JP6408189B1 - 冶具 - Google Patents

冶具 Download PDF

Info

Publication number
JP6408189B1
JP6408189B1 JP2018503694A JP2018503694A JP6408189B1 JP 6408189 B1 JP6408189 B1 JP 6408189B1 JP 2018503694 A JP2018503694 A JP 2018503694A JP 2018503694 A JP2018503694 A JP 2018503694A JP 6408189 B1 JP6408189 B1 JP 6408189B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular position
rotation axis
drive unit
displacement means
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018503694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019106767A1 (ja
Inventor
清和 斎藤
清和 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iriso Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Iriso Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iriso Seimitsu Co Ltd filed Critical Iriso Seimitsu Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6408189B1 publication Critical patent/JP6408189B1/ja
Publication of JPWO2019106767A1 publication Critical patent/JPWO2019106767A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B3/00General-purpose turning-machines or devices, e.g. centre lathes with feed rod and lead screw; Sets of turning-machines
    • B23B3/30Turning-machines with two or more working-spindles, e.g. in fixed arrangement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/34Chucks with means enabling the workpiece to be reversed or tilted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/02Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine for mounting on a work-table, tool-slide, or analogous part
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/02Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine for mounting on a work-table, tool-slide, or analogous part
    • B23Q3/04Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine for mounting on a work-table, tool-slide, or analogous part adjustable in inclination
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/12Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine for securing to a spindle in general

Abstract

より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できるようにする。
冶具は、第1の素材を第1の回転軸における角度位置に変位させる第1の角度位置変位手段と、第1の角度位置変位手段を、第2の回転軸における角度位置に変位させる第2の角度位置変位手段と、第2の素材を第3の回転軸における角度位置に変位させる第3の角度位置変位手段と、第3の角度位置変位手段を、第4の回転軸における角度位置に変位させる第4の角度位置変位手段と、第4の角度位置変位手段を、第2の回転軸と第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させる直線位置変位手段とを含む。第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、第1の角度位置変位手段乃至第4の角度位置変位手段が配置されている。

Description

本発明は冶具に関し、特に、切削加工に用いられる冶具に関する。
近年、いわゆる5軸のNC工作機械(Numerically Controlled Machine Tools)が普及し、より複雑な形状にワークを形成することができるようになってきた。ここで、ワークとは、加工対象物である。
従来、保持部材が、ワークが削り出される母材を保持し、支持部材が、保持部材によって保持されている母材からワークを切削するときであって、ワークとして形成されている被支持面に対向する被押圧面を切削するとき、被支持面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に成形されている支持面をワークの被支持面に当接させることで、ワークを支持し、略直線上に保持部材と支持部材とが対向するように設けられているものもある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−91138号公報
しかしながら、5軸のNC工作機械を使いこなすことは難しく、3軸のNC工作機械が用いられていることも多い。3軸のNC工作機械では、複雑な形状にワークを形成することは難しい。
また、5軸のNC工作機械が用いられている場合でも、ワークの全面を切削するには、冶具によりワークが保持される位置を変えたり、冶具を交換したりするなど、ワークの加工の手順を検討するには時間が必要である。また、切削の場面では、冶具によりワークが保持される位置を変えたり、冶具を交換したりすると、ワークの位置決めやこれに伴う主軸の座標設定に時間がかかる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できるようにするものである。
本発明の一側面の冶具は、切削加工に用いられる冶具であって、保持している第1の素材を第1の回転軸における角度位置に変位させる第1の角度位置変位手段と、第1の角度位置変位手段を、第1の回転軸に直交する第2の回転軸における角度位置に変位させる第2の角度位置変位手段と、保持している第2の素材を第3の回転軸における角度位置に変位させる第3の角度位置変位手段と、第3の角度位置変位手段を、第3の回転軸に直交する第4の回転軸であって、第2の回転軸に平行する第4の回転軸における角度位置に変位させる第4の角度位置変位手段と、第4の角度位置変位手段を、第2の回転軸と第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させる直線位置変位手段と、第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段、第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段を支え、第2の回転軸および第4の回転軸に平行する平面の底面が形成されている支持台とを含み、第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段および第4の角度位置変位手段が配置されている。
本発明の一側面の冶具においては、第1の角度位置変位手段によって、保持している第1の素材が第1の回転軸における角度位置に変位させられ、第2の角度位置変位手段によって、第1の角度位置変位手段が、第1の回転軸に直交する第2の回転軸における角度位置に変位させられるので、第1の素材の部分のうち、保持されている部分を除いた部分の面を工作機械の主軸側に向けることができるので、3軸の工作機械であっても、より複雑な形状のワークを切削加工できる。第3の角度位置変位手段によって、保持している第2の素材が第3の回転軸における角度位置に変位させられ、第4の角度位置変位手段によって、第3の角度位置変位手段が、第3の回転軸に直交する第4の回転軸であって、第2の回転軸に平行する第4の回転軸における角度位置に変位させられるので、第2の素材の部分のうち、保持されている部分を除いた部分の面を工作機械の主軸側に向けることができるので、第2の素材を生爪にすれば、加工された第1の素材の形状に対応した形状に生爪を形成することができる。また、直線位置変位手段によって、第4の角度位置変位手段が、第2の回転軸と第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させられ、さらに、第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段および第4の角度位置変位手段が配置されているので、第1の素材と第2の素材とを同軸の位置に配置でき、加工された第1の素材を生爪で簡単に把持できるので、把持された第1の素材を切断して、第1の素材の部分のうち、第1の角度位置変位手段で保持されていた側の面を切削加工でき、3軸の工作機械であっても、より複雑な形状のワークを切削加工できる。工作機械のテーブルに、より簡単に設置できるので、より簡単に、より短時間で、ワークを切削加工できる。このように、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
ワークが削り出される母材である第1の素材を生爪と挟み込んで保持する蓋を削り出すための第の素材を保持する加工台をさらに設けることができる。このようにすることで、第1の素材を生爪と蓋とで挟み込んで保持することができるので、より簡単に、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
生爪および蓋の面のうち、第1の素材に接する側の面の形状を、ワークとして形成されている第1の素材の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成することができる。このようにすることで、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段、第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段のそれぞれによる角度位置または直線上の位置の変位を制御する制御手段をさらに設けることができる。このようにすることで、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段、第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段のそれぞれを、モータのそれぞれにより駆動させ、制御手段を、モータのそれぞれを制御することにより、角度位置または直線上の位置の変位を制御させるようにすることができる。このようにすることで、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
以上のように、本発明によれば、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
冶具の使用の形態を示す図である。 冶具本体61の構成を説明する斜視図である。 冶具本体61の構成を説明する正面図である。 冶具本体61の構成を説明する上面図である。 冶具本体61の構成を説明する右側面図である。 ワーク161の例を示す図である。 素材171およびホルダ94の例を示す図である。 切削加工の手順を示すフローチャートである。 生爪を削り出すための素材181が切削加工されている状態の一例を示す図である。 蓋を削り出すための素材182が切削加工されている状態の一例を示す図である。 ホルダ94に保持されている素材171の上面が切削加工されている状態の一例を示す図である。 ホルダ94に保持されている素材171の側面の一部分が切削加工されている状態の一例を示す図である。 ホルダ94に保持されている素材171の側面の他の部分が切削加工されている状態の一例を示す図である。 ワーク161を削り出すための素材171と生爪201とが同軸に配置されている状態の一例を示す図である。 生爪201の凹部に素材171が嵌められた状態の一例を示す図である。 素材171を挟み込もうとするときの生爪201および蓋202を拡大して示す拡大図である。 生爪201および蓋202によって素材171を挟み込んでいる状態の一例を示す図である。 ホルダ94に保持されている素材171の部分と生爪201および蓋202に挟まれている素材171の部分とを切り離す切削加工がされている状態の一例を示す図である。 生爪201および蓋202に挟持されている素材171の面のうち、切り離された面側の切削加工の状態の一例を示す図である。 生爪201と蓋202とからワーク161が取り出される状態の一例を示す図である。 ワーク161を取り出すときの生爪201および蓋202を拡大して示す拡大図である。
以下、図1乃至図21を参照して、本発明の実施の形態の冶具を説明する。
図1は、冶具の使用の形態を示す図である。冶具51は、冶具の一例であり、NC工作機械11で使用される。例えば、NC工作機械11は、3軸のNC(Numerical Control)切削加工機である。NC工作機械11は、加工部21および操作表示部22を含む。NC工作機械11は、NC制御部を内蔵し、右手直交座標系の3次元空間である、いわゆるXYZ空間における加工部21の動作が制御される。加工部21は、テーブル31および主軸32を含み構成される。テーブル31は、ワークが削り出される母材である素材の位置を決める。この場合、テーブル31には、素材(母材)を保持した冶具51(後述する冶具本体61)が配置され、固定される。
NC工作機械11は、それぞれ座標軸である、X軸上の位置、Y軸上の位置、およびZ軸上の位置を指定して、テーブル31に対して主軸32を変位させる。ツールホルダ33は、エンドミルやドリルビットなどのツール34を保持する。ツールホルダ33は、主軸32に装着される。ツールホルダ33に装着されたツール34は、主軸32によって回転させられる。主軸32は、NC工作機械11が実行するNC加工プログラムにより、X軸、Y軸およびZ軸上の所望の位置に、テーブル31に対して変位させられるので、ツールホルダ33に装着されたツール34によって、素材が切削される。
操作表示部22は、動作を指示するための入力ボタンや主軸32の位置などNC工作機械11の各種の動作状態を表示させるためのLCD(Liquid Crystal Display)などからなる。
冶具51は、ワークが削り出される母材である素材を保持する。冶具51は、NC工作機械11による切削の動作に対応して、保持している素材の姿勢を変える。冶具51は、冶具本体61、制御部62および操作表示部63からなる。冶具本体61は、テーブル31に配置され、固定される。冶具本体61は、ワークが削り出される母材である素材を保持し、変位させる。また、冶具本体61は、生爪が削り出される素材を保持し、変位させる。生爪は、ワークが削り出される母材である素材を支持する。例えば、ワークが削り出される母材である素材または生爪が削り出される素材は、金属、樹脂、若しくはセラミックスまたはこれらを含む複合素材など、切削加工できる素材からなる。
制御部62は、制御手段の一例であり、サーボ制御回路やインバータおよび演算処理装置などからなり、モータにより駆動される冶具本体61の動作を制御する。操作表示部63は、専用のタッチパネルディスプレイまたはタブレット型のコンピュータなどからなり、冶具本体61の動作を指示するための入力を取得して、制御部62に指示したり、冶具本体61の位置など冶具51の各種の動作状態を表示させたりする。
次に、図2乃至図5を参照して、冶具本体61の構成を説明する。図2乃至図5のそれぞれは、冶具本体61の構成を説明する斜視図、正面図、上面図および右側面図のそれぞれである。
図2において、加工が行われる3次元空間(直交座標空間)を表すX軸、Y軸、およびZ軸からなる座標軸で示される方向のうち、図2中の左上と右下とを結ぶ方向はX軸方向を示し、図2中の左下と右上とを結ぶ方向はY軸方向を示し、図2中の上下方向はZ軸方向を示す。なお、左上方向がX軸の正の方向であり、左下方向がY軸の正の方向であり、上方向がZ軸の正の方向である。なお、以下、Z軸の正の方向を上側、Z軸の負の方向を下側、Y軸の負の方向を奥側、Y軸の正の方向を手前側、X軸の正の方向を左側、X軸の負の方向を右側とも称する。また、図2以降の図においても、同様に、X軸、Y軸、およびZ軸を示す。なお、X軸の方向を左右方向とも称し、Y軸の方向を前後方向とも称し、Z軸の方向を上下方向とも称する。
冶具本体61は、支持台80、素材変位部83および生爪変位部84を含む。支持台80は、支持台の一例であり、素材変位部83および生爪変位部84を支える。支持台80は、金属で形成されている。支持台80は、正面側または上面側から見ると、四角状に、また、左側面側から見ると、L字状に形成されている。支持台80の底面は、平面に形成されている。
支持台80は、底板81および支持板82からなる。底板81および支持板82は、それぞれ、平板状に形成されている。底板81の底面は、平面状に形成されている。支持板82は、底板81の表面に対して、支持板82の表面および裏面が直交するように、底板81の奥側に配置されている。すなわち、底板81および支持板82は、左側面側から見ると、L字状に接続されている。底板81および支持板82は、ボルト止め、溶接、圧入または接着などにより相互に接続されている。なお、支持台80は、削り出すなど、一体に形成することもできる。
素材変位部83は、ワークが削り出される母材である素材を保持し、変位させる。素材変位部83は、駆動部91、駆動部92、チャック93およびホルダ94を含む。駆動部91は、第2の角度位置変位手段の一例であり、サーボモータ、ステッピングモータまたはパルスモータなどのモータ、エンコーダ、レゾルバまたはポテンショメータなどの角度位置検出器、回転軸を止めるブレーキおよび減速機などからなる。駆動部91は、支持板82に固定されている。駆動部91は、制御部62の制御により、駆動部92を回転させるように駆動する。すなわち、駆動部91は、Y軸方向を回転軸として、駆動部92を所定の角度位置に変位させる。駆動部91は、駆動部92を所望の角度位置に保持する。例えば、駆動部91は、チャック93がX軸に平行になるように右側に向く位置から、チャック93がX軸に平行になるように左側に向く位置まで、180度の角度範囲で、駆動部92を変位させる。
駆動部92は、第1の角度位置変位手段の一例であり、サーボモータ、ステッピングモータまたはパルスモータなどのモータ、エンコーダ、レゾルバまたはポテンショメータなどの角度位置検出器、回転軸を止めるブレーキおよび減速機などからなる。駆動部92は、駆動部91の回転軸とともに回転するように駆動部91の回転軸に固定されている。駆動部92は、制御部62の制御により、チャック93を回転させるように駆動する。すなわち、駆動部92は、Y軸に直交する向きの軸を回転軸として、チャック93を所定の角度位置に変位させる。言い換えると、駆動部92は、X軸およびZ軸で規定される平面上の直線に平行の軸を回転軸として、チャック93を所定の角度位置に変位させる。駆動部92は、チャック93を所望の角度位置に保持する。例えば、駆動部92は、360度の角度範囲で、チャック93を変位させる。
チャック93は、ホルダ94を挟みこんで、固定する。チャック93は、円筒状に形成されている。チャック93の側面には止めネジが設けられている。チャック93は、チャック93にホルダ94が挿入されて、止めネジがねじ込まれることにより、ホルダ94を挟み込んで、固定する。チャック93は、駆動部92の回転軸に同軸に設けられている。チャック93に挟まれたホルダ94は、駆動部92の回転軸に同軸に固定される。すなわち、駆動部92の回転軸、チャック93の回転軸およびホルダ94の回転軸は、一致し、1つの直線上にある。
ホルダ94は、円筒状に形成され、挿入された素材を挟み固定する。ホルダ94の側面には、複数のスリットが形成されている。ホルダ94は、素材が挿入された状態で、チャック93に挟まれて、固定されると、チャック93によってホルダ94の外周が絞め込まれるので、スリットが狭まって、内周側が狭くなり、挿入された素材を挟み固定する。
生爪変位部84は、ワークが削り出される母材である素材を支持する生爪が削り出される素材を保持し、変位させる。生爪変位部84は、駆動部101、駆動部102、チャック103、ホルダ104および駆動部105を含む。駆動部101は、第4の角度位置変位手段の一例であり、サーボモータ、ステッピングモータまたはパルスモータなどのモータ、エンコーダ、レゾルバまたはポテンショメータなどの角度位置検出器、回転軸を止めるブレーキおよび減速機などからなる。駆動部101は、駆動部105によって変位可能に支えられている。駆動部101は、制御部62の制御により、駆動部102を回転させるように駆動する。すなわち、駆動部101は、Y軸方向を回転軸として、駆動部102を所定の角度位置に変位させる。言い換えると、駆動部101は、駆動部91の回転軸と平行の回転軸で、駆動部102を所定の角度位置に変位させる。駆動部101は、駆動部102を所望の角度位置に保持する。例えば、駆動部101は、チャック103がX軸に平行になるように右側に向く位置から、チャック103がX軸に平行になるように左側に向く位置まで、180度の角度範囲で、駆動部102を変位させる。
駆動部102は、第3の角度位置変位手段の一例であり、サーボモータ、ステッピングモータまたはパルスモータなどのモータ、エンコーダ、レゾルバまたはポテンショメータなどの角度位置検出器、回転軸を止めるブレーキおよび減速機などからなる。駆動部102は、駆動部101の回転軸とともに回転するように駆動部101の回転軸に固定されている。駆動部102は、制御部62の制御により、チャック103を回転させるように駆動する。すなわち、駆動部102は、Y軸に直交する向きの軸を回転軸として、チャック103を所定の角度位置に変位させる。言い換えると、駆動部102は、X軸およびZ軸で規定される平面上の直線に平行の軸を回転軸として、チャック103を所定の角度位置に変位させる。駆動部102は、チャック103を所望の角度位置に保持する。例えば、駆動部102は、360度の角度範囲で、チャック103を変位させる。
チャック103は、ホルダ104を挟みこんで、固定する。チャック103は、円筒状に形成されている。チャック103の側面には止めネジが設けられている。チャック103は、チャック103にホルダ104が挿入されて、止めネジがねじ込まれることにより、ホルダ104を挟み込んで、固定する。チャック103は、駆動部102の回転軸に同軸に設けられている。チャック103に挟まれたホルダ104は、駆動部102の回転軸に同軸に固定される。すなわち、駆動部102の回転軸、チャック103の回転軸およびホルダ104の回転軸は、一致し、1つの直線上にある。
ホルダ104は、円筒状に形成され、挿入された素材を挟み固定する。ホルダ104の側面には、複数のスリットが形成されている。ホルダ104は、素材が挿入された状態で、チャック103に挟まれて、固定されると、チャック103によってホルダ104の外周が絞め込まれるので、スリットが狭まって、内周側が狭くなり、挿入された素材を挟み固定する。
駆動部105は、直線位置変位手段の一例であり、左右方向に直線的に駆動部101を変位させるように駆動する。駆動部105は、支持板82に固定されている。駆動部105は、駆動部101を変位可能に支える。すなわち、駆動部105は、制御部62の制御により、X軸方向に平行する向きの直線上の位置に駆動部101を変位させる。駆動部105は、駆動モータ111、ボールねじ112および直動ガイド113を含む。駆動モータ111は、サーボモータ、ステッピングモータまたはパルスモータなどのモータ、エンコーダ、レゾルバまたはポテンショメータなどの角度位置検出器、回転軸を止めるブレーキおよび減速機などからなり、制御部62の制御により、回転軸の回転の駆動力をボールねじ112に伝達する。ボールねじ112は、駆動モータ111によって回転させられると、回転の向きと回転の角度とに応じて、駆動部101を左方向または右方向に変位させる。直動ガイド113は、X軸方向に平行する向きの直線の方向に駆動部105の動きを案内する。例えば、駆動部105は、チャック93がX軸に平行になるように左側に向く位置に駆動部92が配置され、チャック103がX軸に平行になるように右側に向く位置に駆動部102が配置されている場合、ホルダ94とホルダ104とが所定の距離(例えば、1mm)になるまで、右側に駆動部101を変位させる。また、例えば、駆動部105は、チャック103がX軸に平行になるように左側に向く位置に駆動部102が配置されている場合、チャック103の先端が所定の長さ(例えば、10mm)だけ支持板82の左側面から突出する位置まで、左側に駆動部101を変位させる。
ここで、駆動部91の回転軸、駆動部92の回転軸、駆動部101の回転軸および駆動部102の回転軸の位置関係について説明する。図3乃至図5において、駆動部91の回転軸は、一点鎖線a1-a1’で表される。図3乃至図5において、駆動部92の回転軸は、一点鎖線b1-b1’で表される。図3乃至図5において、駆動部101の回転軸は、一点鎖線a2-a2’で表される。図3乃至図5において、駆動部102の回転軸は、一点鎖線b2-b2’で表される。
駆動部91の回転軸と駆動部92の回転軸とは、直交している。駆動部101の回転軸と駆動部102の回転軸とは、直交している。また、駆動部91の回転軸と駆動部101の回転軸とは、平行である。
駆動部91の回転軸と駆動部92の回転軸との交点を交点p1で表し、駆動部101の回転軸と駆動部102の回転軸との交点を交点p2で表すと、交点p1と交点p2とを結ぶ直線c-c’は、駆動部91の回転軸と駆動部101の回転軸とに直交する。また、駆動部105は、直線c-c’に平行する直線状の軸上で、駆動部101の位置を変位させる。
このようにすることで、駆動部91が、チャック93がX軸に平行になるように左側に向く位置に駆動部92を変位させ、駆動部101が、チャック103がX軸に平行になるように右側に向く位置に、駆動部102を変位させると、駆動部92の回転軸と駆動部102の回転軸とは、直線c-c’と一致することになる。すなわち、この場合、駆動部92の回転軸と駆動部102の回転軸とは、同軸に配置される。言い換えると、この場合、駆動部92の回転軸と駆動部102の回転軸とは、一致し、1つの直線上に配置される。詳細は後述するが、これにより、ワークが削り出される母材である素材の位置と生爪の位置とを合わせることが容易になる。
なお、底板81の底面は、駆動部91の回転軸および駆動部101の回転軸に平行する平面状に形成されている。このようにすることで、冶具本体61がテーブル31に配置された場合、駆動部91の回転軸および駆動部101の回転軸の方向を、NC工作機械11のXYZ空間におけるX軸およびY軸で規定される平面に対して平行にすることができる。
また、支持台80の支持板82の右上には、加工台131が配置されている。加工台131は、ホルダ94で挟み固定されている素材を生爪と挟み込んで保持する蓋を削り出すための素材を保持する。例えば、蓋を削り出すための素材は、金属、樹脂、若しくはセラミックスまたはこれらを含む複合素材など、切削加工できる素材からなる。加工台131の上面141は、底板81の底面と平行に形成されている。加工台131の上面141には、留具142−1および142−2並びに位置決めピン143−1乃至143−3が設けられている。留具142−1および142−2は、それぞれ、L字状に形成され、加工台131の上面141との間で挟み込んで素材を固定する。位置決めピン143−1乃至143−3は、素材と当接することで、素材の位置を決める。
このように、駆動部92は、保持している素材であって、ワークが削り出される母材である素材を一点鎖線b1-b1’で表される回転軸における角度位置に変位させる。駆動部91は、駆動部92を、一点鎖線b1-b1’で表される回転軸に直交する一点鎖線a1-a1’で表される回転軸における角度位置に変位させる。駆動部102は、保持している素材であって、生爪が削り出される素材を一点鎖線b2-b2’で表される回転軸における角度位置に変位させる。駆動部101は、駆動部102を、一点鎖線b2-b2’で表される回転軸に直交する一点鎖線a2-a2’で表される回転軸であって、一点鎖線a1-a1’で表される回転軸に平行する一点鎖線a2-a2’で表される回転軸における角度位置に変位させる。駆動部105は、駆動部101を、一点鎖線a1-a1’で表される回転軸と一点鎖線a2-a2’で表される回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させる。一点鎖線b1-b1’で表される回転軸および一点鎖線a1-a1’で表される回転軸の交点である交点p1と一点鎖線b2-b2’で表される回転軸および一点鎖線a2-a2’で表される回転軸の交点である交点p2とが、一点鎖線a1-a1’で表される回転軸および一点鎖線a2-a2’で表される回転軸に直交する直線c-c’上に位置するように、駆動部92、駆動部91、駆動部102および駆動部101が配置されている。
次に、冶具51を用いた切削加工について説明する。以下、図6に示される、立方体状のワーク161を切削する場合を例に説明する。また、図7に示される、円柱状の素材171からワーク161を切削する場合を例に説明する。素材171は、第1の素材の一例である。素材171は、切削加工される円柱状の部分と、切削加工される部分に比較して径の小さい円柱状の部分であって、ホルダ94に挿入される部分とからなる。素材171は、径の小さい円柱状の部分がホルダ94に挿入されることで、ホルダ94に保持される。なお、生爪を削り出すための素材も素材171と同様に形成される。生爪を削り出すための素材の切削加工される円柱状の部分は、素材171の切削加工される円柱状の部分に比較して、長く(円柱の高さ方向が長く)形成されている。なお、以下、円柱状の素材171の底面のうち、ホルダ94に対向する側の底面を単に上面と称し、円柱状の素材171の側面を単に横面と称する。
図8は、NC工作機械11のテーブル31に冶具本体61が装着されている冶具51を用いた切削加工の手順を示すフローチャートである。また、図9乃至図21は、冶具51を用いた切削加工の手順のそれぞれにおける冶具本体61の状態の一例を示す図である。なお、図9乃至図21には、NC工作機械11として、ツールホルダ33およびツール34のみを示し、主軸32およびテーブル31を含む加工部21の他の部分並びに操作表示部22の記載は省略する。
以下、図8のフローチャートに示される手順を図9乃至図21を参照しながら説明する。
ステップS11において、ワーク161が削り出される素材171、生爪が削り出される素材181および蓋が削り出される素材182のそれぞれが冶具本体61に装着される。素材181は、第2の素材の一例である。また、素材182は、第3の素材の一例である。すなわち、図9に示されるように、NC工作機械11のオペレータである作業者は、ワーク161が削り出される素材171をホルダ94に挿入して、装着する。作業者は、素材171が装着されているホルダ94を、チャック93に挿入して、止めネジをねじ込んでチャック93に装着する。また、作業者は、生爪が削り出される素材181をホルダ104に挿入して、装着する。作業者は、素材181が装着されているホルダ104を、チャック103に挿入して、止めネジをねじ込んでチャック103に装着する。さらに、作業者は、素材171を生爪と挟み込んで保持する蓋が削り出される素材182を加工台131に装着する。すなわち、素材182は、位置決めピン143−1乃至143−3に当接した状態で、加工台131の上面141に載置される。そして、素材182は、留具142−1および142−2がねじ止めされることで、留具142−1および142−2と加工台131の上面141との間で挟み込まれて固定される。
ステップS12において、生爪が切削加工される。図9は、生爪を削り出すための素材181が切削加工されている状態の一例を示す図である。
より詳細には、素材181を保持している生爪変位部84の駆動部101は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック103の回転軸がX軸に平行になり、チャック103が右側を向く位置に、駆動部102を変位させる。素材171を保持している素材変位部83の駆動部91は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック93の回転軸がZ軸に平行になり、チャック93が上を向く位置に、駆動部92を変位させる。これにより、素材変位部83とツールホルダ33およびツール34とが干渉しにくくなる。この状態で、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、ホルダ104に保持されている素材181を切削し、これにより、図10に示されるように、生爪201が形成される。すなわち、生爪201の先端側には、ワーク161が嵌って、ワーク161を支えられるように、ワーク161の形状に対応した、立方体の凹状の部分(以下、凹部と称する。)が形成される。このように、素材181が切削されて、形成される生爪201の所定の面(例えば、図9中の上向きの面)の形状は、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成される。
ステップS13において、蓋が切削加工される。図10は、蓋を削り出すための素材182が切削加工されている状態の一例を示す図である。
図10に示されるように、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、加工台131に保持されている素材182を切削加工して、図11に示されるように、素材171を生爪201と挟み込んで保持する蓋202を形成する。蓋202の先端側には、ワーク161が嵌って、ワーク161を押さえられるように、ワーク161の形状に対応した、立方体の凹状の部分(以下、凹部と称する。)が形成される。このように、素材182が切削されて、形成される蓋202の所定の面(例えば、図11中の上向きの面)の形状は、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成される。
ステップS14において、ワーク161が削り出される素材171の部分のうち、ホルダ94から出ている部分が切削加工される。図11は、ホルダ94に保持されている素材171の上面が切削加工されている状態の一例を示す図である。図12は、ホルダ94に保持されている素材171の側面の一部分が切削加工されている状態の一例を示す図である。図13は、ホルダ94に保持されている素材171の側面の他の部分が切削加工されている状態の一例を示す図である。
図11に示されるように、生爪201を保持している生爪変位部84の駆動部101は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック103の回転軸がZ軸に平行になり、チャック103が上を向く位置に、駆動部102を変位させる。これにより、生爪変位部84とツールホルダ33およびツール34とが干渉しにくくなる。この状態で、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、ホルダ94に保持されている素材171の上面を切削する。
次に、図12に示されるように、素材171を保持している素材変位部83の駆動部91は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック93の回転軸がX軸に平行になり、チャック93が左側を向く位置に、駆動部92を変位させる。この状態で、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、ホルダ94に保持されている素材171の横面のうち、上側を向いている面を切削する。
そして、図13に示されるように、素材171を保持している素材変位部83の駆動部92は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック93をX軸に沿って左手回り(左側から見て時計回り)に90度回転させる。この状態で、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、ホルダ94に保持されている素材171の横面のうち、上側を向いている面を切削する。すなわち、素材171の横面の部分のうち、図12を参照した説明で加工された横面の部分に対して、左側から見て時計回りに90度回転させられた横面の部分が切削されることになる。
図12および図13で説明された手順が繰り返されて、素材171の横面の全周が切削される。すなわち、駆動部92が、さらに、チャック93をX軸に沿って左手回りに90度回転させて、NC工作機械11が、ホルダ94に保持されている素材171の横面のうち、上側を向いている面を切削する手順が繰り返されることで、素材171の横面の全周が切削される。
ステップS15において、ワーク161を削り出すための素材171と生爪201とが同軸に配置される。図14は、ワーク161を削り出すための素材171と生爪201とが同軸に配置されている状態の一例を示す図である。
素材171の上面および横面の全周の切削が完了すると、図14に示されるように、操作表示部22への作業者の操作に応じて、ツールホルダ33およびツール34は上側に退避させられる。生爪201を保持している生爪変位部84の駆動部101は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック103の回転軸がX軸に平行になり、チャック103が右側を向く位置に、駆動部102を変位させる。チャック93の回転軸がX軸に平行になり、チャック93が左側を向く位置に、駆動部92が変位させられているので、駆動部92の回転軸と駆動部102の回転軸とは、直線c-c’と一致して、駆動部92の回転軸および駆動部102の回転軸が同軸に配置される。従って、チャック93およびチャック103は、向かい合って同軸に配置される。すなわち、ワーク161を削り出すための素材171と生爪201とが同軸に配置されることになる。素材171と生爪201とが一直線上に配置されるとも言える。
ステップS16において、生爪201の凹部にワーク161を削り出すための素材171が嵌められる。図15は、生爪201の凹部に素材171が嵌められた状態の一例を示す図である。
駆動部105は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、X軸方向に平行する向きの直線上で、所定の距離だけ右方向に直線的に駆動部101を変位させる。すると、図15に示されるように、生爪201の凹部にホルダ94に保持されている素材171が嵌まり込む。言い換えると、生爪201が、ホルダ94に保持されている素材171の下側に入り込んで、素材171を支持する。
ステップS17において、素材171を挟み込むように生爪201に蓋202が取り付けられる。図16は、素材171を挟み込もうとするときの生爪201および蓋202を拡大して示す拡大図である。図17は、生爪201および蓋202によって素材171を挟み込んでいる状態の一例を示す図である。
作業者は、素材182が切削加工されて形成された蓋202を加工台131から取り外して、図16に示されるように、蓋202を生爪201に被せて、蓋202を生爪201にボルトなどで固定する。なお、生爪201および蓋202には、相互に位置決めをするためのピンや穴が設けられている。
上述のように、ワーク161が削り出される素材171の部分のうち、ホルダ94から出ている部分は、ワーク161としての形状が形成されている。また、生爪201の先端側には、ワーク161が嵌って、ワーク161を支えられるように、ワーク161の形状に対応した、立方体の凹状の凹部が形成されている。すなわち、生爪201の所定の面(例えば、図9中の上向きの面)の形状は、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成される。さらに、蓋202の先端側には、ワーク161が嵌って、ワーク161を押さえられるように、ワーク161の形状に対応した、立方体の凹状の凹部が形成されている。すなわち、蓋202の所定の面(例えば、図11中の上向きの面)の形状は、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成される。従って、素材171の部分のうち、ホルダ94から出ている部分に、下側から生爪201で支えて、蓋202を上側から被せると、ワーク161として削り出されている素材171の部分が生爪201の凹部と蓋202の凹部とに嵌まり込み、生爪201および蓋202が素材171を挟み込んで挟持する。
このように、図17に示されるように、ホルダ94に保持されている素材171は、生爪201および蓋202にも挟持されて、保持される。
ステップS18において、ホルダ94に保持されている素材171の部分と生爪201および蓋202に挟持されている素材171の部分とが切り離される。図18は、ホルダ94に保持されている素材171の部分と生爪201および蓋202に挟まれている素材171の部分とを切り離す切削加工がされている状態の一例を示す図である。
図18に示されるように、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、素材171の部分のうち、生爪201および蓋202に挟持されている部分とホルダ94に保持されている部分との間の部分を切削することで、素材171を生爪201および蓋202と保持されている部分とホルダ94に保持されている部分とに切り離す。
ステップS19において、生爪201および蓋202に挟持されている素材171の面のうち、切り離された面側が切削加工される。図19は、生爪201および蓋202に挟持されている素材171の面のうち、切り離された面側の切削加工の状態の一例を示す図である。
図19に示されるように、生爪201および蓋202で素材171を挟持している素材変位部84の駆動部101は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック103の回転軸がZ軸に平行になり、チャック103が上を向く位置に、駆動部102を変位させる。この状態で、NC工作機械11は、操作表示部22への作業者の操作に応じて、生爪201および蓋202で保持されている素材171の面を切削する。このとき、切削される素材171の面は、切離されて形成された面である。言い換えると、このとき、切削される素材171の面は、素材171の上面に対向する面である。このように、素材171の周囲の面の全体が切削されて、ワーク161が形成される。
ステップS20において、生爪201と蓋202とからワーク161が取り出されて、切削加工は終了する。図20は、生爪201と蓋202とからワーク161が取り出される状態の一例を示す図である。図21は、ワーク161を取り出すときの生爪201および蓋202を拡大して示す拡大図である。
図20に示されるように、生爪201および蓋202でワーク161を保持している素材変位部84の駆動部101は、操作表示部63への作業者の操作に応じて制御部62により制御され、チャック103の回転軸がX軸に平行になり、チャック103が左側を向く位置に、駆動部102を変位させる。この状態で、図21に示されるように、作業者は、蓋202を生爪201にとめているボルトを緩めて、蓋202を生爪201から取り外して、生爪201からワーク161を取り出す。
このように、切削加工に用いられる冶具51は、保持している素材171を第1の回転軸における角度位置に変位させる駆動部92と、駆動部92を、第1の回転軸に直交する第2の回転軸における角度位置に変位させる駆動部91と、保持している素材181を第3の回転軸における角度位置に変位させる駆動部102と、駆動部102を、第3の回転軸に直交する第4の回転軸であって、第2の回転軸に平行する第4の回転軸における角度位置に変位させる駆動部101と、駆動部101を、第2の回転軸と第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させる駆動部105とを含む。冶具51において、第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、駆動部92、駆動部91、駆動部102および駆動部101が配置されている。
駆動部92によって、保持している素材171が第1の回転軸における角度位置に変位させられ、駆動部91によって、駆動部92が、第1の回転軸に直交する第2の回転軸における角度位置に変位させられるので、素材171の部分のうち、保持されている部分を除いた部分の面をNC工作機械11の主軸32側に向けることができるので、3軸のNC工作機械11であっても、より複雑な形状のワークを切削加工できる。駆動部102によって、保持している素材181が第3の回転軸における角度位置に変位させられ、駆動部101によって、駆動部102が、第3の回転軸に直交する第4の回転軸であって、第2の回転軸に平行する第4の回転軸における角度位置に変位させられるので、素材181の部分のうち、保持されている部分を除いた部分の面をNC工作機械11の主軸32側に向けることができるので、素材181を生爪201にすれば、加工された素材171の形状に対応した形状に生爪201を形成することができる。また、駆動部105によって、駆動部101が、第2の回転軸と第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させられ、さらに、第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、駆動部92、駆動部91、駆動部102および駆動部101が配置されているので、素材171と素材181とを同軸の位置に配置でき、加工された素材171を生爪201で簡単に把持できるので、把持された素材171を切断して、素材171の部分のうち、駆動部92で保持されていた側の面を切削加工でき、3軸のNC工作機械11であっても、より複雑な形状のワーク161を切削加工できる。このように、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
駆動部92を、ワーク161が削り出される母材である素材171を変位させ、駆動部102を、素材171を支持する生爪201が削り出される素材181を変位させるようにすることができる。このようにすることで、加工された素材171を生爪201で簡単に把持でき、より簡単に、より複雑な形状のワーク161を切削加工できる。
素材171を生爪201と挟み込んで保持する蓋202を削り出すための素材182を保持する加工台131をさらに設けることができる。このようにすることで、素材171を生爪201と蓋202とで挟み込んで保持することができるので、より簡単に、より複雑な形状のワーク161を切削加工できる。
生爪201および蓋202の面のうち、素材171に接する側の面の形状を、ワーク161として形成されている素材171の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成することができる。このようにすることで、より複雑な形状のワーク161を切削加工できる。
駆動部92、駆動部91、駆動部102、駆動部101および駆動部105を支え、第2の回転軸および第4の回転軸に平行する平面の底面が形成されている支持台80をさらに設けることができる。このようにすることで、NC工作機械11のテーブル31に、より簡単に設置できるので、より簡単に、より短時間で、ワーク161を切削加工できる。
駆動部92、駆動部91、駆動部102、駆動部101および駆動部105のそれぞれによる角度位置または直線上の位置の変位を制御する制御部62をさらに設けることができる。このようにすることで、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
駆動部92、駆動部91、駆動部102、駆動部101および駆動部105のそれぞれを、モータのそれぞれにより駆動させ、制御部62を、モータのそれぞれを制御することにより、角度位置または直線上の位置の変位を制御させるようにすることができる。このようにすることで、より簡単に、より短時間で、より複雑な形状のワークを切削加工できる。
なお、ワーク161の形状は、立方体状であると説明したがこれに限らず、直方体、角柱や円柱などの柱体、角錐体や円錐体などの錐体、球体または楕円球体などでもよく、自由曲面で形成される形状とすることもできる。この場合、生爪201の所定の面の形状が、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成され、蓋202の所定の面の形状は、ワーク161の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成されるので、生爪201および蓋202は、確実に、ワーク161が削り出される素材171を挟持することができる。ワーク161が削り出される素材171が生爪201および蓋202によって挟持されているので、ワーク161が微小であっても、例えば、ミルなどのツール34で被押圧面が削がれる力や押される力などにより、素材171が歪むことがなく、また、素材171が振動することがなくなり、より精度良くワーク161を削り出すことができる。
また、生爪変位部84が、ワークが削り出される母材である素材171を支持する生爪201が削り出される素材181を保持し、変位させると説明したが、同じ形状のワーク161が切削加工される場合、生爪変位部84が、形成された生爪201を保持し、変位させるようにして、生爪201を繰り返し使用するようにしてもよい。また、この場合、形成された蓋202を繰り返し使用することができる。
なお、生爪201が削り出される素材181そのものを生爪と称することもある。
また、支持台80は、金属で形成されると説明したが、金属に限らず、樹脂、若しくはセラミックスまたはこれらを含む複合素材などから形成するようにしてもよい。
なお、チャック93およびチャック103のそれぞれが、素材171および素材181のそれぞれを直接挟み込んで固定するようにしてもよい。
また、素材変位部83が素材171を保持し、変位させ、生爪変位部84が素材181を保持し、変位させると説明したが、素材変位部83が素材181を保持し、変位させ、生爪変位部84が素材171を保持し、変位させるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
51 冶具, 61 冶具本体, 62 制御部, 63 操作表示部, 80 支持台, 81 底板, 82 支持板, 83 素材変位部, 84 生爪変位部, 91 駆動部, 92 駆動部, 93 チャック, 94 ホルダ, 101 駆動部, 102 駆動部, 103 チャック, 104 ホルダ, 105 駆動部, 161 ワーク, 171,181および182 素材, 201 生爪, 202 蓋

Claims (5)

  1. 切削加工に用いられる冶具において、
    保持している第1の素材を第1の回転軸における角度位置に変位させる第1の角度位置変位手段と、
    前記第1の角度位置変位手段を、前記第1の回転軸に直交する第2の回転軸における角度位置に変位させる第2の角度位置変位手段と、
    保持している第2の素材を第3の回転軸における角度位置に変位させる第3の角度位置変位手段と、
    前記第3の角度位置変位手段を、前記第3の回転軸に直交する第4の回転軸であって、前記第2の回転軸に平行する第4の回転軸における角度位置に変位させる第4の角度位置変位手段と、
    前記第4の角度位置変位手段を、前記第2の回転軸と前記第4の回転軸とに直交する向きの直線上の位置に変位させる直線位置変位手段と、
    前記第1の角度位置変位手段、前記第2の角度位置変位手段、前記第3の角度位置変位手段、前記第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段を支え、前記第2の回転軸および前記第4の回転軸に平行する平面の底面が形成されている支持台と
    を含み、
    前記第1の回転軸および第2の回転軸の第1の交点と第3の回転軸および第4の回転軸の第2の交点とが、第2の回転軸および第4の回転軸に直交する直線上に位置するように、第1の角度位置変位手段、第2の角度位置変位手段、第3の角度位置変位手段および第4の角度位置変位手段が配置されている
    冶具。
  2. 請求項1に記載の冶具において、
    ワークが削り出される母材である第1の素材を生爪と挟み込んで保持する蓋を削り出すための第の素材を保持する加工台をさらに含む
    冶具。
  3. 請求項2に記載の冶具において、
    前記生爪および前記蓋の面のうち、前記第1の素材に接する側の面の形状は、前記ワークとして形成されている前記第1の素材の面の形状の全部または一部を反転させた形状と略同一の形状に形成されている
    冶具。
  4. 請求項1に記載の冶具において、
    前記第1の角度位置変位手段、前記第2の角度位置変位手段、前記第3の角度位置変位手段、前記第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段のそれぞれによる角度位置または直線上の位置の変位を制御する制御手段をさらに含む
    冶具。
  5. 請求項4に記載の冶具において、
    前記第1の角度位置変位手段、前記第2の角度位置変位手段、前記第3の角度位置変位手段、前記第4の角度位置変位手段および直線位置変位手段のそれぞれは、モータのそれぞれにより駆動され、
    前記制御手段は、前記モータのそれぞれを制御することにより、角度位置または直線上の位置の変位を制御する
    冶具。
JP2018503694A 2017-11-29 2017-11-29 冶具 Active JP6408189B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/042904 WO2019106767A1 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 冶具

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018174885A Division JP2019098509A (ja) 2018-09-19 2018-09-19 Nc切削加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6408189B1 true JP6408189B1 (ja) 2018-10-17
JPWO2019106767A1 JPWO2019106767A1 (ja) 2019-12-12

Family

ID=63855195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018503694A Active JP6408189B1 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 冶具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6408189B1 (ja)
WO (1) WO2019106767A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254428A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Yamazaki Mazak Corp 立形工作機械及び立形工作機械の組み合わせ
JP2012020380A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Takeo Kobayashi 多面加工機
JP2013091138A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Iriso Seimitsu Co Ltd 切削加工に用いられる取付具、切削加工装置、および切削加工方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254428A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Yamazaki Mazak Corp 立形工作機械及び立形工作機械の組み合わせ
JP2012020380A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Takeo Kobayashi 多面加工機
JP2013091138A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Iriso Seimitsu Co Ltd 切削加工に用いられる取付具、切削加工装置、および切削加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019106767A1 (ja) 2019-06-06
JPWO2019106767A1 (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6774343B2 (ja) 工作機械
JP6217856B2 (ja) 工作機械及び加工方法
JP2008200798A (ja) 接触検知によるワークの基準位置設定機能を有する工作機械
JP2015178160A (ja) 工作機械の工具に対してワークを回転可能に支持する治具及び加工システム
WO2015129567A1 (ja) 工作機械
JP2017209770A (ja) ワーク加工方法、主軸角度補正装置及び複合旋盤
JP6638736B2 (ja) 工作機械及び切削方法
JP4700590B2 (ja) 横形マシンニングセンタ
JP6408189B1 (ja) 冶具
US20100257986A1 (en) Apparatus and method for robotic deburr and material removal
JP6765515B2 (ja) スクロール圧縮機の製造方法及び、スクロール圧縮機用の工作機械
JP5850527B2 (ja) 切削加工に用いられる取付具、切削加工装置、および切削加工方法
JP2019098509A (ja) Nc切削加工機
KR102542884B1 (ko) 공구보유장치 및 공작기계
JP2006035348A (ja) Ncマルチスピンドル複合機
JP2007230079A (ja) 硬脆性無機材料加工方法及びその加工装置
JP2020037153A (ja) 反転ユニットおよび加工装置
JP7349824B2 (ja) 工作機械の操作盤支持構造
JP6587842B2 (ja) 曲面切削装置
JP2019121290A (ja) 切削装置及びその制御方法
WO2024060103A1 (zh) 数控机床
JP5978120B2 (ja) 加工装置
JP6714020B2 (ja) 芯出し用治具および芯出し方法
KR20230051081A (ko) 공작 기계, 및 공구의 이동 경로 결정 방법
JP2014046394A (ja) 工具保持具、および、その工具保持具が装着可能な工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180508

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180703

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6408189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150