JP2004017128A - 摩擦撹拌接合装置および加工装置 - Google Patents

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Takumi Kawasaki
川▲崎▼ 卓巳
Tokuyoshi Izumi
和泉 徳喜
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Abstract

【課題】ロボットアームを用いて複雑な被接合物であっても、摩擦撹拌接合する摩擦撹拌接合装置を提供する。
【解決手段】各回転子31a,31bによって、被接合物51を連続接合する場合、回転子31a,31bは、進行方向38に対して反対方向に被接合物51から反力F11,F14を受ける。各回転子31a,31bは、進行方向駆動手段36によって、各回転子31a,31bの被接合物51から受ける反力F11,F14が、相互に打ち消しあうように変位駆動される。これによって基台33において、各回転子31a,31bを介して被接合物51から与えられる複数の反力F11,F14が互いに打ち消される。これによって基台33を支持するロボットアーム32が基台33から受ける力を小さくすることができ、ロボットアーム32を用いて、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば多関節ロボットに設けられ、被接合物を連続摩擦撹拌接合する際に好適に用いられる摩擦撹拌接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図22は、従来の摩擦撹拌接合装置1を示す斜視図であり、図23は、回転子5を複数有する摩擦撹拌接合装置1を示す図である。摩擦撹拌接合装置1は、被接合物4の2つの被接合部材2,3を接合する装置であって、2つの被接合部材2,3の境界部分7を溶融して接合する。
【0003】
摩擦撹拌接合装置1は、回転子5と、回転子5を回転させる回転モータ8と、回転子5を被接合物4に押付けるアクチュエータ9とを備えた接合手段10と、接合手段10を水平方向に移動させる移動手段11と、被接合物4を保持するテーブル12とを含む。
【0004】
テーブル12は、2つの被接合部材2,3を上下に重ねて保持する。移動手段11は、テーブル12の両側で、回転子5の回転軸線6に垂直な第1方向13に沿って延びる一対の第1レール14a,14bと、テーブル12を跨ぎ、一対の第1レール14a,14bに沿って走行する門型移動部15とを有する。門型移動部15は、回転軸線6および第1方向13に対して直交する第2方向16に延びる第2レール17とを有する。接合手段10は、第2レール17に沿って走行し、門型移動部15に支持される。
【0005】
接合手段10は、第2レール17に沿って走行し、第2方向13の所定位置に移動する。次に接合手段10は、回転子5を回転させるとともに被接合部材2,3の接合部分に向かって移動させ、回転子5を一方の被接合部材2に回転接触させる。回転子5が被接合部材2に回転接触することによって、被接合部材2に摩擦熱が生じる。
【0006】
摩擦熱によって被接合部材2が流動性を増し、回転子5は、被接合部材2に穿孔していく。回転子5が2つの被接合部材2,3の境界部分7を撹拌することによって2つの被接合部材2,3を接合する。この状態でさらに門型移動部15とともに移動手段10が第1方向13に移動し、2つの被接合部材2,3の接合部分18が、第1方向13に連続して線状に形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図22に示す従来の技術の摩擦撹拌接合装置1は、被接合物2,3をテーブル12に乗載した状態で、連続摩擦撹拌接合を行う。したがって被接合部材2,3の形状が平面的でなく複雑である場合には、その被接合部材2,3の形状に特化したテーブル12を備えた摩擦撹拌接合装置1を開発する必要があり、専用の治具および3次元的に移動する装置を開発する必要があり、設備費が非常に高くなる。
【0008】
たとえば被接合部材2,3に突起および曲面に形成される場合には、被接合部材2,3の形状に応じたテーブル12を設ける必要がある。また回転子が被接合物2に穿孔する方向を調整する必要がある。またテーブル12に乗載した状態で、摩擦撹拌接合を行うので、テーブル12に収まらない大きさの被接合部材2,3では、接合を行うことができないという問題がある。
【0009】
連続摩擦撹拌接合を行う場合、線状の接合部分18を形成するためには、回転子5を被接合物4に穿孔させた状態で、第1方向13に移動させる必要がある。このとき回転子5は、第1方向13に向かって進行し、被接合物から大きい反力を受ける。
【0010】
図22および図23に示す摩擦撹拌接合装置1では、回転子5を有する接合手段10が移動手段11に支持されているので、回転子5を介して被接合物から与えられる大きい反力を支えることができる。しかし汎用型の多関節ロボットのロボットアームに上述する接合手段10を設けた場合には、ロボットアームの剛性が低いので、被接合部材2,3から与えられる反力を受けとめることができないという問題がある。
【0011】
すなわちテーブル12を有する門型の摩擦撹拌接合装置1では、汎用性が低いという問題があり、また汎用性を得るために多関節ロボットを用いようとしても、剛性が不足して、摩擦撹拌接合装置に用いることができないという問題がある。
【0012】
したがって本発明の目的は、ロボットアームを用いて複雑な被接合物であっても、摩擦撹拌接合する摩擦撹拌接合装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ロボットアームに設けられる基台と、
回転軸線まわりに回転自在にかつ回転軸線に交差する方向へ変位自在に、基台に設けられる複数の回転子と、
各回転子を回転軸線まわりに回転駆動する回転駆動手段と、
各回転子がその変位によって被接合物から受ける各反力が、相互に打ち消し合うように、各回転子を変位駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置である。
【0014】
本発明に従えば、基台に設けられる回転子が、被接合物に当接した状態で回転駆動される。回転子が被接合物に当接しながら回転することによって、摩擦熱が発生する。被接合物は、摩擦熱によって部分的に流動性を増し、撹拌された部分が接合される。また被接合物に当接する回転子が、回転しながら回転軸線に交差する方向に変位することによって、被接合物の撹拌される部分が一方向に沿って延びる連続接合を行う。
【0015】
回転子は、被接合物を連続接合する場合、被接合物の抵抗力に抗して回転軸線に交差する方向に変位駆動される。したがって回転子は、回転子の変位方向に対して反対方向に被接合物から反力が与えられる。これによって回転子を支持する基台は、回転子を介して被接合物から反力が与えられる。
【0016】
基台には、回転子が複数設けられる。各回転子は、駆動手段によって、各回転子の被接合物から与えられる反力が、相互に打ち消しあうように変位駆動される。たとえば基台が2つの回転子を有する場合、互いの回転子は、駆動手段によって互いに反対方向に変位駆動される。これによって基台において、各回転子を介して被接合物から与えられる複数の反力が互いに打ち消される。したがって基台がロボットアームに与える力を小さくすることができる。これによってロボットアームは、被接合物から与えられる反力より小さい力で基台を支持することになり、ロボットアームを用いて、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。さらに2つの回転子によって同時に摩擦撹拌接合が行われるので、単位時間当たりに接合される接合部分を増やすことができる。
【0017】
また本発明は、基台に連結され、固定位置に設けられる部材によって支持される支持手段をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、支持手段が基台に連結されるので、基台は支持手段を介して固定位置に設けられる部材に支持される。連続摩擦撹拌接合時に、基台が固定位置に設けられる部材に支持されることによって、基台は、ロボットアームと支持手段との両方によって支持される。これによって、基台が外部に与える力をロボットアームと支持手段とで分割することができる。したがって基台において、被接合物から与えられる複数の反力が完全に打ち消されず、基台が外部に力を与えたとしても、基台が外部に与える力のうち、基台が支持手段に与えた力の残りの力が、ロボットアームに与えられる。これによって基台を支持するロボットアームが基台から受ける力をさらに小さくすることができる。
【0019】
また本発明は、ロボットアームに設けられる基台と、
回転軸線まわりに回転自在にかつ回転軸線に交差する方向へ変位自在に、基台に設けられる回転子と、
基台に設けられ、回転子を回転軸線まわりに回転駆動するとともに、前記回転軸線に交差する方向へ変位駆動する駆動手段と、
基台に連結され、固定位置に設けられる固定部材によって支持される支持手段とを含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置である。
【0020】
本発明に従えば、基台に設けられる回転子が、被接合物に当接した状態で回転駆動される。回転子が被接合物に当接しながら回転することによって、摩擦熱が発生する。被接合物は、摩擦熱によって部分的に流動性を増し、撹拌された部分が溶融接合される。また被接合物に当接する回転子が、回転しながら回転軸線に交差する方向に変位することによって、被接合物の撹拌される部分が一方向に沿って延びる連続接合を行う。
【0021】
回転子は、被接合物を連続接合する場合、被接合物の抵抗力に抗して回転軸線に交差する方向に変位駆動される。したがって回転子は、回転子の変位方向に対して反対方向に被接合物から反力が与えられる。これによって回転子を支持する基台は、回転子を介して被接合物から反力が与えられる。
【0022】
基台には、ロボットアームと支持手段との両方で支持されているので、基台が外部に与える力をロボットアームと支持手段とで分割することができる。したがって基台が、被接合物から与えられた反力を受けて、外部に力を与えたとしても、基台が外部に与える力のうち、基台が支持手段に与えた力の残りの力が、ロボットアームに与えられる。これによって基台を支持するロボットアームが基台から受ける力を小さくすることができる。これによってロボットアームを用いて、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。
【0023】
また本発明は、回転子は、回転軸線方向へ変位自在に基台に設けられ、
支持手段は、被接合物に回転子と反対側から当接され、被接合物を支持する受け台を有することを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、被接合物に回転子と反対側から当接し被接合物を支持する受け台が設けられる。いいかえると受け台は、逆に被接合物によって支持される。回転子は、回転軸線方向に沿って移動し、被接合物を押圧して被接合物を厚み方向に穿孔し、穿孔した部分付近を撹拌して、より確実に被接合物を接合する。摩擦撹拌接合装置の基台は、たとえばC字状に形成され、いわゆるCガンタイプに形成される。
【0025】
回転子は、被接合物を厚み方向に穿孔する場合、被接合物の抵抗力に抗して回転軸線方向一方である第1方向に駆動される。したがって回転子は、第1方向に対して反対方向である第2方向に被接合物から反力が与えられる。また基台は、回転子を介して第2方向の反力が与えられる。第2方向の反力を受けた基台はその反力を、基台を支持する被接合物およびロボットアームに分割して与える。
【0026】
したがって基台において、被接合物から与えられた反力を受けて、基台が外部に力を与えたとしても、基台が外部に与える力のうち、基台から被接合物に与えられた力の残りの力がロボットアームに与えられる。たとえば基台は、被接合物によって回転子が受けた第2方向の反力の大部分を、受け台を介して被接合物に回転子と反対側から与えることによって、ロボットアームには、回転軸線方向にほとんど力を受けることがない。
【0027】
また本発明は、ロボットアームは、互いに直交する3軸方向へ少なくとも変位駆動されることを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、ロボットアームは、3軸方向に少なくとも変位駆動されるので、被接合物が立体的な形状である場合、複雑な形状である場合および曲面形状を有する場合であっても、ロボットアームを変位させて摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0029】
また本発明は、ロボットアームに設けられる基台と、
予め定める方向へ変位自在に、基台に設けられる複数の加工工具と、
各加工工具がその変位によって被加工物から受ける各反力が、相互に打ち消し合うように、各加工工具を変位駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする加工装置である。
【0030】
本発明に従えば、基台に設けられる加工工具が、被接合物を予め定める方向へ移動しながら被接合物を加工する場合、被接合物の抵抗力に抗して予め定める方向に変位駆動される。また加工工具は、加工工具の移動方向に対して反対方向に被接合物から反力を受ける。基台は、加工工具を介して被接合物から反力を受ける。
【0031】
基台には、複数の加工工具が設けられ、各加工工具は、駆動手段によって、各加工工具の被接合物から受ける反力が、相互に打ち消しあうように変位駆動される。たとえば基台が2つの加工工具を有する場合、互いの加工工具は、駆動手段によって互いに反対方向に変位駆動される。これによって基台において、各加工工具を介して被接合物から与えられる複数の反力が互いに打ち消される。したがって基台を支持するロボットアームが基台から受ける力を、小さくすることができる。これによってロボットアームを用いて、被接合物の加工を良好に行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である摩擦撹拌接合装置30の構成を示す斜視図であり、図2は、摩擦撹拌接合装置30の構成を示す側面図である。摩擦撹拌接合装置30は、互いに合わせられる2つの被接合部材の境界部分を、回転子31a,31bの回転による摩擦熱によって流動化させて接合する装置である。
【0033】
摩擦撹拌接合装置30は、ロボットアーム32の先端に設けられる基台33を備え、基台33に間接的に2つの回転子31a,31bが設けられる。各回転子31a,31bは、互いの回転軸線34a,34bが平行に配置される。各回転子31a,31bは、各回転軸線34a,34bを平行に保った状態で、回転軸線34a,34bに垂直な一方向である進行方向38および回転軸線34a,34bに沿って延びる軸線方向39に変位駆動される。
【0034】
基台33には、各回転子31a,31bを回転軸線34a,34bまわりにそれぞれ個別に回転駆動する2つの回転駆動手段35a,35bと、各回転子31a,31bを軸線方向39に個別に変位駆動する2つの軸線方向駆動手段40a,40bと、進行方向38に回転子31a,31bをそれぞれ個別に変位駆動させる進行方向駆動手段36とが設けられる。
【0035】
回転子31a,31bごとに設けられる各回転駆動手段35a,35bおよび各軸線方向駆動手段40a,40bは、それぞれ同じ構成であり、一方の回転駆動手段35aおよび一方の軸線方向駆動手段40aについて説明し、他方の回転駆動手段35bおよび他方の軸線方向駆動手段40bについては、説明を省略する。
【0036】
回転駆動手段35aは、回転子31aを回転可能に支持する軸受と、回転子31aを高速回転するための回転モータと、回転モータからの回転力を回転子31aに伝達する伝達部とを有する。回転子31aは、回転駆動手段35aの軸受内に収容され、先端が回転駆動手段35aから突出する。回転モータは、回転子31aを高速回転させ、回転子31aが被接合物に回転接触するときに、被接合物から受ける抵抗力に抗するトルクで回転子31aを回転駆動する。
【0037】
軸線方向駆動手段40aは、軸線方向39に沿って可動する軸線方向可動部分を有し、軸線方向可動部分を軸線方向39に変位駆動する。軸線方向可動部分には、回転駆動手段35aが固定される。たとえば軸線方向可動部分は、リニアモータによって変位駆動される。
【0038】
進行方向駆動手段36は、進行方向38に沿って可動する進行方向可動部分を2つ有し、進行方向可動部分を進行方向38にそれぞれ個別に変位駆動する。各進行方向可動部分には、各軸線方向駆動手段40a,40bがそれぞれ固定される。たとえば進行方向可動部分は、リニアモータによって変位駆動される。
【0039】
また基台33は、周方向に両端部を有する略C字状に形成され、周方向一端部41に進行方向駆動手段36が固定される。進行方向駆動手段36は、進行方向38に沿って長手方向が延び、長手方向のほぼ中央部分で基台33に固定される。したがって2つの進行方向可動部分は、基台33に対して進行方向38に沿って互いに近接離反する方向に移動する。
【0040】
また基台33の周方向他端部42には、各回転子31a,31bに臨む位置に受け台43が設けられる。受け台43は、板状に形成され、各回転軸線34a,34bに対して垂直な受け面37を有する。受け台43は、進行方向38に沿って長手方向が延び、長手方向のほぼ中央部分で基台33の周方向他端部42に固定される。また受け台43は、互いの回転子31a,31bが最も離反する距離よりも長い長手方向寸法を有する。
【0041】
摩擦撹拌接合装置30は、押付け手段44を有する。押付け手段44は、進行方向駆動手段36の長手方向中央部45に固定され、受け台43に向かって変位駆動される押付け棒46と押付け棒46の先端に設けられ、受け台43に臨む押付け部材47とを有する。押付け部材47は、被接合物51を受け台43に向かって押付ける。
【0042】
図3は、摩擦撹拌接合装置30の構成を示すブロック図である。摩擦撹拌接合装置30は、制御手段48を有する。制御手段48は、摩擦撹拌接合装置30の各手段を制御する。制御手段48は、ロボットアーム32を駆動するロボットアーム駆動手段49から信号を受けるとともに、各回転駆動手段35a,35bに各回転子31a,31bの回転駆動および停止を示す信号を与え、各回転駆動手段35a,35bから出力される信号を受ける。また制御手段48は、各軸線方向駆動手段40a,40bの軸線方向可動部分の変位駆動および停止を示す信号を与え、各軸線方向駆動手段40a,40bから出力される信号を受ける。
【0043】
また制御手段48は、進行方向駆動手段36の進行方向可動部分の変位駆動および停止を示す信号を与え、進行方向駆動手段36から出力される信号を受ける。また制御手段48は、押付け手段44の押し棒46の変位駆動および停止を示す信号を与え、押付け手段44から出力される信号を受ける。
【0044】
図4は、摩擦撹拌接合を行う摩擦撹拌接合装置30の一部を拡大して示す斜視図であり、図5は、摩擦撹拌接合を行う摩擦撹拌接合装置30の一部を示す断面図である。
【0045】
互いに当接する境界部分52,53を有し、重なり合う2つの被接合部材49,50から成る被接合物51が、摩擦撹拌接合時に各回転子31a,31bと受け台43との間に配置される。各回転子31a,31bは、回転しながら、軸線方向39に被接合物51に向かって移動して、一方の被接合部材49に接触する。各回転子31a,31bは、一方の被接合部材49に接触した状態でさらに回転し、他方の被接合部材50に向かって一方の被接合部材49を押圧する。
【0046】
接触した状態で回転子31a,31bが回転することによって、一方の被接合物51と各回転子31a,31bとには、摩擦熱が発生する。
【0047】
この摩擦熱により被接合部材49の流動性が増し、各回転子31a,31bが一方の被接合部材49を穿孔する。各回転子31a,31bは、穿孔を続けることによって、一方の被接合部材49の境界部分52を超えて、他方の被接合部材50に当接する。各回転子31a,31b付近の被接合部材49,50の部分は、撹拌され、互いの境界部分52,53がなくなり、一方の被接合部材49と他方の被接合部材50とを接続する接合部分が形成される。
【0048】
さらに接合部分が形成された状態から、各回転子31a,31bが進行方向38にそれぞれ移動することによって、進行方向38に沿って連続的に線状に延びる接合部分54a,54bを形成することができる。
【0049】
各回転子31a,31bは、進行方向38に対して互いに逆方向に移動する。たとえば一方の回転子31aは進行方向一方38Aに移動し、他方の回転子31は進行方向他方38Bに移動する。言換えると各回転子31a,31bは、互いに進行方向38に沿って近接または離反する方向に移動して、それぞれの接合部分54a,54bを形成する。
【0050】
図6は、本発明の摩擦撹拌接合装置30と比較例の摩擦撹拌接合装置130の一部を簡略化して示す断面図であり、図6(1)に本発明の摩擦撹拌接合装置30を示し、図6(2)に比較例の接合装置130を示す。比較例の接合装置130は、摩擦撹拌接合装置30に設けられる2つの回転子のうち、一方の回転子31bおよび押付け手段44がない構成であり、摩擦撹拌接合装置30に対応する構成には、摩擦撹拌接合装置30の参照符号に100を追加して表わす。
【0051】
比較例の装置130は、進行方向駆動手段136によって、回転子131aを被接合物151に摩擦接触させた状態で、進行方向一方向138Aへ押付ける。回転子131aは、被接合物151に押付けられる押付け力F1に応じて、進行方向他方138Bへ向かう反力F2が、被接合物151から与えられる。
【0052】
被接合物151が与える反力F2は、回転子131a,駆動回転手段135aおよび軸線方向駆動手段140aを介して、回転子131aを間接的に支持する進行方向駆動手段136に伝わる。この力を伝達力F3とすると、進行方向駆動手段136を支持するためにロボットアーム132は、伝達力F3に対して、進行方向一方138Aへ、伝達力F3と同じ絶対値のアーム支持力F4を与えつづける必要がある。したがってロボットアーム132には、被接合物151の反力F2とほぼ同じ絶対値のアーム支持力F4を基台33に与える。
【0053】
本発明の摩擦撹拌接合装置30は、進行方向駆動手段36によって、一方の回転子31aを、被接合物51に摩擦接触させた状態で、進行方向一方向38Aへ押付ける。一方の回転子31aは、被接合物51に押付けられる第1押付け力F10に応じて、進行方向他方38Bへ向かう第1反力F11を、被接合物51から与えられる。第1反力F11は、回転子31a,駆動回転手段35aおよび軸線方向駆動手段40aを介して、回転子31aを間接的に支持する進行方向駆動手段136に伝わる。この力を第1伝達力F12とする。
【0054】
また摩擦撹拌接合装置30は、進行方向駆動手段36によって、他方の回転子35bを、被接合物51に摩擦接触させた状態で、進行方向他方38Bへ押付ける。他方の回転子31は、被接合物51に押付けられる第2押付け力F13に応じて、進行方向一方38Aへ向かう第2反力F15を、被接合物51から与えられる。第2反力F12は、回転子31b,駆動回転手段35bおよび軸線方向駆動手段40bを介して、回転子31bを間接的に支持する進行方向駆動手段36に伝わる。この力を第2伝達力F15とする。
【0055】
このように進行方向駆動手段36は、第1伝達力F12と第2伝達力F15とを受ける。第1伝達力F12と第2伝達力F15とは、互いに反対方向の力であるので、進行方向駆動手段36は、第1伝達力F12と第2伝達力F15と差の力を外部に与える。たとえば第1伝達力F12が第2伝達力F15より大きい場合、進行方向他方向38Bへ、第1の伝達力F12の絶対値から第2の伝達力F15の絶対値を引いた伝達出力F21を外部に与える。またたとえば第1伝達力F12と第2伝達力の絶対値が同じ値であれば、進行方向駆動手段36から外部に与える力がなくなり、基台41からロボットアーム32に与えられる進行方向38の力をなくすることができる。仮に伝達出力F21がゼロでない場合であっても、比較例の装置130に比べて、ロボットアーム32が与えられる進行方向38の力F21を少なくさせることができる。
【0056】
また摩擦撹拌接合装置30は、押付け手段44によって、予め定められる押圧力F20で、押付け部材47を被接合物51に押付ける。この押圧力F20が抗力として働き、基台41から外部に進行方向28に与える力に対する摩擦抵抗力F17を生じる。これによって押付け手段44は、基台41を支持する支持手段となり、基台41は、ロボットアーム31と押付け手段44とに支持される。
【0057】
進行方向駆動手段36から基台41に与えられる伝達出力F21は、ロボットアーム32と、押付け手段44とに分割されて与えられる。ロボットアーム32は、基台33が外部に与える伝達出力F21のうち、押付け手段44が摩擦抵抗力F17として受けた残りの力を、アーム支持力F19とし基台33に与える。
【0058】
したがってロボットアーム32が受ける力は、伝達出力F21よりも摩擦抵抗力F17の分だけ少なくなる。仮に伝達出力F21がゼロでなかった場合であっても、伝達出力F21よりも押付け部材47と被接合物51との摩擦抵抗力F17が大きい場合には、基台41からロボットアーム32に与えられる進行方向38の力をなくすことができる。
【0059】
また図2に示すように、基台41が略C字状に形成されており、軸線方向駆動手段35によって、回転子31を予め定められる押付け力F30で軸線方向一方39Aに被接合物51に押付けた場合、回転子31は、被接合物51から軸線方向他方39Bに反力F31を与えられる。また反力F31を与えられた基台33は、被接合物51から軸線方向他方39Bに向かって、ロボットアーム32および受け台43に力を伝える。受け台43は、軸線方向他方39Bに与えられた力F32を被接合物51に与える。これによって被接合物51からの反力を受け台43が被接合物51に与え、ロボットアーム32が軸線方向に受ける力を少なくすることができる。
【0060】
図7は、摩擦撹拌接合装置30の動作を説明するための断面図であり、図8は、摩擦撹拌接合装置30の動作を示すフローチャートである。ステップs0では、アームロボット32によって、被接合物51の予め定められる施工位置に各回転子31a,31bが位置決めされると、ステップs1に進み、連続摩擦撹拌接合動作が開始される。
【0061】
ステップs1では、図7(1)に示すように、押付け手段44によって、押付け部材47を被接合物51に向かって軸線方向一方39Aに変位駆動する。押付け部材47が押圧力F30で被接合物51を押圧することによって、被接合物51を押付け部材47と受け台43とで挟持する。このように被接合物51と摩擦撹拌接合装置30とを固定して、摩擦撹拌接合装置30の設置が完了するとステップs2に進む。
【0062】
ステップs2では、図7(2)に示すように、各回転駆動手段35a,35bによって、各回転子31a,31bをそれぞれ回転されるとともに、各軸線方向駆動手段40a,40bによって、各回転子31a,31bをそれぞれ軸線方向一方39Aに移動させ、被接合物51に回転接触させて被接合物51の摩擦熱による加熱を開始する。
【0063】
ステップs3では、図7(3)に示すように、摩擦熱によって、被接合物51の回転子付近の部分を流動化して、被接合物51を撹拌し、被接合物51を構成する2つの被接合部材49,50の境界部分51,52をそれぞれなくす。また各回転子31a,31bを回転させた状態で、2つの回転子31a,31bをそれぞれ進行方向28に沿って互いに相反する方向に移動させ、進行方向28に沿って延びる線状の接合部分を形成し、ステップs4に進む。
【0064】
ステップs4では、図7(4)に示すように、各回転子31a,31bを進行方向28に所定量移動させた後、各回転子35a,35bを軸線方向他方39Bに移動させ、被接合物51の加熱を停止し、ステップs5に進む。
【0065】
ステップs5では、図7(5)に示すように、各回転子31a,31bの回転を停止し、押付け部材47を軸線方向他方39Bに移動させて、押付け部材47と受け台43による被接合物51の挟持を解消し、ステップs6に進み、ステップs6で摩擦撹拌接合装置30における摩擦撹拌接合動作を終了する。
【0066】
以上のように摩擦撹拌接合装置30によれば、基台33に設けられる各回転子31a,31bが、被接合物51に当接した状態で回転駆動される。各回転子31a,31bが被接合物51に当接しながら回転することによって、摩擦熱が発生する。被接合物51は、摩擦熱によって部分的に流動化して、流動化した部分が撹拌して接合される。また被接合物51に当接する回転子31a,31bが、回転しながら進行方向28に移動することによって連続接合を行う。
【0067】
各回転子31a,31bは、進行方向駆動手段36によって、各回転子31a,31bの被接合物51から受ける反力F11,F14が、相互に打ち消しあうように変位駆動され、本実施の形態では、2つの回転子31a,31bが、進行方向28に沿って、互いに相反する方向38A,38Bに変位駆動される。これによって基台33において、各回転子31a,31bを介して被接合物51から与えられる複数の反力F12,F15が互いに打ち消される。
【0068】
これによって、基台33を支持するロボットアーム32が基台から受ける力F21を小さくすることができる。これによってロボットアーム32を用いて、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。さらに2つの回転子によって同時に摩擦撹拌接合が行われるので、単位時間当たりに接合される接合部分を増やすことができる。
【0069】
またロボットアーム32が基台33から受ける力F21を小さくすることができる。これによって剛性が小さいロボットアーム32であっても、十分に基台33を支持することができる。したがって汎用ロボットに設けられるロボットアームを用いて連続摩擦撹拌接合を行うことができ、設備投資費を低減することができる。またロボットアーム32を用いることによって、図21および図22に示す従来のテーブル型の摩擦撹拌接合装置1に比べて、複雑な形状の被接合物51であっても連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0070】
また支持手段である押付け手段44が基台33を支持することによって、基台33は、ロボットアーム32と押付け手段44との両方によって支持される。これによって、基台33が外部に与える力をロボットアーム32と押付け手段44とで分割することができる。したがって基台33において、被接合物51から与えられる複数の反力F12,F15が完全に打ち消されず、基台33が外部に力を与えたとしても、基台33が外部に与える力のうち、押付け手段44が受けた力の残りの力を、ロボットアーム32が受ける。これによって基台33を支持するロボットアーム32が基台33から受ける力をさらに小さくすることができる。
これによって、2つの回転子31a,31bが被接合物51から受ける反力にばらつきがある場合であっても、確実に基台33を支持することができ、安定して連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0071】
また回転子31a,31bに対して反対側から被接合物51に当接し、被接合物51を支持する受け台43が設けられる。したがって基台33において、被接合物51から与えられた軸線方向の反力F31を受けて、基台33が外部に力を与えたとしても、基台33は、被接合物51によって回転子31a,31bが受けた軸線方向の反力F31の大部分を、受け台43を介して被接合物51に回転子31a,31bと反対側から与える。これによってロボットアーム32には、回転軸線方向39にほとんど力を受けることがない。
【0072】
ロボットアーム32は、多関節ロボットであり、3軸方向に変位および3軸方向周りに角変位することによって、各回転子31a,31bの姿勢および位置を調整することができる。これによって被接合物51が立体的な形状である場合であっても、複雑な形状である場合であっても、摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0073】
また被接合物51は、2枚の被接合部材49,50が重ならない場合であってもよく、たとえば一方の被接合部材49と他方の接合部材50とが隣接して並べられ、互いに隣接する境界部分を摩擦撹拌接合することもできる。
【0074】
図9は、本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置230の構成一部を示す断面図である。摩擦撹拌接合装置230は、上述する摩擦撹拌接合装置30と押付け部材44がない以外は、同一の構成を示し、同一の構成については、同じ参照符号を示し、説明を省略する。上述するように、2つの回転子31a,31bが被接合物51から受ける反力F11,F14が相互に打ち消しあうように、各回転子31a,31bを変位駆動させることによって、ロボットアーム23が受ける進行方向38の力F16を、被接合物51の反力F11,F14よりも小さくすることができる。また各回転子31a,31bが受ける各反力F11,F14の絶対値が等しい場合には、ロボットアーム23は、連続撹拌接合時に軸線方向28に受ける力F16をゼロにすることができる。このように押付け部材44がない構成であっても、ロボットアーム32に与えられる力を小さくすることができる。
【0075】
図10は、摩擦撹拌接合装置230を示す側面図である。摩擦撹拌接合装置230は、ロボットアーム32が移動することによって、被接合物51の形状に応じて汎用的に摩擦撹拌接合を行うことができる。また上述する摩擦撹拌接合装置30に比べて受け台43が形成されないので、被接合物に接合可能な接合部分が制限されることがなく、被接合物51の中央部であっても、被接合物51の厚みが厚い場合であっても、連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0076】
たとえば図10(1)に示すように、接合部分が曲面である場合には、ロボットアーム32が、回転軸線34a,34bを、接合部分の曲面に対して法線方向に延びるように位置決めすることによって、接合部分に垂直に各回転子31a,31bを穿孔させることができる。すなわち、接合部分の形状に合わせて、接合部分ごとに回転子31a,31bの向きを変えることができ、接合不良を防止することができる。またロボットアーム32に接合部分の形状に合わせて位置決めするように予めプログラムすることによって、被接合物ごとに設備を変更する必要がない。
【0077】
また図10(2)に示すように、被接合物51が立体的に形成される場合であっても、ロボットアーム32が3次元的に順次移動することによって、鉛直方向および水平方向に配置される各接合部分に連続して連続摩擦撹拌接合を行うことができる。たとえば被接合物51が大型であっても連続摩擦撹拌接合を行うことができる。また被接合物51によって囲まれる内方空間227に、各回転子31a,31bを配置することができ、被接合物51の内側から連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0078】
たとえば本発明の摩擦撹拌接合装置30は、被接合物51が、航空機、鉄道車両および船舶などの外板およびフレームを構成する場合に被接合物51を接合するために用いられる。図10(1)および図10(2)に示すように被接合物51の形状に応じて、汎用的に摩擦撹拌接合を行うことができ、好適に用いることができる。
【0079】
さらに各回転子31a,31bを支持するロボットアーム32とは異なり、被接合物51に回転子31a,31bと反対側から当接する受け台229を有する別のロボットアーム228を備えることによって、被接合物51に対して、各回転子31a,31bと受け台229とによって被接合物51を挟持することができ、より確実な連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0080】
図11は、本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置730を示す斜視図である。摩擦撹拌接合装置730は、図1に示す摩擦撹拌接合装置30において、一方の回転子31bがない以外は、同一の構成を示し、同一の構成については、同じ参照符号を示し、説明を省略する。
【0081】
回転子31bが、回転子31bの進行方向38Bに対して反対方向38Aに被接合物51から反力F14を受ける。基台33には、ロボットアーム32と押付け部材44との両方で支持されているので、基台33が外部に与える力をロボットアーム33と押付け手段47とで分割することができる。押付け手段47が受けた力は、押付け部材47と被接合物51との間に働く摩擦抵抗力と釣合う。
【0082】
したがって基台33において、被接合物か51から与えられた反力F15を受けて、基台33が外部に力を与えたとしても、基台33が外部に与える力のうち、基台33から押付け手段44に与えられた力の残りの力を、ロボットアーム32が受ける。これによって基台33を支持するロボットアーム32が基台33から受ける力を小さくすることができる。これによってロボットアーム32を用いて、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。
【0083】
図12は、本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置830を簡略化して示す正面図である。摩擦撹拌接合装置830は、図1に示す摩擦撹拌接合装置30と同様の構成を有し、同様の構成については、説明を省略し、同様の参照符号を付す。摩擦撹拌接合装置830は、2つの回転子31a,31bを間接的に支持する基台33を有する。基台33には、各回転子31a,31bを回転軸線34a,34bまわりにそれぞれ個別に回転駆動する2つの回転駆動手段35a,35bと、各回転子31a,31bを軸線方向39に個別に変位駆動する2つの軸線方向駆動手段40a,40bと、各回転子31a,31bを進行方向38に個別に回転子31a,31bを変位駆動させる進行方向駆動手段36a,36bとが設けられる。
【0084】
さらに基台33には、一方の進行方向駆動手段36aと、他方の進行方向駆動手段36bとをリンク状に連結する連結部33cと、各保持部33a,33bを角変位させる基台角変位手段33dとが設けられる。これによって2つの進行方向駆動手段36a,36bが基台角変位手段33dによって互いに各変位することによって、一方の回転子31aの進行方向38Aと他方の回転子31bの進行方向38Bとの成す角度θ1を角変位可能となる。
【0085】
これによって図12に示すように、一方の回転子31aと他方の回転子31bとがそれぞれ接合する接合面が互いに面一でなく、2つの接合面が角度θ2を有する場合であっても、その角度θ2に対応して、一方の回転子31aの進行方向38Aと他方の回転子31bの進行方向38Bとの成す角度θ1を各変位することができる。すなわち被接合物51の接合面にあわせて連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0086】
図13は、本発明のさらに本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置630を示す斜視図であり、図14は、摩擦撹拌接合装置630を簡略化して示す正面図である。摩擦撹拌接合装置630は、図1に示す摩擦撹拌接合装置30と同様の構成を有し、同様の構成については説明を省略し、同様の参照符号を付す。
【0087】
摩擦撹拌接合装置630は、2つの回転子31a,31bを間接的に支持する基台33を有する。基台33には、各回転子31a,31bを回転軸線34a,34bまわりにそれぞれ個別に回転駆動する2つの回転駆動手段35a,35bと、各回転子31a,31bを軸線方向39に個別に変位駆動する2つの軸線方向駆動手段40a,40bと、各回転子31a,31bを進行方向38に個別に回転子31a,31bを変位駆動させる進行方向駆動手段36a,36bとが設けられる。
【0088】
さらに基台33は、一方の進行方向駆動手段36aを支持する第1保持部33aと、他方の進行方向駆動手段36bを支持する第2保持部33bと、第1保持部33aおよび第2保持部33bをリンク状に連結する連結部33cと、各保持部33a,33bを角変位させる基台角変位手段33dとを有する。
【0089】
連結部33cは、それぞれ第1保持部33aおよび第2保持部33bをいずれか一方の回転軸線を含む仮想平面に沿って角変位可能に支持し、基台角変位手段33dによって、回転子31a,31bの回転軸線34a,34bの延びる方向が変更される。
【0090】
これによって図14に示すように、被接合物51が円筒曲面を有する場合であっても、各回転子31a,31bの回転軸線を円筒曲面の法線方向に延びるように角変位させることができ、被接合物51の曲面にあわせて連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0091】
図15は、本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置330の構成を示す斜視図である。摩擦撹拌接合装置330は、ロボットアーム332の先端に設けられる基台333を備え、基台333に間接的に2つの回転子331a,331bが設けられる。各回転子331a,331bは、互いの回転軸線334a,334bが平行に配置され、各回転軸線334a,334bを平行に保った状態で、回転軸線334a,334bに各回転軸線334a,334bに沿って延びる軸線方向339に移動するとともに各回転軸線334a,334bに平行な中心軸線338を中心とする周方向329まわりに角変位する。
【0092】
基台333には、各回転子331a,331bを回転軸線334a,334bまわりにそれぞれ個別に回転駆動する回転駆動手段335と、各回転子31a,31bを軸線方向339に変位駆動する軸線方向駆動手段340と、中心軸線338まわりに各回転子331a,331bを同時に角変位させる角変位駆動手段336とが設けられる。
【0093】
図16は、回転駆動手段335を示す断面図である。回転駆動手段335は、各回転子331a,331bを回転軸線まわりに回転させるための回転モータ328と、回転子331a,331bを回転可能に支持する各軸受326a,326bと、回転モータ328の回転力をそれぞれ2つの回転子331a,331bに伝達する伝達部325とを有する。また回転駆動手段335は、板状に形成される支持板318を有し、支持板318に回転モータ328および各軸受326a,326bとが固定される。
【0094】
伝達部325は、たとえば回転モータ328に連結される駆動軸323と、駆動軸323に設けられる歯車324から、歯車322を介して回転力を伝達する複数の歯車軸321と、歯車軸321の回転力を、歯車320を介して回転子331a,331bに伝える従動軸319とを含んで構成される。
【0095】
回転駆動手段335は、各歯車324,322,320を組合わせることによって、1つの回転モータ328を用いて、2つの回転子31a,31bを回転させることができる。
【0096】
図15に示すように、支持板318は、角変位駆動手段336と連結され、角変位駆動手段336は、支持板318を予め定められる中心軸線338まわりに回転する。これによって支持板318に固定される2つの回転子31a,31bを中心軸線338まわりに回転する。
【0097】
また軸線方向駆動手段340は、たとえばリニアモータによって、軸線方向339に沿って可動する軸線方向可動部分を有し、軸線方向可動部分を軸線方向39に変位駆動する。軸線方向可動部分には、支持板318および角変位駆動手段336が固定される。
【0098】
摩擦撹拌接合装置330は、各回転子331a,331bを被接合物に回転接触させた状態で、角変位駆動手段336によって、中心軸線338まわりに支持板318を周方向一方338Aに角変位させて、各回転子331a,331bを、ともに中心軸線338まわりに周方向338Aに角変位させる。
【0099】
図17は、被接合物351に形成される接合部分を示す斜視図である。2つの回転子331a,331bが互いに中心軸線338まわりに角変位することによって、被接合物351には、中心軸線338を中心として円弧状に延び、中心軸線に垂直な一平面に対して対称な2つの接合部分354a,354bが形成される。
【0100】
2つの回転子331a,331bは、微視的に見て互いに相反する方向に移動することになり、上述する摩擦撹拌接合装置30と同様にロボットアーム332が被接合物351から受ける回転子331a,331bが周方向338A,338Bの力を少なくすることができる。
【0101】
図18は、本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置530を示す斜視図であり、図19は、摩擦撹拌接合装置530の動作を簡略化して示す平面図である。摩擦撹拌接合装置530は、上述する摩擦撹拌接合装置330とほぼ同様の構成を示し、同一の構成については、同じ参照符号を示し、説明を省略する。摩擦撹拌接合装置530は、図15に示す摩擦撹拌接合装置330に対して支持板518の構成が異なり、それ以外の構成は同一である。同一部分については、説明を省略し同一の参照符号を付す。
【0102】
支持板518は、伸縮自在に形成され、一方の回転子331aを支持する第1支持部518aと他方の回転子331bを支持する第2支持部518bとを有する。第1支持部518aおよび第2支持部518bは、支持板518が伸長することによって、第1支持部518aと第2支持部518bとが離反し、2つの回転子331a,331bの間の距離が大きくなる。また枝時板518が縮退することによって、第1支持部518aと第2支持部518bとが近接し、2つの回転子331a,331bの間の距離が小さくなる。このように支持板518が伸縮することによって、2つの回転子331a,331bの距離を変化させることができる。これによって図17に示す接合部分338A,338Bの中心からの距離を変更することができる。
【0103】
図20は、本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置430を示す斜視図であり、図21は、摩擦撹拌接合装置430の動作を簡略化して示す平面図である。摩擦撹拌接合装置430は、上述する摩擦撹拌接合装置330とほぼ同様の構成を示し、同一の構成については、同じ参照符号を示し、説明を省略する。摩擦撹拌接合装置430は、図15に示す摩擦撹拌接合装置330に対して支持板418および支持板418を角変位させる角変位駆動手段436の構成が異なり、それ以外の構成は同一である。同一部分については、説明を省略し同一の参照符号を付す。
【0104】
支持板418は、一方の回転子331aを支持する第1支持部418aと他方の回転子331bを支持する第2支持部418bとを有する。第1支持部418aおよび第2支持部418bは、リンク状に形成され、第1支持部418aの一端部と第2支持部418bの一端部とが互いに各角変位自在に連結される。角変位駆動手段436は、第1支持部418aおよび第2支持部418bの少なくともいずれか一方を、中心軸線338まわりに角変位駆動させる。
【0105】
たとえば図21(1)および図21(2)に示すように、各回転子331a,331bを被接合物に回転接触させた状態で、角変位駆動手段436によって、中心軸線338まわりに第1支持部418aおよび第2支持部418bを周方向に互いに相反する方向、すなわち第1支持部418aを周方向一方438Aに第2支持部418bを周方向他方438Bにそれぞれ変位させることによって、各回転子331a,331bがそれぞれ被接合物から受ける反力F40,F41のうち、互いに反対方向に作用する成分の力F42,F43が打ち消される。これによってロボットアーム332が基台333を支持する力F44を小さくすることができる。
【0106】
上述する実施の形態は、本発明の例示に過ぎず発明の範囲内で構成を変更することができる。たとえば2つの回転子31a,31bの回転方向は、互いに同じ方向でも異なる方向でもいずれの方向でもよい。また進行方向は、直線方向でなくてもよく、各回転子31a,31bが曲線状のレールに沿って進行方向に移動してもよい。
【0107】
また各回転子31a,31bごとに、回転駆動、軸線方向および進行方向駆動するそれぞれの駆動手段を有してもよく、また各回転子31a,31bをまとめて回転駆動、軸線方向および進行方向駆動するそれぞれの駆動手段を有してもよい。また回転子31a,31bの数は、2つに限定されず、複数であればよく、また回転子31a,31bの進行方向38も、板力を打ち消しあう方向であれば翼に限定されない。
【0108】
またたとえば摩擦撹拌装置以外に、ロボットアームによって加工工具を支持し、被加工物から加工工具に反力を受ける装置において、本発明を用いることができる。すなわち、ロボットアームに設けられる基台と、複数の加工工具と、加工工具が被加工物から受ける反力を打ち消し合うように加工工具を変位駆動する駆動手段とを有することによって、加工工具が、加工工具の移動方向に対して反対方向に被接合物から反力を受けた場合であっても、基台において、各加工工具を介して被接合物から与えられる複数の反力が互いに打ち消されて、基台を支持するロボットアームが基台から受ける力を、小さくすることができる。これによってロボットアームを用いて、被接合物の加工を良好に行うことができる。たとえば加工装置として、ドリルおよびフライスなど加工工具を有する切削装置であってもよく、また他の切削以外の装置であってもよい。
【0109】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、連続摩擦撹拌接合時に被接合物から受ける反力が打ち消されるので、ロボットアームが基台から受ける力を小さくすることができる。これによって剛性が小さいロボットアームであっても、十分に基台を支持することができ、連続摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。したがって汎用ロボットに設けられるロボットアームを用いて連続摩擦撹拌接合を行うことができ、設備投資を低減することができる。またロボットアームを用いることによって、従来のテーブル型の摩擦撹拌接合装置に比べて、複雑な形状の被接合物であっても連続摩擦撹拌接合を行うことができ、生産コストを低下させることができる。
【0110】
また請求項2記載の本発明によれば、固定部材とロボットアームによって基台を支持することによって、基台から受ける力を固定部材とロボットアームとで分割することができ、ロボットアームが基台から受ける力をより小さくすることができる。これによって、剛性が小さいロボットアームであっても、十分に基台を支持することができる。また確実に基台を支持することができ、被接合物からの各反力にばらつきがある場合であっても、安定して連続摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0111】
請求項3記載の本発明によれば、固定部材とロボットアームによって基台を支持することによって、基台から受ける力を固定部材とロボットアームとで分割することができ、ロボットアームが基台から受ける力を小さくすることができる。これによって、剛性が小さいロボットアームであっても、十分に基台を支持することができる。また確実に基台を支持することができる。
【0112】
また請求項4記載の本発明によれば、ロボットアームと被接合物とによって基台を支持することによって、基台から受ける軸線方向の反力を被接合物とロボットアームとで分割することができ、ロボットアームが基台から受ける力を小さくすることができる。これによって、剛性が小さいロボットアームであっても、十分に基台を支持することができる。また確実に基台を支持することができる。
【0113】
また請求項5記載の本発明によればロボットアームは、3軸方向に少なくとも変位駆動されるので、被接合物が立体的な形状である場合、複雑な形状である場合および曲面形状を有する場合であっても、ロボットアームを変位させて摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0114】
請求項6記載の本発明によれば、被接合物の加工時に被接合物から受ける反力が打ち消されるので、ロボットアームが基台から受ける力を小さくすることができる。これによって剛性が小さいロボットアームであっても、十分に基台を支持することができ、被接合物の加工を良好に行うことができる。したがって汎用ロボットに設けられるロボットアームを用いて被接合物の加工を行うことができ、設備投資を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である摩擦撹拌接合装置30の構成を示す斜視図である。
【図2】摩擦撹拌接合装置30の構成を示す側面図である。
【図3】摩擦撹拌接合装置30の構成を示すブロック図である。
【図4】摩擦撹拌接合を行う摩擦撹拌接合装置30の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】摩擦撹拌接合を行う摩擦撹拌接合装置30の一部を示す断面図である。
【図6】本発明の摩擦撹拌接合装置30と比較例の摩擦撹拌接合装置130を簡略化して示す断面図である。
【図7】摩擦撹拌接合装置30の動作を説明するための断面図である。
【図8】摩擦撹拌接合装置30の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置230の構成一部を示す断面図である。
【図10】摩擦撹拌接合装置230を示す側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置730を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置830を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置630を示す斜視図である。
【図14】摩擦撹拌接合装置630を簡略化して示す正面図である。
【図15】さらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置330の構成を示す斜視図である。
【図16】回転駆動手段335を示す断面図である。
【図17】被接合物351に形成される接合部分を示す斜視図である。
【図18】本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置530を示す斜視図である。
【図19】摩擦撹拌接合装置530の動作を簡略化して示す平面図である。
【図20】本発明のさらに他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置430を示す斜視図である。
【図21】摩擦撹拌接合装置430の動作を簡略化して示す平面図である。
【図22】従来の摩擦撹拌接合装置1を示す斜視図である。
【図23】被接合部材2,3の形状が複雑な場合の摩擦撹拌接合装置を示す図である。
【符号の説明】
30,230,330,430,530,630,730 摩擦撹拌接合装置
31a,31b,331a,331b 回転子
32 ロボットアーム
33,333 基台
34a,34b,334a,334b 回転子の軸線
35a,35b,335 回転駆動手段
36 進行方向駆動手段
38 進行方向
39 軸線方向
40a,40b,340 軸線方向駆動手段
43 受け台
44 押付け手段
51 被接合物
336 角変位手段
338 中心軸線

Claims (6)

  1. ロボットアームに設けられる基台と、
    回転軸線まわりに回転自在にかつ回転軸線に交差する方向へ変位自在に、基台に設けられる複数の回転子と、
    各回転子を回転軸線まわりに回転駆動する回転駆動手段と、
    各回転子がその変位によって被接合物から受ける各反力が、相互に打ち消し合うように、各回転子を変位駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
  2. 基台に連結され、固定位置に設けられる部材によって支持される支持手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の摩擦撹拌接合装置。
  3. ロボットアームに設けられる基台と、
    回転軸線まわりに回転自在にかつ回転軸線に交差する方向へ変位自在に、基台に設けられる回転子と、
    基台に設けられ、回転子を回転軸線まわりに回転駆動するとともに、前記回転軸線に交差する方向へ変位駆動する駆動手段と、
    基台に連結され、固定位置に設けられる固定部材によって支持される支持手段とを含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
  4. 回転子は、回転軸線方向へ変位自在に基台に設けられ、
    支持手段は、被接合物に回転子と反対側から当接され、被接合物を支持する受け台を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦撹拌接合装置。
  5. ロボットアームは、互いに直交する3軸方向へ少なくとも変位駆動されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の摩擦撹拌接合装置。
  6. ロボットアームに設けられる基台と、
    予め定める方向へ変位自在に、基台に設けられる複数の加工工具と、
    各加工工具がその変位によって被加工物から受ける各反力が、相互に打ち消し合うように、各加工工具を変位駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする加工装置。
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