JP4619999B2 - ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体 - Google Patents

ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP4619999B2
JP4619999B2 JP2006184021A JP2006184021A JP4619999B2 JP 4619999 B2 JP4619999 B2 JP 4619999B2 JP 2006184021 A JP2006184021 A JP 2006184021A JP 2006184021 A JP2006184021 A JP 2006184021A JP 4619999 B2 JP4619999 B2 JP 4619999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face plate
double skin
joint
joining
skin panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006184021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008012550A (ja
Inventor
孝光 佐々
慶知 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2006184021A priority Critical patent/JP4619999B2/ja
Publication of JP2008012550A publication Critical patent/JP2008012550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619999B2 publication Critical patent/JP4619999B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Description

本発明は、鉄道車両用構体などの構造体を構成するダブルスキンパネル同士の継手構造に関し、接合端面の寸法精度を緩和させて生産コストを下げることが可能であって、しかも人目に触れる外側の接合部を摩擦攪拌接合によって低歪化し、仕上げを向上するようにしたダブルスキンパネル及び継手構造、並びに構造体に関する。
鉄道車両や航空機などでは、その外板同士の接合に対して摩擦攪拌接合が使用される。摩擦攪拌接合は、アーク溶接などと比べて入熱量が少なく溶接ひずみを抑えることができる。そうした摩擦攪拌接合に使用される工具には、固定ピン式とボビンツール式がある。その一つである固定ピン式の摩擦攪拌接合用工具は、工具ショルダ面から攪拌ピンが突設されたものであり、回転しながら被接合部材に押し付けられ、接合部に挿入した攪拌ピンによって摩擦攪拌が行われる。そして、工具ショルダ面との摩擦熱による入熱によって軟化した材料が塑性流動化して攪拌混練され、互いに混じり合った可塑性材は摩擦熱を失って急速に冷却固化し、接合が完結する。
もう一方のボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具では、図3に示すように摩擦攪拌接合が行われる。図3は、ボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具を使用したダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合を示した図である。被接合部材のダブルスキンパネル100A,100Bは、第1面板101と第2面板102が複数の傾斜したリブ103によって連結され、接合端部には垂直リブ104が設けられている。そして、ダブルスキンパネル100A,100Bが、図示するように第1面板101と第2面板102の接合端面同士突き合わせて配置され、上下の面板101,102が摩擦攪拌接合用工具1によって接合される。
ボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具1は、第1面板101や第2面板102を挟み込む上部回転体2と下部回転体3、そしてその間の攪拌軸4を備えて構成されている。回転が与えられた摩擦攪拌接合用工具1は、攪拌軸4が接合部に沿って移動し、機械的攪拌によって周囲の材料を塑性流動化させる。上部回転体2と下部回転体3は、上下方向から第1面板101や第2面板102を挟み込んで可塑性ゾーンから材料が失われるのを防いでいる。軟化した材料は、塑性流動化して移動する攪拌軸4の後方に流れ、互いに混じり合った可塑性材は摩擦熱を失って急速に冷却固化し、接合が完結する。ダブルスキンパネル100A,100Bは、第1面板101同士が接合され後、反転して第2面板102同士の接合が同様に行われる。
特開2004−042115号公報 特開2004−223587号公報
ボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具1で接合する場合、図3に示すように第1面板101を同じ高さに配置し、その接合端面同士の突き合わせ部分を攪拌して接合する。図面では隙間110が記載されているが、この隙間110が大きいと接合後の肉厚が薄くなってしまい強度不足になる。そのため、接合端部を肉厚にすることが考えられる。しかし、全長が20数mもある長尺の鉄道車両用構体などの場合、その被接合部材の寸法公差を厳しく管理した製作や、接合時にも突き合わせの位置決め固定を行う煩雑な作業が行われる。そして、これでは二次的な機械加工や固定作業などによる工数増加、或いはそのための装置が必要になるため製造コストが上がってしまう。
また例えば、鉄道車両用構体を製造する場合には、第1面板の接合後に反転して行う第2面板の接合や、ダブルスキンパネルを所定枚数毎に接合した後に、更にこれらをまとめて一体にする接合の場合、先の接合工程で生じた熱歪みが、接合端面同士の突き合わせを難しくしてしまう。しかし、摩擦攪拌接合では、接合部分に部材を付け足すことができない一方で、接合部の寸法を合わせるために接合端部を変形させることも困難であり、この点でも煩雑な作業を行う工数が加わることになり製造コストを上げる結果となる。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、接合端部の寸法精度を緩和させて生産コストを下げることが可能なダブルスキンパネル及び継手構造、並びに構造体を提供することを目的とする。
本発明に係るダブルスキンパネルは、第1面板と第2面板とが複数のリブによって連結され、最端に位置する端部リブから第1面板及び第2面板の面内方向に突き出し接合端部が形成され、その接合端部によって互いに接合可能な一組の接合継手が両端部に形成されたものであって、一方の接合継手は、端部リブが前記第1面板と第2面板とにほぼ直交する直交端部リブであり、前記接合端部が第1面板や第2面板と表面が同一面になるように形成され、他方の接合継手は、端部リブが前記第1面板との連結部が前記第2面板との連結部よりも面内方向の他方の突き出し側に位置する傾斜端部リブであり、前記第1面板側の接合端部が、前記直交端部リブの位置で前記一方の接合継手に重ねるようにした接合端部であり、前記第2面板側の接合端部は、前記一方の接合端部に形成された第2面板側の接合端部に対して端面を突き当てるようにした接合端部であることを特徴とする。
また、本発明に係るダブルスキンパネルは、前記第1面板側の接合端部が、その第1面板に対して段差を付けて形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係るダブルスキンパネルは、前記第1面板が前記他方の接合継手側にかけて前記第2面板との距離が徐々に広がるように形成され、前記第1面板側の接合端部が、その第1面板と表面が同一面をなすように延長して形成されたものであることが好ましい。
本発明に係るダブルスキンパネルの継手構造は、第1面板と第2面板とが複数のリブによって連結した形状のダブルスキンパネル同士を第1面板側と第2面板側で摩擦攪拌接合するものであって、一方のダブルスキンパネルは、前記第1面板と第2面板とにほぼ直交するようにした最端に位置する直交端部リブから、前記第1面板及び第2面板と表面が同一面になるように面内方向に突き出した接合端部が形成され、他方のダブルスキンパネルは、前記第1面板との連結部が前記第2面板との連結部よりも面内方向の他方の突き出し側に位置するようにした最端に位置する傾斜端部リブが形成され、その傾斜端部リブから面内方向に突き出した第1面板側の接合端部が、前記直交端部リブの位置で前記一方のダブルスキンパネルに重ねられ、前記傾斜端部リブから面内方向に突き出した第2面板側の接合端部は、前記一方の接合端部に形成された第2面板側の接合端部に対して端面を突き当てられるように形成され、前記第2面板側では、端面を突き当てた前記接合端部がボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具によって摩擦攪拌接合され、第1面板側では、固定ピン式の摩擦攪拌接合用工具によって、前記直交端部リブの位置で前記他方のダブルスキンパネルの接合端部が前記一方のダブルスキンパネルに摩擦攪拌接合されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るダブルスキンパネルの継手構造は、前記他方のダブルスキンパネルの第1面側の接合端部が、その第1面板に対して段差を付けて形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係るダブルスキンパネルの継手構造は、前記重ね接合端部が一方の面板が他方の面板に対して徐々に距離が広がるように形成され、前記他方のダブルスキンパネルの第1面側の接合端部が、その第1面板と表面が同一面をなすように延長して形成されたものであることが好ましい。
本発明に係る構造体は、複数のダブルスキンパネルを接合して構成するものであって、前記請求項4乃至請求項6のいずれかに記載するダブルスキンパネルの継手構造によってダブルスキンパネル同士が接合されたものであることを特徴とする。
よって、本発明によれば、第1面板側の接合を重ね合わせにし、固定ピン式工具によって摩擦攪拌接合するようにしたため、両面をボビンツール式工具によって接合していた従来方法に比べて精密な寸法管理を要する接合箇所が減り、接合端部の寸法精度が緩和されて生産コストを下げることが可能になる。
次に、本発明に係るダブルスキンパネル及び継手構造、並びに構造体について図面を参照しながら以下に説明する。
ここで図4は、鉄道車両用構体の外観を示した図である。鉄道車両用構体200は、側構体201や屋根構体202、更に台枠203が周方向に接合され、長手方向端部には妻構体204を接合して構成される。側構体201や屋根構体202は、例えば所定の幅で形成された車体方向に長いダブルスキンパネル210が幅方向(周方向)に突き合わされ、その突き合わせの接合線211に沿って車体長さの20〜25mもの距離に渡った接合が行われる。側構体201では、5枚のダブルスキンパネル210(210a,210b,210c,210d,210e)が用意され、それらが幅方向に突き合わされて各接合部について摩擦攪拌接合が行われる。
図1は、そうしたダブルスキンパネルの継手構造について第1実施形態を示した図である。本実施形態のダブルスキンパネル10A,10Bは押出し中空型材であり、第1面板11と第2面板12および、その第1面板11と第2面板12を連結する複数の傾斜したリブ13によって構成されている。そして、そのダブルスキンパネル10A,10Bの左右両端には、互いが接合可能な接合継手が形成されている。
特に本実施形態のダブルスキンパネル10A,10Bは、その第1面板11側が固定ピン式の摩擦攪拌接合用工具(以下、「固定ピン式工具」とする)5によって摩擦攪拌接合され、第2面板12はボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具(以下、「ボビンツール式工具」とする)1によっていずれも摩擦攪拌による接合が行われる。ダブルスキンパネル10A,10Bの左右両端にはそのための接合継手が形成されている。
そこで、左側端部には、ダブルスキンパネル10Aに示すように端部リブ13aが第1面板11及び第2面板12に対してほぼ直交するように形成され、その端部リブ13aからは、第1面板11及び第2面板12の面内方向(第1面板11又は第2面板12の平面方向)に突き出た接合端部11a,12aが形成されている。一方、右側端部には、ダブルスキンパネル10Bに示すように端部リブ13bが傾斜しており、第1面板11側との連結部が第2面板12側との連結部よりも面内方向外側に位置している。そして、その端部リブ13bから面内方向外側に突き出した接合端部11b,12bが形成されている。第2面板12側の接合端部12bは、第2面板12と同一面で形成されているが、第1面板11側の接合端部11bは、第1面板11に対して段差を付けて形成されている。
ダブルスキンパネル10A,10Bの接合継手は、こうした接合端部11a,11b,12a,12bなどによって形成されている。第2面板12側では、接合端部12a,12bの端面同士が突き当てられる。短い方の接合端部12aは全体が第2面板12よりも肉厚で形成され、長い方の接合端部12bは摩擦攪拌が行われる先端部分が肉厚で形成されている。一方、第1面板11側では、段差を付けて形成された接合端部11bが他方の接合端部11aの上に重ね合わせた状態で接合が行われるように構成されている。
重ね合わせた接合端部11bの下には端部リブ13aが存在するが、固定ピン式工具5では、その回転中心がこの端部リブ13aの中心線上に重なる位置で摩擦攪拌が行われるようになっている。つまり、この端部リブ13aは、固定ピン式工具5による加工時の荷重を受けるためのものである。このように、ダブルスキンパネル10A,10Bの継手構造では、二箇所ある接合箇所の一方の第1面板11側で接合端部11a,11bが重ねられるため、接合端部11a,11bの寸法管理が緩やかになり、第2面板12の接合端面同士の突き合わせの寸法管理が精密に行われる構成になっている。
こうした継手構造の接合は、先ず第1工程として第2面板12側の接合が行われる。それには、接合端部12a,12bの端面同士が突き当てられ、その接合部がボビンツール式工具1の回転体によって荷重を加えて上下から挟み込まれる。そして、ボビンツール式工具1が回転しながら接合線に沿って移動すると、攪拌軸によって摩擦攪拌された接合端部12a,12b同士が接合される。
次に、第2面板12が接合された後は、第2工程として第1面板11同士が接合される。その第1面板11側では、接合端部11bが接合端部11a側に上から重ね合わされる。そして、端部リブ13aの中心線に固定ピン式工具5の回転中心を合わせるようにして摩擦攪拌接合が行われる。固定ピン式工具5が接合端部11bを押さえ付け、回転する攪拌軸が下のダブルスキンパネル10A側にまで達し、重ねられた接合端部11bが摩擦攪拌接合される。
よって、本実施形態では、第1面板11側の接合を重ね合わせにし、固定ピン式工具5によって摩擦攪拌接合するようにしたため、両面をボビンツール式工具1によって接合していた従来方法に比べて精密な寸法管理を要する接合箇所が減った。すなわち、第1面板11側に生じるある程度のズレは、重ね合わせ量の変化によって許容されるため、第2面板12側についてだけ寸法精度を厳しく管理すればよいので、ダブルスキンパネル10A,10Bの製造コストの他、接合時に要する位置決めや固定のためのコスト削減が可能になった。
また、第2面板12の摩擦攪拌接合によって歪みが生じると、従来例では接合端面の突き合わせを優先させなければならなかったが、本実施形態では、接合端部11aの重なり量によって歪みを吸収することが可能な柔軟性があるため、接合後に正寸となるような配置を工夫することが可能である。そのため、例えば図4に示すダブルスキンパネル210でできたダブルスキンパネル210a,210bの組みと、ダブルスキンパネル210c,210d,210eの組みをそれぞれまとめて接合した後、更にその2組を接合する場合、先の接合が正寸で接合できているため後の接合でも第1面板11の寸法管理が容易である。更に、ダブルスキンパネル10A,10Bを接合して構成した鉄道車両用構体などの構造体表面は、第2面板12が面一であるため見栄えのよいものとすることができる。
次に、図2は、ダブルスキンパネルの継手構造について第2実施形態を示した図である。本実施形態のダブルスキンパネル20A,20Bも押出し中空型材であり、第1面板21と第2面板22および、その第1面板21と第2面板22を連結する複数の傾斜したリブ23によって構成されている。そして、本実施形態のダブルスキンパネル20A,20Bは共に同じものであって、幅方向(図面左右方向)の両端部をそれぞれ示したものである。すなわち、ダブルスキンパネル20A,20Bには、左右両端に互いが接合可能な接合継手が形成されている。
すなわち、本実施形態でも第1面板21側が固定ピン式工具5によって摩擦攪拌接合が行われ、また第2面板22側はボビンツール式工具1によって摩擦攪拌接合が行われる。ダブルスキンパネル20A,20Bの左右両端には、そのための接合継手が形成されている。
ダブルスキンパネルの図面左側端部は、ダブルスキンパネル20Aに示すように端部リブ23aが第1面板21及び第2面板22に対してほぼ直交するように形成され、その端部リブ23aからは、第1面板21や第2面板22の延長上に突き出た接合端部21a,22aが形成されている。
一方、ダブルスキンパネルの図面右側端部は、ダブルスキンパネル20Bに示すように端部リブ23bが傾斜しており、第1面板21側との連結部が第2面板22との連結部よりもダブルスキンパネル20Aに近づくように傾斜している。そして、その端部リブ23bから第1面板21及び第2面板22の面内方向に接合端部21b,22bが突き出して形成されている。第1面板21と第2面板22は、ほぼ平行に形成されているが、右端の接合端部21bが左端の接合端部21aに上から重なるように、右側端部に向けて徐々に間隔が広くなるように第1面板21側が僅かに傾斜して形成されている。
ダブルスキンパネル20A,20Bの接合継手は、こうした接合端部21a,21b,22a,22bなどによって構成されている。そして、第2面板22側では、接合端部22a,22bの端面同士が突き当てられる。短い方の接合端部22aは全体が第2面板22よりも肉厚で形成され、長い方の接合端部22bは摩擦攪拌が行われる先端部分が肉厚で形成されている。一方、第1面板21側は、前述したように接合端部21bが他方の接合端部21aに重ね合わせ、接合端部21bの下に端部リブ23aが位置し、加工時に固定ピン式工具5から受ける荷重を支える構成になっている。
そこで、接合時には、先ず第1工程で第2面板22同士の摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、接合端部22a,22bの接合端面が突き当てられ、その接合部がボビンツール式工具1の回転体によって荷重を加えて上下から挟み込まれる。そして、ボビンツール式工具1が回転しながら接合線に沿って移動し、突き合わされた接合端面部分が摩擦攪拌接合される。そして、第2面板22が接合された後は、第2工程として第1面板21同士の摩擦攪拌接合が行われる。第1面板21側では、接合端部21bが接合端部21a側に上から重ね合わされ、端部リブ23aの中心線に固定ピン式工具5の回転中心が合わせられる。そして、固定ピン式工具5が接合端部21bを押さえ付け、回転する攪拌軸が下のダブルスキンパネル20A側にまで達し、重ねられた接合端部21bが摩擦攪拌接合される。
よって、本実施形態でも、第1面板21側の接合を重ね合わせにし、固定ピン式工具5によって摩擦攪拌接合するようにしたため、両面をボビンツール式工具1によって接合していた従来方法に比べて精密な寸法管理を要する接合箇所が減った。すなわち、第1面板21側に生じるある程度のズレは、重ね合わせ量の変化によって許容されるため、第2面板22側についてだけ寸法精度を厳しく管理すればよいので、ダブルスキンパネル20A,20Bの製造コストの他、接合時に要する位置決めや固定のためのコスト削減が可能になった。
また、第2面板22の摩擦攪拌接合によって歪みが生じると、従来例では接合端面の突き合わせを優先させなければならなかったが、本実施形態では、接合端部21aの重なり量によって歪みを吸収することが可能な柔軟性があるため、接合後に正寸となるような配置を工夫することが可能である。更に、ダブルスキンパネル20A,20Bを接合して構成した鉄道車両用構体などの構造体表面は、第2面板22が面一であるため見栄えのよいものとすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
ダブルスキンパネルの継手構造について第1実施形態を示した図である。 ダブルスキンパネルの継手構造について第2実施形態を示した図である。 ボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具を使用したダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合を示した図である。 鉄道車両用構体の外観を示した図である。
符号の説明
1 ボビンツール式工具
5 固定ピン式工具
10A,10B ダブルスキンパネル
11 第1面板
11a,11b 接合端部
12 第2面板
12a,12b 接合端部
13 リブ
13a,13b 端部リブ

Claims (7)

  1. 第1面板と第2面板とが複数のリブによって連結され、最端に位置する端部リブから第1面板及び第2面板の面内方向に突き出し接合端部が形成され、その接合端部によって互いに接合可能な一組の接合継手が両端部に形成されたダブルスキンパネルにおいて、
    一方の接合継手は、端部リブが前記第1面板と第2面板とにほぼ直交する直交端部リブであり、前記接合端部が第1面板や第2面板と表面が同一面になるように形成され、
    他方の接合継手は、端部リブが前記第1面板との連結部が前記第2面板との連結部よりも面内方向の他方の突き出し側に位置する傾斜端部リブであり、前記第1面板側の接合端部が、前記直交端部リブの位置で前記一方の接合継手に重ねるようにした接合端部であり、前記第2面板側の接合端部は、前記一方の接合端部に形成された第2面板側の接合端部に対して端面を突き当てるようにした接合端部であることを特徴とするダブルスキンパネル。
  2. 請求項1に記載するダブルスキンパネルにおいて、
    前記第1面板側の接合端部は、その第1面板に対して段差を付けて形成されたものであることを特徴とするダブルスキンパネル。
  3. 請求項1に記載するダブルスキンパネルにおいて、
    前記第1面板は、前記他方の接合継手側にかけて前記第2面板との距離が徐々に広がるように形成され、前記第1面板側の接合端部は、その第1面板と表面が同一面をなすように延長して形成されたものであることを特徴とするダブルスキンパネル。
  4. 第1面板と第2面板とが複数のリブによって連結した形状のダブルスキンパネル同士を第1面板側と第2面板側で摩擦攪拌接合するダブルスキンパネルの継手構造において、
    一方のダブルスキンパネルは、前記第1面板と第2面板とにほぼ直交するようにした最端に位置する直交端部リブから、前記第1面板及び第2面板と表面が同一面になるように面内方向に突き出した接合端部が形成され、
    他方のダブルスキンパネルは、前記第1面板との連結部が前記第2面板との連結部よりも面内方向の他方の突き出し側に位置するようにした最端に位置する傾斜端部リブが形成され、その傾斜端部リブから面内方向に突き出した第1面板側の接合端部が、前記直交端部リブの位置で前記一方のダブルスキンパネルに重ねられ、前記傾斜端部リブから面内方向に突き出した第2面板側の接合端部は、前記一方の接合端部に形成された第2面板側の接合端部に対して端面を突き当てられるように形成され、
    前記第2面板側では、端面を突き当てた前記接合端部がボビンツール式の摩擦攪拌接合用工具によって摩擦攪拌接合され、第1面板側では、固定ピン式の摩擦攪拌接合用工具によって、前記直交端部リブの位置で前記他方のダブルスキンパネルの接合端部が前記一方のダブルスキンパネルに摩擦攪拌接合されたものであることを特徴とするダブルスキンパネルの継手構造。
  5. 請求項4に記載するダブルスキンパネルの継手構造において、
    前記他方のダブルスキンパネルの第1面側の接合端部が、その第1面板に対して段差を付けて形成されたものであることを特徴とするダブルスキンパネルの継手構造。
  6. 請求項4に記載するダブルスキンパネルの継手構造において、
    前記重ね接合端部は、一方の面板が他方の面板に対して徐々に距離が広がるように形成され、前記他方のダブルスキンパネルの第1面側の接合端部が、その第1面板と表面が同一面をなすように延長して形成されたものであることを特徴とするダブルスキンパネルの継手構造。
  7. 複数のダブルスキンパネルを接合して構成する構造体において、
    前記請求項4乃至請求項6のいずれかに記載するダブルスキンパネルの継手構造によってダブルスキンパネル同士が接合されたものであることを特徴とする構造体。
JP2006184021A 2006-07-04 2006-07-04 ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体 Expired - Fee Related JP4619999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006184021A JP4619999B2 (ja) 2006-07-04 2006-07-04 ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006184021A JP4619999B2 (ja) 2006-07-04 2006-07-04 ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008012550A JP2008012550A (ja) 2008-01-24
JP4619999B2 true JP4619999B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=39070101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006184021A Expired - Fee Related JP4619999B2 (ja) 2006-07-04 2006-07-04 ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4619999B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4298784B1 (ja) * 2008-09-11 2009-07-22 日本車輌製造株式会社 摩擦攪拌接合による鉄道車両用構体の製造方法
JP5970692B2 (ja) * 2012-03-06 2016-08-17 日本軽金属株式会社 部材の接合方法および貨物運搬用車両の製造方法および貨物運搬用コンテナの製造方法
DE102019104134A1 (de) * 2019-02-19 2020-08-20 Nemak, S.A.B. De C.V. Werkzeug zum Reibrührschweißen und Verfahren zum Herstellen von Paneelen

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268156A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Nippon Light Metal Co Ltd 積層パネルの接合構造
JP2001099394A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Hitachi Ltd 押し出し形材
JP2004042115A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダブルスキンパネル及び該ダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法
JP2004223587A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd 中空押出し形材の接合構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268156A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Nippon Light Metal Co Ltd 積層パネルの接合構造
JP2001099394A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Hitachi Ltd 押し出し形材
JP2004042115A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダブルスキンパネル及び該ダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法
JP2004223587A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd 中空押出し形材の接合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008012550A (ja) 2008-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4359291B2 (ja) 被接合部材
KR100481786B1 (ko) 구조체 및 구조체의 제작방법
KR101881679B1 (ko) 전열판의 제조 방법
JP2001205456A (ja) 摩擦攪拌接合方法
JP4516976B2 (ja) ダブルスキンパネルの接合用継手
JP4298784B1 (ja) 摩擦攪拌接合による鉄道車両用構体の製造方法
JP4619999B2 (ja) ダブルスキンパネル及びその継手構造、並びに構造体
JP4336351B2 (ja) 構造体
JP2009028795A (ja) 構造物製造方法
JP2004243375A (ja) ボビンツールを用いた摩擦攪拌接合による中空パネルの生産方法
JP3836091B2 (ja) 摩擦攪拌接合方法と、その装置及び該方法により製造された構造体
JP2005239029A (ja) 鉄道車両構体
WO2019049892A1 (ja) 複動式摩擦攪拌点接合装置用クランプ部材、複動式摩擦攪拌点接合装置、及び、複動式摩擦攪拌点接合方法
JP2004042115A (ja) ダブルスキンパネル及び該ダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法
JP2009190090A (ja) 中空形材の接合継手及び接合体
WO2016181770A1 (ja) 接合方法
KR101446447B1 (ko) 차체 프레임의 제조 방법
JP2012148297A (ja) 摩擦攪拌接合方法
JP4610522B2 (ja) ダブルスキンパネル及びその接合継手、並びに構造体
JP4043005B2 (ja) 摩擦接合方法
JP2002126881A (ja) 摩擦接合方法
JP4195578B2 (ja) 摩擦攪拌による複数列部材の接合体
JP4298451B2 (ja) パネル接合構造
JP4620016B2 (ja) 摩擦攪拌接合用継手及び接合体
JP3735342B2 (ja) 摩擦攪拌による接合構体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4619999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees