JP2016087679A - 摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置 - Google Patents

摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1ワーク及び第2ワークの境界部に形成した貫通孔の内部においてスペーサの回転を確実に規制することが可能なFSW方法及びFSW装置を提供する。【解決手段】FSW装置12において、第1ショルダ50から第2ショルダ52に向かって見たとき非円形となる柱状であり且つFSWの開始前に第1ショルダ50と第2ショルダ52の間且つ撹拌軸54の周囲に嵌め込まれるスペーサ56を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ボビンツールを直線的又は曲線的に移動させて第1ワーク及び第2ワークを連続的に接合する摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置に関する。
特許文献1には、ボビンツールを用いた摩擦撹拌接合(FSW:Friction Stir Welding)を行うFSW装置及びFSWの方法が開示されている(要約、[0001])。特許文献1のボビンツール1は、上側ショルダ10(上側押圧部材)と、下側ショルダ11(下側押圧部材)と、撹拌軸12(母材撹拌軸)を用いる(要約、図1〜図4等)。
特許文献1では、穴8の径と同型の円筒状の充填材15を撹拌軸12に嵌合させて穴8を塞いだ状態で接合開始を行うことを検討している([0038]、図1(C))。
加えて、特許文献1では、内周面にスプライン溝状の回転規制部16を設けた嵌合穴8Aを形成する。また、撹拌軸12に嵌合穴8Aと雄雌状に嵌着される、外周面にスプライン突起状の回転規制部17が設けられたテーパ(円錐台)状の母材と同材質の充填材15Aを取り付ける。そして、充填材15Aを備えたボビンツール1を嵌合穴8Aに嵌装することにより回転規制部16、17同士を嵌合し、且つ軸方向規制を行うテーパ部によって充填材15Aと母材嵌合穴8Aが常に面一で嵌合する(図2(A)、[0039])。
特開2004−216435号公報
上記のように、特許文献1のボビンツール1では、スプライン溝状の回転規制部16を設けた嵌合穴8Aを母材(第1ワーク及び第2ワーク)の内周面に形成する。加えて、嵌合穴8Aと雄雌状に嵌着される充填材15A(スペーサ)の外周面に、スプライン突起状の回転規制部17を設ける。これにより、充填材15Aの回転を規制する。
しかしながら、嵌合穴8Aの回転規制部16と充填材15Aの回転規制部17とを組み合わせるのみでは、回転を規制する強度の点で改善の余地がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、第1ワーク及び第2ワークの境界部に形成した貫通孔の内部においてスペーサの回転を確実に規制することが可能な摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置を提供することを目的とする。
本発明に係る摩擦撹拌接合方法(FSW方法)は、第1ショルダと、第1ワーク及び第2ワークの境界部を挟んで前記第1ショルダと対向配置される第2ショルダと、前記第2ショルダを支持すると共に前記境界部を撹拌する撹拌軸とを備えるボビンツールを用いて前記第1ワーク及び前記第2ワークを摩擦撹拌接合する摩擦撹拌接合方法であって、前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かう方向に見たとき非円形となる柱状であり且つ前記第2ショルダを通過させる貫通孔を、前記第1ワーク及び前記第2ワークの前記境界部に形成する貫通孔形成ステップと、前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かう方向に見たとき非円形となる柱状であるスペーサを、前記第1ショルダと前記第2ショルダの間且つ前記撹拌軸の周囲において配置するスペーサ配置ステップと、前記第2ショルダを前記貫通孔に通過させ且つ前記スペーサ及び前記撹拌軸を前記貫通孔内に配置した状態で前記摩擦撹拌接合を開始して摩擦撹拌接合部材を生成する摩擦撹拌接合ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、貫通孔及びスペーサは、第1ショルダから第2ショルダに向かって見たとき非円形となる柱状である。これにより、第1ショルダから第2ショルダに向かって見たとき貫通孔及びスペーサが円形である場合と比較して、スペーサは、貫通孔内部で回転を確実に規制することが可能となる。
加えて、貫通孔及びスペーサを柱状とするため、貫通孔及びスペーサの加工を簡易に行うことが可能となる。なお、ここにいう柱状とは、第1ショルダから第2ショルダに向かう方向において、同じ断面が連続する形状を意味する。
前記スペーサ配置ステップは、前記第2ショルダに前記貫通孔を通過させる前に行ってもよい。これにより、第1ショルダと第2ショルダの間にスペーサを介在させた状態で第2ショルダに貫通孔を通過させて第1ショルダ及び第2ショルダを摩擦撹拌接合の開始位置に配置し、そのまま摩擦撹拌接合を開始する。このため、撹拌軸に貫通孔を通過させた後に第2ショルダを撹拌軸に固定する作業を不要とすることができる。従って、摩擦撹拌接合を開始する際の作業性を向上することが可能となる。
前記第2ショルダを円柱状又は円筒状とし、前記貫通孔に、前記第2ショルダより大きい径の円形孔部と、前記円形孔部から突出する突出孔部とを含ませ、前記スペーサに、前記円形孔部に嵌め込まれる円形スペーサ部と、前記突出孔部に嵌め込まれる突出スペーサ部とを含ませ、前記突出孔部及び前記突出スペーサ部を前記撹拌軸の進行方向に沿って配置してもよい。これにより、摩擦撹拌接合開始時のスペーサの固定を確保しつつ、少なくとも突出孔部に対応する部分については、スペーサと第1・第2ワークとの境界を消すことが可能となる。
本発明に係る摩擦撹拌接合装置は、第1ショルダと、第1ワーク及び第2ワークの境界部を挟んで前記第1ショルダと対向配置される第2ショルダと、前記第2ショルダを支持すると共に前記境界部を撹拌する撹拌軸とを備えるボビンツールを有するものであって、前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かって見たとき非円形となる柱状であり且つ摩擦撹拌接合の開始前に前記第1ショルダと前記第2ショルダの間且つ前記撹拌軸の周囲に嵌め込まれるスペーサを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ワーク及び第2ワークの境界部に形成した貫通孔の内部においてスペーサの回転を確実に規制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る摩擦撹拌接合装置を含む摩擦撹拌接合システムの構成を簡略的に示すブロック図である。 第1実施形態の前記摩擦撹拌接合システムにおいて、ボビンツールをFSWの開始位置に移動する様子を示す図である。 第1実施形態における第1ワーク及び第2ワークを簡略的に示す平面図である。 第1実施形態において、前記第1ワーク及び前記第2ワークの境界部に前記ボビンツールを配置した状態を簡略的に示す図である。 第1実施形態のスペーサの平面図である。 第1実施形態におけるFSWのフローチャートである。 第2実施形態に係る摩擦撹拌接合装置を含む摩擦撹拌接合システムにおいて、ボビンツールをFSWの開始位置に移動する様子を示す図である。 第2実施形態における第1ワーク及び第2ワークを簡略的に示す平面図である。 第2実施形態のスペーサの平面図である。 変形例に係る第1ワーク及び第2ワークを簡略的に示す平面図である。 変形例に係るスペーサの平面図である。
A.第1実施形態
[A1.摩擦撹拌接合システム10の構成]
(A1−1.全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る摩擦撹拌接合装置18(以下「FSW装置18」という。)を含む摩擦撹拌接合システム10(以下「FSWシステム10」という。)の構成を簡略的に示すブロック図である。FSWシステム10は、FSW装置18に加え、ワーク搬送装置12(以下「搬送装置12」ともいう。)と、ワーク支持装置14(以下「支持装置14」ともいう。)と、孔開け装置16とを備える。
図2は、第1実施形態のFSWシステム10において、ボビンツール30をFSWの開始位置に移動する様子を示す図である。図2において、X1、X2は前後方向(ボビンツール30の進行方向)を、Y1、Y2は左右方向を、Z1、Z2は上下方向を示している(その他の図においても同様である。)。また、図2中の矢印300は、ボビンツール30の移動方向を示している。FSWシステム10では、第1被接合材W1(以下「第1ワークW1」又は「ワークW1」ともいう。)及び第2被接合材W2(以下「第2ワークW2」又は「ワークW2」ともいう。)の境界部302に対してFSWを行う。
(A1−2.ワーク搬送装置12)
ワーク搬送装置12は、例えば、図示しないロボットアーム、搬送制御装置等を備え、作業者200からの入力操作に基づいて第1・第2ワークW1、W2をワーク支持装置14の所定位置まで搬送する。また、搬送装置12は、作業者200からの入力操作に基づいて、FSWを終えた第1・第2ワークW1、W2(以下「FSW部材Wf」ともいう。)をワーク支持装置14から取り出して別工程に搬送する。なお、ワーク搬送装置12の代わりに、作業者200が第1・第2ワークW1、W2の搬送を行うことも可能である。なお、FSWシステム10全体を制御する制御装置(システム制御装置)が存在する場合、ワーク搬送装置12の動作は、当該システム制御装置からの指令に基づいて行ってもよい(ワーク支持装置14、孔開け装置16及びFSW装置18も同様である。)。
(A1−3.ワーク支持装置14)
ワーク支持装置14は、例えば、図示しない載置台、クランプ装置、支持制御装置等を備え、作業者200からの入力操作に基づいて第1・第2ワークW1、W2を固定する。また、支持装置14は、作業者200からの入力操作に基づいてFSW部材Wfの固定を解除する。なお、ワーク支持装置14の一部の作業(例えば、第1・第2ワークW1、W2の固定)を作業者200自身が行うことも可能である。
(A1−4.孔開け装置16)
図3は、第1実施形態における第1ワークW1及び第2ワークW2を簡略的に示す平面図である。図3における一点鎖線は、仮想線である(後述する図5、図8〜図11においても同様である。)。孔開け装置16は、例えば、図示しない加工ドリル、孔開け制御装置等を備える加工装置であり、作業者200からの入力操作に基づいて、第1・第2ワークW1、W2の境界部302に貫通孔304(図2及び図3)を形成する。
図3に示すように、貫通孔304は、平面視において(ボビンツール30の軸方向において下方に見たとき)非円形であり且つ後述する下ショルダ52が通過可能な大きさである。図2及び図3に示すように、第1実施形態の貫通孔304は、四角柱状であり、平面視において(ボビンツール30の軸方向において下方に見たとき)、矩形状(特に正方形状)をしている。
貫通孔304は、仮想的な円柱状(平面視において円形状)の部分(円形孔部306)と、円形孔部306から突出する部分(突出孔部308)とを含む。円形孔部306の直径(貫通孔304の一辺の長さ)は、後述する下ショルダ52の直径Dlよりも大きい。
(A1−5.FSW装置18)
(A1−5−1.FSW装置18の全体)
FSW装置18は、第1・第2ワークW1、W2に対してFSWを行う。図1に示すように、FSW装置18は、ボビンツール30と、ロボットアーム32と、上ショルダ昇降機構34と、ショルダ回転モータ36(以下「モータ36」ともいう。)と、下ショルダ着脱装置38と、FSW制御装置40(以下「制御装置40」ともいう。)とを備える。
(A1−5−2.ボビンツール30)
図4は、第1実施形態において、第1・第2ワークW1、W2の境界部302にボビンツール30を配置した状態を簡略的に示す図である。図4に示すように、ボビンツール30は、上ショルダ50(上側押圧部材、第1回転体)と、下ショルダ52(下側押圧部材、第2回転体)と、ピン54(プローブ、撹拌軸)と、スペーサ56とを有する。
上ショルダ50は、第1・第2ワークW1、W2の境界部302を第1方向(例えば、下方向)に向かって押圧しながら回転する。下ショルダ52は、第1・第2ワークW1、W2の境界部302を第1方向とは反対の第2方向(例えば、上方向)に向かって押圧しながら回転する。第1実施形態の上ショルダ50及び下ショルダ52は、それぞれ円柱状又は円筒状の部材である。第1実施形態では上ショルダ50及び下ショルダ52の直径は等しいが、異なる直径としてもよい。上ショルダ50及び下ショルダ52は、第1・第2ワークW1、W2の境界部302に回転状態で押し付けられて第1・第2ワークW1、W2を接合させる。
図2及び図4に示すように、第1実施形態のFSW装置18では、FSWを開始する前の上ショルダ50及び下ショルダ52は、スペーサ56を挟んでいる。
ピン54は、その一端が下ショルダ52に固定され、他端がショルダ回転モータ36(図1)の出力軸に連結されている。ピン54は、下ショルダ52を支持すると共に、下ショルダ52と一緒に回転する。これにより、ピン54は、第1・第2ワークW1、W2(及びスペーサ56)を撹拌して接合させる。第1実施形態のピン54は、円柱状又は円筒状であるが、それ以外の柱状、筒状等の形状であってもよい。
図5は、第1実施形態のスペーサ56の平面図である。スペーサ56は、FSW装置18の作業性を向上するために用いられるものであり、図2及び図4に示すように、FSWの開始前において上ショルダ50と下ショルダ52の間且つピン54の周囲に配置される。
図5に示すように、スペーサ56は、仮想的な円柱状(平面視において円形状)の部分(円形スペーサ部60)と、円形スペーサ部60から突出する部分(突出スペーサ部62)とを備える。第1実施形態のスペーサ56は、四角筒状(平面視において四角いリング状)であり、ピン54を通過させる貫通孔64が形成されている。
平面視におけるスペーサ56の幅Ws(Y1−Y2方向)及び奥行きDs(X1−X2方向)は、下ショルダ52の直径Dlと同一又は直径Dlよりも大きい。幅Ws及び奥行きDsは、円形スペーサ部60の直径をも意味する。また、スペーサ56の厚みは、第1・第2ワークW1、W2との厚みと等しく設定される。後述するように、スペーサ56は、その他の形状とすることも可能である。
突出スペーサ部62は、上ショルダ50及び下ショルダ52からの回転力がスペーサ56に加わった際、スペーサ56が回転することを防止する回り止めとしての機能を有する。第1実施形態では、4ヶ所の突出スペーサ部62によりスペーサ56の回転を規制する。
(A1−5−3.ロボットアーム32)
ロボットアーム32(図1)は、ボビンツール30を変位させるもの(ツール変位機構)であり、ツール支持部70、ツール変位モータ72、アーム制御部74等を含む。ツール支持部70は、ボビンツール30を支持する。ツール変位モータ72を作動させることにより、ツール支持部70を介してボビンツール30全体(上ショルダ50、下ショルダ52及びピン54)を変位させる。アーム制御部74は、ツール変位モータ72を介してツール支持部70の変位を制御する。ロボットアーム32以外のツール変位機構(例えば、門型アーム)を用いてもよい。
第1実施形態において、ロボットアーム32がボビンツール30を変位させる方向(ツール変位方向)は、上下(鉛直方向)、前後及び左右を含む。或いは、ツール変位方向として、上下(鉛直方向)、前後及び左右を省略することも可能である。その場合、ワーク支持装置14に第1・第2ワークW1、W2を変位させる機構(ワーク変位機構)を設け、ロボットアーム32の不足を補うことも可能である。
(A1−5−4.上ショルダ昇降機構34)
上ショルダ昇降機構34(図1)は、下ショルダ52及びピン54に対して上ショルダ50を上下動させるものであり、上ショルダ昇降モータ80を含む。上ショルダ昇降モータ80を作動させることにより、下ショルダ52及びピン54に対して上ショルダ50を変位させる。これにより、上ショルダ50と下ショルダ52の距離D(図4)を調整することが可能となり、種々の厚みの第1・第2ワークW1、W2を接合することが可能となる。なお、下ショルダ52及びピン54の上下動は、ロボットアーム32により行う。
(A1−5−5.ショルダ回転モータ36)
ショルダ回転モータ36は、FSW制御装置40からの指令に応じて上ショルダ50及び下ショルダ52を回転させる。上ショルダ50用のモータ36と、下ショルダ52用のモータ36とを設け、上ショルダ50の回転と、下ショルダ52の回転を別々に制御してもよい。複数のモータ36を設ける場合、モータ36の回転方向は、同一方向又は反対方向のいずれとすることも可能である。また、複数のモータ36の回転速度[rpm]は、同一又は相違させることができる。
(A1−5−6.下ショルダ着脱装置38)
下ショルダ着脱装置38は、例えば、図示しないロボットアーム、着脱制御装置等を備え、FSW制御装置40からの指令に基づいてピン54に対して下ショルダ52を着脱させる。
(A1−5−7.FSW制御装置40)
FSW制御装置40は、FSW装置18の各部(ロボットアーム32、モータ36、80等)を制御して摩擦撹拌接合制御(FSW制御)を実行する。第1実施形態のFSW制御は、第1ワークW1及び第2ワークW2に対して、回転中のボビンツール30をその軸方向に押し付けた状態で、ボビンツール30を直線的又は曲線的に移動させて第1ワークW1及び第2ワークW2を連続的に接合させる。
図1に示すように、FSW制御装置40は、入出力部90、演算部92及び記憶部94を備える。入出力部90は、図示しない電源と各モータ36、72、80の間に配置された図示しないインバータへの制御信号の出力等を行う。演算部92は、FSW装置18の各部を制御する。演算部92は、ロボットアーム32及び上ショルダ昇降モータ80を介してボビンツール30の全体又は一部の変位を制御する変位制御部100と、ショルダ回転モータ36を介して上ショルダ50及び下ショルダ52の回転を制御する回転制御部102とを有する。
[A2.FSWの流れ]
図6は、第1実施形態におけるFSWのフローチャートである。図6に示す処理の一部は作業者200が行うが、作業者200による作業の一部又は全部をFSWシステム10により自動で行うことも可能である。
図6のステップS1において、作業者200は、孔開け装置16を作動させて第1・第2ワークW1、W2の境界部302(FSWの開始位置)に貫通孔304を形成させる。なお、貫通孔304の形成は、後述するステップS2の後に行うことも可能である。
ステップS2において、作業者200は、搬送装置12を作動させて第1・第2ワークW1、W2をワーク支持装置14に配置させる。この際、作業者200は、ワーク支持装置14の図示しない把持装置を作動させて、第1・第2ワークW1、W2をFSWに耐え得るように固定させる。
ステップS3において、作業者200は、下ショルダ52を取り外した後、上ショルダ50と下ショルダ52の間にスペーサ56を配置させる。具体的には、まず作業者200は、下ショルダ52をピン54から取り外す。次いで、作業者200は、スペーサ56の内部にピン54を貫通させるようにスペーサ56を配置させる。次いで、作業者200は、ピン54の周囲にスペーサ56が配置された状態で下ショルダ52をピン54に固定する。これにより、上ショルダ50と下ショルダ52の間にスペーサ56が介在する(図4参照)。
なお、作業者200は、必要に応じて上ショルダ昇降モータ80を作動させて上ショルダ50と下ショルダ52の距離D(図4)をスペーサ56の厚みに合わせることが可能である。
ステップS4において、作業者200は、ボビンツール30全体の位置決めを行う。具体的には、作業者200は、第1・第2ワークW1、W2の貫通孔304に対して下ショルダ52を通過させ、ピン54及びスペーサ56を貫通孔304内に配置させるようにボビンツール30を位置決めさせる。
なお、ボビンツール30の位置決め(姿勢制御を含む。)を自動で行う場合、例えば、画像センサを用いて行うことができる。ここでの画像センサとしては、スペーサ56の画像を取得する画像センサ(第1画像センサ)と、貫通孔304の画像を取得する画像センサ(第2画像センサ)との少なくとも一方を用いることができる。
スペーサ56の画像は、FSW制御装置40においてスペーサ56の姿勢を判別するために用いられる。スペーサ56の姿勢は、図示しないスペーサ取付装置がスペーサ56を把持する際及び/又はスペーサ56を貫通孔304に挿入する際に用いられる。前記スペーサ取付装置は、ピン54に対してスペーサ56を挿入させる装置であり、例えば、図示しないロボットアーム、取付制御装置等を備える。また、貫通孔304の画像は、FSW制御装置40において貫通孔304の位置及び形状を判別するために用いられる。貫通孔304の位置及び形状は、スペーサ56を貫通孔304に挿入する際(及び下ショルダ52に貫通孔304を通過させる際)に用いられる。第2画像センサは、貫通孔304を形成する前の境界部302の画像を取得し、境界部302の画像を用いて貫通孔304を形成する位置を設定してもよい。
或いは、第1・第2ワークW1、W2又はワーク支持装置14の位置(座標)を基準として、FSW開始時のボビンツール30の初期位置(加工開始点Pst(目標開始点))を設定しておくことでボビンツール30の位置決めを行ってもよい。
ステップS5において、FSW制御装置40は、作業者200からの入力操作に基づいてFSWを実行する(FSW制御)。FSWの実行前には、ボビンツール30の加工開始点Pstに加え、加工終了点Pgoal(目標終了点)の座標、ボビンツール30からワークW1、W2に対して加えられる力(目標押圧力Fptar)、ワークW1、W2の厚み等の設定が行われる。そして、FSW制御装置40は、ロボットアーム32及びモータ36、80を制御して加工終了点PgoalまでFSWにより第1・第2ワークW1、W2を接合してFSW部材Wfを完成させる。
より具体的には、FSW制御では、上ショルダ50及び下ショルダ52によりワークW1、W2の境界部302を挟んだ(又は押圧下)状態で、上ショルダ50及び下ショルダ52を回転させる。この状態で、ボビンツール30を直線的又は曲線的に移動させてワークW1、W2を連続的に接合させる。このため、いわゆるスポット接合にFSWを用いるよりも用途を広げることが可能となる。
なお、ボビンツール30の移動を開始する際、加工終了点Pgoalとは反対の方向に一度後退させた後、加工終了点Pgoalに向かってボビンツール30を移動させてもよい。これにより、加工終了点Pgoalとは反対におけるスペーサ56と第1・第2ワークW1、W2の境界を消すことが可能となる。或いは、ボビンツール30の移動を開始する際、スペーサ56と第1・第2ワークW1、W2の境界全体に沿って(又は矩形状のスペーサ56の外周をなぞるように)ボビンツール30を移動させた後、加工終了点Pgoalに向かってボビンツール30を移動させてもよい。これにより、スペーサ56と第1・第2ワークW1、W2の境界全体を消すことが可能となる。
[A3.第1実施形態における効果]
以上のような第1実施形態によれば、平面視において(上ショルダ50(第1ショルダ)から下ショルダ52(第2ショルダ)に向かって見たとき)、貫通孔304及びスペーサ56は非円形である(図2、図3及び図5)。これにより、平面視において貫通孔304及びスペーサ56が円形である場合と比較して、スペーサ56は、貫通孔304の内部で回転を確実に規制することが可能となる。
加えて、貫通孔304及びスペーサ56を柱状とするため、貫通孔304及びスペーサ56の加工を簡易に行うことが可能となる。
第1実施形態において、上ショルダ50と下ショルダ52の間へのスペーサ56の配置(図6のS3)は、下ショルダ52に貫通孔304を通過(S4)させる前に行う。これにより、上ショルダ50と下ショルダ52の間にスペーサ56を介在させた状態で下ショルダ52に貫通孔304を通過させて上ショルダ50及び下ショルダ52をFSWの開始位置に配置し、そのままFSWを開始する。このため、ピン54(撹拌軸)に貫通孔304を通過させた後に下ショルダ52をピン54に固定する作業を不要とすることができる。従って、FSWを開始する際の作業性を向上することが可能となる。
B.第2実施形態
[B1.第1実施形態との相違]
図7は、第2実施形態に係る摩擦撹拌接合装置18a(以下「FSW装置18a」という。)を含む摩擦撹拌接合システム10A(以下「FSWシステム10A」という。)において、ボビンツール30aをFSWの開始位置に移動する様子を示す図である。図7中の矢印300aは、ボビンツール30aの移動方向を示している。図8は、第2実施形態における第1ワークW1及び第2ワークW2を簡略的に示す平面図である。図9は、第2実施形態のスペーサ56aの平面図である。
第2実施形態に係るFSWシステム10Aは、基本的に、第1実施形態に係るFSWシステム10と同様の構成を有する。以下では、同様の構成には、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態のFSWシステム10Aでは、第1・第2ワークW1、W2に形成される貫通孔304aの形状が、第1実施形態の貫通孔304と異なる。すなわち、第1実施形態の貫通孔304は、四角柱状(平面視において矩形状)であった(図2及び図3)。これに対し、第2実施形態の貫通孔304aは、円柱状(平面視において円形状)の部分(円形孔部306a)と、円形孔部306aから突出する単一の部分(突出孔部308a)とを備える(図8)。円形孔部306aの直径は、下ショルダ52の直径Dlよりも大きい。
同様に、第2実施形態のFSWシステム10Aでは、スペーサ56aの形状が第1実施形態のスペーサ56と異なる。すなわち、第1実施形態のスペーサ56は、四角筒状(平面視において四角いリング状)であった(図2及び図5)。これに対し、第2実施形態のスペーサ56aは、円筒状(平面視において円環状)の部分(円形スペーサ部60a)と、円形スペーサ部60aから突出する単一の部分(突出スペーサ部62a)とを備える(図9)。
平面視における円形スペーサ部60aの直径Ds(図9)は、下ショルダ52の直径Dlと同一又は直径Dlよりも大きい。突出スペーサ部62aは、貫通孔304aの突出孔部308aと係合する。これにより、上ショルダ50及び下ショルダ52からの回転力がスペーサ56aに加わった際、スペーサ56aの回転を規制する回り止め部として機能する。第2実施形態では、1ヶ所の突出スペーサ部62aのみによりスペーサ56aの回転を規制する。
図7及び図8に示すように、突出孔部308a及び突出スペーサ部62aは、ボビンツール30a(又はピン54)の進行方向(X1方向)に沿って配置される。また、第2実施形態の突出スペーサ部62aは、幅We(図9)がピン54の直径(ピン54が円柱状又は円筒状でない場合、最大回転直径)よりも小さい。突出孔部308aも同様であり、突出スペーサ部62aを挿入可能な大きさとする。これにより、ボビンツール30aが突出孔部308a及び突出スペーサ部62aの位置を移動した後、突出孔部308a及び突出スペーサ部62aの間の境界をなくすことが可能となる。なお、ここにいう幅Weとは、ボビンツール30aの進行方向X1と垂直であり且つボビンツール30aの回転軸と垂直な方向(Y1、Y2方向)の長さを意味する。
また、突出スペーサ部62aの長さLe(図9)は、例えば、円形スペーサ部60aの直径Dsの1/3以上且つ直径Ds以下とされる。突出孔部308aも同様であり、突出スペーサ部62aを挿入可能な大きさとする。ここにいう長さLeとは、ボビンツール30aの進行方向X1に沿った長さを意味する。スペーサ56aの厚み(Z1、Z2方向)は、第1・第2ワークW1、W2の厚みと等しく設定される。
FSWの流れについては、第1実施形態(図6)と同様である。
[B2.第2実施形態における効果]
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態に加えて又はこれに代えて以下の効果を奏することができる。
すなわち、第2実施形態によれば、下ショルダ52を円柱状とする(図7、図4等)。また、貫通孔304aには、下ショルダ52より大きい径の円形孔部306aと、円形孔部306aから突出する突出孔部308aとを含ませる(図8)。さらに、スペーサ56aには、円形孔部306aに嵌め込まれる円形スペーサ部60aと、突出孔部308aに嵌め込まれる突出スペーサ部62aとを含ませる(図9)。さらにまた、突出孔部308a及び突出スペーサ部62aをピン54(撹拌軸)の進行方向(X1方向)に沿って配置する(図7及び図8)。これにより、FSW開始時のスペーサ56aの固定を確保しつつ、少なくとも突出孔部308aに対応する部分については、スペーサ56aと第1・第2ワークW1、W2との境界を消すことが可能となる。
C.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[C1.FSWシステム10、10A(適用対象)]
上記各実施形態のFSWシステム10、10Aでは、第1・第2ワークW1、W2を平板状とし、水平方向に並列に配置した接合(いわゆる突き合わせ接合)を行った(図2及び図7)。しかしながら、例えば、2つのショルダ50、52により第1・第2ワークW1、W2を挟んでFSWを行う観点(又はボビンツール30、30aとしての観点)からすれば、これに限らない。例えば、第1・第2ワークW1、W2を水平方向以外の方向(例えば、垂直方向)に並列に配置させてもよい。また、第1・第2ワークW1、W2は、平板状でなくてもよい。さらに、第1・第2ワークW1、W2の主面を重ね合わせた状態での接合(いわゆる重ね合わせ接合)を行うことも可能である。
別の観点からすれば、上記各実施形態のFSWシステム10、10Aでは、ツール支持部70(図1)を第1・第2ワークW1、W2に対して上方に配置し、ツール支持部70に近いショルダを上ショルダ50とし、ツール支持部70から遠いショルダを下ショルダ52とした。しかしながら、例えば、2つのショルダ50、52により第1・第2ワークW1、W2を挟んでFSWを行う観点(又はボビンツール30、30aとしての観点)からすれば、これに限らない。例えば、ツール支持部70を第1・第2ワークW1、W2に対して下方に配置し、ツール支持部70に近いショルダを下ショルダ52とし、ツール支持部70から遠いショルダを上ショルダ50としてもよい。
[C2.ロボットアーム32及び各モータ36、80]
上記実施形態では、ボビンツール30の制御のために、ロボットアーム32及びモータ36、80を用いた(図1)。しかしながら、例えば、ボビンツール30を直線移動(又は曲線移動)及び回転させる観点からすれば、これに限らない。
上記各実施形態では、単一のショルダ回転モータ36により、上ショルダ50及び下ショルダ52の両方を回転可能とした(図1)。しかしながら、例えば、スペーサ56、56aを用いる観点又はスペーサ56、56aを非円形とする観点からすれば、これに限らない。例えば、上ショルダ50及び下ショルダ52それぞれに別々にモータ36を設けることも可能である。或いは、上ショルダ50又は下ショルダ52の一方についてのみモータ36を設けて、当該一方のみを回転可能とすることも可能である。
上記各実施形態では、下ショルダ52及びピン54に対して上ショルダ50を変位させる上ショルダ昇降機構34を設けた(図1)。しかしながら、例えば、スペーサ56、56aを用いる観点又はスペーサ56、56aを非円形とする観点からすれば、上ショルダ昇降機構34を省略することも可能である。
[C3.貫通孔304、304a及びスペーサ56、56a]
第1実施形態の貫通孔304は、平面視矩形状であり(図3)、第2実施形態の貫通孔304aは、円形孔部306a及び突出孔部308aを有した(図8)。同様に、第1実施形態のスペーサ56は、平面視矩形状であり(図5)、第2実施形態のスペーサ56aは、円形スペーサ部60a及び突出スペーサ部62aを有した(図9)。しかしながら、例えば、貫通孔304、304aの突出孔部308、308aと係合することによりスペーサ56、56aの回転を規制する観点からすれば、貫通孔304、304a及びスペーサ56、56aの形状はこれに限らない。
図10は、変形例に係る第1ワークW1及び第2ワークW2を簡略的に示す平面図である。図11は、変形例に係るスペーサ56bの平面図である。図10及び図11における一点鎖線は、仮想線である。
変形例に係る貫通孔304bは、円柱状(平面視において円形状)の部分(第2実施形態と同様の円形孔部306a)と、円形孔部306aから突出する単一の部分(突出孔部308b)とを備える(図10)。同様に、変形例に係るスペーサ56bは、円筒状(平面視において円環状)の部分(第2実施形態と同様の円形スペーサ部60a)と、円形スペーサ部60aから突出する単一の部分(突出スペーサ部62b)とを備える。
第2実施形態の突出スペーサ部62aは、全体として幅Weがピン54の直径よりも小さかった(図9)。これに対し、変形例の突出スペーサ部62bは、幅Weがピン54の直径よりも小さい部分と大きい部分の両方を含んでいる。
上記各実施形態及び変形例(図10、図11)に代えて、貫通孔304、304a、304b及びスペーサ56、56a、56bの形状を四角柱状以外の角柱状(三角柱、五角柱、六角柱、八角柱、十角柱等)にしてもよい。
[C4.FSW]
上記各実施形態では、上ショルダ50と下ショルダ52の間にスペーサ56、56aを配置(図6のS3)した後にボビンツール30、30aをFSW開始位置に配置した(S4)。しかしながら、例えば、スペーサ56、56aを用いる観点又はスペーサ56、56aを非円形とする観点からすれば、これに限らない。例えば、上ショルダ50及びピン54をFSW開始位置に配置した後、下ショルダ52をピン54から取り外し、スペーサ56、56aを配置することも可能である。
上記各実施形態では、ボビンツール30、30aを直線的に移動させる場合について説明した(図2及び図7)。しかしながら、例えば、スペーサ56、56aを用いる観点からすれば、ボビンツール30、30aを曲線的に移動させることも可能である。
10、10A…摩擦撹拌接合システム 18、18a…摩擦撹拌接合装置
30、30a…ボビンツール 50…上ショルダ(第1ショルダ)
52…下ショルダ(第2ショルダ) 54…ピン(撹拌軸)
56、56a、56b…スペーサ 60、60a…円形スペーサ部
62、62a、62b…突出スペーサ部 302…境界部
304、304a、304b…貫通孔 306、306a…円形孔部
308、308a、308b…突出孔部
W1…第1ワーク W2…第2ワーク
Wf…FSW部材

Claims (4)

  1. 第1ショルダと、第1ワーク及び第2ワークの境界部を挟んで前記第1ショルダと対向配置される第2ショルダと、前記第2ショルダを支持すると共に前記境界部を撹拌する撹拌軸とを備えるボビンツールを用いて前記第1ワーク及び前記第2ワークを摩擦撹拌接合する摩擦撹拌接合方法であって、
    前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かう方向に見たとき非円形となる柱状であり且つ前記第2ショルダを通過させる貫通孔を、前記第1ワーク及び前記第2ワークの前記境界部に形成する貫通孔形成ステップと、
    前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かう方向に見たとき非円形となる柱状であるスペーサを、前記第1ショルダと前記第2ショルダの間且つ前記撹拌軸の周囲に配置するスペーサ配置ステップと、
    前記第2ショルダを前記貫通孔に通過させ且つ前記スペーサ及び前記撹拌軸を前記貫通孔内に配置した状態で前記摩擦撹拌接合を開始して摩擦撹拌接合部材を生成する摩擦撹拌接合ステップと
    を有することを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
  2. 請求項1に記載の摩擦撹拌接合方法において、
    前記スペーサ配置ステップは、前記第2ショルダに前記貫通孔を通過させる前に行う
    ことを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
  3. 請求項1又は2に記載の摩擦撹拌接合方法において、
    前記第2ショルダを円柱状又は円筒状とし、
    前記貫通孔に、前記第2ショルダより大きい径の円形孔部と、前記円形孔部から突出する突出孔部とを含ませ、
    前記スペーサに、前記円形孔部に嵌め込まれる円形スペーサ部と、前記突出孔部に嵌め込まれる突出スペーサ部とを含ませ、
    前記突出孔部及び前記突出スペーサ部を前記撹拌軸の進行方向に沿って配置する
    ことを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
  4. 第1ショルダと、
    第1ワーク及び第2ワークの境界部を挟んで前記第1ショルダと対向配置される第2ショルダと、
    前記第2ショルダを支持すると共に前記境界部を撹拌する撹拌軸と
    を備えるボビンツールを有する摩擦撹拌接合装置であって、
    前記第1ショルダから前記第2ショルダに向かって見たとき非円形となる柱状であり且つ摩擦撹拌接合の開始前に前記第1ショルダと前記第2ショルダの間且つ前記撹拌軸の周囲に嵌め込まれるスペーサを備える
    ことを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
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