
が、特開平11−104479号公報、特開平11−1
16238号公報等に開示されている。しかし、すべて
の材料に有効ではなく、特に、有機顔料に対しては、良
好な分散体は得られない。また、塗料、インキ等には非
常に多くのワニス系が存在するため、これらの方法を用
いても一部のワニス系を除いては満足な効果が得られて
いないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、オ
フッセトインキ、グラビアインキ、塗料、インキジェッ
トインキ、カラーフィルタ用インキ、デジタルペーパー
用インキ、着色樹脂組成物等に適する、非集合性、流動
性に優れた安定な顔料組成物および顔料分散体の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リン酸基
またはスルホン酸基を有する単量体と、下記式(1)ま
たは式(2)で示される単量体とを共重合成分として含
む共重合体を用いることにより、顔料分散性が飛躍的に
改善することを見出し、本発明に至った。すなわち、本
発明は、リン酸基またはスルホン酸基を有するエチレン
性不飽和単量体と、下記式(1)または式(2)で示さ
れるエチレン性不飽和単量体とを共重合成分として含む
共重合体、及び顔料を含んでなることを特徴とする顔料
組成物に関する。また、本発明は、前記顔料組成物をワ
ニスに分散せしめてなる顔料分散体に関する。
【0006】式(1)
【化10】 式(2)
【化11】 R1 : 水素原子またはメチル基を表す。 R2 : 炭素数1〜4アルキレン基を表す。 n : 2〜100の整数を表す。
【0007】本発明のリン酸基またはスルホン基を有す
るエチレン性不飽和単量体と、下記式(1)または式
(2)で示されるエチレン性不飽和単量体とを共重合成
分として含む共重合体は、リン酸基またはスルホン基を
有するエチレン性不飽和単量体、下記式(1)または式
(2)で示されるエチレン性不飽和単量体、および必要
に応じて前記単量体以外のエチレン性不飽和単量体をラ
ジカル重合することにより得られる共重合体である。
【0008】式(1)で示されるエチレン性不飽和単量
体としては、パラクミルフェノールエチレンオキサイド
変性アクリレートを挙げることができる。また、式
(2)で示されるエチレン性不飽和単量体としては、エ
チレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレー
ト、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリ
レート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジ
メタクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノ
ールAジアクリレート、エチレンオキサイド-プロピレ
ンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート、
エチレンオキサイド-プロピレンオキサイド変性ビスフ
ェノールAジアクリレート、プロピレンオキサイドエチ
レンオキサイド(ブロックタイプ)変性ビスフェノール
Aジメタクリレート、プロピレンオキサイドテトラメチ
レンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレー
ト、プロピレンオキサイドテトラメチレンオキサイド変
性ビスフェノールAジアクリレートを挙げることができ
る。これらは、例えば日本油脂株式会社よりブレンマー
シリーズや東亜合成株式会社よりアロニックスシリーズ
として市販されている。
【0009】式(1)または式(2)で示されるエチレ
ン性不飽和単量体は、単独あるいは2種以上の組み合わ
せで用いることができる。また、本発明の共重合体にお
ける式(1)または式(2)で示されるエチレン性不飽
和単量体の共重合比は、共重合体を構成する全ての単量
体の合計100重量部に対して、0.1〜100重量部
であることが好ましく、0.1〜50重量部であること
が更に好ましい。
【0010】また、リン酸基を有するエチレン性不飽和
単量体は、リン酸基およびエチレン性不飽和二重結合を
有する化合物であり、リン酸基は、下記式(10)で示
される2価のリン酸基であっても、下記式(11)で示
される1価のリン酸基であってもよい。また、リン酸基
は、ナトリウム、カリウム等の金属、またはジエチルア
ミン、ジブチルアミン、トリエタノールアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミ
ン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミ
ン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ジステアリル
アミン等の有機アミンと塩を形成していてもよい。
【0011】式(10)
【化12】 式(11)
【化13】
【0012】リン酸基を有するエチレン性不飽和単量体
としては、例えば、エチレングリコールメタクリレート
フォスフェート、プロピレングリコールメタクリレート
フォスフェート、エチレングリコールアクリレートフォ
スフェート、プロピレングリコールアクリレートフォス
フェートに代表されるような、下記一般式(12)で示
される化合物が挙げられる。 式(12)
【化14】 13:水素またはメチル基を表す。 R14:アルキレン基を表す。 l:1〜20の整数を表す。
【0013】リン酸基を有するエチレン性不飽和単量体
の具体例を以下に示すが、これに限るものではない。
【化15】
【化16】
【0014】
【化17】
【化18】
【化19】
【0015】これらのリン酸基を有するエチレン性不飽
和単量体は、特公昭50−22536号公報、特開昭5
8−128393号公報等に記載の方法で製造すること
ができる。市販品としては、ホスマーM、ホスマーC
L、ホスマーPE、ホスマーMH(以上、ユニケミカル
社製)、ライトエステルP−1M(以上、共栄社化学社
製)、JAMP−514(以上、城北化学工業社製)、
KAYAMER PM−2、KAYAMER PM−2
1(以上、日本化薬社製)等が挙げられる。
【0016】これらのリン酸基を有するエチレン性不飽
和単量体は、単独あるいは2種以上の組み合わせで用い
ることができる。また、共重合体におけるリン酸基を有
するエチレン性不飽和単量体の共重合比は、共重合体を
構成する全ての単量体の合計100重量部に対して、
0.1〜30重量部であることが好ましく、0.1〜5
重量部であることが更に好ましい。
【0017】また、スルホン酸基を有するエチレン性不
飽和単量体は、スルホン酸基およびエチレン性不飽和二
重結合を有する化合物であり、スルホン酸基は、ナトリ
ウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛等の多価金属、
またはジエチルアミン、ジブチルアミン、トリエタノー
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミ
ン、ジステアリルアミン等の有機アミン、アンモニア等
と塩を形成していてもよい。
【0018】スルホン酸基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸、3−アリロキシ−2
−ヒドロキシプロパンスルホン酸、p−スチレンスルホ
ン酸、メタリルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリ
ルオキシベンゼンスルホン酸、アリルオキシベンゼンス
ルホン酸、2−スルホエチルメタクリレート、4−スル
ホブチルメタクリレート等を挙げることができる。
【0019】これらのスルホン酸基を有するエチレン性
不飽和単量体は、単独あるいは2種以上の組み合わせで
用いることができる。また、共重合体におけるスルホン
酸基を有するエチレン性不飽和単量体の共重合比は、共
重合体を構成する全ての単量体の合計100重量部に対
して、0.1〜30重量部であることが好ましく、0.
1〜5重量部であることが更に好ましい。
【0020】本発明の共重合体は、下記式(3)で示さ
れるエチレン性不飽和単量体を共重合成分として含んで
いてもよい。 式(3)
【化20】 R1 : 水素原子またはメチル基を表す。 R2 : 炭素数2〜4のアルキレン基を表す。 R3 : 水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、-CH2-CH
=CH2、置換基を有していてもよいフェニル基または-C(=
0)-C(R1)=CH2 を表す。 n : 2〜100の整数を表す。
【0021】式(3)で示されるエチレン性不飽和単量
体のうち、R3 が水素原子である水酸基末端ポリアルキ
レングリコールモノ(メタ)アクリレートとしては、例
えば、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリ
コールモノアクリレート、ポリ(エチレングリコール-
プロピレングリコール)モノメタクリレート、ポリエチ
レングリコール-ポリプロピレングリコールモノメタク
リレート、ポリエチレングリコール-ポリプロピレング
リコールモノアクリレート、ポリ(エチレングリコール
-テトラメチレングリコール)モノメタクリレート、ポ
リ(エチレングリコール-テトラメチレングリコール)
モノアクリレート、ポリ(プロピレングリコール-テト
ラメチレングリコール)モノメタアクリレート、ポリ
(プロピレングリコール-テトラメチレングリコール)
モノアクリレート、プロピレングリコールポリテトラメ
チレングリコールモノメタクリレート、プロピレングリ
コールポリテトラメチレングリコールモノアクリレート
が挙げられる。
【0022】R3が炭素数1〜30のアルキル基であるア
ルキル基末端ポリアルキレングリコールモノ(メタ)ア
クリレートとしては、例えば、メトキシポリエチレング
リコールモノメタクリレート、メトキシポリエチレング
リコールモノアクリレート、オクトキシポリエチレング
リコールモノアクリレート、オクトキシポリエチレング
リコールポリプロピレングリコールモノメタクリレー
ト、オクトキシポリエチレングリコールポリプロピレン
グリコールモノアクリレート、ラウロキシポリエチレン
グリコールモノメタクリレート、ラウロキシポリエチレ
ングリコールモノアクリレート、ステアロキシポリエチ
レングリコールモノメタクリレート、ステアロキシポリ
エチレングリコール-ポリプロピレングリコールモノア
クリレート等が挙げられる。
【0023】R3が-CH2-CH=CH2 であるアリル基末端ポリ
アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートとして
は、例えば、アリロキシポリエチレングリコール-ポリ
プロピレングリコールモノメタクリレート、アリロキシ
ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート等が挙げられる。R3が置換基を有してい
てもよいフェニル基であるフェニル基末端ポリアルキレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレートとしては、例え
ば、ノニルフェノキシポリエチレングリコールモノアク
リレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール-
ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ノニル
フェノキシポリプロピレングリコール-ポリエチレング
リコールモノメタクリレート、ノニルフェノキシポリ
(エチレングリコール-プロピレングリコール)モノア
クリレート、フェノールエチレンオキサイド変性アクリ
レート、ノニルフェノールエチレンオキサイド変性アク
リレート等が挙げられる。
【0024】R3 が-C(=0)-C(R1)=CH2 である、両末端
(メタ)アクリロイル基のポリアルキレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコー
ルジメタクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ
アクリレート、ポリ(エチレングリコール-テトラメチ
レングリコール)ジメタクリレート、ポリ(エチレング
リコール-テトラメチレングリコール)ジアクリレー
ト、ポリ(プロピレングリコール-テトラメチレングリ
コール)ジメタクリレート、ポリ(プロピレングリコー
ル-テトラメチレングリコール)ジアクリレート、ポリ
エチレングリコール-ポリプロピレングリコール-ポリエ
チレングリコールジアクリレート等が挙げられる。
【0025】これらの単量体は、例えば日本油脂株式会
社よりブレンマーシリーズや東亞合成株式会社よりアロ
ニックスシリーズとして市販されている。式(3)で示
されるエチレン性不飽和単量体は、単独あるいは2種以
上の組み合わせで用いることができる。また、共重合体
における式(3)で示されるエチレン性不飽和単量体の
共重合比は、共重合体を構成する全ての単量体の合計1
00重量部に対して、0.1〜50重量部であることが
好ましい。
【0026】リン酸基またはスルホン酸基を有するエチ
レン性不飽和単量体、式(1)、式(2)または式
(3)で示されるエチレン性不飽和単量体以外の、他の
エチレン性不飽和単量体としては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ステ
アリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベ
ンジル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル類や、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルアクリル酸、フタル酸モノ
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリン
(メタ)アクリレート、ポリカプロラクトン変性ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート(n=1〜6)、エポ
キシ(メタ)アクリレート、水酸基末端ウレタン(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0027】また、他のエチレン性不飽和単量体は、分
子内に少なくとも1つのカルボキシル基を有するエチレ
ン性不飽和単量体であってもよく、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、2−カルボキシエチルアクリレー
ト、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ω−
カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、マ
レイン酸、イタコン酸、フマル酸、グルタコン酸、テト
ラヒドロフタル酸等が挙げられる。これらは、1種また
は2種以上組み合わせて用いることができる。なお、分
子内に少なくとも1つのカルボキシル基を有するエチレ
ン性不飽和単量体を共重合成分として含む場合は、該単
量体の共重合比は、共重合体を構成する全ての単量体の
合計100重量部に対して、1〜50重量部であること
が好ましい。
【0028】本発明の共重合体の重量平均分子量(M
w)は、分散性が良好な点から、好ましくは1000〜
100000であり、更に好ましくは5000〜300
00である。本発明の共重合体の合成は、開始剤の存在
下、不活性ガス気流下、50〜150℃で2〜10時間
かけて行われる。必要に応じて、溶剤の存在下で行って
も差し支えない。
【0029】開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。開
始剤は、エチレン性不飽和単量体の合計100重量部に
対して、好ましくは1〜20重量部使用される。
【0030】溶剤としては、水および/または水混和性
有機溶剤、またはエチルセルソルブアセテート、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテートなどの酢
酸エステル;シクロヘキサノン、メチルイソブチルケト
ンなどのケトン類;キシレン、エチルベンゼンなどを用
いることができる。水混和性有機溶剤としては、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアル
コール等のアルコール系溶剤や、エチレングリコールま
たはジエチレングリコールのモノまたはジアルキルエー
テル等が挙げられる。
【0031】本発明を構成する塩基性基を有する顔料誘
導体、塩基性基を有するアントラキノン誘導体、塩基性
基を有するアクリドン誘導体または塩基性基を有するト
リアジン誘導体は、下記一般式(4)、(5)、(6)
および(7)で示される群から選ばれる少なくとも1つ
の置換基を有するものである。 式(4)
【化21】
【0032】式(5)
【化22】 式(6)
【化23】 式(7)
【化24】
【0033】X:−SO2−、−CO−、−CH2NHC
OCH2−、−CH2−または直接結合を表す。 m:1〜10の整数を表す。 R4 、R5 :それぞれ独立に、置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換さ
れていてもよいフェニル基、またはR4 とR5とで一体
となって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換さ
れていてもよい複素環を表す。アルキル基およびアルケ
ニル基の炭素数は1〜10が好ましい。 R6 :置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
ニル基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数
は1〜10が好ましい。 R7 、R8 、R9 、R10:それぞれ独立に、水素原子、
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
いアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基
を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜
5が好ましい。
【0034】Y:−NR11−Z−NR12−または直接結
合を表す。 R11、R12:それぞれ独立に、水素原子、置換されてい
てもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル
基または置換されていてもよいフェニル基を表す。アル
キル基およびアルケニル基の炭素数は1〜5が好まし
い。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
てもよいアルケニレン基または置換されていてもよいフ
ェニレン基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭
素数は1〜8が好ましい。 P:式(8)で示される置換基または式(9)で示され
る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(8)で示される置換
基または式(9)で示される置換基を表す。
【0035】式(8)
【化25】 式(9)
【化26】
【0036】式(4)〜式(9)で示される置換基を形
成するために使用されるアミン成分としては、例えば、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、N,N−エチルイソ
プロピルアミン、N,N−エチルプロピルアミン、N,
N−メチルブチルアミン、N,N−メチルイソブチルア
ミン、N,N−ブチルエチルアミン、N,N−tert
−ブチルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロ
ピルアミン、N,N−sec−ブチルプロピルアミン、
ジブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソブ
チルアミン、N,N−イソブチル−sec−ブチルアミ
ン、ジアミルアミン、ジイソアミルアミン、ジヘキシル
アミン、ジ(2−エチルへキシル)アミン、ジオクチル
アミン、N,N−メチルオクタデシルアミン、ジデシル
アミン、ジアリルアミン、N,N−エチル−1,2−ジ
メチルプロピルアミン、N,N−メチルヘキシルアミ
ン、ジオレイルアミン、ジステアリルアミン、N,N−
ジメチルアミノメチルアミン、N,N−ジメチルアミノ
エチルアミン、N,N−ジメチルアミノアミルアミン、
N,N−ジメチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピ
ルアミン、N,N−ジエチルアミノヘキシルアミン、
N,N−ジエチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチ
ルアミノペンチルアミン、N,N−ジプロピルアミノブ
チルアミン、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、
N,N−ジブチルアミノエチルアミン、N,N−ジブチ
ルアミノブチルアミン、N,N−ジイソブチルアミノペ
ンチルアミン、N,N−メチルーラウリルアミノプロピ
ルアミン、N,N−エチルーヘキシルアミノエチルアミ
ン、N,N−ジステアリルアミノエチルアミン、N,N
−ジオレイルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリ
ルアミノブチルアミン、ピペリジン、2−ピペコリン、
3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,4−ルペチジ
ン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチジン、3−ピ
ペリジンメタノール、ピペコリン酸、イソニペコチン
酸、イソニコペチン酸メチル、イソニコペチン酸エチ
ル、2−ピペリジンエタノール、ピロリジン、3−ヒド
ロキシピロリジン、N−アミノエチルピペリジン、N−
アミノエチル−4−ピペコリン、N−アミノエチルモル
ホリン、N−アミノプロピルピペリジン、N−アミノプ
ロピル−2−ピペコリン、N−アミノプロピル−4−ピ
ペコリン、N−アミノプロピルモルホリン、N−メチル
ピペラジン、N−ブチルピペラジン、N−メチルホモピ
ペラジン、1−シクロペンチルピペラジン、1−アミノ
−4−メチルピペラジン、1−シクロペンチルピペラジ
ン等が挙げられる。
【0037】塩基性基を有する顔料誘導体を構成する有
機色素は、例えば、ジケトピロロピロール系色素、ア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニ
ン系色素、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミ
ジン、フラバントロン、アントアントロン、インダント
ロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノ
ン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、
ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ系色
素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、
キノフタロン系色素、スレン系色素、金属錯体系色素等
の色素である。また、塩基性基を有するアントラキノン
誘導体および塩基性基を有するアクリドン誘導体は、メ
チル基、エチル基等のアルキル基、アミノ基、ニトロ
基、水酸基またはメトキシ基、エトキシ基等のアルコキ
シ基または塩素等のハロゲン等の置換基を有していても
よい。
【0038】また、塩基性基を有するトリアジン誘導体
を構成するトリアジンは、メチル基、エチル基等のアル
キル基、アミノ基、またはジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ジブチルアミノ基等のアルキルアミノ基、ニ
トロ基、水酸基、またはメトキシ基、エトキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基、塩素等のハロゲン、またはメ
チル基、メトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、水
酸基等で置換されていてもよいフェニル基、またはメチ
ル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ニトロ基、水酸
基等で置換されていてもよいフェニルアミノ基等の置換
基を有していてもよい1,3,5−トリアジンである。
【0039】本発明の塩基性基を有する顔料誘導体、ア
ントラキノン誘導体およびアクリドン誘導体は、種々の
合成経路で合成することができる。例えば、有機色素、
アントラキノンもしくはアクリドンに式(13)〜式
(16)で示される置換基を導入した後、上記置換基と
反応して式(4)〜式(7)で示される置換基を形成す
るアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピ
ルアミン、N−メチルピペラジン、ジエチルアミンまた
は4−[4−ヒドロキシ−6−[3−(ジブチルアミ
ノ)プロピルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2−
イルアミノ]アニリン等を反応させることによって得ら
れる。
【0040】 式(13) −SO2Cl 式(14) −COCl 式(15) −CH2NHCOCH2Cl 式(16) −CH2Cl また、有機色素がアゾ系色素である場合は、式(4)〜
式(7)で示される置換基をあらかじめジアゾ成分また
はカップリング成分に導入し、その後カップリング反応
を行うことによってアゾ系顔料誘導体を製造することも
できる。
【0041】本発明の塩基性基を有するトリアジン誘導
体は、種々の合成経路で合成することができる。例え
ば、塩化シアヌルを出発原料とし、塩化シアヌルの少な
くとも1つの塩素に式(4)〜式(7)で示される置換
基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアミンまたはN−メチルピペラジン等を反
応させ、次いで塩化シアヌルの残りの塩素と種々のアミ
ンまたはアルコール等を反応させることによって得られ
る。
【0042】本発明を構成する顔料は、ジケトピロロピ
ロール系顔料、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔
料、銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン、
無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、アミ
ノアントラキノン、ジアミノジアントラキノン、アント
ラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、イ
ンダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアン
トラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン
系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジ
ゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系
顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系
顔料等の有機顔料、または、酸化チタン、亜鉛華、硫化
亜鉛、鉛白、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ホ
ワイトカーボン、アルミナホワイト、カオリンクレー、
タルク、ベントナイト、黒色酸化鉄、カドミウムレッ
ド、べんがら、モリブデンレッド、モリブデートオレン
ジ、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、
黄色酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジア
ン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、コバ
ルトクロムグリーン、ビクトリアグリーン、群青、紺
青、コバルトブルー、セルリアンブルー、コバルトシリ
カブルー、コバルト亜鉛シリカブルー、マンガンバイオ
レット、コバルトバイオレット等の無機顔料、または、
アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネス
ブラック等のカーボンブラックである。
【0043】本発明の顔料組成物において、本発明の共
重合体の配合量は、顔料100重量部に対し好ましくは
0.1〜50重量部である。また、塩基性基を有する顔
料誘導体等の配合量は、顔料100重量部に対し好まし
くは1〜30重量部、更に好ましくは5〜20重量部で
ある。
【0044】本発明の顔料組成物は、必要により各種溶
剤、樹脂、添加剤、分散剤等を混合して、横型サンドミ
ル、縦型サンドミル、アニュラー型ビーズミル、アトラ
イター等で分散することにより、顔料組成物をワニスに
分散せしめてなる顔料分散体を調製することができる。
共重合体、塩基性基を有する顔料誘導体、塩基性基を有
するアントラキノン誘導体、塩基性基を有するアクリド
ン誘導体または塩基性基を有するトリアジン誘導体(以
下、塩基性基を有する顔料誘導体等という。)、顔料、
その他の樹脂、添加剤は、すべての成分を混合してから
分散してもよいが、初めに共重合体と塩基性基を有する
顔料誘導体等と顔料のみ、あるいは、共重合体と塩基性
基を有する顔料誘導体等のみを分散し、次いで、順次他
の成分を添加して再度分散を行ってもよい。
【0045】また、横型サンドミル、縦型サンドミル、
アニュラー型ビーズミル、アトライター等で分散を行う
前に、ニーダー、3本ロールミル等の練肉混合機を使用
した前分散、2本ロールミル等による固形分散、または
顔料への共重合体と塩基性基を有する顔料誘導体等の処
理を行ってもよい。また、ハイスピードミキサー、ホモ
ミキサー、ボールミル、ロールミル、石臼式ミル、超音
波分散機等のあらゆる分散機や混合機が本発明の分散体
を製造するために利用できる。本発明の顔料分散体に用
いることができる各種溶剤としては、有機溶剤、水等が
挙げられる。
【0046】また、本発明の顔料分散体に用いることが
できる樹脂の例としては、石油樹脂、カゼイン、セラッ
ク、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール
樹脂、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレ
ート、環化ゴム、塩化ゴム、酸化ゴム、塩酸ゴム、フェ
ノール樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ビニル
樹脂、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂、乾性油、合成乾性油、スチ
レン変性マレイン酸、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂等が挙げ
られる。
【0047】本発明の顔料分散体は、非水系または水系
の塗料、グラビアインキ、オフセットインキ、インキジ
ェットインキ、カラーフィルタ用インキ、デジタルペー
パー用インキ、プラスチック着色等に利用できる。本発
明の共重合体がカルボキシル基を有する場合には、親水
性有機溶剤を含んでいてもよい水を溶媒として、共重合
体中のカルボキシル基をトリエチルアミン、ジメチルア
ミノエタノール、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、メチルアミン、ジメチ
ルアミン、トリエチルアミン、アンモニア等の有機アミ
ンまたは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム等の無機アルカリで中和することにより、水性イ
ンキ、水性塗料等のワニスとして使用することができ
る。
【0048】
【実施例】以下に、本発明に関わる共重合体、塩基性基
を有する顔料誘導体等の製造例、および実施例を示す。
以下の「部」とは「重量部」を、「%」とは「重量%」
をそれぞれ表す。共重合体の分子量は、GPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリ
スチレン換算の重量平均分子量である。
【0049】[共重合体製造例1]セパラブル4口フラ
スコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取
り付けてシクロヘキサノン1500部を仕込み、80℃
に昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりメチ
ルメタクリレート120部、n−ブチルメタクリレート
210部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート90
部、メタクリル酸60部、パラクミルフェノールエチレ
ンオキサイド変性アクリレート(東亞合成社製「アロニ
ックスM−110」)120部、アシッドホスホキシエ
チルメタクリレート6部、2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル30部の混合溶液を2時間かけて滴下した。
滴下終了後、更に3時間反応を継続し、固形分30%、
重量平均分子量24000の共重合体(1)を得た。
【0050】[共重合体製造例2]セパラブル4口フラス
コに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り
付けてメチルアルコール1500部を仕込み、還流下反
応容器内を窒素置換した後、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸6部を仕込んだ。滴下管より
メチルメタクリレート120部、n−ブチルメタクリレ
ート210部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート9
0部、メタクリル酸60部、パラクミルフェノールエチ
レンオキサイド変性アクリレート(東亞合成社製「アロ
ニックスM−110」)120部、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル30部の混合溶液を2時間かけて滴
下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、固形分
30%、重量平均分子量22000の共重合体(2)を
得た。
【0051】[共重合体製造例3]セパラブル4口フラス
コに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り
付けてシクロヘキサノン1500部を仕込み、80℃に
昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりメチル
メタクリレート90部、n−ブチルメタクリレート18
0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート90部、メ
タクリル酸60部、アシッドホスホキシエチルメタクリ
レート6部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド
変性アクリレート(東亞合成社製「アロニックスM−1
10」)120部、ポリプロピレングリコールモノアク
リレート(日本油脂社製「ブレンマーAP−550」)
120部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル30
部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続し、固形分30%、重量平均分子量
21000の共重合体(3)を得た。
【0052】[共重合体製造例4]セパラブル4口フラス
コに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り
付けてメチルアルコール1500部を仕込み、還流下反
応容器内を窒素置換した後、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸6部を仕込んだ。滴下管より
メチルメタクリレート90部、n−ブチルメタクリレー
ト180部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート90
部、メタクリル酸60部、ビスフェノールAエチレンオ
キサイド変性ジアクリレート(東亞合成社製「アロニッ
クスM−210」)120部、ポリプロピレングリコー
ルモノメタクリレート(日本油脂社製「ブレンマーPP
−500」)120部、2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル30部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴
下終了後、更に3時間反応を継続し、固形分30%、重
量平均分子量19000の共重合体(4)を得た。
【0053】[共重合体製造例5](比較例) セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導
入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキサノン1500
部を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を窒素置換した
後、滴下管よりメチルメタクリレート120部、n−ブ
チルメタクリレート210部、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート90部、メタクリル酸60部、パラクミル
フェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亞
合成社製「アロニックスM−110」)120部、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル30部の混合溶液を
2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を
継続し、固形分30%、重量平均分子量23000の共
重合体(5)を得た。
【0054】[共重合体製造例6](比較例) セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導
入管、撹拌装置を取り付けてメチルアルコール1500
部を仕込み、還流下反応容器内を窒素置換した後、滴下
管よりメチルメタクリレート60部、n−ブチルメタク
リレート330部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト60部、メタクリル酸90部、アシッドホスホキシエ
チルメタクリレート6部、2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル30部の混合溶液を2時間かけて滴下した。
滴下終了後、更に3時間反応を継続し、固形分30%、
重量平均分子量21000の共重合体(6)を得た。
【0055】[塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例
1]色素成分である銅フタロシアニン50部をクロロス
ルホン化した後、アミン成分であるN,N−ジメチルア
ミノプロピルアミン14部と反応させて顔料誘導体
(1)62部を得た。顔料誘導体(1)
【化27】 CuPcは、銅フタロシアニン残基を表す。
【0056】[塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例
2]色素成分である銅フタロシアニン50部をクロロメ
チル化した後、アミン成分であるジブチルアミン40部
と反応させて顔料誘導体(2)95部を得た。顔料誘導
体(2)
【化28】 CuPcは、銅フタロシアニン残基を表す。
【0057】[塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例
3]色素成分であるキナクリドン50部をクロロアセト
アミドメチル化した後、アミン成分であるN−メチルピ
ペラジン40部と反応させて顔料誘導体(3)103部
を得た。顔料誘導体(3)
【化29】
【0058】[塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例
4]色素成分としてジフェニルジケトピロロピロール
を、アミン成分としてN−アミノプロピルモルホリンを
使用し、製造例1と同様の方法により、顔料誘導体
(4)を得た。顔料誘導体(4)
【化30】
【0059】[塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例
5〜10]塩基性基を有する顔料誘導体等の製造例1〜
4と同様の方法により、下記に示す顔料誘導体、アント
ラキノン誘導体およびアクリドン誘導体を得た。アント
ラキノン誘導体(5)
【化31】
【0060】顔料誘導体(6)
【化32】
【0061】顔料誘導体(7)
【化33】
【0062】顔料誘導体(8)
【化34】
【0063】アクリドン誘導体(9)
【化35】
【0064】トリアジン誘導体(10)
【化36】
【0065】顔料誘導体等の製造例1〜10と同様の方
法で、色素成分、アントラキノン、アクリドンまたはト
リアジンと、アミン成分を反応することにより、または
アミン成分を有する化合物をカップリング反応して色素
を合成することにより、本発明を構成する種々の顔料誘
導体等を製造することができる。
【0066】[実施例1〜15および比較例1〜15]
(分散体の製造と評価) 本発明の顔料分散体の性能を評価するために、表1に示
す組成の塗料を作成した。なお、シンナーとしては、シ
クロヘキサノン/キシレン/n−ブタノール=6/2/
2(重量比)からなる混合溶剤を使用した。また、分散
はスチールボールを使用し、ペイントシェイカーにて行
った。得られた塗料の粘度をB型粘度計で測定し、粘度
およびTI値で分散体の性能を評価した。(粘度は低い
ほど良好。TI値は1に近いほど良好。)結果を表1に
示す。本発明の分散体は、比較例に比べ、良好な粘度、
TI値を示した。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明の顔料組成物、特に有機顔料を含
む顔料組成物を各種ビヒクルに分散することにより、顔
料分散性が飛躍的に改善され、安定な顔料分散体が得ら
れる。そのため、本発明の顔料組成物を使用すれば、ビ
ヒクルに含まれる樹脂の顔料分散性が悪い場合でも、常
に安定な顔料分散体を製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/20 C09B 67/20 F 67/46 67/46 B C09D 17/00 C09D 17/00 (72)発明者 田中 直宏 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 澤村 勝彦 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BG071 CH021 EN026 EU036 EU186 EV286 FD096 GH01 4J027 AC02 AC06 AJ02 BA04 BA05 BA07 BA14 BA16 CA25 CA34 CD08 4J037 CB28 CC11 CC16 CC21 CC29 EE28 EE43 FF15 4J100 AB07Q AE18Q AL08P AL08Q AL08R AL66P AL66R AM21Q AP01Q BA03Q BA08P BA08Q BA08R BA56Q BA64Q BB01Q BC43P BC43Q BC43R CA04 CA05 JA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸基またはスルホン酸基を有するエチ
    レン性不飽和単量体と、下記式(1)または式(2)で
    示されるエチレン性不飽和単量体とを共重合成分として
    含む共重合体、及び顔料を含んでなることを特徴とする
    顔料組成物。式(1) 【化1】 式(2) 【化2】 R1 : 水素原子またはメチル基を表す。 R2 : 炭素数1〜4アルキレン基を表す。 n : 2〜100の整数を表す。
  2. 【請求項2】共重合体が、さらに下記式(3)で示され
    るエチレン性不飽和単量体を共重合成分として含むこと
    を特徴とする請求項1記載の顔料組成物。 式(3) 【化3】 R1 : 水素原子またはメチル基を表す。 R2 : 炭素数2〜4アルキレン基を表す。 R3 : 水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、-CH2-CH
    =CH2 、置換基を有していてもよいフェニル基または-C
    (=0)-C(R1)=CH2 を表す。 n : 2〜100の整数を表す。
  3. 【請求項3】さらに、塩基性基を有する顔料誘導体、塩
    基性基を有するアントラキノン誘導体、塩基性基を有す
    るアクリドン誘導体または塩基性基を有するトリアジン
    誘導体から選ばれる少なくとも一種を含んでなることを
    特徴とする請求項1または2記載の顔料組成物。
  4. 【請求項4】塩基性基を有する顔料誘導体、塩基性基を
    有するアントラキノン誘導体、塩基性基を有するアクリ
    ドン誘導体または塩基性基を有するトリアジン誘導体
    が、下記式(4)、式(5)、式(6)および式(7)
    で示される群から選ばれる少なくとも1つの塩基性置換
    基を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載
    の顔料組成物。 式(4) 【化4】 式(5) 【化5】 式(6) 【化6】 式(7) 【化7】 X:−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、
    −CH2−または直接結合を表す。 m:1〜10の整数を表す。 R4 、R5 :それぞれ独立に、置換されていてもよいア
    ルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換さ
    れていてもよいフェニル基、またはR4 とR5とで一体
    となって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換さ
    れていてもよい複素環を表す。 R6 :置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
    てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
    ニル基を表す。R7 、R8 、R9 、R10:それぞれ独立
    に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換
    されていてもよいアルケニル基または置換されていても
    よいフェニル基を表す。Y:−NR11−Z−NR12−ま
    たは直接結合を表す。 R11、R12:それぞれ独立に、水素原子、置換されてい
    てもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル
    基または置換されていてもよいフェニル基を表す。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
    てもよいアルケニレン基、または置換されていてもよい
    フェニレン基を表す。 P:式(8)で示される置換基または式(9)で示され
    る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(8)で示される置換
    基または式(9)で示される置換基を表す。 式(8) 【化8】 式(9) 【化9】
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれか記載の顔料組成物を
    ワニスに分散せしめてなる顔料分散体。
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