JP2003012744A - 顔料分散用樹脂 - Google Patents
顔料分散用樹脂Info
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Abstract
脂を提供すること。 【解決手段】 (A)3級アミノ基、4級アンモニウム
塩基及びスルホン酸基から選ばれる少なくとも1種のイ
オン性官能基を含有する重合性不飽和モノマー、(B)
ポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性重合性不飽
和モノマー、(C)紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
及び/又は紫外線安定性重合性不飽和モノマー、及び
(D)その他のエチレン性不飽和モノマーの共重合体で
ある顔料分散用樹脂、及び該顔料分散用樹脂と、顔料、
水性媒体、及び必要に応じて分散助剤を含有する水性顔
料分散体。
Description
塗料に好適な顔料分散用樹脂、及び特に屋外用途のイン
クジェット用インクに好適に使用される、該顔料分散樹
脂を含有する水性顔料分散体に関する。
印刷装置として、インクジェット方式によるプリンタが
広く普及している。このインクジェットプリンタは、コ
ンピュータの記憶装置に保存されている画像データの各
画素の色調に応じて、赤・青・黄の3原色と黒色の4色
のインクをそれぞれノズルから吐出させて印刷紙上にド
ット状に付着させ、印刷紙上で重ね合せることにより、
その画素の色調を再現し、さらに、ノズルを左右方向に
駆動させるとともに印刷紙を垂直方向に駆動させること
により、印刷紙上に画像データを描画するものである。
物が、印刷紙上だけでなく、建築物壁面、屋外看板、道
路標識などに拡大しており、使用されるインクジェット
用インクには耐水性や耐候性、耐光性の向上が求められ
ている。
は、染料から顔料へと転換しつつあるが、水性顔料イン
クは印刷像の印字濃度が未だ不十分であり、また、顔料
の分散安定性が不十分でインクジェット用インクとして
用いた場合にヘッドでの目詰まりを起こすという問題が
あり、かかる顔料の濡れ性と顔料の分散安定性の向上が
要望されている。
が低粘度、低分子量であることが有利であり、分散安定
化については、顔料表面での立体反発層の形成性や顔料
分散用樹脂の連続相(水性媒体)への溶解性が良いこと
が有利であるといわれている。また、顔料表面の疎水部
と顔料分散用樹脂の疎水部との相互作用による、顔料表
面への顔料分散用樹脂の濡れ(顔料分散用樹脂がアルキ
ル基など水系で弱い凝集を生じる基を有するものが有
効)や顔料への吸着は、顔料の濡れ性と顔料分散用樹脂
の分散安定性の両方が関与しているものと考えられる。
は水性インキ用の顔料分散用樹脂や助剤の開発が行われ
てきた。例えば、特開昭50−154328号公報に
は、顔料分散用樹脂として、(メタ)アクリル酸などの
酸性官能基含有重合性不飽和単量体を単量体成分の一部
として含有する単量体混合物が重合されてなる酸性官能
基を有する直鎖型アニオン性重合体を用いることが提案
されているが、該重合体は水性媒体への高い溶解性を有
するため、顔料分散体の分散安定化という点で不十分で
あるとともに、それを用いて形成される分散体は著しく
粘度が高く、取り扱いが困難となるという問題がある。
開平7−316240号公報及び特表平10−5020
97号公報には、顔料分散用樹脂として、カルボキシル
基含有マクロモノマーを共重合して得られるグラフト共
重合体が開示されている。該グラフト共重合体は、重合
体の幹部分が疎水性で且つ枝部分が親水性であることか
ら、顔料の分散安定化に優れているが、該グラフト共重
合体を用いて形成される顔料分散体は粘度が高く、今
後、コスト面やVOC削減の観点からますます高顔料濃
度の顔料分散体が必要とされることから、上記グラフト
共重合体も決して満足いくものではない。
特開平9−267034号公報及び特公平8−1920
1号公報には、ポリオキシアルキレン鎖をもつノニオン
系の界面活性剤を顔料分散剤として使用することが開示
されているが、該界面活性剤は水系顔料分散体中で安定
に存在することはできるが、顔料への吸着性が不十分で
あり、特にレットダウン安定性が悪く、塗膜の仕上り外
観に劣る傾向にある。
濡れ性と分散安定性に優れ、低粘度で且つ発色性に優
れ、塗膜の仕上り外観が良好な水性顔料分散体を得るこ
とができる顔料分散用樹脂を提供することである。
に優れた水性顔料分散体を提供することである。
性、発色性、耐候性などに優れた水性インク組成物を提
供することである。
れ、鮮映性、透明性、発色性、耐候性などの塗膜の仕上
り外観に優れた塗膜を形成可能な水性塗料を提供するこ
とである。
述から明らかとなるであろう。
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、今回、或る種のイ
オン性基である親水性官能基を有するモノマー、ポリオ
キシエチレン鎖などを有する非イオン性の親水性モノマ
ー、紫外線吸収性重合性不飽和モノマー及び/又は紫外
線安定性重合性不飽和モノマー及びその他のエチレン性
不飽和モノマーをラジカル重合開始剤の存在下に共重合
することにより得られる顔料分散用樹脂が水性インクや
水性塗料における顔料分散用樹脂として極めて適してい
ることを見出し本発明を完成するに至った。
基、4級アンモニウム塩基及びスルホン酸基よりなる群
から選ばれる少なくとも1種のイオン性官能基を含有す
る重合性不飽和モノマー、(B)ポリオキシアルキレン
鎖を有する非イオン性重合性不飽和モノマー、(C)紫
外線吸収性重合性不飽和モノマー及び/又は紫外線安定
性重合性不飽和モノマー、及び(D)その他のエチレン
性不飽和モノマーの共重合体である顔料分散用樹脂を提
供するものである。
料、水性媒体及び必要に応じて分散助剤を含有する水性
顔料分散体を提供するものである。
含有する水性インク組成物及び水性塗料組成物を提供す
るものである。
料分散体ならびに水性インク組成物及び水性塗料組成物
についてさらに詳細に説明する。
るイオン性官能基含有重合性不飽和モノマー(A)、非
イオン性重合性不飽和モノマー(B)、紫外線吸収性重
合性不飽和モノマー及び/又は紫外線安定性重合性不飽
和モノマー(C)及びその他のエチレン性不飽和モノマ
ー(D)の共重合体である。
ノマー(A):モノマー(A)は、顔料分散用樹脂に特
定のイオン性官能基を導入するためのモノマー成分であ
って、3級アミノ基、4級アンモニウム塩基及びスルホ
ン酸基よりなる群から選ばれる少なくとも1種のイオン
性官能基を含有する重合性不飽和モノマーが使用され
る。
ば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジ−t−ブチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)ア
クリレートなどのN,N−ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルキ
ルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドのような3級
アミノ基含有重合性不飽和モノマー、2−(メタクリロ
イルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルア
ンモニウムブロマイド、2−(メタクリロイルオキシ)
エチルトリメチルアンモニウムジメチルホスフェートな
どの(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルキル
アンモニウム塩;メタクリロイルアミノプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド、メタクリロイルアミノプ
ロピルトリメチルアンモニウムブロマイドなどの(メ
タ)アクリロイルアミノアルキルトリアルキルアンモニ
ウム塩;テトラブチルアンモニウム(メタ)アクリレー
トなどのテトラアルキル(メタ)アクリレート;トリメ
チルベンジルアンモニウム(メタ)アクリレートなどの
トリアルキルベンジルアンモニウム(メタ)アクリレー
トのような4級アンモニウム塩基含有重合性不飽和モノ
マー、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸などの(メタ)アクリルアミド−アルカンスルホン
酸;2−スルホエチル(メタ)アクリレートなどのスル
ホアルキル(メタ)アクリレートのようなスルホン酸基
含有重合性不飽和モノマー等が挙げられる。これらのモ
ノマーは1種のみ又は2種以上組み合わせて使用するこ
とができる。これらのモノマーのうち、重合性不飽和モ
ノマー(A)としては、特に、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、2−(メタクリロイルオ
キシ)エチルトリメチルアンモニウムクロライド及び2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が好
適である。
合性不飽和モノマーを3級アミノ基含有重合性不飽和モ
ノマーと併用する、殊に、2−(メタクリロイルオキ
シ)エチルトリメチルアンモニウムクロライドをN,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及び/又
はN,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
と併用すると、本発明の顔料分散用樹脂を適用すること
ができる顔料の範囲を広げることができる。
重合性不飽和モノマー(a)と3級アミノ基含有重合性
不飽和モノマー(b)の使用割合は、通常、(a)/
(b)の重量比で10/1〜1/20、特に5/1〜1
/10の範囲内が好適である。
合性不飽和モノマー及び/又は4級アンモニウム塩基含
有重合性不飽和モノマーを用いた場合に樹脂に導入され
る3級アミノ基及び/又は4級アンモニウム塩基は特に
酸性顔料や中性顔料の分散性に効果的に働き、他方、モ
ノマー(A)としてスルホン酸基含有重合性不飽和モノ
マーを用いた場合に樹脂に導入されるスルホン酸基は特
に塩基性顔料の分散性に効果的に作用する。
性重合性不飽和モノマー(B):モノマー(B)は、形
成される共重合体に親水性を付与するモノマー成分であ
り、1分子中に、ポリオキシアルキレン鎖と重合性不飽
和基を有するモノマーである。上記ポリオキシアルキレ
ン鎖としては、ポリオキシエチレン鎖、ポリオキシプロ
ピレン鎖、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレン
とのブロック鎖などを挙げることができる。
000、特に300〜2,500の範囲内の分子量を有
するのが好適である。
ば、下記式(1)
し、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、mは4〜60、好ましくは6〜50の整数であり、
nは2〜3の整数、好ましくは2である、ここでm個の
オキシアルキレン単位(CnH2nO)は同じであっても
又は互に異なっていてもよい、で示される化合物を挙げ
ることができる。
は、例えば、テトラエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、エトキシテトラエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、n−ブトキシテトラエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシテトラピロプレング
リコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシテ
トラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレートなどを挙げる
ことができる。これらの中、特に、ポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
(メタ)アクリレートが好適である。
わせて使用することができる。
又は紫外線安定性重合性不飽和モノマー(C) モノマー(C)は、共重合体に紫外線吸収性及び/又は
紫外線安定性を賦与することにより、形成される共重合
体の耐候性を向上させるためのモノマー成分である。
重合性不飽和モノマーとしては、例えば、2,4−ジイ
ドロキシベンゾフェノン、2,2',4−トリヒドロキ
シベンゾフェノンなどのヒドロキシベンゾフェノン類と
グリシジル(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、
例えば、2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−(3−アクリロイルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2'−ジヒ
ドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2'−ジヒド
ロキシ−4−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)ベンゾフェノンなど;或いは2−(2'−ヒ
ドロキシ−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これ
らのうち、特に(2’−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ
トリアゾール構造と(メタ)アクリロイル基を有するも
の、具体的には、上記で例示した2−(2'−ヒドロキ
シ−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2
H−ベンゾトリアゾールが好適である。
としては、例えば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−
(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロ
イルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロ
イルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メ
タ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロ
トノイル−4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。これらのう
ち、特に4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジンが好適である。
及び紫外線安定性重合性不飽和モノマーは、分散される
顔料に依存して適宜選択され、いずれか一方のみ又は両
方を組み合わせて使用することができる。
(D):その他のエチレン性不飽和モノマー(D)は、
以上に述べたモノマー(A)、モノマー(B)及びモノ
マー(C)と共重合可能な、これらモノマー(A)、モ
ノマー(B)及びモノマー(C)以外の重合性不飽和モ
ノマーであって、顔料分散用樹脂に望まれる特性などに
応じて適宜選択して使用される。
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリデ
シル(メタ)アクリレート等のC1〜C24直鎖状又は環
状アルキル(メタ)アクリレートモノマー;2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレートなどの水酸基含有重合性不飽和モノマー(典型
的にはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマ
ー);メタクリル酸、アクリル酸などのカルボキシル基
含有重合性不飽和モノマー;アクリルアミド、メタクリ
ルアミド;3−エチル−3−(メタ)アクリロイルオキ
シメチルオキセタン、3−メチル−3−(メタ)アクリ
ロイルオキシメチルオキセタン、3−ブチル−3−(メ
タ)アクリロイルオキシメチルオキセタンなどのオキセ
タン環含有(メタ)アクリレート;スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合
物;(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニルなどを挙げ
ることができる。これらの重合性不飽和モノマーは1種
のみ又は2種以上を組合せて使用することができる。
着色水性ベースコート用塗料の作成に用いられる場合、
硬化剤成分、例えばアミノ樹脂やブロック化されてもよ
いポリイソシアネート化合物と反応し、架橋塗膜中にと
りこまれることが塗膜性能上望ましく、そのため、上記
モノマー(D)は、その成分の少なくとも一部として水
酸基含有重合性不飽和モノマーを含有することが望まし
い。また、水性インクに用いる場合、被印刷面へのヌレ
易さ、インクのノリ易さ、さらには上記硬化剤成分との
反応性等の点から、上記モノマー(D)は、その成分の
少なくとも一部として水酸基含有重合性不飽和モノマー
を含有することが望ましい。
体例としては、上記の2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、多
価アルコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル化
物;上記多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのモノ
エステル化物にε−カプロラプトンを開環重合した化合
物等を挙げることができる。なかでも、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート〔前記モノマー(B)以外の
もの〕、及び多価アルコールと(メタ)アクリル酸との
モノエステル化物にε−カプロラプトンを開環重合した
化合物が反応性などの点から好適である。例示した上記
の化合物はそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて
使用することができる。水酸基含有重合性不飽和モノマ
ーは、モノマー(A)、(B)、(C)及び(D)の合
計量を基準にして3〜30重量%、好ましくは5〜25
重量%の範囲内で用いることが望ましい。
水系に用いることを目的としており、該樹脂の水分散性
を確保するため、親水性の前記(B)モノマーに加え
て、さらに必要に応じて、上記その他のエチレン性不飽
和モノマー(D)の少なくとも一部としてカルボキシル
基含有重合性不飽和モノマーを用いることができる。な
お、このカルボキシ基含有重合性不飽和モノマーを用い
て得られる顔料分散用樹脂は、塩基性の中和剤と併用し
ないことが望ましい。
イオン性官能基を含有する重合性不飽和モノマー
(A)、非イオン性重合性不飽和モノマー(B)、紫外
線吸収性重合性不飽和モノマー及び/又は紫外線安定性
重合性不飽和モノマー(C)及びその他のエチレン性不
飽和モノマー(D)を共重合することによって得られ
る。共重合に際してのモノマー(A)、(B)、(C)
及び(D)の使用割合は厳密に制限されるものではな
く、形成される共重合体に望まれる物性等に応じて変え
ることができるが、一般には、モノマー(A)、
(B)、(C)及び(D)の合計量を基準にして下記の
範囲内とすることができる。 モノマー(A):0.5〜30重量%、好ましくは1〜
20重量%、さらに好ましくは1.5〜15重量%、 モノマー(B):5〜40重量%、好ましくは10〜3
0重量%、さらに好ましくは15〜25重量%、 モノマー(C):0.1〜5重量%、好ましくは0.5
〜3重量%、さらに好ましくは1〜2.5重量%、 モノマー(D):25〜94.4重量%、好ましくは4
7〜88.5重量%、さらに好ましくは57.5〜8
2.5重量%。
(D)の共重合は、それ自体既知の方法、例えば、有機
溶媒中での溶液重合法、水中でのエマルション重合法な
どの方法により行なうことができるが、なかでも溶液重
合法が好適である。溶液重合法による共重合法として
は、例えば、前記モノマー(A)、(B)、(C)及び
(D)とラジカル重合開始剤の混合物を、有機溶媒に溶
解もしくは分散せしめ、通常、約80℃〜約200℃の
温度で、1〜10時間程度撹拌しながら加熱して重合さ
せる方法を挙げることができる。
例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミ
ネラルスピリット等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢
酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤;メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコー
ル系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテル系溶剤;コスモ石油社製
のスワゾール310、スワゾール1000、スワゾール
1500等の芳香族石油系溶剤等を挙げることができ
る。これらの有機溶剤は1種のみ又は2種以上を組合せ
て使用することができる。重合反応時において、上記有
機溶媒は、モノマー成分の合計量100重量部に対し
て、通常、400重量部以下となる割合で使用すること
ができる。
ば、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシク
ロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド
類;1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(te
rt−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート等
のパーオキシケタール類;クメンハイドロパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパ
ーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類;1,3−
ビス(tert−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、ジイソプロピルベンゼンパーオ
キサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド等のジア
ルキルパーオキサイド類;デカノイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド類;ビス(tert−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート等のパーオキシカー
ボネート類;tert−ブチルパーオキシベンゾエート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン等のパーオキシエステル類等の有機過酸化
物系重合開始剤;2,2´−アゾビスイソブチロニトリ
ル、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニ
トリル)、アゾクメン2,2'−アゾビスメチルバレロ
ニトリル、4,4´−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等
のアゾ系重合開始剤を挙げることができる。これらのラ
ジカル重合開始剤の使用量は、特に限定されるものでは
ないが、通常、重合性モノマーの合計100重量部あた
り0.1〜15重量部、特に0.3〜10重量部の範囲
内であることが望ましい。
合開始剤の添加方法は特に制約されるものではないが、
重合開始剤は重合初期に一括仕込みするよりも重合初期
から重合後期にわたって数回に分けて分割滴下すること
が、重合反応における温度制御、ゲル化物のような不良
な架橋物の生成の抑制などの観点から好適である。
は、特に制限されるものではないが、水分散安定性、顔
料分散性、粘度、VOC、樹脂の色数(着色度)などの
面から、通常、重量平均分子量で500〜100,00
0、特に1,000〜70,000、さらに特に3,0
00〜50,000の範囲内にあることが好ましい。
からなる本発明の顔料分散用樹脂は水性顔料分散体の作
成に用いられるので、顔料への濡れ性と顔料の分散安定
化を両立できるものであることが必要である。本発明の
顔料分散用樹脂を構成するモノマー(A)成分は、顔料
分散用樹脂の顔料への吸着を向上させることができ、顔
料への濡れ性の向上と樹脂の分散安定性の向上の両面で
有利に働くことができる。また、本発明の顔料分散用樹
脂を構成するモノマー(B)成分は、顔料分散用樹脂の
連続相(水性媒体)への溶解性の向上に寄与し、特に顔
料分散用樹脂の分散安定性の向上に有利に働くことがで
きる。さらに、上記顔料分散用樹脂を構成するモノマー
(C)成分は、樹脂に紫外線吸収性及び/又は紫外線安
定性或いはラジカル活性種のトラッピング効果を賦与す
るため、顔料分散用樹脂を含有するインク又は塗料から
形成される塗膜の耐光性の向上に寄与する。さらにま
た、モノマー(A)の少なくとも一部として3級アミノ
基含有重合性不飽和モノマーを用いて共重合することに
より、特に難分散顔料とされている黒(カーボンブラッ
ク)顔料の分散能が著しく向上した顔料分散用樹脂とす
ることができる。
顔料、水性媒体などと共に水性顔料分散体を調製するの
に極めて有用である。
分散用樹脂に、顔料、水性媒体、及び必要に応じて、そ
の他の顔料分散用樹脂、分散助剤、塩基性中和剤、その
他の添加剤などを配合することにより調製することがで
きる。
粉、銅粉、ニッケル粉、ステンレス粉、クロム粉、雲母
状酸化鉄、酸化チタン被覆マイカ粉、酸化鉄被覆マイカ
粉、光輝性グラファイト等の光輝性顔料;ピンクEB、
アゾ系やキナクリドン系等の有機赤系顔料、シアニンブ
ルー、シアニングリーンなどの有機青系顔料、ベンゾイ
ミダゾロン系、イソインドリン系及びキノフタロン系等
の有機黄色系顔料;チタン白、チタンイエロー、ベンガ
ラ、カーボンブラック、黄鉛、酸化鉄、及び各種焼成顔
料等の無機着色顔料等が挙げられる。また、体質顔料を
含んでもよい。これらの顔料は、それ自体既知の表面処
理、例えば酸・塩基処理、カップリング剤処理、プラズ
マ処理、酸化/還元処理などが施されたものであっても
よい。
ンクに使用される顔料の具体例としては、例えば、Ra
ven7000、Raven5750、Raven52
50、Raven5000 ULTRAII、Raven
3500、Raven2000、Raven1500、
Raven1250、Raven1200、Raven
1190ULTRAII、Raven1170、Rave
n1255、Raven1080、Raven1060
(以上、コロンビアン・カーボン社製)、Regal4
00R、Regal330R、Regal660R、M
ogul L、Black Pearls L、Mona
rch 700、Monarch 800、Monarc
h 880、Monarch 900、Monarch
1000、Monarch 1100、Monarch
1300、Monarch 1400(以上、キャボッ
ト社製)、Color Black FW1、Color
Black FW2、Color Black FW2
V、Color Black18、Color Blac
k FW200、Color Black S150、C
olor Black S160、Color Blac
kS170、Printex35、PrintexU、
PrintexV、Printex140U、Prin
tex140V、Special Black6、Sp
ecial Black 5、Special Blac
k 4A、Special Black4(以上デグッサ
社製)、No.25、No.33、No.40、No.4
7、No.52、No.900、No.2300、MCF
−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以
上三菱化学社製)等の黒色顔料;C.I.Pigment
Blue−1、C.I.Pigment Blue−2、
C.I.Pigment Blue−3、C.I.Pigm
ent Blue−15、C.I.Pigment Blu
e−15:1、C.I.Pigment Blue−1
5:3、C.I.Pigment Blue−15:3
4、C.I.Pigment Blue−16、C.I.P
igment Blue−22、C.I.Pigment
Blue−60等のシアン色の顔料;C.I.Pigme
nt Red−5、C.I.Pigment Red−7、
C.I.Pigment Red−12、C.I.Pigm
ent Red−48、C.I.Pigment Red−
48:1、C.I.Pigment Red−57、C.
I.Pigment Red−112、C.I.Pigme
nt Red−122、C.I.Pigment Red−
123、C.I.Pigment Red−146、C.
I.Pigment Red−168、C.I.Pigme
nt Red−184、C.I.Pigment Red−
202等のマゼンタ色顔料;C.I.Pigment Y
ellow−1、C.I.Pigment Yellow
−2、C.I.Pigment Yellow−3、C.
I.Pigment Yellow−12、C.I.Pig
ment Yellow−13、C.I.Pigment
Yellow−14、C.I.Pigment Yell
ow−16、C.I.Pigment Yellow−1
7、C.I.Pigment Yellow−73、C.
I.Pigment Yellow−74、C.I.Pig
ment Yellow−75、C.I.Pigment
Yellow−83、 C.I.PigmentYell
ow−93、C.I.PigmentYellow−9
5、C.I.Pigment Yellow−97、C.
I.Pigment Yellow−98、C.I.Pig
ment Yellow−114、C.I.Pigmen
t Yellow−128、 C.I.Pigment Y
ellow−129、C.I.Pigment Yell
ow−151、C.I.Pigment Yellow−
154等の黄色顔料が挙げられるが、これらは単なる例
示であって、これらのみに限定されるものではない。
るものではないが、通常、顔料分散用樹脂100重量部
あたり、10〜3,000重量部、特に15〜2,00
0重量部、さらに特に15〜1500重量部の範囲内に
あることが、顔料分散性、分散安定性、得られる顔料分
散体の着色力などの面から好ましい。
有機溶媒などの有機溶媒を溶解してなる水-有機溶媒混
合溶液などを挙げることができる。ここで用いる有機溶
媒としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、プロピルプロピレング
リコール、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノー
ルなどの水溶性有機溶媒;キシレン、トルエン、シクロ
ヘキサノン、ヘキサン、ペンタンなどの難溶性又は不溶
性有機溶剤などが挙げられる。該有機溶剤は1種で又は
2種以上混合して使用することができる。水不溶性有機
溶剤も少量で水溶性有機溶媒と併用することができる。
また、水と有機溶媒との混合割合は特に制限はないが、
有機溶媒の含有量は混合溶液の50重量%以下、特に3
5重量%以下が望ましい。水性媒体の配合割合は、特に
制限されるものではないが、通常、本発明の顔料分散用
樹脂100重量部あたり、50〜5,000重量部、特
に100〜3,000重量部、さらに特に100〜2,
000重量部の範囲内にあることが顔料分散時の粘度、
顔料分散性、分散安定性及び生産効率などの面から好ま
しい。
脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸などのカルボ
キシル基含有重合性不飽和モノマーと、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有重合性不
飽和モノマーと、その他の重合性不飽和モノマーとをラ
ジカル重合開始剤の存在下に共重合して得られるアクリ
ル樹脂などを挙げることができる。該アクリル樹脂とし
ては、重量平均分子量が約2,000〜150,00
0、特に5,000〜100,000、酸価が5〜15
0、特に15〜100、水酸基価10〜160、特に3
0〜120の範囲内にあるものが好ましい。また、他の
顔料分散用樹脂として、例えば、エチレングリコール、
ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多価
アルコールと、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水ト
リメリット酸などの多価カルボン酸成分との縮合反応に
よって得られるポリエステル樹脂も挙げられる。該ポリ
エステル樹脂としては、重量平均分子量が約1,000
〜100,000、特に1,500〜70,000、酸
価が5〜150、特に15〜100、水酸基価10〜1
60、特に30〜120の範囲内にあるものが好まし
い。
て、通常、顔料と本発明の顔料分散用樹脂を水性媒体中
に分散した後、他の顔料分散用樹脂で希釈することによ
り、エナメル化時の安定性や長期の貯蔵安定性が得ら
れ、また、インク、塗料等のバインダ成分となじみ易く
することができる。
分散用樹脂(II)の使用割合(固形分)は、通常、樹脂
(I)100重量部あたり、樹脂(II)5〜300重量
部、特に20〜150重量部の範囲内が適当である。
は、例えば、BYK-Chemie社のDisperb
yk184、同190などを挙げることができ、また、
その他の添加剤としては、消泡剤、防腐剤、防錆剤、可
塑剤などを挙げることができる。これらの配合量は、顔
料の分散性やペーストの安定性、レットダウン安定性や
塗膜性能を考慮すると、いずれも顔料分散用樹脂100
重量部あたり50部以下であることが望ましい。
K−019」、「BYK−021」、「BYK−02
3」、「BYK−024」、「BYK−025」、「B
YK−028」(いずれもBYK−Chemie社製、
水系シリコン系消泡剤)、「BYK−011」(BYK
−Chemie社製、シリコンフリーのポリマー系消泡
剤)等が挙げられる。
用樹脂及び他の顔料分散用樹脂がカルボキシル基を有す
る場合に、これを中和し、これらの顔料分散用樹脂を水
溶化ないしは水分散化するために使用されるものであっ
て、その具体例としては、例えば、水酸化アンモニウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩
基;アミノメチルプロパノール、アミノエチルプロパノ
ール、ジメチルエタノールアミン、トリエチルアミン、
ジエチルエタノールアミン、ジメチルアミノプロパノー
ル、アミノメチルプロパノールなどのアミン類を挙げる
ことができる。塩基性中和剤の配合量は、顔料分散用樹
脂を水溶化ないしは水分散化するのに必要な量であり、
通常、顔料分散用樹脂中のカルボキシル基の中和当量が
0.3〜1.5、特に0.4〜1.3の範囲内となる割
合であることが好適である。
を用いて顔料を分散する際には、塩基性中和剤を使用し
ないことが望ましい。使用すると本発明の顔料分散用樹
脂が顔料に吸着する前に該塩基性中和剤が吸着してしま
い、分散性を阻害する可能性がある。他方、本発明の顔
料分散用樹脂によって顔料を分散後に、他の顔料分散用
樹脂で希釈する際には該塩基性中和剤で中和することが
望ましい。
を、例えば、ペイントシェイカー、スキャンディクス、
LMZミル、DCPパールミルなどの分散機を用いて均
一に混合、分散させることにより調製することができ
る。
をそのまま、又は上記水性顔料分散体に、必要に応じ
て、水性媒体、水溶性樹脂、増粘剤、流動調整剤、造膜
助剤、界面活性剤、pH調整剤、防カビ剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、キレート化剤等の添
加剤、さらには染料類を配合することによって、水性イ
ンキ組成物を調製することができる。
体を製造する際に必要に応じて使用される水性媒体とし
て前に説明したものの中から適宜選んで用いることがで
きる。
点から、例えば、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、
ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、多糖類、ア
クリルエマルションやポリウレタンエマルションなどを
用いることができる。さらに、樹脂成分として硬化剤を
含有していてもよく、例えば、アミノ樹脂やブロック化
されていてもよいポリイソシアネート化合物などが挙げ
られる。
しては、メラミン樹脂が一般的で、なかでもメチロール
化メラミン樹脂やメチロール化メラミン樹脂のメチロー
ル基の少なくとも一部を炭素数1〜4の1価アルコール
でエーテル化してなるメラミン樹脂が好適であり、特に
水溶性ないしは水分散性を有するものが適しているが水
不溶性のものも使用することができる。
ば、ユーバン20SE−60、ユーバン225(以上、
いずれも三井化学社製、商品名)、スーパーベッカミン
G840、スーパーベッカミンG821(以上、いずれ
も大日本インキ化学工業社製、商品名)などのブチルエ
ーテル化メラミン樹脂;スミマールM−100、スミマ
ールM−40S、スミマールM−55(以上、いずれも
住友化学社製、商品名)、サイメル303、サイメル3
25、サイメル327、サイメル350、サイメル37
0(以上、いずれも三井サイテック社製、商品名)、ニ
カラックMS17、ニカラックMS15(以上、いずれ
も三和ケミカル社製、商品名)、レジミン741(モン
サント社製、商品名)等のメチルエーテル化メラミン樹
脂;サイメル235、サイメル202、サイメル23
8、サイメル254、サイメル272、サイメル113
0(以上、いずれも三井サイテック社製、商品名)、ス
ミマールM66B(住友化学社製、商品名)等のメチル
化とイソブチル化との混合エーテル化メラミン樹脂;サ
イメルXV805(三井サイテック社製、商品名)、ニ
カラックMS95(三和ケミカル社製、商品名)等のメ
チル化とn−ブチル化との混合エーテル化メラミン樹脂
などを挙げることができる。
れていてもよいポリイソシアネート化合物は、フリーの
イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物及
びイソシアネート基がブロックされたポリイソシアネー
ト化合物の両者を包含する。
ソシアネート化合物としては、例えば、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネートの如き脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
トの如き環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネートの如き芳香族ジイソシアネート類;トリフェニル
メタン−4,4′,4″−トリイソシアネート、1,
3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリ
イソシアナトトルエン、4,4′−ジメチルジフェニル
メタン−2,2′,5,5′−テトライソシアネートな
どの3個以上のイソシアネ−ト基を有するポリイソシア
ネート化合物の如き有機ポリイソシアネートそれ自体、
またはこれらの各有機ポリイソシアネートと多価アルコ
ール、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加
物、あるいは上記した各有機ポリイソシアネート同志の
環化重合体、更にはイソシアネート・ビウレット体等を
挙げることができる。
ソシアネート化合物の市販品としては、例えば、バーノ
ックD−750、バーノックD−800、バーノックD
N−950、バーノックDN−970、バーノックDN
−15−455(以上、いずれも大日本インキ化学工業
社製)、デスモジュールL、デスモジュールN、デスモ
ジュールHL、デスモジュールN3390(以上、いず
れも住友バイエルウレタン社製、商品名)、タケネート
D−102、タケネートD−202、タケネートD−1
10、タケネートD−123N(以上、いずれも武田薬
品工業社製、商品名)、コロネートEH、コロネート
L、コロネートHL、コロネート203(以上、いずれ
も日本ポリウレタン工業社製、商品名)、デュラネート
24A−90CX(旭化成工業社製、商品名)等が挙げ
られる。
ソシアネート化合物としては、上記したフリーのイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物のイソシ
アネート基を、オキシム、フェノール、アルコール、ラ
クタム、マロン酸ジエステル、アセト酢酸エステル又は
メルカプタン等の公知のブロック剤でブロックしたもの
が挙げられる。これらの代表的な市販品の例としては、
バーノックD−550(大日本インキ化学工業社製、商
品名)、タケネートB−815−N(武田薬品工業社
製、商品名)、アディトールVXL−80(ドイツ国、
ヘキスト社製、商品名)、コロネート2507(日本ポ
リウレタン工業社製、商品名)、デスモデュールN35
00(住友バイエルウレタン社製、商品名)等が挙げら
れる。これら硬化剤の使用時には硬化触媒を含有しても
よい。
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート
系、サリシレート系、蓚酸アニリド系などの化合物を挙
げることができ、紫外線安定剤としては、ヒンダードア
ミン系化合物などを挙げることができる。
まれる分散粒子の平均粒子径が1〜300nm、特に1
〜200nmの範囲内にあることが好ましく、また、イ
ンク液の粘度は、1.0〜10mPa・s、特に1.5
〜7mPa・sの範囲内にあることが好ましい。
ジェット用インクとして好適であり、通常、インクジェ
ット描画方法を用いてインクジェット描画を行なうこと
ができる。インクジェット描画方法は、ピエゾインクジ
ェット方式や、熱インクジェット方式等、従来公知のい
ずれの方式によるものであってもよい。また、本発明の
水性インク組成物は、通常のインクジェット描画装置は
もちろん、インクのドライングを制御するためのヒータ
ー等を搭載した描画装置、または、中間体転写機構を搭
載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等の記録媒体
に転写する記録装置、壁面、屋外看板、自動車車体等に
直接描画する自動描画装置などにおいても用いることが
できる。
きる基体は、特に限定されるものではなく、例えば、
紙、金属基材、プラスチックス基材などの基材;モルタ
ル、スレートなどの基材;これらの基材に表面処理及び
/又は塗膜形成を施したものなどを挙げることができ
る。
築物壁面、屋外看板、道路標識、車体などの屋外用途に
好適な耐候性に優れたインクジェット印刷物を製造する
ことができる。
の如き基材面に、本発明の水性インク組成物を用いてイ
ンクジェット方式により印刷層(i)を形成した後、そ
の上にクリヤー塗料を用いてクリヤーコート層(ii)
を形成することを特徴とするインクジェット印刷物の製
造方法が提供される。
ジェット描画方法を用いて行うことができ、通常、基本
原色である赤、青、黄、黒の4色の各専用ノズルを有す
るヘッドを用いて、所望の図柄や文字等を描画する。
厚で0.1〜10μmの範囲内の薄膜層とすることがで
きる。
風乾、ホットエア吹き付けなどによって指触乾燥、半硬
化又は加熱硬化され、その上にクリヤー塗料を用いてク
リヤーコート層(ii)が形成せしめられる。
クリヤー塗料であれば、有機溶剤型塗料、水系塗料、粉
体塗料など制限なく使用することができる。該塗料に用
いられる樹脂系としては、例えば、アクリル樹脂系、ポ
リエステル樹脂系、アルキド樹脂系、シリコーン樹脂
系、フッ素樹脂系などの種々の樹脂が挙げられ、必要に
応じてポリイソシアネート化合物、アミノ樹脂、エポキ
シ基含有化合物、カルボキシル基含有化合物などの架橋
剤を併用することもできる。これらの塗料は常温硬化型
もしくは熱硬化型のいずれであってもよく、また、紫外
線や電子線などの活性光線によって硬化するものであっ
てもよい。なかでも、アクリルもしくはポリエステルポ
リオールとポリイソシアネート化合物によるウレタン硬
化タイプや、紫外線硬化型のアクリル樹脂などをベース
とするクリヤー塗料が好適である。また、クリヤー塗料
は、耐候性の点から、紫外線吸収剤及び/又は紫外線安
定剤を含有するものであることが望ましい。該紫外線吸
収剤及び紫外線安定剤としては、前記水性インク組成物
の説明で列記したものを使用することができ、また、そ
れらの配合量は、通常、塗料中の樹脂固形分100重量
部に対して0.1〜5重量部の範囲内とすることができ
る。
法、例えば、エアスプレー、エアレススプレー、静電回
転霧化式塗装法などの方法によって塗装される。クリヤ
ーコート層(ii)の厚さは、通常、乾燥膜厚で10〜
50μm程度とすることができる。
料用バインダ樹脂、及び必要に応じて、水性媒体、ポリ
マー微粒子、硬化触媒、塩基性中和剤、紫外線吸収剤、
紫外線安定剤、塗面調整剤、酸化防止剤、流動性調整
剤、シランカップリング剤等の塗料添加剤を配合し、水
性媒体中に安定に分散せしめることによって水性塗料組
成物とすることができる。
ないしは水分散性塗料の分野で通常使用される基体樹脂
と硬化剤の組み合わせが包含され、基体樹脂としては、
例えば、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有ポリエス
テル樹脂、エポキシ基含有共重合体樹脂、カルボキシル
基含有高酸価樹脂などが挙げられ、また、硬化剤として
は、例えば、アミノ樹脂、ブロック化されていてもよい
ポリイソシアネート化合物などを挙げることができ、こ
れらは、1種で又は2種以上組合せて使用することがで
きる。
えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなど
の水酸基含有重合性不飽和モノマーと、その他の重合性
不飽和モノマーとをラジカル重合開始剤の存在下に共重
合して得られる、重量平均分子量が約2,000〜約1
00,000、特に5,000〜50,000の範囲内
にあるものが好ましい。
は、例えば、エチレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールと、ア
ジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸な
どの多価カルボン酸成分との縮合反応によって得られ
る、重量平均分子量が約1,000〜約100,00
0、特に1,500〜70,000の範囲内にあるもの
が好ましい。
ック化されていてもよいポリイソシアネート化合物とし
ては、水性インク組成物に関して前記で例示したものを
同様に使用することができる。
ては、前記顔料分散体を製造する際に必要に応じて使用
される水性媒体として説明したものの中から適宜選んで
用いることができる。
組成物中で溶解せず微粒子として分散するポリマーであ
り、通常、平均粒子径が0.01〜1μm、特に0.0
5〜0.8μmの範囲内のものが好適である。該ポリマ
ー微粒子は、粒子内部が架橋されていても又はされてい
なくてもよいが、内部架橋されたものが望ましい。該ポ
リマー微粒子としては、塗料分野において、塗料の流動
性調整剤としてそれ自体既知のものを使用することがで
きる。
ック化していてもよいポリイソシアネート化合物を用い
る場合には、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオ
クテート、ジブチル錫ジラウレートなどの有機金属触
媒;トリエチルアミン、ジエタノールアミン等などのア
ミン類などを好適に使用することができ、硬化剤として
メラミン樹脂などのアミノ樹脂を用いる場合には、パラ
トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジ
ノニルナフタレンスルホン酸などのスルホン酸化合物や
これらのスルホン酸化合物のアミン中和物などを好適に
使用することができる。
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレ
ート系、サリシレート系、蓚酸アニリド系などの化合物
を挙げることができ、前記紫外線安定剤としては、ヒン
ダードアミン系化合物などを挙げることができる。
タリック顔料、干渉色顔料などの各種顔料を配合した着
色塗料組成物(メタリック塗料、干渉色塗料も包含す
る)として使用することができ、なかでも自動車塗装用
上塗り塗料(着色ベースコート)として好適に使用する
ことができる。
被塗物に塗装することができ、通常、約80〜約180
℃の温度で、10〜60分間程度焼付けることにより硬
化塗膜を形成することができる。短時間焼付けする場合
には、例えば、素材到達最高温度が約180℃〜約25
0℃となる条件で約20秒〜約60秒間焼付けることに
よっても硬化塗膜を形成することができる。
る被塗物は、特に限定されるものではなく、例えば、鋼
板、アルミニウム、錫などの金属基材;モルタル、セメ
ント、プラスチックス、ガラスなどのその他の基材;こ
れらの基材に表面処理及び/又は塗膜形成を施したもの
などを挙げることができるが、なかでも、金属基材、特
に鋼板を基材としたものや、プラスチックスを基材とし
たものを好適に使用することができる。
ッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼
板、ステンレス鋼板、銅メッキ鋼板、錫メッキ鋼板、鉛
−錫合金メッキ鋼板(ターンシート);鉄−亜鉛、アル
ミニウム−亜鉛、ニッケル−亜鉛などの亜鉛合金メッキ
鋼板などを挙げることができる。また、表面処理を施し
た鋼板としては、上記鋼板に燐酸塩処理やクロム酸塩処
理などの化成処理を施した鋼板を挙げることができる。
基材に必要に応じて表面処理を施し、その上にプライマ
ー塗膜を形成したもの、該プライマー塗膜の上に中塗り
塗膜を形成したものなどを挙げることができる。
塗料として使用する場合、被塗物の代表例としては、化
成処理した鋼板にプライマ−を電着塗装し、必要に応じ
て中塗り塗料を塗装したもの、各種プラスチック基材
(必要に応じて、表面処理、プライマ−塗装、中塗り塗
装等を行ったもの)、これらのものが組み合わさった複
合部材等が挙げられる。
オン型及びカチオン型のいずれでもよいが、防食性の良
好なカチオン型が望ましい。カチオン電着塗料としては
それ自体既知のものを用いることができ、例えば、樹脂
成分として水酸基及びカチオン性基を有する基体樹脂と
ブロックポリイソシアネート化合物などの硬化剤を含む
ものなどを好適に使用することができる。
1コート1ベーク用の着色塗膜形成用組成物、被塗物上
への2コート1ベーク(2C1B)、2コート2ベーク
(2C2B)、3コート1ベーク(3C1B)、3コー
ト2ベーク(3C2B)又は3コート3ベーク(3C3
B)方式などにおける上塗着色ベース塗料組成物などと
して好適に使用することができる。
料として使用する場合、例えば、電着塗膜などのプライ
マ塗膜上に、又はプライマ塗膜上に塗装された未硬化も
しくは硬化された中塗塗膜上に、例えば、静電霧化塗装
(ベル型等)、エアスプレー塗装等の手段により、乾燥
膜厚が通常、約10〜約60μmとなるように塗装し、
数分間室温に放置するか、又は約50〜約80℃の範囲
で数分間強制乾燥するかした後、上塗りクリヤ塗料を塗
装し、約120〜約180℃の温度で通常約10〜約6
0分間焼付けることによって上塗着色塗膜を形成するこ
とができる。また、上記のように塗装された未硬化又は
硬化された上塗着色塗膜上に、上塗クリヤ塗料を例えば
静電霧化塗装(ベル型等)、エアスプレー塗装等の手段
により、乾燥膜厚が通常、約20〜約100μmとなる
ように塗装し硬化させることによって上塗り複層塗膜を
形成することもできる。
ヤ塗料としては、架橋性官能基(例えば、水酸基、エポ
キシ基、カルボキシル基、アルコキシシラン基など)を
有する、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの少なくとも1種
の基体樹脂と、この基体樹脂を架橋硬化させるためのア
ルキルエーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂、ブロック化されてもよいポリイソシアネート
化合物、エポキシ樹脂、カルボキシル基含有化合物など
の少なくとも1種の架橋剤とからなる上塗クリヤ塗料が
好適であり、基体樹脂と架橋剤との配合比率は、両者の
合計に基づいて、通常、基体樹脂成分が50〜90重量
%、架橋剤成分が10〜50重量%であることが望まし
い。これらの上塗りクリヤ塗料組成物の形態は、特に制
限されるものではなく、有機溶剤型、非水分散液型、水
溶液型、水分散液(スラリー)型、ハイソリッド型、粉
体型など任意の形態のものを使用することができる。
発明をさらに具体的に説明する。なお、特に断らない限
り「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量
%」を意味する。
樹脂反応槽に、エチレングリコールモノブチルエーテル
38部、イソブチルアルコール12部を仕込み、加熱撹
拌して110℃に保持した。この中に、メチルメタクリ
レート48.5部、n−ブチルアクリレート20部、2
−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド5部、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メ
タクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール1.5部、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト5部、「NFバイソマーS20W」(第一工業製薬
(株)製、商品名、メトキシポリエチレングリコールモ
ノメタクリレートの50%水希釈品、分子量約208
0)40部、アゾビスイソブチロニトリル1部及びイソ
ブチルアルコール20部からなる混合物を3時間かけて
滴下した。滴下終了後、110℃で30分間熟成し、次
にエチレングリコールモノブチルエーテル10部及びア
ゾビスイソブチロニトリル0.5部からなる追加触媒混
合液を1時間かけて滴下した。ついで110℃で1時間
熟成したのち冷却し、固形分50%の顔料分散用樹脂
(I−1)溶液を得た。実施例2〜5及び比較例1 上記実施例1において、後記表1に示す配合とする以外
は実施例1と同様の操作を行い、顔料分散用樹脂溶液
(I−2)〜(I−6)を得た。これらの顔料分散用樹
脂溶液の固形分、及び顔料分散用樹脂の樹脂酸価等を下
記表1に示す。尚、表1において「NFバイソマーS2
0W」の量は固形分量を示す。
応槽にエチレングリコールモノブチルエーテル40部、
イソブチルアルコール30部を仕込み、加熱撹拌し、1
00℃に達してから下記の単量体等の混合物を3時間か
けて滴下した。
2´−アゾビスイソブチロニトリル0.5部とエチレン
グリコールモノブチルエーテル10部との混合物である
追加触媒溶液を1時間要して滴下した。さらに100℃
で1時間撹拌を続けた後、冷却し、固形分濃度50%の
アクリル樹脂溶液(II−1)を得た。得られた樹脂は、
酸価47mgKOH/g、水酸基価48mgKOH/
g、及び重量平均分子量40,000を有していた。合成例2 攪拌機、温度計、精留塔、窒素導入管、還流冷却器など
を備えた反応槽に、イソフタル酸317.8部、ヘキサ
ヒドロフタル酸196.5部、アジピン酸372.6
部、ネオペンチルグリコール268部、1,6−ヘキサ
ンジオール217.8部、トリメチロールプロパン26
3.5部を仕込み、窒素ガス導入下で加熱攪拌して、1
60℃に達してから3時間かけて235℃まで昇温し
た。その後、同温度で1.5時間保持し、精留塔を還流
冷却器に切り換え、トルエン100部を導入し還流下に
て反応を続けた。同温度で6時間反応させた後、減圧下
トルエンを除去し、170℃まで冷却して無水トリメリ
ット酸122.5部を添加した。そのまま170℃で3
0分間保持した後、ブチルセロソルブ322部を添加し
てその後80℃まで冷却した。次いでN,N−ジメチル
アミノエタノール4部を加え、そのまま80℃で30分
間保持した後、50℃まで冷却し脱イオン水2600部
を加えて30分間攪拌し、固形分濃度50%のポリエス
テル樹脂溶液(II−2)を得た。得られた樹脂は、酸価
56mgKOH/g、水酸基価90mgKOH/g、及
び重量平均分子量25,000を有していた。
応槽に脱イオン水400 部、「ニューコール562S
F」(商品名、日本乳化剤(株)製、界面活性剤)2.
4部を入れ、加熱撹拌して82℃に達してからプレエマ
ルション作成用混合物を仕込んだ。プレエマルション作
成用混合物は、スチレン6部、n−ブチルアクリレート
8.5部、アリルメタクリレート0.5部、「ニューコ
ール562SF」0.175部及び脱イオン水7.5部
を混合しディスパーにて約1000r.p.m.で10分
間撹拌したものである。プレエマルション作成用混合物
を仕込み20分経過後、脱イオン水15部及び過硫酸カ
リウム0.54部を加えた。10分経過後、82℃に保
持したまま、スチレン114部、n−ブチルアクリレー
ト161.5部、アリルメタクリレート9.5部、「ニ
ューコール562SF」3.325部及び脱イオン水1
42.5部を混合しディスパーにて約1000r.p.
m.で10分間撹拌し脱イオン水15部及び過硫酸カリ
ウム0.54部を加えてなる第1モノマー混合物を3時
間かけて滴下した。滴下終了後、82℃で30分間保持
した後、スチレン50部、n−ブチルアクリレート23
部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、メタク
リル酸5部、「ニューコール562SF」1.6部及び
脱イオン水60部を混合しディスパーにて約1000
r.p.m.で10分間撹拌し脱イオン水15部及び過硫
酸カリウム0.54部を加えてなる第2モノマー混合物
を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、82℃で3
0分間保持したのち、冷却し、75℃になったところ
で、N,N−ジメチルアミノエタノール7部及び脱イオ
ン水280部の混合物を15分かけて滴下した。その後
75℃で15分間保持した後、冷却し、固形分濃度30
%のアクリルエマルションを合成した。
液、顔料、「BYK−028」(BYK−Chemie
社製、商品名、シリコーン系消泡剤)、及び脱イオン水
を用い、後記表2に示す組成配合にて容量225ccの
広口ガラスビン中に入れ、分散メジアとして直径約1.
3mmφのガラスビーズを加えて密封し、ペイントシェ
イカーにて4時間分散して各水性顔料分散体〜を得
た。
る。 (注1)「RT−355D」: チバスペシャリティケ
ミカルズ社製の有機系赤顔料、商品名は「シンカシャ
(cinquasia)マゼンタRT−355D」
料分散体をそのまま水性インクとして用いて下記試験方
法に基いて性能試験を行った。試験結果を後記表3に示
す。また、市販のインクジェット用顔料インクa、bを
それぞれ比較例4、5として、これらについても下記試
験方法に基いて性能試験を行った。試験結果を後記表3
に示す。表3に示す市販顔料インクa、bは下記のとお
りである。
クシステム UVシアンCI893A」、ヒューレット
パッカード社製、インクジェット用シアンインク b:「HP Design Jet顔料インクシステム
UVマゼンタCI894A」、ヒューレットパッカード
社製、インクジェット用マゼンタインク (性能試験方法)ぺ−ストの状態 :各水性インクのガラス容器内における
状態を下記基準にて目視評価した。
上にドクターブレードで塗装膜厚50μmとなるよう塗
布し、乾燥させた塗膜の光透過率(%)を濁度計(CO
H−300)を用いて下式から測定し透明性を評価し
た。
強度/照射光強度)〕色相・着色力 :各水性インクを黒色のPETフィルム上
及び白色のPETフィルム上にドクターブレードで塗装
膜厚50μmとなるよう夫々塗布し、乾燥させた塗膜の
L*、a*、b*を「カラービュー分光色彩計」(BY
K−Chemie社製)で測色し、色相・着色力を評価
した。L*、a*、b*の結果から、実施例では着色力
が強く、彩度が上がっていることがわかった。
部、合成例2で得たポリエステル樹脂溶液(II−2)4
2.8部、合成例3で得たアクリルエマルション66.
6部、「サイメル325」(三井サイテック社製、商品
名、固形分約80%のメチルエーテル化メラミン樹脂溶
液)50部、及び「プライマールASE−60」(日本
アクリル化学社製、商品名、増粘剤)の28%水希釈液
を1部と、さらにジメチルエタノールアミン0.8部、
脱イオン水167部、2−エチルヘキシルアルコール2
1.8部を容器に加えディスパーで攪拌し、固形分25
%の混合樹脂溶液を得た。
体と、上記のとおり作製した混合樹脂溶液を用いて、後
記表4に示す組成配合にて容器に加えディスパーで攪拌
し、各水性インキを得た。
a〜hと、上記のとおり作製した混合樹脂 溶液を用い
て、後記表5に示す組成配合にて容器に加えディスパー
で攪拌し、比較例用の水性インキを得た。表5に示す各
市販顔料インクc〜hは下記のとおりである。
クシステム UVイエローCI895A」、ヒューレッ
トパッカード社製、インクジェット用イエローインク d:「HP Design Jet顔料インクシステム
UVブラックCI892A」、ヒューレットパッカード
社製、インクジェット用ブラックインク e:「μ−Crysta MC5CL01 シアン色」、
エプソン社製、インクジェット用インク f:「μ−Crysta MC5CL01 マゼンタ
色」、エプソン社製、インクジェット用インク g:「μ−Crysta MC5CL01 イエロー
色」、エプソン社製、インクジェット用インク h:「μ−Crysta MC5CL01 ブラック
色」、エプソン社製、インクジェット用インク。
試験方法に基いて性能試験を行った。その試験結果を表
4及び表5に示す。
した厚さ0.8mmの冷延ダル鋼板上に、エポキシ樹脂
系カチオン電着塗料を乾燥膜厚が約20μmとなるよう
に電着塗装し焼付けた電着塗膜上に、自動車用ポリエス
テル樹脂系中塗り塗料を乾燥膜厚が約20μmとなるよ
うに塗装し焼付けた。この塗装板を#400のサンドペ
ーパーで水研、水切り乾燥し、石油ベンジンで脱脂し
た。ついでこの脱脂板上に、上記各水性インキを、ミニ
ベル回転式静電塗装機を用い、ブース湿度70%にて乾
燥膜厚が約15μmとなるように塗装し、電気熱風乾燥
器にて140℃で30分間焼付けて各試験塗板を作成し
た。
ーターにて600時間試験に供し、試験後の塗板のΔE
を「カラービュー分光色彩計」(BYK−Chemie
社製)によって測色し、耐候性を評価した。ΔE値が小
さいほど耐候性が良好であることを示す。
溶液(I−1)、(I−2)、顔料、「BYK−02
8」(BYK−Chemie社製、商品名、シリコーン
系消泡剤)、イソプロパノール、グリセリン及び脱イオ
ン水を、後記表6に示す組成配合にて容量225ccの
広口ガラスビン中に入れ、分散メジアとして直径約1.
3mmφのガラスビーズを加えて密封し、ペイントシェ
イカーにて4時間分散して水性顔料分散体を調製した。
3〜19において調製した混合樹脂溶液を用いて、表6
に示す組成配合にて容器に加えディスパーで撹拌し、各
水性インクを得た。
f、gと、上記実施例13〜19において調製した混合
樹脂溶液を用い、下記表7に示す組成配合にて容器に加
えディスパーで撹拌し、比較例用の水性インクを得た。
比較例14〜17で得た水性インクを下記表8のとおり
用いて、インクジェット描画装置「BJF660V」
(キャノン社製)により印字して印刷層を形成した。室
温で10分間乾燥させた後、印刷層の上に2液型アクリ
ルウレタン系有機溶剤型クリヤー塗料「レタンPG2K
クリヤー」(関西ペイント社製、紫外線吸収剤を含む)
を乾燥膜厚で30〜40μmとなるようにエアスプレー
塗装し、電気熱風乾燥器にて60℃で20分間乾燥させ
て各インクジェット印刷物を得た。
試験を実施し下記にとおり評価した。結果を表8に併せ
て示す。 (*1)耐久性試験:各インクジェット印刷物を脱イオ
ン水に常温で24時間浸漬し、印字面の滲み具合を目視
評価した。滲みがなく良好な状態を○。滲んで印字面の
像が崩れた状態を×とした。
鋼板上に、エポキシ樹脂系カチオン電着塗料を乾燥膜厚
が約20μmとなるように電着塗装し焼付けた電着塗膜
上に、自動車用ポリエステル樹脂系中塗り塗料を乾燥膜
厚が約20μmとなるように塗装し焼付けた。この塗装
板を#400のサンドペーパーで水研、水切り乾燥し、
石油ベンジンで脱脂した。ついでこの脱脂板上に、上記
実施例20〜22及び比較例14〜17で得た水性イン
クを下記表9のとおり用いて、インクジェット方式によ
る自動塗装機「ミケランジェロV7」((株)エルエー
シー製)により、ブース湿度70%にて塗装・印字し、
室温で5分間放置乾燥させた後、電気熱風乾燥器にて8
0℃で10分間焼付けて印刷層を形成し、揮発性分のほ
とんどを揮発させた後、室内において放置冷却し、次い
でその上に、下記表9のとおりクリヤー塗料(II−
1)〜(II−4)を乾燥膜厚で40μmとなるように
エアスプレー塗装し、電気熱風乾燥器にて使用塗料によ
って140℃又は80℃で30分間焼付けて各インクジ
ェット印刷物を得た。
ーにて600時間及び2000時間試験に供し、試験後
の塗板のΔΕを「カラービュー分光色彩計」(BYK−
Chemie社製)によって測色し、耐候性を評価し
た。その結果を下記表9に併せて示す。ΔΕ値が小さい
ほど耐候性が良好であることを示す。
である。 (II−1):アクリル樹脂系有機溶剤型熱硬化性クリ
ヤー塗料「KINO1200T」(関西ペイント社製、
紫外線吸収剤を含む) (II−2):アクリル樹脂系有機溶剤型クリヤー塗料
「アクリック2026」(関西ペイント社製、紫外線吸
収剤を含む) (II−3):アクリルメラミン樹脂系有機溶剤型熱硬
化性クリヤー塗料「マジクロンTC−71」(関西ペイ
ント社製、紫外線吸収剤を含む) (II−4):2液型アクリルウレタン系有機溶剤型ク
リヤー塗料「レタンPG2Kクリヤー」(関西ペイント
社製、紫外線吸収剤を含む)
することによって、高顔料濃度においても濡れ性と分散
安定性に優れ、低粘度で且つ発色性、耐候性に優れた水
性顔料分散体を得ることができる。さらに、この水性顔
料分散体を使用することによって、顔料の発色性、分散
安定性が良好で、鮮映性、透明性、発色性、耐候性など
に優れた水性インキ組成物を得ることができる。該水性
インキ組成物は特に屋外用途に好適である。
Claims (23)
- 【請求項1】 (A)3級アミノ基、4級アンモニウム
塩基及びスルホン酸基よりなる群から選ばれる少なくと
も1種のイオン性官能基を含有する重合性不飽和モノマ
ー、(B)ポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性
重合性不飽和モノマー、(C)紫外線吸収性重合性不飽
和モノマー及び/又は紫外線安定性重合性不飽和モノマ
ー、及び(D)その他のエチレン性不飽和モノマーの共
重合体である顔料分散用樹脂。 - 【請求項2】 イオン性官能基含有重合性不飽和モノマ
ー(A)がN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジ−t−ブチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、2−(メタクリロイルオ
キシ)エチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−
(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド、メタクリロイルアミノプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、メタクリロイルアミノプロ
ピルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチル
アンモニウム(メタ)アクリレート、トリメチルベンジ
ルアンモニウム(メタ)アクリレート、2−(メタクリ
ロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムジメチル
ホスフェート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸及び2−スルホエチル(メタ)アクリレー
トよりなる群から選ばれる請求項1に記載の顔料分散用
樹脂。 - 【請求項3】 イオン性官能基含有重合性不飽和モノマ
ー(A)がN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメ
チルアンモニウムクロライド及び2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸よりなる群から選ばれる
請求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項4】 イオン性官能基含有重合性不飽和モノマ
ー(A)が4級アンモニウム塩基含有重合性不飽和モノ
マーと3級アミノ基含有重合性不飽和モノマーとの組み
合わせからなる請求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項5】 イオン性官能基含有重合性不飽和モノマ
ー(A)が2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメ
チルアンモニウムクロライドと、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート又はN,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレートとの組み合わせからな
る請求項4に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項6】 非イオン性重合性不飽和モノマー(B)
が式(1) 【化1】 式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は水素
原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、mは4〜6
0の整数であり、nは2又は3であり、ここでm個のオ
キシアルキレン単位(CnH2nO)は同じであっても又
は互に異なっていてもよい、で示される化合物である請
求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項7】 非イオン性重合性不飽和モノマー(B)
がポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及びポ
リプロピレングリコール(メタ)アクリレートよりなる
群から選ばれる請求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項8】 紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
(C)が2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−(3−アクリロイルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2'−ジヒ
ドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒド
ロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2'−ジヒド
ロキシ−4−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)ベンゾフェノン及び2−(2'−ヒドロキシ
−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H
−ベンゾトリアゾールよりなる群から選ばれる請求項1
に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項9】 紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
(C)が(2’−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリア
ゾール構造と(メタ)アクリロイル基を有する重合性不
飽和モノマーである請求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項10】 紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
(C)が2−(2'−ヒドロキシ−5'−メタクリロイル
オキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールで
ある請求項9に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項11】 紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
(C)が4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)ア
クリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メ
タ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メ
タ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロ
イルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン及び1−クロトノイル
−4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジンよりなる群から選ばれる請求項1に記載
の顔料分散用樹脂。 - 【請求項12】 紫外線吸収性重合性不飽和モノマー
(C)が4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジンである請求項11
に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項13】 その他のエチレン性不飽和モノマー
(D)がその成分の少なくとも一部として水酸基含有重
合性不飽和モノマーを含有する請求項1に記載の顔料分
散用樹脂。 - 【請求項14】 その他のエチレン性不飽和モノマー
(D)がその成分の少なくとも一部としてカルボキシル
基含有重合性不飽和モノマーを含有する請求項1に記載
の顔料分散用樹脂。 - 【請求項15】 共重合体が、モノマー(A)、
(B)、(C)及び(D)の合計量を基準にして、イオ
ン性官能基含有重合性不飽和モノマー(A)0.5〜3
0重量%、非イオン性重合性不飽和モノマー(B)5〜
40重量%、紫外線吸収性重合性不飽和モノマー及び/
又は紫外線安定性重合性不飽和モノマー(C)0.1〜
5重量%、及びその他のエチレン性不飽和モノマー
(D)25〜94.4重量%を共重合することにより得
られるものである請求項1に記載の顔料分散用樹脂。 - 【請求項16】 共重合体が500〜100,000の
範囲内の重量平均分子量を有する請求項1に記載の顔料
分散用樹脂。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
の顔料分散用樹脂、顔料、水性媒体及び必要に応じて分
散助剤を含有する水性顔料分散体。 - 【請求項18】 請求項17項に記載の水性顔料分散体
を含有する水性インク組成物。 - 【請求項19】 インクジェット用インクである請求項
18に記載の水性インク組成物。 - 【請求項20】 請求項19に記載の水性インク組成物
を用いて描画された印刷物。 - 【請求項21】 基材面に、請求項19に記載の水性イ
ンク組成物を用いてインクジェット方式により印刷層
(i)を形成した後、その上にクリヤー塗料を用いてク
リヤーコート層(ii)を形成することを特徴とするイ
ンクジェット印刷物の製造方法。 - 【請求項22】 請求項17に記載の水性顔料分散体を
含有する水性塗料組成物。 - 【請求項23】 請求項22に記載の水性塗料組成物を
用いて塗装された物品。
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