JP2002066762A - 部材の接合方法及び接合装置 - Google Patents

部材の接合方法及び接合装置

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JP2002066762A JP2000263919A JP2000263919A JP2002066762A JP 2002066762 A JP2002066762 A JP 2002066762A JP 2000263919 A JP2000263919 A JP 2000263919A JP 2000263919 A JP2000263919 A JP 2000263919A JP 2002066762 A JP2002066762 A JP 2002066762A
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Katsuya Nishiguchi
勝也 西口
Yasuaki Ishida
恭聡 石田
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板厚が異なる突き合わせ接合であっても、撹拌
性を高めて接合強度を向上する。 【解決手段】板厚の大きい第1接合部材W1を、板厚の
小さい第2接合部材W2に対して回転工具1の進行方向
Vに対して回転工具1の回転方向Rが進行方向Vに向か
う側に突出するよう配置し、少なくとも第1接合部材W
1を回転工具1のショルダ3で軟化させ、第2接合部材
W2の突出部2の進行方向側に流動させ、この流動した
部材組織を第2接合部材W2と共に撹拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
製の板材やプレス成形体等の部材の接合方法及び接合装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接合技術は、板材や予め3次元形
状にプレス成形された材料を突き合わせ、電気抵抗溶接
やアーク溶接、接着剤等によって接合している。
【0003】また、他の接合技術として、非溶融の状態
で摩擦撹拌する接合方法が特許第2712838号公報
に開示されている。この接合技術は、2つの部材を突き
合わせた接合面に図3に示す回転工具1のプローブと呼
ばれる平面状のショルダ3から突出する突出部2を回転
させながら挿入及び並進させ、接合面近傍の金属組織を
摩擦熱により可塑化させて結合するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】板厚が異なる接合部材
の突き合わせ接合は、多数の部品を接合した後、プレス
することにより1つの部品を成形するプレス成形に有効
であり、部位ごとに強度を変えたり、材料の無駄を省い
てコスト低減を図ることができる。
【0005】ところが、上記公報に記載の接合技術で
は、板厚が異なる接合部材の突き合わせ接合について明
示されておらず、回転工具1の回転方向と板厚との関係
から最適な接合強度を得ることが必要である。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その
目的は、板厚が異なる突き合わせ接合であっても、撹拌
性を高めて接合強度を向上できる部材の接合方法及び接
合装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の部材の接合方法は、平面
状の先端部と、該先端部に突出する突出部とを有する回
転部材を回転させながら、第1部材と第2部材とを段差
を持って突き合わせた接合面に沿って該回転部材の先端
部を進行させることにより非溶融の状態で摩擦により撹
拌させて接合する部材の接合方法において、前記第1部
材と第2部材のうち突出する側の部材を、突出しない側
の部材に対して前記回転部材の進行方向に対して該回転
部材の回転方向が該進行方向に向かう側に突出して配置
し、少なくとも該部材を該回転部材の先端部で撹拌す
る。
【0008】また、好ましくは、前記第1部材と第2部
材とは板厚が異なり、前記板厚の大きい部材は、前記板
厚の小さい部材と略同等乃至3倍の板厚を有する。
【0009】また、好ましくは、前記回転部材の先端部
の直径は、前記突出部の略3倍乃至8倍の直径を有す
る。
【0010】また、好ましくは、前記回転部材の先端部
の前記突出する側の部材に対する押し込み量は、零より
大きく第1部材と第2部材との段差未満に設定される。
【0011】本発明の部材の接合装置は、平面状の先端
部と、該先端部に突出する突出部とを有する回転部材を
回転させながら、第1部材と第2部材とを段差を持って
突き合わせた接合面に沿って該回転部材の先端部を進行
させることにより非溶融の状態で摩擦により撹拌させて
接合する部材の接合装置において、前記第1部材と第2
部材のうち突出する側の部材を、突出しない側の部材に
対して前記回転部材の進行方向に対して該回転部材の回
転方向が該進行方向に向かう側に突出して配置し、少な
くとも該部材を該回転部材の先端部で撹拌する摩擦撹拌
手段と、前記回転部材により、前記第1及び第2部材の
接合面を非溶融の状態で摩擦により撹拌させて非溶融撹
拌層を形成して、該第1及び第2部材を接合するよう前
記摩擦撹拌手段を制御する制御手段とを具備する。
【0012】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1、5の発明
によれば、第1部材と第2部材のうち突出する側の部材
を、突出しない側の部材に対して回転部材の進行方向に
対して回転部材の回転方向が進行方向に向かう側に突出
して配置し、少なくとも該部材を回転部材の先端部で撹
拌することにより、突出する側の部材の部材組織が回転
部材の進行方向に向かって突出しない側の部材に流動
し、この軟化された部材組織が、回転部材の撹拌により
接合部分で塑性流動して突出しない側の部材の表面に流
れるので接合強度を高めることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、第1部材と第2
部材とは板厚が異なり、板厚の大きい部材は、板厚の小
さい部材と略同等乃至3倍の板厚を有することにより、
板厚が異なる突き合わせ接合であっても、撹拌性を高め
て接合強度を高めることができる。
【0014】請求項3の発明によれば、回転部材の先端
部の直径は、突出部の略3倍乃至8倍の直径を有するこ
とにより、突出する側の部材の部材組織を突出しない側
の部材に流動させることができ、同厚で段差付き又は板
厚が異なる突き合わせ接合であっても、撹拌性を高めて
接合強度を高めることができる。
【0015】請求項4の発明によれば、回転部材の先端
部の突出する側の部材に対する押し込み量は、零より大
きく第1部材と第2部材との段差未満に設定されること
により、突出する側の部材の部材組織を突出しない側の
部材に流動させることができ、両部材の段差が小さくな
ると共に、同厚で段差付き又は板厚が異なる突き合わせ
接合であっても、撹拌性を高めて接合強度を高めること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明
の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を
逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したもの
に適用可能である。
【0018】図1は、本発明に係る実施形態の部材の接
合方法を説明する回転工具付近の拡大図である。図2
は、図1をI方向から見た図である。図3は、本実施形
態の部材の接合方法に用いる回転工具の斜視図である。
【0019】本実施形態の接合方法は、アルミニウム合
金製の板材や予め3次元形状にプレス成形された材料の
接合に適用され、少なくとも2枚の材料を突き合わせ
て、その突き合わせ面に沿って、図3に示す回転工具1
の突出部2を押し込みながら並進させることにより、第
1及び第2接合部材W1、W2の突き合わせ面の部材組
織を摩擦熱により非溶融で撹拌して接合するものであ
る。
【0020】そして、非溶融で撹拌するので、電気抵抗
溶接等で発生する熱歪み等の問題を解消することができ
る。
【0021】ここで、非溶融で攪拌する状態とは、母材
に含有される各成分或いは共晶化合物の中で最も融点が
低いものよりもさらに低い温度下で摩擦熱により部材組
織を軟化させて攪拌することを意味する。
【0022】図1乃至図3に示すように、摩擦撹拌によ
る部材の接合方法は、板厚の異なる少なくとも2枚の第
1及び第2接合部材W1、W2を突き合わせ、平面状の
ショルダ3に突出部2を有する円筒状の回転工具1を、
その軸心周りに回転させながら、突出部2を接合部材W
1、W2の突き合わせ面に割り込ませると同時に、ショ
ルダ3の下端面で当該突き合わせ面に直交して突出する
板厚が大きい接合部材W1の上面を押圧して、突き合わ
せた第1及び第2接合部材W1、W2を非溶融の状態で
摩擦により撹拌させて、材料同士を接合する。
【0023】また、第1及び第2接合部材W1、W2の
突き合わせ面を挟むように回転工具1のショルダ3に対
向するよう受け部材4が配置される(図5(a)参
照)。
【0024】回転工具1及び受け部材4は、接合部材よ
りも硬度の高い鋼材(超硬合金等)で形成された非摩耗
型工具であるが、接合材料は回転工具1より軟質の材質
であれば、アルミニウム合金に限定されない。
【0025】回転工具1は、後述する多関節ロボット1
0のアーム又はマシニングセンタに回転可能に取り付ら
れ、材料が複雑な3次元形状の場合でも接合できるよう
構成されている。
【0026】図4は、回転工具を保持及び駆動する多関
節ロボットの概略図である。
【0027】図4に示すように、多関節ロボット10
は、ベース11に設けられた関節12に連結されてy軸
中心に揺動すると共に、関節13でz軸中心に回転する
第1アーム14と、関節15を介して第1アーム14に
連結されてy軸中心に揺動すると共に、関節16でx軸
中心に回転する第2アーム17と、関節18を介して第
2アーム17に連結されてy軸中心に揺動する第3アー
ム19とを有する。
【0028】第3アーム19は、回転工具1が回転可能
に取り付けられると共に、回転工具1を回転駆動するモ
ータ20と、回転工具1のショルダ3に対向するよう配
置される受け部材4とを備える。回転工具1のショルダ
3と受け部材4のショルダとの間隔はアクチュエータ2
2により可変となっており、接合時の材料に対する押圧
力を調整可能となっている。
【0029】多関節ロボット10の各アーム、モータ、
アクチュエータの動作は、予めティーチングされて制御
部30がコントロールされ、回転工具1の接合部材に対
する押圧力や回転数は、材料の板厚等に基づいて設定さ
れる。
【0030】図5(a)は、図1の接合部分の断面図で
あり、図5(b)は接合部材が同厚であって、互いに段
差ができるようにオフセットして突き合わせた状態を示
す断面図である。
【0031】図5(a)に示すように、回転工具1は、
ショルダ3の直径φ1が10〜15mm程度、突出部2
の直径φ2が5〜7.5mm程度である。
【0032】本実施形態では、板厚の大きい第1接合部
材W1を、板厚の小さい第2接合部材W2に対して回転
工具1の進行方向Vに対して回転工具1の回転方向Rが
進行方向Vに向かう側に突出するよう配置し、少なくと
も第1接合部材W1を回転工具1のショルダ3で軟化さ
せ、第2接合部材W2の突出部2の進行方向側に流動さ
せ、この流動した部材組織を第2接合部材W2と共に撹
拌する。
【0033】第1接合部材W1の板厚t1は、第2接合
部材W2の板厚t2に対して、t2<t1<3×t2を
許容範囲として選定される。板厚差がこの範囲以上とな
ると、接合強度が低下するからである。また、ショルダ
3の直径φ1は、突出部2の直径φ2(≒t2)に対し
て、φ1=3〜8×φ2を許容範囲として設定される。
【0034】尚、本実施形態は、図5(b)に示すよう
に、第1及び第2接合部材W1、W2が同厚t3であっ
て、互いに段差ができるようにオフセットして突き合わ
せた状態で接合する場合にも有効である。また、第1及
び第2接合部材W1、W2が同厚t3で段差を持った接
合の場合には、上記板厚差を段差として許容範囲を設定
すればよい。
【0035】また、好ましくは、回転工具1は、接合部
材W1、W2の法線方向に対して進行方向Vとは反対方
向に1〜5°程度傾斜させて進行させる。この傾斜角度
が5°より大きくなると、接合部分の板厚が減少して接
合強度の低下を引き起こし、1°より小さいと部材組織
の塑性流動性が低下して未充填欠陥の発生原因となるか
らである。
【0036】図6は、本実施形態に対する比較例1とし
て異なる板厚の接合部材を面一の状態にして接合する方
法を示す図である。図7は、本実施形態に対する比較例
2として板厚の大きい接合部材を、板厚の小さい接合部
材に対して回転工具の進行方向に対して回転工具の回転
方向が進行方向と反対に向かう側に突出するよう配置し
て接合する方法を示す図である。また、図8は、本例、
比較例1、2、同厚接合(段差なし)、1枚板材の各機
械的特性を比較して示す図である。
【0037】図6に示す比較例1は、受け部材4に板厚
差に対応した段差を設け、第1及び第2接合部材W1、
W2を面一な状態として回転工具1により接合してい
る。また、図7に示す比較例2は、接合部材の配置を図
5(a)とは反対にして、板厚の大きい第1接合部材W
1を、板厚の小さい第2接合部材W2に対して回転工具
1の進行方向Vに対して回転工具1の回転方向Rが進行
方向Vと反対に向かう側に突出するよう配置して接合し
ている。
【0038】図8に示すように、機械的特性として示す
引張強度及び弾性強度を比較すると、比較例1、2は、
同厚接合したものと略同等の特性が得られたのに対し
て、本例により接合した接合強度は、一枚板材には劣る
が、比較例1、2及び同厚接合のものより高い強度で接
合されている。
【0039】本実施形態では、回転する突出部2が第1
及び第2接合部材W1、W2の突き合わせ面を撹拌しな
がら進行し、ショルダ3と第1接合部材W1との摩擦熱
により、第1接合部材W1の部材組織が突出部2の進行
方向に向かって第2接合部材W2に流動し、この軟化さ
れた部材組織が、突出部2の撹拌により第2接合部材W
2と接合部分で塑性流動すると共に、第2接合部材W2
の表面にも流れるので接合強度を高めることができる。
また、第1接合部材W1の部材組織が流動しただけ第1
及び第2接合部材W1、W2の段差が緩やかになり、そ
の後のプレス成形等に適したものとなる。
【0040】これに対して、比較例2では、回転工具1
の回転方向に対して接合部材の配置が反対となってお
り、軟化された第1接合部材W1の部材組織が突出部2
の進行方向に向かって第2接合部材W2に流動しないた
め、突き合わせ面で部材組織が十分に撹拌されず、接合
強度が弱くなってしまう。
【0041】尚、接合部材としては、同種のアルミニウ
ム合金や鋳物とアルミニウム合金等でも適用できる。ま
た、融点の異なるプラスチック材料の接合にも適用でき
る。
【0042】接合強度が要求強度を満たす回転工具1の
回転速度は、1000〜2500rpmが好ましく、回
転速度が1000rpmより遅いと撹拌が不十分で接合
強度は低くなり、逆に2500rpmより速いと、撹拌
されるべき部材組織が空回りして撹拌されないために、
接合強度は低くなる。 [適用材料]本実施形態の接合方法は、多数の部品を接
合した後、プレスすることにより1つの部品を成形する
プレス成形に適用でき、自動車のサイドフレームやドア
やリフトゲート内部の接合に適用できる。 [バリ除去構造]図9は、バリ抑制用段差を設けた回転
工具を示し、図1の接合部分の断面図である。図10
は、図9のII方向から見た側面図である。
【0043】本実施形態では、ショルダ3を板厚の大き
い第1接合部材W1に対して傾斜させて押し付けるため
に、第1接合部材W1の表面にバリが発生する。このバ
リを取り除くために、図9及び図10に示すように、回
転工具1の先端近傍の外周面に拡径するバリ抑制用段差
3aを形成してもよい。このバリ抑制用段差3aの軸心
方向の位置は、第1接合部材W1に押し込まれるショル
ダ3の押し込み量tだけ上方に形成され、バリ抑制用段
差3aの傾きθは回転工具1の傾きと一致するよう形成
されている。押し込み量tは、0<t<t1−t2を許
容範囲として設定される。
【0044】また、このバリ抑制用段差3aに切り刃を
加工しておけば、バリを効果的に除去することができ
る。 [板厚差を滑らかにして接合する方法]図11は、外壁
部を設けた回転工具を示し、図1の接合部分の断面図で
ある。図12は、図11の回転工具を含む縦断面図であ
る。
【0045】ショルダ3により撹拌された第1接合部材
W1の部材組織は、ショルダ3により撹拌されて板厚の
小さい第2接合部材W2側に塑性流動する。そして、こ
の第2接合部材W2の表面に流動した部材組織が段差な
く滑らかに接合されるように、図11及び図12に示す
ように、回転工具1の先端近傍の外周面に中空状の外壁
部3bを設けてもよい。この外壁部3bは回転せず、板
厚の小さい第2接合部材W2側のショルダ3cが部材W
2に当接すると共に、このショルダ3cの内周縁部3d
がショルダ3の端部と滑らかに連続するように先端にな
るほど拡がったテーパ形状となっている。
【0046】この構成により、ショルダ3により撹拌さ
れた第1接合部材W1の部材組織は、突出部2の外周
面、ショルダ3、ショルダ3下方の第2接合部材W2、
内周縁部3dにより囲まれた領域Zに流動し、第1接合
部材W1と第2接合部材W2とがその板厚差が滑らかな
状態で接合され、段差がなく接合後のプレス成形に適し
たものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の部材の接合方法を説明
する回転工具付近の拡大図である。
【図2】図1をI方向から見た図である。
【図3】本実施形態の部材の接合方法に用いる回転工具
の斜視図である。
【図4】回転工具を保持及び駆動する多関節ロボットの
概略図である。
【図5】(a)は、図1の接合部分の断面図であり、
(b)は接合部材が同厚であって、互いに段差ができる
ようにオフセットして突き合わせた状態を示す断面図で
ある。
【図6】本実施形態に対する比較例1として異なる板厚
の接合部材を面一の状態にして接合する方法を示す図で
ある。
【図7】本実施形態に対する比較例2として板厚の大き
い接合部材を、板厚の小さい接合部材に対して回転工具
の進行方向に対して回転工具の回転方向が進行方向と反
対に向かう側に突出するよう配置して接合する方法を示
す図である。
【図8】本例、比較例1、2、同厚接合、1枚板材の各
機械的特性を比較して示す図である。
【図9】バリ抑制用段差を設けた回転工具を示し、図1
の接合部分の断面図である。
【図10】図9のII方向から見た側面図である。
【図11】外壁部を設けた回転工具を示し、図1の接合
部分の断面図である。
【図12】図11の回転工具を含む縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転工具 2 突出部 3 ショルダ 4 受け部材 10 多関節ロボット W1、W2 接合部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の先端部と、該先端部に突出する
    突出部とを有する回転部材を回転させながら、第1部材
    と第2部材とを段差を持って突き合わせた接合面に沿っ
    て該回転部材の先端部を進行させることにより非溶融の
    状態で摩擦により撹拌させて接合する部材の接合方法に
    おいて、 前記第1部材と第2部材のうち突出する側の部材を、突
    出しない側の部材に対して前記回転部材の進行方向に対
    して該回転部材の回転方向が該進行方向に向かう側に突
    出して配置し、少なくとも該部材を該回転部材の先端部
    で撹拌することを特徴とする部材の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記第1部材と第2部材とは板厚が異な
    り、板厚の大きい部材は、前記板厚の小さい部材と略同
    等乃至3倍の板厚を有することを特徴とする請求項1に
    記載の部材の接合方法。
  3. 【請求項3】 前記回転部材の先端部の直径は、前記突
    出部の略3倍乃至8倍の直径を有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の部材の接合方法。
  4. 【請求項4】 前記回転部材の先端部の前記突出する側
    の部材に対する押し込み量は、零より大きく第1部材と
    第2部材との段差未満に設定されることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載の部材の接合方法。
  5. 【請求項5】 平面状の先端部と、該先端部に突出する
    突出部とを有する回転部材を回転させながら、第1部材
    と第2部材とを段差を持って突き合わせた接合面に沿っ
    て該回転部材の先端部を進行させることにより非溶融の
    状態で摩擦により撹拌させて接合する部材の接合装置に
    おいて、 前記第1部材と第2部材のうち突出する側の部材を、突
    出しない側の部材に対して前記回転部材の進行方向に対
    して該回転部材の回転方向が該進行方向に向かう側に突
    出して配置し、少なくとも該部材を該回転部材の先端部
    で撹拌する摩擦撹拌手段と、 前記回転部材により、前記第1及び第2部材の接合面を
    非溶融の状態で摩擦により撹拌させて非溶融撹拌層を形
    成して、該第1及び第2部材を接合するよう前記摩擦撹
    拌手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とす
    る部材の接合装置。
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