JPH10315349A - ロボット用複合材リンクの製造方法 - Google Patents

ロボット用複合材リンクの製造方法

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JPH10315349A
JPH10315349A JP9129239A JP12923997A JPH10315349A JP H10315349 A JPH10315349 A JP H10315349A JP 9129239 A JP9129239 A JP 9129239A JP 12923997 A JP12923997 A JP 12923997A JP H10315349 A JPH10315349 A JP H10315349A
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勝雄 綿貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複合材によるロボット用リンクの製造方法に関
し、複合材によるリンク製造時の関節部の寸法精度を向
上する。 【解決手段】 関節部を有するとともに、少なくとも関
節部を除く部分が合成樹脂を主成分とする複合材で構成
されているロボット用複合材リンクを製造するにあたっ
て、前記関節部の少なくとも一部を予め作成する工程
と、該リンクの基準形状に対する前記関節部の少なくと
も一部の位置または方向を第1の規制手段751 で規制
した状態で前記複合材を前記関節部の少なくとも一部に
貼りつけてリンクを構成する工程とを順次経過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合材を使ったロ
ボット用リンクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複合材は軽い上に強度・剛性が高いもの
であり、繰り返し動作を伴う脚式ロボットの脚などに適
用したときには、歩行エネルギーの消費量を低減するこ
とが可能であり、万一倒れたときの衝撃力も低くなるの
でロボットを破損する可能性も少なくなるなど、利点が
多い。さらにロボットの上体部に複合材を用いたときに
は、ロボット全体の重量が軽減されるので、脚などロボ
ットを支える部分の関節モータを小型のものですませる
ことができ、ロボットの軽量化に大きな貢献をするもの
であり、ロボットが小型・軽量になれば、必然的に歩行
エネルギーも軽減されることになる。このような用途の
複合材としては、CFRP(Carbon FiberReinforced P
lastics)に代表される繊維強化樹脂を主体としたもの
が有望である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複合材から成るリンク
がロボットに組み込まれて所期の性能を発揮するために
は、リンクの関節部の寸法精度が充分に保証されていな
ければならない。この寸法が保証されていないと、脚式
ロボットにおいては、うまく歩けないで倒れてしまう
し、アームロボットにおいては対象物とハンドとの相対
位置が狂ってうまく作業がこなせないことになる。
【0004】ロボットのリンクは、その両端に関節部を
持つものが多いが、そのようなリンクでは、両関節部間
の回転軸の平行度と軸間距離、回転軸部の真円度、関節
部において相手のリンクと接しながら運動する部分の平
坦度や平行度などの寸法が設計寸法に保証される必要が
ある。また関節部が、相互に間隔をあけて対をなす一対
のヨークを含む構造のものであるときには、各ヨークの
同芯度または倒れなどの位置関係が保証項目に追加され
る。またロボットのリンクの中で、たとえば足部は関節
部が一端側だけにあるのであるが、このリンクにおいて
も軸間距離や回転軸の平行度の問題が除外されるだけ
で、本質的には両端に関節部を持つリンクと同じ課題を
もっている。加えて足部リンクの場合には、足底の形状
に対する関節部の位置と方向とが設計基準値に納まって
いる必要がある。
【0005】これらの寸法保証の必要がある箇所は、複
合材のみでは高い寸法精度が得られないので、原則的に
は、複合材での成形が終了した時点で機械加工を施し、
機械加工による精度保証を行うことになる。ここで「原
則的には」としたのは、制御技術が進歩向上して多少の
寸法誤差があっても所期の動作が得られるようになった
ときには、機械加工を省略できるからである。さて、複
合材の成形時の変形が大きいほど、機械加工で削り取る
削り代も予め大きく見積もらなければならない。一方、
削り取る部分はできるだけ少なくしたいので、たとえば
リンクの回転軸が収納される内部を機械加工するときに
は、その外部の加工は成形後には行いたくない。成形時
の変形が大きいときで、削り代を大きく設定すると、外
形寸法と削られ内形寸法との間に軸心ずれが起き、偏肉
(一部の肉厚が設計寸法以下になってしまうこと)現象
が起きる。したがって複合材のリンクを成形するとき、
成形による歪みができるだけ少なくなる手法を採る必要
があり、その際、上記のように関節部の寸法(2つある
ときは当該関節部相互間の寸法も含むが)に着目して、
その寸法誤差が最小となる手法を選ぶことが肝要であ
る。その他の寸法は美観には影響を与えることはあって
もロボット本来の機能にはそれほど大きな影響を与える
ことはない。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、複合材によるロボット用リンクの製造方法に
関し、複合材によるリンク製造時の関節部の寸法精度を
所期の範囲に収めるための新規な方法を提案することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、関節部を有するとともに、
少なくとも関節部を除く部分が合成樹脂を主成分とする
複合材で構成されているロボット用複合材リンクを製造
するにあたって、前記関節部の少なくとも一部を予め作
成する工程と、該リンクの基準形状に対する前記関節部
の少なくとも一部の位置および方向を第1の規制手段で
規制した状態で前記複合材を前記関節部の少なくとも一
部に貼りつけてリンクを構成する工程とを順次経過させ
ることを特徴とする。
【0008】このような方法によれば、予め作成した関
節部の少なくとも一部を第1の規制手段で規制した状態
で複合材の貼りつけを行なうことにより、将来的には省
略し得る可能性もある最終的な機械加工を行なう前の状
態で、関節部の形状寸法をほぼ最終製品の寸法形状に近
いものとすることができ、機械加工の工数低減を図るこ
とが可能となるとともに、機械加工による偏肉も生じ難
くなり、完成品の剛性、強度を高く維持することができ
る。
【0009】また請求項2記載の発明によれば、前記関
節部の一部を構成する関節部主体を軽合金で作成し、前
記複合材を、前記関節部主体に接着可能な材料に選定す
ることにより、貼りつけ作業の作業性を高めることがで
きる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、当該リンク
が両端にそれぞれ備える関節部における関節部主体の位
置および方向を、それぞれ相手の関節部主体を基準形状
として第1の規制手段で規制することにより、2つの関
節部間の軸間距離の寸法精度を高めることができる。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記関節部
主体が相互に間隔をあけて対をなすヨークであることに
より、2つの関節部の回転軸の平行度を高めることがで
きる。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記複合材
の貼りつけ時に、当該リンクが備える空洞の形状、位置
および方向を第2の規制手段で規制することにより、第
1の規制手段により関節部の寸法精度を高めるとともに
第2の規制手段で空洞の寸法精度を高め、貼りつけるべ
き複合材の形状を容易にかつ正確に定め、複合材の貼り
つけ操作を効率的に行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明するが、
例示する具体的実施例は最適な実施形態として2足歩行
ロボットの脚部構造をとり、そのうちの人間のモモに相
当するリンクについて例示する。
【0014】図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は歩行ロボットの脚部を斜め後方側
から見たスケルトン図、図2は図1のモモリンクを脚部
の外側から見た図、図3は図1のモモリンクを脚部の内
側から見た図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図
4の下部拡大図、図6は図4の6−6線断面図、図7は
モモリンクの長手方向に沿う方向での金属材料および樹
脂材料の体積分布を示す図、図8はモモリンクの製造工
程での状態を示す縦断側面図である。
【0015】先ず図1において、このロボットの腰11
には、垂直軸12,12を介して左、右の脚L,Lが連
結されており、両脚L,Lは、垂直軸12に連結される
上部クロスジョイント13と、上部クロスジョイント1
3の下部に連結されるモモリンク14と、左右に延びる
水平軸15まわりの自由度を有してモモリンク14の下
端部に前後方向の自由度を有して連結されるスネリンク
16と、該スネリンク16の下端部に下部クロスジョイ
ント17を介して連結される足平18とでそれぞれ構成
される。上部クロスジョイント13は、前後方向に延び
る水平軸19と、左右方向に延びる水平軸20とを、そ
れらの軸19,20を相互に直交させた配置で備えるも
のであり、モモリンク14の上端は、垂直軸線まわりの
自由度、左右方向の自由度および前後方向の自由度を有
して腰11に連結されることになる。またスネリンク1
6は水平軸15の軸線まわりの自由度すなわち前後方向
の自由度を有してモモリンク14に連結される。さら
に、下部クロスジョイント17は、左右方向に延びる水
平軸21と、前後方向に延びる水平軸22とを、それら
の水平軸21,22を相互に直交させた配置で備えるも
のであり、足平18は、前後方向の自由度および左右方
向の自由度を有してスネリンク16の下端部に連結され
ることになる。
【0016】かかる構成の歩行ロボットは、本出願人が
先に提案した多くの出願明細書(たとえば特開平3−1
84782号等)に詳細に記述されているので、これ以
上の説明を要しまい。
【0017】図2、図3および図4を併せて参照して、
本発明のリンクとしてのモモリンク14は、その上端の
第1関節部23と、下端の第2関節部24と、両関節部
23,24間を結ぶ作動部25とで構成されるものであ
る。
【0018】第1関節部23は、同軸上で相互に間隔を
あけて対をなす一対の関節部主体としての外側ヨーク2
6および内側ヨーク27を備え、図1で示した上部クロ
スジョイント13における水平軸20まわりの自由度す
なわち前後方向の自由度を実現するための図示しないモ
ータや減速機を受け入れるべく構成されるものであり、
両ヨーク26,27の下部は、複合材たとえばCFRP
のプリプレグ(CFRPの原材料でシート状の形状をし
ており、低温で保管されていて柔らかいが、温度が高い
状態では硬化することになり、焼成によりそれ自体で接
着可能となる)から成る連結部28で連結される。
【0019】外側ヨーク26は、アルミニウム合金やチ
タン合金等の軽金属から成る外側スリーブ29に、該外
側スリーブ29と同一の軽金属から成るお碗形の外側カ
ップ30が機械的に結合されて成り、また内側ヨーク2
7は、アルミニウム合金やチタン合金等の軽金属から成
る内側スリーブ31に、該内側スリーブ31と同一の軽
金属から成るお碗形の内側カップ32が機械的に結合さ
れて成る。
【0020】外側スリーブ29の軸方向中間部には外側
方に張出す連結鍔部29aが一体に設けられており、ま
た外側スリーブ29の軸方向一側(図4の右側)端部に
は外側方に張出すフランジ部29bが一体に設けられ
る。また内側スリーブ31の軸方向他側(図4の左側)
端部には外側方に張出す連結鍔部31aが一体に設けら
れる。外側カップ30は、溶接またはロウ付けなどの公
知の機械的結合構造により、外側スリーブ29の軸方向
他端部外面および連結鍔部29aに結合され、また内側
カップ32は、溶接またはロウ付けなどの公知の機械的
結合構造により、内側スリーブ31の軸方向一端部外面
および連結鍔部31aに結合される。
【0021】第1関節部23に収納されたモータの出力
は、減速機で拡大されて外側スリーブ29のフランジ部
29bに連結され、さらに外側スリーブ29の連結鍔部
29aから作動部25に駆動力が伝達されるものであ
り、外側スリーブ29と作動部25との間で駆動力が実
質的に受渡しされる。すなわち外側ヨーク26は駆動力
を実質的に受渡しする機能を果す。一方、内側ヨーク2
7はモータおよび減速機を支えている軸受を単に収納す
るのみで、回転トルクは伝えない構造となっている。ま
たフランジ部29bには、前記減速機からの駆動力を伝
達する部材を締結するための複数のねじ孔33…が周方
向に間隔をあけて設けられている。
【0022】図5を併せて参照して、第2関節部24
は、同軸上で相互に間隔をあけて対をなす一対の関節部
主体としての外側ヨーク34および内側ヨーク35を備
え、図1で示したスネリンク16との間で水平軸15の
軸線まわりの回転自由度を実現すべく、減速機41を受
け入れ可能に構成されるものであり、両ヨーク34,3
5の上部は、複合材たとえばCFRPのプリプレグから
成る連結部36で連結される。
【0023】外側ヨーク34は、アルミニウム合金やチ
タン合金等の軽金属から成る外側スリーブ37に、該外
側スリーブ37と同一の軽金属から成るお碗形の外側カ
ップ38が機械的に結合されて成り、また内側ヨーク3
5は、アルミニウム合金やチタン合金等の軽金属から成
る内側スリーブ39に、該内側スリーブ39と同一の軽
金属から成るお碗形の内側カップ40が機械的に結合さ
れて成る。
【0024】外側スリーブ37の軸方向中間部には外側
方に張出す連結鍔部37aが一体に設けられており、連
結鍔部37aに連なるフランジ部37bが、外側スリー
ブ37の軸方向一端部で厚肉となるようにして外側スリ
ーブ37に一体に形成される。また内側スリーブ39の
軸方向他端側(外側スリーブ37とは反対側)の端部に
は外側方に張出す連結鍔部39aが一体に設けられる。
外側カップ38は、溶接またはロウ付けなどの公知の機
械的結合構造により、外側スリーブ37の内側スリーブ
39側の端部外面および連結鍔部37aに結合され、内
側カップ40は、溶接またはロウ付けなどの公知の機械
的結合構造により、内側スリーブ39の軸方向一端側
(外側スリーブ37とは反対側)にの端部外面に結合さ
れる。
【0025】モモリンク14に対してスネリンク16を
駆動させるモータ42は、図2に仮想線で示すように、
作動部25の中間部に組付られるものであり、該モータ
42の出力は仮想線で示すベルト43により、第2関節
部24内に組み立てられる減速機41に伝達され、トル
クが増幅されてスネリンク16に伝えられ、スネリンク
16を前後方向に加・減速することになる。スネリンク
16を駆動した反力はモモリンク14が負担しなければ
ならないので、外側スリーブ37が備えるフランジ部3
7bには複数のねじ孔44…が設けられており、減速機
41はそれらのねじ孔44…によりフランジ部37bに
締結される。すなわち外側ヨーク34は、駆動力を実質
的に受渡しする機能を果すものであり、内側ヨーク35
は回転トルクを伝えない構造となっている。またフラン
ジ部37bのねじ孔44…には、階段の昇降時に非常に
大きなトルクが加わるので第2関節部24の強度、剛性
はこのトルクを基準に設計されることになり、モモリン
ク14全体にも、この大きなトルクが作用することにな
る。
【0026】第1および第2関節部23,24間を結ぶ
作動部25の下部は、スネリンク16との干渉を避けつ
つ大きな回転角度を確保するために、該作動部25の上
部と比べて細くくびれて形成されるものであり、このよ
うな形状が伝達トルクを低い応力のもとで伝えるには不
向きであることが良く理解できよう。
【0027】この作動部25は、基本的には複合材とし
てのCFRPで構成されるものであるが、第1および第
2関節部23,24間の位置関係を定めるために、アル
ミニウム合金やチタン合金等の軽金属から成る一対の連
結板45,46をも含むものであり、一方の連結板45
は、第1関節部23の外側スリーブ29における連結鍔
部29aと、第2関節部24の外側スリーブ37におけ
る連結鍔部37aとに、溶接またはロー付け等の機械的
結合構造で結合され、また他方の連結板46は、第1関
節部23の内側スリーブ31における連結鍔部31a
と、第2関節部24の内側スリーブ39における連結鍔
部39aとに、溶接またはロー付け等の機械的結合構造
で結合される。一方の連結板45は、第1および第2関
節部23,24に作用するトルクの軸線にほぼ直交する
平面内で平板状に形成されて、第1および第2関節部2
3,24間を連結することになり、両連結板45,46
は、作動部25の外形線に対応した形状に形成される。
【0028】一方の前記連結板45は、その周辺部と、
モータ42を収納すべく連結板45に設けられた開口部
47とで略L字形に曲げられた断面形状を有しており、
曲げに対する抵抗力を与えられる。このL字形断面は、
後述するようにCFRPで周りを固められたとき、CF
RPの断面係数を飛躍的に高めることになり、モモリン
ク14全体の剛性を非常に高くする。また連結板45に
は、モータ42を組み付けるためのねじ孔を備えるねじ
部材48…や、連結板45の周縁部にあって図示しない
ベルトカバーを取り付けるためのねじ孔49…が加工さ
れるべき厚みのある小片(図示せず)等が予め溶接また
はロウ付けなどの機械的結合構造で結合されている。
【0029】上記ねじ部材48…はCFRPを結合して
焼成する際の歪みを回避するために、該ねじ部材48…
の表面を連結板45よりも幾分飛び出させた状態で結合
されており、焼成後に機械加工されて各ねじ部材48…
の面が揃えられ、しかも第2関節部24のフランジ37
bに対する高さが設計値に抑えられ、ベルトのアライメ
ントが適正化される。
【0030】連結板45には、上記の他にも、ロボット
上体部から下部リンクに情報やエネルギーを伝達するた
めの電線類を迎え入れるための孔50や、電線を束ねた
ハーネスを固定するためのねじ孔51…などが予め加工
されている。また軽量化の観点から、連結板45には随
所に肉抜き孔52,53等が設けられる。これらの肉抜
き孔52,53等は、重量軽減に寄与する以外にも連結
板45の表裏に張りつけられるプリプレグが肉抜き孔5
2,53等を通じて互いに強固に接着し、完成時の強度
を一層高める働きも併せもつものである。
【0031】他方の連結板46についても上記連結板4
5と同様で、図4に明示する如く、周辺部がL字型に曲
げられて強度・剛性を高めており、肉抜き孔54が設け
られ、必要に応じて電線を通すための孔55が設けられ
る。
【0032】第2関節部24における外側ヨーク34お
よび内側ヨーク35の内側には、図3および図5で明示
するように、各スリーブ37,39および各カップ3
8,40と同一の金属材料から成る金属板を曲げ加工し
て成る接合板部56,57が、溶接またはロー付け等の
機械的結合構造により結合される。
【0033】また上記連結板45,46における第2関
節部24側の端部は接合板部45a,46aとして機能
するものであり、これらの接合板部45a,46aおよ
び前記接合板部56,57への各スリーブ37,39へ
の結合部において連結鍔部37a,39aは、図5に詳
しく描かれているように、接合板部45a,46a側を
段階的に薄くするように形成されており、スリーブ37
から作動部25へのトルクの伝達から見ると第2関節部
24の中心から離れるにつれて金属部分の板厚が次第に
先細りになっている。
【0034】作動部25は、複合材としてのCFRPか
ら成るプリプレグ層が横断面矩形の筒状に形成されて成
るものであり、連結板45,46の部分では、図5で明
示するように、2枚のCFRPから成るプリプレグ層5
8,59が連結板45,46をサンドイッチ状に挟むよ
うにして、連結板45,46に接着され、両連結板4
5,46の側縁間では両プリプレグ層58,59が相互
に接着される。なお、図5ならびに後述の説明で参照す
る図6においては、発明の趣旨を良く理解してもらうた
めに、CFRPの厚みのみ誇張して描かれている。
【0035】而して各プリプレグ層58,59の外側ヨ
ーク34への貼りつけ部において、それらのプリプレグ
層58,59は外側ヨーク34に機械的に結合されてい
る接合板部45a,46a,56,57に接着されるの
であるが、スリーブ37から各接合板部45a,46
a,56,57側に向うにつれて金属部分の板厚が次第
に先細りになっている。すなわちCFRPがスリーブ3
7に結合された時点でみれば、金属の割合がスリーブ3
7の中心では高く、CFRPの割合がスリーブ37の中
心から遠ざかるにつれて高くなるように設定されたこと
になる。なお、例示された金属形状は段階的にその厚み
が変化しているが、より大きな荷重に対しては連続的に
厚みを変える方がより望ましいことは言うまでもない。
【0036】各プリプレグ層58,59は、1枚のプリ
プレグでも良いが、通常は繊維方向を異にする複数枚の
プリプレグを積層して構成される。ところで、第2関節
部24でのトルクはフランジ部37bへの減速機41の
締結部から外側スリーブ37に伝わり、該外側スリーブ
37から図2の点線60で示す箇所で、溶接等の機械的
結合構造により前記トルクの多くの部分が連結板45に
伝達される。この歴史ある機械的結合構造は強度的な解
明が充分に進んでおり、且つ品質管理も行いやすい。溶
接ラインである点線60の位置を決めるのは、伝達すべ
きトルクの大きさおよび連結板45の厚みであり、この
部分における計算応力が設計基準値以下になるように、
点線の半径は決められる。
【0037】CFRPのプリプレグは通常織られる繊維
の方向が揃えられており、本実施例の場合には、外側ス
リーブ37から作動部25に回転力(トルク)の形で荷
重がかかるため、プリプレグ層58,59は、たとえば
相互に直交する方向に配向されて織られたプリプレグを
少なくとも一層含み、当該プリプレグの繊維が図2の6
1で示す方向、すなわち第2関節部24に作用するトル
クの軸線に前記2方向をほぼ同一角度で交差せしめるよ
うに配向される。この配向によってトルクは繊維の張力
の形で負担され、少ない層で大きなトルクを伝達できる
ことになる。
【0038】また前記プリプレグ層58,59は連結板
45の周辺では連結板45の形状に合わせて曲げられ、
図3に示すように、作動部25の側壁を構成するごとく
成形される。
【0039】外側カップ38および内側カップ40の外
表面には前記プリプレグ層58,59に連なるプリプレ
グ層65,66が回り込んでおり、外側スリーブ37に
伝達されたトルクの一部が作動部25に伝達されてい
る。両プリプレグ層65,66のうち、プリプレグ層6
5は望ましくは3層から成るものであり、その3層のう
ち少なくとも一層はトルクの伝達に最適なように、外側
カップ38の周方向(図5の67で示す方向)に沿って
炭素繊維が作動部25の側面まで配向される。このプリ
プレグ層65の存在により外側スリーブ37に伝達され
たトルクの一部は外側カップ38に伝えられ、そのカッ
プ38から接着力によってプリプレグ層65に伝えられ
るが、トルクは有効に繊維に張力として伝わり、少ない
層数のプリプレグ層65で大きなトルクの伝達を可能に
する。これに対して内側カップ40の表面に張られるプ
リプレグ層66については、本実施例では内側スリーブ
39がトルク伝達に寄与しないので、繊維方向をトルク
伝達を目的として決める必要はない。また外側スリーブ
37から作動部25への力の伝達をより確実なものにす
る意味で、外側カップ38および外側スリーブ37の結
合体のまわりをCFRPが包み込むようにして成形され
ている。
【0040】なお、第2関節部24において外側ヨーク
34および内側ヨーク35間を連結する連結部36は、
作動部25のプリプレグ層58,59に連なるプリプレ
グにより形成されている。
【0041】このような第2関節部24および作動部2
5の連結構造は、第1関節部23および作動部25の連
結部に適用されるものであり、第1関節部23および作
動部25の連結構造についての説明を省略する。
【0042】図6を併せて参照して、モモリンク14内
に一旦迎え入れられた電線をスネリンク16側に導くた
めの孔68が、一方の連結板45の内方側に配置された
幾分厚めの金属板69に設けられており、この金属板6
9は金属から成る添え板70に溶接またはロウ付け等で
結合される。しかも金属板69には電線を固定するため
のねじ孔71…が穿設されている。この添え板70の表
裏は、前記プリプレグ層58,59に連なるようにして
接合板部56,57に接着される2層のプリプレグ層7
2,73で挟まれている。
【0043】ところで、前記金属板69には電線を取り
付ける作業に際して外力が加わる他にはこれといった外
力は働かない。したがってねじ孔71…は小さく、かつ
本数も少なくてすむ。また添え板70の表面積も、この
意味では少なくて良いのだが、CFRPの板に剛性を持
たせるために添え板70は図示のように細長く伸びて、
この両側でCFRP層は互いに離反して焼成され、焼成
後のこの部位の断面係数を高めるようになっている。さ
らに前記孔68およびねじ孔71…は、全体が組み立て
られた後での加工がし難い奥深い位置にあるが、組み立
て前にこれらの孔68,71…の機械加工を終了し、そ
の後でプリプレグが焼成により貼りつけられる。
【0044】このようなモモリンク14において、作動
部25の両端の第1および第2関節部23,24の構成
要素であって駆動力を実質的に受渡しする外側ヨーク2
6,34が軽金属で形成され、作動部25が複合材たと
えばCFRPから成るプリプレグ層58,59と、軽金
属製の連結板45,46とで構成されており、作動部2
5は、図7で示すように、両関節部23,24から離れ
るにつれて、金属材料から成る部分の体積に対して、樹
脂材料で構成される部分の体積の比が漸次大となるよう
にして形成される。したがって、金属材料が実質的に支
配する領域と、樹脂材料が実質的に支配する領域との間
に、金属材料および樹脂材料の占める体積が次第に変化
する移行区間が設けられることになり、当該移行区間に
おいて、当該金属材料から当該樹脂材料との間に所要の
駆動力の伝達に必要な結合力を確保することによって、
必要な剛性を有して軽量化されたリンクとしてのモモリ
ンク14を得ることが可能となる。
【0045】しかも上記結合力を確保するにあたって、
機械的な一体構造で外側ヨーク26,34に設けられた
軽金属製の接合板部45a,56が、外側ヨーク26,
34およびプリプレグ層58,59間での駆動力の伝達
が可能な接着強度を確保し得る表面積を有するように形
成され、それらの接合板部45a,56にプリプレグ層
58,59が接着される。したがって、平準化された荷
重の加わる部位に樹脂材料を主として用いることを可能
とし、金属材料および樹脂材料の接合面積を重量の増加
を抑えつつ拡大することで両者間の結合力を高めること
が可能となる。すなわち重量が一定のときに表面積が最
大となる形状は平板状であり、接着による結合力は接触
面積に比例するから、重量を増やさずに結合力を高める
には接触部が板状であればよく、外側ヨーク26,34
に機械的に一体化された接合板部45a,56にプリプ
レグ層58,59が接着されることにより、重量の増加
を抑えつつ結合力を高めることができる。これにより、
両関節部23,24からの大きな駆動力をプリプレグ層
58,59に確実に伝達できるようになり、広範囲な自
重・ペイロードの歩行ロボットの設計に対応することが
できる。
【0046】また接合板部45aは、作動部25の一部
を構成して、外側ヨーク26,34に機械的に結合され
る連結板45の一部であり、連結板45をたとえば圧延
材のプレス成形品とすることにより、前記接触面積の確
保が容易となる。
【0047】さらに接合板部45aを形成する連結板4
5は、孔53の存在により外側ヨーク34からの距離が
大となるのに応じて実質的な幅を狭くして形成されるも
のであり、金属材料および樹脂材料間で駆動力の受渡し
が行なわれるにもかかわらず、接合部で応力の平準化を
行うようにして応力集中発生による破損が生じることを
防止することができ、軽量化を図ることも可能である。
【0048】作動部25の一部を構成する連結板45,
46は両外側ヨーク26,34間を連結するものである
ので、モモリンク14の形成前に両外側ヨーク26,3
4を予め連結しておくことができ、製造工程での物流管
理を簡素化することができるとともに、CFRPから成
る部分を成形・焼成する際の製造工程を簡素化すること
ができる。
【0049】前記連結板45,46の形状は自由に設計
可能であり、モモリンク14内に各種付属機器、たとえ
ばモータ42や図示しないエンコーダ、配線、カプラー
等を収納するようにした、所謂「外骨格」ロボットの設
計に向いている。
【0050】しかも連結板45,46は、第1および第
2前記関節部23,24に作用するトルクの軸線にほぼ
直交する平面内で平板状に形成されるものであり、軽量
化を可能としつつ曲げモーメントによって連結板45,
46が座屈することを防止してトルクの伝達が可能な構
造を実現することができる。
【0051】それに加えて、連結板45,46が、作動
部25の外形線に対応して形成され、プリプレグ層5
8,59が連結板45,45に接着されるので、プリプ
レグ層58,59を接着する際の作業が容易となり、成
形型も簡素なものですむ。
【0052】さらに、連結板45,46の表裏両面にプ
リプレグ層58,59が接着されており、プリプレグ層
58,59の接着後の焼成に伴なって生じる樹脂材料お
よび金属材料の熱膨張差に伴なう熱歪みが相互に打消さ
れることになり、焼成時の熱歪みによる変形力が金属製
の連結板45,46の表裏に同じ方向に作用して歪みが
抑えられる上に、金属材料の表面と樹脂材料の表面とが
接触する面積を倍増して結合力を高めることができる。
【0053】このようにして、作動部25の主要構成材
料たるCFRPから成るプリプレグ層58,59が、第
1および第2関節部23,24に接着されてモモリンク
14が構成されるが、そのような接着による結合構造
は、表面加工処理を不要として滑らかな表面を得ること
ができ、外観を優れたものとすることが可能であり、し
かも型による焼成で接着可能であることから複雑な形状
でも煩わしい作業を不要として結合可能である。
【0054】ところで、プリプレグ層58,59は高強
度であるCFRPから成るものであるために薄く設計す
ることが可能であるが、この特性故に却って剛性が心配
される場合も生ずる。たとえば実質的に平坦な広い面積
を有する構造体では強度は充分にあるものの、ペコペコ
した剛性の低い部分が生ずる。この低剛性の部位に予想
外の荷重が加わるとき、座屈破壊を生ずる危険性があ
る。この欠点を除くには、当該平面に適切な筋交いを入
れることが有効である。筋交いを入れた状態では、あた
かも障子における桟のように、この筋交いと薄いCFR
Pの皮とが強調して全体を強くする。この筋交いを単に
FRPの肉厚を厚くする手法で達成すると、当該筋交い
の形状や位置を正確に設定するために特別な治具や型が
必要になる等、製造コストを押し上げることになる。し
かるに、作動部25において一方の前記連結板45は、
その周縁部および開口部47の部分でL字形に曲げられ
た断面形状を有しており、また他方の連結板46はその
周縁部がL字型に曲げられており、そのようなL字形の
筋交いの部分で、プリプレグ層58,59が相互に離反
して焼成されることにより、当該部位の断面係数を増大
させて剛性を高めることができ、前記連結板45,46
をプレス加工によって曲げるだけで、両プリプレグ層5
8,59を離反させた筋交いの形状および設置位置を一
層確実に安価に精度良く決めることができる。
【0055】ところで、ロボットの一部を構成するモモ
リンク14として必要なことは、上端の第1関節部23
の回転軸線すなわち水平軸20(図1参照)の軸線と、
下端の第2関節部24の回転軸線すなわち水平軸15
(図1参照)の軸線との間の軸間距離が正確に保証され
ており、両軸20,15の倒れ(平行度)が基準値以下
にできていること、ならびにヨーク26,27;34,
35同士の左右のズレ(たとえば図4において、上端側
のヨーク26,27に対して下端側のヨーク34,35
が右または左にずれていること)が基準値以下に納まっ
ていることである。これらの条件が守られないときは、
ロボットの歩行が著しく困難になり、最悪の場合には歩
行ができなくなる。
【0056】このような精度保証は、樹脂を成形すると
きの歪みを考慮すれば、関節部に多少の削り代ろをつけ
ておき、樹脂成形が終了したあとで機械加工を施して所
要の精度に仕上げることが現在の制御技術レベルでは合
理的である。各ヨーク26,27;34,35の内部を
機械加工することで、水平軸15,21の軸間距離と平
行度が保証され、各ヨーク26,27;34,35の軸
方向両端面を機械加工することで、ヨーク26,27;
34,35同士の左右のずれの精度、ならびに水平軸1
5,21に対する直角度が守られる。
【0057】ここで複合材を貼りつけてモモリンク14
を形成したときの形状寸法精度を高く維持することがで
きたときは、機械加工を行った後も各ヨーク26,2
7;34,35の肉厚は均一に成形され、各ヨーク2
6,27;34,35の剛性・強度は設計値に納まるこ
とになるが、逆に複合材貼りつけ時の形状の狂いが大き
いときは、機械加工を行ったときの肉厚が不均一にな
り、甚だしいときは一部の肉が欠損することも予想され
る。不均一な肉厚になっても強度・剛性値を設計値に抑
えるためにはヨーク26,27;34,35の外側にも
駄肉を付けることになるが、これでは高価なCFRPを
使ってまで軽量化を行なう目的にそぐわない。これはヨ
ーク内部の機械加工の話であるが、ヨーク端面について
も同じことが言える。したがって複合材貼りつけ時の歪
みを最小にする手法および安価に成形できる手法の開発
が必要であり、本発明に従えば、図8で示すようにし
て、CFRPの貼りつけが行なわれる。
【0058】図8において、第1の規制手段としての治
具751 には、第1関節部23の関節部主体である外側
および内側ヨーク26,27と、第2関節部24の関節
部主体である外側および内側ヨーク34,35とが、成
形時の都合を考慮して横に寝かされた姿勢で取付けられ
る。すなわち外側ヨーク26,34が連結板45を介し
て連結された状態で治具751 に取付けられ、内側ヨー
ク27,35は連結板46を介して連結された状態で治
具751 に取付けられる。
【0059】この際、第1関節部23側の両ヨーク2
6,27におけるスリーブ29,31、ならびに第2関
節部24側の両ヨーク34,35におけるスリーブ3
7,39の内面側は、複合材の貼りつけにより連結部2
8,36および作動部25を形成した後に、スリーブ2
9,31;37,39を同芯として必要な機械精度を保
証するとともに、対をなすスリーブ29,31;37,
39同士の平行度および軸間距離が設計値となるべくし
て必要な機械精度を保証するために機械加工が施される
ものであり、機械加工を施すための駄肉を有するように
形成されている。またスリーブ29のフランジ部29
b、ならびにスリーブ37のフランジ部37bは、複合
材の貼りつけにより連結部28,36および作動部25
を形成した後に、CFRPの焼成に起因した歪みを機械
加工によって削り落として必要な精度に仕上げられるも
のであり、前記歪みが生じることを考慮して、幾分駄肉
をつけて形成されている。
【0060】治具751 は、下部治具板761 と、該下
部治具板761 の上方に配置される上部治具板77と、
ヨーク26,27に嵌合されて両治具板761 ,77間
に設けられる規制柱78と、ヨーク34,35に嵌合さ
れて両治具板761 ,77間に設けられる規制柱79
と、規制柱78を囲繞してヨーク26および下部治具板
761 間に配置されるスペーサ80と、規制柱78の中
間部を囲繞してスペーサ26,27間に配置されるスペ
ーサ81と、規制柱79を囲繞してヨーク34および下
部治具板761 間に配置されるスペーサ82と、規制柱
79の中間部を囲繞してスペーサ34,35間に配置さ
れるスペーサ83とを備え、規制柱78,79の上部に
は、ヨーク27,35の上端に係合する環状の規制段部
78a,79aが設けられる。
【0061】また両ヨーク26,27間ならびに両ヨー
ク34,35間で規制柱78,79の中間部は、手を入
れ易くして複合材の貼りつけを容易とするために、えぐ
られており、スペーサ81,83も規制柱78,79の
えぐりに対応する部分がえぐられている。
【0062】ところで、モモリンク14は、その内部に
モータを受け入れるスペースや電線およびそのカプラー
を収納するための空洞を有するものであり、その空洞空
間の寸法を精度よく確保するために分解可能な第2の規
制手段としての成形用中子851 が、下部治具板761
に固着された治具台86に載せられて、連結板45に設
けられている開口部47に挿入される。この成形用中子
851 は、リンク成形後に分解して取り除かれるもので
あり、石膏等で作られることによって破壊により分解可
能なものであってもよく、また分解を想定した組み立て
式のものであってもよい。
【0063】この成形用中子851 によって確保される
スペースは、モータや、電線およびそのカプラー等を収
納するだけのスペースを確保するものであればよく、不
必要なスペースまで確保するのは、成形用中子851
複雑にして製造時のコストを押し上げるので、モモリン
ク14の内部を、公知のように内部をハニカム構造体6
2,63,64…、若しくはロハセル等の軽量材料で充
填することが可能である。すなわち連結板45の内側に
は、当該板45の折り曲げ高さに相当する厚さのハニカ
ム構造体62が、図5で示すようにセルを向けて配置さ
れる。このハニカム構造体62を使う理由はもう一つあ
る。それは、前述のように連結板45にはねじ部材48
…が結合されているので、そのねじ部材48…が連結板
45から内方に飛び出ていることになる。もしハニカム
構造体62によって、前記雄型とのプリプレグ層59と
の間の空隙が埋められていなければ、焼成後に成形用中
子851 を取り除くことが著しく困難となるのであり、
ハニカム構造体62の厚みは当該ねじ部材48…の長さ
と同じか、これよりやや厚い寸法が選ばれ、焼成後の型
の抜き取りを容易にしている。また外側カップ38と接
合板部56とで囲まれる空間にもハニカム構造体63が
設置され、成形用中子851 を必要以上に複雑な形状に
する必要をなくしている。同じことは反対側の連結板4
6についても言える。ここではかなりの広い範囲にわた
ってハニカム構造体64が埋められ、成形用中子851
を簡潔な形状とすることに寄与している。これらのハニ
カム構造体62,63,64は、成形されたリンクの剛
性を高める役割も担うことは言うまでもない。また各ハ
ニカム構造体62〜64の内面側にプリプレグ層67が
貼りつけられるようにしてもよい。
【0064】このようにして治具751 により、第1関
節部23における両ヨーク26,27の位置および方向
が第2関節部24における両ヨーク34,35を基準形
状として定められるとともに、第2関節部24における
両ヨーク34,35の位置および方向が、第1関節部2
3における両ヨーク26,27を基準形状として定めら
れ、さらにモモリンク14が備える空洞の形状、位置お
よび方向が成形用中子851 で規制されることになり、
その状態で、治具751 および成形用中子85 1 で貼り
つけるべき形状を定めたプリプレグを各ヨーク26,2
7,34,35に必要枚数だけ貼り付けてリンクの形状
を作り上げる。
【0065】その後オーブンにより、温度管理をした上
で高温焼成し、その後、放置冷却することによりモモリ
ンク14の機械加工前の形状が形成されることになる。
この高温焼成時に空気の混入を避け、樹脂内部の接着が
良好に保たれるためにリンク全体を樹脂などのフィルム
で包み、外側から圧力を加えて強固に樹脂を押さえ込み
ながら焼成するのであるが、この手法は公知、公用に供
されているので、当該分野の技術者にこれ以上の説明は
要しまい。前述の通り、プリプレグは高温処理されて硬
化するので、成形時の温度は高い。この高温のためにモ
モリンク14を規制している治具751 も熱膨張係数に
応じて伸びることになる。したがって治具751 の材質
はリンクの熱膨張係数と概ね等しいものを選ぶ方がよ
く、下部および上部治具板761 ,77は望ましくはC
FRPで作られたもの、または鉄などの比較的熱膨張係
数の小さなものが選ばれる。また例示のモモリンク14
のように、第1および第2関節部23,24が軽金属か
ら成る連結板45,46で連結されている場合には、軽
合金の熱膨張係数とCFRPのそれとがかなり異なるの
で、プリプレグの選定は比較的低温で硬化するものが選
ばれ、かつ焼成温度も低く設定する。現在低温焼成用の
プリプレグとしては120℃の低温で焼成可能なものが
既に市販されている。
【0066】このようにして、治具751 によりヨーク
26,27;34,35を規制した状態でプリプレグの
貼りつけを行なうようにしたことにより、最終的な機械
加工を行なう前の状態で、関節部の形状寸法をほぼ最終
製品の寸法形状に近いものとすることができ、機械加工
の工数低減を図ることが可能となるとともに、機械加工
による偏肉も生じ難くなり、完成品の剛性、強度を高く
維持することができ、本実施例のように最終の組み立て
形状が複雑であって最終工程での機械加工を著しく困難
にする箇所がある場合に、特に有効である。
【0067】また複合材であるプリプレグが、高温焼成
によりそれ自体で接着可能なものであるので、複合材の
貼りつけにあたって接着剤を用いることが不要となり、
貼りつけ作業の作業性を高めることができる。但し、強
度をより高めたいときには接着剤を用いるようにしても
よく、高温焼成による接着と、接着剤を用いた接着とを
併用するようにしてもよい。
【0068】しかもヨーク26,27;34,35の位
置および方向が、それぞれ相手のヨーク34,35;2
6,27を基準形状として規制されることになるので、
対をなす2組のヨーク26,27;34,35の軸間距
離および平行度等の寸法精度を高めることができる。
【0069】さらに貼りつけるべきプリプレグの形状
は、治具751 および成形用中子85 1 で定まるので、
貼りつけるべきプリプレグの形状を容易にかつ正確に定
め、貼りつけ操作を効率的に行なうことができる。
【0070】また治具751 による規制時に、各ヨーク
26,27,34,35におけるスリーブ29,31,
37,39の内面側が幾分駄肉をつけて形成されるもの
であることにより、治具751 における両規制柱78,
79を単純な形状とすることができる。すなわち機械加
工後の形状に対応した削り代を設定したのでは、両規制
柱78,79も複雑な形状に形成せざるを得ないが、単
純な駄肉をつけて各スリーブ29,31,37,39の
内面側が形成されることにより、両規制柱78,79を
単純な形状とすることが可能となるのである。
【0071】図9は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0072】上記第1実施例では、第1および第2関節
部23,24間を連結する軽金属製の連結板45,46
が、焼成時に熱膨張によって伸変形をし、この変形をC
FRPが押さえ込むために内部に残留応力ができてモモ
リンク14の強度を低下させるおそれがあるので、この
第2実施例は、連結板45,46を省くことによって問
題を解消しようとするものである。
【0073】治具752 には、相互に分離した状態に在
るヨーク26,27,34,35が取付けられ、ヨーク
26,34間には、モータを収納・固定するための開口
部47を有する中間金属板45′が両ヨーク26,34
とは分離して配置される。また成形用中子852 が、治
具752 の下部治具板762 に複数の規制ピン84,8
4…により固定的に位置決めされて前記中間金属板4
5′を支持する下部中子87と、前記中間金属板45′
の開口部47に挿通される部分を有して前記下部中子8
7上に配置されるとともに下部中子87との相対位置が
複数の位置決めピン89,89…で規制される上部中子
88とを有するように構成される。このような成形用中
子852 を用いることにより、成形用中子852 自体お
よび中間金属板45′の位置と方向とが規制され、した
がってモモリンク全体の中間部の形状が決まってくる。
このように金属製の連結板45,46を省くことで、熱
による変形または残留応力の発生を効果的に予防でき
る。この手法はロボットの体重が比較的重たくて、脚に
発生する応力が高い場合に有効である。
【0074】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0075】たとえば、上記実施例では、複合材として
CFRPのプリプレグを用いたが、炭素の短繊維を混入
した複合材にも本発明を適用できることは言うまでもな
く、その際、接着剤を用いて複合材を貼りつけるように
してもよい。また軽金属の使用箇所も、実施例に例示の
関節部に限定されるべきではなく、たとえば体重の軽い
軽荷重のロボットの場合にはねじ部材等の極く一部のみ
を金属とすればよく、残りの殆どの部位を同じ材料の半
焼成品で置き換えることができる。CFRPの技術に精
通している技術者には、必要に応じて半焼成品で概略の
形状を作り上げ、これらを組み合わせた後、本格的に高
温焼成する製造方法は公知である。さらにロボットリン
クの特殊な場合として脚先端にある足部があるが、この
足部には1つの関節部しかない。この場合でも関節の位
置や方向は足部の形状、なかんずく足裏の形状に対して
所要の寸法誤差範囲にあることが要求される。したがっ
て本発明の適用にあたっては、2つの関節部を持つこと
は必須の条件とはならない。
【0076】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、機械加工の工数低減を図ることが可能となるととも
に、機械加工による偏肉も生じ難くなり、完成品の剛
性、強度を高く維持することができる。
【0077】また請求項2記載の発明によれば、貼りつ
け作業の作業性を高めることができる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、当2つの関
節部間の軸間距離の寸法精度を高めることができる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、2つの関節
部の回転軸の平行度を高めることができる。
【0080】さらに請求項5記載の発明によれば、関節
部の寸法精度および空洞の寸法精度を高めつつ、貼りつ
けるべき複合材の形状を容易にかつ正確に定め、複合材
の貼りつけ操作を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行ロボットの脚部を斜め後方側から見たスケ
ルトン図である。
【図2】図1のモモリンクを脚部の外側から見た図であ
る。
【図3】図1のモモリンクを脚部の内側から見た図であ
る。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図4の下部拡大図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】モモリンクの長手方向に沿う方向での金属材料
および樹脂材料の体積分布を示す図である。
【図8】モモリンクの製造工程での状態を示す縦断側面
図である。
【図9】第2実施例の図8に対応した図である。
【符号の説明】
14・・・モモリンク 23,24・・・関節部 26,34・・・関節部主体としての外側ヨーク 27,35・・・関節部主体としての内側ヨーク 751 ,752 ・・・第1の規制手段としての治具 851 ,852 ・・・第2の規制手段としての成形用中
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関節部(23,24)を有するととも
    に、少なくとも関節部(23,24)を除く部分が合成
    樹脂を主成分とする複合材で構成されているロボット用
    複合材リンク(14)を製造するにあたって、前記関節
    部(23,24)の少なくとも一部を予め作成する工程
    と、該リンク(14)の基準形状に対する前記関節部
    (23,24)の少なくとも一部の位置および方向を第
    1の規制手段(751 ,752 )で規制した状態で前記
    複合材を前記関節部(23,24)の少なくとも一部に
    貼りつけてリンク(14)を構成する工程とを順次経過
    させることを特徴とするロボット用複合材リンクの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記関節部(23,24)の一部を構成
    する関節部主体(26,27,34,35)を軽合金で
    作成し、前記複合材を、前記関節部主体(26,27,
    34,35)に接着可能な材料に選定することを特徴と
    する請求項1項記載のロボット用複合材リンクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 当該リンク(14)が両端にそれぞれ備
    える関節部(23,24)における関節部主体(26,
    27;34,35)の位置および方向を、それぞれ相手
    の関節部主体(26,27;34,35)を基準形状と
    して第1の規制手段(751 ,752 )で規制すること
    を特徴とする請求項1または2項記載のロボット用複合
    材リンクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記関節部主体(26,27;34,3
    5)が同軸上で相互に間隔をあけて対をなすヨークであ
    ることを特徴とする請求項3項記載のロボット用複合材
    リンクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複合材の貼りつけ時に、当該リンク
    (14)が備える空洞の形状、位置および方向を第2の
    規制手段(851 ,852 )で規制することを特徴とす
    る請求項1記載のロボット用複合材リンクの製造方法。
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