JP2004243375A - ボビンツールを用いた摩擦攪拌接合による中空パネルの生産方法 - Google Patents

ボビンツールを用いた摩擦攪拌接合による中空パネルの生産方法 Download PDF

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【課題】本発明は中空材の上下面板の間隔の狭い中空材の接合を行なう場合にあって、その始端部でボビンツールのセット作業を容易に行うことを目的としたものである。
【解決手段】中空材1,2の接合する側の上面板1a、2aが突合わされた突合部9の端部である始端部Sの近傍にピン穴40が設けてある。上下反対側の下面板1b、2bには、前記ピン穴40に対応する位置に下ショルダ37より大きな適宜の範囲の切欠70を設けてある。ピン穴40の上に上ショルダ36aを配置し、ピン穴40に下ショルダ37のピン37aを通し、ボビンツール35を螺子でセットするとき、穴40の下方は切欠70が切り欠かれているから、セットの邪魔をするものはなくなっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空材を突合せ、あるいは重ね合せ、ボビンツールを用いて摩擦攪拌接合により接合し中空パネルを生産する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の技術に係る中空材を突合せて摩擦攪拌接合している状況を説明する図である。図7は、従来の技術に係るプローブ型工具を用いて中空材を摩擦攪拌接合する事例を示す図である。図8は、中空材の面板を重ね合せて摩擦攪拌接合する図である。図9は中空パネルで構成された車両の断面図である。図10は、中空材と補強材の摩擦攪拌接合の説明図である。図11は、摩擦攪拌接合する面板の始端部に対しボビンツールを側面から押し込んでいく摩擦攪拌接合方法を説明する図である。図12は、摩擦攪拌接合の作業状況を説明する図である。図13は、下ショルダが取り外し可能な構造のボビンツールの説明図である。
【0003】
摩擦攪拌接合に用いる接合工具としては、プローブを用いる工具(以下「プローブ型工具」と記す)とボビンを用いる工具(以下「ボビンツール」と記す)があることが開示されている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
図7に示すように、プローブ型工具4を用いて中空材1,2を摩擦攪拌接合する場合、プローブ型工具4を挿入した面板1a,2aの裏側には、プローブ型工具4による面板1a,2aへの加圧力を支えるための形状保持材5を設ける工夫がなされている(例えば特許文献2参照。)。しかしながら、車両構体のような長尺で、且つパネル厚さも比較的薄い(厚さ10〜120mm程度)上下面板を有する中空材では、上下面板の間に高い剛性を必要とする形状保持材5を設置するのは、スペース的制約にもとづく困難さ、摩擦攪拌接合後に形状保持材を抜き出す作業の困難さ等の問題があり、余分な加工が必要となる。
【0005】
その解決方法の1つとして、図6に示す、上ショルダ3aと下ショルダ3bとの間に摩擦攪拌接合する面板1a、2aを挟んで、面板の表裏両面を同時に加圧することにより、面板への加圧力を相殺できる形状保持材を使用しないボビンツールによる摩擦攪拌接合が考案されている(例えば特許文献3参照。)。なお、ボビンツールには回転駆動するための図示しない回転駆動装置が備えられているが、その回転駆動装置に近いショルダを上ショルダ、遠いショルダを下ショルダと称す。
【0006】
このボビンツールにより、中空材同士、あるいは中空材とその補強材等を、突合せ、あるいは重ね合せ摩擦攪拌接合する従来のやり方を以下に説明する。尚、“中空材の接合”とは、前述のように、単なる中空材同士の突合せ、あるいは重ね合せ接合の他に、接合面に対向する側に他の部材が空間を隔てて存在する部材の突合せ、あるいは重ね合せ接合、又は、前記部材に補強材等の他の部材を突合せ、あるいは重ね合せ接合することを含む。
【0007】
図6では、2つの中空材1、2の端部が突合され上面板1a、2aがボビンツール3により摩擦攪拌接合されている。反対側の下面板1b、2bの摩擦攪拌接合は、通常は、上面の摩擦攪拌接合が終わった後、上下を反転して、同様に行われる。このように、中空材の場合は、ボビンツールを使用することがある。
【0008】
上記は突合せ接合の例であるが、ボビンツール3による摩擦攪拌接合は図8に示すような重ね合せ接合に対しても用いることができる。図8は、中空材7、8の面板7a、8aを重ね合せて摩擦攪拌接合する例を示している。
【0009】
図9において、車両は、通常、屋根構体10、側構体11および床構体12をそれぞれ摩擦攪拌接合して形成される。各構体は主に中空材で構成されるが、床構体12のように大きな荷重のかかるものは適宜の補強材13で補強される。
【0010】
図10(a)において、中空材14の面板14aは平坦であり、平坦な面板14aにハット型材13のフランジ部13aを重ね、両者をボビンツール3で摩擦攪拌接合する。
【0011】
図10(b)の中空材15では、ハット型材のフランジ13aの端部に接する位置に、面板15aに突起部15bが突出して設けられており、ハット型材13の位置決めを正確に行えるようにしている。そして、面板の突起部15bとハット型材13のフランジ13aの端部との突合せ線に沿ってボビンツール3を移動させることにより、突合せ接合と重ね合せ接合を同時に行う形態の摩擦攪拌接合をするものである。
【0012】
図10(c)の中空材16では、面板16aに、ハット型材13が取り付く凹部16bを設けて位置決めを正確にできるようにしている。面板の凹部16bの側面とハット型材13のフランジ13aの端部との突合せ線に沿ってボビンツール3を移動させることにより、突合せ接合と重ね合せ接合を同時に行う形態の摩擦攪拌接合をするのは図10(b)と同じである。
【0013】
突合せ接合にしろ、重ね合せ接合にしろ、ボビンツール3により摩擦攪拌接合を開始するとき、図11(a)に示すように、摩擦攪拌接合する面板の始端部Sに対しボビンツール3を側面から押し込んでいくような従来のやり方には、摩擦攪拌接合不良を起こすことがあるという問題がある。
【0014】
図11及び図12おいて、矢印Rはボビンツールの回転方向を、矢印Dはボビンツールの進行方向を示す。図12おいて、正常な摩擦攪拌接合では、ピン3bの進行側でピン3bに押しつけられている側の材料が摩擦熱で軟化し、ピン3bの回転に導かれて、ピン3bの後に一点鎖線の矢印20のように回り込み、そこで急速に固化し接合ビードBが形成される。即ちピン3bの後には固化したビードBがあり、面板はショルダ3aで塞がれているから、ピン3bの後は閉鎖された空間が形成されている。そしてこの閉鎖空間にピン3bの前方で軟化した材料が回り込み、そこで固化してビードが形成されるという過程が連続して行われることにより、ピン3bが進行しながら連続的に欠陥のない摩擦攪拌接合ができる。
【0015】
ところが図11(a)のようにボビンツール3を始端部Sから押し込み、図11(b)のようにピン3bが端部を通過した辺りまで進んだとしても、ピン3bの後側は開放されているから、ピン3bの後に回り込んだ材料は一点鎖線の矢印21のようにピン3bの背後に流出してしまい、ピン3bの後が回り込んだ材料で埋まらないという現象が生ずる。一旦このような現象が起こってしまうと、あと、ピン3bを押し込み続けても、いつまでもピン3bの後は埋まることなく、長い接合欠陥が生じてしまうことになる。
【0016】
また、摩擦攪拌接合する面板に下ショルダの直径に相当する孔を切削し、ボビンツールを挿入して摩擦攪拌接合を行う方法、及び孔を切削する代わりにエンドタブを用いる方法が開示されている(例えば特許文献4参照。)。孔を切削する場合も、孔の大きさは下ショルダの直径相当であり、ピンよりかなり大きく、上記の問題が起きる場合があることは同じである。
【0017】
次に、接合工具として、図13に示すような、下ショルダが取り外し可能な構造のボビンツールを説明する。
【0018】
図13(a)のボビンツール30は、本体31が、上ショルダ31a、ピン31b、角軸31c、ねじ部31dから構成されている。そして、取り外し可能な下ショルダ32が角軸31c部にはめられ、ねじ部31dにねじ込まれたダブルナット33で固定するようになっている。
【0019】
図13(b)のボビンツール35は、本体36の上ショルダ部36aの下面にねじ穴が設けられている。一方、取り外し可能な下ショルダ37はピン37aと一体に形成されており、ピン37aの先端のねじ部37bを、上ショルダ36aのねじ穴にねじ込むことにより組立てるようになっている。ボビンツールは従来組み立てられた後、摩擦攪拌接合する板等に装着され使用されている。
【0020】
上記のボビンツール30、35は上下ショルダの距離が固定であった。しかし、車両等に使用する中空パネルを構成する中空材あるいはその補強材等はかなりの長尺であり、長さ方向に厚みの変動がある場合がある。これをショルダ間隔一定のボビンツールで摩擦攪拌接合すると、厚みの薄いところではショルダによる摩擦力が小さく、熱の発生量が不足したり、逆に厚みの厚いところでは、熱が発生し過ぎて過剰に軟化したりしてしまう等、均質で良好な摩擦攪拌接合できないことが起きる。
【0021】
【特許文献1】
特表平7−505090号公報(図1乃至3)
【特許文献2】
特開平10−52772号公報(段落番号[0016]及び図1乃至7)
【特許文献3】
特開平11−347753号公報(図1)
【特許文献4】
特開平10−71477号公報(段落番号[0019]、[0020]及び図2)
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、ボビンツールを始端部又は下ショルダの径のような大きい孔から押し込むと、ピンが始端部又は孔縁を通過した辺りまで進んだとしても、ピンの後側は開放されているから、ピンの後に回り込んだ材料はピンの背後に流出してしまい、ピンの後が回り込んだ材料で埋まらないという現象が生ずることがある。
【0023】
また、車両等の構体を構成する中空パネルを生産する場合、中空パネルを構成する中空材の上下の面板の間隔は10〜120mmと狭く、この間で、取り外したショルダを、ピン穴を通して中空材にセットするには、作業スペースが狭く、作業能率が著しく低下する、若しくは、スペース的に不可能な場合も起きる。エンドタブを利用する場合には中空材の始端部にエンドタブを固定または溶接するという作業が必要となる。
【0024】
本発明はこのような事情に鑑み、中空材の上下面板の間隔の狭い中空材の摩擦攪拌接合を行なう場合にあっても、その始端部でボビンツールのセット作業を容易に行えるようにする。また、エンドタブを備える等の固定または溶接作業の省力化を行うことを課題とする。
【0025】
また、ボビンツールの上下ショルダの間隔が固定であることにより発生する、厚みの薄いところではショルダによる摩擦力が小さく、熱の発生量が不足したり、逆に厚みの厚いところでは、熱が発生し過ぎて過剰に軟化したりしてしまう等、の不具合を解消することを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えるとともに、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0027】
上面板と下面板とを有する中空材において、上面板を相互に突合せた上突合部にエンドタブを備え、エンドタブに分割されているボビンツールを組立てるため、孔の下方に下ショルダが取付可能な空間を設ける。下面板の始端部に張り出しがあると、ボビンツールの組立て時に張り出しと下ショルダが接触するという支障がある。エンドタブは冶具等で固定されれば良いが、溶接で上突合部に接合されることが強度上好ましい。
【0028】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて上エンドタブとし、前記上エンドタブの孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記上突合部の摩擦攪拌接合を行い、前記上エンドタブを切断するとともに接合された複数の前記中空材を反転させ、前記中空材の反転により上方となった下突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて下エンドタブとし、上方に位置した前記下エンドタブの前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記下突合部の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0029】
上面板と下面板とを有する中空材のうち、上面板を相互に突合せた上突合部に上エンドタブを備え、上エンドタブに分割されているボビンツールを組立て、中空材の上突合部を摩擦攪拌接合により接合する。次に、接合された中空材を上下反転し、上面になった下面板の摩擦攪拌接合を行う。その場合、既に上面板の始端部に上エンドタブが備えられているので、下面板の同じ始端部に下エンドタブを備えても、下面板の下エンドタブの下方にはボビンツールを組立てできる空間が存在しなくなる。下面板の下エンドタブの孔の下方に下ショルダが取付可能な空間を設けるため、上面板の上突合部の始端部に備えた上エンドタブを切除し、下面板の下突合部の始端部に下エンドタブを備え、下エンドタブ分割されているボビンツールを組立て、中空材の下突合部を摩擦攪拌接合により接合する。
【0030】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記中空材の一方の始端部の上突合部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて上エンドタブとし、前記中空材の他方の始端部の下突合部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて下エンドタブとし、前記上エンドタブの孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記上突合部の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下エンドタブの前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記下突合部の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0031】
上面板と下面板とを有する中空材において、上面板を相互に突合せた上突合部に上エンドタブを備え、上エンドタブに分割されているボビンツールを組立て、中空材の上突合部を摩擦攪拌接合により接合する。次に、接合された中空材を上下反転し、上面になった下面板の摩擦攪拌接合を行う。その場合、既に上面板の始端部に上エンドタブが備えられているので、下面板の同じ始端部の下突合部に下エンドタブを備えても、下面板の下エンドタブの下方にはボビンツールを組立てできる空間が存在しなくなる。しかしながら、上面板の上エンドタブが供えられた端部に対し、他方の端部の下面板の下突合部に下エンドタブを備えると、下面板の下エンドタブの孔の下方に下ショルダが取付可能な空間を設けることができる。こうして下エンドタブに分割されているボビンツールを組立て、中空材の下突合部を摩擦攪拌接合により接合できる。
【0032】
また、請求項1乃至3に記載のボビンツールはエンドタブに組込まれるが、ボビンツールを組込んだエンドタブを突合部の始端部に備えても、突合部の始端部に備えたエンドタブにボビンツールを組込んでも、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。また、孔の上方の上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合してボビンツールを形成するが、エンドタブが突合部の始端部に備えられていない場合は上下の別はない。上下の別なくボビンツールがエンドタブに組込まれて突合部に組込まれても、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0033】
請求項1乃至3に記載の生産方法によれば、摩擦攪拌接合時にピンの後に回り込んだ材料がピンの背後に流出してしまい、ピンの後が回り込んだ材料で埋まらないという現象を抑止することができる。また、中空パネルを構成する中空材の上下の面板の間隔が狭く、ボビンツールを中空材にセットするには困難を要するか、作業スペースが少ない場合でも、摩擦攪拌接合を容易におこなうことができる。
【0034】
上記課題を解決するために、請求項4に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な下開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0035】
上記方法によれば、ボビンツールを用いて中空材を摩擦攪拌接合で接合する場合に、中空材の上面板を相互に突合せて、上面板の上突合部の端部にボビンツールのピンが通る孔を設け、孔の下方の下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが貫通可能な下開口部を設けることにより、孔の下側に下ショルダが取付できるスペースができるので、孔の上方に上ショルダを設置し、上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合して上突合部に前記ボビンツールを容易に組立てることができる。また、エンドタブを用いないので、エンドタブを備える等の余分な作業が発生しない。中空材の上面板を突合せず、上面板の重ね合せを行って構成しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0036】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な下開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の上面板の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下突合部の他方の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記上面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な上開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の下面板の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0037】
上記方法によれば、ボビンツールを用いて中空材を摩擦攪拌接合で接合する場合に、中空材の上面板を相互に突合せて、上面板の上突合部の端部にボビンツールのピンが通る孔を設け、孔の下方の下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な下開口部を設けることにより、孔の下側に下ショルダが下面板を貫通できるスペースができるので、孔の上方に上ショルダを設置し、上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合して前記ボビンツールを容易に組立て、上面板を摩擦攪拌接合により接合する。
【0038】
次に、接合された中空材を上下反転し、上面になった下面板の摩擦攪拌接合を行う。この場合、上面板の孔が設けられた端部に対し、他方の端部の下面板の下突合部に孔を設け、その孔の下部の下になった上面の上突合部に前記下ショルダが取付可能な上開口部を設けることにより、下面板の孔の下方に下ショルダが上下移動可能な空間を設けることができる。こうして孔に分割されているボビンツールを組立て、中空材の下突合部を摩擦攪拌接合により接合できる。また、エンドタブを用いないので、エンドタブの備える等の余分な作業が発生しない。中空材の上下面板を突合せず、重ね合せを行って構成しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。さらに、上開口部及び下開口部は必要に応じて設ければ良く、摩擦攪拌接合を行う前であれば何時設けても本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0039】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ピンの径より大なる上開口部を設けるとともに、前記上開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記上突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記上突合部の端部の前記上開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0040】
上記方法によれば、ボビンツールを用いて中空材を摩擦攪拌接合で接合する場合に、中空材の上面板を相互に突合せて、上面板の上突合部の端部に、ピンの径より大なる上開口部を設け、上開口部に嵌合しボビンツールの前記ピンが通る孔を有する嵌合板を上突合部より離して備えることにより、孔の下側にスペースができるので、孔の上方に上ショルダを設置し、上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合して前記ボビンツールを容易に組立てることができる。このボビンツールが組み立てられた嵌合板を上開口部に嵌合すると、ボビンツールを回転させても嵌合板が移動しないので、中空材の上面板の上突合部の摩擦攪拌接合を行うことができる。また、エンドタブを用いず溶接しないので、エンドタブを備える等の余分な作業が発生しない。中空材の上面板を突合せず、重ね合せを行って構成しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。上開口部の大きさは下ショルダの径より大なる方がボビンツールの組立てに都合が良く、好ましい。
【0041】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の本発明の中空パネルの生産方法は、上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ピンの径より大なる上開口部を設けるとともに、前記上開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記上突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記上突合部の端部の前記上開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下突合部の他方の端部に前記ピンの径より大なる下開口部を設けるとともに、前記下開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記下突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記下突合部の端部の前記下開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする。
【0042】
上記方法によれば、ボビンツールを用いて中空材を摩擦攪拌接合で接合する場合に、中空材の上面板を相互に突合せて、上面板の上突合部の端部に、ピンの径より大なる上開口部を設け、上開口部に嵌合しボビンツールの前記ピンが通る孔を有する嵌合板を上突合部より離して備えることにより、孔の下側にスペースができるので、孔の上方に上ショルダを設置し、上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合して前記ボビンツールを容易に組立てることができる。このボビンツールが組み立てられた嵌合板を上開口部に嵌合すると、ボビンツールを回転させても嵌合板が移動しないので、中空材の上面板の上突合部の摩擦攪拌接合を行うことができる。
【0043】
次に、接合された中空材を上下反転し、上面になった下面板の摩擦攪拌接合を行う。その場合、下面板の下突合部の端部に、ピンの径より大なる下開口部を設け、下開口部に嵌合しボビンツールの前記ピンが通る孔を有する嵌合板を下突合部より離して備え、孔の下側にスペースができるので、孔の上方に上ショルダを設置し、上ショルダに下方よりピンを介して下ショルダを結合して前記ボビンツールを容易に組み立てることができる。このボビンツールが組み立てられた嵌合板を下開口部に嵌合すると、ボビンツールを回転させても嵌合板が移動しないので、中空材の下面板の下突合部の摩擦攪拌接合を行うことができる。また、エンドタブを用いず溶接しないので、エンドタブを備える等の余分な作業が発生しない。中空材の上下面板を突合せず、重ね合せを行って構成しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0044】
上記課題を解決するために、請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7に記載の中空パネルの生産方法において、摩擦攪拌接合時に前記上面板または前記下面板の板厚に応じて前記ボビンツールの前記上ショルダと前記下ショルダとの間隔を制御することを特徴とする。
【0045】
上記課題を解決するために、請求項9に記載の本発明は、請求項8に記載の中空パネルの生産方法において、摩擦攪拌接合時に、ボビンツールの前記上ショルダ又は前記下ショルダの少なくとも一方を前記上面板または前記下面板に押しつける押付力を一定に保持することにより前記上ショルダと前記下ショルダとの間隔を制御することを特徴とする。
【0046】
請求項8または9に記載の方法によれば、ボビンツールの上下ショルダの距離が固定であることにより発生する、厚みの薄いところではショルダによる摩擦力が小さく、熱の発生量が不足したり、逆に厚みの厚いところでは、熱が発生し過ぎて過剰に軟化したりしてしまう等、の不具合を解消することができる。
【0047】
請求項1乃至9に記載の本発明に使用されるボビンツールは上ショルダと下ショルダとが分離でき、組立て可能な構造のものを使用する。エンドタブまたは上下突合部または嵌合板に設けられた孔の径は、ピン径よりも大きく開けられる。さらに、孔の径は下ショルダより小さい方が好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の接合部の端部にピン穴を設け、下面板の接合部の端部を切欠いた図を示す。図2は、本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の接合部を切欠き、その切欠きと嵌め合う嵌合板にピン穴を設けた図を示す。図3は、本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の重ね合せ部を切欠き、その切欠きと嵌め合う嵌合板にピン穴を設けた図である。図4は、本発明の実施の形態に係る摩擦攪拌接合する上下面板の始端部に孔を設けたエンドタブを接合した図である。図5は、上下ショルダ間隔が可変で、且つショルダの加圧力を所定の大きさに制御できる加圧力制御式ボビンツールの構造図である。
【0049】
(本発明の第1の実施の形態)
図1において、中空材1,2の摩擦攪拌接合する側の上面板1a、2aが突合された上突合部9の端部である始端部Sの近傍にピン穴40が設けてある。上下反対側の下面板1b、2bには、前記ピン穴40に対応する位置に下ショルダ37より大きな適宜の範囲の切欠70が設けてある。ピン穴40の上に上ショルダ36aを配置し、ピン穴40に下ショルダ37のピン37aを通し、ボビンツール35を螺子でセットするとき、穴40の下方は切欠70が切り欠かれているから、セットの邪魔をするものはなくなっている。
【0050】
ピン穴40にセットされたボビンツール35の回転移動により、中空材1,2は上突合部9に沿って摩擦攪拌接合される。ピン穴40の径はピン37aの径より大きく、下ショルダの径より小さいが、できるだけピン37aに近い方が好ましい。切欠70は下ショルダの取付けが可能な範囲で小さいほど好ましい。
【0051】
また、下面板1b、2bの摩擦攪拌接合のために中空材を上下反転させた場合に、下になる上面板の1a、2aの他方の端部の始端部S’に切欠75を行なっている。また、下面板1b、2bが突合された下突合部9’の端部である始端部S’の近傍にピン穴40’が設けてある。これは、上面板1a、2aの上接合部9が摩擦攪拌接合された後、中空材を上下反転させ、上になった下面板1b、2bの下接合部9’のピン穴40’にボビンツール35をセットして、上接合部9と同様に摩擦攪拌接合できるように構成したものである。
【0052】
(本発明の第2の実施の形態)
図2において、摩擦攪拌接合する面板1a、2aの始端部Sに予め角形の切欠75を設ける。そして、この切欠75にちょうど嵌め合う、面板1a、2aと同じ厚さ、同じ材質の嵌合板76を準備し、この切欠75より離れた作業しやすい場所で、この嵌合板76に設けたピン穴40上方に上ショルダ36aを配置し、ピン穴40に下ショルダ37のピンを通し、ボビンツール35を螺子でセットする。そして、摩擦攪拌接合を施工するときに、この切欠75に、嵌合板76をはめ込む。嵌合板76は切欠75の平行部で回転を阻止されるから、ボビンツール35を回転移動しても嵌合板76が回転することはなく、摩擦攪拌接合することができる。嵌合板76は一枚板で、適宜の場所でボビンツール35をセットできるから、スペース的に邪魔されることはない。
【0053】
図2おいては、切欠75は図1のピン穴40の代わりに設けられたが、本発明の第1の実施の形態と同様、図1のピン穴40’の位置に図示しない切欠70を設け、上面板1a、2aの上接合部9が摩擦攪拌接合された後、中空材を上下反転させ、上になった下面板1b、2bの下接合部9’を、上接合部9と同様に摩擦攪拌接合できるように構成することも本発明の技術的範囲である。
【0054】
上記は突合せ接合の場合であったが、重ね合せ接合の場合でも全く同様の方法を適用できる。図3は重ね合せ接合の始端部Sに切欠82を設け、これにボビンツールをセットした嵌合板83を嵌め合う方法を示すが、図2と異なるのは、嵌合板83の厚さが、面板7aと面板8aの和(即ち、T1+T2)になっている点である。なお、上記の重ね合せ接合は、図8の最も典型的な例で説明したが、図10に示す種々の重ね合せ接合形態に適用できる。
【0055】
(本発明の第3の実施の形態)
図4において、中空材1,2の摩擦攪拌接合する側の上面板1a、2aが突合された上突合部9の端部である始端部にピン穴40を有するエンドタブが設けてある。ピン穴40の下方には板等の張り出しは存在しない。ピン穴40の上に上ショルダ36aを配置し、ピン穴40に下ショルダ37のピン37aを通し、ボビンツール35を螺子でセットするとき、穴40の下方は板等の張り出しが存在しないから、セットの邪魔をするものはなくなっている。
【0056】
ピン穴40にセットされたボビンツール35の回転移動により、中空材1,2は上突合部9に沿って摩擦攪拌接合される。ピン穴40の径はピン37aの径より大きく、下ショルダの径より小さいが、できるだけピン37aに近い方が好ましい。
【0057】
また、下面板1b、2bの摩擦攪拌接合のために中空材を上下反転させた場合に、下になる上面板の1a、2aの他方の端部の始端部S’にピン穴40’を有するエンドタブ72’が設けられている。これは、上面板1a、2aの上接合部9が摩擦攪拌接合された後、中空材を上下反転させ、上になった下面板1b、2bの下接合部9’のピン穴40’にボビンツール35をセットして、上接合部9と同様に摩擦攪拌接合できるように構成したものである。エンドタブは面板に冶具で固定されても良く、また、溶接されても良い。
【0058】
また、上下の同じ始端部Sにエンドタブを備える場合、上接合部の上エンドタブを先に備えて上接合部を摩擦攪拌接合を行った後、上エンドタブを切除すると共に中空材を反転させ、しかる後に下接合部に下エンドタブを備えて下接合部を摩擦攪拌接合することができる。
【0059】
ボビンツールは符号35(図13−(b)に示す形態)で記載しているが、ボビンツール30(図13−(a)に示す形態)であっても本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0060】
(本発明の第4の実施の形態)
本発明の第1乃至3の実施の形態で説明した摩擦攪拌接合時において、中空材の接合部の板厚が変化する場合、前記ボビンツール30、35の上下ショルダの間隔が固定されており、厚みの薄いところではショルダによる摩擦力が小さく、熱の発生量が不足したり、逆に厚みの厚いところでは、熱が発生し過ぎて過剰に軟化したりしてしまう等、の不具合が発生する。この不具合を解消するために使用するボビンツールを、図5に、本発明の第4の実施の形態として示す。
【0061】
図5において、回転主軸51にシリンダ52がシャンク52aで取り付けられている。シリンダ52の内部は円筒状の空洞となっており、ここにガイド筒53がはまり、ボルト54でシリンダ52に固定されている。シリンダ52の内部にはピストン55が摺動可能にはめ込まれており、ピストンロッド55aは前記ガイド筒53の穴に、軸方向に摺動可能にはまっている。ガイド筒53とピストンロッド55aとの間には滑りキー56があり、ガイド筒53の回転がピストンロッド55aに、従ってピストン55に伝達される。
【0062】
ガイド筒53には上ショルダ57がボルト58で取り付けられている。ピストンロッド55aの先はピン55bになっており、ピン55bはガイド筒53および上ショルダ57を貫通して外部に突き出している。外部に突き出したピン55bの先には角軸55cが設けられており、更にその先にねじ部55dが設けられている。角軸55cには下ショルダ59がはまり、ダブルナット60により固定される。
【0063】
シリンダ52の外側にはベアリング62に支持された外筒61が設けられており、図示しない機械本体に固定されている。外筒61には油圧配管63が接続され、図示しない油圧源から所定の圧力の圧油が供給される。供給された圧油は油穴61a、油溝61bを経て、シリンダ52の油穴52bからシリンダ52の内部に導入され、この圧油によりピストン55は上方に押し上げられる。従って、ピストン55と一体となった下ショルダ59が上ショルダ57との間に面板を加圧する加圧力が働くようになる。圧油の圧力を一定に制御することにより、この加圧力を一定値に制御し、下ショルダ59を板厚に応じて上下移動させることができる。なお、シリンダ52に設けられた空気穴52cは、ピストン55の上部空間の空気を排出したり、逆に流入させたりするための穴である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上下面板等に小さなピン穴をあけるため、摩擦攪拌接合時にピンの後に回り込んだ材料がピンの背後に流出してしまい、ピンの後が回り込んだ材料で埋まらないという現象を抑止することができる。
【0065】
また、上下面板の間隔の狭い中空材の摩擦攪拌接合を行なう場合にあっても、その始端部でボビンツールのセット作業を容易に行うことができる。
【0066】
エンドタブを使用しない場合は、さらに、エンドタブの設置作業等の省力化ができる。
【0067】
また、ボビンツールの上下ショルダの距離が固定であることにより摩擦攪拌接合時に発生する、面板の厚みの薄いところではショルダによる摩擦力が小さく、熱の発生量が不足したり、逆に厚みの厚いところでは、熱が発生し過ぎて過剰に軟化したりしてしまう等、の不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の接合部の端部にピン穴を設け、下面板の接合部の端部を切欠いた斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の接合部を切欠き、その切欠きと嵌め合う嵌合板にピン穴を設けた斜視図。
【図3】本発明の実施の形態に係る中空材の上面板の重ね合せ部を切欠き、その切欠きと嵌め合う嵌合板にピン穴を設けた斜視図。
【図4】本発明の実施の形態に係る摩擦攪拌接合する上下面板の始端部に孔を設けたエンドタブを接合した斜視図。
【図5】上下ショルダ間隔が可変で、且つショルダの加圧力を所定の大きさに制御できる加圧力制御式ボビンツールの構造図。
【図6】従来の技術に係る中空材を突合せて摩擦攪拌接合している状況を説明する図。
【図7】従来の技術に係るプローブ型工具を用いて中空材を摩擦攪拌接合する事例を示す図。
【図8】従来の技術に係る中空材の面板を重ね合せて摩擦攪拌接合する図。
【図9】従来の技術に係る中空パネルで構成された車両の断面図。
【図10】従来の技術に係る中空材と補強材の摩擦攪拌接合の説明図。
【図11】従来の技術に係る摩擦攪拌接合する面板の始端部に対しボビンツールを側面から押し込んでいく摩擦攪拌接合方法の説明図。
【図12】従来の技術に係る摩擦攪拌接合の作業状況の説明図。
【図13】従来の技術に係る下ショルダが取り外し可能な構造のボビンツールの説明図。
【符号の説明】
1,2…中空材
1a、1b…上面板
2a、2b…下面板
9…上突合部
9’…下突合部
36…ボビンツール
36a…上ショルダ
37…下ショルダ
37a…ピン
40…ピン穴
70…切欠
72…上エンドタブ
72’…下エンドタブ
75…切欠
76…嵌合板

Claims (9)

  1. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えるとともに、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  2. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて上エンドタブとし、前記上エンドタブの孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記上突合部の摩擦攪拌接合を行い、前記上エンドタブを切断するとともに接合された複数の前記中空材を反転させ、前記中空材の反転により上方となった下突合部の始端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて下エンドタブとし、上方に位置した前記下エンドタブの前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記下突合部の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  3. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記中空材の一方の始端部の上突合部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて上エンドタブとし、前記中空材の他方の始端部の下突合部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を有するエンドタブを備えて下エンドタブとし、前記上エンドタブの孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記上突合部の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下エンドタブの前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記下突合部の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  4. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な下開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  5. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、複数の前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、複数の前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記下面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な下開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の上面板の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下突合部の他方の端部に前記ボビンツールの前記ピンが通る孔を設けるとともに、前記孔の下方の前記上面板に前記ボビンツールの前記下ショルダが取付可能な上開口部を設け、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の下面板の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  6. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ピンの径より大なる上開口部を設けるとともに、前記上開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記上突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記上突合部の端部の前記上開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  7. 上ショルダとピンと下ショルダとで構成されるボビンツールを用いて上面板と下面板とを有する複数の中空材を摩擦攪拌接合で接合する中空パネルの生産方法において、前記上面板を相互に突合せて上突合部を構成し、前記下面板を相互に突合せて下突合部を構成し、前記上突合部の端部に前記ピンの径より大なる上開口部を設けるとともに、前記上開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記上突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記上突合部の端部の前記上開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行い、接合された複数の前記中空材を反転させ、反転により上方に位置した前記下突合部の他方の端部に前記ピンの径より大なる下開口部を設けるとともに、前記下開口部に嵌合すると共に前記ピンが通る孔を有する嵌合板を前記下突合部より離して備え、前記孔の上方に前記上ショルダを設置し、前記上ショルダに下方より前記ピンを介して前記下ショルダを結合して前記ボビンツールを形成し、前記下突合部の端部の前記下開口部に前記ボビンツールが形成された前記嵌合板を嵌合せしめ、前記ボビンツールを回転移動させて前記中空材の摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする中空パネルの生産方法。
  8. 摩擦攪拌接合時に前記上面板または前記下面板の板厚に応じて前記ボビンツールの前記上ショルダと前記下ショルダとの間隔を制御することを特徴とする請求項1乃至7に記載の中空パネルの生産方法。
  9. 摩擦攪拌接合時に、ボビンツールの前記上ショルダ又は前記下ショルダの少なくとも一方の前記上面板または前記下面板に押しつける押付力を一定に保持することにより前記上ショルダと前記下ショルダとの間隔を制御することを特徴とする請求項8に記載の中空パネルの生産方法。
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